■第10回■
バトル・ロワイアル II
鎮魂歌レクイエム


(C) BATTLE ROYALE II All Right Reserve

 あの壮絶な殺人ゲームから2年。生き残った七原秋也(藤原竜也)はテロ組織“ワイルド・セブン”を結成し、容赦なき破壊テロを敢行。政府はその対抗策として“BR法”を改正し、拓馬(忍成修吾)ら鹿之砦中学3年B組の生徒を秋也抹殺のために派遣した。失敗すれば死を招く新たなゲームに参加させられた拓馬達は、秋也の潜む砦へと侵攻していく……。

 前作から2年を経て、あの問題作が帰ってきた! 撮影半ばにして亡くなった父・深作欣二の遺志を受け継いだ深作健太監督のメガホンにより、前作以上の壮絶なバトルシーンが展開。共演は竹内力、酒井彩名、加藤夏希、前田愛らに加え、前作でも活躍した前田亜季、ビートたけしなど豪華キャストがそろい踏み。



■監督■
深作欣二/深作健太

■脚本■
深作健太/木田紀生
■撮影■
藤澤順一(J.S.C)
■音楽■
天野正道


■出演■
藤原竜也
前田 愛
加藤夏希
前田亜季

竹内力
ビートたけし




東映配給
日本/132min
2003年7月5日(土)
全国東映系劇場にてロードショー

公式サイト=http://br-new.jp


  


 前作の最大のキモは、あくまで深作が往年の勢いを取り戻しつつあった事にあり、話題性云々は後からついてきたもんであって。だから純粋に本編にのみ関して意見言うなら(ほとんどド素人の)健太監督の演出は「初監督でよく頑張ったよ」くらいは思えても、あまりにも借り物イメージメインで、作品の完成度に関しては渋い顔になるぜ。っていうか、ホントにオヤジの弔い合戦やるんだったらライアンごっこ決めてる場合じゃないだろう健太!! 作品のトリックスターになると思っていた教師・RIKI−TAKEUCHIの起用も中途半端だしな(クライマックスのアレは何をやりたかったのか?)。全然シャレになってない三田佳子の起用には笑わせてもらったけどね。
 あと通信機を挟んで片方が凄んだら、もう片方がコケるなんて演出を実写でやるのはいかがかと思うぞ健太。

  


 本編中で語られるイデオロギーに統一感がなく、登場人物それぞれの主張の剥離と論理矛盾がすさまじく気になる。明らかに突貫工事な脚本。けど作り手の思慮の浅さが転じてエヴェンゲリオン商法「考えて議論させる余地」みたいなものを作り、サブカル軍の欲心を煽るんだ。オタ戦略万全だなぁ健太くん。
 技術的には『プライベート・ライアン』の完コピをよくやったと思うよ。ストロボ効果や振動にカメラムーヴを合わせたり、曳光弾のCG合成やDTSのサウンドエフェクトも完璧にコピーペーストしてるじゃん。オヤジさんが生きていたら絶対踏み込まなかった映像アプローチだ。でも深作の名にみんなが期待していたのは、そんなテクニックなんかじゃないんだ。エモーションなんだよ。


注・本レビューはあくまでドリー、テリーの個人的嗜好に基づくものです。
どのような嗜好かは、当ウェブでみっちり学習してくださいね。



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