2004年8月30日(月)
ここ最近、やけに香ばしい人との遭遇が多くて
(自分は除く)




 先週、入間方面にちょっとした用があり、3日連続でバスに乗ったんだけど、毎回それに同乗してきたのが、広沢虎造ばりの美声を車内に響かせ、見えないお友達に向かい『ふたりはプリキュア』の俺ドラマを語るオヤジだった(推定年齢30代半ば)。自分ってば、何か悪い事したのだろうか?


 なぜそんな事を思い出したかというと、とあるイベントに行って来たからなんだけどね。そのイベントとは、『装甲騎兵ボトムズ』等で知られるアニメーション監督・高橋良輔のインターネットTV『オリジナルの肝』の公開録画。

 この『オリジナルの肝』は安彦良和、出崎統、押井守など、毎回業界の大物をゲストに呼んで、オリジナル作品に関する想いや作品論を聞いていく番組。今回はそのスペシャル版収録ということで、高橋監督に縁の深い渡辺信一郎米たにヨシトモ、そして大地丙太郎という、名実ともにアニメ業界のトップを走る3人が登場。そら行きたくなるのも当然でしょ?


 そんなワケでいそいそと出掛け、収録の受付時間となる午後4時には下北沢に到着。ここに来るのはかれこれ13年ぶりになるんだよなぁ。相変わらず若者が多く、活気に満ちあふれてたこの街を感慨深げに見回しながら、会場のある北沢タウンホールへと移動。既に受付開始時間を過ぎていたせいもあってか、ロビー内は開場待ちの人でごった返している状態。

 予定時間を若干過ぎ、午後5時に入場開始。場内やや空席が目立つが、それでも大体6割くらいの入りといった感じだろうか。

 結局20分ほど時間が押して、5時20分頃より収録が開始された。
 トーク内容は4人の駆け出し時代の話や、現在の業界の問題点などを絡め、タイトル通り“オリジナルの肝”に関しての話がメインで語られる。その中で気になった発言として、

「まだ『サムライチャンプルー』の来週放映分が完成してないんです。だからさっきまで控室で作画チェックしてました」(渡辺)

「仕事がない頃、勝手に『ミスター味っ子』のコンテ切ったら今川監督に説教食らった」(大地)

「その今川が『太陽の牙ダグラム』で妖怪物みたいなドロドロしたコンテを送ってきてさ、怖くなって神田武幸に押しつけた」(高橋)

「(『ダグラム』といえば)挿入歌をどうするかと作曲家に聞かれて、つい『独立愚連隊マーチ』を口ずさんだら、仕上がったのがそのまんまの曲。著作権侵害で訴えられるんじゃないかとヒヤヒヤした」(高橋)

「ハリウッド関係者と打ち合わせしていたら、“(ビバップのヒットで)お前はどんな豪邸に住んでるんだ?”って聞かれたけど、実際住んでるのは6畳間…みたいな」(渡辺)

「(アニメのスタッフは学校に行くよりも現場で鍛えた方が…というような話題のあと)俺は東デのアニメ科卒だけどね」(米たに)


 終盤には観客からの質問コーナーも設けられていたが、ここで出てきましたよ! タイトルの香ばしい人たちが続々と!!

 まず、入場時から自分の目の前の席で妙にオーバーな拍手をしたり、手に持ってたハンカチをガシガシ噛んだり、トーク中に手を挙げたりと妙に挙動不審な動きを見せていた兄ちゃん。質疑応答コーナーが始まると他の人が当てられてるのに、勝手に大声あげて質問し始め(それも独自のビブラートで)、一度当てられたにもかかわらず再度質問するなど、俺ワールド全開の大活躍ぶり!!

 出演者も面白がって散々イジリ倒してたけど、彼の場合、行動は変でも質問内容はしっかりしているだけマシなもんで、他の質問者は揃いも揃って質問の要点が全然まとまってない。そのたびに出演者が何度も主旨を再確認せねばならず、あげくある人は自分が思った通りの答えが返ってこないと逆ギレするし、またある人は自分語りを始めるし……。場に慣れてないのはわかるが、コミュニケーション能力に問題のあるヤツ多すぎ!! って、またそういう代表格の俺が言ってもなぁ。

 そうこうしているうちに、やや在庫一掃セール気味なプレゼントコーナーを経て、イベントは無事終了。今回は観覧者全員にプレゼントがあるという事で、こちらも『ガオガイガー』フィギュアなど微妙なおみやげを貰い、下北沢を後にする。


 その後は中野でドリーと合流し、今月3度目の「ガッツソウル」で晩飯を食う。それから台風接近で雨足の強まる中、午前0時過ぎに帰宅。ゲ!! 『マリア様がみてる』の新刊、10月1日発売かよ!!






2004年8月20日(金)
次は『エスカレーション』を…って、もう実写化してたよね




 今日はドリーに同行し、インタビュー取材のお手伝い。相手はオレが今まで参加した中でも最大級の大物、星仔ことチャウ・シンチーデスヨあーた!!


 午前11時前に集合場所である六本木ヒルズに到着。ヴァージンシネマズの前でチャンピオン編集部の杉田女史と合流の予定だったが、なかなか姿を見せないため、階段下まで戻ってみると……このクソ暑い中、ちょこんとウンコ座りして我々を待っていらした。バカ正直に入り口前で待機していた俺とドリー、朝から責任のなすりあいをする。

 何とか全員そろい、会見場のあるグランドハイアットへ。前のインタビューが押してるという事もあり、控え室で宣伝担当のドラゴンキッカーの方々や、ドリーと久々の再会となるソニー・ピクチャーズ関西支社の面々とご挨拶&雑談。それにしても、ここの日記を読んでる人って結構いたのね。遅ればせながらこうやって更新してるんで、ご安心を(笑)。

 午前11時過ぎ、ついに会見場へと案内され、あとは星仔が来るのを待つのみ。これまで数多くのVIP(『デッドコースター』の監督&そのオタク息子など)をインタビューしてきて百戦錬磨のはずのドリーも.心なしか緊張の面もち。

 そして遂に星仔登場!! スクリーンに映る姿そのものな、とても四十路とは思えぬファニーフェイスを前に、我々の緊張度も一気に最高潮! 

 インタビュー時の星仔は、映画とは打って変わって寡黙で、なおかつしっかりと言葉の一つ一つを選び語りかけてくる。その姿は一見「インタビュー嫌いなんかワレ!!」と思うが、これがまた“哲学者”っぽい雰囲気を醸し出し……なんて見るのは、あまりにミーハー的か?


 そんな星仔ですが、こちらのツボだったのが以下の二点。

 少年マンガ誌のインタビューらしく、コミック好きの星仔に「好きな日本のマンガは?」と聞いたところ、

「独身寮が舞台になっててね……」

 と、今ひとつタイトルを思い出せない様子だったので、実際に登場キャラを書いてもらう事になったんだが、そこに描かれたのが白鳥沢レイ子!! そう、星仔が好きな漫画って、『ツルモク独身寮』だったんですね。残念なのは星仔直筆のレイ子像(サラッと描いたにしちゃ、すげぇクリソツ)を持ち帰りたかったんだが、通訳さんの重要資料に描いちゃったもんだから持ち帰り不可能。部屋に飾りたかったのになぁ……。

 もう一点は過去の星仔出演監督作品で、どの女優が好きかという話題になり、

 杉田嬢「ヴィッキー・チャオですね」
 ドリー「セシリア(チャン)が好き」
 俺「実はカレン・モクが好きなんですよ〜」

 星仔「そうか、実は僕もカレンが一番好きなんだよ!!」

 いや、こんなところで女の趣味が一致するなんてねぇ。

 こうして1時間近く、みっちり星仔の新作『カンフーハッスル』と、功夫に対する想いを聞かせていただき、インタビューは無事終了。その後は杉田嬢の誘いで昼食のため、(実は初めて足を踏み入れる)麻布十番へ。
 …それにしても、ここでの杉田嬢の言動は、さすが週刊マンガ誌編集という最前線を戦う猛者だけあって「アニキ、抱いてくれ!」と叫びたくなるような男っぷり炸裂。そらドリーがメロメロになるのも納得ですわな。


 そんな杉田のアニキと麻布十番で別れ、手土産持って神保町の洋泉社へ。映画秘宝編集部員のほとんどが外周りで不在のなか、一人デスクワーク中だった大矢さんと雑談&なぜか「萌え」関連でいろいろ講釈するハメに。ついでにちょっとだけ仕事関連のお話も。

 編集部を出た後は、次のスケジュールまで時間が空いてたので秋葉原へと移動。ラジオ会館でホビーなど品定めしていると、アッという間に時間がすぎる。おかげで行く予定だった牛丼の「サンボ」をあきらめ、新橋へと移動。あそこの牛丼食いたかったのにな。あと遅ればせながら「ピンキーストリート」にハマりそうな自分がコワい。

 新橋を訪れたのは、TCC試写室で『くりいむレモン』を観るため。

 そらぁモロ直撃世代の我々、ご意見番として駆けつけずにおられんだろ!! 今回の原作になった『媚・妹・Baby』を俺はリリース直後に見て、何度もあの透過光のお世話になったしなぁ。

 会場入りすると、我々より圧倒的に上の世代が多く、あまりアニメ版世代とおぼしき顔を見かけない。これってやはり監督目当てなんだろうか? それともロマンポルノ郷愁世代が匂いを嗅ぎつけてやってきたって事?
(ドリーいわく「この日この時間の試写、他に大した作品がなかった」らしい)

 して本編の感想だが、作品全体を覆ってる妙な貧乏臭さ込みで、退廃的ラブストーリーとしてはアリだと思うけど、これを「はい『くりいむレモン』です」って出されるのは複雑。
 ヒロシ君は単なる引きこもりで、幼少時に亜美ちゃんのパンツめくったりしないし、亜美役の村石千春も、乳首こそ見せないぶん下着姿やオナニーシーンがエロエロなものの、ときおり見せるオバさん顔が興冷め。設定変えてるっていっても、原作の亜美ちゃんは中学生。しかもビデ倫チェックが入らなければ小学生(!)だったワケなんだからさ。

 あと原作は予想外の“亜美サーガ”へと進んでいき、もっとドラマチックで淫媚な世界だったと思うんだが、映画はずいぶん淡々としてたのが違和感を覚えた原因かなぁ。まぁ、萌え系を製作者が勘違いしてトンデモ作品に転化した『ときめきメモリアル』に比べりゃ、ドラマ的に破綻してないだけマシか。

 個人的には高校教師役の小沢和義の怪演が、心にビンビン響いたけどね。






2004年8月14日(土) いつもこんなですいませぬ




 今日は仕事もなく、ゆっくりとアニメ観賞。けど見たのは『ケロロ軍曹』と『ニニンがシノブ伝』だけですが。だって『鋼の錬金術師』はオリンピック、『カードキャプターさくら』は高校野球でそれぞれ休止だしよ。せっかく大阪から東京に来て、朝日放送日曜朝8時台のアニメみたく「高校野球のため放送休止」なんてのから解放されたと思ったのに。


ケロロ』はタイトル通りウルトラセブン『ノンマルトの使者』ネタ。それにしちゃケロロたち弱すぎ。やはりここはノントルマ倒し勝ち誇るケロロの画(モチーフは当然キリヤマ隊長)が欲しかったところ。まぁ、ここで勝っちゃキャラ的に変……というか、もとより勝つ姿が想像できず。「ネタありき」なのでストーリーに見るべき所もなく、目につくのはヤマトパロディ。水着ネタはその前々週にやっちゃったしなぁ。


ニニンがシノブ伝』は相変わらず若本規夫の、声優ギャラ半分は持って行ってるハイテンション演技よ。
 けどさすが『ドッコイダー』のスタッフが再集結しただけに、話ごとの画のバラツキは少ない。ギャグの繰り出されるテンポも澱みやクドく感じる部分がなく、7月開始のアニメの中では安心株。変に理屈ばかりコネくり回し、製作者の自己満で終わってる『蒼穹のファフナー』や、萌え優先でドラマは十年一昔みたいに古色蒼然、局規制も満足にクリア出来ないんで絵的にとんでもない事になってる『Girlsブラボー』に比べりゃ、単純に楽しめる貴重な存在だ。今期のアニメでDVD購入まで検討してるのは、これと『おジャ魔女ナイショ』くらいだな(『マリみて春』は違う意味で購入するけどね)。

 あと今回のラスト、思わせぶりに以後の展開を暗示するカットがあったが(シノブに何か重大な秘密が!みたいな引き)、公式サイトに掲載されてる最終回までのストーリーを見ると、そんな展開に向かう素振りは全然なく……スタッフのスカシか?


 他にはアップルの映画予告編サイトなどを見たりして。ハリウッド版『呪怨』こと『The Grudge』のトレーラーを初めて見たけど、家屋とかまんま日本版と同じで、出てくる顔がサラ・ミシェル・ゲラーやビル・プルマンってのが異様。それと『Team America World Police』のマリオネット金正日には感動したよ。


 晩メシを食い、『めちゃイケ』とか見てたら意識が遠のき、ああ気がついたら夜中ってな感じの久々ダメ人間生活。そんなだからして『AnimeTV』の『おジャ魔女どれみナイショ』特集で、声優インタビュー(千葉千恵巳、宍戸留美、宮原永海)やってたのを撮り逃してやんの。


 F1は佐藤琢磨がまた予選3位。その雄姿を見てやろうとオリンピックをハシゴしてたら、あっさりとおネムしちゃいました。いったいどれだけ寝れば気が済むのか。






2004年8月13日(金) 13金ではあったけど




 国内のオタクちゃんが有明方面に大挙して雪崩れ込むなか、同人誌買うお金もない俺はシコシコと試写巡り。


 まずは東宝試写室にて来週公開の『劇場版NARUTO 大活劇! 雪姫忍法帖だってばよ!!』のマスコミ向け最終試写。

 さすがにお盆&コミケとぶつかったせいか、最終上映&2回だけのドルビーSR−D上映にもかかわらず、試写室の入りは5〜6割程度。その中でも妙にお姉ちゃん率が高かったのは、ジャンプ系好きギャルが潜り込んだか、出演してる声優さんでも来てるのか、どちらかなんだろうな(ちなみに今夏より東宝はネットオークション等での不正な試写入場を防止するため、バーコードによる顧客管理を徹底している。本作はその管理から外れた最後の作品)。わたくし、アニメちゃんの割にゃ声優さんの顔を知らなかったりするので、そこらへんを確認する術を知らないワケですが。

 製作前は「しょせんジャンプアニメ」とタカをくくってたけど、『NARUTO』ってよく考えたらスタッフに岡村天斉やら荒牧伸志やら、結構なスタッフが勢揃いしてるんだよな。キャラクターデザインが西尾鉄也という事で、全体的にプロダクションIG臭がプンプン漂っていたのがご愛敬ではあるが。

 岡村氏というと『MEMORIES』やTV『メダロット』の小気味いい演出が個人的には好きなんで、その期待分には面白い出来。俺、ジャンプも最近じゃ『こち亀』や『武装練金』をパラパラ読む程度のウスい読者だから、本作に関しても全く知識のない状態。それでも一本の映画として予備知識なしで観られる作品に仕上がってるので、そこそこクオリティの高い活劇アニメが楽しみたいなら、損はない内容だろう(『トータル・リコール』っぽい話ではあったけど)。原作やTVアニメのファン的にはどうだか知らんが。


 あと同時上映の短編『木の葉の里の大うん動会』(タイトルそのまんまのストーリー)は、脚本が俺の大好きな大和屋暁だったけど、もしかしてこれが初の劇場用アニメ?
 嗚呼、だとしたなら、ようやく父親(大和屋竺)の域に達したんだな。でもオヤジが『殺しの烙印』や『VS複製人間』で、息子が『大うん動会』はねぇだろって気もしないではないが。ストーリーはいかにも浦沢義雄門下生なだけあって、ひたすらギャグつるべ打ちって感じの展開。オマケにエンディングの作詞も当人だしな。さすがに名曲『ちちをもげ』ほどイった歌詞じゃないのは残念だったが。


 試写終了後、イマジカで別の内覧試写を観ているドリーと合流するつもりが、時間があったので単独で銀座へと移動。名古屋から関東に進出してきた「矢場とん」で昼食。
 赤みそベースながら、全くクドくない味噌カツに舌鼓を打つ。しかしだ、それにしても値段的にはちょっと高いよなぁ。ランチだけでもいいから定食で千円を切ってくれないと、そうおいそれと行く事も出来ないし。


 食後は銀座の日産本社ショールームに向かい、特設展示の日産デザインの歴史を見たりするが、最近の日産って(ここで展示されていた)ショーカーよりも実際に販売されてる車の方がナンボかデザイン的に優れてると思うのは、素人目の意見かなぁ? 近日発売予定のムラーノとか、何故か展示してあった輸出用フルサイズSUVのPathfinder Armadaの方に常に目が行ったりとか。あとスカイラインクーペも最近割と良さ気に見えるようになったな。特にテールあたりのラインとか。


 そのうちドリーから連絡があったので、地下鉄で六本木に移動。外人やら日本人やらいろんな国籍のネーちゃんでむせ返る中、何とか合流。六本木駅近くのウェンディーズでドリーの昼食につき合った後、アスミック・エース試写室でフィリップ・カウフマン監督の最新作『ツイステッド』の試写。

 客席はほぼ全部埋まる盛況ぶり(何故かよく同席する大久保賢一先生とか、あとLILIKOとかいたな)。物語は両親の死のトラウマからヤリマン癖がついた婦人警官(アシュレイ・ジャッド)が、自分と肉体関係を持った男たちが次々と殺害され「あたしが無意識のうちに殺人を犯しているのでは?」と苦悶するサスペンス。

 まぁ出てくる役者が限られてるんで、割と早い段階でネタがばれるのが難点(それでもひと捻りはしてるんだが)。真犯人特定に至る展開も、割とこじつけっぽくてサスペンス性を感じないし。カウフマンを愛するドリーに付き添う形で観に行ったけど、舞台がサンフランシスコってのがカウフマンなのと、『ライジング・サン』以来のプチ国辱ネタが炸裂する以外は、まぁ雇われ仕事の感を拭えない出来でしたな。

 それよりエンドクレジットに『ライトスタッフ』のポスターに関する許諾表示があったことが、我々的に最重要。しかしドリーですら、どこのシーンで出てきたのかサッパリ要領を得ないご様子だったので、これから劇場でご覧になられる方がいらっしゃったら、チェックしてみてはいかがでしょうか?


 試写終了後はそのまま真っ直ぐ帰る予定だったが、予定を変更して中野へ。以前から行こう行こうと思っていた、焼肉食い放題の有名店「ガッツソウル」へ。
 もちろん焼肉をモリモリ食いまくったが、初めて入る店で要領がわからなかったため、とてつもない量の肉を注文してしまい、なおかつドリーがそれほど食が進まなかったせいもあり、ほとんどの肉をこちらが食らうという拷問のような展開。

 なんとか(多分5〜6人前)を胃に収めたけど、正直な話、もうちょっとで胃から逆流するところでしたよ。おかげで帰宅するまでグッタリで、『タモリ倶楽部』視聴後に意識を失ったけど、何とかアテネ五輪の開会式は見ましたよ。でも何故に解説が星野仙一?






2004年8月12日(木) そういえばさ




お父さんのバックドロップ。』なんだけど、本作の時代設定がジャスト1980年になっており、いわゆる「80年代ブーム」便乗を指摘する評も出てくるのではと(ドリーも同種の指摘をしていた)。


 でも、この時代はちょうど猪木の異種格闘技路線が頂点に達した年で(対ウィリー・ウィリアムズ戦)、国際プロレスが崩壊を迎える前年なんだよね。
 そういう事を念頭に置いて観ると、主人公が所属するジリ貧団体や、ウィリーにクリソツな空手家との異種格闘技戦など、本編の設定はキチンとプロレス史を踏んだものであることが分かる。他団体のTVマッチに出るシーンなんか、まんま全日のオープン選手権にR・木村やG・草津を送り込んだ頃の国際そのものだし。

 そこに気付かないとドリーみたく「ケッ、またお約束の昭和レトロスペクティブ物かよ」と是非もなく切り捨てる心配があるんで、プロレス好きとして一応フォローを入れておく。ただ、そういったバックグラウンドを本編で感じさせないのは、そりゃ演出の不手際に他ならないが。


 それともう一つ。熱狂的なプロレスマニアが本作を見ると、クライマックスの展開に

何で横浜文体で試合やってんのに、大阪からガキがタクシーで駆けつけられるんだ?

 とツッコミ入れそうになるだろうが、あれは大阪府立体育館での試合という設定だから、見た目の違和感は許してやれ。それと、あくまで昭和ベースの異種格闘技戦。最近のPRIDEとかの感覚で

宇梶あんなにダウンとられてて、TKOかレフェリーストップにならないのはおかしい

 とか言わないように。






2004年8月11日(水) 「テリー・天野、西へ」




 今日は朝から所用のために霞ヶ関にある某所へと赴き、事務的な手続きをいろいろ。

 1時間あまりで済ませた後、久々の試写のために六本木へと移動するが、霞ヶ関を出たところで高々とそびえ立つ東京タワーが目に入ったため「ここから歩いて行けるんじゃないかな…」と思い、そのまま徒歩で移動する事に。


 愛宕山のNHK博物館などを横目にひたすら東京タワー方面へと向かい、麻布のロシア大使館を抜けたあたりから、やたらとボヌンボヌンなパツキンネーチャンが目立ってきて、ようやく六本木に到着。

 試写まで時間がたっぷりあったので、かつてお世話になった事のあるIBMの六本木事業所の辺をウロウロしたり、ミツワ自動車のショールームでランボルギーニ・ガヤルドを眺めたり(思ったよりもコンパクトな車体だったな)、ドンキでアダルトグッズコーナー眺めたりして(正午だというのにカップル多すぎ!)過ごす。


 午後1時から20世紀FOX試写室にて『アイ、ロボット』を観る。

 アシモフ原作(っていうか、明らかにロボット三原則の部分だけ抜き出した原案なんだけど)というよりも、やってる事は明らかに『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』そのもの。クライマックスのロボット軍団VSウィル様は『イノセンス』だしな。たぶん脚本家はこっちの方がやりたくて、わざわざ三原則まで持ち出して“別物”を打ち出したかったんだろう。

 アクション物としては意外とクドくなく、ここ数年つきまとっていたウィル主演作の“オレ様映画”っぷりも鳴りを潜めていてそこそこ楽しめるんだが、スパイディやヴァンヘルみたいなアクの強いアクション大作が続くこの時期には、ちと売りが弱い気もするのも確か。実際、本作以上に胸ときめいたのが、上映前に流れた『AVP』のトレーラーだったりするワケで


 試写終了後は渋谷へと向かうが、六本木からだと地下鉄でのアクセスは面倒なので、とりあえず青山まで歩いて向かう事に。青山一丁目まで行けば、ホンダのウェルカムプラザも覗けるしな……と思ってたら、ウェルカムプラザ、来週頭まで盆休みでやんの!! 仕方がないので(あともうちょっとだし)渋谷までそのまま青山通り沿いに歩いていく。

 途中、プレイステーションのショールームを冷やかしたり(初めて『ウルトラマン』をプレイしたけど、本当にTVシリーズそのままなのね)、「すみや」でJ・ゴールドスミス追悼コーナーを眺めたり(すっかり『LAコンフィデンシャル』がゴールドスミス作品だって事、忘れてたよ)してるうちに渋谷に到着。ヴィスコンティの『山猫』の試写を見てきたばかりのドリーと合流し、遅めの昼食(っていうか晩飯)を食う。


 ここでこちらの凡ミス発覚。この後『お父さんのバックドロップ。』の試写に行くのに会場を勘違い。シネカノンの試写室に行くはずが、何故か東芝エンタテインメント(旧アミューズ)試写室の方に行ってしまい、そのまま横にあるアニメイトでアニメちゃんがごった返す中、エロ漫画を物色してホゲホゲと時間調整。そしたら途中はぐれたドリーから電話が入り、東芝試写室のあるセルリアンタワー方面からシネカノン試写室のある東急本店方面へと歩いて移動するハメに。今日はホント、よく歩くなぁ。

 何とか上映ギリギリでシネカノン試写室へと到着。中島らも死去で物見高い観客が集まったのか、盆前の夕方だというのに試写室内は補助椅子が出るほどの盛況ぶり。
 そしてここでサプライズ発生! 何と取材の関係で、主演の宇梶剛士が急遽挨拶のために登場したのだ。やっぱ本人を生で見るとデカイですな。なぜか『ゴッドファーザー』のTシャツ着てたのは謎ですが

 肝心の本編だが、確かに鄭義信の脚本らしく、いかにも大阪ダウンタウンに暮らす人々のバイタリティ的な部分はビンビンと響いてくる(主人公の爺ちゃん役の南方英二と、焼肉屋の女主人役、南果歩が特に素晴らしい)。けど、メインのレスリングの部分がいかんせん淡泊すぎるのが残念。監督はこれが初メガホンとなる李闘士男だが、この手の素材って、阪本順治が撮った方がジャンル的には上手いよな。でもそうなると主役は宇梶じゃなくて赤井英和か佐藤浩市、爺ちゃんの役も南方じゃなくて笑福亭松之助師匠になっちゃうんだろうなぁ……見たいな、それ。

 注目すべきは、原作者のらも氏も、とある役でスクリーン出演を果たしてる点。演技なのか素なのかはっきりしないヨイヨイっぷりで、よりいっそう故人に対する哀悼の意をかき立てずにはおられません。
 そういえば、らも氏の映画出演って『星くず兄弟の伝説』以降、何かあったっけ? あと南果歩ファンかつ、ある方面でフェチ的嗜好をお持ちの方には、生唾ゴックンなシーンも用意されてるのでそちらも要注意。ドリーとかああいうシーン、好きだろ?


 試写終了後、お姉ちゃん臭でムンムンの渋谷を抜けてまっすぐ帰宅。ところが駅について、自転車に乗って帰ろうとしたところ、なんと撤去されてなくなってやんの!! まぁ、止めちゃいけないところに止めた俺が悪いんだけどね。
 仕方がないので歩いて家まで帰宅したが、はたして今日一日だけで何キロ歩いたんだろ。おかげで帰宅して横になったらそのまま朝までグッスリ。チクショウ、『ギャラクシーエンジェル』も『鉄人28号』も『サムライチャンプルー』も見てねぇですよ!!










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