今日は待ちに待った『ゴジラ FINAL
WARS』のマスコミ試写初日ですよ!!
というワケで、ここ最近いろんな超大作を見逃してるワタクシですが、ゴジラに関してはこれはもう義務みたいなモンですから、ドリーと共に日比谷の東宝試写室へ。いや、義務感も当然あるんだけど、あれだけインタビューで北村龍平が吹いてるんだから、それなりのモン見せてくれるんだろうという期待感(別の意味含めて)で胸いっぱいだ。
東宝本社に着き、エレベータに乗り込もうとした瞬間、ドリーを襲撃する怪しい影!!……っていうか、こんな場所で怪鳥音発しながら蹴り入れてくる人って、映画秘宝の田野辺編集長以外に存在しないのだが。もちろん功夫映画と怪獣映画は最前列で見るというのが秘宝の流儀なので、ギンティ小林・馬飼野元宏両氏ら秘宝勢と共に、前列の方で拝見させていただく。さすがにゴジラ試写初日ということもあって、試写室はほぼ満杯状態。
で、こっから感想に入るけど……最初はドリーがいろんなところで本作と関わってるし、テキトーな事書いてお茶を濁そうと思ったが、怪獣映画を愛する俺はいろいろ思うことがあるので、正直に全部書かせてもらう。もちろんネタバレ全開モードなんで、見たくない人はスルーするように。
あ、もういいですか?
俺、今回のゴジラに(僅かながらも)期待してたのだよ。北村龍平なら、良くも悪くも今までのゴジラシリーズの価値観を破壊してくれるだろうと思ってさ。ちょっと前にチャンピオンでのドリーのインタビューに応じた際も、
「ハム太郎の同時上映でやってるようじゃダメ」
「マトリックスや指輪物語と同じ感覚じゃ見れないですよ」
などなど、龍平流のビッグマウスで気持ちがいいくらい従来のゴジラを切り捨ててくれたし、実際に試写の前に公開された7分間のフッテージでも、その気持ちはビンビン伝わってきた……はずなんだけど。
すいません、ワシの読みが甘すぎました。素晴らしいのは先行公開された部分だけで、後は全部グダグダなんだもん。なんだよ、泉谷しげるに説教されてすごすご退散するゴジラって?
とにかくストーリーが全然推敲されておらず、ネタの投げっぱなしや機能されてない伏線があちこちに散らばってる。例えば佐野史郎が宝田明を襲撃するシーンなんか、ストーリー展開のために強引にくっつけた感が余りにも強く、今に至るまでずっと釈然としない気持ちを引きずりっぱなしだし。
役者もヘタクソだらけだし(船木誠勝やケイン・コスギなんかその最たる例)、宝田や水野久美といったベテランに対して無理からに変な演技をやらせたりと、ほとんど学芸会の域を出ないしょーもなさぶり。そのうえ小美人(長澤まさみ&大塚“パントピアのお嬢さん”ちひろ)みたいにみんなが期待してるキャラを、わざわざ魅力半減な撮り方してるのは何かの嫌がらせか?
さらにはキモとなる怪獣バトルがまたショボ過ぎ。さんざインタビューでこれまでの【見立て特撮】に対し異議を唱えてたワリに、出来たモノはこれまで同様の見立て特撮以外のナニモノでもないうえ、人間アクションの添え物程度の扱いって何よ? しかもその人間アクションも、言ってしまえばマトリックスのモロパクリだったりするし。
まだまだ言いたいことは山ほどあるが、はっきり言っちゃえば今回の出来は『VSスペースゴジラ』『VSデストロイア』といった、平成ゴジラにとって最も暗黒期だった頃の作品なみの水準。まぁそれならそれでスッパリ諦めがつくんだけど、今回に限って言えば、龍平があれだけフカしてた事もあって、ガッカリ感もひとしお。っていうかおまえ、こういう奴だから嫌われるんだよ!!
カイル・クーパーやキース・エマーソンを引っ張り出してきたことを自慢するのはいいけど(つっても、どっちも大した仕事してない)、そのための努力を本編の方にまったく費やしてないっていうのはどういう事よ? 劇中に顔出しして小橋“X”賢児相手にボソボソ喋ってる余裕があるんだったら、もう一回映画のこと勉強してやり直すべきなんじゃねぇのか? あとジェットジャガーを小馬鹿にしてたけど、この出来ならジェットジャガーが出てきて、唐突に巨大化しても誰も不思議に思わないぞ(っていうか、そんな気すら起こらないけど)。
いやもうとにかく『デビルマン』の酷さが話題になってる昨今ですが、見る者の期待を裏切るという意味じゃ、充分にデビルマン級ですよ。唯一誉められるとしたら、グダグダな俳優人のなか、一人暴走しまくってた北村一輝くらいですか? あのバカっぷりはホンマ、北半球を駆けめぐるで松本さん!! こんな作品がゴジラ50周年記念&最終作だと思うと、父ちゃん情けなくて涙が出らぁ!!
余りのアレな出来に、逆に饒舌になって秘宝勢と語らいながら試写室を出て、徒労感に襲われながら帰宅。このグッタリ感、久々だよなぁ……。