第1回 え!『バキ』がエロマンガに?
でもそれ、青年誌のお話




 ども、週に5日はエロ漫画で抜いてるテリーです。
 
 ここ最近、イマイチ抜ける漫画が少ないとお嘆きの貴兄に耳よりな情報が。週刊少年チャンピオンで連載中の『バキ』(作:板垣恵介)がとんでもない事になってます!!

 もともと主人公バキには梢江という、高校生のくせに妙にお水顔な彼女がいますが、ここ最近は二人でデートに精を出したり、敵に捕らわれて裸同然にひん剥かれた梢江をバキが救出したりといった出来事が続き、ギャルゲーでいえば恋愛フラグ立ちまくりな状況が続いてました。で、いよいよそんな二人の初体験の機会が訪れました。
 
 ところがそんな2人の前に“地上最強の生物”範馬勇次郎(バキパパ)が突如登場、

「あ〜、父ちゃんもセックスバリバリやってこんなに強くなったんだ。お前も若いんだから遠慮せずにやるときゃやれよ」

 
と意味不明のアドバイスを贈って去っちゃったもんだから、二人とも萎えまくり。でもまぁ、そこは若くて性欲バリバリの男女ですから何とか気力で持ち直し、再び初体験の日となるのですが・・・。

 チャンピオンといえば過去にも『あんどろトリオ』や『ゴーダマン』、最近でも『エイケン』みたいな、あきらかに性的にタガの外れた作品を数多く生み出してますが、さすがに本番そのものは少年誌として御法度です。しかしストーリー上、初体験を描かざるを得ない状況なのも確かです。

 んで、この件に関して編集部が下した決断は、

 初体験の部分のみ、青年誌『ヤングチャンピオン』誌上で4回の短期集中連載で描く

 という事でした。



 確かに少年誌に比べて青年誌は性的制約もユルいし、ふだんヤングチャンピオン誌を読まない層を取り込むことで売り上げアップも見込める。うまくいけば他の少年誌も追随し、漫画界の革命にもなります。しかし、それも作品の中身しだい。どうせなら徹底して過激なエロを追求していただけりゃ、かなりの読者を引っぱることもできますが…。


 

 ええ、確かに過激でしたよ、違う意味で(笑)。

 さっそく第1話を読みましたが、板垣先生が飛ばしてます。いきなりカラー見開き2ページで脳も眼球も血管も丸見え状態のキスシーンですぜ!! ふつう誰もそんなのやんね〜よ!! と突っ込みたくなるカットですが、そんな理屈は板垣先生にはまったく通用しません。
 先生の手は緩むことなく、単色刷りに移るとキスはさらに激しく、10代半ばの少年少女とは思えない舌の絡め様で、まるでエロ小説等でよくある「別の生き物のように蠢いて・・・」なんて描写のごとく、謎の生物が2人の口中でうねうねとじゃれ合ってます。

 
 「きた・・・ッッ」「この日が・・・!!!」「セックスの・・・」「・・・日・・・ッ」
 

 童貞喪失の一心からか、すっかり頭の中の“ある種”のスイッチが入っちゃった刃牙。烈海王やジャック・ハマー辺りに挑むのと全く変わらないモチベーションで梢江に挑み、「服……脱ご…」と言われると、妙に意味のないアクションでパンツ一丁になります。男として気持ちはわかるけどリキみすぎだよチミ。しかも梢江が下着姿になるや否や、既にピンコ立ちの股間の先からは恥ずかしい染みがジワッと…徳弘正也の漫画か?

 もはや暴走する刃牙を止められません。梢江の胸が丸見えになると歯をギリギリいわせつつ、心の中で「メチャクチャきれいだ〜〜〜〜ッッ」と叫び、今にも飛びかからん勢い。さらには梢江が全てを脱ぎ去り、生まれたまんまの姿になると「俺も・・・ッッ」と焦りながら自分のパンツを無理矢理引きちぎるし。完全に本能のままに行動してます。
 梢江も梢江で、素っ裸で向き合った際、刃牙のイチモツ(まぁまぁ立派)を見て、「想像とずいぶん違う・・・」。いったい、梢江はどんなブツを想像してたんだ? お風呂で親父のブツとか見た事ないんかい梢江? って、母子家庭だから知らんか
 
 結局、結局お互いの体に触れ合うところで今回の話は終わり。確かに過激でしたが、我々が望んでいた“過激”とは、ちと趣が異なるような気がします。


 作家的には今回の話で自分の思い通りにセックスを描くことができ、非常に満足してるんだろうなという感じは伝わってきます。普段の『バキ』で見せる、格闘シーンでの非凡なる肉体描写センスを、男同士の格闘だけでなく男と女の【夜のプロレス】で存分なく発揮したらどうなるか? そういった実験精神を今回の話にひしひしと感じます。
 
 とはいえ青年誌での過激なセックスと聞いて、胸と股間に甘酸っぱいものがこみ上げてくる少年たちに、どこまで今回の話が受け入れられるんだろうと思うとチト心配。まぁ、それはそれで別の意味での好事家にとっては嬉しいんですが、せっかくの革命的な連載が、単なる肉弾派漫画に終始してしまうのだけは何としてでも防ぎたいところではあります。って、フツーあの絵柄で抜こうって方がムチャなんだけど

 しかし、前戯以前の段階でこれだけ濃厚だと、残り3回はいったいどうなっちゃうんでしょう? 今回だけでも充分人間離れしたまぐわいぶりを見せつけてるだけに、次回は人間の限界を超えた展開が待ってそうで、恐ろしい感じもするのだが。


【追記】

 そんなこんなのうちに「ヤンチャン」でバキの第2話が掲載されましたが、またさらに凄いことになってます。ちょっと乳触っただけであれだけ過敏な反応見せて、果たして本番になったらどういう事態になっちゃうんでしょう? 次号も注目だ!!


(c)2002 AKITA PUBLISHING CO.,LTD

(2002年6月17日掲載)










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