Adan (飾り) 花壇

“腐女子”の為の著作権“考”座

ブログ  テキストサイトのための“最低限”HTML  by Adan



ファン作品と腐女子について

 腐女子という言葉の定義って、いまのところ「あるようなないような感じ」みたいです。 なので、このサイトでは、「ファン作品を書く(描く)女性およびその読者」をターゲットといたします<(_ _)>
 でもって、ファン作品というのは「他人の作品のキャラを使って書いた(描いた)小説・漫画・イラスト」としておきましょう。その作品が、やおいであろうがなかろうが、エロエロだろうがグログロだろうが、このサイトのなかでは区別しません。
 ファン作品を書く方、描く方は、ちっと真面目に読んでみてください。読者オンリーの方は、書く人はこんなリスクを背負い込んでいるんだなぁと思ってあげてください。
 さらに、一部「自称腐女子サイト」のように、男性に読んでくださるなとも言いません。ただ、あちこち、読者が女性であることを前提とした表現がある…かもしれません。
 それから、この分野についてはまだまだ「判例」がないということは申し添えておきます。「定説」があったって、実際に裁判になったら、ひっくり返るかもしれません。

つまり…

 ご提供できるのは、最低限の「知識」だけです。その「知識」を使って、何をどう判断するか…、ご自分のやりたいことと、それにともなうリスクを、どう天秤にかけるかは、読んだあなたにおまかせいたします。

イケナイファン・と・イケナイコト

ファン作品はイケナイらしい。
…という程度のことは、ほとんどの方がご存知のようです。

なぜイケナイかというと、「著作権」らしい。
…ということも、ご存知の方が多いようです。つまり、ファン作品の書き手/描き手たち(サイト主を含む)は、イケナイと知りつつやっている、イケナイファンということになるわけですが(笑)
 
 じゃ、「著作権法」には、どういう条文、どういう言葉で、それがイケナイと書いてあるか、は、読んでみたこと、ありますか?

 自分の冒してる罪の根拠くらい、1度は目を通しておきましょうよ、というのが、このサイトの趣旨だったりするわけです……。

え?とお思いのかたのために。

 ファン作品はイケナイらしい、と思っていらっしゃらなかった方のために、さきに結論を書きますけれども。

ファン作品を公衆に見せることは著作権侵害
なお、公衆とは、「特定多数」を含む、と、著作権法第2条22項5号ってとこに、きっちり書いてあったりします。つまり、「不特定多数」でなければ大丈夫ということはありません。

ファン作品は、原著作者のお目こぼし
ファン作品のうち、原著作者の許諾を得ているのは、ほんのわずか。残りはすべて、原著作者が差し止め請求をしない=お目こぼしによって生きながらえているにすぎません。

法律を原文で読んでみる

変形・脚色・翻案は「二次的著作物」

【第2条 11項】二次的著作物 著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物をいう。

二次的著作物をつくる権利は原著作者のもの

【第27条】著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する。

※この権利は譲渡できるというのが[第26の2条]に書いてある。

「家庭内」なら例外的に使えるけれど。

【第43条】次の各号に掲げる規定により著作物を利用することができる場合には、当該各号に掲げる方法により、当該著作物を当該各号に掲げる規定に従つて利用することができる。
 1.第30条第1項(中略) 翻訳、編曲、変形又は翻案


【第30条第1項】著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。

訴えるかどうか、決めるのは原著作者=“親告罪”

【第123条】第119条(中略)の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。

【第119条】 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処する。
 1.著作者人格権、著作権、出版権又は著作隣接権を侵害した者

サイトはいろいろ見たけれど

 正直に言うと、著作権のことをいろいろ調べ始めたころは、まだ、「合法的にファン作品サイトをつくる」手段があるんじゃないかと思っていたのね。だけど調べれば調べるほど…、苦しい(~-~;;)。

とりあえずここ。

 いろいろサイトをさまよった中で、個人的に理解しやすかったのが、 Sakura Lyricsゲームと著作権(1) (2)。ここは、表題にあるように、 ゲームのファン作品サイトについて論じているのだけれど、ほとんどの項目が他のメディアのファン作品サイトでもそのまま通じます。
point 18禁でなくても違法
point 無料でも違法
……というあたりを、きっちり説明してあります。

個人的使用の範囲は

 法文のページで、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用する」場合はOKと書きました。で、「家庭内に準じる」ってのがどれくらいといわれているかと言いますと。
  水晶宮著作権の基本
point 「個人使用」とは家族+友人数人まで。
point ファン作品サイトをサーバーにアップした時点で(誰も見てなくても)違法。
……だそうです。このページは、ほかに、イラストのアレンジについても論じています。

タレントの肖像権をあわせて

 サイトの著作権問題と、タレントの肖像権を合わせて論じているのが、ここ。 ホームページ安全講座気をつけたい権利関係
……発行数の限られている同人誌と、誰が見るか判らないウェブサイトの違いを、考えさせてくれます。特に、実在のタレント/俳優サンをモデルに書く「生モノ」系の妄想について、「本人、本人の友人・家族」が見る可能性を指摘して、一考を促しています。

著作権者の立場から

 ファン作品と著作権問題について網羅的に論じた、サイトをもう一つ。 山田南平氏のマネージャー:Yoo氏による 著作権について〜マンガとの関係〜
……情報量の多い、優れたサイトなのですが、なんてこのサイトを最初に紹介しなかったかと言いますと。ここは、漫画家さんが、自分のファンに対して「自分の作品についてのファン活動はここまで許してあげます」ということを表明した内容なんですね。で、その基準が、世の中一般に対して、かなり、ゆるやか。最初にこのサイトをご紹介して、「ここらへんまでは、いいんだ」という誤解があってはいけないと思ったもので。

ポケモン問題、そして。

 1999年1月13日、『ポケットモンスター』の同人誌を作っていた女性が、警告なしで逮捕された事件は、ネット上でも大きな話題となりました。

 ポケモン関係を押さえるなら、同人誌生活文化総合研究所ポケモン同人誌著作権問題関連 。さすがにリンク切れも多くなってきていますが、興味を持った方は、一通り目を通してみる価値あり。

 とくに、AKIOの言いたい放題!ポケモン事件から同人誌の著作権問題を考える は(多少戦闘的なきらいはありますが)、この事件を表からも裏からも考えた労作だと思います。

ひそかに消えるサイトはあるのか

 著作権者が、ファン作品に対して「権利行使」つまり「やめてくれ」という要請を出す場合。いきなり逮捕となった「ポケモン」事件は例外中の例外。ウェブページに対して、ひそやかに中止要請が出され、ファンも黙ってサイトを閉鎖するケースがある「かも」しれません。サイトが突然消えてしまっても、サイト主の個人的な都合なのか、著作権者の要請かは、他のファンにはわからないわけですから。
 2002年にこのページを最初に作ったときには、、サイバーセイカNET同人誌即売会エックス等の模写による便せんなどの販売中止と 角川書店様へのお詫びとか、しまじろうのホームページ・休止のお知らせ(著作権者ベネッセと、ファンサイトの戦いの跡。ベネッセ側がいったん許諾と解釈されても仕方ない行動をとった後で、謝罪もなにもなく、一方的にサイト閉鎖を命じた例)などがあったのですが。2005年9月現在、削除されているようです。

勝手にリンク、文句はいえる?

 著作権者に見つからなければイイ、というよりは、「著作権者の目に触れるのは、あまりにも申し訳ない」という発想に近いのだと思いたいのですが…。
 腐女子系のサイトには、よく、「リンクご遠慮ください」と書いてあります。「勝手にリンクされた」ことにたいして、かなり強い口調で抗議している例も、たまに見かけます。

 が。

 リンクを、法律として禁止できる条項は、いまのところないんですね。この問題に関しては、後藤斉のページリンクは自由が有名です。


 つまり、腐女子系のサイト側は、リンクに関して、文字通り「ご遠慮ください」と閲覧者に「お願いする」ことしかできません。

 閲覧者の側も「このサイト気に入ったから皆に教えてあげたくて…」と、どこかにリンクを貼る前に。ファン作品はあくまで違法であること、「おおっぴらにやりすぎだ!」と著作権サイトの逆鱗に触れれば、あなたのリンクが、サイト閉鎖につながる可能性があることを考えてあげてください。

このサイトについて

 このサイトは2002年ごろに作成した、「腐女子と呼ばれる人々のために、著作権関係のサイトをご案内するリンク集」です。
 当初、独自のサイトを構築するつもりでした。でも、いろいろ調べるうちに、私のようなシロウトが新しいサイトを開かなくても、優れたサイトがたくさん存在することがわかってきました。…だからこれは、サイトではなくリンク集なのです。

管理人:Adanについて

 Adanは、弁護士でもないし、司法関係の仕事をしているわけでもありません。 
 
 でもって。ファン作品書きです。サイトにも載っけてます。対象作品はこのサイトのURLから推測してください(笑)

 個人的に、率直な気持ちを言うと。
 もしも、「書かずにいられない」ほど切実でないなら…、
 腐女子サイトづくりなどおよしなさいまし。
  著作権侵害なんですから。
   トラブルの元なんですから。
 健全に、表通りを歩いて、生きてゆけばぁいいじゃありませんかね。





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 2005年9月レイアウト変更。