| 5.日曜ボランティア広場から見えてきた!? 「持続可能な未来(開発)のための教育の10年} ぼのぼの歩み6号より 抜粋 |
| 3号でも紹介しました、大原社会教育会館との共催事業「日曜ボランティア広場」(16年度から、主催事業になります)。今回は、平成15年度の活動の柱として“日曜日にできるボランティア活動への参加”とともに掲げられた「持続可能な未来(開発)のための教育の10年」の始まる2005年に向けての学習・体験(偶数月第4日曜日)から見えたことに迫りたいと思います。 1年間の取り組みについて、中心的なかかわりをしている会員の児玉さんに語ってもらいました。 |
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| ■ そもそも「持続可能な未来(開発)のための教育の10年」って何? それを分かろうとして1年経っちゃった(笑)。まず「持続可能な未来」は2つの側面から考えると分かりやすいのかなと思う。 1つは、「持続不可能な未来」って何かと逆に感えてみること。環境破壊は歯止めがかからず、紛争やテロといった憎しみと暴力の連鎖が続き、途上国の貧困や飢餓は改善されず、人権問題は先進国でも悪化している。こうした未来に希望を持てない状況が、つまり「持続不可能な」世界なのだと思う。 もう1つは、自分たちの生活から考えてみること。確かに日本は物質的には豊かになったけれど、毎年3万人を超える人が自殺し、ウツなどの心の病が激増し、DVや児童虐待などの暴力が日常に溢れ、女性や障害者などの社会参加もなかなか進まない。未来に希望を持てないという意味で、それはやはり「持続不可能な」社会だろう。だから、世界にあっても地域社会においても、一人ひとりが自分らしく生きていける、お互いに信頼し支え合えるような、「未来に希望のある」社会をつくっていくことが課題だと思う。あくまでも今の僕の理解だけど。 |
■ それで、その解決のためには「教育」が大事だということかな?なんか悠長な感じがするけど。 政策的・技術的な努力や市民活動など色々な面から解決を図るのは当然だけど、それをやるのは人間。その人間が「無力感」に襲われていたらダメでしょう?「教育」は人間の中にもともとある、未来を「信じる力」や「希望」を引き出すものだと思う。だから「開発」という言葉も、経済開発や地域開発や色々な意味があるけれど、その根底には「人間性の開発」を据えなければならないと思う。そしてそれなら、今、ここから、僕らでも始められる。 |
というか、「教育」は学校に限られたもの、子どもたちに限られたもの、という見方かな。 未来を担うのは子どもたちだから、しっかり「教育」して彼らにこの先頑張ってもらおうというのは、大人の無責任な考えだと思うわけ。まずは大人が真摯に学ぶということが大事なんだと思う。それが1つ。 もう1つは「教育」は誰かからの一方的な知識の伝達・吸収ではない、ということ。大人も子どもも、自分たちが必要とする学びを自分たち自身の手で「ともに」作っていくこと。そのなかに「人間性の開発」もあるのだと思うんだけど。 |
■ それで、日曜ボランティア広場では具体的にどう学習を進めてきたの? 開発教育協会の上條さんからのレクチャー、身の回りの商品から世界の現状を探る、地域の課題を探るという2回のワークショップを経て、第4回は『世界がもし100人の村だったら』をモデルに「板橋100人村」をとりあえず作ってみた。 これがいい意味で大失敗(笑)。それで、もう一度『100人の村』を読んで課題を深めようということになり、準備の話し合い学習を3回持ったうえで、今回を迎えた。そこで分かったのは、世界に暮らす人々の多様性や抱えている問題は単なる統計だと実感が持てないけど、100人の村に縮められることで、他人事ではないと“実感”できる。「100人村」とは、そういう「道具」であるということ。そうすると次の課題が見えてきた。その“実感”から世界の人々へと、どう思いを馳せるのか。そして最初に言った2つの側面、世界の問題と地域の問題はどうつながっているのか。それは、「道具」を使いこなすこちらの「想像力」にかかっていると思う。 |
■ といことは、これからも続けていくということかな。 そう。これは1回や2回のフォーラムだけではとってもやりきれない、というのだけはみんなで共通して持てた認識だからね(笑)。最終的には、自分たちが知りたかったのはこれだ、と言える『いたばし100人村』を作りたい。できたら子どもたちとね。 |
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| 第5回(2月22日)に参加して 「本当の豊かさとは・・・」 編集スタッフ 菱田 |
今回のワークショップはベストセラー『世界がもし100人の村だったら』を深く読み込み、そのメッセージを参加者同士で話し合うというもの。それを踏まえ、板橋版100人村を考えた。参加者は12人。この中でも様々な年代、立場、考え方の個性が集まった。 その際、登場した意見の一つに「本当の豊かさとは何か」がある。物質的に恵まれていると言われる日本。しかし食材一つとっても自給自足出来るものが一体幾つあるだろうか。又、学校で実感を伴った学習が行われていると言えるか。そして、たむろし携帯を駆使する若者達は人との繋がりに無意識にでも、不安を感じていやしないか。 これらの話し合いを踏まえ、以前作成した板橋版100人村の読み合わせを行い、もっと深く感えるべきとする箇所に、各々コメントを書いた。何気なく暮らしている板橋には、色々な個性が生きている。今回のワークショップは日常の中で問題をもつきっかけとなるものであろう。今後の開催を期待したい。 |
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