近年、医薬分業率が50%を越え、薬局が医療法上医療提供施設の一つとして位置付けられたことから、薬剤師が薬局業務のみに携わるのではなく、地域住民の健康づくりに積極的に寄与することが必要である。
特に学校薬剤師は、学校環境衛生の検査活動やくすりの正しい使い方の指導を通して、学校から家庭へさらに地域へと伝えるコーディネーターとしての役割が期待されている。
このような状況の下、従来から行っている講習会等の開催、委員会活動や参考図書・ビデオの作成などの事業を行うほか、本年度は新たに学校保健用品の斡旋及び企業からの受託事業の受け入れに取り組んだ。
以下に、事業活動について報告する。
○法人化対策委員会 4回開催
担当役員 [会長]杉下順一郎[副会長]三上俊一 小川善雄 築城敬直
[常務理事]佐々木吉幸 白石美智子 中島正次郎 原留淳一 松永康男 山梨秀明
[理事]田中俊昭
委員長 樋口幸男
副委員長 中野信利
委 員 伊沢一郎(議長)山下富美子(副議長)小野寺一晋 小菅貞男 水野勉
以下について協議を行った。
- 法人化について
- 定款及び事業計画・収支予算等について
○学校環境衛生委員会 3回開催
担当役員 [副会長]三上俊一 [常務理事]中本光子
委員長 西井上洋子
副委員長 宮下元樹
委 員 樋口光司 高橋菜穂子
- 学校薬剤師が行う検査(照明・ダニ・プール等)の結果票書式について、標準化を検討し、その成果を資料提供する。
- 各県が持っている啓発資料等の一覧表を作成し、ホームページに掲載する。
○情報委員会 6回開催
担当役員 [副会長]築城敬直 [常務理事]石川哲也
委員長 木全勝彦
委 員 稲熊直樹 寺島健二
- ブロック会議、学校保健調査の報告や各種大会等の紹介を行った。
- 現在掲載している内容について、会員のニーズにこたえるため、リニューアルすることが確認された。
- ホームページ掲載方法の効率化を検討した。
○学校保健調査実行委員会 2回開催
担当役員 [副会長]小川善雄 [常務理事]白石美智子 [理事]田中俊昭
委員長 長井 章
委 員 加藤肇 岸野信子 小林洋子 杉山悦代
- 平成18年度学校保健調査のテーマについて、平成14年度のテーマ(学校給食)とすることし、19年度調査票を策定した。
- 平成18年度調査報告書(飲料水)を作成した。
- 平成17年度学校保健調査結果について、学薬アワー及び学術大会で発表した。
○出版委員会 13回開催
担当役員 [副会長]小川善雄 [常務理事]石川哲也 白石美智子 佐々木吉幸 豊田良夫
委員長 岡本繁雄
委 員 村木久美江
@「学校薬剤師必携2006」(赤本の改訂版)の出版について協議し、平成18年10月に発行した。
○研究課題に関する特別委員会 1回開催
担当役員 [会長]杉下順一郎 [常務理事]石川哲也 松永康男
学校環境衛生、学校保健の更なる向上を目的とする研究課題をブロック会議等で募集し、同委員会で審査。下記の研究課題を採択し、日学薬から助成金を交付した。
申 請 者 |
研 究 課 題 |
宮崎県薬剤師会 |
ダニアレルゲン検査キット(アカレックス)の検査に関する調査研究 |
愛知県学校薬剤師会 |
児童生徒が抱えるアレルギー様症状等の実態調査 |
兵庫県学校薬剤師会
|
学校において防ダニ布団を使用した場合の効果に関する調査研究 |
○学校保健用品推薦委員会(新規) 1回開催
担当役員 [副会長]築城敬直 [常務理事]白石美智子
委員長 岩下 剛
委 員 大嶌雄二 村木久美江
学校保健に関する資料・資材等について、推薦・斡旋する場合の取扱ついては、「日本学校薬剤師会学校保健用品の推薦に関する規定」に基づき、同委員会で審査し、会長が決定することになっている。平成18年度は、下記5件の資料・資材等を推薦した。
資料・資材等名 |
摘 要 |
会 社 名 |
命を蝕む
ドラック乱用(書籍)
|
10代に広がる薬物、薬物乱用の害について、児童生徒に分かりやすい文書で編集 |
(株)少年写真新聞社
|
デジタルCO2モニター |
「学校環境衛生の基準」に定められた教室のCO2の濃度を簡易操作で測定 |
リオンテック(株) |
ダニスキャン |
「学校環境衛生の基準」に定められたダニアレルゲンの測定キット |
アサヒアンドヘルスケア(株) |
健康家族 ホルムチェック |
室内のホルムアルデヒドの発生源を容易に特定できる検知センサー |
日産化学工業(株) |
アカレックステスト |
「学校環境衛生の基準」に定められたダニアレルゲン簡易テストキット |
(株)クラ商会 |
2.平成18年度ブロック会議
5月14日の北海道ブロック会議に始まり、全国9ブロックで開催された。日学薬の正副会長等が分担して出席し、熱心な意見交換・情報交換が行われた。
[日 程]
北海道ブロック 5月14日(日)
東北ブロック(秋田) 8月 5日(土)
関東甲・東京ブロック(茨城) 6月 3日(土)
北信越ブロック(石川) 6月24日(土)
東海ブロック(愛知) 6月10日(土)
近畿ブロック(大阪) 8月 5日(土)
中国ブロック(鳥取) 6月24日(土)
四国ブロック(徳島) 6月18日(日)
九州ブロック(宮崎) 7月30日(日)
[ブロック会議の討議内容]
- 報告事項
- 会務運営について
- 日本学校薬剤師会役員の会務分担について
- 「学校薬剤師必携2006」の刊行について
- 日学薬関係の大会・講習会日程について
- ラジオNIKKEI「学薬アワー」について
- その他
(2)協議(確認)事項
ブロックごとの資料を基に事業報告・事業計画の報告があった。
法人化について執行部より説明があり、質疑応答があった
3.主催及び共催の講習会・研修会・大会・協議会等
○健康・学校環境衛生講習会
日本学校薬剤師会主催で15年度から開始した事業で4回目となる。
学校薬剤師の活動が、将来を担う子どもたちの健康づくりに寄与することを目的に、積極的に学校現場に参加することが求められていることから、喫煙、飲酒、薬物乱用防止教育、シックハウスへの対処など、学校薬剤師の活動を学術的な面で支援する目的とする講習会で、本年度は7月9日(日)、秋田市において開催した。
講習会では、新しい課題である「くすりの正しい使い方」をメインテーマに講演が行われたほか、「学校環境衛生の今日的課題(研究課題報告)として、それぞれ研究発表があった。
当日は、テキスト「健康・学校環境衛生教本W」を配布し、参加者は400名であった。
○第15回薬物乱用防止教育研修会
日本学校薬剤師会、健康行動教育科学研究会主催、文部科学省、厚生労働省、麻薬・覚せい剤乱用防止センター、日本学校保健会後援により、8月19日(土)国士舘大学(東京都)で開催された。
○第56回全国学校保健大会・第56回全国学校薬剤師大会
11月9日(木)・10日(金)の両日、文部科学省、島根県教育委員会、日本学校保健会等の主催により、第56回全国学校保健研究大会が島根県松江市において開催された。
10日(金)には、日本学校薬剤師会、島根県薬剤師会の主催により第56回全国学校薬剤師会大会開催がされ、表彰式では日学薬表彰受賞者への表彰状授与と記念品贈呈、各地でご協力いただいている学校関係者等への感謝状贈呈が行われた。さらに、文部科学大臣表彰者(学校保健功労)には日本薬剤師会より記念品が贈呈された。また同大会では、東京大学教授・薬学博士澤田康文氏を講師として招き、「薬育のための動物動態学」と題して特別講演が行われ、162人の学校薬剤師が参加した。
○平成18年度学校環境衛生・薬事衛生研究協議会
全国学校薬剤師講習会から通算して第53回目となる「平成18年度学校環境衛生・薬事衛生研究協議会」が、文部科学省、日本学校薬剤師会、熊本県薬剤師会等の主催により11月16日(木)・17日(金)の両日熊本市で開催された。
協議会では、1.「学校における喫煙、飲酒、薬物乱用防止に関する指導」と題して、文部科学省学校健康教育課健康調査官鬼頭英明氏より、2.「水問題を正しく理解する」と題し、熊本県立大学環境共生部教授篠原亮太氏より講義が行われた。また、「小・中・高校生に伝えたい薬の常識」と題し、北里大学薬学部教授望月眞弓氏より特別講演が行われた。
二日目の部会別分科会は、飲料水・プール、学校給食、喫煙・飲酒及び薬物乱用防止教育、学校保健委員会・学校環境部会4分科会に分かれて熱心な研究協議行われた。参加者は、県外が214名、県内が274名の計488名であった。
4.ラジオたんぱ放送「薬学の時間『学薬アワー』」の放送放送企画並びに出演者の選定を行い、毎月1回計12回の放送を行った。
[平成18年度]
4月「室内における二酸化窒素の測定について」
日本学校薬剤師会情報委員会委員長 木全 勝彦
5月「平成18年総会報告」 日本学校薬剤師会副会長 三上 俊一
6月「日本学校薬剤師会の課題」 日本学校薬剤師会会長 杉下順一郎
7月「平成17年度全国学校保健調査報告」
日本学校薬剤師会学校保健調査実行委員会委員長 長井 章
8月「水筒水の衛生について」 日本学校薬剤師会常務理事 石川 哲也
9月「平成18年度健康・学校環境衛生講習会」
日本学校薬剤師会常務理事 佐々木吉幸
10月「平成18年度ブロック会議報告」 日本学校薬剤師会副会長 小川 善雄
11月「第56回全国学校保健研究大会・第56回全国学校薬剤師大会報告」 日本学校薬剤師会常務理事 白石美智子
12月「平成18年度学校環境衛生・薬事衛生研究協議会報告」
日本学校薬剤師会副会長 築城 敬直
1月「会長新年挨拶」 日本学校薬剤師会会長 杉下順一郎
2月「ノロウイルス・ロタウイルスについて」
日本学校薬剤師会常務理事 石川 哲也
3月「平成18年度を振り返って」 日本学校薬剤師会副会長 築城 敬直
5.日本学校薬剤師会の事務所
住 所:〒160-0004東京都新宿区四谷三丁目3−1 富士国保連ビル8階
電 話:03−5368−6141 FAX:03−5368−6147
メールアドレス:nichigakuyaku@feel.ocn.ne.jp
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