平成18年日本学校薬剤師会総会報告
 


三上 俊一
 

 

 平成18年日本学校薬剤師会総会は、4月22日、東京赤坂プリンスホテルに於いて、定刻11時に開会。司会は中本常務理事、開会の辞、小川副会長。杉下会長並びに文部科学省スポーツ青少年局学校健康教育課 山口課長様からご挨拶をいただき、伊沢一郎議長、山下富美子副議長が登壇、代表者80名中70名の出席が確認され会則20条により総会成立の議長宣言があり、議事録署名人2名の選出後、報告2件、議案4件が一括上程された。

 第1号報告:「平成17年度事業報告」保科常務理事から。今年度新に事務局を立ち上げ、機能の整備につとめた。「学薬アワー」の放送原稿を冊子とした。「学校環境衛生用語集」の出版。「学校環境衛生ビデオ」の完成。学校保健用品推薦委員会の新規立上げ及びブロック会議、各種講習会、研修会の開催状況が報告された。

 第2号報告:「平成17年度収入支出決算報告」は白石常務理事から詳細な報告があり、これを受けて山口監事から監査結果は正確で適正であるとの監査報告があった。

 第1号議案:「平成18年度事業計画案」は築城副会長から提案、@日本学校薬剤師会事務局機能の充実 A「学校薬剤師必携」の発行 B小中高等学校における「くすりの正しい使い方」の指導方法の普及 C調査・研究活動の充実 D財政基盤の確立、並びにブロック会議、全国都道府県会長会の開催、各種委員会、講習会等の予定が提案された。

 第2号議案:「平成18年度収入支出予算案」は三上副会長から提案。今回の予算案は支出の部の管理費と事業費の比率を出来るだけ拮抗させる様にしたこと。特に大きいのは図書収入を1,000万円とした、従来特別会計で経理していたものを収益事業として一般会計に新規に移したことによる。支出の部では管理費の見直し。事業費の調査研究費の100万円増額等、科目毎の明細の説明があった。尚、会費の額は前年同様、会員一人当たり年額3,000円とする。

 第3号議案:「日本学校薬剤師会会則改正案に関する件」三上副会長から提案。日本学校薬剤師会会則附則第1項に「本会は社団法人日本薬剤師会定款54条及び同定款施行細則13条に基づき、社団法人日本薬剤師会学校薬剤師部会とする」とある。日本薬剤師会の職種部会の規定なので第13条は第14条の間違いと思うが、いずれにしてもこの附則ですと「日本学校薬剤師会は日本薬剤師会の部会」となり、本会は一物二名称になる。整合性を保つために附則第1項の削除が提案された。

 第4号議案:「会長、副会長、監事選出の件」選挙管理委員会奥村委員長から、会長の立候補者は杉下順一郎君1名のみであり、審査の結果、候補者の資格は適当と認める事が報告され、議長より副会長、監事は会長選出後に各ブロック代表による選考委員会で選出し、本会議の承認を得て決することが確認され、午前の議事を終了。

 昼食休憩時に藤井基之参議院議員、渡辺政策秘書から支援要請の挨拶があった。

 午後は質疑応答からはじまった。

[質問@]「日学薬の社団法人化について」日薬の日学薬に対する最近の対応は目に余る、強く大きな組織にする事こそ肝要、日学薬百年の計は社団法人化以外なし。又、認定学校薬剤師制度を創設すべし。

[答弁:会長]今回の一連の日薬の動きは、学校薬剤師会をもっと強固にきちんとしたものにしなさいという意味に受け止めている。従って人格のある団体に是非しなければいけないと思っている。ブロック会議で具体的内容を示したい。尚、認定学校薬剤師制度の件はこれから検討したい。

[質問A]「鳥インフルエンザ発症時の危機管理体制と連絡網について」

[答弁:築城副会長]昨年、茨城県で鳥インフルエンザが発生した時、「学校で鶏やセキセイインコを飼っているがどうか」という質問があり、調査しホームページにアップしているので参考にされたい。

[質問B]「学校飲料水検査について」ビル衛生管理法で認可された業者が水質の検査をしているが、学校環境衛生基準でいう年一回の定期検査はビル管理法で行う検査と別に行うべきであると思うがいかがか。

[答弁:村松常務理事]基本的には法律は2つあるが、それぞれが規定していれば、それぞれの法律に基づいてやるということではなく、同じことをやるのであれば、それは同一に考えてよろしいという事である。年一回は最低の基準なので、それを上回ることは指導として加えていくというように解釈してはいかがか。

[質問C]「学校薬剤師の叙勲受賞について」複数校担当、40年以上の条件は実情に合わないので条件緩和を求める。

[答弁:小川副会長]日学薬は機会ある毎に文科省に相談している。これからも納得できる方向に改正していただける様、更に努力する。

[質問D]「くすりの正しい使い方の指導の基本方針について」見通し並びに中教審専門部会等の審議状況。

[答弁:会長]学習指導要領に入れていただきたいと、日学薬として平成16年に文部科学大臣に要望書を提出、国会議員にも働きかけている。昨年の中教審の教育課程審議会で課題として示された。現在、日本学校保健会の中のくすりの正しい使い方に対する検討委員会でも鋭意審議中。平成22年の指導要領の改正時にはきちんとした形付をしたい。

[質問E]「会則改定案で附則を削除する意味」削除される事で日本薬剤師会の学校薬剤師部会はどうなるのか。日薬と日学薬の関係がどう変わるのか具体的な説明を求める。又、今後の日本学校薬剤師会の将来的姿はどうなるのか。

[答弁前半:三上副会長]日学薬の会則附則第1項は日薬の職種部会の規定により「日本学校薬剤師会は日本薬剤師会の部会」ということであり、まさに一物二名称、整合性がないので削除を提案した。この削除で日薬の職種部会である学校薬剤師部会が消滅するといった影響は考えられないし、日薬との関係に変化が出るとは思っていない。

[答弁後半:会長]将来像を明確に示せとの事ですが、日本薬剤師会からは独立した別団体という認識である以上、そのことを厳粛に受け止め、きちんとした人格のある形にして行く事が色々の角度から必要と思っている。これからもっと具体的に示していく所存である。

 以上で質疑応答を終了。挙手により採決に入った。第1号報告、第2号報告、第1号議案、第2号議案はそれぞれ挙手多数で承認。第3号議案は定款改正なので代表者の2/3以上の同意が必要、挙手の数を確認、75名中71名の賛成で承認。第4号議案は採決に先立ち杉下候補者の所信表明が求められた。「70年にも達する歴史ある会を閉じることなく発展させたい。使命感・情熱・行動力をもって法人格のある会に育てたい。本気でやればたいていの事は出来る。本気でやれば何でも楽しい。本気でしていると誰かが助けてくれる。これをモットーに頑張る。」と所信を表明。議長から選挙管理規定により、投票を行わず、杉下候補を当選者とする事の賛成の挙手が求められ、挙手多数で次期会長に決定した。副会長、監事は役員選考委員会で協議。松永選考委員長から副会長留任(三上・築城・小川)、監事に鹿児島の山口三千男、青森の河野達雄両先生を選考したとの報告があり、議長より報告通り承認する方の挙手が求められ、全員挙手で承認された。

 会長・副会長・監事の就任挨拶があり、議事の総てを終了。拍手の中、議長、副議長が降壇、中島常務理事の閉会の言葉で平成18年度総会は終了しました。

 以上で報告を終わります。有難うございました。