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Excel超入門

2004.10.24

入力規則の設定


(1)「入力値の種類」の制限

Excelでデータを作成する際、キーボードでの入力は良く間違います。 入力される値があらかじめ決まっている場合には、ユーザーが不正な値を入力しな いよう、あらかじめ入力制限を行いたいという場合があります。そのようなときに は、「入力規則」の機能を利用すると便利です。

例えば、5段階評価の成績に1〜5の間の数値を入力するべきなのに6と入力した りすると困る。このような場合は、セルに入力できる数値を1〜5に限定できるとこ のようなミスを防ぐことができます。

Excelでは、次のようなデータの入力規則を設定することが できます。

以下に、その手順を説明します。

  1. 入力規則」を設定したいセルあるいはセル範囲を選択 し、アクティブにします。
  2. メニューバーの「データ」ー「入力規則 」をクリックします。

    図1 メニューバーの「データ」ー「入力規則」をクリック
    図1 メニューバーの「データ」ー「入力規則」をクリック

  3. データの入力規則」ダイアログボックスが表示され ます。
      「設定」、「入力時メッセージ」、 「エラーメッセージ」、「日本語入力」 の各タブで、データの入力規則を設定します。

    図2 「データの入力規則」ダイアログボックス
    図2 「データの入力規則」ダイアログボックス

以下にその手順を説明します。

(1.1)入力できる数値の限定

例として、5段階評価の成績1〜5を入力するとして、セルに入力できる値を 1〜5に限定する場合の手順について説明します。

  1. データの入力規則」ダイアログボックスで、 「設定」タブをクリックし、 「入力値の種類」コンボボックスのプルダウンボタン▼ をクリックします。そうすると、図に示すような、制限する入力値の種類が 表示されます。この中で数値の種類は、「整数」、 「小数点数」、「日付」、 「時刻」となります。
      この例では「整数」をクリックして選択します。

    図3 「データの入力規則」ー「設定」ー「整数」を選択
    図3 「データの入力規則」ー「設定」ー「整数」を選択

      なお、初期状態では「すべての値」となっています。 この場合、セルは入力の制限を受けません(入力制限を解除する場合はこの 「すべての値」を選択すればよい)。
  2. 次に、「データ」コンボボックスのプルダウンボタン▼ をクリックし、条件を設定する演算子(次の表を参照)を一覧表示した リストボックスが表示されます。
      この例では、「次の値の間」を選択します。

    演算子説明
    次の値の間 最小値≦セル値≦最大値
    次の値の間以外 セル値<最小値 かつ セル値>最大値
    次の値に等しい セル値(または文字列長)=指定値
    次の値に等しくない セル値(または文字列長)≠指定値
    次の値より大きい セル値>最大値
    次の値より小さい セル値<最小値
    次の値以上 セル値≧最大値
    次の値以下 セル値≦最小値

    図4 「データ」ー「次の値の間」を選択
    図4 「データ」ー「次の値の間」を選択する

  3. 演算子に「次の値の間」または「次の値の間以外 」を選択した場合は、「最小値」入力ボックス に最小値(この例では「1」)を、「最大値」入力ボック スに最大値(この例では「5」)を入力します。

    図5 最小値、最大値を入力
    図5 最小値、最大値を入力

      その他の演算子を選択した場合は、上の表を参考にして「」入力ボックスに条件値を入力します。

      いずれの場合も、入力ボックスには、定数またはセル参照を入力できます。

  4. 入力規則が設定されたセルに何も入力されていない場合に、エラーメッセー ジを表示させないようにするには、「□空白を無視する」 をチェックします。エラーメッセージを表示させる場合はチェックしません。
      「OK」をクリックします。

    図6 エラーメッセージの表示・非表示
    図6 エラーメッセージの表示・非表示

  5. 入力規則を設定したセルに「6」を入力すると、1〜5の限定を越えているの で、図のようにエラーメッセージが表示される。

    図7 限定外の値を入力すると、エラーメッセージが表示
    図7 限定外の値を入力すると、エラーメッセージが表示

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(1.2)入力できるデータをリストのデータに限定

図に示すように、「データの入力規則」ダイアログボック スの「設定」タブの「入力値の種類」コンボ ボックスに「リスト」を選択すると、「元の値 」入力ボックスに入力したデータだけがセルに入力できるようになりま す。

図8 入力値の種類に「リスト」を選択
図8 入力値の種類に「リスト」を選択

その手順を、例として成績の5段階評価をリストから入力する場合について、 以下に説明します。

  1. あらかじめ、リストの元の値となる5段階評価の値[5〜1] を、図のように、準備しておきます。そして、入力規則を設定するセル範囲 を選択してアクティブにします。

    図9 リストの元の値[1〜5]を予め設定
    図9 リストの元の値[1〜5]を予め設定

  2. メニューバーの「データ」ー「入力規則 」をクリックし、「データの入力規則」ダイア ログボックスで、「リスト」を選択し、「元の値 」入力ボックスに、あらかじめ準備しておいたリストのセル範囲 「$E$2:$E$6」を入力します。
    なお、「元の値」入力ボックスに直接データをリストと して図のように入力することもできます。この場合は、それぞれのデータを カンマ「,」で区切って、キー入力します。
    「□ドロップダウンリストから選択する」をチェックする と、この入力規則が設定されたセルをアクティブセルにすると、セルの右側 にプルダウンボタン▼が表示され、リストデータの一覧表示から、選択入力 できるようになります。
    「□空白を無視する」をチェックすると、入力規則が設定 されたセルまたはデータのリストが空白のときに、無効なデータとして処理 され、エラーになりません。
     「OK」ボタンを押します。

    図10 「元の値」にデータ入力
    図10 「元の値」ボックスに予め準備しておいたデータのセル範囲を 入力、または直接データを入力

  3. 入力規則が設定されたセルをクリックしてアクティブセルにすると、セルの 右側にプルダウンボタン▼が表示され、リストデータの一覧表示から、選択 入力できるようになります。

    図11 入力規則が設定されたセルにデータ入力
    図11 入力規則が設定されたセルにデータ入力

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(1.3)セルに入力できる文字数を限定する

セルA2〜A6まで文字列を入力するものとし、入力できる文字数を3文字までにし たい。間違って4文字を入力した場合、エラーが表示されると入力ミスを防ぐこ とができます。

  以下に、セルに入力できる文字数を3以下に制限する手順について説明します。

  1. 入力規則を設定するセル範囲を選択してアクティブにします。
  2. メニューバーの「データ」ー「入力規則 」をクリックします。
  3. データの入力規則」ダイアログボックスが表示される ので、「設定」タブの「入力値の種類」 を「文字列(長さ指定)」に選択します。
  4. データ」を「次の値以下」に選択し ます。
  5. 最大値」に 3 と入力します。
      「□空白を無視する」にチェックを入れ、「OK 」ボタンを押します。  

    図12 「データの入力規則」に最大値3を入力
    図12 「データの入力規則」に最大値3を入力

  6. 「3文字以下」と入力規則が設定されたセルに間違って4文字入力すると「エ ラー」が表示されます。  

    図13 間違って3文字以上入力するとエラーが表示される
    図13 間違って3文字以上入力するとエラーが表示される

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(1.4)数式の返り値が真になるデータだけ入力できる

例として、セルA2に入力した文字列に全角スペースを含まないようにするもの とします。もし、間違って全角スペースを入力するとエラーとなる入力規則を設 定する手順を説明します。

  1. 入力規則を設定するセルA2を選択してアクティブにします。
  2. メニューバーの「データ」ー「入力規則 」をクリックします。
  3. データの入力規則」ダイアログボックスが表示される ので、「設定」タブの「入力値の種類」 を「ユーザー設定」に選択します。
  4. 数式」入力ボックスに 「=ISERROR(FIND(" ",A2))」と入力します。ここで、 「" "」内は全角スペースです。

    ここで、FIND関数の書式は、FIND(検索文字列,対象,開始位置) です。
    FIND関数は、指定された文字列(検索文字列)を他の文字列(対象)の中で検索 し、指定された文字列が他の文字列内で最初に現れる位置を左端から数え、 その番号を返します。
    検索文字列が対象の中で見つからない場合、エラー値 #VALUE! が返されま す。

    ISERROR関数の書式はISERROR(テストの対象) です。
    ISERROR関数は、テストの対象 が任意のエラー値(#N/a、#VALUE!、#REF!、 #DIV/0!、#NUM!、#NAME? または #Null! のいずれか)を参照するとき TRUE を返します。
    テストの対象がエラー値を参照しないときは FALSE を返します。
  5. 「OK」をクリックします。

    図14 数式で入力規則を設定
    図14 数式で入力規則を設定

  6. 入力規則が設定されたセルA2に、入力した文字列の途中で全角スペースを 入力すると、エラーが表示されます。  

    図15 入力規則に反するデータを入力すると、エラー表示
    図15 入力規則に反するデータを入力すると、エラー表示

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(2)「入力時メッセージ」の設定

セルに入力規則を設定した場合は、セルを選択した時点でさらにユーザーに対 して正しい入力を要求するメッセージを表示することができます。

  例えば、5段階成績評価の数値5〜1のみ入力できる入力規則を設定したセルを選 択したとき、「5段階成績評価の数値5〜1を入力して下さい」というメッセージ を表示することができれば、入力ミスをより防ぐことができます。

  以下に、入力時のメッセージの設定手順について説明します。

  1. 入力時のメッセージを設定するセル範囲(入力規則を設定したセル範囲と同 じ)を選択してアクティブにします。
  2. メニューバーの「データ」ー「入力規則 」をクリックします。
  3. データの入力規則」ダイアログボックスが表示される ので、「入力時メッセージ」タブをクリックし、 「タイトル」入力ボックスにタイトル(この例では、 「5段階成績評価」)を、「メッセージ」入力ボックスに メッセージ(この例では、「5段階成績評価の値5〜1を入力してくださ い」)を入力します。
    OK」をクリックします。

    図16 入力規則の内容を表示するメッセージを入力
    図16 入力規則の内容を表示するメッセージを入力

  4. 入力規則を設定したセルをクリックして選択すると、タイトルおよびメッセ ージを表示した吹き出しが表示されます。

    図17 入力規則の内容をメッセージ表示
    図17 入力規則の内容をメッセージ表示

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(3)「エラーメッセージ」の設定

入力規則で設定された制限から外れたデータを入力するとエラーメッセージが表 示されますが、独自のエラーメッセージを設定することができます。

  以下にその手順を説明します。

  1. エラーメッセージを設定するセル範囲(入力規則を設定したセル範囲と同 じ)を選択してアクティブにします。
  2. メニューバーの「データ」ー「入力規則 」をクリックします。
  3. データの入力規則」ダイアログボックスが表示される ので、「エラーメッセージ」タブをクリックし、 「スタイル」ボックスのプルダウンボタン▼をクリックし ます。そうすると、リスト「停止」、「注意 」、「情報」が表示されるので、いずれかを選 択します。

    図18 独自のエラーメッセージの設定
    図18 独自のエラーメッセージの設定

      リスト「停止」、「注意」、「 情報」のそれぞれのエラーメッセージの内容を以下の表に説明しま す。
    スタイル説明とエラーメッセージ
    停止 メッセージボックスを表示します。[再試行]ボ タンをクリックするとセルの編集を続行しますが、入力規則に適合 したデータになるまでこのメッセージボックスが表示され、不正な データを入力できません。[キャンセル]ボタン を左クリックするとセルの値を元に戻します。

    図19 「再試行」「キャンセル」付きメッセージ
                              ボックス

    注意 [はい]ボタンをクリックすると、入力規則に適 合していないデータを強制的にセルに入力します。[いいえ ]ボタンを左クリックするとセルの編集を続行します。 [キャンセル]ボタンを左クリックするとセルの値を元に戻します。

    図20 「はい」「いいえ」「キャンセル」付き
                              メッセージボックス

    情報 [OK]ボタンを左クリックすると強制的にセルに 入力します。[キャンセル]ボタンを押すと、セ ルの値を元に戻します。

    図21 「OK」「キャンセル」付きメッセージ
                              ボックス

  4. タイトル」入力ボックスにタイトル(この例では、 「5段階成績評価」)を、「メッセージ」入力ボックスに メッセージ(この例では、「入力した値は正しくありません。5段階成績評 価の値5〜1を入力してください」)を入力します。
    OK」をクリックします。

    図22 タイトルとエラーメッセージを入力
    図22 タイトルとエラーメッセージを入力

    なお、「タイトル」入力ボックスへの入力を省略した場合 は、タイトルに「Microsoft Excel」と表示されます。
    また、「メッセージ」入力ボックスへの入力を省略すると セルに不正なデータを入力すると、次のようなメッセージが表示されます。

    図23 エラーメッセージの入力を省略したとき表示される
                      メッセージ
    図23 エラーメッセージの入力を省略したとき表示されるメッセージ

  5. エラーメッセージを設定したセルに不正なデータを入力すると、図のよう に、設定したエラーメッセージが表示されます。

    図24 設定したエラーメッセージの表示

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(4)「日本語入力」の設定

  入力されるデータによっては、あらかじめ日本語入力モードで選択されていた方 がよい場合があります。

そのようなときには、「データの入力規則」ダイアログから 「日本語入力」タブを選択することで、セルを選択した時点で のデフォルトの入力モードを設定することができます。

以下に、日本語入力モードに設定する手順を説明します。

  1. 日本語入力モードに設定するセル範囲を選択してアクティブにします。
  2. メニューバーの「データ」ー「入力規則 」をクリックします。
  3. データの入力規則」ダイアログボックスが表示される ので、「日本語入力」タブをクリックし、「日本 語入力」ボックスのプルダウンボタン▼をクリックします。そうす ると日本語入力リストが表示されるので、日本語入力モードを選択します。
      「OK」をクリックします。

    図25 日本語入力モードの設定
    図25 日本語入力モードの設定

     

    なお、日本語入力リストの各意味は以下の表の通りです。

    日本語入力モード意味
    コントロールなし 日本語入力モードは変化しません
    オン かな漢字変換モードで入力します。日本語テキストを入力するセル にこの設定をすると能率的に入力できます。
    オフ(英語モード) かな漢字変換モードがオフになります。例えば、郵便番号、電話番 号、数式などを入力するセルにこの設定をすると能率的に入力でき ます。
    無効 日本語入力が無効になります。ユーザーが入力モードを変更出来な くなります。
    ひらがな ひらがな入力モードになります。
    全角カタカナ 全角カタカナ入力モードになります。
    半角カタカナ 半角カタカナ入力モードになります。
    全角英数字 全角英数字入力モードになります。
    半角英数字 半角英数字入力モードになります。

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