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Excel超入門

数式による計算


(1)数式を入力する

「数式」とは、セルに入力された数値を計算するための式のことです。

最初に、「=」を入力し、続けて「1+2」 のように式を入力し[Enter]キーを押すと、セルには数式その ものではなく、数式に計算結果が表示されます。

 なお、数式を入力するセルをクリックしておいて、数式バー に数式「=1+2」を入力し、[Enter]キーを押しても数式を入力できます。

エクセルでは「+」(加算)、「ー」(減算)、「*」(乗算)、「/」(除算)、 「^」(べき算)などの計算ができます。

図1  数式バーに数式を入力しても計算できる
図1 数式バーに数式を入力しても計算できる

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(2)演算子と優先順位

演算子とは、加算(+)、減算(-)のように演算処理の方法を 示す記号です。演算子によって処理される対象を演算数または オペランドといいます。

数式の計算は左から順番に行われますが、優先順位が異なる演算子がある場合 には、次に示す優先順位の高い演算子の計算が先に行われます。

優先
順位
演算子 使用例
記号機能数式数式の意味
1 セル範囲の対角指定A1:B10 A1セルを左上角、B10セルを右下角とする矩形のセル範囲
2スペース セル範囲の共通部分範囲1 範囲2 範囲1と範囲2の共通部分
3, セル範囲の包括範囲1,範囲2 範囲1および範囲2
4- 正負反転(単項演算子)-A1 A1セルの値×-1
5% 百分率10%0.1
6^ べき乗3^2 (3*3 と同じ)9
7* 乗算 A1*B1A1セルの値×B1セルの値
/除算A1/B1 A1セルの値÷B1セルの値
8+ 加算A1+B1A1セルの値+B1セルの値
-減算A1-B1 A1セルの値-B1セルの値
9& 文字列の結合A1&B1 A1セルの文字列の後ろにB1セルの文字列を加えた文字列
10= 等しいA1=B1A1セルの値とB1セルの値が等しい
<>異なるA1<>B1 A1セルの値とB1セルの値が異なる
<=以下A1<=B1 A1セルの値がB1セルの値以下
>=以上A1>=B1 A1セルの値がB1セルの値以上
<未満A1<B1 A1セルの値がB1セルの値未満
>超過A1>B1 A1セルの値がB1セルの値を超える

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(3)セル参照による計算

数式には数値の代わりにセル参照を使うこともできます。

例えば、下図のように、「A1」セルに「2」、「B1」セルに「3」という数値が 入力されている場合、C1セルに「=A1+B1」と入力して[Enter]キーを押すと、「5」 と表示されます。

これは、「=2+3」と入力して計算したのと同様になります。「=A1+B1」において A1とB1のセルを参照し、A1は「2」、B1は「3」と参照して計算したのです。

図2 セル参照による計算(1)
図2 セル参照による計算(1)

セル参照を用いると、例えば「=3+3」を計算したいとき、「A1」セルに「3」と 入力して[Enter]キーを押すと、計算が自動的に行われ、その結果が「c1」セルに 表示されます。

図3 セル参照による計算(2)
図3 セル参照による計算(2)

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(4)相対参照と絶対参照と複合参照

(4-1)相対参照

「金額」=「単価」×「数量」の計算をする場合を例に説明します。

「D3」〜「D5」までの各セルをクリックして数式をチェックしてみますと、 セル参照はセルの位置ごとに自動的に変化しています。

このようなセル参照方法を「相対参照」といいます。

図4 相対参照
図4 相対参照

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(4-2)絶対参照

いま、ある品物の各店における売上金額を計算する例で、「絶対参照」を説明 します。

ある品物の単価は\2,000とし、下の表のように、A〜Eの各店の売り上げ個数が わかっているときの各店の売上金額を計算します。売上金額=単価×売上個数、で 計算できます。単価は各店とも同じですから、B2セルに単価\2,000を記入して おき、絶対参照して、売上金額を計算します。

図5 絶対参照
図5 絶対参照

セルC3〜C7までの各セルをクリックして数式を調べてみると、次のように なっています。

このように、単価が記入されているセルを参照した$B$1(絶対参照)は変わっ ていないが、相対参照はB3〜B7に順次変わっています。

このように、参照する値が変わっては困る、というような場合は絶対参照を使 うとよいことがわかります。

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(4-3)複合参照

 複合参照とは、例えば、A$1や$A1のように、相対参照と 絶対参照を列と行で組み合わせた参照のことで、「列が相対参照、行が絶対参照」 の場合と、「列が絶対参照、行が相対参照」の場合の2種類があります。

 いま、下の図に示すように、預金の種類によって預金額が1年後にどうなる かを示した一覧表を作る場合を考えてみます。この場合、複合参照を用いると便利 です。

 A4〜A8は預金額100〜500万円を、B3〜E3は利率です。B4は100万円を普通預金 (利率0.001)したときの1年後の預金額(=元本+利息)を計算して一覧表に示し ます。

 表を作る手順を以下に説明します。

  1. セルB4に、次のように複合参照を用いて、1年後の預金高を計算する式を 入力します。

    =$A4*(1+B$3)

    図6 1年後の預金高
    図6 1年後の預金高

  2. セルB4の右下角のフィルハンドルを左クリックしたまま、右へドラッグし、 セルE4で左クリックを離してセルB4をコピーします(オートフィル)。

    図7 オートフィルを用いて右へドラッグ
    図7 オートフィルを用いて右へドラッグ

  3. 右へドラッグすると、列がBから順次、C→D→Eと変化するから、複合参照は、 次のように変化します。

    =$A4*(1+B$3), =$A4*(1+C$3), =$A4*(1+D$3), =$A4*(1+E$3)

    図8 相対参照が変化し、絶対参照は変わっていない
    図8 相対参照が変化し、絶対参照は変わっていない

  4. 続いて、セルE4の右下角のフィルハンドルを左クリックしたまま、下へ ドラッグし、セルE8で左クリックを離します(オートフィル)。

    図9 オートフィルを用いて下へドラッグ
    図9 オートフィルを用いて下へドラッグ

  5. これで表が完成しました。

    図10 表が完成した
    図10 表が完成した

     以上のように、複合参照を用いると、計算が非常に簡単になる場合がありま す。

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    (4-4)参照形式の切り替え:[F4]キー

     セルの参照形式は[F4]キーを押すことによって簡単に切り替えることができ ます。

     「列と行が相対参照」の状態で、[F4]キーを1回押すと「行と列が絶対参照」 になります。

     2回押すと、「列が相対参照、行が絶対参照」になり、3回押すと、 「列が絶対参照、行が相対参照」になります。4回押した場合は、最初の状態に 戻ります。

     それ以降は繰り返されます。

    図11 F4キーによる参照形式の切り替え
    図11 F4キーによる参照形式の切り替え

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    (4-5)リモートセルおよび外部参照

     セルは、ブック名、シート名およびセル参照を指定することにより、 特定できます。

     これまで、上で述べてきたセル参照は、同じシート内でのセル参照でした。 別のシートのセル(「リモートセル」)を参照する場合は、 次のように指定します。

    シート名!セル参照

     例えば、sheet2からsheet1のセルA10を参照するには、以下の図のように、 記入します。

    図12 sheet2からsheet1のセルA10を参照する
    図12 sheet2からsheet1のセルA10を参照する

     開いている他のブックのセルを参照する場合は、次のように指定します。

    [ブック名]シート名!セル参照

     また、開いていないブックのセルを参照するには、次のように指定します。

    'ドライブ名:ディレクトリのパス名\[ブック名]シート名! セル参照

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