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ユーザー定義の表示形式を設定する


(1)ユーザー定義の表示形式とは

あらかじめ用意されているセルの表示形式の他に、ユーザーが独自の表示形式 を作ることができます。これを「ユーザー定義の表 示形式」といいます。ユーザー定義の表示形式は、書式記号を組み合わせて作ります。

ユーザー定義の表示形式の例

下の図に、標準の表示形式(入力した内容)とユーザー定義した表示形式の比 較を示します。どちらも入力した内容は同じです。

ユーザー定義した表示形式は、次のように設定しています(書式記号の詳細は 後で説明します)。

図1 ユーザー定義の表示形式の例
図1 ユーザー定義の表示形式の例

このように、ユーザー定義の表示形式を設定しますと、独自の表示形式で表示 できます。

また、下の図は、「点数が60点以下なら、赤字で、先頭に「再試験」という 文字と共に、点数を表示する」というユーザー定義の表示形式を設定した例で す。

標準の表示形式では、「再試験 45」と入力して、平均値を求めると、文字を 入力しているセルは計算では除かれてしまいますから、正しい平均値はでませ ん。

しかし、ユーザー定義の表示形式の場合、「再試験 45 」のセルも平均の計算に含まれ、正しい平均値が計算されます。 これは、ユーザー定義の表示形式では、表示は「再試験 45 」となっていますが、セルの値は「45」で数値なのです。表示を「再試験 45」としているだけです。セルの値は実際は数値で すから計算できるのです。この点もユーザー定義の表示形式を用いると便利な点 です。

図2 点数が60点以下なら、赤字で「再試験」+点数と表示
図2 点数が60点以下なら、赤字で、先頭に「再試験」という文字と共に、 点数を表示する

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(2)ユーザー定義の表示形式の設定の方法

いま、ユーザー定義の表示形式として、「作成日: 平成16年9月22日」のように、日付「平成16年9月22日」の先頭に 「作成日:」が付いた表示形式を作成する例について 説明します。

以下の手順でユーザー定義の表示形式を作成します。

  1. 最初に、表示形式をユーザー定義するセルをクリックします。
  2. 「書式」メニューの「セル」をクリックします。

    図3 「書式」-「セル」をクリック
    図3 「書式」-「セル」をクリック

  3. 「セルに書式設定」画面が表示されるので、「表示形式」タブを クリックし、
    [分類]ボックスの一覧から [ユーザー定義] をクリックして、選択します。

    [種類]ボックスの下のボックスにはすでにいくつかの表示形式が組み込まれ ており、この一覧から、「平成16年9月22日」の表示形式である、 「ggge"年"m"月"d"日"」をクリックして、選択します。

    この表示形式に使われている書式記号 は「ggg」,「e」,「m」,「d」に付いては、後で説明しま す。いまは「平成○○年○○月○○日」の表示形式は「ggge"年"m"月"d"日" 」という書式である、と思ってください。    

    図4 「平成○○年○○月○○日」の表示形式
    図4 「平成○○年○○月○○日」の表示形式

  4. 「種類」欄に入力されたこの書式を編集して、独自の表示形式を作成します。
     ここでは、「ggge"年"m"月"d"日"」の先頭に「"作成日:"」とキー ボードから追加し、「"作成日:"ggge"年"m"月"d"日"」とします。
    「OK」ボタンを押します。    

    図5 「種類」欄に
    図5 「種類」欄に"作成日:"を追加入力

  5. ユーザー定義の表示形式が設定されたセルに「平成16年9月22日」と 入力し、[Enter]キーを押すと、設定した表示形式「作成日:平成16年9月 22日」と表示されます。

    図6 ユーザー定義の表示形式の例
    図6 ユーザー定義の表示形式の例

以上のように、組み込みの表示形式を編集することによって独自の表示形式を 作成することができます。

「メモ」

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(3)表示形式の構造

表示形式は、下に示した例のような構造をしています。

図7  表示形式の構造
図7 表示形式の構造

表示形式は、最高 4 つのセクションまで指定できます。各セクションは セミコロン「;」で区切られ、それぞれ[正の数]、[負の数]、[ゼロの値]、 および[文字列]に対する表示形式を定義します。

正の数が入力された場合は正の数の書式を、負の数が入力された場合は負の数 の書式を割り当てて表示します。

2 つのセクションだけを指定した場合、最初のセクションは正の数とゼロの 表示形式になり、2 番目のセクションは負の数の表示形式になります。

1 つのセクションを指定した場合は、その表示形式がすべての数値に適用され ます。

セクションを省略する場合は、そのセクションの後ろのセミコロンだけを入力 します。

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(4)書式記号

書式記号を使用してユーザー定義の表示形式を作成することができます。
書式記号には、数値、日付や時刻、通貨、パーセンテージ、指数、文字列や スペースなどがあり、これらを用いて表示形式を指定します。

(4-1) 小数点以下の桁と有効桁数

分数または小数点が付いた数値の書式を設定するには、次の書式記号を指定 します。

書式記号意味設定例表示
# 有効桁数だけが表示されて余分なゼロは表示されない ####.#1234.59 を 1234.6 とする。
0(ゼロ) 数値の桁数が指定したゼロの数よりも少ない場合に余分なゼロを表示 します。#.0008.9 を 8.900 とする。
? 数値の小数点を揃えるために、整数部と小数部の余分なゼロがスペース で表示されます。? は桁数の異なる複数の小数を揃えて表示する場合に 使います。 ???.??? 44.398、102.65、および 2.8 の小数点の位置を揃える。

書式記号を組み合わせた設定例
設定例表示
0.# .631 を 0.6 とする。
#.0# 12 を 12.0、1234.568 を 1234.57 とする。
# ???/??? 5.25 を 5 1/4、5.3 を 5 3/10 と、除算記号を揃える。

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(4-2)桁区切り記号

書式記号意味設定例表示
,(カンマ) 1000 単位の区切り記号として表示する #,###12000 を 12,000 とする。
数値を 1000 で割って小数部を四捨五入して表示する #, 12000 を 12 とする。
0.0,, 12200000 を 12.2 とする。

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(4-3)色の設定

表示形式で色を設定するには、色の名前 (以下の 8 色) のいずれかを角かっこ ([ ]) で囲んで入力します。これらの色コードは書式部分の先頭に指定する 必要があります。

[黒] [青]
[水] [緑]
[紫] [赤]
[白] [黄]

 
設定例表示
[赤]#,##0 1234は1,234と表示

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(4-4)条件の設定

数値が指定した条件を満たす場合にだけ表示形式を設定するには、条件を角 かっこで囲みます。条件は、比較演算子と値で指定します。たとえば、次の書式 では、60 未満の数値は赤で、60 以上の数値は青で表示されます。

[赤][<60];[青][>=60]

セルの値に応じて色の明暗などのセルの書式をワークシートに設定するなど、 条件付きで書式を指定するには、[書式] メニューの [条件付き書式] コマンド を使用します。

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(4-5)日付や時刻の書式記号

年、月、日あるいは 年、月、および日を表示するには、次の書式記号を使い ます。

[注]"h" または "hh" の直後、あるいは "ss" の直前に "m" を指定した場合 は、月ではなく分が表示されます。

種類書式記号説明表示
西暦 Yy 西暦年を下2桁で表示する 2004(年)を04(年)と表示する
Yyyy 西暦年を4桁で表示する 2004(年)を2004(年)と表示する
和暦 元号 g 元号をアルファベットの頭文字で表示(T(大正)、S(昭和)、 H(平成)など) 2004はHと表示
gg 元号を漢字の頭文字で表示(大(大正)、昭(昭和)、平(平成)など) 2004は平と表示
ggg 元号を漢字で表示(大正、昭和、平成など) 2004は平成と表示
e 和暦年を表示 2004は和暦年に変換され16と表示
ee 1桁の和暦は0を付けて表示 1994は06と表示
M 月を表示 9/22は9 (月)と表示
Mm 1桁の月は0を付けて表示 1/1は01 (月)と表示
Mmm 月を英語の頭から3文字で表示 2004/9/22はSepと表示
Mmmm 月を英語で表示 2004/9/22はSeptemberと表示
Mmmmm 月を英語の頭文字で表示 2004/9/22はSで表示
D 日(1 〜 31)を表示 9/22は22と表示
Dd 1桁の日は0を付けて表示(01 〜 31 (日)) 9/1は01と表示
曜日 Ddd 曜日を英語の3頭文字で表示(Sun 〜 Sat) 2004/9/22をWedと表示
Dddd 曜日を英語で表示(Sunday 〜 Saturday ) 2004/9/22をWednesdayと表示
aaa 曜日を漢字の頭文字で表示 2004/9/22を水と表示
aaaa 曜日を漢字で表示 2004/9/22を水曜日と表示

時、分、秒 時、分、および秒を表示するには、次の書式記号を使います。

種類書式記号説明表示
H 時間を表示(0 〜 23 (時)) 13:30:00を13と表示
Hh 1桁の時間は0を付けて表示(00 〜 23 (時)) 8:30:30は08と表示
M 分を表示(0 〜 59 (分)) 13:30:00は30と表示
Mm 1桁の分は0を付けて表示(00 〜 59 (分)) 13:05:00は05と表示
S 秒を表示(0 〜 59 (秒)) 13:05:00は0と表示
Ss 1桁の秒は0を付けて表示(00 〜 59 (秒)) 13:05:00は00と表示
12時間表示 h AM/PM AMまたはPMを付けて時間を表示 4:15:30は4 AMと表示
h:mm AM/PM AMまたはPMを付けて時:分を表示 16:15:30は4:15 PMと表示
h:mm:ss A/P AまたはPを付けて時:分:秒を表示 16:15:30を4:15:30 Pと表示
経過時間 [h]:mm 24時を越えても時で表示 25.02 など経過時間を時で表示
[mm]:ss 60分を越えても分で表示 1:03:46を63:46 と経過時間を分で表示
[ss] 経過時間を秒で表示 1:03:46を3820(秒)と表示
少数部分の表示 h:mm:ss.00 秒の小数部分を表示 1:03:46を1:03:46:00と表示

AM と PM

表示形式に AM または PM の文字が含まれる場合、時刻は 12 時間表示で表示 されます。"AM" および "A" は午前 0 時から正午までの時間を表し、"PM" および "P" は正午から午前 0 時までの時間を表します。これらの文字が含 まれていない場合は、24 時間表示を基準にします。

"m" または "mm"の位置

また、"m" または "mm" は、"h" または "hh" の直後、あるいは "ss" の直前 に指定します。これ以外の位置に指定すると、分ではなく月が表示されます。

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(4-6)文字列やスペースの書式記号

文字列の書式記号
書式記号意味設定例表示
" " 文字列をダブル クォーテーション (" ") で囲むと、入力データと共に 表示される "国語"##0 85と入力すると「国語85」と表示する
@ アットマーク@を指定すると、入力したデータを文字列と してそのまま表示する @ 123と数値を入力すると、文字列として123を表示する
"総合評価"@ Aと入力すると、「総合評価A」と表示する

各種の記号
記号意味設定例表示
スペース、$、-、+、/、(、)、:、!、^、&、` (アクセント記号)、' (クォーテーション) 、~、{、}、=、<、および > これらの記号は、表示形式の中に入れるとそのまま表示 される ("平均点")##0 85と入力すると、「平均点85」と表示する
"平均点 "##0
(平均点の後ろにスペース)
85と入力すると、「平均点 85」と表示
(平均点の後ろにスペース)

スペースを追加する、文字を繰り返す書式記号
記号意味設定例表示
_ (アンダーライン) 表示形式で下線 (_) に続けて文字を指定すると文字幅分の間隔を空ける "平均点_"##0 85と入力すると、「平均点 85」と表示する
* (アスタリスク) アスタリスクに続けて記号を書くとセル幅に達するまでその記号を表示 する 0*- 100を入力すると、「100---------」(セルの幅まで-を表示)

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(4-7)通貨、百分率、科学技術計算の書式記号

通貨記号の基本的なものは、「書式設定」ダイアログボックスの「表示形式」 の「分類」ー「通貨」の中で設定できますので、ここでは省略します。

パーセンテージはパーセント文字 (%)で指定できますが、これも「書式設定」 ダイアログボックスの「パーセント」で設定することができますので、 ここでは省略します。

数値を科学技術計算の書式 (指数形式) で表示するには、E-、E+、e-、e+ の いずれかの指数コードを指定します。これも「書式設定」ダイアログボックス の「指数」で設定することができますので、ここでは省略します。

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(5)作成した表示形式を削除する

  1. [書式] メニューの [セル] をクリックし、[表示形式] タブをクリック します。
  2. [分類] ボックスの一覧の [ユーザー定義] をクリックします。
  3. [種類] ボックスの一覧の下部で、削除するユーザー定義の表示形式を クリックします。
  4. [削除] をクリックします。
  5. [OK]を押します。

    図8 作成した表示形式を削除する
    図8 作成した表示形式を削除する

削除できるのは、ユーザー定義の表示形式だけです。削除したユーザー定義の表示 形式が設定されていたセルには、既定の標準表示形式が適用されます。

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