おとうさんの介護日誌(13)

 

     7月6日 金曜日 晴れ          home22.gif (2796 バイト) b2_201.gif (2541 バイト) b2_215.gif (2587 バイト)

思わぬ わたしのアクシデント・・大腿部骨折全治2ヶ月の入院生活で 介護日誌は 心ならずも休稿を余儀なくされました。

今月初め やっと退院しましたが 未だ自由な立ち居振る舞いは困難な有様で 介護日誌の更新もままならない状態です。

 入院中は 母さんが2階の病棟 わたしが3階の病棟で 車椅子や杖を使ってなんとか歩けるようになってからは 毎日 かあさんの病室を訪問していた。

 かあさんの状態は安定というか 目立った改善もなく このままの状態で だんだんと衰弱して行くのではないかと心配だ。

 わたしが かあさんの病室を訪れると 帰り際に かあさんは 「おとうさん・・大好き・」と小さな声でささやく。「そんなことは50年前から変わってないよ・・」とわたしが言うとニッコリと微笑む・・

 思えば かあさんと結婚する前 デートをしていた頃 二人一緒に撮った スナップ写真の裏に 「喜代子・大好き・」と わたしが書いたのを かあさんは財布に入れて 以来ずっと今でも持っている。

かあさんは きっと それを思い それに答えるように 「とうさん・・大好き・・」と つぶやいたのであろう。

 わたしは かあさんとの別れが近い予感に襲われ 胸が締め付けられる思いだ。何時かは別れの時が来ると分かっていても 人の世の天命を恨めしく思う。