| おとうさんの介護日誌(19) 新年も 早や1週間が過ぎた。元日は 宏一郎や恵美や達ちゃん・健人達みんな集まって かあさんとささやかなお祝いをした。 昨年のお正月は かあさんが入院中だったので 二年ぶりの 自宅での かあさんとのお正月だった。 記憶障害や 身体の麻痺は有るものの 比較的元気な状態でお正月を迎えられたのは何よりであった。 私の介護も もう五ヶ月を過ぎた。大分慣れたとはいうもの 食事・下の処理・洗濯・それに スキンケァと言った看護士まがいの処置なども有り それに かあさんの病人特有の“わがまま”ともつき合って行かなければならず なかなか大変である。毎日が追われるように過ぎて行く。 昨日 夕食の時 かあさんの口へスプーンで食事を食べさせている時 不意に私は “砂漠に日は落ちて・・・” と古い流行歌の一行を口ずさんでいた。それもその一行しか思い出せなくて(後でネットで調べて分かったが・・)何度も何度も繰り返し口ずさんでいた。 どうして この一行が突然私の口をついて出たのか理由は分からない。遠い昔の記憶を懐かしんでいたのか だがこの歌と かあさんとには何の関連も無い。 私にはもう一つ“月の砂漠”という歌が 子供の頃から記憶に残っている。 何故“砂漠”ばかりなのか それは分からない。 だが 私の人生は未だ終わってはいない。砂漠の向こうにはキッと楽園が有るだろうと信じている。 何はともあれ 新年を迎え また新たな決意で進んで行きたい。 |