おとうさんの介護日誌(19)

 

平成20年1月8日 火曜日 晴れ         toppage2.gif (3193 バイト) back0.jpg (1418 バイト) next0.jpg (1416 バイト)

 

新年も 早や1週間が過ぎた。元日は 宏一郎や恵美や達ちゃん・健人達みんな集まって かあさんとささやかなお祝いをした。

昨年のお正月は かあさんが入院中だったので 二年ぶりの 自宅での かあさんとのお正月だった。

記憶障害や 身体の麻痺は有るものの 比較的元気な状態でお正月を迎えられたのは何よりであった。

 

私の介護も もう五ヶ月を過ぎた。大分慣れたとはいうもの 食事・下の処理・洗濯・それに スキンケァと言った看護士まがいの処置なども有り それに かあさんの病人特有の“わがまま”ともつき合って行かなければならず なかなか大変である。毎日が追われるように過ぎて行く。

 

昨日 夕食の時 かあさんの口へスプーンで食事を食べさせている時 不意に私は “砂漠に日は落ちて・・・” と古い流行歌の一行を口ずさんでいた。それもその一行しか思い出せなくて(後でネットで調べて分かったが・・)何度も何度も繰り返し口ずさんでいた。

どうして この一行が突然私の口をついて出たのか理由は分からない。遠い昔の記憶を懐かしんでいたのか だがこの歌と かあさんとには何の関連も無い。

 

私にはもう一つ“月の砂漠”という歌が 子供の頃から記憶に残っている。 何故“砂漠”ばかりなのか それは分からない。或いは私の生きた80余年が 砂漠のような索漠とした人生だったとでも言うのだろうか。

だが 私の人生は未だ終わってはいない。砂漠の向こうにはキッと楽園が有るだろうと信じている。

何はともあれ 新年を迎え また新たな決意で進んで行きたい。