おとうさんの介護日誌(23)

 

    平成20年11月17日 月曜日 晴れ       toppage2.gif (3193 バイト) back0.jpg (1418 バイト) b2_215.gif (2587 バイト) 

 

かあさん が在宅介護になって 二度目の冬を迎えた。

思えば 物言わぬ かあさん との 二人だけの生活も二年

に及ぶ。


言葉が出ないのではなく 自分の心を言葉にすることの出来

ないもどかしさ お互いの心を語り合えないむなしさ・・・

かあさん との老後は わたしの期待したものとは 遠く隔

たってしまった。残念だ。


サダメと諦めるには あまりにも残酷な現実だ。

かあさんは わたしの毎日の看病・・食事を作り それを食

べさせたり 身体のケアをしたり 便を取ったり・・そうし

た様々な介護・・


それは 夫として当然のことだが かあさんは そのことに

わたしに向かって“ありがとう”と気持ちを わたしに語

りかけることも出来ず 分かってはおりながら そのことが

殊更に 寂しい。

かあさんとは 50数年の間 互いに心を通じ合っていただ

けに最後になって このような状態になったことが 悲し

い・・恨めしい・・

だが 例え わたしの気持ちが 今の かあさんに 通じな

くとも 最後まで わたしは かあさんを 愛おしんでゆく

覚悟だ。

この世で めぐり逢い 結ばれ 半世紀以上も一緒に暮らし

た たった一人の 女性のために生きることが わたしの

サダメであろう。

かあさん 1日でも長く わたしのそばにいてほしい。それ

が わたしの今の心境である。

こうして わたしは自分の気持ちの折り合いをつけている。