おとうさんの介護日誌(3) toppage2.gif (3193 バイト)b2_201.gif (2541 バイト)b2_215.gif (2587 バイト)

11月19日 日曜日 小雨   (3-1)

  今日は朝から天気が悪く 小雨模様で気温も10度C位でとても寒く感じる。

かあさんは変わりなく 私の話を黙って聞いていた。

この病院に再入院して 既に三ヶ月を過ぎた。私のここへの病院通いも日課に

なっているが 毎日出掛ける時に“かあさんに会いに行くんだ”という思いが 何

十年も昔 互いに若かった頃 かあさんとのデートに家を出る時の気持ちと重な

って 何か楽しみなような気持ちが湧いてくる。慣れというものなのか。初めの頃

の重苦しい気持ちが 近頃はやや薄らいできた様に思う。

かあさんの状態が 悪いなりに やや落ち着いてきたせいでもあるんだろう。

病院での かあさんとの逢瀬とは 何ともやるせない気持ちだが 前向きに気持ち

を持って行くしかない。運命の過酷さを感じる。

人は皆 予期しない運命に翻弄されながら生きて行くしかないんだろう。それが

長い人間の歴史かも知れない。

 

1125日 土曜日 晴れ   (3-2)

 

ここのところ かあさんの状態は落ち着いている。

少しだが声も出るようになった。けれど私の耳が遠いのであまりよく聞き取

れない。補聴器を付けているんだけれど もうひとつよく聞き取れない。

だんだん声が出るようになって 会話が出来るようになればいいのにと思う。

今日は 恵美と健人が来た。健人の顔を見て かあさんは大変うれしそうに

微笑んでいた。こうして其の時だけでも分かるようになったのは 以前から

見れば かなりの恢復だ。だんだんといい方向に向かってくれればと思う。

恵美の聞いたところでは “早く帰って とうさんの食事を作って上げたい”

と かあさんが言ったらしい。毎日私が病院に行っていることは かあさん

にも分かっているんだと思う。私も早くそうなればと思う。

 

1127日 月曜日 朝のうち小雨のち曇り   (3-3)

 

今日は朝のうち小雨 昼前からどんよりとした曇り空で かなり寒い。

かあさんは起きていた。私の顔を見て微笑んだ。

昨日は 千恵子さん(かあさんの亡くなった弟の嫁)が見舞いに来て下さった。

遠いのに よく来て下さって本当に有難いことだ。

私の鼻かぜも やや小康状態で 一安心。

宏一郎が体調をくずして先週末 金曜と土曜二日間店を休んでしまった。

自営業は身体が資本 体調維持には十分気をつけなくては・・

11月もあと数日で師走12月だ。クリスマス・お正月が もう直ぐやってくる

けれど 昨年までのように かあさんと一緒に メリークリスマスも 明けまして

おめでとうも この分では出来そうに無い。

今は出来なくても 何時かはまた おめでとうが交わせる日が来ることを

心から祈りたい。