おとうさんの介護日誌(8)

           1224日 曜日 晴れ    (8-1)       toppage2.gif (3193 バイト)b2_201.gif (2541 バイト)b2_215.gif (2587 バイト)

 今日はクリスマスイブ 昨日作っておいたクリスマスカードと小さな

卓上用ツリーとサンタの置物を持って病室を訪れる。

 かあさんにそれを見せながら「かあさん クリスマスだよ」と耳元で

囁く。かあさんは大きくうなずきながら聞いていた。毎年カードを作って

あげていた事を思い出しただろうか?

 クリスマスと言っても 日本人 ましてや私のような無宗教な人間には

無縁のことだが 地元の祭りや お正月 誕生日などと同じような 日常

のイベントの一つだろう。

 人はみな 毎年めぐり来る そういうイベントに 生きている自分を確か

めているんだろう。生きている事の 楽しさ 苦しさ 喜びや悲しみを含め

て その日に 自分をリチャージして 新たな生への意欲を燃やして行くの

だろう。

 かあさんも リチャージして また生への炎を燃やしてくれ。

そう心で叫びながら ナースセンターにクリスマスケーキを届けて 病院を

後にした。

 

1226日 火曜日 雨     (8-2)

 今日は 品川区役所の介護認定の係員の人が病院に来られた。状況の

聴取が1時間ばかりあり 担当の医師の意見書が付けられて 認定審査

が行はれ 2.3週間後に決定通知が送られるらしい。

 かあさんは 係員から「今 病院にいるということは分かりますか?」

と質問され それにはうなずいていたが「住所・生年月日は言えますか?」

という質問には未だ答えられなかった。

 介護認定の結果によって 在宅介護が可能になればと期待はするものの

今の状態で果たしてそれが可能かどうかは分からない。長い入院生活から

家へ連れて帰ってやりたいという思いは強い。

 かあさん 頑張ってねと 心の中で話しかける。60年夫婦で一緒にいた

んだから 言葉はなくても目と目を見あわせるだけで通じ合うことが出来る

だろう。どっちかが召されるまで 一緒にいよう。それが定めなら 定めの

ままに生きてゆこう。

 そんなことを思いながら病院を後にした。

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