ある日の 客Aと客Bの会話-NO.7教育 (2006.2.15)

   定年退職らしき80歳代の客とサラリーマン風の30歳代の客との会話

 

A)やー 相変わらず飲んでますね。

B)先日はどうも・・あなたもお元気そうで何よりです。

A)この間 うちの孫が都立の中高一貫校の受験でね。どうだったと聞いたら多分駄目だろう

  と言ってましたが・・あなた大学を出られたんですよね。

B)はー まあ一応大学は出ましたがね。三流大学ですが・・

A)いや 結構 結構・・それでね この前うちの孫に聞いたんですよ。お前は何の為に学校へ

  行って 今また受験して上の学校へ行くんだとね。

  そしたらね・・“そんな事当たり前じゃないか 学校で色々勉強し・・勉強してまた上の学校へ

  行く・・そして大人になって色々の仕事をする時に役立つ知識や技術を覚えるんだよ”とね。

B)なかなか立派な答えじゃないですか。

A)わたしも小6にしては まともな答えだなと思います。恐らく親も先生もそういう風に教えて

  いるんだと思います。ところであなた大学まで行って勉強したんですが そういう風になりましたか?

B)そう言われると大変耳が痛いですね。あんまりそういう風になっていませんかね。自分の生き方や

  仕事のことは 大人になって仕事についてから覚えたんですよね。

A)いやぁ わたしもそうでした。学校で勉強した事が役立っているという実感はあまりありません

  でしたね。学校の種類・職業によっても違うとは思いますが・・普通のサラリーマンの場合は大体 

  学校の勉強が役立っているという実感は余りないですよね。

B)そんなものでしょうね。

A)それは 役立っていないのではなく 学んだ事が役立っているという実感が持てるような勉強を

  していなかったという事だと思いますよ。

B)と言いますと・・

A)つまり 教室で勉強した事が直接仕事に役立つという事は少ないのです。 勿論職種や学校に

  よって違いますが・・しかし勉強すると言う事は何も教室での教科書の勉強をするだけではあり

  ませんからね。家庭・先生・級友などとの交流や読書・遊びなど 様々な事で学習して行きますよね。

  そうして学習して身についたものが 人の生き方・働き方のパターン形成になって行きますよね。

B)そういう事ですよね。

A)中学・高校・大学と よりレベルの高い学校に行くという事は 知識・技術の勉強もさる事ながら 

  実は世の中での自分の生き方パターンのレベルをクォリティアップ出来るようにするためだと

  思うんですよ。

B)それはよく分かります。でも現実には なかなかそうはなっていないように思いますが・・

A)そうなんです。わたしが言いたいのはそこなんですよ。学校の先生は単に知識を詰め込むのでは無く 

  所謂人格の形成に最大のポイントを置いた教育をしないとね。学校に限らず家庭でも職場でも 

  人は如何に生きるべきなのか・・その目標とそれに達する道を教えるべきなんですよね。国の教育

  システムは そういう方向でなければと思います。当然そうなっている筈ですが 実際にはなかなか

  そうなって行かないようですね。

  子供達の教育もさる事ながら 大人達の教育の方が必要なのかも知れません。

B)わたしにとっても耳の痛いお話です。わたし自身 おっしゃるような方向に学習しているのか全く

  自信はありません。でも何時でもそういう学習心を持っていたいとは思います。大変有り難うございました。

A)それでは・・今日はお先に失礼します。

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