![]() |
|
![]() |
| このページには、CD「A Song For Someone」に対する音楽評論を掲載しています。 |
|
大西 米寛 :ジャズ喫茶「A&F」オーナー
このアルバムは「エッ、本当」低俗な言葉で言わせてもらえば「ウッソー、シンジラレナイ」という事になる。ジャズ歴50年のオッチャン達もこのCDを聴いて大和民族と当てる事は不可能だろう。カバーもECM風だが、中身もパターン化されたジャズとは違い欧州の洗練された音が匂う。高田ひろ子というピアニストは知る人ぞ知る名ピアニスト。サウンドもライブの時とは一味違った自然体で彼女自身の道を切り開いたようだ。ベース、ドラムスもジパング人だが100点満点の好サポート。SaxのAndy Bevanも高田の良き理解者に違いない。高田のオリジナル曲でもSaxの違和感はまるでない。聴くたび味が出てくる作品だ。もう一つ特筆すべきは音作りだ。クォリティーの高い音で定評のあるヴィーナス・レコードのエンジニア北村氏の功績が今回も大だ。 (Swing Journal 98年10月号“ジャズ吉祥寺流”より) |
|
山本 隆 :disk union
7月のとある昼下がり、この高田さんから電話がある。ちょっとCDをつくったのでということ。高田さんとは会ったことはないけれど、澄淳子さんのデモテープでそのアレンジや味付けに大変感動していたので是非聴かせて下さいと言うことになって、2、3日後に実際耳にしたんだけど、これがなかなかいいではないか。ジャケットのかんじ(うすい淡色系のブルーがなんともいい紙ジャケット)も大層好感持てる。内容が又凄い。とても日本人のアーティストによる作品とは思えない。以前紹介した PAOLO PALIAGA「GIRO−VAGA」(CALIGORA RECORD)ともジャケの感じや編成も似ており、イタリアかベルギーの「気になる作品」という雰囲気を持っている。日本録音のドイツレーベルからの作品だが、もし何も知らないでドイツからの新入荷として接したなら「なぞの日本人ユニットあらわる」的におおいに宣伝したにちがいないと思う。 4曲目がボクはとても印象的で好きだ。どこかヤン・ガルバレクの「WITCHI−TAI−TO」を彷彿とさせる壮大なサウンド。また高田さんのオリジナル曲は5曲あるがどれも深遠なものに触れんかな的な曲でかなり印象的。彼女のやりたいことというのがこの1枚に収まっているような、で高田さんの音楽を知るチャンスでもあるし、高田さんを知らないけどいいジャズが聴きたいという人にもとてもお薦めと思います。 (Swing Journal 98年10月号“ジャズ吉祥寺流”より) |
|
大村 幸則
期待のピアニスト高田ひろ子のリーダー作がドイツから登場 高瀬アキに学んだというが、ピアニストとしてもコンポーザーとしてもすでにはっきりとしたアイデンティティを持っていて、繊細だが力強く、叙情的だが安易には感情に流れないメロディーがプレイにもコンポジションにもあふれている。その“日本的サウダージ感覚”とでも言うべきものが彼女の魅力だ。 (Swing Journal 98年10月号“ジャズ吉祥寺流”より) |