<アルバム「For A New Day」について 2009年4月>

2009年4月1日、安ヵ川大樹氏(ベース)と橋本学(ドラム)でトリオのアルバムをリリースしました。安ヵ川氏が「ダイキムジカ」というレーベルを立ち上げ、そこから出す事になったのです。

今までカルテットのアルバム2枚、ヴォーカルとのデュオが1枚で、トリオは初めて。この数年、トリオでスタンダードを演奏することも、とても面白いと思っていました。また、なんでも「ピアノトリオが好きな人」がとても多いそうで、次はトリオで出したいとも考えていました。

トリオの力関係ってとても、バランスが良いのです。人間の手は2本、耳も目も2個ですが、三角形の頂点のように、それぞれが左右に辺を伸ばしている感じ。結束力がある。どちらかの手に重みがかかっても、もう一方の手が引き寄せてくれる、そういったバランスが存在します。

今回はスタンダードを3曲演奏しています。いずれも、長年大好きで飽きずに演奏しているもの。とても有名な曲なので、皆さん良くご存知でしょう。

そのほかの私のオリジナルについて、紹介します。

      1. Kaori
    • 「香り」ではなく、「香織」さん。私の生徒さんのお名前。彼女が結婚するときに、披露宴で「何か1曲弾いて」と頼まれ、では折角なので、と作った曲。素直で可憐な彼女のことを思い浮かべると、すいすいと出来てしまった曲。彼女のために作ったけれど、ライブでは毎回のように演奏する曲になった。やっぱり20代の女の子が気に入ってくれることが多い。弾くときには毎回彼女のことが思い浮かぶ。良い披露宴だったなあ。

      2. 青紫陽花〔Ajisai〕
    • 私は6月生まれで、誕生花があじさい。そのせいもあってか、昔から親しみがある。梅雨のうっとうしい頃に、雨に洗われた見事なブルーやピンクの花が美しい。自然界にはブルーは意外と少ない。私はグーッとひきつけられてしまう。青い紫陽花の前では、雨の中でも釘付けになってしまう。あじさいは「紫陽花」と書き、「青い紫陽花」は「青紫陽花」。色が続き、きれいでしょ?

      3. All the things you are(Jerome Karn)

      4. Blue Or Red
    • 敬愛するビル・エバンスの書いた名曲に「Blue in green」という美しいバラードがあるが、良く聴きに来てくださる方が、紫のイメージだね、と感想をくれ、このタイトルに。色と音は、私の中で、完璧に呼応している。

      5. Last Snow
    • 私は寒いのが苦手。9月ごろの夕方、秋風の気配を感じると、もう次の春を待ちのぞむ気持ちになる。寒いとエネルギーが落ち、気持ちが静止してしまうような気がする。雪が降ると、都会は、白と灰色で、色を全く失ってしまう。冬に限らず、町は汚く、人の情緒は平坦で、世の中モノトーンだが、雪はわずかにあるきれいな緑や生命の宿る土さえ覆ってしまう。雪が消えて、色が現れるように、世の中も冬の時代がすぎ、命が復活しないかなあ・・という詞も書いた。

      6. The Nearness of You(Horgy Carmichael)

      7. All Of You(Cole Porter)

      8. For A New Day
    • 同時多発テロのあと、アメリカが戦争を始めることに決めた、あの時は本当に、愕然とし、失望した。そのときに書いた曲。地球はひとつ。宇宙に出てみてみれば良い。見られないなら想像しようよ。争いにどんな理屈も、そこに住む人には何の意味もない・・・という歌詞を書いている。


高田ひろ子
2009.04.23

このページでは、高田ひろ子からのメッセージを不定期(目標月1回)に掲載しています。

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