地蘭(ジラン)

小田倉正圀著「カラー版 ホーム園芸 日本の野生ラン 自然の姿を楽しむ」(主婦と生活社) によると、中国大陸南部に分布する駿河蘭(スルガラン)や雌蘭(メラン)と同系統のものが、九州の一部や紀伊半島に自生していて、これら日本産のものは地蘭(ジラン)と呼ばれているようです。

 

●「カラー版 ホーム園芸 日本の野生ラン 自然の姿を楽しむ」
  小田倉正圀著  主婦と生活社(1979) p.78  から抜粋引用

 スルガラン   Cymbidium  ensifolium

 [分布]  中国大陸に分布するが、九州の一部には野生種が知られている。しかし、本来の自生品なのか、栽培品の野生化なのかはよくわかっていない。紀伊半島にはメラン系の野生品がある。これらの日本産の種類は地蘭(ジラン)と呼ばれている。
 [自生状態] 中国での自生状態の詳細はわからないが、九州のスルガラン、紀伊半島のメラン系は、やや乾き気味の林床に自生し、個体数はきわめて少ない。

 

 この「鹿児島地蘭」というラベルの付いた蘭は、昨年の早春に園芸店で見かけて購入したものですが、どうも雌蘭の近縁種である玉花蘭(ギョッカラン)に似ているような気がしてきました。  8月7日から咲き始めて甘い香りを漂わせています。
                    (1998年8月9日撮影)

 

鹿 児 島 地 蘭

 

鹿 児 島 地 蘭 の 花

 副弁が弁元からまっすぐに伸びると花形はもっと良くなるのでしょうが、棒心の抱えは良いほうですね。地色の黄緑色が薄いので紅紫色の筋が冴えて綺麗です。