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2004/07/11 健康診断の記入用紙に関する楽しい話3編 診療放射線技師として、健康診断の施設に勤務するWebmasterであるが、この「健康診断 」という仕事、不特定多数が対象になるだけに中には非常に楽しい受診者(=お客さん)が見受けられる。 今回は過去に健康診断の用紙(受診票)の記入例で大笑いした際の出来事について書き連ねていこうと思う。 もちろん医療分野の話であり、自身の持つ資格には守秘義務というのが科せられているが、そのあたりについては問題のない記述をしていくつもりなので、読者諸兄におかれては、安心して読んで頂きたい。 1.喫煙に関する楽しい話 まず最初に、「喫煙指数」というものについて触れておきたい、これは肺ガンのハイリスクグループを決めるのに使う指数で、その算出方法は次のようになる。 喫煙年数(単位:年)×一日の喫煙本数(単位:本) ※通常市販されている紙巻きタバコに関して上記の計算式を当てはめる、葉巻や刻みタバコに関しての喫煙指数算出式はないようであるが、その場合は紙巻きタバコに換算して計算するのが妥当と思われる。 例:一日一箱(20本)を20年間に渡って喫煙している場合、 20×20=400〜喫煙指数400という値になる、この数値が600を越える場合、肺ガンハイリスクグループとなり、年に一回の喀痰(かくたん)検査(たんを顕微鏡で観察し、ガン細胞の存在を調べる検査)や、CT検査が勧められる。 Webmasterの職場で受診者に記入して貰う用紙にも、喫煙の有無や喫煙本数、喫煙年数を記入する欄があるのだが、この欄を丹念に見ていくと面白いことに気づく。 「喫煙年数」に20を足すとどういうわけか受診者の年齢とピタリ一致するのだ。 いくら未成年の喫煙が法律で禁止されているとはいえ、よもや20歳になってからタバコを吸い始めるというのはまず皆無だろう。 よもや医師や保健師の面接の際に叱られるので、ウソを書いているのではなかろうか。 もちろんそんなことで大事なお客さんをしかり倒すようなことは、どこの健康診断の施設でもありえないことである。 これは前述したとおり、喫煙指数を把握し、肺ガンハイリスクグループに属する人に各種の検査を勧めるために調べているものであって、決して叱りつけるようなことはない。 喫煙の習慣のある読者諸兄におかれては、この手の質問には正直かつ正確に答えて頂きたいものだ。 しかしながら「正直さ」というのにも程度があるような気がする。先日ある受診者の記入した用紙を眺めていた時のこと、年齢から喫煙年数を差し引くと”12”という値が算出された。 正直に書いて頂くことは大事なことであるが、これは、ちと、まずかろう。 2.住所に関する楽しい話 健康診断の用紙には当然ながら受診者に関する情報が多数記載されている、過去に受診歴のある受診者ならば、用紙を出力する段階がかなりの情報が印字されているだが、初めてWebmasterの施設で検診を受けてくれる受診者の場合、手書きで色々と記入して貰うことになる。 まずは住所や氏名、生年月日といったデータの欄が目につくが、この欄を見ても笑えてしまうことが多々ある。 住所の欄は大きく3つに分かれていて、「市町村」「丁目、番地」「建物名」となっている。 例:「札幌市中央区」「南*条西*丁目1−2」「撃剣アパート3号室」 と、いった記載になる。 上記記入欄の「建物名」の欄でしばしば笑ってしまう記載を見かけるのだ。 建物名の欄には当然のごとく、アパート名やマンション名、あるいは下宿している方なら「誰それ様方」を記載するのだが、中には大いなる勘違いをしている人もいるらしく、 ・木造平家(ひらやの”や”の字が間違っているが記載ママ) ・一軒家 ・一戸建て ・木造モルタル 変わったところでは、 ・先月新築(よほど嬉しいのだろう) さすがに、 ・先週もらい火で半焼 と、いうのはなかったが、住所欄を眺めているだけでも結構笑えることが分かるだろう。 3.家族歴に関する楽しい話 がん血統、というのがあるのか定かではないが、健康診断の用紙には家族の病歴を記載する欄がある。 Webmasterの私事で恐縮だが、Webmasterの父方、母方の祖父祖母(すでに他界しているが)は皆一様に脳梗塞を罹患している。(脳梗塞血統、か?) さて、家族歴の欄には、「病名」「続柄」「年齢」「転帰(これは記号で記入する)」といった4つの欄があり、例を示すと、 胃がん−父−70歳−手術にて治癒 脳梗塞−祖父−80歳−死亡 と、いった記載になる。 Webmasterは胃バリウム検査に従事しているので、胃がんの欄には良く注目しているが、一渡り家族歴を見渡してみて、ひそかに心の中で爆笑してしまったことがある。(目の前に受診者がいるのでさすがに笑えない) 佐藤菊次郎(都合により氏名は一部変更)−祖父−85歳−治癒 この”サトウ キクジロウ”さんがどのような病気に罹患したか、今もって分からない。 また、家族歴の欄には血縁関係のある人物のみを記入することを忘れている人も多く、続柄の欄に「妻」や「義父」の病歴が記載されていることも見受けられるが、これは無用であることは容易に分かるだろう。 以上、健康診断にまつわる楽しい話を3編ほど書き連ねてみたが、このような記載を見てただ楽しんでいるわけではもちろんない。 仕事はもちろん真面目にやっているし、各種勉強会にも参加して、検診の質を高めていく努力(注)は怠っては居ないつもりだ。 それにしても、笑える。 (注)診療放射線技師でありながら医師と同等の学問をし、それが当然のこととして回りに強制する医者モドキな方(近くにいると非常に、困る)もいるようであるが、これに関しては後日・・・。 |