緑の地球ネットワーク

緑の地球ネットワーク(GEN)は、中国山西省大同市の黄土高原で緑化協力をつづけているNGOです。
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大同での緑化協力

カササギの森

最初の一年〜「やることが速いなあ!」2002年報告

「やることが速いなあ!」という言葉を、遠田宏顧問から何回となくききました。でも、中国の農村の特徴は「慢慢的」(ゆっくり)だったんじゃないかな?

なにもないところから、どんどんすすんでいます

貯水槽

管理棟

丘の上の貯水槽。左が侯喜さん

完成した管理棟

 もとからの拠点「環境林センター」もそうなんですけど、この「カササギの森」も、ものすごい速さで変わりつつあります。去年の3月にはなにもなかったんですけど、管理・作業棟が建ち、灌漑設備ができ、車の入れる作業道ができ、谷から管理棟まで登る2本の歩道ができました。

 2001年は大旱魃で作業の遅れが気になっていたんですけど、8月中旬に雨がふると、急にピッチがあがって、120haの整地がなされ、2002年の春には、その全部を植えてしまいました。25人ほどの作業班ががんばったんですけど、植林のベテランぞろいで、どんどん整地していくんですね。私なんか、スコップをたてるのも容易じゃないんですけど、彼らは土の裂け目がみえて、そこに差し込んでいくように、軽々と掘るんですよ。当初の予定では、6年かけて植えるつもりだったんですけど、この調子でいくと、3年で終わりそうです。

120ヘクタールの植林が終わりました

大苗 数のうえで多いのは、モンゴリマツ(樟子松)とアブラマツ(油松)ですけど、土壌条件をみながら、ムレスズメ(檸条)、ヤナギハグミ(沙棘)を混植しました。ムレスズメは昨年8月に蒔いたものが、冬は枯れたようにみえましたが、4月に新芽をだしました。ほぼ100%活着しています。
 そして管理棟の周囲には、イブキ(桧柏)、トショウ(杜松)などの大苗(1m以上)を2,000本ほど植えました。視察・見学者へのデモンストレーションのためで、センターの苗木をつかいました。谷底には、水がありますから、ヤナギやシンジュ、ニレ、ニセアカシアなどの速成樹種を植えました。

試験的に落葉広葉樹も植えています

 また、霊丘県の植物園で育てた新しい種類の苗を試験的に植えました。主なものは、リョウトウナラ(遼東櫟)、カエデ(元宝楓、五角楓)、オニグルミ(楸子)、トネリコ(白蝋)、モクゲンジ(欒樹)、ニレ(白楡、杵楡)、グミ(沙棗)、カバノキ(白樺、紅樺)、マメガキ(黒棗)、チャンチン(香椿)など落葉広葉樹の喬木と、ハギ(胡枝子)、ハシバミ(榛子)、クコ(枸杞)などの灌木です。そのほかに、野生のバラ、リラ(丁香)、オヒョウモモ(楡葉梅)など、春に花の楽しめる花木も植えています。乾燥に強い地這いのイブキ(沙地柏)やトウヒ(雲杉)などの針葉樹も植えました。
 ナラ、カエデ、カバノキなど、将来のこの地方の主役として期待されているものが、はたしてどうなるか、7月の再訪が楽しみです。

大同事務所が陣頭指揮をとっています

 大同事務所技術顧問の侯喜さんは、林業局で40年働いたベテラン技術者で、すでに67歳ですが、管理棟の2段ベッドで寝泊まりし、陣頭指揮をとっています。彼はまた、苗をいれるときは、かならず自分で苗畑にいって、いちばんいい苗を選んでくるんですね。大同事務所の武春珍所長も、「自分が最初に手がけたプロジェクトはやはりかわいい」といって、しょっちゅう現場を訪れています。責任者のそういう態度、仕事ぶりは、全員の志気に大きく影響するんですね。

ツアーの植えた木はほぼ100%が活着!?

起工式で子どもたちが踊りを披露

ツアー参加者の植樹作業

 去年の春の起工式いらい、大同を訪れたすべての団が、カササギの森を訪れました。300人は超えたと思います。ツアーの人たちが植えた苗は、ほぼ100%活着。いつも見回って、枯れたものはすぐ補植するからなんです。ことしは暖かくなるのが早かったから、3月下旬からマツを植えたんですけど、まだこの時期は、草が少ないから、ノウサギがかじるんですよ。するとそれをすぐ補植する。「そこまでする必要はないよ」と私はいうんですけどね。

 

 記念碑は、ごらんのように貧弱です。でも、最初はこれくらいがいい。寄付をいただいたかたのお名前を真鍮板に彫って、管理棟のなかに掲示しました。りっぱな記念碑をつくったところほど、結果がついてこないというジンクスがあるんですね。ふしぎなことですけど。形式主義は緑化にとって有害無益だ、ということなのかもしれません。1ha5万円で賛同を募って、2002年3月末までにのべ74人(団体を含む)、107口の協力がありましたので、現場の進行とだいたいバランスがとれています。(高見)

報告概要



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