030531sat(リハビリ期間中)

もう待ち合わせの時間を三十分も過ぎているのに
あの人はまだ現れません。溜息をついたり携帯を
覗き込んだり、そんな事を何度も繰り返しては
辺りを見回してみるのですが、彼らしい人物は
一向に見当たりません。尤も、私は彼の顔形を
知りません。何故なら彼とは今日始めて会うから
なのです。「軍服みたいのを着ていきます」と
彼は言いました。うわぁ、今時アーミールック
かぁ。趣味じゃないなぁ。とその時は思いましたが
考えてみれば当人の顔を知らないのだから服装には
それぐらいの特徴が無いと探すに探せないという
深い理由があっての選択だったのかもしれないな、
でもナチスのSS将校の制服とか着てこられたら
どうしよう。逃げようかしら。などと考えているうちに
とうとう一時間が経過しました。
半ば諦めかけてぼんやりと、駅前のビルに掲げられた
大きなモニターに次々と映し出される、街行く人々の
流れを眺めていると、画面の中に、一人の女の子が
見覚えのある服を着て、呆けたように上のほうを
向いているのを見つけました。あ、あたしだ。
あたしが写ってる。ははあ、カメラはあのビルの上
辺りに設置されているのか。などと特に感慨もなく
モニターを見ていたのですが、次の瞬間、私は
驚いて跳び上がってしまいました。モニターの中の
私の真後ろに軍服を着た一人の青年が、私にもたれる
ようにして立っていたからなのです。
なんだ、もう来ていたんだ。でも私は振り向くべきか
否か迷いました。だって旧帝国陸軍的な軍服を着、
ご丁寧にゲートルまで巻いた彼は、あきらかに私や
周囲の人々よりも影が薄かったから。
振り向くべきか迷い続ける私の背中にもたれた格好の彼は
悲しそうにずっと私を見つめ続けているのでした。

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飲みに行ったって言ってもアレですよ。
吉野家のみそしるとか、ね。
あの粉っぽさが最高なんだ。うん。


030530fri 再開早々アレなんですが、テンション低いでっす。 辛気臭くてごめんなさいね。 で、ここ数日何を考えていたかっていうと 「天城越え の歌詞って変じゃね?」つう事でございまして すなわち「あなたと越えたい 天城越え」とは文法的に 何だかナニなんじゃないかと思わざるを得ないのであって、 しかるにこの部分は 「あなたと越えたい 天城峠」もしくは 「あなたと体験したい 天城越え」いっそのこと 「あなたとチャレンジ! 天城越え」むしろ 「今夜あなたを 天城越え」すなわち 「越えるの?越えそうなの?いいよ越えちゃいな!  ホレ!越えろ!」であるべきなのではないだろうか? ないだろうか?は結構だがこれじゃちっとも落ちてない じゃないか。落ちてないじゃないか。 二回言ってやった。それでも落ちてないじゃないか。 つうことで明日から頑張ります。 (飲みに行くから書かないかも)
030526mon 皆藤鮮魚店物語 だじゃれ 「店主は和男、魚はかつお」 このフレーズがお気に入りらしく、 たしか去年も見た。 ああ、夏が近い...と感じる。 ///////////////////////// たんぶんコンテスツ、第二弾ですって、奥様。
030525sun 生れ落ちたその時、初めて感じる光。 眩しさとかすかな温かさ。肌を撫でる風。 風が届けるさまざまな匂い、音。 誕生の瞬間に受けるのは生涯で最大の祝福だ。 生まれ出ずる全てのものの、生まれ出ずるその瞬間に 神は等しく、惜しみなく最上の愛を注ぎ給う。 何故なら、その後に待っているのは苦渋に満ちた 旅路だから。激流に飲まれ、暗いトンネルを 滑り落ちて行く辛い道中だから。 つまり、人生とうんこは似ているね。 話は変わるが自分でも目を疑うような質量もしくは 質感あるいは芳香いわんや色彩いずくんぞ形態 ...のうんこが出た時に、誰かに見せたい!という 欲求を皆様はどのように社会性を損なわない形で 自らの中で昇華させていらっしゃるのか、私は大変 気になるのである、ということを一言申し添えておく。 俺は写真を撮ろうかと思った事があるという事実も 一応、告白しておく。あれは長かったな、うん。
030523fri 書く事ないから性懲りも無くCDレビューでも してみようかな。 THE VELVET UNDERGROUND & NICO "THE VELVET UNDERGROUND & NICO" デジタルリマスターとか言ってるから買ってみたけど、 なんつうか、アナログの渾然一体の音の方がいいや、 VUは。昔はジョンケールの「ノリで使ってみました」 的な電器ビオラを気が狂いそうに感じたけど、 今聞くと、しみじみ切ないね。ジャケットのバナナは やっぱりステッカーにはなってなかった。やっぱりな。 KING CRIMSON "IN THE COURT OF THE CRIMSON KING" これもリマスター物。でもロバートフリップ自らが 作業を手がけましたみたいなことが書いてあったから ちょっと期待してみましたところ、これは、イイ。 各パートの職人具合が際立って緊張感がハンパじゃなく 増してる。こんなの目ぇ瞑ってヘッドフォンなんかで 聞いてたら、絶対にラリる。そう言えば、昔、変なモノを 吸いながらよくこのアルバムを聞いてたなぁ。まあいいや。 THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION "ORANGE" 期待を裏切らないね、この人は。JSBX以降のアルバムを 買って落胆した事がないよ。特に三曲目"DANG"が往年の PUSSY GALOREを彷彿とさせる勢いの良さを感じさせて好きだ。 結局、俺はPUSSY GALOREの面影を追い続けてるだけなのかも。 なんだかんだ言っても、昔、塩ビ盤で聞いてたアルバムを CDで買いなおしたり、昔から大好きな人のアルバムを 買ったりしてるに過ぎないのであって、限りなく後ろ向きな 自分を再確認したこの度のレビューでありました。いいんだ別に。 明日は飲みに行くから更新しないと思います。 しっかし今月の日記はつまんねーなぁ。キバ子ガックシ。
030523fri おい洗濯係、何かソレえらい白いな。 漂白したのか? 「してないッスよ」 それに柔軟剤、使っただろ? 「洗剤替えたんスよ」 道端で白い布を広げているパナウェーブの方々が 実はこんな小芝居しているのだとしたなら、 ああ僕はどんなに幸せだろうか。
030522thu どこまでも真っ直ぐに続く道。 絶望感すら覚える、見渡す限りの地平線。 僕は無言で一人、ひたすら車を走らせる。 ルート66...ロスまで2000マイル。 そんな気分で走っていたのはもちろん 畑の間を横切る、地元の農道だったわけですが、 もう気分は、目指せ西海岸だったりするわけです。 しかしご機嫌の俺の気分に水を注すのは、前方100m ほどにある交差点付近でおそらくは俺とニアミスする であろう速度で左方より接近する一台の単車。 ていうか、原付。はっきり言ってスーパーカブ。 ぶっちゃけ、農作業に向かうおじいさん。 だって鍬を積んでるし。泥だらけだし。 おじいさんも俺の接近に気付いたようで、ブレーキ をかけている。かけているのは結構だが、全く と言っていいほど減速しない。減速してないけど、 渾身の力を振り絞ってブレーキレバーを握ってるのが 遠目にも見て取れる。でも全然減速してない。 とうとうおじいさん、道路に長靴の底を擦り付け、 以って摩擦力によって止まろうとする荒業を繰り出し、 驚愕の眼差しを以って見守る俺をよそ目に、キッチリ 停止線で止まったかと思いきや、そのままゆっくり ガチャンとコケてしまい、しかしそこは激動の昭和 という時代を生き抜いた猛者、何事も無かったかのように カブを引き起こすと慣れたしぐさで曲がったミラーを 元に戻し、俺と言う存在など無いかのごとく颯爽と 風の如く走り去ってしまった。残された俺の周りには 果てしなく広がる見慣れた田園風景。 やはりカリフォルニアは遠かった。というお話。 (このお話にオチは付属しておりませんので別途ご用意下さい)
030521wed この如何ともし難い閉塞感を打破すべく 私にできるたった一つの事... それは、新コーナーの設立。(とっても安易) たとえばこんなのはどうか。 いろいろな人の、その人に最も相応しい 「死に様」を考えてあげるのだ。 例えば、 「志茂田景樹の死因は『普通の人が本来は成り得ない肝炎』」とか 「マイケルジャクソンの死因は『ピーターパン症候群』」とか 「黒柳徹子の死因は『電池切れ』」とか 「俺の死因は『寂しがりすぎ』」とか うわ、もう飽きてきた。超早ーい。
030520tue (勇気出して言っちゃいなよ!) (もう、告っちゃえよ!) (告っちゃえ、告っちゃえ!) う、うん...あ、あのー ずっとあなたを見てたんですけど その...はっきり言って ...あ、あなたは癌ですっ! 「ええっ?」 しかも末期っ!キャーッ言っちゃった! (顔を隠してパタパタと走り去る医師) 「何だ、そのふざけた告知は。」
030519mon あい、予定通り死にかけでーす。 (予定調和)
035019mon まーだ飲んでまーす(予定) (死ぬかもねー)
030518sun まだ飲んでまーす
030517sat 飲みに行きまーす
030516fri 昨日は更新どころじゃなかった。 すっごいの来てたから。 うん、すっごいビーム来てた。 しめつけチカンビーム。 半端じゃなかった。 今も少し来てる。痛い痛い。 じゃ、そういうことで。 ...しめつけチカンビーム。 流行語大賞にしてあげたいね。 (でも電磁波とビームは全然違うよね  ...と思って調べたら、光に限らず  電子、電波でも指向性のある束状の  モノはビームって言うんだって。  なんか言い知れぬ屈辱感をおぼえてみたり。)
030514wed 日付が戻ってたり。 ///////////////////////// 本日、日記にてしたためようと暖めてきた お話が二つほどあったのでありますが、 なんの悪戯か両方とも他サイトで扱われて いたりなんかする事実を目の当たりにし、 いっそのこと知らなければよかった 何も知らずに幸せに暮らしたかった ささやかな喜びを噛み締めていればよかった この目などあの時、潰れてしまえばよかった ...よーするに、ふてくされてます。ムス。
030515thu 昼ドラは修練の場と化す。 今日こそ、今日こそは... こうも毎日毎日、泣かされてたまるかってんだ。 今日こそは薄ら笑い浮かべながら見てやる。 たかが作り話じゃねーか。 人を馬鹿にするのもいい加減に 「...このドラマは実話を元に作られ...」 うわぁぁ、今日も駄目だったぁぁ。(落涙) ***ひとくちメモ*** TBS愛の劇場「ダンシングライフ」で泣いてる。 http://www.tbs.co.jp/ainogekijyo/ あんなベタなドラマで泣いてるようじゃ 廃人街道まっしぐらなのでは?と少し不安。 マジで不安。
030514wed 「へーい!スルメイカおまたせいたしやしたぁ!」 「スルメだぁ?このスットコドッコイ!オイラが  頼んだのは真イカだよ真ーイーカー!ったく。  ...ま、いーか!」 「!」 「...まっ、今後は気をつけるこったな」 「へえ、もう二度とこんなミスは、するめぇ」 「!!」 「...」 「モ、モンゴウイカッ!」 「!!......?」 「...い、いや、別に...」(←ただ勢いで言ってみただけ) 点々が多すぎ
030513tue トラックの荷台に 「おまわりさん、ボクのパパ、捕まえないで!」 っていうステッカーが貼ってあるのを見て なんか死ぬほど笑った。 笑うだけ笑ったら、急に悲しくなってちょっと泣いた。 五月病ね。完璧に。
030512mon 短文コンテスト早くも結果が出ました。 当初、順位は上位三位迄発表との事でしたが、 参加者多数につき上位十名までの名前が 記載される事になったようです。 で、注目の結果につきましては、 ...八位。 ...うん...地味だなぁ。 どうなんだ、コレ。 うん。そこはかとなく地味。 そして、なんて居心地の良いポジションなんだ。 まるで胎内回帰してゆくような安心感を憶えつつ、 もう酒飲んで寝ちゃう。バイビー。
030511sun ごるぁー!店員!この料理生焼け、 つうか、これ以上ないぐらい徹頭徹尾、生じゃねーか! 「お客様...」 しかもどこにもタルタルソースが乗ってねぇじゃねーか! 「お客様...That's"タルタルステーキ"なのでございます」 え、マジ? 「マジでございます」 じゃ、その、悪りぃけどさっき頼んだユッケ、キャンセルで 「そう思いまして、既に...」 オマエ...やさしいのう。 ***ひとくちメモ*** タルタルステーキというのはもともとはモンゴルの タタール族、つまり韃靼族の料理、だったんだ(←だじゃれ)
030510sat 横綱、優勝おめでとうございます! 今のお気持ちを一言、お願いします! 「ひ、一言ッスか。」 ええ、一言お願いします。 「...『!』」 おまえはビクトルユゴーか ***ひとくちメモ*** ビクトルユゴーは「レミゼラブル」の作者 彼がこの作品の売れ行きを出版社に尋ねた際の 手紙のやりとり「?」(売れ行きどう?の意) 「!」(すごいッス!の意)は世界一短い 書簡と言われている、と聞いたような気がする。 全部うろおぼえ。ひょっとしたら、ビクトルユゴー ですらないかもしんない。まあいいや。
030509fri よしえぇぇぇぇー! 「どしたの!じいちゃん!」 この刺身はなんじゃぁぁぁぁ!こんな刺身は、 味皇様が許してもじいちゃんが許さんぞぉ! 「さしみ?カルパッチョだよ、それは」 ...カプリッチョ? 「誰も少年隊の話なんかしてないし」 ...誰も知らんて、そんな話題は。 「うっさいな」 そもそもカプリッチョとはイタリア語で「気ままな」 「気まぐれな」という意味。さすれば、この料理も 「気まぐれシェフの刺身モドキ風」ということじゃの。 さすれば納得。ガッテンガッテン!じゃ。 「うわっ、じいちゃんテーブル叩かないで!ガッテン  ボタン無いから!もう、判ったら黙って食べてよ。」 うむ。納得納得......あ。 「あ。」 よく考えたら... 「カプリッチョじゃないんだっけ。」 ていうか少年隊て 「ホントうっさいな」(←かなり恥ずかしい) ***ひとくちメモ*** カプリッチョはだいぶ前に少年隊が出てたミュージカル。 同名CDも出ていて、数年前に部屋の片付けをしていた 妹がひょっこり出てきたこのCDをすごく恥ずかしげに こっそり処分していたのを思い出す。どうでもいいけど。
030508thu 犬にいろいろ相談事とかしてみる。 ...五月病か?俺
030507wed 不景気でねぇ...とうとう給与も現物支給よ。 「へえ、大変だね。でも、大手アパレルなんだから  現物支給でもちょっとうらやましい気がするな」 ちゃんと着れるモノなら、ねぇ 「え?サイズが合わないとか?」 不景気だけに、大抵のパンツは、穿くと『足が出ます』 「じゃあ、ジャケットとかにしてもらいなさいよ」 それが、どうにもみんな『右肩下がり』でね ...おあとがよろしいようで よろしくないようでもあり...
030506tue 一度でいいから見てみたい ジャングルクルーズのお兄さんが、 客相手にマジギレしてるところ うん。 どうにかスランプ脱出できたようです(これで?!) ...お兄さん、ちょっぴり悲しいでーす
030505mon ドラえも〜ん、お金貸してぇ〜 「いいとも!いくら欲しいんだい?」 思い切って十万! 「パパパパッパパ〜ン じゅうまん...」 オイ、言っておくけど『ペソ』とか駄目だぞ? 「......も、もちろんだとも」 『ルピア』も駄目だ。 「くっ...じゃあ何で出せば気が済むんだ!」 円だよ、円!素直に円で出せよ! 「...ドン?」 殺すぞ。 *為になる!本日の為替レート* (03年05月04日21時40分現在) 1ペソ (コロンビアペソ) =0.04157円 1ルピア(インドネシアルピア)=0.01375円 1ドン (ベトナムドン)   =0.00769円 いやあ、この陽気で、スランプこじらしちゃってさぁ。
030504sun 昨日から「スカラー波」について調べてました。 いやー、もうお腹いっぱい。吐きそう。 あなたも魅惑の未体験ゾーンに行ってらっしゃい。 google「スカラー波」で検索 ただね、行ってもいいんだけど、ちゃんと帰ってきてね。 万全を期してBACKGROUND-COLOR:#ffffff でお待ちしております。 (当サイトは白バックなので超安全でっす) 下手な小噺なんかより、この手のトンデモ理論のほうが 数倍面白いのが悲しいっちゃ悲しいやね。
030503sat ええい、あのバカ殿め!ああ、ムカツク! 「御老中様...中間管理職も大変ですなぁ」 ん?おお、鳴海屋か。何ぞ面白いことでもないか? こうなったら、うっぷん晴らしじゃ! 「御老中様、そういうことでしたら...ちょっとお耳を」 ...なにぃ?『うっふん晴らし』とな? 「...はい(ニヤリ)」 多彩できめ細かいオプション...とな? 「...それはもう」 それは、まこと「ウッフン」であろうな? 「手前が真心込めて勤めさせていだだきます故」 おまえがやんのかよ...じゃあ、やさしく頼む 「って、頼むなよ」 (ほら、所謂、スランプってヤツだ。)
030502fri おじいさん... (わしはおまえに謝らなきゃならんのかもしれん。  おまえは生まれながらにテロリストとしての  使命を持って生まれてきた。その為だけに  わしはおまえを作った。わしは悪魔に魂を  売り渡してしまったのだ...) わかってるよ、おじいさん。これは復讐だよね。 (そう、復讐だ。世の中に蔓延る欺瞞、偽善...  そんな悪に対する、これはわしの復讐なのだ。  しかし...おまえを幸せにはしてやれなかった) いいんだ、おじいさん。僕は満足だよ。おじいさんの 代わりに僕が社会のウソを暴くよ。それが僕の使命だから。 彼は決意を固めると人だかりの中に飛び込んで行った。 そして人の波を掻き分け泳ぐように目標近くにたどり着くと、 衆人環視の真っ只中に踊り出た。 彼を見つけた何人かは何事が起こったのか理解できずにいたが、 そのうちの一人の警官がはっと我に帰り「奴を取り押さえろ!」 と慌てて駆け寄ろうとした。 彼は衆人をぐるり見渡すと深呼吸をして、言った。 「わあ!愛子様って超かーわーいーいー!」 「しまった。遅かったか」警官は舌打ちをして呟いた。 警官に連行されながらも満足気な顔のピノキオの鼻は どこまでもどこまでもどこまでも伸びていった。 人々はただ、気まずそうに下を向いたり頭を掻いたりしていた。 「鼻よ!天国のおじいさんまで届け!」 テレビでこの様子を見ていたおじいさんは、 自分に酔いやすいピノキオの性格に、ちょっぴり、ひいた。
030501thu 一本のザイルに命を託して男たちが絶壁に挑む。 ロッククライミングにはあまりに相応しくない、 肌の露出した服から覗く逞しい肉体に光る汗。 その時、ついに音を立ててザイルが破断! 唯一の支えを失い、谷底にむかって死への滑落を 余儀なくされるケイン。しかし咄嗟に差し出された 滝川の腕が彼の命を繋ぎとめる。物理的な結びつき 以上の力でガッチリと握られた二人の手。 滝川「ファイトォォォ!」 ケイン「いっぱぁぁぁぁつ!」 滝川「『ありがとう』言うのが先だろうがぁぁぁ!」 滝川の一喝に思わず握り返す手の力を緩めるケイン。 滝川は自分の掌から滑るように抜け落ちてゆくケインの 手をスローモーションのようにはっきりと見た。 ケインの体が完全に自由落下に入ったと感じたその時、 彼の脳裏には「親しき仲にも礼儀あり」と厳しい表情で 彼に諭す父、ショーコスギの姿が浮かんでいた。 ケインは勘当された理由が、そして父の偉大さが、 少しわかった気がした。 父さん、ニセ忍者とか言って...ごめん。
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