灼熱のふたご星
金星
あまりに違う地球のふたご星
| 金星 | 地球 | |
|---|---|---|
| 赤道直径 | 12,104km (地球とほぼ同じ) |
12,738km |
| 軌道 | ほぼ円軌道 | |
| 地球を1とした場合の 赤道表面での重さ |
0.907 | 1 |
| 大気組成 | 二酸化炭素 96.5% 窒素 3.5% 他 |
窒素 78.1% 酸素 20.9% アルゴン 0.93% 水蒸気 1%以下 |
| 平均表面気圧 | 約91,200ヘクトパスカル (90気圧) |
約1,000ヘクトパスカル |
| 表面温度 | 400℃以上 | -90℃〜60℃ (平均9℃) |
| 1日の長さ | 243.02地球日 | 1日(約24時間) |
| 1年の長さ | 0.62年 (224.7地球日) |
365.25地球日 |
| 衛星 | なし | 1個 (月) |
金星は大きさが地球によく似ているため、ふたご星と言われている。しかしその環境は地球とはまったく異なる極限環境であった。
二酸化炭素を主成分とする分厚い大気に覆われている。
太陽に近いことと二酸化炭素の温室効果によって、表面は400℃を超える灼熱になっている。また気圧も90気圧の高圧だ。
上空には濃硫酸からなる雲があり、地表の様子を隠している。
濃硫酸の雲は反射率が高いため、金星は太陽の光を浴びてよく輝いて見えるのだ。地球からの観測では、最大光度−4等星にもなる(1等星の約100倍の明るさ)。
表面は溶岩が流れた痕跡が見つかっており、まだ発見されていないものの、活火山があるのではないかと予想されている。
このような過酷すぎる環境のため、生命体の存在は悲観視されている。
不思議なスーパー・ローテーション
地球とは逆回り(北から見て時計回り)に自転しているのだが、赤道での自転スピードが1.8m/秒なのに対して、その60倍のスピードになる100m/秒もの気流が吹いている。この気流はスーパー・ローテーションと呼ばれ、4日で金星を一周する。
地球にも100m/秒ほどのジェット気流が吹いているが、赤道での自転スピード460m/秒に比べて4分の1以下となる。
なぜ金星は自転スピードとかけ離れた気流が吹いているのか、そのメカニズムはまだわかっていない。
2010年に日本が打ち上げた探査機「あかつき」はこのスーパー・ローテーションの解明が目的のひとつだったのだが、残念ながら周回軌道に乗せるのに失敗してしまった。
UFOに見間違われる天体ナンバーワン
古くはゴーマン少尉機空中戦事件などをはじめ、金星がUFOと見間違われることは多かった。
いまだに金星を見間違えたと思われる目撃例は多く見られ、当サイトのUFOニュースでもいくつか取り上げている。
たしかに他の星よりも何倍も明るいものが空に見えた場合、天体に詳しくない人が「おや!?」と思うのも無理はない。雲の動きなどによる錯覚で、金星自体が動いているように見えた人もいるのだろう。
誰でも知らないうちに間違えるのはしょうがないことだ。当サイトで正しい知識を付け、初歩的な見間違えをしないようになるとうれしい。
アダムスキーと金星人オーソン
金星からやってきた宇宙人オーソンに連れられて、UFOで金星旅行をしてきたと言ったのが、インチキ・コンタクティとして有名なジョージ・アダムスキーだ。
詳しい解説はアダムスキーのページを参照して欲しいが、金星が地球同様に緑豊かな大地だというのはあまりに無理がある。
UFO事件簿内検索
図1:日の出前の東の空に輝く金星
金星は太陽に近い場所を公転しているため、日の出前の東の空か、日没後の西の空に数時間だけ輝いて見える。
日の出前のものを明けの明星、日没後のものを宵の明星という。
他の星に比べて非常に明るく輝くため、UFOと見間違える人が後を絶たない。

図2:筆者が望遠鏡で撮影した金星
金星は内惑星(地球の内側を回る惑星)のため、月と同様に満ち欠けが見られる。
参考資料(敬称略)
- 誠文堂新光社・天文年鑑2011年版
- 太陽系のすべて 改訂新版―次々に投入される探査機が明かす (ニュートンムック Newton別冊)
- Wikipedia/金星



