平成疑問かなづかひ−假名遣標準化計劃

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ああ【於戲=嗚呼=烏乎=噫=嗟=惡=吁】〔表音・同源〕

()()()()()()()()、いづれも「ああ」といふ音の描寫。()()などの原音は「ヒ」「フ」に近く、「於戲」「嗚呼」はオーヒー・ウーフーのやうな音であった。⇒(おい)。∴〜玉杯に花受けて。

【あい】
あい(ai)【あい】…14藹\15娃\15隘\19哀\19愛\19挨

あいかふ【愛甲郡】アイコウ〔地名〕

神奈川縣(相模國)の郡名。『類聚三代格』承和二(八三五)年に鮎河(あゆかは)。現在愛川(あいかは)町あり。←(かふ)。『地2690』

あいきゃぅ【愛敬】アイキョウ

また宛字で愛嬌(あいけう)とするが、假名遣は異る。

あいさつ【挨拶】

字音語だが「挨」も「拶」も他に用ゐる事の少ない漢字であり、また(あひ)(あひ)への連想が働くためか「あひさつ」と誤りやすい。∴〜を交はす。

あいそ【愛想】

(しゃぅ/さぅ_)、慣用音そ。おあいそ。∴〜がつきる。

あいち【愛知】〔地名〕

縣名。愛知縣(尾張國)の郡名。『神代紀』に吾湯市(あゆち)、『景行紀』五十一年に「⇒年魚市(あゆち)」。

あいなめ【鮎魚女・鮎並】〔動物〕

細い鱗の觸感が(あゆ)に似るためといふ。

あいにく【生憎】〔恆5〕

←「あやにく」。相憎(あひにく)ではない。∴お〜さま。

あいのかぜ【】

日本海沿岸で春から夏にかけて吹く、穏やかな東風。∴あいの風夢のせて(平成十二年とやま國民體育大會)。∴あゆの風いたく吹くらし(萬葉集四〇一七)。

あいほ【秋穗】アイオ〔地名〕

山口縣吉敷郡の町名。

あいまいもこ【曖昧模糊】〔聯綿〕

「-ai」「-o」の疉韻字。

[あう](au)…38奧(奥)\38鏖
[あぅ](ang)…42央+43泱\45罌櫻(桜)\45鶯(鴬)

あうむ【阿吽】旧あうん

梵語ahhumの音譯字。()は口を開く最初の音、(うむ)は最後に口を閉ぢて出す音。∴〜の呼吸。

あえる【肖】〔近16〕

あやかる意の動詞。「あへもの」の意ではない。(せう)(せう)+肉からなる形聲文字。⇒()へる

アオザイ【襖ザイ】

越南の民族衣裳。「ザイ」は長い意味の越南固有語。⇒(あを)

あか【阿伽・閼伽・遏迦】〔同源〕

aqua(水)と同源とし、また新潟縣の阿賀野(あがの)川は水量豐富の意とするのはいづれも俗説。(あつ/あち)(あつ/あち)を「あ」と讀むのは慣用音。∴〜棚。

あがた【縣】〔地名〕

宮崎縣(日向國臼杵郡)延岡市の古稱。『和名抄』に英多(あがた)郷。←(あが)(iang)。∴縣居(賀茂眞淵)

あかほ【赤穗】アコウ〔地名〕

兵庫縣(播磨國赤穗郡)の市名。長野縣駒ヶ根市の赤穗(あかほ)(〒399-4117)は赤須(あかす)上穗(うはぶ)の合成地名で「アカホ」と讀む。∴〜義士。

あかをだひ【赤魚鯛】アコウダイ〔動物〕

←赤+(うを)+鯛。これを阿侯(あこう)鯛とするのは宛字。

あかんべえ【赤ん目】

赤ん兵衞(べゑ)、にあらず。⇒べっかんこう

あきうど【商人】アキュウド〔近10〕

あきなひ【商】アキナイ

時に縁起をかついで商内(あきない)と書く場合あり、これでは假名遣が合はぬ。∴〜が少ない。

あきふ【秋保】アキウ〔地名〕

宮城縣、仙臺近郊の温泉地(〒982-0241)。『日國』は「あきう」とする。

あきらか【章=晶=昌】〔同源〕

(しゃぅ)(しゃぅ)(しゃぅ)

あきらか【杲=晧=皓=皋・晃=煌】〔同源〕

(かう)(かう)(かう)(かう)晃晃(くゎぅくゎぅ)=煌煌(くゎぅくゎぅ)

【あく】
あく(ak)【あく】…04\43惡(悪)\45軛

あぐひ【阿久比】アグイ〔地名〕

愛知縣(尾張國知多郡)の町名。『和名抄』に英比(あぐひ)郷。←(えぃ/やぅ)(iang)。

あさ【朝=晁=〔同源〕

(てう)(てう)(てう)晁衡(てうかぅ)は阿部仲麻呂の唐稱。∴日本ノ晁衡(てうかぅ)帝都ヲ辭シ、征帆一片蓬壺ヲ遶ル。

あさうわん【淺茅灣】アソウワン〔地名〕

對馬の地名。同地に淺茅(あさぢ)山あり。

あさがほ【朝顏】アサガオ〔近07〕

∴〜に釣瓶取られてもらひ水。

あざける【嘲】〔同源〕

調弄(てうろぅ)=嘲弄(てうろぅ)。∴人の失敗を〜。

あさぢふ【淺茅生】アサジウ

∴〜の宿。⇒淺茅灣(あさうわん)

あさふ【麻生】アソウ〔姓名〕

アソウと讀む場合が多いが、アザブ・アソなどもあり。神奈川縣川崎市麻生區(あさおく)。和歌山縣那賀郡那賀生「麻生津中(〒649-6615)」は「をふづなか」とすべきか。

あざむく【瞞】〔同源〕

瞞着(まんちゃく)=謾着(まんちゃく)。∴花も〜美人。

あしい【惡】〔近13〕

あしなえ【蹇】

←足()え。「なへぐ」に由來するとの説あり、『日國』は「あしなへ」。⇒()える

あじむ【安心院】〔地名〕

大分縣(豐後國宇佐郡)の町名。←(しむ)

あしゅら【阿修羅】〔佛教〕

←梵語「アスラ」。(しう/しゅ)。呉音「しゅ」であるため漢音を「しゅう」に誤りやすい。「しゅぅ」とはスング(sung)のやうな音であり、「シュ」とは源流が全く異る。⇒修多羅(しゅたら)。∴修羅の巷か向陽寺(橘中佐)。

あしらひ【待遇】アシライ〔近11〕

∴客の〜がうまい。

あじろ【網代】

∴〜垣。

あすなろ【翌檜】〔植物〕

あすはひのき。「明日は檜にならう→あすならう」の語源は俗解とされる。『枕册子』三十八段にあり。∴『〜物語』(井上靖)

あせみづく【汗水漬】アセミズク

「づ」は(みづ)()く、どちらの假名が殘ったものか不明。∴〜になってはたらく。

あだ【仇・讐】〔同源〕

(きう)(しう)(しう)(しう)の異體字。∴親の恩を〜やおろそかに思はない。∴江戸の〜を長崎で討つ。

あたご【愛宕】〔地名〕

京都市の地名。『三代』貞觀二(八六〇)年に愛當護(あたご)山。東京都港區など全國に分布。→(たぅ)(tang)。⇒愛宕(おたぎ)。∴〜の山に入る月を(鐵道唱歌)。

あたばぅ【】アタボウ

當たり前のべら坊。(ばぅ)

あたひ【價・値】アタイ〔近12〕

∴春宵一刻〜千金。

あたる【當】〔同源〕

(てぃ_/ちゃぅ)(てぃ)(たぅ)

あぢ【味】アジ〔近01・02・恆6〕

∴大〜。

あぢ【鰺】アジ〔近01・02・恆6〕

(あぢ)良い魚の意といふ。

あぢきない【味】アジキナイ〔恆6〕

あぢけない【味】アジケナイ〔恆6〕

あぢさゐ【紫陽花】アジサイ〔近01・11・12・恆5・6〕

語源に諸説あるが、「ゐ」は(あゐ)に由來する點は一致する。

あぢははない【味】アヂワワナイ

書いても喋っても落ちつきの惡い言葉である。「アヂアワナイ」のやうに發音する場合が多いか。「味あふ」は誤。⇒(あやふ)。⇒(いは)はれた

あぢふ【味經】アジウ〔地名〕

大阪府(攝津國東成郡)天王寺區味原(あぢはら)(〒543-0023)町の古名。『孝徳紀』白雉元(六五〇)年に「味經宮」。『萬葉集九二八』に「味經の原」。

【あつ】
あつ(at)【あつ】…29遏\29閼\30斡\32軋\59壓(圧)[アフ]\

あづき【小豆】アズキ〔近02・恆7・音訓〕

字音()とは無縁か。

あづく【預】アズク〔近03*〕

あづける【預】アズケル〔恆7〕

あづさ【梓】アズサ〔恆7〕

∴かへらじとかねて思へば〜弓(楠木正行)。∴〜二號。

あづま【東】アズマ〔恆7〕

弟橘姫を偲ぶ日本武尊(やまとたけるのみこと)の「あづまはや(わが妻よ)」の傳説は有名。京成電鐵の驛名「東あずま」は重言となる。∴〜男に京女。

あづまや【東屋・四阿】アズマヤ

吹きはなちの小さな建物。四阿山(あづまやさん)は群馬縣の地名。⇒(ちん)

あつまる【糾=鳩】〔同源〕

糾合(きうがふ)=鳩合(きうがふ)

あつまる【聚=湊=輳=簇=藪=叢】〔同源〕

(しゅう/じゅ_)(そう)(そう)(そう)(そう)(そぅ)。∴簇生(そうせぃ)=叢生(そぅせぃ)

あづみ【安曇】アズミ〔地名〕

長野縣(信濃國)の郡名。←(どむ)安曇川(あどがは)町は滋賀縣高島郡の町名。⇒惠曇(ゑども)。∴〜野(松本盆地)。

あつめる【蒐輯】〔同源〕

收集(しうしふ)=蒐輯(しうしふ)。同じ「あつめる」意味であっても(しふ)(sip)・(しう)(syu)・(しゅう)(syu)・(しゅぅ)(siong)のやうに、本來まったく異った音であった。字音假名遣でも(しゅう)(しゅぅ)の相違までは表現し得てゐない。∴群聚(ぐんしゅう)=群衆(ぐんしゅぅ)=群集(ぐんしふ)

あてるゐ【阿弖流爲】アテルイ〔姓名〕

蝦夷の長。坂上田村麻呂と對峙したと傳へる。

あと【蹤=踪】〔同源〕

(しょう/しゅ_)(しょう/しゅ_)(しょぅ/しゅ_)(そぅ/そ_)

あな【孔=腔=空】〔同源〕

(こぅ)(かぅ/こぅ)(くぅ)窟窿(くつりゅぅ)(こぅ)の緩讀といふ。口腔(こうくぅ)は「こうこぅ」の醫學的慣用讀み。腔腸(こぅちゃぅ)動物は「くぅちゃぅ」としない。

あな【窩=〔同源〕

(くゎ)(くゎ)

あなじかぜ【】

冬に吹く北西の季節風。「し」は風の古語といふ。あなぜ風とも。⇒やまじ風。⇒つむじかぜ

あなふ【賀名生】アノウ〔地名〕

奈良縣(大和國吉野郡)西吉野村の地名。古名穴生(あなふ)。後醍醐帝の行宮所在地。

あなふ【穴太】アノウ〔地名〕

大津市(近江國滋賀郡)の地名(〒520-0114)。穴太積(あなふづ)み、は城郭の石垣積みの手法。『記成務』に志賀高穴穗(しがのたかあなほの)宮。

あなふじ【穴太寺・穴穗寺】アナオジ〔地名〕

京都府龜岡市の寺名。あなう・あなお・あのう・あのお・あなおう、など表記が安定しない。∴かかる世に生れあふ身のあな()やと思はで頼め十聲一聲(西國札所二十一番御詠歌)。

あは【安房】アワ〔地名〕

舊國名。→(はぅ)阿波(あは)國と同讀。⇒淡路(あはぢ)

あは【粟】アワ〔近04・恆1〕

∴濡れ手に〜。∴うらめしき里の名なれや君に我あはず(粟津(あはづ))の原のあはで歸れば(兼盛集)。

あはい【淡】アワイ〔恆1・同源〕

恬淡(てむたむ)=恬澹(てむたむ)は疉韻字。淡薄(たむぱく)=澹泊(たむぱく)。∴〜思ひ出。

あはう【阿呆】アホウ

阿房(あはぅ)とも。「呆」は宛字。(ばう)(ぼう)の古字といふが、假名遣は合はない。∴踊る〜に見る〜。

あはうどり【信天翁】アホウドリ〔動物〕

←阿呆鳥。

あはす【合】アワス〔近04〕

あはせる【併】アワセル〔同源〕

(へぃ)(へぃ)(へぃ)。⇒(なら)。∴平行(へぃかぅ)=竝行(へぃかぅ)=并行(へぃかぅ)

あはぢ【淡路國】アワジ〔地名〕

舊國名。阿波(あは)への通り道にあたるための稱。⇒(あはい)。⇒阿波(あは)。∴淡路島かよふ千鳥の鳴く聲に(源兼昌)。

あはゆき【淡雪】アワユキ〔近04・恆1〕

降ってもすぐ消える春の雪。⇒泡雪(あわゆき)

あはら【湶】アワラ〔地名〕

富山縣高岡市(〒933-0911)。濕地、深泥の田の意味。岐阜縣に分布する地名阿原(あはら)も同樣の由來といふ。蘆原(あはら)温泉(〒933-0911)は福井縣の地名。平成十六年芦原(あはら)町など合併し福井縣あわら市成立。

あはれ【】アワレ〔近05〕

∴〜ともいふべき人は思ほへで(謙徳公)。∴もののあはれ。

あはれむ【憫=愍=旻】アワレム〔同源〕

憐憫(れんびん)憐愍(れんびん)(びん)、いづれもあはれむ意。

あひだ【間】アイダ〔近11〕

∴缺席仕り候〜御屆に及び候。

あひのつちやま【間の土山】アイノツチヤマ

『鈴鹿馬子歌』で「坂下」「土山」は東海道の宿場、「間」は「まもなく」説と「間の宿」説とあり、∴坂は照る照る鈴鹿は曇る、〜雨が降る。

あひば【饗庭】アイバ〔姓名〕

(あへ)

あひら【姶良】アイラ〔地名〕

鹿兒島縣(大隅國)の郡名。『和名抄』に姶羅(あひら)郡。但し後世には郡域に大きな異同あり。←()ふ、は訓讀みから。

あひら【吾平】アイラ〔地名〕

鹿兒島縣肝屬郡の町名。もと姶良(あひら)郡に屬す。日本書記吾平(あひら)山上陵は鵜草葺不合尊(うがやふきあへずのみこと)の御陵。⇒愛媛(えひめ)

あひる【家鴨】〔動物〕

(あし)+(ひろ)か。「アイル」とは讀まない。

[あふ](ap)…58凹\59押

あふ【粟生】アオ〔地名〕

京都府長岡京市(〒617-0811)。←(あは)+()。「あふる」が「アオル」となるのと同じ音變化。()は地名に多い。⇒蒲生(がまふ)、⇒芝生(しばふ)、⇒丹生(にふ)、⇒羽生(はにふ)、⇒柳生(やぎふ)、⇒桐生(きりふ)など。

あふ【合・會・逢】アウ〔近10・同源〕

(こう)(こう)(こう)いづれも完全な同音ではなく、子音が「k-」「h-」で異る。邂逅(かいこう)は「k-」の雙聲ではない。∴稀覯本。∴あふは別れのはじめとて。∴この話は理窟に合はない。

あふ【奧武】オウ〔地名〕

沖繩の本島南端など各處にあり。いづれも葬禮の島で、(あを)が語源といはれる。(あう)+()で「あふ」だらうが、(あう)一字を「あを」に宛てたものかもしれない。⇒(あを)

あふぎ【扇】オウギ〔近08・09〕

あふぐ【仰】アオグ〔近08・09・恆2〕

「⇒(おほ)」と混同して「おふぐ」などと誤りやすい。仰木(あふぎ)(〒520-0247)は大津市の地名。∴〜今日こそ樂しけれ(紀元節)。

あふぐ【煽】アオグ〔近08・恆2〕

∴扇で〜。

あふこ【朸】オウコ〔近09〕

和歌ではしばしば會期(あふご)(逢ふ機會)と掛け言葉にする。∴〜なきこそわびしかりけれ(古今集)。

あふさかやま【逢坂山】オウサカヤマ〔恆2〕

大津市(近江國滋賀郡)の地名。上代の關所。∴知るも知らぬもあふさかの關(蝉丸)。

あふせ【逢瀬】オウセ

あふち【樗・楝】オウチ〔近09・08〕

栴檀の古名。

あふとつ【凹凸】オウトツ〔同源〕

凸凹(でこぼこ)

あふのく【仰】アオノク〔近08〕

あふひ【葵】アオイ〔近08*・09・恆2〕

「我こそや見ぬ人戀ふる病すれあふひならでは()む藥なし(拾遺集)」は、葵が藥に用ゐられる事と「()()」をかけてゐる。∴〜の御紋。

あふまがとき【逢魔が時】オウマガトキ

大禍時(おほまがとき)とも。現代假名遣でも「おうまがとき」「おおまがとき」の二種は確定しがたい。

あふみ【近江】オウミ〔近09〕

舊國名。←(あは)+(うみ)。『記神代』に近淡海(ちかつあはうみ)國造。漢語風表現の江州(がぅしう)は「がぅ」と濁る。⇒遠江(とほたふみ)。∴〜商人。

あふむく【仰】アオムク〔近08〕

∴あふむけば君がゐる。

あふり【泥障】アオリ〔近08・09〕

馬具。泥障作(あふづくり)(〒031-0115)は青森縣三戸郡の地名。

あふる【溢】

「アオル」とは讀まない。「⇒(ほふ)る>」も同樣。但し「(あふ)」は「アオル」と讀む。

あふる【煽・呷】アオル〔近08・恆2〕

∴不景氣のあふりを受けて倒産した。

あふれる【溢】〔恆2〕

アオレルとは讀まない。⇒(あふる)。∴會場は聽衆であふれた。

あへぐ【喘】アエグ〔近16〕

∴喘ぎながら山を登る。

あへて【敢】アエテ〔近15〕

∴あへなく敗退。∴あへて苦言を呈する。

あへる【和】アエル

()える。∴あさつきを酢味噌で〜。

あまえる【甘】〔恆4〕

←文語は(あま)ゆ。∴友人の厚意に甘える。

あまかは【天川】アマカワ〔地名〕

澳門(マカオ)の日本における古名。阿媽港(アマカン)の音譯といふ。→(かぅ)。∴〜舟。

あまっさへ【剩】アマツサエ

(あま)り+さへ(助詞)。アマッサエと發音すべきところ、久しい前からアマツサエと言ひ慣らはしてゐる。∴反省の色なく、〜薄笑ひさへ浮べてゐる。

あまづら【甘葛】アマズラ〔植物〕

(あま)+つら(つるくさ)。

あまは【天羽】アモウ〔姓名〕

「あまは」でアモウと讀むのは不規則的である。湯桶讀みで(あま)+()かもしれない。天羽田(〒299-0126)は千葉縣市原市の地名。

あまみ【奄美】〔地名〕

(えむ)

あまゆ【甘】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒(あま)える

あまる【冗=剩】〔同源〕

冗員(じょぅゐん)=剩員(じょぅゐん)

あまんじる【甘】〔恆8-1〕

∴非難を甘んじて受ける。

[あむ](am)(旧あん)…54暗58黯\54菴56罨\58餡

あむたむ【暗澹】旧あんたん

(くら)

あむばい【鹽梅】旧あんばい

按排(あんばい)案配(あんばい)は宛字。

あめのうづめ【天鈿女命】アメノウズメ〔姓名〕

あめんばぅ【水黽】アメンボウ〔動物〕

←飴ん(ばぅ)。水面で小蟲を捕へる時、水飴の臭ひがするためといふ。

アモイ【厦門】〔外來〕

()。福建音由來と思はれる。現地音は「エームイ」のやうな發音である。

あやふう【危う】アヤウウ

←「あやふく」のウ音便。「あやふふ」ではない。⇒(あぢ)ははない。⇒(いは)はれた

あやふや【不審】

アヤウヤとは讀まない。

あやまる【訛=譌】〔同源〕

(くゎ)(くゎ)

あゆち【年魚市】〔地名〕

愛知(あいち)の古名。名古屋市昭和區に阿由知通(あゆちとほり)(〒466-0027)。∴たづ鳴きわたる年魚市潟。

あらせいとう【紫羅欄花】〔植物〕

油齋燈(あぶらせいとう)つまり燈明の意といふ。

あらぬ【有らぬ】

「あらん」參照。

あらはす【現・表・著】アラワス〔近05〕

顯現(けんげん)は「ken」の雙聲疉韻字。∴名は體をあらはす。

あらひぐま【浣熊】アライグマ〔動物〕

←洗ひ+熊。

あらふ【洗=洒】アラウ〔同源〕

(せい/さい)(せい/さい)。「洗」は「せん」「せい」兩音あり。∴洗衣(せいえ)。莖も葉もみな緑なる深芹は洗ふ根のみや白く見ゆらん(拾遺集384・輔相)は、歌中に「荒船(あらふね)御社(みやしろ)」を隱題として詠み込んでゐる。荒船神社は群馬縣甘樂郡とも、筑前國ともいふ。

あらふ【濯=滌】アラウ〔同源〕

(たく)(てき)兩字の原音はかなり近い。洗淨(せんじゃぅ)洗滌(せんでき)の書替へ字。(でう)の連想から洗滌(せんでう)と讀み誤り、更に(じゃぅ)に置換へたもの。

あらふ【沐浴】アラウ〔同源〕

沐浴(もくよく)は「-ok」の疉韻字。

あらふ【浣=澣=灌=盥】アラウ〔同源〕

浣衣(くゎんい)=澣衣(くゎんい)灌漑(くゎんがい)は「k-」の雙聲字。(くゎん)の訓はまた「たらひ」。∴浣腸(くゎんちゃぅ)=灌腸(くゎんちゃぅ)

あらむ【有らむ】

「あらん」參照。

あらん【有らん】

←あら+ぬ(否定)。←あら+む(意思推量)。前者は「あらぬ事を言ふ、あらぬ疑ひをかける、あらぬ方を向く」など、後者は「あらむ限りの力、御配慮あらむ事を」など。

あり【有】〔近21〕

文語ラ變動詞

あるいは【或】旧あるひは〔近13*・恆5〕

←ある+い(名詞接尾語)+は(助詞)。從來「あるひは」と書かれることが多かった。

あるじ【主人】〔近01〕

アレワイサノサ【】〔表音〕

江戸俚謠『お江戸日本橋』。俗曲『深川』。∴行列揃へて〜。

アレワエーエトソーリャ【】〔表音〕

宮城縣方言『大漁唄ひ込み』。∴〜大漁ダエ。

あわ【泡】〔近04・05・恆1〕

あわただし【遽】〔近04〕

急遽(きふきょ)を急拠(據)と書くのは誤。

あわつ【惶】〔近04・05〕

∴あわてる乞食はもらひが少ない。

あわてる【慌・周章・蒼惶=蒼黄】〔恆1・聯綿・同源〕

周章(しうしょぅ)は「s-」の雙聲字。蒼惶(さぅくゎぅ)蒼黄(さぅくゎぅ)は「-ang」の疉韻字。∴周章狼狽。

あわゆき【泡雪】〔恆1〕

降ったばかりで固ってゐない新しい雪。平安時代には⇒淡雪(あはゆき)の意に解されるやうになったといふ。

あゐ【安威】アイ〔地名〕

大阪府(攝津國島下郡)茨木市の地名。(〒567-0001)。『延喜式』に阿爲(あゐ)神社。『雄略紀』に藍原(あゐはら)()()

あゐ【藍】アイ〔近11・12・恆5〕

(あを)の轉か。∴青は〜より出でて〜より青し。

あを【襖】アオ〔近07〕

字音は(あを)だが、⇒芭蕉(ばせう)を「ばせを」とするやうに、「あを」と書いた例も多い。⇒アオザイ。⇒奧武(あふ)。⇒素襖(すあを)

あを【青=蒼=蒼茫】アオ〔近07・恆3・同源・聯綿〕

(せぃ_/しゃぅ)=(さぅ)蒼茫(さぅばぅ)は「-ang」の疉韻。∴〜菜に鹽。

あを【白馬】アオ

←青。鹿島神宮の白馬(あをめ)祭はオウメ祭と發音する。∴〜節會。

あをがひ【螺鈿】アオガイ〔近07〕

あをし【青】アオシ〔近08〕

あをま【青馬】オウマ〔地名〕

千葉縣香取郡東庄町。〒289-0615。

あをみ【青海】オウミ〔地名・姓名〕

山口縣長戸市青海島ほか、同じ地名は各地にあり。履中天皇の皇女飯豐青皇女(いひとよのあをのわぅぢょ)をまた青海(あをみ)皇女と申上げる。近江國(あふみ)大三(おほみ)島などと混同しやすい。青海(あをみ)(〒135-0064)は東京都江東區の地名。

あをみ【碧海】アオミ〔地名〕

愛知縣(三河國)の郡名。現稱「へきかい」郡。「あをみ」をどう讀むべきか未詳。「オウミ」かもしれない。⇒邑美(おふみ)

あをめ【青梅市】オウメ〔地名〕

東京都(武藏國多摩郡)の市名。「あ+うめ」ではない。∴〜棉。

【あん】
あむ(am)【あん】(旧あん)…54暗58黯\54菴56罨\58餡
あん(an)【あん】…29安+31晏\44杏[カゥ]\44行[カゥ]\

あんかぅ【鮟鱇】アンコウ〔動物〕

赤魚(あかを)の轉か。(かぅ)は國字であるが、(かぅ)の形聲文字と見なす。ただし辭書によっては「こう」とするものもある。兵庫縣篠山(ささやま)市の安口(はだかす)(〒669-2505)は舊名「鮟鱇」。「ハダカス」は鮟鱇に似た魚で、これを簡略化して安口(あんこう)と書いたといふ。⇒提燈(ちゃうちん)

あんず【杏・杏子】〔近03*・植物〕

(あん)()いづれも唐音。→(きゃぅ)。⇒銀杏(ぎんなん)

あんぢょう【】アンジョウ〔表音〕

(あぢ)+良う。關西方言。∴〜しとくれやす。

あんどん【行燈】

(あん)は唐音。(かぅ_/ぎゃぅ)(hang)・(とぅ)(tong)。∴晝〜(大石内藏助)。

アンニョンハシムニカ【安寧】

朝鮮語挨拶語。→(ねぃ)(ning)。

あんめえ【】〔表音〕

←あるまい。⇒ええぢゃないか。

【い】
(i)【い】…05易\05椅\05移\05\05縊\06伊\06夷\06\06\06彝(彜)\06懿\06肄\07以\07意\07異\07已\07怡\07矣\07醫(医)\08衣
(ui)【い】…05\05爲(為)\06\06\08\08\08\08\08\08圍(囗囲)
▼遺(い/ゆい)、貴簣饋匱櫃(くゐ)、潰(くゎい)
▼隹(すい/すい)
惟唯(い/ゆい)、()々諾々、
維(ゐ/ゆい)、維摩(ゆいま)
帷(ゐ/ゐ)
▼恚い←圭くゑいの形聲系列は大きく二系統に分れる
詳細は【けい】の解説掲載箇所參照のこと。

い【以】〔表音〕

平假名「い」の原字

い【意】〔表音〕

變體假名「」の原字。

い【移】〔表音〕

變體假名「」の原字。

イ【伊】〔表音〕

片假名「イ」の原字

いいえ【】〔恆5〕

いいちこ【】

焼酎の商品名。「〜ちこ」は大分縣北部方言で強調の意。「良い+ちこ」で、假名遣は「いいちこ」と考へられる。

[いう](iu)…50右\50酉\50楢猶(犹)\50又(有)\50尤\50憂\50有\50由\50誘\50遊\50郵\50攸52悠\52幽\52黝

いういう【ユウユウ〔表音〕

鹿の鳴き聲。(えう)。「ゆぅ」はyong、「いふ」はyipのやうな發音であり、鹿の鳴き聲としては不適當であらう。∴鹿鳴〜(詩經)。

いういうじてき【悠悠自適=優游〜=油油〜】ユウユウジテキ〔同源〕

(いう)(いう)(いう)(いう)

いうしう【憂愁】ユウシュウ

憂愁(うれふ)

いうぜん【猶然=悠然】ユウゼン〔同源〕

(いう)(いう)裕然(ゆうぜん)とも書くが、假名遣は異る。

いうて【言うて】ユウテ〔表音〕

「言ふ」のウ音便。「言ふ」は現代假名遣でも「ゆう」とはならないが、京都方言の描寫では「ゆうて」と書かれる場合が多い。⇒ちうて

いうわ【宥和】ユウワ

また融和(ゆぅわ)とも書くが、假名遣は異る。意味も完全には一致しない。

いえ【否】〔恆4〕

いえ【癒】〔近15〕

イエライシャン【夜來香】〔植物〕

(かぅ)(hiang)。

いえる【癒】〔恆4〕

()。∴病が〜。

いか【伊香】〔地名〕

滋賀縣(近江國)の郡名。古く「いかご」と讀む。←(かご)(hiang)。郡内の小湖余吾湖(よごのうみ)は、琵琶湖の大江(おほえ)に對して伊香小江(いかごのをえ)といはれた。⇒(にほ)

いかさま【如何樣】

∴〜、得心がいった。

いかづち【雷】イカヅチ〔恆7〕

いかなご【玉筋魚】〔動物〕

生態不明のため、如何魚子(いかなご)といふ。⇒小女子(こをなご)

いがひ【貽貝】イガイ〔動物〕

()。⇒貽鮓(いずし)

いかもの【如何物】

∴〜食ひ

いがらっぽい【】

えがらっぽい。

いかり【五十里】〔地名〕

栃木縣鹽谷郡(〒321-2615)。

いかる【斑鳩・鵤】〔動物〕

鳥名。奈良縣生駒郡斑鳩(いかるが)町は奈良縣(大和國平群郡)の町名。

いかる【忿懣】〔同源〕

忿懣(ふんまん)=憤懣(ふんまん)=煩悶(はんもん)

いかん【如何=何如=何若=曷若】〔同源〕

←「いか(疑問詞)+に(助詞)」の撥音便。行か+ぬ(打消)は「してはいかぬ」、行か+む(意志)なら「いざ行かむ」。(じょ)(じゃく)()(かつ)。∴〜せん走るに走れない。

【いき】
ゐき(uik)【いき】…48

いぎたない【寢汚】〔近13〕

∴いぎたなく睡り込んでしまつた。

いきづく【息】〔恆7〕

∴傳統がいきづいてゐる。

いきどほり【憤】イキドオリ〔近08・09〕

←息+(とほ)る。∴激しいいきどほり。

いきほひ【勢】イキオイ〔近08・11〕

←息+(おほ)ふ。∴勝った者がいきほひ天下をとる。

イギリス【英吉利】〔外來〕

(えぃ)(ing)。

【いく】
いく(ik)【いく】…01育\01毓
ゐく(uik)【いく】…01郁

いくさぶね【艨艟・艨衝】〔聯綿〕

艨艟(もぅどぅ)艨衝(もぅしょぅ)は「-ong」の聯綿字。

いくぢない【意氣地】イクジナイ〔恆6〕

∴男のくせに〜。

いくは【的】〔地名〕イクワ

佐賀縣神埼郡神埼町の地名(〒842-0123)。また古代姓。平安京大内裏の郁芳(いくはぅ)門は(いくは)氏の造立にちなむ命名といふ。

いけしゃあしゃあ【洒々】

「いけ」は接頭語。「洒」は音「しゃ」。∴いけぞんざい。∴いけすかない。

いごっそう【】〔表音〕

土佐方言。異骨相(いごっさぅ)は宛字。

いこま【生駒山】〔地名〕

奈良縣(大和國平群郡)と大阪府(河内國河内郡)の間。『神武天皇即位前記』に膽駒山(いこまやま)。⇒(くま)()

いさかは【率川】イサカワ〔地名〕

奈良市(大和國添上郡)の地名。『記開化』に春日伊邪河宮(かすがいさかはのみや)。これと「⇒(ひきゐ)」との關係は未詳。

いさき【伊佐幾】〔動物〕

(いそ)+()

いざなぎ【伊邪那岐・伊弉諾】〔姓名〕

神名。()(ざぅ)(だく/なく)。∴〜景氣。

いざなみ【伊邪那美・伊弉冉】〔姓名〕

神名。()(ざぅ)(ぜむ/ねむ)

いさは【膽澤】イサワ〔地名〕

岩手縣の郡名。古代に坂上田村麻呂の膽澤城(いさはじゃぅ)あり。⇒(くま)()

いさはや【諫早】〔地名〕

長崎縣(肥前國高來郡)の市名。古名は伊佐早(いさはや)村。いま伊佐早(いさはや)城あり。

いさりび【漁火】

いさを【功・勳】イサオ〔近07・08・恆3〕

いしじ【石地】

沖繩方言で家の礎石。沖繩縣戦蹟國定公園「平和の(いしじ)」はこの意であらう。

いしずゑ【礎】イシズエ〔近03・14〕

∴國の〜。

いしゃぅ【衣裳】イショウ

衣裝(いしゃぅ)は書換字。(しゃぅ/じゃぅ)(さぅ_/しゃぅ)。「衣」は上半身、「裳」は下半身につけるもの。⇒裝束(しゃぅぞく)

いすか【交喙】〔動物〕

∴〜の(はし)

いずし【貽鮓】

なれずし。()。⇒貽貝(いがひ)

いすのき【蚊母樹・柞】〔植物〕

古名ゆし。

イスパニア【西班牙】〔外來〕

(はん)()

いすみ【夷隅】〔地名〕

千葉縣(上總國)の郡名。『安閑紀』元年に「伊甚國造」。←(じむ)。平成十七年「いすみ市」成立。

いぜん【以前】

(すで)

いそ【磯】〔同源〕

()()

いたい【疼・痛】〔聯綿〕

(つぅ)(とぅ)(とぅ)疼痛(とぅつぅ)は「-ong」の疉韻字。∴古傷が〜。

いたうづ【到津】イトウヅ〔地名・音訓〕

北九州市(豐後國企救郡)小倉北區(〒803-0845・0846)。『續記』天正十二(七四〇)年に板櫃(いたびつ)。後世、訓の「いたる」と音「たう」を混同したものか。

いたく【依託・倚託】

もたせかけること。()()。⇒委託(ゐたく)

いたこ【潮來】〔地名〕

茨城縣(常陸國行方郡)の町名。『常陸風土記』に伊多久(いたく)板來(いたこ)驛。「潮來」は徳川光圀の命名といふ。潮の至り來る意。∴〜花嫁さん(花村菊江)。

いただき【巓=天】〔同源〕

(てん)(てん)。∴富士山の〜。

いたづら【戲】イタズラ〔恆7〕

∴壁に〜書をする。

いたどり【虎杖】〔植物〕

(いた)()り。

いたはる【勞】イタワル〔近04〕

∴老人を〜。

いたみ【伊丹】〔地名〕

兵庫縣(攝津國川邊郡)の市名。『山槐記』治承四(一一八〇)年に「伊多美」。但し丹の音は「たん」であり、「たむ」ではない。後世の命名か。

【いち】
いち(it)【いち】…21一(弌)\21壹(壱)

いち【一=壹】〔同源〕

(いち/いつ)(いち/いつ)

いちおぅ【一應】

一往(いちわぅ)が本來だが、現在は一應(いちおぅ)が多い。

いちきくしきの【市來串木野】〔地名〕

平成十七年、鹿兒島縣串木野市と日置郡市來町が合併し「いちき串木野市」成立。

いぢける【萎縮】イジケル〔近01*・恆6〕

いちじく【無花果】〔植物〕

一熟(いちじゅく)。またペルシャ語由來の音譯映日(いんじー)果からとも。現代假名遣にある「同音の連呼」法則は無花果(いちじく)(いちじる)しい・縣知事(けんちじ)などに限り例外とされる。

いちじるしい【著】

非常(いと)+明白(しるし)

いちづ【一途・一圖】イチヅ

「一圖」は宛字だが、假名遣は一致する。(と/づ)(と/づ)

いちは【一把】イチワ

三把(さむは)はサンワ、三羽(さむは)はサンバと讀む傾向あり。音訓の相違ゆゑか。∴菜っ葉を〜買ふ。

いちひがし【櫟・赤檮】イチイガシ〔植物〕

ぶな科常緑高木。建材などに用ゐ、木質が赤いため(いち)+()が語源といふ。萬葉集などにも登場するが、これは後世に誤って⇒一位(いちゐ)と呼ばれた樹木の事ともいふ。漢和字典では「櫟」の訓を「くぬぎ」とするが、地名では「いちひ」と讀む事が多い。山口縣宇部市櫟原(いちひばら)(〒754-1314)など。

いぢめる【虐待・苛】イジメル〔近01*・恆6〕

いちゃう【公孫樹】イチョウ〔植物〕

『大言海』に「鴨脚(あふきゃく)の字の中國宋代の音」とあるのが定説。從來(てふ)一葉(いちえふ)と解釋され「いてふ」が多かった。⇒銀杏(ぎんなん)。⇒泥鰌(どぢゃう)

いぢらしい【】イジラシイ〔近01*・恆6〕

∴子供ながらに働いてゐる姿がいぢらしい。

いぢる【弄】イジル〔近01*・恆6〕

「じ」も可

イチロー【鈴木一朗】〔姓名〕

正しい假名遣は一朗(いちらぅ)であらうが、固有名詞は改め難い。

いちわぅ【一往】イチオウ

一應(いちおぅ)

いちゐ【一位・水松】イチイ〔恆5〕

一位(いちゐ)科常緑高木。あららぎ。建材などに用ゐ、特に(しゃく)の材料である事から、位階にちなみ一位(いちゐ)と呼ぶ。岐阜縣大野郡久々野町の位山(くらゐやま)を産地とする。木質が⇒(いちひがし)同樣に赤く、また果肉は食用となるため、萬葉集所出の「いちひ」は一説にこちらであるともいふ。⇒五位鷺(ごゐさぎ)

【いつ】
いつ(it)【いつ】…21一(弌)\21溢\21逸\21乙\21佚\22\22\22

いづ【伊豆】イズ〔地名〕

東海道の舊國名。現在の伊豆半島。温泉が「出づ」ゆゑの名といふ。←(とう/づ_)。横井也有の歌「いついかで逢ふ道あらむつひに身の逢はでは如何生き甲斐もなし」は隱題として、伊豆・伊賀・近江・陸奧・美濃・阿波・出羽・加賀・壹岐・甲斐の各國を詠み込んでゐる。

いづ【出】イズ〔恆8-1〕

「家貧しくて孝子()づ」は「いづ」であって「でず」ではない。∴『生れ出づる惱み』(有島武郎)。

いつくしま【嚴島神社】〔地名〕

廣島縣(安藝國佐伯郡)宮島の神社。市杵島(いちきしま)姫命を祭る。『日後記』弘仁二(八一一)年に伊都伎嶋(いつきしま)社。(いつ)き祀る意。⇒嚴原(いづはら)。⇒嚴木(きうらぎ)

いづくんぞ【焉・安】イズクンゾ〔同源〕

(えん)(あん)。「いづくにぞ」の撥音便。

いづこ【】イズコ〔近03〕

∴〜も同じ秋の夕暮(良暹(りゃぅせむ)法師)。∴尋ね人〜にありや。

いづし【出石】イズシ〔地名〕

兵庫縣(但馬國)の郡名。いま出石城・出石神社などあり。

いづはら【嚴原】イズハラ〔地名〕

長崎縣(對馬國)下縣郡の町名。←(いつ)き祀る意。⇒嚴島(いつくしま)

いつはる【僞=詭・佯=陽】イツワル〔同源〕

(ぐゐ)(くゐ)佯狂(やぅくゐゃぅ)=陽狂(やぅくゐゃぅ)。∴身分を〜。

いづみ【泉】イズミ〔近02・恆7〕

∴みかの原わきて流るる〜川(中納言兼輔)

いづみ【和泉】イズミ〔地名〕

畿内の舊國名。『欽明紀』十四年に「泉郡」。「和」は冗字。出水(いづみ)郡は鹿兒島縣(薩摩國)の郡名。『應神紀』に日向の(いづみ)の長媛とあり、當時は薩摩大隅ともに日向國であった。

いづめこ【飯詰子】〔表音〕

山形縣鶴岡市の玩具。育兒用の籠。飯詰(いづめ)は農具「ふご」の古語。

いづも【出雲】イズモ〔恆7〕

舊國名。←()づ+(くも)、「出ず」では、雲が出ないといふ逆の意味となる。⇒杵築(きづき)。∴〜八重垣妻籠みに(須佐之男命)。

いづれ【何】イズレ〔近03・恆7〕

∴〜が菖蒲杜若。∴〜にしても。∴わが友、いづれにかある。

いづろ【石燈籠】イズロ〔地名〕

鹿兒島市の地名。

いと【怡土】〔地名〕

福島縣(筑前國)絲島郡の舊郡名。『魏志』倭人傳の伊都國(いとこく)に比定される。『仲哀紀』に伊覩縣(いとのあがた)。明治二十九年「絲島郡」。古代に「怡土城」あり國史跡。→()()(いと)。⇒貽貝(いがひ)

いといがは【絲魚川】〔地名〕

新潟縣(越後國頸城郡)。『能因歌枕』に「いとひ川」。『本間市川文書』至徳四(一三八七)年に絲井川(いとゐがは)。現在の「絲魚川」となったのは戰國期以降。假名遣は「いとひ」の方が正しいか?「いを」は(うを)の古稱。∴いとひがは結びも知らぬ心にはあわならぬともあらじとぞ思ふ(宇津保物語)。

いとま【間=閑=暇】〔同源〕

(かん)(かん)()。∴〜乞ひをする。

いなさ【引佐】〔地名〕

靜岡縣(遠江國)の郡名。→(いん)

いなせ【鯔背】

∴〜な若い衆

いなづま【稻妻】イナズマ〔恆7〕

いなば【因幡國】〔地名〕

山陰道の舊國名。法美郡稻羽郷の稻葉山にちなむ。→(いん)。百人一首の「たちわかれいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かばいまかへりこむ」は()なば、と掛詞になってゐる。

いなみの【印南野】〔地名〕

兵庫縣加古郡稲美町の原野。現在の印南(いんなみ)郡は元「いなみ」と讀んだ。萬葉集に多出。『播磨國風土記』の地名説話に入浪郡(いりなみのこほり)。→(なむ)

いなみぼし【牛宿】

二十八宿の一。稻見(いなみ)星。

いにしへ【古】イニシエ〔近15〕

∴〜の奈良の都。

いぬ【往】〔近21〕

文語ナ變動詞。∴早ういね(關西方言)。

いぬぼうざき【犬吠埼】〔地名〕

千葉縣。←()ゆ。字音(ばい)に由來するものではないと思はれる。⇒ゑのころぐさ

いぬゐ【乾】イヌイ〔近11〕

(いぬ)+()

いの【伊野】〔地名〕

高知縣吾川郡の町名。平成十六年「いの町」に町名變更。

いは【岩】イワ〔近04〕

岩、巖、癌、共に「がむ/げむ」。⇒(いはほ)。⇒(がむ)

いはきし【石城】イワキシ〔地名〕

昭和四十一年に(たひら)市などが合併して誕生したひらがな市名。舊郡名石城(いはき)による。

いははれた【祝】イワワレタ

書いても喋っても落ちつきの惡い言葉である。⇒(あやふ)。⇒(あぢ)ははない

いはふ【祝】イワウ〔近04・同源〕

(じゅ)(しゅく/しう_)。⇒(まじな)

いはほ【巖】イワオ〔同源〕

(がむ)(がむ)(がむ)岩窟(がむくつ)=巖窟(がむくつ)。⇒(いは)。∴さざれ石の〜となりて苔のむすまで(國歌)。

いばゆ【嘶】〔近19〕

文語下二段動詞。

いばら【茨=藜】〔同源〕

「うばら」とも。()は特に「はまびし」の一種。これを(しつれい)とも書くのは緩讀。∴わが行く道は〜道。

いび【揖斐】〔地名〕

岐阜縣揖斐川町(美濃國大野郡)。『和名抄』に「楢斐郷」。←(いふ)(いう)

いひし【飯石】イイシ〔地名〕

島根縣(出雲國)の郡名。「い+いし」ではない。

いひわけ【言分・言譯】イイワケ〔近04・恆1〕

∴君の言ひ分は〜がましい。

[いふ](ip)…53揖\53邑

いぶかる【訝る】

∴〜やうな眼付。

いぶき【伊吹】〔地名・植物〕

滋賀岐阜縣境の山名。膽吹(いぶき)山とも。この地の⇒伊福部(いふきべ)氏は製鐵にたづさはったと傳へる。←息+吹き。∴かくとだにえやはいぶきのさしも草(藤原實方)。

いふきべ【伊福部】イオキベ〔姓名〕

古代姓。景行天皇の皇子五百木入彦(いほきいりひこ)の裔といふ。⇒伊吹(いぶき)山付近で製鐵を業とした。「ふ」を「オ」と讀むのは「(あふ)ぐ」など「あふ」形がほとんどであり、假名遣の法則上めづらしい。中世には⇒五百旗頭(いほきべ)などと變化。⇒凡河内(おほしかふち)

いぶすき【指宿】〔地名〕

鹿兒島縣(薩摩國)の郡名、また市名。『和名抄』に揖宿(いぶすき)郡。→(いふ)

いぶり【膽振】〔地名〕

『日本書記』に膽振(いぶりのさへ)。⇒(くま)()

いへ【家】イエ〔近14〕

家船(えぶね)

いへづと【家苞】イエヅト

土産。

いほ【五百】イオ〔近08〕

八百屋(やほや)

いほきべ【五百旗頭】イオキベ〔姓名〕

珍姓。⇒伊福部(いふきべ)。∴五百旗頭(まこと)(政治学者)。

いほり【庵】イオリ〔近07〕

∴雨雲の雷の上に〜せるかも(柿本人麻呂)。

います【坐・在】

「ゐる」の尊敬語。「ゐます」ではない。⇒()。∴飛鳥坐(あすかにいます)神社。∴如何に〜父母。

いまは【今】

∴〜の際。

[いむ](im)(旧いん)…53陰\53音\53恁\53飮(飲)

イムジン【臨津】〔外來〕

朝鮮の河川名。北朝鮮の讀み方では「リムジン」とも。→(りむ)

いむぼう【陰謀】インボウ

隱謀(いんぼう)と書く場合もあるが、假名遣が異る。∴柳生一族の〜。

いもあらひ【一口】イモアライ〔地名〕

京都府久世郡久御山町の地名(〒613-0026)。東京にも一口坂(いもあらひざか)あり。巨椋池から淀川への出口は一つとなるため「一口」と書くといふ。「いも」とは疱瘡(天然痘)のこと。いも(はら)ひ、または()(はら)ひの意といふ。

いもうと【妹】〔近10・恆2〕

「いもひと」のウ音便。

いやだに【祖谷溪】〔地名〕

徳島縣三好郡の地名。()+()ではなくて、「祖」一字で「いや」と讀み、「谷」は冗字といふ。

いゆ【癒】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒()える

いらっしゃいませ【】

←入らせられませ。

いらっしゃる【】〔恆5〕

←入らせられる。「ゐらっしゃる」ではない。

いりえ【入江】〔近16〕

いりおもて【西表島】〔地名〕

沖繩の島名。⇒南風(はえ)。∴〜山猫。

いる【射】〔近21〕

文語上一段動詞。

いる【鑄】〔近21〕

文語上一段動詞。

いわぅ【已往=以往】イオウ

(すで)

いわけなし【稚】〔近05・04*〕

いわし【鰯】〔近04・05・恆1〕

(よわ)魚の意。∴〜の頭も信心。

いゐ【伊威】イイ〔聯綿〕

「-i」の疉韻字。

【いん】
いむ(im)【いん】(旧いん)…53陰\53音\53恁\53飮(飲)
いん(in)【いん】…21印\21因33咽[エン.エツ]\21引\21胤\21寅\21堙+33湮\22\22\25殷\25()
ゐん(uin)【いん】…21\24韻(韵均)2221\34
▼穩(をん)、隱(おん/いん)

いんぎん【慇懃】〔聯綿〕

「-in」の疉韻字。⇒慇懃(ねんごろ)。∴〜無禮。

いんこ【鸚哥・鶯哥】〔動物・同源〕

唐音。→(あぅ/やぅ)(あぅ)(iang)。

いんしん【殷賑】〔聯綿〕

「-in」の疉韻字。⇒殷賑(にぎはひ)

いんだら【因陀羅】〔姓名〕

藥師十二神將の一。印度の雷霆神インドラの漢譯。→(いん)

インド【印度】〔同源〕

天竺(てんぢく)。⇒支那(しな)

【う】
(o)【う】…10羽\10雨\10于\10傴\10禹\11烏\11胡\50右[イウ]\50有[イウ]\

う【宇】〔表音〕

平假名「う」片假名「ウ」の原字。

う【得】〔近18〕

文語下二段動詞。∴詐欺又は強迫に因る意思表示は之を取消すことを得。

【うい】
うい(oi)【うい】(旧うゐ)…18[クワイ]\

ういらぅ【外郎】ウイロウ

藥の一種。また名古屋の蒸し菓子。うい、は(ぐゎい/ぐゑ_)の唐音。

うう【飢・饑】〔近18・09〕

文語下二段動詞。⇒(うゑ)

うう【植】〔近18・09〕

文語下二段動詞。⇒(うゑ)

ウーロンちゃ【烏龍茶】

(りゅぅ)(liong)。

ヴェトナム【越南】〔外來〕

(ゑつ)(なむ)。⇒ベトナム

ウォン【元】

韓國通貨單位。→(ぐゎん)。⇒(ゑん)

うぐひ【鰄】ウグイ〔動物〕

魚名。

うぐひす【鶯】ウグイス〔近11〕

∴千里〜啼いて緑紅に映ず(杜牧・江南春)

うけら【朮】〔近06〕

うける【承=丞】〔同源〕

(しょぅ)は「たすける」「うけつぐ」意で、(しょぅ)の近義。また(しょぅ/じょぅ)の形聲音符は(しょぅ/じょぅ)。⇒判官(じょぅ)

うざぅむざぅ【有象無象】ウゾウムゾウ

本來は佛教語の有相無相(うざぅむざぅ)

うさんくさい【胡散臭い】

()()の唐音。∴彼の態度は〜。

うじ【蛆】〔近01〕

∴男やもめに〜が湧く

うしなふ【失・逸・軼・佚】ウシナウ〔同源〕

(しつ)(いつ)(いつ)(いつ)散逸(さんいつ)=散佚(さんいつ)。∴私にはもう〜ものはない。

うしほ【潮】ウシオ〔近07〕

∴〜豐けき海原に(紀元二千六百年)。

うじゃうじゃ【】〔表音〕

うず【髻華】〔近02・03〕

髮飾り。⇒珍彦(うづひこ)。∴くまかしが葉を〜に插せその子(古事記)。

うずうず【】〔表音〕

「うづく」との關連性は未詳。∴しゃべりたくて〜してゐる。

うずくまる【蹲】旧うづくまる〔近03*・恆7〕

從來は「うづくまる」が通行。恆7も「うづくまる」。∴老婆がうずくまってゐた。

うすひ【碓氷峠】ウスイ〔地名〕

群馬長野境の峠。『萬葉集四四〇七』に宇須比(うすひ)の坂。

うすゐ【碓井】ウスイ〔植物〕

米國原産の豌豆(ゑんどう)。「紀州うすい」は、もと明治時代に大阪の碓井(うすゐ)で栽培されたための名。

うぢ【宇治】ウジ〔地名〕

京都府(山城國宇治郡)の地名。『神功攝政』元年に菟道(うぢ)で初見。八十氏(やそうぢ)川とも。百人一首の「世を宇治山と人はいふなり(喜撰法師)」は「()し」を掛詞にしてゐるが、假名遣は合はない。

うぢ【氏】ウジ〔近01・02・恆6〕

∴〜より育ち。

うぢうぢ【】ウジウジ〔近01*〕

うちは【團扇】ウチワ

←打ち()

うちわ【内輪】〔恆1〕

【うつ】
うつ(ot)【うつ】…24鬱(欝)\24+08

うづ【渦】ウズ〔近02*・恆7〕

うづく【疼】ウズク〔恆7〕

∴古傷が〜。⇒(いた)

うつくしい【窈窕】〔同源〕

窈窕(えうてう)は「-eu」の疉韻字。また(いう)と同源とされる。⇒嬋妍(たをやか)

うっさぅ【鬱蒼】ウッソウ

鬱葱(うっそぅ)と書く場合もあるが、假名遣は異る。

うったうしい【鬱陶】ウットウシイ

正しい讀み方は「うつえう」で、子音を同じくする雙聲の語。「陶陶」も「えうえう」。∴借金取りと對應するのが〜。

うつは【器】ウツワ〔近04〕

うづひこ【葦津珍彦】ウズヒコ〔姓名〕

(うづ)は珍しく貴い意の古語。⇒髻華(うず)。∴葦津(あしづ)珍彦。∴(うづ)の御寶。

うっぷるひ【十六島】ウップルイ〔地名・植物〕

島根縣平田市(〒691-0042)。『出雲國風土記』に於豆振(おつふるひ)、ただし原文は「彌豆島」「彌豆椎」のごとき字體。産物の海苔を「打ち振ひ」作るゆゑに「うっぷるひ」の名ありといふが、これは後世の附會か。また海苔の名ともなってゐる。十六善神を祀るため「十六島」と書く。

うづまさ【太秦】ウズマサ〔地名〕

京都府(山城國葛野郡)右京區の地名。『雄略紀』十五年、(はた)氏に禹豆麻佐(うづまさ)の姓を賜ふ。∴〜映畫村

うづめる【埋】ウズメル〔近03・恆7〕

∴襟卷に顏を〜。

うづら【鶉】ウズラ〔恆7〕

∴〜鳴くなり深草の里。⇒治部煮(ぢぶに)

うでづく【腕盡】ウデズク

←腕+(つく)す。∴〜でとってみせる。

うとう【善知鳥】〔動物〕

(うみ)+(とき)か。謠曲では烏頭(うとう)とも。(を/う)(とう)。∴陸奧の外の濱なる呼子鳥鳴くなる聲はうとうやすかた(藤原定家)。

うとんじる【疎】〔恆8-1〕

∴彼は最近私を〜やうになった。

うなづく【頷】ウナズク〔恆7〕

(うなじ)+つく。

うなて【雲梯】〔地名〕

奈良縣橿原市雲梯(大和國高市郡)(〒634-0834)。←(うん)。『萬葉集一三四四』に卯名手(うなで)の社。

うなゐご【髻髮兒】ウナイゴ〔近11・12〕

∴うなゐをとめ。

うねうね【蜿蜒】〔聯綿〕

蜿蜒(ゑんえん)は「-en」の疉韻語。うねうね長く續くさま。

うはき【浮氣】ウワキ

←上氣。浮氣(ふけ)(〒524-0033)は滋賀縣守山市の地名。∴〜がばれる。

うはさ【噂】ウワサ〔近04*〕

∴〜をすれば影とやら。

うはずる【上擦】ウワズル〔恆7〕

恆7には「うはづる」。∴聲が〜。

うはづる【上吊】ウワヅル

うへ【上】ウエ〔近14〕

∴この〜何を望まむ。

うべ【宇部】〔地名〕

山口縣(長門國厚狹郡)の市名。『散木奇歌集』に「むべ」。

うまい【熟寢】〔近12・13〕

(いねる)

うまかひ【藤原宇合】ウマカイ〔姓名〕

(ふぢ)

[うむ](om)(旧うん)…53吽

うむ【】〔表音〕

了解承諾

うめ【梅・楳】〔植物〕

(ばい)(ばい)の別體。ただし(ぼう)(ぼう)など假名遣は必ずしも調和しない。古典では「むめ」とする場合あり、假名遣による使ひ分けではない。

うめがえ【梅枝】〔近16〕

∴〜の手水鉢(てうづばち)

うめきう【梅胡瓜】ウメキュウ

酒肴。⇒胡瓜(きうり)

ウラジオストック【浦鹽斯徳】〔外來〕

ロシア沿海州の地名。略して浦鹽(うらじほ)とも。外國地名に訓を宛てる例は珍しい。原音「ウラディ・ヴォストーク」は偶然ながら「うらじほ」に近い。

うらわ【浦曲・浦和】〔近04・恆1〕

酒匂(さかわ)

うりづん【】ウリズン

沖縄方言で初夏の意。。『おもろさうし』に「おれづむ」「おれづも」など。

うる【售】〔同源〕

(しう)はもと(しう)の俗字。

うるはし【麗】ウルワシ〔近04*・同源〕

彬彬(ひんひん)斌斌(ひんひん)は共に麗しい意。∴山籠れる大和し〜。

うれふ【憂愁】ウリョウ〔同源〕

憂愁(いうしう)は「-iu」の疉韻字。(いう)にも愁ふ意あり。

うるほひ【潤】ウルオイ〔近08〕

閏月(うるふづき)

うろん【胡亂】

()(ろん)ともに唐音。∴あそこに〜な風體の男がゐる。

うわはん【】〔表音〕

人形玩具。踊りの囃し言葉。岡山縣川上郡。

うわる【植】〔近04・恆1〕

(うゑ)

うゐ【有爲】

「うゐのおくやまけふこえて」。→()。∴〜轉變。

うゑる【飢=餓】ウエル〔近14・恆1・4・同源〕

ワ行下一段動詞。()()と同字。⇒()

うゑる【植】ウエル〔近14・恆1・4〕

ワ行下一段動詞。∴田植ゑ。

うを【魚】ウオ〔近07・08・恆3〕

魚返善雄(をがへりよし)。⇒絲魚川(いといがは)。∴〜心あれば水心。∴水清ければ〜住まず。

【うん】
うむ(om)【うん】(旧うん)…53吽
うん(on)【うん】…24\24\2427
▼通常の漢字音に「うむ」形は存在しない。(うむ)は梵語の音譯字。

うんか【浮塵子】〔動物〕

雲霞(うんか)

うんぜん【雲仙】〔地名〕

長崎縣(肥前國高來郡)島原半島の山。古名温泉(をんせん)嶽。

うんぬん【云々】旧うんうん〔疉字〕

「ぬん」は連聲による變音。∴そんなことを〜すべきではない。

【え】
(ia)【え】…08衣\15[ワ]\
(uia)【え】…12\12惠(恵)\14會(会)繪(絵)\15畫(画)\18囘(回)\20\41

え【衣】〔表音〕

平假名「え」の原字。()は呉音。

え【枝】〔近16〕

え【柄】〔近16・同源〕

(へぃ)(へぃ)と同義。「禾」と「手(ヨ)」の會意文字。

【えい】
えい(iai)【えい】…12殪\12翳\13曳(曵)\13\13\13裔
えぃ(iang)【えい】…44影\44霙映(暎)\46嬰瓔(珱)\46盈\46()47\46頴(穎)\46贏\46郢
ゑい(uiai)【えい】…13衞(衛)
ゑぃ(uiang)【えい】…44\44()
▼瑩營(営)塋(えぃ/やぅ)
瑩榮(栄)蠑(ゑぃ/ゐゃぅ)
煢螢(けぃ/ぎゃぅ)
勞(らう/らう)
瑩は「えぃ」「ゑぃ」の二音あり、現代北京音は「えぃ」の系統。

えい【】〔表音〕

氣合ひ。

えい【頴娃】〔地名〕

鹿兒島縣(薩摩國)の郡名。→(えぃ)(あい)。『續紀』文武四(七〇〇)年に衣評(えのこほり)衣君(えのきみ)とは隼人の一族。明治三十年に指宿郡に合併。いま頴娃町あり。上代の語は母音が連續しないため、()國→紀伊(きい)國のやうな漢字二文字化によるものと思はれる。海邊の()から來たものか。

エイミー・イップ【葉子媚】〔外來〕

(えふ)←イェップ。

[えう](iau)…35幺52幼37拗\35杳\36窯(窰)\36要\36夭\36姚\36搖(揺)謠(謡)\36燿耀\36邀

えう【杳】ヨウ

(はる)。∴行方は〜として知れない。

えうげき【要撃・邀撃】ヨウゲキ

(むか)へる

えうてう【窈窕】ヨウチョウ〔聯綿〕

「-eu」の疉韻字。⇒窈窕(うつくしい)

えうなし【要なし】ヨウナシ

古語。

ええ【】〔表音〕

應答、反問「はい→あい→ええ」。

ええぢゃないか【】エエジャナイカ〔表音〕

幕末の熱狂的お蔭參り。「えいぢゃないか」ではない。⇒(せい)

ええと【感動詞】〔表音〕

摘語摸索の語。

【えき】
えき(iak)【えき】…46易\46液\46\46益\46亦\46懌驛(駅)

えき【浴】〔地名〕

山口縣には谷状の濕地を稱して「えき」とする地多し。人名でも浴田(えきた)などあり。

えきへぼし【胃宿】エキエボシ

二十八宿の一。語源未詳。

えげつない【】

えこぢ【依怙地】エコジ

依怙贔屓(えこひいき)

えごのき【賣子の木】〔植物〕

果皮のあくが強いため、「エゴい木」といふ。

えごま【荏胡麻】〔植物〕

えせ【似而非】

えたじま【江田島】〔地名〕

廣島縣(安藝國安藝郡)の町名。海軍兵學校の所在地。「えだじま」とは濁らない。『安藝野坂文書』嘉禎四(一二三八)年に「安藝御莊衣多嶋」。→()()

エヂプト【埃及】エジプト〔外來〕

(きふ)

エヂャナイカ【】〔表音〕

和歌山縣『串本節』。

【えつ】
えつ(iat)【えつ】…26謁\33咽\34
ゑつ(uiat)【えつ】…26\26\26

えづい【】〔表音〕

嘔吐(ゑづく)との關係は未詳。

えと【干支】

()+()。十干十二支。

えとろふ【擇捉】〔地名〕

北方領土の島名。(えら)び+()らむ、との宛字。⇒齒舞(はぼまひ)

えにし【縁】

「えにし」は字音(えん)に由來する。⇒枸櫞酸(くえんさん)

エニシダ【金雀枝】

スペイン語由來。

えのき【榎】〔植物〕

()の多い木。

えのだけ【可愛岳】〔地名〕

宮崎縣(日向國)西臼杵郡。可愛()(())之山陵(みささぎ)邇邇藝命(ににぎのみこと)(瓊瓊杵尊(ににぎのみこと))の陵。近時「かあいだけ」とも稱す。可愛川(えのかは)は廣島縣江ノ川上流。⇒可愛(かはい)

えばら【荏原】〔地名〕

東京都(武藏國)の郡名。舊荏原區は今の品川區の西半分。⇒荏胡麻(えごま)

えひ【エイ〔動物〕

(えひひれ)は酒肴の一。⇒(かれひ)

えびす【夷・惠比須】旧ゑびす〔地名〕

近畿・中國・四國では地名に(えびす)蛭子(えびす)の漢字を用ゐる事が多い。廣島縣では(えびす)が多い。惠比壽(ゑびす)は東京都澀谷區の地名。「ヱビスビール」の工場があったことによる。()に引きずられて、從來の假名遣は「ゑびす」が多かった。⇒ハナヱ・モリ(森英惠)。⇒蝦夷(えみし)

えびす【蕃=蠻】〔同源〕

(ばん)はまた(ばん)と略す場合がある。∴蕃社の獄。∴南蠻北狄。

えびすめ【夷布】

昆布の異稱。蝦夷地(北海道)で取れるため。

えびの【】〔地名〕

鹿兒島縣。ひらがな市名「えびの市」は「えびの高原」に由來する。宛てるべき漢字は未詳だが「海老」「蝦」などか。

えひめ【愛媛】〔地名〕

『神代記』に「愛比賣」。おそらく兄媛(えひめ)の意。同樣に愛知(えち)愛田(えた)などの地名は多し。⇒可愛岳(えのだけ)。⇒姶良(あひら)

[えふ](iap)…56葉(頁)\56曄\56靨

えぶね【家船】

長崎や瀬戸内の漂泊漁民。⇒蜑民(たんみん)

えぼし【烏帽子】旧ゑぼし

從前「ゑぼし」が通行。字音()とは無關係。從來帽子(ぼうし)は誤って「ばうし」とされた。∴亭主の好きな赤〜。

えみし【蝦夷】

(えび)+()。⇒(えびす)。∴蘇我蝦夷(えみし)

[えむ](iam)(旧えん)…56厭\56奄+60淹\56炎\56簷\56艷(艶)\56閻\56鹽(塩)

えむご【掩護】旧えんご

書替字で援護(ゑんご)とするが、本來は別の語。「掩」は「おほふ」、「援」は「たすける」で意味も合はず、假名遣も異る。∴掩護射撃。∴厚生省援護局。

えむぶ【閻浮】旧えんぶ〔佛教〕

須彌山南方の島名。閻浮提(えむぶだい)南瞻部(なむせむぶ)州、とも。→(えむ)(せむ)。∴〜檀金(だんごむ)

えむま【閻魔】旧えんま〔佛教〕

夜魔(やま)天。→(えむ)

えり【襟・衿】〔同源〕

(きむ)(きむ)(じむ)。∴〜を正す

エリカ【erica】〔植物〕

歐州などに分布する花。ヒース。和語ではない。∴〜の花散る時(西田佐知子)。

える【得】〔恆4〕

文語動詞の終止形「う」。∴得手に帆を揚げる

【えん】
えむ(iam)【えん】(旧えん)…56厭\56奄+60淹\56炎\56簷\56艷(艶)\56閻\56鹽(塩)
えん(ian)【えん】…26偃+34堰33宴\33咽\33煙(烟)\33燕\34延\34沿\34演\34\34\34\34衍\34焉
ゑん(uian)【えん】…2630\26\26\26+3434\26園(薗)\33淵(渕渊)\34圓(円)\34\34

えんえき【衍繹=演繹】

()ばす

えんげ【咽下=嚥下】

()

えんこ【】

座ることの幼児語。

えんじ【臙脂】〔同源〕

臙脂(えんじ)(えんじ)。→(えん)(いん)

えんのをづぬ【役小角】エンノオズヌ〔姓名〕

「えん」は(えき/やく)の漢音に由來するものか。

えんぶり【】

柄振(えぶ)り。農具名。また青森縣八戸地方の祭。

えんれい【延齡】〔植物〕

北海道の花。國鐵時代の急行列車名に平假名で「えんれい」あり。

【お】
(o)【お】…09
(uo)【お】…11烏\11\11汚\11乎\11惡(悪)\40[クワ]\
▼惡(あく/あく)わるい
(を/う)にくむ、いづくんぞ
▼於(よ/お)おける、おいて
(を/う)ああ(感嘆詞)
淤(よ/お)

お【於】〔表音〕

平假名「お」の原字。

おい【老】〔近06・12・13〕

()。⇒大江山(おほえやま)。∴老いては子に從へ。

おいしい【美味】〔恆5〕

おいそのもり【老蘇の森】〔地名〕

歌枕の地。滋賀縣(近江國蒲生郡)安土町(〒521-133_)。奧石(おいそ)神社の森。∴老蘇森の下草に(太平記)。

おいて【於・于】〔恆5・同源〕

「おきて」のイ音便。()()。「於」は「おいて」の意で「お」、「ああ」と嘆く場合には「を」と假名遣が分れる。⇒於戲(ああ)。∴おいてをや。

おいの【狼】〔地名〕

東北地方に「狼」をオイノ・オイヌと讀む地名が分布する。大犬樣(おほいぬさま)の意といふ。青森縣弘前市狼森(おいのもり)(〒036-8132)など多敷。

おいらせ【奧入瀬】〔地名〕

十和田湖から東流し、八戸市の北へそそぐ川名。平成十七年「おいらせ町」成立。西津輕郡には「追良瀬川」および五能線「追良瀬」驛があり、同じ由來かもしれないが、假名遣は「おひらせ」とせざるを得ぬ。∴住まば日の本、遊ばば十和田、歩けや奧入瀬(おいらせ)三里半(大町桂月)。

おいらん【花魁】

「おいらの姐さん」の極端な省略といふ。

おいる【老】〔恆5〕

ヤ行上一段動詞。⇒()

【おう】
あう(au)【おう】…38奧(奥)\38鏖
あぅ(ang)【おう】…42央+43泱\45罌櫻(桜)\45鶯(鴬)
あふ(ap)【おう】…58凹\59押
おう(ou)【おう】…51鴎歐(欧)毆(殴)
おぅ(ong)【おう】…48鷹應(応)
おふ(op)【おう】…53邑
わぅ(uang)【おう】…42往(徃)\4243\4344\43\45
をぅ(uong)【おう】…01翁
▼奧(奥)については「おく(奧)」の項を參照のこと。

おう【】〔表音〕

擬聲語ゆゑ歴史的假名遣でも「おお」などとして差し支へない。

おう【意宇】〔地名〕

島根縣(出雲國)の郡名。『齊明紀』五(六五九)年に於友(おう)郡。明治二十九年合併して八束郡。→()飫宇(おう)の海とは、『萬葉集』で中海(なかうみ)のこと。

おうい【感動詞】〔表音〕

片假名では「オーイ」とする事あり。∴〜中村君。

おうて【負】

()ひ+て(助詞)のウ音便。「おふて」ではない。⇒笈摺(おひずる)。∴(きふ)を負うて。

おうな【嫗】

(おきな)

おぅやぅ【鷹揚】オウヨウ

大樣(おほやぅ)とも書くが、本來は別語。現代假名遣でも鷹揚(おうよう)大樣(おおよう)である。

おうやぅとぅ【歐陽通】オウヨウトウ〔姓名・音訓〕

歐陽詢(唐の能筆家)の子。地名人名は漢音優先であるため、(とぅ/つぅ)で「とぅ」と讀む。訓は⇒(とほ)。「歐陽」は二字姓。⇒歐陽菲菲(オーヤンフィーフィー)

オーヤンフィーフィー【歐陽菲菲】〔外來〕

臺灣の歌手名。歐陽(おうやぅ)は二字姓。⇒歐陽通(おうやぅとぅ)

おがくづ【大鋸屑】

大鋸(おほが)は室町時代の鋸の一種。小さい屑でも()ではない。

おかんじゃけ【】〔表音〕

玩具。靜岡市。

おき【隱岐國】〔地名〕

舊國名。←(おき)の國。→(おん)

おきつぐ【田沼意次】〔姓名〕

おきな【翁】〔近06〕

(をとこ)(をんな)乙女(をとめ)から聯想して「をきな」とするのは誤。⇒(おうな)

おきながたらしひめ【息長足姫】〔姓名〕

神功皇后の御名。

おきび【熾火】

←おこし火。

おきゃん【お侠】

(けう)または(けふ)の唐音とするも斯樣の音なし。唐音風に發音したものか。

おきわすれ【置忘】〔恆1〕

【おく】
おく(ok)【おく】…48億
をく(uok)【おく】…01\3801奧(奥)[アウ]\
▼屋(をく)、幄齷握渥(あく)

おく【奧】〔近06・音訓〕

「おく」は訓、漢音あう・呉音あう・慣用音をく。「奧手」は「おくて」。「奧義」は「あうぎ」または「をくぎ」。∴〜津城所。

おく【邑久】〔地名〕

岡山縣(備前國)の郡名。邑久町・牛窗町の海を大伯海(おほくのうみ)。萬葉歌人大伯皇女(おほくのひめみこ)は大津皇子の姉。

おくら【山上憶良】〔姓名〕

(おく)(らぅ)

オクラ【okra】

野菜名。アフリカ語由來。和語ではない。

おぐらいけ【巨椋池】〔地名〕

もと「おほくらの入江」。宇治川下流の低濕地。同所に近鐵の驛名小倉(をぐら)とあるのは後世の地名か。京都府葛野郡の小倉(をぐら)山とは無關係。

おくる【送・贈】〔同源〕

(そぅ)(そぅ)餽贈(くゐぞぅ)=饋贈(くゐぞぅ)

おくんち【御九日】

九月九日の祭り。長崎のものが著名。

おけさ【】〔表音〕

新潟縣民謠。∴佐渡おけさ。

おこさ【】〔表音〕

おこさ節。秋田縣民謠。

おこじょ【】〔動物〕

おごじょ【】〔方言〕

娘の意。字音(ぢゃぅ)に由來するものか。⇒(むすめ)。∴薩摩〜。

おこたる【懈怠】〔近06・同源〕

(かい/け_)(たい)懈怠(けたい)は「-ai」の疉韻字かもしれない。

おこなふ【行】オコナウ〔近10〕

おごのり【於期海苔】〔植物〕

おこは【強飯】オコワ

強飯(こはめし)の女房言葉。

おごる【奢】〔同源〕

奢侈(しゃし)は「s-」の雙聲字。

おさかべ【刑部】〔姓名〕

忍坂(おしさか)部。⇒忍坂(おっさか)は奈良縣櫻井市の地名。⇒忍路(おしょろ)

おさへる【抑・押】オサエル〔近07・同源〕

(あふ)(あふ)(あふ)(あつ)は「あふ」の促音化した慣用音。⇒凹凸(あふとつ)

おさらぎ【大佛】〔姓名〕

←おほさらぎ。「さらき」とは神佛へ供へ物をする皿の意か。鎌倉市の古地名にもあり。∴大佛次郎(小説家)。

おさんどん【】

(さん)どん・お(さむ)どん兩説あり。

おし【唖】〔近06〕

(おふし)

おしあひ【押合】オシアイ〔近06〕

∴〜へしあひ。

おじぎさう【含羞草】オジギソウ〔植物〕

←お辭儀。辭儀(じぎ)はまた時宜(じぎ)とすることあり。

おしね【晩稻】

(おそ)+(いね)。近06には「をしね」。また和歌山縣日高郡南部川村(〒645-0022)の地名にもあり。

おしまひ【仕舞】オシマイ

「⇒(をは)」と混同しやすい。

おじや【】

粥。「お〜」の女房言葉。「じや」は粥を煮る時の擬音語といふ。

おしょろ【忍路】〔地名〕

北海道小樽市。⇒刑部(おさかべ)

おしろい【白粉】

「おしろひ」ならず。

おす【】

挨拶言葉。「お早うございます」の極端な省略。

おせえ【遲】〔表音〕

「おせい」ではない。⇒ええぢゃないか。

おせっかひ【お節介】オセッカイ

←切匙(味噌こそぎ篦)。字音(かい)に由來するものではない。

おそい【晩】〔同源〕

(ばん)(あん)

おそれる【兇=恐】〔同源〕

(きょぅ)(きょぅ)

おそれる【虞】〔同源〕

(く/ぐ)(く/ぐ)()。∴危惧(きぐ)=危懼(きぐ)=危虞(きぐ)

おそれる【懾=慴】〔同源〕

懾伏(せふふく)慴伏(せふふく)。また悚伏(しょぅふく)とも書き、意味は近似するが假名遣は異る。

おたぎ【愛宕】〔地名〕

京都市(山城國)の郡名。←(たう)(tang)。⇒愛宕(あたご)

おちいる【陷】〔同源〕

坎穽(かむせぃ)=陥穽(かむせぃ)

おぢおぢ【怖々】オジオジ〔近01〕

→おどおど。⇒怖々(おづおづ)。⇒()ぢる

おちゃっぴい【】

←お茶挽き。

おちゃのこさいさい【お茶の子さいさい】〔表音〕

「さいさい」は囃し言葉。

おぢゃる【】オジャル

←お出でである。⇒〜丸

おぢゃん【】オジャン〔表音〕

鎭火の際に「じゃん」と半鐘を打った事から。

おちょこ【豬口】

(こう)

おぢる【怖】オヂル〔恆6・8-1〕

怖々(おぢおぢ)

【おつ】
おつ(ot)【おつ】…21乙
をつ(uot)【おつ】…27

おづおづ【怖々】オズオズ〔近01〕

→おどおど。⇒怖々(おぢおぢ)。⇒()ぢる

おっかない【】

おっくふ【億劫】オックウ

(おく)(こふ)。極めて長い時間が經ってもやる氣が出ない事から。

おっさか【忍坂】〔地名〕

奈良縣(大和國城上郡)櫻井市の地名(〒633-0005)。『隅田八幡宮銘文』癸未(五〇三)年に意紫沙加宮(おしさかのみや)()を「お」と讀むのは、呉音以前のものと考へれらる。⇒刑部(おさかべ)

おっちょこちょい【】

おてまへ【點前】オテマエ

おてもやん【】〔表音〕

熊本縣民謠。

おてんたうさま【天道】オテントウサマ

(だう)

おてんば【お轉婆】

おと【音】〔近06〕

おとうと【弟】〔近10・恆2〕

「おとひと」のウ音便。⇒乙姫(おとひめ)

おどおど【】

怖々(おづおづ)

おとぎばふこ【御伽婢子・御伽這子】オトギボウコ

人形の一種。また書名。()

おとくに【乙訓】〔地名〕

京都府(山城國)の郡名。長岡京の舊地。→(くん)

おどける【道化】

字音は道化(だうくゑ)だが、恐らく宛字によるもの。

おどける【諧謔】〔同源〕

諧謔(かいぎゃく)詼謔(くゎいぎゃく)はそれぞれ假名遣が異る。

おとしめる【貶】〔近06〕

おとす【落】〔近06〕

落度(をちど)

おどす【威=畏】〔近06・同源〕

()()。⇒(をどし)

おとづれる【訪】オトズレル〔近03・恆7〕

←音+(つれ)る。

おとひめ【乙姫】

←「弟姫」。⇒乙女(をとめ)

おとる【劣】〔近06〕

おとろふ【衰】オトロウ〔近06*〕

おに【鬼】〔近06〕

字音(おん)に由來する。(おむ)とは無關係。

おのおの【各】〔近06〕

∴〜馬は飼ひたるや(武田節)。

おのごろ【馭盧】〔地名〕

(いん)

おのづから【自】オノズカラ〔恆7〕

おばこ【】〔表音〕

∴庄内〜。

おはす【】オワス〔近05〕

∴釋迦牟尼は美男に〜。

おはやう【】オハヨウ〔近18〕

「お早くございます」のウ音便。

おひ【追】オイ〔近06〕

おび【飫肥】〔地名〕

日向國宮崎郡(日南市)の地名。舊幕時代に飫肥藩あり。←(よ/お)。∴〜杉。

おびえる【怯】〔恆4〕

(おび)

おびきよせる【誘き寄せる】

「をびき」との説あり。

おひずる【笈摺】オイズル

()うて。⇒背負子(しょひこ)(おひずる)ヶ岳は石川縣の山名。

おひゃぅ【大鮃】オヒョウ〔動物〕

大きな(ひらめ)の意。

おびやかす【劫=脅】〔同源〕

劫迫(けふはく)脅迫(けふはく)

おびゆ【怯】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒(おび)える

おひわけ【追分】オイワケ〔近04〕

∴越後〜。

[おふ](op)…53邑

おふし【唖】オウシ〔近09〕

(おし)

おふみ【邑美】オウミ〔地名〕

鳥取縣(因幡國)の郡名。今は鳥取市。『正倉院文書』神龜三(七二六)年に「海郡」。⇒碧海(あをみ)

おほい【多】オオイ〔近07〕

「多し」「多き」のイ音便。平安後期の多政方(おほのまさかた)は朝廷樂家。十市郡飫富(おふ)郷(今の田原本町)を出身地とする。

おほいた【大分】オオイタ〔地名〕

もと豐後國の郡名。後に縣名。景行天皇が行幸され、廣大肥沃のため碩田(おほきだ)と名づけ給うた。

おほいに【大】〔恆5〕

「おほきに」のイ音便。⇒おほきに

おほうすのみこと【大碓命】オオウスノミコト〔姓名〕

小碓命(をうすのみこ)

おほえやま【大江山・大枝山】オオエヤマ〔地名〕

京都府右京區大枝(おほえ)町。小式部内侍の「大江(おほえ)山生野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立」の歌で著名。丹波へぬける山陰街道の峠道「(おい)の坂」は大枝(おほえ)の宛字といふ。

おほえやま【大江山】オオエヤマ〔地名〕

京都府加佐郡大江町の千丈ヶ岳。源頼光が⇒酒呑童子(しゅてんどぅ)を退治したといふ傳説の山。

おぼえる【覺】〔近15・恆4〕

(おぼ)

おほきい【大】オオキイ〔近07〕

おほきに【】オオキニ〔表音〕

關西方言。←大きに。⇒(おほ)いに

おほぎまち【正親町天皇】オオギマチ〔姓名〕

正親司(おほぎみつかさ)(大君)。

おほぎゃぅ【大仰】オオギョウ

關西方言。大形(おほぎゃぅ)大業(おほげふ)大行(おほぎゃぅ)など樣々な書き方あり。

おほけのみこと【意富祁命・億計王】オオケノミコト〔姓名〕

仁賢天皇(第二十四代)の御名。(おく)。⇒袁祁命(をけのみこと)(顯宗天皇)

おほしかふち【凡河内】オオシコウチ

古代姓。姓「河内」は通常「⇒かうち」。⇒伊福部(いふきべ)。∴〜躬恆(みつね)(百人一首)。

おほせ【仰】オオセ〔近08〕

「⇒(あふ)」と混同して「あふせ」と誤りやすい。⇒爲果(しおほ)せる

おほち【大内】オオチ〔地名〕

香川縣(讚岐國)の郡名。『和名抄』には「おふち」の訓注あり、古形とすべきか。⇒凡河内(おほしかふち)

おほぢ【祖・祖父】オオジ〔近01・06〕

←大+(ちち)。⇒小父(をぢ)大君ヶ畑(おぢがはた)(〒522-0321)は滋賀縣大上郡多賀町の地名。

おほぢ【大路】オオジ

(おほ)+(みち)。⇒小路(こうぢ)と混同して「おうぢ」などと誤りやすい。

おほて【大手】オオテ

王手(わぅて)とは異る言葉だが、しばしば混同される。∴〜搦手。

おぼねだし【生保内東風】

秋田で海に向かって吹く、暖く乾いた強風。田澤湖町生保内(おぼない)(〒014-1201)から。

おほばこ【車前草】オオバコ〔植物〕

大葉子。

おほばんぶるまひ【大盤振舞】オオバンブルマイ

語源は「わうばん(飯)振舞」。現代假名遣でも大盤(おおばん)(おうばん)の差ができる。

おほひ【大炊】オオイ

「大飯」の轉。假名遣は「おほ+い(ひ)」ではない。「大炊帝」は淳仁天皇の稱。「大飯」は福井縣(若狹國)の郡名。平成十八年「おおい町」成立。

おほひ【被】オオイ〔近09〕

おほふ【覆】オオウ〔近07〕

おほみわ【大神神社】オオミワ〔地名〕

奈良縣磯城郡の神社。←三輪(みわ)。『記崇神』に意富美和(おふみわ)之大神。⇒神酒(みわ)

おほむかふ【大向】オオムコウ

一説に連用形「むかひ」のウ音便で「おほむかう」ともいふ。

おほやけ【公】オオヤケ〔近08〕

おぼゆ【覺】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒(おぼ)える

おほゐがは【大堰川】オオイガワ〔地名〕

京都市の川。淀川に合流。川に(ゐせき)を設けて流れを調節した。『古今集』は大井河(おほゐがは)とするも、靜岡縣の大井川(おほゐがは)とは別。

[おむ](om)(旧おん)…53音

おむど【音頭】オンド旧おんど

(とう/づ_)

おめえ【御前】〔表音〕

「おめへ」ではない。⇒ええぢゃないか。

おめでたう【御目出度】オメデトウ〔近10〕

字音(たく)による宛字。難有度(ありがたう)なども同樣。∴明けまして〜ございます。

おも【面】〔近06〕

おもい【重】〔近06〕

おもと【萬年青】〔植物〕

←宇佐の御許(おもと)山。大本(おほもと)の意とも。

おもはく【思はく】オモワク

思惑(おもわく)は宛字。∴〜が外れる。

おもほゆ【思】オモオユ〔近19〕

文語下二段動詞。

おもろさうし【】オモロソウシ

神言を口に唱へる意味の動詞「思ふ」の變化形といふ。

おもんじる【重】〔恆8-1〕

おもんみる【惟】〔近21〕

文語上一段動詞。思ひ+みる。

おやぢ【親父】オヤジ

親仁(おやじ)と書く場合あり、假名遣は異る。∴地震雷火事〜。

オヤマカ【】〔表音〕

俗曲『ぎっちょんちょん』。

おゆ【老】〔近18〕

文語上二段動詞。⇒()

オランダ【荷蘭・和蘭陀】〔外來〕

()(くゎ/わ_)の慣用音は「を」。しかし「ヲランダ」ではない。

おり【澱】〔近06*〕

(よど)

おりもの【織物】〔近06〕

おりる【下】〔近07〕

おれ【俺】

「⇒(われ)」の連想から「をれ」とするのは誤り。

おろか【愚】〔近06〕

オロロンバイ【】〔表音〕

熊本縣。『五木の子守唄』。

おゐど【御居處】オイド

おゑしき【御會式】オエシキ〔近14〕

【おん】
おむ(om)【おん】(旧おん)…53音
おん(on)【おん】…25()\28恩
をん(uon)【おん】…26\26\27鰛(鰮)24\27()
▼穩(をん)、隱(いん/おん)
【か】
(ka/ha)【か】…15佳[カイ]\39可\39個(个)\41\41加40伽\41廈(厦)\41家\41假(仮)\41\41\41賈價(価)
くゎ(kua/hua)【か】…15[クワイ]\4041\40\40\4041\4041\40\41\41\41譁(嘩)\4140
▼佳(か)圭(くゑい)の形聲系列は二系統に分れる
詳細は【けい】の解説掲載箇所參照のこと。
▼寡(くゎ)、夏(か)

か【加】〔表音〕

平假名「か」、片假名「カ」の原字。

か【可】〔表音〕

變體假名「」の原字。

か【蚊】〔動物〕

か【閑】〔表音〕

變體假名「」の原字。(かん)

か【香】〔音訓〕

(かぅ)は字音。「か」「かをり」は訓。

か【呵】〔表音〕

「呵凍」は凍ったものに「ハアハア」と息を吹きかけて溶かすこと。日本漢字音ではカ行であるが、原音は「ハ」のやうな發音であった。⇒呵呵大笑(かかたいせう)

【が】
(ga/ha)【が】…39我峨(峩)\40伽3941駕\41牙\41衙
ぐゎ(gua/hua)【が】…15畫(画)\40\41
【かい】
かい(kai/hai)【かい】…14丐\15解(觧)蟹(蠏)\15拐\15街\16介界(堺畍)1516堺\16戒\16皆\16\1916\19改\19h\19開\19凱\19
くゎい(kuai/huai)【かい】…14會(会)繪(絵)檜(桧)\15\16怪(恠)\16\16壞(壊)懷(懐)\17\18\18hhh\18\18\18囘(回)\20
▼遺(い・ゆい)、貴簣饋匱櫃(くゐ)、潰(くゎい)
▼海(かい)、悔晦誨(くゎい)

かい【櫂=棹=橈】〔近12*・13・恆5・同源〕

「かき」のイ音便。(たう)(たう)(だう)

【がい】
がい(gai/hai)【がい】…14\14蓋(盖葢)\15()\1916\19慨\19\19愾\19礙(碍)\20乂+14艾
ぐゎい(guai/huai)【がい】…14\18
▼街崖(がい)圭(くゑい)の形聲系列は二系統あり、
詳細は【けい】の解説掲載箇所參照のこと。
▼鎧凱剴皚(がい)、磑(ぐゎい)

かいけ【皆生】〔地名〕

鳥取縣米子市の温泉地。

かいこう【邂逅】

()

かいぞへ【介添】〔恆5〕

「かきぞへ」のイ音便。字音(かい)ではない。

かいだに【栢谷】〔地名〕

岡山市。(かや)は國訓。(〒701-1149)。

かいつぶり【鳰】〔動物〕

『大言海』は()きつ(むぐ)りつの意とする。⇒(にほ)

かいて【書】〔近13〕

かいと【垣内】〔地名〕

主として近畿に分布する地名。垣などで圍った集落に由來する。垣外・貝津・開都・街道・海道などとも。

かいなで【掻い撫で】〔恆5〕

「かきなで」のイ音便

かいにょ【垣入】

礪波平野に見られる屋敷森に圍まれた農家。

かいまき【掻卷】〔恆5〕

「かきまき」のイ音便。

かいまみる【垣間】〔恆5〕

垣間見(かきまみ)る、のイ音便。

カイマン【caiman】

鰐の一種。和語ではない。

かいらぎ【梅花皮】

蝶鮫の魚皮で刀劍の裝飾、また井戸茶碗の見どころの一。梅花皮岳(かいらぎだけ)は山形新潟の縣境にあり。

かいわい【界隈】

[かう](kau/hau)…37交效(効)35皎\37\37攪(撹)\37\37磽\37膠\38\38浩37窖\38高稾(稿)37敲\38\38攷37巧\38杲\38\38槹\38皋(皐)\38睾\38羔
[かぅ](kang\hang)…04h\04h\04\04\42仰43昂\42向\42\43岡\43康鱇44庚\43亢44坑\4442\444344\44\44更+45硬\44羹\45\45耕(畊)\45耿\45鏗
[がう](gau/hau)…38拷號(号)\38囂\38敖\38
[がぅ](gang\hang)…42強\42\43剛

かうがい【笄】コウガイ〔近10・12・13・恆2・5〕

髮掻(かみか)き、のウ音便。

かぅがい【慷慨】コウガイ〔聯綿〕

「k-」の雙聲字。∴悲憤〜。

かうがうしい【神々】コウゴウシイ〔恆2〕

「かみかみし」のウ音便

かぅかつ【鏗戛】コウカツ

錚鎗(さぅさぅ)

かうかん【浩瀚】コウカン

浩瀚(ひろい)

かうくゎつ【狡猾】コウカツ

狡猾(ずるい)

かぅさぅ【鏗鏘】コウソウ

錚鎗(さぅさぅ)

かうし【格子】コウシ〔近10・恆2〕

(かく)+()のウ音便。格天井(がうてんじゃぅ)は「がう」と濁る。∴〜縞。∴〜戸をくぐりぬけ。

かうじ【柑子】コウジ〔植物〕

(かむ)+()のウ音便。

かうして【】コウシテ〔恆2〕

()くして、のウ音便。ただし「どうして」は「だうして」ではない。⇒()うして

かぅしゃぅ【翔】コウショウ〔聯綿〕

「-ang」の疉韻字。

がぅじゃぅ【強情=剛情】ゴウジョウ〔同源〕

(きゃぅ/がぅ_)(かぅ)

かうずか【好事家】コウズカ

()は唐音。

かうぞ【楮】コウゾ〔恆2〕

(かみ)+()のウ音便。

かうだ【紫合】コウダ〔姓名〕

丹羽基二氏の説によると、死講(しこう)(紫合(しかふ))の迎田(むかうだ)の訛であり、()+(あは)し、をかけた佳字であるといふ。地名の紫合(ゆうだ)も同樣の起源。

かうだう【革堂】コウドウ〔地名〕

京都市上京區。(かは)のウ音便。西國十九番行願寺。

がうたむ【剛膽・豪膽】ゴウタン旧がうたん〔同源〕

(がぅ)(gang)・(がう)(gau)。二字は字音假名遣は同じだが、元音は全く異る。

かうち【河内】コウチ〔近10〕

凡河内(おほしかふち)

かうぢ【麹】コウジ〔近01*・恆2・6〕

(かび)+()ち、のウ音便。∴〜菌。∴千代田區〜町。

がぅつくばり【強突張】ゴウツクバリ

「業突張」なら「ごふ〜」。

かうと【】コウト

∴〜考へる。

かうのとの【長官の殿】コウノトノ

(かみ)(かみ)(かみ)。⇒小督(こがう)

かうばし【香】コウバシ〔近10・10・恆2〕

「香+(くは)し」のウ音便。(きゃぅ/かぅ_)の字音由來ではない。

かうぶり【冠・被】コウブリ〔近10〕

「かがふり」のウ音便。∴昔男初〜して(伊勢物語)。

かぅふん【昂奮・亢奮】コウフン

興奮(たかぶる)

かうべ【首】コウベ〔近10・恆2〕

上部(かみへ)または髮部(かみへ)のウ音便。∴首を囘らす。∴稔るほど〜を垂れる稻穗かな。

かうべ【神戸】コウベ〔恆2〕

「かみへ」のウ音便。地名としては「がうど」「がうと」「かんべ」が多く、「かうべ」は例外的。他に西多摩郡檜原村「かのと」、靜岡縣吉田町「かんど」、愛知縣武豐町明神戸(みゃぅじんど)、鳥取縣日南町神戸上(かどのかみ)、岡山縣津山市「じんご」などあり。

かぅみ【廣瀬香美】コウミ〔姓名〕

歌手名。コオミ・コウミの兩發音が聞き取れ、表音的にはいづれの假名で表現すべきか不明。⇒香美(かみ)

かうむる【被・蒙】コウムル〔近10・恆2〕

∴蒙御免。

かうもり【蝙蝠】コウモリ〔近10・恆2・聯綿〕

「かはほり」のウ音便。蝙蝠(へんふく)は「p-」の雙聲字。∴〜傘

カオシュン【高雄】〔外來〕

臺灣の地名。現地音「ターカウ」に高雄(たかを)を宛てたもの。「カオシュン」はこれの北京語讀み。→(かう)(ゆぅ)(hiong)。

カオリナイト【kaolinite】

陶土成分の名。景徳鎭の地名高嶺(カオリン)の轉。→(かう)

カオルン【九龍・Kowloon】〔外來〕

香港の地名。廣東音に由來すると思はれるが、假名書きなら「カウロン」と描寫した方が近いか。→(きう)(りょぅ/りゅぅ)

かかたいせう【呵呵大笑】カカタイショウ〔表音〕

「呵」の原音は「ハ」のやうであった。笑ひ聲は「はは」であって、「かか」となるのはいかにもをかしからう。⇒()

かかづらふ【】カカズラウ〔恆7〕

かがと【香登】〔地名〕

岡山縣(備前國和氣郡)備前市の地名(〒705-0012)。→(かぅ)(hiang)・(とぅ)

かかはる【關・渉】カカワル〔同源〕

(くゎん)(かん)干渉(かんせふ)關渉(くゎんせふ)とも書くが、假名遣は異る。(せふ)は川+歩からなる會意文字。(せう)とは無縁。「干」は「をかす」意。

かがひ【歌燿】カガイ

【かく】
かく(kak/hak)【かく】…04確43\04角\04殼(殻)\3704較[カウ]\37+04覺(覚)\37攪(撹)[カウ]\43各44格\43\44\45\45革\45\45鬲
くゎく(kuak/huak)【かく】…424345\43\43擴(拡)\43\45畫(画)\45

かく【爪=掻】〔同源〕

(さう)(さう)

【がく】
がく(gak/hak)【がく】…04岳\04學(斈)\04嶽\04樂(楽)\43咢\43\44額

かぐやま【香山】〔地名〕

大和三山の一。今は香具山(かぐやま)が一般的だが、萬葉集などでは香山(かぐやま)。→(かぅ)(hiang)。

かけづりまはる【驅】カケズリマワル

「擦る」との關連性は未詳。

かけづる【】カケズル〔恆7〕

かけひ【筧】

人名の場合、カケヒ・カケイの兩讀あり。⇒(とひ)

かける【缺=闕=虧】〔同源〕

(けむ)(けつ)の略字としても使はれるが、本來は別字別音。欠缺(けむけつ)(くゑつ)(くゐ)

かげろふ【陽炎・蜻蛉】カゲロウ〔恆2〕

動詞「かぎろふ」から。以前はウ音便の「かげろう」とも考へられた。⇒蜻蛉(とんぼ)。∴『蜻蛉日記』。

かこむ【圍=囲】〔同源〕

()は日本獨自の略字。和語()からの連想と考へられる。

かさねぎ【襲=褶】〔同源〕

(しふ)(しふ)

かざみ【汗衫】

(さむ)

かじか【】〔動物〕

←河+鹿。鰍澤(かじかざは)は山梨縣南巨摩郡の地名。

かしこい【怜悧】〔同源〕

怜悧(れぃり)は「r-」の雙聲字。

かしはて【膳夫】カシワテ〔地名〕

奈良縣橿原市。

カシュー【cashew】〔植物〕

漆の代用品。またカシューナッツは食用。加州(かしう)などの漢字に由来するものではない。

かじる【】〔近02*〕

かず【數】〔近02*・03〕

かすが【春日】〔地名〕

奈良市の地名。←神+住む+()。埼玉縣春日部(かすかべ)粕壁(かすかべ)とも。

かずこ【和子】カズコ〔姓名〕

「數」から。「一子」を宛てる場合もあり。

かずのみや【和宮】〔姓名〕

∴皇女〜。

かずへ【主計】カズエ〔地名〕

←かぞへる。金澤市(〒920-0908)など。

かずを【一夫・一雄・一男・和朗・和夫・和雄・和男】カズオ〔姓名〕

「和生」を宛てる場合もあり、「()ふ」から「かずふ」とは考へにくい。園生(そのふ)なども同樣。「一朗」で「かずを」と讀ませる事は少ない。

かたい【艱難】〔同源〕

艱難(かんなん)は「-an」の疉韻字。∴〜汝を玉にする。

がたい【】

體格のよいこと。「がかい」と圖體(づうたい)の混交語といふ。

かたじけない【忝】〔近01〕

(てむ)(てん)の形聲文字といふが、字音が合はない。

かたづ【固唾】カタズ〔恆7〕

固い+(つば)。∴〜を呑んで見守る。

かたは【片輪】カタワ〔恆1〕

片輪(かたわ)は宛字。本來は片端(かたは)

かたへ【片方】カタエ〔近15〕

かたむ【荷擔・加擔】旧かたん

()()。兩者とも假名遣は一致する。

かたゐ【乞食】カタイ〔近11・12〕

∴異土の〜となるとても。

かぢ【梶・舵】カジ〔近01・02・恆6〕

∴主〜いっぱい

かぢ【鍛冶】カジ〔近01*・02・恆6〕

金打(かぬ)ち。(ち/ぢ)と偶然に假名遣が似るが、()とは別字。∴村の〜屋。

かぢき【梶木】カジキ〔動物〕

丈夫な顎で船の(かぢ)を突きとほす意といふ。

【かつ】
かつ(kat/hat)【かつ】…29+34渇26\31h29\32戛(戞)\32
くゎつ(kuat/huat)【かつ】…30闊(濶)31\30h\32

かつ【勝】

(しょぅ)(せふ)(かつ・はやい)は近義だが、假名遣が全く異る。∴戰勝(せんしょぅ)戰捷(せんせふ)

【がつ】
ぐゎつ(guat/huat)【がつ】…26

かっか【】〔表音〕

火の燃える樣。「くゎっくゎ」ならず。

かっかう【恰好】カッコウ〔聯綿〕

「かふかう」の促音化。子音は「k-h-」と續くため雙聲字ではない。格好(かくかう)は書換へ字。⇒<恰好(かっこ)いい。∴無〜。

かづける【被】カズケル〔恆7〕

∴鉢かづき姫(御伽草子)。

かっこいい【恰好】

←かっかういい。⇒恰好(かっかう)

かづさ【上總】カズサ〔地名〕

舊國名。←(かみ)+()+(ふさ)。字音の(そぅ)に由來するものではない。⇒下總(しもふさ)

かったゐ【癩】カッタイ

乞食(かたゐ)。∴〜の瘡うらみ

かっちう【甲冑】

(かふ)(かに)(かふ)の音變といふ説もあるが肯ひ難い。

かつて【曾】

カッテと讀むのは誤り。

かっぱぅ【割烹】カッポウ

∴〜着

かつを【鰹】カツオ〔近07・恆3〕

←堅い+(うを)(けん)は別種の魚だが、(かし)と同樣に國訓で宛てたもの。⇒(つよ)。∴目には青葉山杜鵑初〜。

かて【糧】〔同源〕

(りゃぅ)(りゃぅ)の異體字。ただし食料(しょくれう)

がてう【鵝鳥】ガチョウ〔動物〕

()はガーガーのやうな鳴き聲に由來する。

かどはかす【勾引】カドワカス

(かど)ふ。

かなさな【金鑽神社】〔地名〕

埼玉縣兒玉郡神川村の神社。武藏二宮。←(さん)(かな)は訓であり、湯桶讀み。

かなしい【悲】〔近13〕

かなづ【奏】カナズ〔恆8-1〕

←かなでる。∴奏樂堂。

かなふ【加納】カノウ〔姓名〕

苗字の一。また地名も全国に分布。⇒狩野(かのう)

かなへ【鼎】カナエ〔近16〕

∴〜の輕重を問ふ。∴鼎談。

かなへる【叶】カナエル〔同源〕

協和(けふわ)=叶和(けふわ)

かならず【必】〔近03〕

かなり【可成】

「可成」は宛字。

かね【金】〔音訓〕

「かね」は字音「きむ/こむ」に由來するものではない。

カネボウ【鐘紡】

會社名。(かね)ヶ淵(ばぅ)績、の略稱。カネバウであるべきだが、固有名詞は改め難い。

かねる【兼】〔音訓〕

「かぬ(かねる)」は訓、「けむ」は音。⇒(かま)

かのう【狩野】〔姓名〕

苗字の一。⇒加納(かなふ)。∴〜芳崖。

かのえ【庚】〔近16〕

金の()

かのぢょ【彼女】カノジョ

かは【川】カワ〔近04〕

かは【皮】カワ〔近04〕

かはせみ【翡翠】カワセミ〔動物〕

「川せみ」の他に「山せみ」あり、「せみ」は古名「そに」の轉。赤翡翠(あかせうびん)は少(せうび/せうみ)の宛字か。

かば【河馬】〔動物〕

がは【側】ガワ

時計の側面など「金がは」と表現する。

かはいい【可愛】カワイイ〔恆5〕

←かはゆし(和語)。可愛(かあい)は宛字。廣島縣廿日市市可愛(かあい)(〒738-0016)など、固有名詞はカアイと讀む。⇒可愛岳(えのだけ)

かはいがる【愛】カワイガル〔近04*〕

かはいさう【可哀さう】カワイソウ

可哀相(かあいさぅ)は宛字だが、假名遣は一致する。

かはうそ【獺】カワウソ〔恆2〕

恆3は⇒川獺(かはをそ)だが、古形とすべきであらう。(をそ)

かはし【合志】カワシ〔地名〕

熊本縣の郡名。今はゴウシと読む。『持統紀』十(六九六)年に皮石(かはし)郡。←(かふ)

かはづ【蛙】カワズ〔恆7〕

(かへで)

かはひ【河合】カワイ〔姓名〕

苗字の一。重箱讀みの()+(あひ)ではなからう。川會(かはひ)は兵庫縣美方郡村岡町の地名(〒667-1366)。⇒河井(かはゐ)

かはら【瓦】カワラ〔近05〕

梵語カッパーラの音譯。土器(かはらけ)(かはら)+()

かはら【香春】カワラ〔地名〕

福岡縣(豐後國田川郡)の町名。『豐前國風土記逸文』に鹿春(かはる)郡。

かはる【變】カワル〔近05〕

かはわ【川匂】カワワ〔地名〕

神奈川縣中郡二宮町(〒259-0125)。川匂神社は相模國二宮。また、河曲(かはわ)は三重縣(伊勢國)の郡名。⇒酒匂(さかわ)川と同類か。⇒浦和(うらわ)

かはゐ【河井】カワイ〔姓名〕

苗字の一。⇒河合(かはひ)

かはをそ【川獺】カワウソ〔恆3〕

川獺(かはうそ)

かひ【貝】カイ〔近11〕

かひ【甲斐】カイ〔近11*〕

舊國名。←(かひ)。宮崎縣延岡市には大峽町(おほかひ)の地名あり。∴甲斐甲斐(かひがひ)しい。

かひこ【蠶】カイコ〔近11〕

(かひこ)の略字(さむ)(てん)を形聲音符にするといふが、「さむ」と「てん」は音がかなり異る。

かひで【鷄冠井】カイデ〔地名〕

京都府向日市(山城國乙訓郡)(〒617-0004)。長岡京大内裏跡。『石清水八幡宮文書』延久四(一〇七二)年に「蝦手井」。松永貞徳の門人に鷄冠井(かへでゐ)令徳あり。⇒(かへで)

[かふ](kap/hap)…54合鴿+5858恰\5554溘\59甲58岬55閘

かふ【賈】カウ〔同源〕

()()。∴沽券(こくゑん)にかかはる。

[がふ](gap/hap)…54

かふか【甲賀】コウカ〔地名〕

滋賀縣(近江國)の郡名。『敏達紀』に豪族鹿深(かふか)臣あり。←(かふ)。∴〜者。〜衆。

かべ【河邊】〔地名・音訓〕

東京都青梅市の地名(〒198-0036)。()は字音か訓か未詳。

かへで【楓・鷄冠木】カエデ〔植物〕

(かへる)+手。⇒紅葉(もみぢ)。⇒鶏冠井(かひで)

かへりみる【顧・省】カエリミル〔近21・16〕

文語上一段動詞。(せぃ_/しゃぅ)(せぃ_/しゃぅ)+目からなる形聲文字。(せう)+目ではない。

かへる【蛙】カエル〔近15〕

かへる【孵化】カエル〔近16〕

かへる【歸・囘】カエル〔近15・同源〕

(くゐ)(くゎい)。⇒(まは)。∴北囘歸線。

がへんず【肯んず】ガエンズ

かほ【顏】カオ〔近07〕

かほる【薫・香】

ハ行の類推を誤った假名遣。⇒(かを)。∴シクラメンのかほり。

かま【鎌】〔音訓〕

訓「かま」は字音(けむ)から來たとする説あり。⇒()ねる

かまきり【螳螂】カマキリ〔聯綿・同源〕

蟷螂(たぅらぅ)とも。「-ang」の疉韻字。∴〜の斧。

がまずみ【】〔植物〕

かまど【窯】〔同源〕

(えう)(えう)の異體字。搖遥などは「えう」。(かう)(かぅ)。∴民の窯は賑はひにけり。

がまふ【蒲生】ガモウ〔地名・姓名〕

∴〜氏郷。

かみ【香美】〔地名〕

高知縣(土佐國)の郡名。明治以前はカガミと讀む。古代の「鏡作部」に由來するといふ。→(かが)(hiang)。⇒香美(かぅみ)

かみ【紙】

(かみ)(かん/けん)の字音に由來するといはれる。「-n」であるが「かに」とはならなかった。⇒(ふみ)。⇒手紙(てがみ)

カミオカンデ【】

スーパーカミオカンデは岐阜縣吉城郡神岡町の鑛山跡に設けられたニュートリノ觀測装置。「カミヲカンデ」とすべきだが、固有名詞は改め難い。

かみかうち【上高地】カミコウチ〔地名〕

長野縣南安曇村の景勝地。本來は神河内(かみかうち)であり、上高地(かみかうち)は近年の稱。偶然にも假名遣は一致する。

かみくづ【紙屑】カミクズ〔近02〕

[かむ](kam/ham)(旧かん)…54勘\54函(凾)\54坎\55敢\55h5659\55\5854感55\58歉\58陷(陥)\59監鑑(鑒)\59

かむ【咀嚼・咬・噛】〔同源〕

咀嚼(そしゃく)は「s-」の雙聲字。(かう)(がう)

[がむ](gam/ham)(旧がん)…54\54龕\58嵒59癌\59岩\59巖(巌)

がむ【癌】旧がん

癌・岩・巖ともに「がむ/げむ」。⇒(いは)

かむか【坎=轗軻】旧かんか〔同源〕

世に入れられないさま。「k-」の雙聲字。(かむ)(かむ)(けむ)(けつ)の略字としても使はれるが、本來は別字。

がむくつ【岩窟=巖窟】旧がんくつ

(いはほ)

かむこう【拑口=緘口】旧かんこう

(はさ)

カムサハムニダ【感謝】

朝鮮語挨拶言葉、→(かむ)

かむじる【感】旧かんじる〔恆8-1〕

(かむ)

かむすう【函數】旧かんすう

書替へ字で關數(くゎんすう)とするが、假名遣は合はない。

かむせぃ【坎穽=陥穽】旧かんせい

(おちい)

かむだかい【甲高・疳高】旧かんだかい

「かむ」は(かふ/けふ)の「-p」から「-m」へと音變したもの。(かむ)高い、と假名遣は一致する。疳症(かむしゃぅ)はまた癇性(かんしゃぅ)とするが、假名遣は合はない。

かむづまる【神座】カンズマル

←神+(しづ)まる。かんづまる。

かむなび【神南備・甘南備】〔地名〕

神南備(かむなび)は神の鎭る山。大阪府富田林市甘南備(かんなび)(〒584-0054)→(かむ)

かむぱん【甲板】旧かんぱん

「かむ」は(かふ/けふ)の「-p」から「-m」へと音變したもの。ただし船員用語としては甲板(かふはん)とも。

かむらむ【橄欖】旧かんらん〔聯綿〕

「-am」の疉韻字。

カムランわん【金蘭灣】〔地名〕

ベトナムの地名。(きむ/こむ)

かむゐ【神居=神威】カムイ〔地名〕

「かむゐ」はアイヌ語で神の意。旭川は神居(かむゐ)古譚(〒078-0185)。積丹岬西方に神威(かむゐ)岬、その南方は古宇郡神惠内(かもゑない)村などの漢字を宛てる。

かめいど【龜戸】〔地名〕

東京都(下總國葛飾郡)江東區の地名。地名の由來を「龜井戸」なる井戸に結びつける説もあり、それなら「かめゐど」であらうか。平成十五年、香取神社に「龜の井」復活。元は付近の梅屋敷にあり。假名遣未詳。∴龜戸天神のうそ替へ。

かも【鴨】〔表音〕

字音(がん)によるといふ説もあるが、韻尾は合はない。(あふ)はアーップといふ鳴き聲から。

かもゐ【鴨居】カモイ〔近11・恆5〕

かや【加悦町】〔地名〕

京都府、大江山附近。(えつ/えち)

かや【茅=茆】〔同源〕

茅屋(ばうをく)=茆屋(ばうをく)

かや【高陽院】〔地名〕

桓武天皇皇子賀陽(かや)親王の邸宅。(かう)(やぅ)

かよひ【通】カヨイ〔近12〕

がらがら【】〔表音〕

からす【烏=鴉】〔同源・表音〕

(を/う)(あ/え)。いづれも鳴き聲の描寫に由來する。

がらんどう【】

副詞「がらんと」から。字音伽藍堂(がらむだぅ)ではない。

かりうど【狩人】カリュウド〔恆2〕

「かりびと」のウ音便。

かりとる【芟】〔同源〕

芟除(さむぢょ)はまた刪除(さんぢょ)とも書くが、假名遣は異る。

かるら【迦樓羅】〔佛教〕

鳥神。藥師十二神將の一。インドネシアガルーダ航空の名はこれに因む。→()(ろう/る_)

かれひ【鰈・王餘魚】カレイ〔動物〕

(から)+(えひ)

かれる【枯・渇】〔同源〕

枯渇(こかつ)涸竭(こけつ)

かろんじる【輕】〔恆8-1〕

カワイヤノー【】〔表音〕

鳥取縣『貝殼節』。

かわく【乾】〔近04・05・恆1〕

←氣+()く。

かをる【香・薫】カオル〔近07・08・恆3・同源〕

「かほる」「かほり」と誤る例多し。「シクラメンのかほり」など。馥郁(くふいく)は「-k」の疉韻字。

【かん】
かむ(kam/ham)【かん】(旧かん)…54勘\54函(凾)\54坎\55敢\55h5659\55\5854感55\58歉\58陷(陥)\59監鑑(鑒)\59
かん(kan/han)【かん】…29乾\29侃\29\29干刊(刋)竿杆(桿)+31骭\2932艱\29看\29栞\29h\31姦\31\32間31澗\32\32柬31諫(諌)\44羹[カゥ]\59甲[カフ]\
くゎん(kuan/huan)【かん】…30浣(澣)+31\30()\30\30\30\3032\3031\30\30歡(歓)罐(缶)觀(観)灌(潅)26勸(勧)34\3134\31\31關(関)\31\32\34()
▼甘柑拑箝鉗坩疳蚶嵌(かむ)、邯(かん)
「邯鄲」は河南省の地名。韻を合せたものか。
學研漢和大字典では拑箝鉗のみ「慣用音かん」
▼菅[漢]かん[慣]くゎん(菅家(かんけ)を參照)
官棺管館(舘)くゎん
▼澣(くゎん)、幹(かん)となるが、「澣」は(くゎん)の異體字。
【がん】
がむ(gam/ham)【がん】(旧がん)…54\54龕\58嵒59癌\59岩\59巖(巌)
がん(gan/han)【がん】…29岸\31雁\31顏(顔)\31鳫\32眼
ぐゎん(guan/huan)【がん】…26\263031\30

がんがぜ【雁甲羸】〔動物〕

(がん/げん)(かふ/けふ)(るい)。羸を「ぜ」と讀む理由は不明。

かんがみる【鑑】〔近21〕

文語上一段動詞。(かがみ)・かがみるの轉。字音(かむ)に由來するものではない。

かんけ【菅家・菅原道實】旧くゎんけ〔姓名〕

百人一首などでは「くゎんけ」とする。(くゎん)(くゎん)などからの聯想であらうが、廣韻などの韻書に基づく字音假名遣は(かん)である。

カンサイ【山本寛齋】〔姓名〕

假名遣は寛齋(くゎんさい)が正しいが、個人名は改め難い。

かんじき【橇】

ガンジス【恆河】〔外來〕

(こぅ)(hong)。字音假名遣とうまく合はない。

かんじん【肝腎】

書替へ字で肝心(かんじむ)とするが、臟器の場所も假名遣も異る。

かんせふ【干渉】カンショウ

(かかは)

カンチロリン【】〔表音〕

俗曲『かんちろりん』。

カントン【廣東】〔外來〕

北京語なら「クヮントン」、廣東語なら「クヲントン」が近いか。→(くゎぅ)(kuang)・(とぅ)(tong)。⇒香港(ホンコン)

かんなん【艱難】〔聯綿〕

「-an」の疉韻字。∴〜辛苦。

がんばる【頑張】

←我に張る、頑張(ぐゎんば)る、は宛字。∴前畑頑張れ。

カンフー【功夫】

(こぅ)(kong)。(こぅ)を「カン」と發音する地域は少なく、音の由來不詳。

【き】
(ki/hi)【き】…05企\05伎\05奇(竒)崎(嵜)\05\05\05枳\05羈羇(覊)\06器(噐)\06棄(弃)\06\06祁\06冀\06几\06\06\06耆\06覬\06龜(亀)\07\07己\07其棋(棊)\07煕(熈)\08\08幾\08既\08毅\08汽氣(気)\08祈\08旡
くゐ(kui/hui)【き】(旧き)…05\05\05\05\06\06\06\08\08\0806\0806\08\08歸(帰皈)
▼遺(い・ゆい)、貴簣饋匱櫃(くゐ)、潰(くゎい)
【ぎ】
(gi/hi)【ぎ】…05伎\05宜\05祇\05義犧(犠)\05戲(戯)\06\07欺\07疑\08沂
ぐゐ(gui/hui)【ぎ】(旧ぎ)…05僞(偽)\08

きい【紀伊】〔地名〕

舊國名。『古事記』に「木國」「紀國」。「紀伊」とはこれを好字化ならびに二字とするためにつけ、長音化したもの。書店名は紀伊國屋(きのくにや)。⇒閉伊(へい)

キーセン【妓生】

(せぃ)(siang)。

キールン【基隆】〔外來〕

臺灣の地名。→(りゅぅ)(long)。

[きう](kiu/hiu)…5052鬮\50臼舊(旧)\50丘\50久\5052\50\50求\50九\50咎\50\50廏(廐厩)\52糾(糺)\52樛

きう【九=玖】〔同源〕

「玖」は書類の改竄を防ぐための書き方。(きう/く_)(きう/く_)

きう【鳩】キュウ〔表音〕

(きう/く_)は鳩の鳴き聲。本來「きゅぅ」はkiong、「きふ」はkipのやうな音であったので、クークーと鳴く鳩の聲として適當ではなからう。

[ぎう](giu/hiu)…50牛

きうさぅ【鏐鏘】キュウソウ

玲瓏(れぃろぅ)

きうせん【求仙・九仙】キュウセン〔動物〕

倍良(べら)の一種。雌は體に九つの線がある事によるといふ。→(きう)(きう)

きうらぎ【嚴木】キュウラギ〔地名〕

(きよ)ら+木。佐賀縣東松浦郡の町名。⇒嚴島(いつくしま)

きうり【胡瓜】キュウリ〔恆2〕

()+(うり)。⇒うめきう。⇒もろきう

きえる【消】〔近15・恆4〕

()

ぎえん【義捐】

義援(ぎゑん)は書替字。(えん)(すてる)と(ゑん)(たすける)では、假名遣・意味ともに異る。∴〜金。

きかふ【城飼】キコウ〔地名〕

靜岡縣(遠江國)の郡名。『藤原宮木簡』に紀甲(きかふ)郡。

ききゃぅ【桔梗】キキョウ〔植物〕

古名「きちかぅ」。∴秋近う(きちかう)野はな(桔梗(きちかう)の花)りにけり白露のおける草葉も色かはりゆく(紀友則・古今集)。

【きく】
きく(kik/hik)【きく】…01菊\01鞫

きく【崎嶇】〔聯綿〕

「k-」の雙聲字。

きぐ【危惧=危懼=危虞】

(おそ)れる

きくきゅぅ【鞠躬】〔聯綿〕

「k-」の雙聲字。∴〜如。

きこえる【聞】〔近15・恆4〕

きこゆ【聞】〔近19〕

文語下二段動詞。

きさい【私市】〔地名〕

武藏國埼玉郡の地名。私部(きさいべ)の語は(きさき)に由來する。近世には騎西(きさい)の私市藩あり。同様の地名は京都大阪にも。

きじ【雉】〔近01〕

「きぎし」の短縮。∴〜も鳴かずば撃たれまい

きしゃぅ【記章】キショウ

徽章(くゐしゃぅ)も近義だが假名遣は異る。

きしゃぅ【氣性】キショウ

また氣象(きしゃぅ)とする場合あり、假名遣は偶然に一致する。∴よい御〜だ。

きず【疵・創傷=瘡】〔近02・03・同源・聯綿〕

(さぅ)(さぅ)(しゃぅ)創傷(さぅしゃぅ)は「-ang」の疉韻字。∴毛を吹いて〜を求める。∴ダンナハイケナイワタシハテキズ。

きすぎ【來生】〔姓名〕

苗字。(すぎ)と讀むのは原音シャング(siang)に由來するものと思はれる。「來生たかを」は歌手名。

【きち】
きち(kit/hit)【きち】…21吉\22
【きつ】
きつ(kit/hit)【きつ】…21吉\22\25乞\47喫[ケキ]\

きづき【杵築】〔地名〕

島根縣簸川郡。出雲大社(杵築宮)の所在地。⇒出雲(いづも)

きづく【築】キズク〔近03・恆7〕

元は假名遣が同じであったものが、現代假名遣で書き分けるやうになった稀有な例が「築く」と「氣づく」。⇒築地(ついぢ)

ぎっしゃ【牛車】

(ぎう)の促音化。「ぎゅっしゃ」ではない。⇒(じふ)

きっと【急度・屹度】

「きと」の強調。屹度(きつと)急度(きふと)は宛字。

きづな【絆】キズナ〔近02〕

きづま【氣褄】キズマ〔恆7〕

←氣詰り。∴〜を合はす(氣にいるやう調子を合はせる)。

きぬ【衣・絹】

「きぬ」は字音(けん)に由來するといふ。

きぬがは【鬼怒川】〔地名〕

栃木縣の川。また温泉地。『常陸風土記』に毛野(けの)川、平安時代に(きぬ)川、江戸期に至り「鬼怒川」と稱す。「鬼」は音「くゐ」だが、鎌倉時代以降は「き」と「くゐ」の區別は消滅。『地3496』。

きぬた【砧=碪】〔同源〕

「衣板」の轉。(ちむ)(ちむ)(せむ)(じむ)。∴白妙の衣うつ〜の音も(源氏・夕顏)。

きのえ【甲】〔近16〕

木の()、の意。十干の第一。

きのふ【昨日】キノウ〔近09・恆2〕

きばぅ【希望】キボウ

(こひねが)

きはまる【極】キワマル〔近05〕

∴進退〜。

きはむ【規範】旧きはん

また軌範(くゐはむ)とも書くが、假名遣は異る。

きはめる【究・窮】キワメル〔同源〕

窮理(きゅぅり)究理(きうり)は類義だが假名遣が異る。

きひれ【給黎】キイレ〔地名〕

鹿兒島縣(薩摩國)の郡名。明治三十年に「喜入村」を揖宿郡に編入。←(きふ)。恐らく喜入(きいれ)村は給黎(きひれ)に由來するが、假名遣が合はず、後世に宛てた漢字と思はれる。

[きふ](kip/hip)…53及\53急\53泣\53給

ぎぼし【擬寶珠】

(ねぎ)+帽子(ぼうし)の意といふ。長く(はう)(ばう)とされてきたが、「ほう・ぼう」が正しい。ぎぼうしゅ。

きほひ【競】キオイ〔近11〕

きほひ【氣負】キオイ〔近11〕

(きほ)ふ、の連用形の名詞用法。「()ふ」から、「きおふ」とする説もあり。∴〜があるのは若さの特徴だ。

きみ【君】

「きみ」は字音(くん)に由來する。(くん)は「-n」だが「きに」とはならない。

[きむ](kim/him)(旧きん)…53禁\53金\53

きむ【金武】旧きん〔地名〕

沖繩縣國頭部の町名。(きむ)+()の二字で「きむ」か、または(きむ)一字によるものか未詳。

[ぎむ](gim/him)(旧ぎん)…53吟\53崟

キム・イルソン【金日成】〔外來〕

北朝鮮主席。→(きむ)(せぃ)(siang)。

ぎむしょぅ【吟誦】旧ぎんしょぅ

吟唱(ぎむしゃぅ)吟嘯(ぎむせう)と書く場合あり、それぞれ假名遣が異ると共に、字義も少し異る。(とな)へる、(うた)ふ、(うそぶ)く。

きむじる【禁】旧きんじる〔恆8-1〕

きむぴらごばぅ【金平牛蒡】キンピラゴボウ旧きんぴらごばぅ

「金平」は坂田金時(金太郎)の子。金比羅(こむぴら)とは無關係。()は呉音。⇒琴平(ことひら)

キム・ヨンサム【金泳三】〔外來〕

韓國大統領。→(きむ/こむ)(えぃ)(iang)・(さむ)

【きゃ】
きゃ(kia/hia)【きゃ】…40伽\42脚[キャク]\
[きゃぅ](kiang/hiang)…42享+44\42強\4244\42\42僵彊(強)\42姜\42羌\44\44京(亰)\44驚\44梗\44竟競(竸)\47\47經(経)
[ぎゃぅ](giang/hiang)…42仰\4344\47

ぎゃぅぎゃぅし【行々子・仰々子】[動物・同源]ギョウギョウシ

(かぅ_/ぎゃぅ)(ぎゃぅ/がぅ_)

ぎゃぅぎゃぅしい【仰々】ギョウギョウシイ

また業々(げふげふ)しい、とも書くが、假名遣は異る。

ぎゃぅさん【仰山】ギョウサン〔表音〕

京都方言。本來は仰讚(おほげさ)か。∴〜な酒飮みと聞いたが。

きゃぅじつ【嚮日=向日】キョウジツ

(さき)。「嚮」の音符は(けぃ_/きゃぅ)(かぅ_/きゃぅ)ではない。

きゃぅゐき【疆域=境域】キョウイキ

(さかひ)

【きゃく】
きゃく(kiak/hiak)【きゃく】…42却(卻)\44客
【ぎゃく】
ぎゃく(giak/hiak)【ぎゃく】…42虐\44逆

きゆ【消】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒()える

【きゅう】
きう(kiu/hiu)【きゅう】…5052鬮\50臼舊(旧)\50丘\50久\5052\50\50求\50九\50咎\50\50廏(廐厩)\52糾(糺)\52樛
きふ(kip/hip)【きゅう】…53及\53急\53泣\53給
きゅぅ(kiong/hiong)【きゅう】…01宮\01弓
【ぎゅう】
ぎう(giu/hiu)【ぎゅう】…50牛

きゅぅりゅぅ【穹窿】

穹窿(そら)

【きょ】
きょ(kio/hio)【きょ】…09\09去\09居\09巨\09虚\09車\09據(拠)\09擧(挙舉)\09筥
【ぎょ】
ぎょ(gio/hio)【ぎょ】…09\09魚\09御\09圄\09圉

きよい【清淨】〔聯綿〕

清淨(せぃせぃ__/しゃぅじゃぅ)は雙聲疉韻字。∴六根清淨(しゃぅじゃぅ)

【きょう】
きゃぅ(kiang/hiang)【きょう】…42享+44\42強\4244\42\42僵彊(強)\42姜\42羌\44\44京(亰)\44驚\44梗\44竟競(竸)\47\47經(経)
きょぅ(kiong/hiong)【きょう】…03共\03\03恐04跫\03廾48\48兢\48矜
くゐゃぅ(kiuang/hiuang)【きょう】(旧きゃぅ)…42筐(筺)\42\4442況(况)
けう(kiau/hiau)【きょう】…35叫\35梟\35竅\36喬\37教\37餃
けふ(kiap/hiap)【きょう】…58夾峽(峡)狹(狭)57挾(挟)\60怯\6057協(叶)
【ぎょう】
ぎゃぅ(giang/hiang)【ぎょう】…42仰\4344\47
ぎょぅ(giong/hiong)【ぎょう】…48凝
げう(giau/hiau)【ぎょう】…35尭曉(暁)36翹
げふ(giap/hiap)【ぎょう】…60業

きょぅおう【供應】

(もてな)

ぎょうざ【餃子】

規範的な字音は(かう/けう)であり、假名遣は「げうざ」とすべきか。「子」の唐音は「す」。⇒燒賣(しうまい)

きょおこ【遠山景織子】

女優名。⇒氣疎(けうと)

きょき【歔欷】

歔欷(すすりな)

【きょく】
きょく(kiok/hiok)【きょく】…03\03局\03曲\48亟\48棘
くゐょく(kiuok/hiuok)【きょく】(旧きょく)…48
【ぎょく】
ぎょく(giok/hiok)【ぎょく】…03玉\48嶷

キョンシー【彊死】

漢土の幽靈。香港映畫で多用。→(きゃぅ)(kiang)。香港(かぅかぅ)をホンコンと讀むやうに、廣東音では「a」がしばしば「o」になる。

きらひ【嫌】キライ〔近12〕

きりふ【桐生】キリュウ〔地名〕

きる【着】〔近21〕

文語上一段動詞。(ちゃく)(ちょ)の異體字。ただし「きる、きせる」意に限る。「いちじるしい、あらはす」時は「著」。

【きん】
きむ(kim/him)【きん】(旧きん)…53禁\53金\53
きん(kin/hin)【きん】…21巾\21緊\21\22\25斤26\25筋\25菫槿21瑾\48+21[キョゥ]\
くゐん(kuin/huin)【きん】(旧きん)…2122\2221箘(箟)
【ぎん】
ぎむ(gim/him)【ぎん】(旧ぎん)…53吟\53崟
ぎん(gin/hin)【ぎん】…21銀+25垠25齦\21憖

キンカジュー【kinkajou】〔外來〕

中南米の哺乳類。和語由來ではない。

ぎんなん【銀杏】〔植物〕

「ぎんあん」の連聲。(あん)は唐音。⇒(あんず)。⇒公孫樹(いちゃう)

【く】
(ko/ho)【く】…01宮[キュゥ]\01h[コゥ]\03供[キョゥ]\03廾[キョゥ]\10倶\10句+51枸51狗[コウ]\10矩\10區(区)驅(駆駈)\10吁\10瞿\10窶\11苦\11庫\50久[キウ]\50九[キウ]\51口[コウ]\51垢[コウ]\51[コウ]\

く【來】〔近21〕

文語カ變動詞。

【ぐ】
(go/ho)【ぐ】…10具\10愚\10虞+11麌\49[コゥ]\

ぐあひ【具合】グアイ

「ぐはひ」との説あり。現代假名遣は「ぐあい」だが、實際にはグワイのやうに讀む。⇒澤庵(たくあむ)をタクワンと讀む如し。⇒羽合(はあひ)

くい【悔】〔近12・12・13〕

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くいる【悔】〔恆5〕

ヤ行上一段動詞

【くう】
くぅ(kong/hong)【くう】…01空
【ぐう】
ぐう(gou/hou)【ぐう】…10禺[グ]51偶
ぐぅ(gong/hong)【ぐう】…01宮

クーニャン【姑娘】

(ぢゃぅ)(niang)。

くえる【壞・潰】

←くゆ。古語だが、方言や地名に殘る場合あり。⇒(つひえ)

くえんさん【枸櫞酸】

(えにし)

くごこと【箜篌琴】

(こう)

くさ【草・艸・莽】〔同源〕

(さう)(さう)(まぅ)(mang)。草莽(さうまぅ)は疉韻のやぅであるが、元音は全く異る。∴〜の根を分けて搜す。

くさつ【草津】〔地名〕

群馬縣(上野國吾妻郡)の町名。温泉地として著名。←臭水(くさうづ)。→(みづ)。∴〜よいとこ一度はおいで(草津節)。

くじ【籤】〔近01*〕

∴阿彌陀〜。∴籤に取る。

くじく【挫】〔近01〕

∴強きをくじく。

ぐじゃぐじゃ【】

くず【葛】〔近03・音訓〕

國栖(くず)は奈良縣吉野郡の地名。古來より葛の産地として著名。字音(かつ)によるものではない。葛餠(くずもち)久壽餠(くずもち)と書く場合あり、假名遣は一致する。∴〜餡。∴戀しくは訪ね來てみよ和泉なる信太(しのだ)の森のうらみ葛の葉(蘆屋道滿大内鑑(あしやだうまんおほうちかがみ))。

くずは【楠葉】〔地名〕

大阪府枚方市。『記崇神』に久須婆(くすば)(わたり)。「樟葉宮」は繼體天皇の宮都。

くだ【管=〔同源〕

(くゎん)(くゎん)

ください【】〔恆5〕

くちずさむ【口遊】

「すさむ」は心のおもむくままの事をする意の動詞。「手すさび」など。

くぢゅう【久住・久重】クジュウ〔地名・同源〕

九州の山名。主峰は「久住山」だが、山群としては「久重山」と書く。(ぢゅう)(ぢゅう)(tiong)は漢字の原音としては相當に隔たるが、偶然にも假名遣は同じ。古名救覃(くたみ)山または朽網(くたみ)山。←(たむ)九重(ここのへ)久住(くぢゅう)兩町があるため、「阿蘇くじゅう國立公園」は平假名書きとなった。

くぢら【鯨】クジラ〔近01*・02・恆6〕

「鯨」は「くぢら」「くじら」兩説あり。戰前の習慣としては「くぢら」が多い。⇒()くじら。⇒ゴジラ。∴〜尺。

【くつ】
くつ(kot/hot)【くつ】…24+2727

くづ【屑】クズ〔恆7〕

くづ【圷】クズ〔地名〕

通常は(あくつ)と讀み、川沿ひなどの低地を意味する。⇒(はなは)の逆。栃木縣那須郡にこれを「くづ」と讀む地名あり。

くつがへす【覆】クツガエス〔近14〕

くっきゃぅ【屈強】クッキョウ〔同源〕

元は究竟(くきゃぅ)から。屈彊(くっきゃぅ)と書くこともあり、(きゃぅ)(きゃぅ)は同字。⇒(つよ)

ぐづぐづ【愚圖々々】グズグズ〔恆8-2〕

愚圖(ぐづ)は宛字だが、假名遣は合ふ。(と/づ)。∴『愚圖の大忙し』(山本夏彦)

くづりゅうがは【九頭龍川】クズリュウガワ〔地名〕

福井縣の川。室町期以前は(くづれ)川といった。(とう/づ_)

くづれる【崩】クズレル〔恆7〕

(くづほ)れる」は崩れるやうに坐り込む意。

くつわ【轡】〔近04*・05・恆1〕

口輪(くちわ)の意、または口割(くちわり)の意とも。∴〜をはめる。〜蟲(がちゃがちゃ)。〜を竝べる。〜形。(○の中に十)

くどむ【瞿曇】旧くどん〔佛教〕

釋迦の姓ゴータマの音譯。→(どむ)

くは【鍬】クワ〔近04〕

くはだつ【企】クワダツ〔近04*〕

くはふるに【加】クオウルニ

くひな【水鷄】クイナ〔動物〕

クマーラ・ジーヴァ【鳩摩羅什】〔外來〕

西域僧。多くの佛典を漢譯。→(きう/く_)(じふ)

くまがい【熊谷】クマガイ〔地名〕

(くま)+(かひ)、と考へれば「くまがひ」だが。「くまがやつ」なら「くまがい」であらう。「くまがや」とも讀むから後者か。∴〜次郎直實。

くまのい【熊の膽】〔音訓〕

「い」は「きも」の意。(たむ)の訓。字音()とは異る。⇒生駒(いこま)、⇒膽澤(いさは)、⇒膽振(いぶり)

くめ【粂】〔音訓〕

(くめ)()()の合字。()は呉音。漢音は「きう」。(もく)(木+工)や麿(まろ)(麻+呂)も同樣の原理による合字。∴〜仙人。

くもゐ【雲居】クモイ〔近11〕

宛字で雲井(くもゐ)とも。假名遣は一致する。∴〜はるか。

くゆ【悔】〔近18〕

文語上二段動詞。⇒()

くら【藏=倉】〔同源〕

(ざぅ)(さぅ)

くらい【暗】〔同源〕

(あむ/おむ)(あむ/おむ)(いむ/おむ)暗澹(あむたむ)は「-am」の疉韻字。(ぼう)()(もぅ)()(めぃ_/みゃぅ)(まぅ)。すべてが「くらい」といふ訓を持つわけではないが意味として共通する。

くらき【久良】〔地名〕

神奈川縣(武藏國)の郡名。今の横濱市。←(りゃぅ/らぅ_)←らき(lang)。

くらふ【啖=啗=クラウ〔同源〕

健啖(けんたむ)=健啗(けんたむ)(かむ)

くらゐ【位】クライ〔近11・12・恆5・音訓〕

字音()によるものではない。∴〜人身を極める。〜倒れ。〜負け。

くる【來】〔近22〕

口語カ變動詞。

くるわ【廓・郭】〔近04・05・恆1〕

曲輪(かこひ)の意か。

くるわくるわ【來】

くれなゐ【紅】クレナイ〔近11・12・恆5・同源〕

(くれ)+(あゐ)(かぅ/こぅ)(こぅ/ぐ_)は近い音ではない。∴〜は園生(そのふ)に植ゑても隱れなし。

くろうと【玄人】〔近10・恆2〕

「くろひと」のウ音便。⇒素人(しろうと)。∴〜筋(相場を專業とする者)。

くろしほ【黒潮】クロシオ〔近07〕

グロリア・イップ【葉蘊儀】〔外來〕

香港の女優名。→(えふ)←イェップ。葉公(せふこぅ)摩訶加葉(まかかせふ)の如く、名乗り字は(せふ)と讀むのが正しい。しかし現在の北京音や廣東音はいづれも(えふ)の系統。

[くゎ](kua/hua)…15[クワイ]\4041\40\40\4041\4041\40\41\41\41譁(嘩)\4140
[ぐゎ](gua/hua)…15畫(画)\40\41
[くゎい](kuai/huai)…14會(会)繪(絵)檜(桧)\15\16怪(恠)\16\16壞(壊)懷(懐)\17\18\18hhh\18\18\18囘(回)\20
[ぐゎい](guai/huai)…14\18

くゎいくゎつ【快闊=快豁】カイカツ

(ひろ)

くゎいくゑつ【壞決=潰決】カイケツ旧くゎいけつ

(つひえ)

くゎいしむ【快心・會心】カイシン旧くゎいしん

快心(くゎいしむ)會心(くゎいしむ)、いづれも假名遣は一致する。

くゎいせき【懷石・會席】カイセキ

懷石(くゎいせき)會席(くゎいせき)、それぞれ異る言葉だが、同一視される事あり、假名遣も偶然に一致する。

くゎいふく【恢復・囘復・快復】カイフク

假名遣は一致するが、「快復」は意味が病氣の平瘉に限られる。

くゎいめつ【潰滅=壞滅】カイメツ

(つひえ)

[くゎぅ](kuang/huang)…43廣(広)曠(昿)44鑛(鉱)礦(砿)\43\4344\43\43\45
[ぐゎぅ](guang/huang)…45轟(軣)

くゎうこつ【恍惚=慌惚=惚】コウコツ〔同源・聯綿〕

「h-」の雙聲字。(くゎぅ)(くゎぅ)(くゎぅ)。∴『〜の人』(有吉佐和子)。

くゎぅたぅ【荒唐】コウトウ〔聯綿〕

「-ang」の疉韻字。∴〜無稽。

ぐゎかい【瓦解】ガカイ

瓦壞(ぐゎくゎい)と書く場合もあるが、假名遣は異る。

[くゎく](kuak/huak)…424345\43\43擴(拡)\43\45畫(画)\45

くゎくだい【廓大=擴大】カクダイ

(ひろ)げる

ぐゎごぅじ【元興寺】ガゴウジ〔地名〕

奈良縣の古寺の名、鬼がゐたといふ傳説から、中世には「ガゴウジ」または「ガゴジ」で鬼の異名となる。

くゎし【華氏】カシ

華氏温度。獨逸人ファーレンハイト(Fahrenheit・華倫海)氏の考案にかかる。→(くゎ)

くゎじうじ【勸修寺】カジュウジ〔地名〕

京都山科の寺院名。「くゎんじゅじ」の轉。

[くゎつ](kuat/huat)…30闊(濶)31\30h\32
[ぐゎつ](guat/huat)…26

くゎっこぅ【郭公】カッコウ〔動物〕

クヮッコンのやうな鳴き聲の表音。(くゎく)(こぅ)

くゎったつ【闊達=豁達】カッタツ

(ひろ)

くゎっと【】カット〔表音〕

刮目または日照の樣子。(くゎつ)との關係は未詳。

くゎりん【花梨・花櫚】カリン〔植物〕

くわゐ【慈姑】クワイ〔近04*・05・11・12・恆1・5・植物〕

[くゎん](kuan/huan)…30浣(澣)+31\30()\30\30\30\3032\3031\30\30歡(歓)罐(缶)觀(観)灌(潅)26勸(勧)34\3134\31\31關(関)\31\32\34()

くゎん【貫】カン

鮨の單位。(くゎん)の字が使はれるが確證はなし。(くゎん)かもしれない。

くゎん【罐】カン

「罐」の字音は「くゎん」だが、「can」の音寫とすれば「かん」でよいのかもしれない。「缶」は「罐」の略字として使はれるが、本来は音「ふう/ふ」。

[ぐゎん](guan/huan)…26\263031\30

くゎんがい【灌漑】カンガイ

(あら)

クヮンジュ【光州】〔外來〕

朝鮮の地名。→(くゎぅ)(kuang)・(しう)

くゎんじん【勸進】カンジン〔表音〕

もと社寺建立の寄付を募る意だが、ひいて乞食を表す。熊本縣『五木の子守唄』の「おどまくゎんじんくゎんじん」はこの意といふ。九州では「くゎん」の讀みを保存する地域が多かった。勸進()りとは紙縒(こよ)りの事。∴辨慶の〜帳。

くゎんたい【歡待=款待】カンタイ

(よろ)こぶ

ぐゎんぢゃぅ【頑丈】ガンジョウ

岩乘(がむじょぅ)岩疉(がむでふ)岩丈(がむぢゃぅ)頑丈(ぐゎんぢゃぅ)など、さまざまな表記あり、今は「頑丈」が一般的。

くゎんなふ【桑納】カンノウ〔地名〕

千葉縣八千代市の地名(〒276-0006)。「くはんなふ」とすべきか。

[くゐ](kui/hui)(旧き)…05\05\05\05\06\06\06\08\08\0806\0806\08\08歸(帰皈)
[ぐゐ](gui/hui)(旧ぎ)…05僞(偽)\08

くゐしゃぅ【徽章】キショウ

記章(きしゃぅ)も近義だが假名遣は異る。

くゐそん【毀損】旧きそん

棄損(きそん)は書替へ字。(こぼ)つ、と(すて)るでは意味も假名遣も異る。∴名譽〜。

[くゐゃぅ](kiuang/hiuang)(旧きゃぅ)…42筐(筺)\42\4442況(况)
[くゐょく](kiuok/hiuok)(旧きょく)…48
[くゐん](kuin/huin)(旧きん)…2122\2221箘(箟)
[くゑ](kuia/huia)(旧け)…12[クヱイ]15[クワイ]\41\41
[ぐゑ](guia/huia)(旧げ)…14[グワイ]\
[くゑい](kuiai/huiai)(旧けい)…12h15\12\12惠(恵)\12攜(携)
[くゑぃ](kuiang/huiang)(旧けい)…44\47炯(烱)
[くゑき](kuiak/huiak)(旧けき)…47
[ぐゑき](guiak/huiak)(旧げき)…47\47鵙(鴃)

くゑ【九繪】クエ

[動物]魚名。老成すると體の縞模樣が汚くなるため垢穢(くゑ)の名がついたといふ。九繪(くゑ)はその美稱。諸子(もろこ)はその老成魚で、朦朧魚(もぅろぅこ)または耄碌魚(もうろくこ)の意といふ。

くゑしゃぅ【化粧=化妝】ケショウ旧けしゃぅ

(よそほ)。⇒氣配(けはひ)

[くゑつ](kuiat/huiat)(旧けつ)…26\33決(决)\33\33\33

くゑつ【尻】旧けつ〔音訓〕

俗にケツと呼ぶのは(くゑつ)からの借音。

[ぐゑつ](guiat/huiat)(旧げつ)…26

くゑる【蹴】ケル〔近21〕

文語下一段動詞。⇒()。∴馬の子や牛の子に蹴ゑさせてん(梁塵祕抄)。∴當麻蹶速(たいまのくゑはや)

[くゑん](kuian/huian)(旧けん)…26\33\33\33縣(県)\33\33\3426()()\34權(権)
[ぐゑん](guian/huian)(旧げん)…26\26\32\33hhh\34

グヱン【阮朝】〔外來〕

越南の王朝名。(ぐゑん)

くゑんくゎ【讙譁=喧嘩】ケンカ旧けんくゎ〔同源〕

「讙譁」「喧嘩」は「h-」の雙聲字。∴火事と〜は江戸の華。

ぐゑんのぅ【玄翁】ゲンノウ旧げんをう

玄翁(ぐゑんをぅ)の連聲。玄翁和尚が用ゐた鐵製の大型の槌で、那須野の殺生石を割ったといふ。玄能(ぐゑんのぅ)は宛字。

【くん】
くん(kon/hon)【くん】…24\24\24勳(勲)\24
【ぐん】
ぐん(gon/hon)【ぐん】…24\24羣(群)

くんづほぐれつ【組んづ解れつ】クンズホグレツ

組みつ(ほぐ)れつ。「つ」は完了の助動詞。

【け】
くゑ(kuia/huia)【け】(旧け)…12[クヱイ]15[クワイ]\41\41
(kia/hia)【け】…08[キ]\08旡[キ]\08氣(気)[キ]\15懈[カイ]\16芥[カイ]\33[クヱン]\41家\41袈\41假(仮)
【げ】
ぐゑ(guia/huia)【げ】(旧げ)…14[グワイ]\
(gia/hia)【げ】…13偈[ケイ]\15解(觧)[カイ]\19礙(碍)[ガイ]\41\41\41牙
【けい】
くゑい(kuiai/huiai)【けい】(旧けい)…12h15\12\12惠(恵)\12攜(携)
くゑぃ(kuiang/huiang)【けい】(旧けぃ)…44\47炯(烱)
けい(kiai/hiai)【けい】…12啓\12契\12\12繋\12計\12詣\12\12溪(渓谿)鷄(鶏)\12笄\12繼(継)\12薊\12\13憩(憇)\13掲
けぃ(kiang/hiang)【けい】…44京(亰)\44競(竸)\44卿\44慶\44敬\46\46勁輕(軽)頸(頚)47徑(径)經(経)45莖(茎)\46\47\4744荊\47螢(蛍)46
▼圭(くゑい)の形聲系列は大きく二系統に分れる
圭珪桂畦奎袿閨掛挂卦褂罫窪蛙鮭娃哇は
[呉]ゑ・くゑ・くゑい・くゎい
[漢]わ・わい・くゑい・くゎい
佳街鞋硅崖(崕)啀睚涯は
(がい/げ)などとなる
恚は例外的に(い/い[慣]けい)であり、
封(ほぅ/ふぅ)幇(はぅ)は圭と無關係である。
蛙は(わ/ゑ)の他に[慣]あの音となる。
以下の三字は意味によい二系統の兩方に跨る。
鮭(くゑい/くゑ)ふぐ、さけ
(かい/げ)肴
娃(あい/え)美しい
(わ/ゑ)嬰兒
哇(あい/え)吐く
(わ/ゑ)吐く
【げい】
げい(giai/hiai)【げい】…12倪猊(貎)\13藝(芸)
げぃ(giang/hiang)【げい】…44迎\44鯨

けぃうん【卿雲=慶雲】〔同源〕

(けぃ_/きゃぅ)(けぃ_/きゃぅ)

けぃてぃ【逕庭】

逕庭(へだたり)

[けう](kiau/hiau)…35叫\35梟\35竅\36喬\37教\37餃
[げう](giau/hiau)…35尭曉(暁)36翹

けうとい【氣疎い】

うとましい。ケウトイ・キョウトイ、兩様の發音あり。『ぼっけえ、きょおてえ』は岩井志麻子の著。⇒木強者(ぼっけもん)。⇒景織子(きょおこ)

けうゆぅ【梟雄】キョウユウ〔同源〕

驍雄(げうゆぅ)と同義。「けうゆぅ」は疉韻のやうに見えるが、原音は「ケウヨング」のやうな音で、韻は踏んでゐない。もし韻を踏むなら「けういう」または「きょぅゆぅ」となる。

けうら【清ら】キョウラ〔音訓〕

古語。「きよらか」の轉。字音由來に非ず。

ケーソン【開城】〔外來〕

朝鮮の地名。→(かい/け_)(じゃぅ)(siang)。

けえる【歸】〔表音〕

「けへる」ではない。⇒ええぢゃないか。

けが【怪我】

漢字の怪我(くゑが)は宛字。∴〜の功名(こぅみゃぅ)。〜の高名(かうみゃぅ)

けがれる【汚】〔同源〕

汚穢(をわい)は「w-」の雙聲字。

【けき】
くゑき(kuiak/huiak)【けき】(旧けき)…47
【げき】
ぐゑき(guiak/huiak)【げき】(旧げき)…47\47鵙(鴃)
げき(giak/hiak)【げき】…44劇\44戟\44隙\44屐\44郤\47撃\47激\47\47\47鷁

げぢげぢ【】ゲジゲジ〔恆8-2〕

∴〜眉毛。

けぢめ【別・區別】ケジメ〔近01・恆6〕

締めるわけではないので「けじめ」とはならぬ。∴けぢめ見せる心なんありける(勢語)。

ケチャップ【ketchup】

一説に茄汁(けじふ)の南方音に由來するといふ。

【けつ】
くゑつ(kuiat/huiat)【けつ】(旧けつ)…26\33決(决)\33\33\33
けつ(kiat/hiat)【けつ】…2634訐\26+34碣\33\33挈\33\34桀\34缺(欠)
【げつ】
ぐゑつ(guiat/huiat)【げつ】(旧げつ)…26
げつ(giat/hiat)【げつ】…34孑

けづくろひ【毛繕】ケズクロイ〔近11〕

けっこう【結構】

日光(にっくゎぅ)を見ずして結構(けっこう)と言ふなかれ。∴〜毛だらけ猫灰だらけ。

けったいな【希代】

關西方言。希代(けたい)の促音化。∴〜な話。

けづる【削・刊=刪】ケズル〔近02・恆7・同源〕

(かん)(さん)。∴しのぎを〜。

げとう【夏油】〔地名〕

岩手縣北上市の温泉地。アイヌ語由來の地名といふ。

けなげ【健氣】

(けん)()なりげ、の略とも。∴〜者。

けはしい【險】ケワシイ〔近05・同源〕

崔嵬(さいくゎい)は「-ai」の疉韻字。また(しゅつ)の緩讀といふ。∴〜しき山道のありさまを(源・早蕨)。

けはひ【氣配・化粧】ケハイ・ケショウ〔恆1〕

氣配は古語「けはひ」の宛字。本來ならケワイと讀む筈のところ、漢字音に引かれてケハイと讀む。ただし鎌倉の「化粧坂」は「ケワイザカ」。同樣の地名は福島縣田村郡三春町化粧坂(〒963-7754)は「ケハイザカ」。⇒(よそほ)

けひ【飼飯】ケイ〔地名〕

兵庫縣三原郡慶野(けぃの)松原の古稱。現稱の慶野(けぃの)は假名遣が合はない。〒656-0306。

けひ【氣比神宮】〔地名〕

福井縣(越前國敦賀郡)敦賀市の神社。「ケイ」とは讀まぬ。

[けふ](kiap/hiap)…58夾峽(峡)狹(狭)57挾(挟)\60怯\6057協(叶)

けふ【今日】キョウ〔近09・恆2〕

←この日。∴今日日(けふび)

[げふ](giap/hiap)…60業

けふわ【協和=叶和】キョウワ

(かな)へる

けみ【檢見】

稻の毛を見る意。字音の(けむ)ゆゑの「けみ」ではない。

けみす【閲】〔音訓〕

(けみ)と讀むのは、(けむ)からの借音。∴交戰スデニ四歳ヲ(けみ)シ。

[けむ](kiam/hiam)(旧けん)…56嶮驗(験)險(険)檢(検)儉(倹)58鹸6061劍(剣)\56黔\57兼+58歉
[げむ](giam/hiam)(旧げん)…56驗(験)\57\58減\60嚴(厳)

げむ【驗】旧げん

縁起(えんぎ)の倒置「ぎえん」からとも。∴〜をかつぐ。〜が良い。

けむくぢゃら【毛むくぢゃら】ケムクジャラ〔表音〕

尨犬(むくいぬ)を根幹とした擬態語。

けむどんばこ【儉飩箱】旧けんどんばこ

慳貪(けんどむ)とも。「儉約饂飩」の略といふ。

けむのん【劍呑】旧けんのん

「劍難」の轉。「劍呑」「險呑」は宛字。字音(とん)と「のむ」の混同によるものか。

けむぶん【檢分】旧けんぶん

また見分(けんぶん)とも書くが、假名遣が一致しない。

けむまく【劍幕】旧けんまく

もと險惡(けむあく)の連聲變化で「けむまく」となったもの。また見幕(けんまく)權幕(くゑんまく)とも書くが、假名遣は一致しない。

けむり【煙=烟】〔同源〕

(えん)(えん)(いん)

ける【蹴】〔近21〕

文語下一段動詞。古く「くゑる」であったが、現在一般には「ける」。相撲の祖「當麻蹶速」は「たいまのくゑはや」。「くゑる」は字音(くゑつ)から來たとの説もあり。⇒(くゑ)

【けん】
くゑん(kuian/huian)【けん】(旧けん)…26\33\33\33縣(県)\33\33\3426()()\34權(権)
けむ(kiam/hiam)【けん】(旧けん)…56嶮驗(験)險(険)檢(検)儉(倹)58鹸6061劍(剣)\56黔\57兼+58歉
けん(kian/hian)【けん】…26建+34鍵\26\26\26獻(献)\32間\33牽\33研\33肩\33見\3332慳\33繭\33顯(顕)\34乾\34件\34遣\34\34愆\34搴26蹇\34\34甄\34虔
▼惓(けん)、拳眷圈券綣倦捲(くゑん)
▼悁捐(えん)、狷絹(けん)、羂涓鵑娟(くゑん)
【げん】
ぐゑん(guian/huian)【げん】(旧げん)…26\26\32\33hhh\34
げむ(giam/hiam)【げん】(旧げん)…56驗(験)\57\58減\60嚴(厳)
げん(gian/hian)【げん】…26言\32\33hhh\33\34彦

けんぐゑいじ【建花寺】旧けんげいじ〔地名〕

福岡縣飯塚市。(くゎ/くゑ)。〒820-0049。

ケンゾー【高田賢三】〔姓名〕

正しい假名遣は「ケンザゥ」だらうが、個人名は變へ難い。

けんたむ【健啖=健啗】旧けんたん

(くら)

げんのしょぅこ【現證據】〔植物〕

(げむ)の證據、の説もあり。藥效確かな意といふ。

【こ】
(ko/ho)【こ】…07己[キ]\09去\09虚\09據(拠)\09炬\11\11古39個(个)[カ]43[カク]\11庫\11\11\11股\11虎(乕)\11鼓(皷)\11冱(冴)\11壺(壷)\11\11蠱\11賈\41+1111
【ご】
(go/ho)【ご】…07期\09御\11\11五+09齬09圄\11冱(冴)\11午\11呉\11\51\51\51\53檎[キム]\

こい【濃】〔近12・13〕

∴濃口醤油

【こう】
かう(kau/hau)【こう】…37交效(効)35皎\37\37攪(撹)\37\37磽\37膠\38\38浩37窖\38高稾(稿)37敲\38\38攷37巧\38杲\38\38槹\38皋(皐)\38睾\38羔
かぅ(kang/hang)【こう】…04h\04h\04\04\42仰43昂\42向\42\43岡\43康鱇44庚\43亢44坑\4442\444344\44\44更+45硬\44羹\45\45耕(畊)\45耿\45鏗
かふ(kap/hap)【こう】…54合鴿+5858恰\5554溘\59甲58岬55閘
くゎぅ(kuang/huang)【こう】…43廣(広)曠(昿)44鑛(鉱)礦(砿)\43\4344\43\43\45
こう(kou/hou)【こう】\51\51\51勾(句)\51\51口\51逅(遘)\51拘鉤(鈎)\51叩\51\51吼(吽)\51寇(冦)
こぅ(kong/hong)【こう】…01公\01孔\01hhhh+04\01hhh鬨()\04\04\48\49\49肯\49\49亙(亘)恆(恒)\49\49
▼工を音符とする形聲文字は、大きく二系統に分れる。
・工虹功攻紅汞訌鴻貢箜(こぅ/く)
空控倥(こぅ/くぅ)
虹(こぅ/ぐ、ぐぅ)通常はこちら。
(かぅ/こぅ)
・江項扛杠矼缸肛槓腔(かぅ/こぅ)漢音優先
跫(かぅ/こぅ[慣]きょぅ)
▼共を音符とする形聲文字は、大きく二系統に分れる。
・共供拱蛬(きょぅ/く)
洪哄(こぅ/ぐ)
鬨(閧)(こぅ/く)「鬨」は通常こちらか。
・鬨(閧)巷(かぅ/ごぅ)
港(かぅ/こぅ)
▼降絳(かぅ/こぅ)
降(かぅ/ごぅ)
佛教語では降伏(かぅふく)でなく、呉音の降伏(ごぅぶく)となる。降三世明王(ごぅさむせみゃぅわぅ)なども同樣。
▼冓構遘溝購媾搆覯(こう)
講(かぅ/こぅ)
(こう)(かぅ)(kang)は元來全く異った發音であった。
【ごう】
がう(gau/hau)【ごう】…38拷號(号)\38囂\38敖\38
がぅ(gang/hang)【ごう】…42強\42\43剛
がふ(gap/hap)【ごう】…54
ぐゎぅ(guang/huang)【ごう】…45轟(軣)
ごふ(gop/hop)【ごう】…54h\60業\60劫(刧)
▼合を音符とする形聲文字は大きく四つの系統に分れる。いづれも佛教語以外は、漢音を優先。
・合盒洽(かふ/ごふ)(がふ)は慣用音。
哈閤鴿蛤(かふ/こふ)
答(荅)搭鞳(たふ/とふ)
・塔(たふ/たふ)
・恰袷(かふ/けふ)
洽(かふ/げふ)地名「洽水」に限り(かふ/ごふ)
袷(かふ/けふ)あはせ
(けふ/こふ)次、ひかへ
・給翕歙(きふ/こふ)
拾(しふ/じふ)

こぅが【嫦娥・娥】コウガ

月世界の女神。(こぅ)の正字は「」。漢の文帝の敬避により「嫦」となる。(こぅ)(じゃぅ)では形聲音符がうまく合はないが、後に「じゃぅが」とも。∴〜計畫(宇宙探査計畫)。

こうがふ【媾合】コウゴウ〔同源〕

また交合(かうがふ)と書くが、假名遣は異る。

こうず【困ず】

(こん)のウ音便。

こうぢ【小路】コウジ〔近01・02・10・恆2〕

「こみち」のウ音便。京都では小路(こうぢ)、愛媛縣西條市は(こうぢ)、岩手縣では(こうぢ)と書くことが多い。大阪や神戸では小路(せうぢ)と讀む。⇒大路(おほぢ)と混同して「こほぢ」などと誤りやすい。∴〜隱れ。〜名。

こぅぢょ【控除】コウジョ

(ひかへ)

こうっと【】〔表音〕

呼び掛け。「かうっと」かもしれない。

こぅのいけ【鴻池】〔姓名〕

(こぅ)

こぅのす【鴻巣】〔地名〕

埼玉縣の市名。(こぅ)

こぅふん【興奮】

興奮(たかぶる)

こうや【紺屋】〔近10〕

紺屋(こむや)のウ音便。∴〜の白袴。∴〜のあさって。

こぅや【空也上人】〔姓名〕

また弘也(こぅや)とも。(こぅ)(こぅ)

ごうらぎ【椌木】〔地名〕

仙臺市。東北方言で木の空洞をゴーラといふ。假名遣未詳。〒984-0044。

こうりゃん【高梁】〔植物〕

(かう)(りゃぅ)(liang)。

こえる【越】〔近15・恆4〕

()

こえる【肥】〔近15・恆4〕

()

ゴー・チョクトン【呉直棟】〔外來〕

シンガポール首相名。→(とぅ)(tong)。

こが【久我】〔姓名〕

久我家は源顯房を祖とする。(きう/く_)を「こ」とするのは、呉音以前のものか。()は「ぐゎ」ではない。

ごかい【沙蠶】〔動物〕

『大言海』は小飼(こかひ)と解釋してゐる。

こがう【小督】コゴウ〔姓名〕

長官(かう)殿(との)。∴想夫戀。

コカコーラ【可口可樂】

()

こがす【焼=焦】〔同源〕

焼眉(せうび)=焦眉(せうび)。∴焦眉の急。

こきふ【呼吸】コキュウ

()

【こく】
こく(kok/hok)【こく】…01谷\01哭\01\01轂\02告\46石[セキ]\49克剋(尅)\49刻\49\49(圀)\
【ごく】
ごく(gok/hok)【ごく】…03獄\48極

こくせんやかっせん【國姓爺合戰】

(せぃ_/しゃぅ)(sing)。

こくゐでん【弘徽殿】旧こきでん

内裏後宮の一。→(こう)。∴〜の女御。

ここ【之・此・茲・斯】〔同源〕

()()()()

こごえる【凍】〔近15・恆4〕

ここに【攸=由】〔同源〕

發語の助詞。(いう)(いう)

こごゆ【凍】〔近19〕

文語下二段動詞。

こころみる【試】〔近21〕

文語上一段動詞。

ございます【御座】〔近13*・恆5〕

←「御座ります」のイ音便。宛字「御座居ます」では「ござゐます」となり、好ましくない。⇒御座(ごぜ)えやす

こし【越】〔地名〕

新潟縣郡名。『舊事本紀』に高志(こし)國造。後に北陸一帶を表す地名となる。(かう)と假名遣が合はないが、高麗(こま)などしばしば「こ」に宛てる。⇒越後(ゑちご)

ゴジラ【】

想像上の怪獸名。ゴリラと(くぢら)の合成名といふ説あり。

ごしんぞ【御新造】

(ざう)

こずゑ【梢】コズエ〔近03・14・15〕

()+(すゑ)

ごぜえやす【御座】〔表音〕

←ござります。⇒ええぢゃないか。

ごぞんじ【御存じ】

←存ず。御存知(ごぞんぢ)は宛字。假名遣は合はない。

コチャヘ【】コチャエ〔表音〕

江戸俚謠『お江戸日本橋』。

こぢる【】コジル〔恆6〕

「じ」も可

こぢんまり【小】

小+ちんまり。

【こつ】
こつ(kot/hot)【こつ】…25乞\27\27\27

ごっつぉう【御馳走】ゴッツォオ

(そう)。∴ごっつぁんです。

こっとひ【特牛】コットイ〔地名〕

山陰本線の驛名。特牛(ことひのうし)は大きな牡牛の古語。千葉市の犢橋(こてはし)なども同樣の語源。

ことごとく【悉・盡】〔同源〕

(しつ)(じん)

ごとし【如=若】〔同源〕

(じょ)(じゃく)

ことぢ【琴柱】コトジ〔近01〕

(ちゅう/ぢゅう)

ことば【詞=辭】〔同源〕

()()

ことひら【琴平】〔地名〕

香川縣(讚岐國那珂郡)の町名。金毘羅宮門前町。明治元年に「金刀比羅宮」となり、明治二十二年には町名が「琴平町」となる。(たう)と假名遣が合はないが、⇒刀自(とじ)などしばしば「と」に宛てる。⇒金平牛蒡(きむぴらごば)

ことわけ【理由】〔恆1〕

ことわざ【諺】〔近04・05・恆1〕

ことわり【理】〔近04・05〕

「事割り」の意。∴理に過ぐ。理無し。

ことわる【斷】〔近04・恆1〕

∴斷り書き

このわた【海鼠腸】〔近04・恆1〕

「なまこ」の「はらわた」の鹽づけ。

このゑ【近衞】コノエ

(こん)()はいづれも呉音。「近の衞」の略ではない。⇒行衞(ゆくゑ)

こはいかに【此は如何に】

()+は(助詞)+如何(いか)+に。童謠『浦島太郎』の一節「歸りてみればこはいかに」はしばしば「(こは)い蟹」と誤解された。

こはう【怖】コオウ

「怖く」のウ音便。∴〜ござります。

こはし【毅】コワシ〔姓名〕

名乘字。∴井上〜。

こはし【恐】コワシ〔近05〕

こはす【壞】コワス〔近05〕

(つひ)える

こひ【鯉】コイ〔近12〕

∴〜の瀧登り。

こひし【戀】コイシ〔近12〕

「戀」の字憶え歌は、「(いと)(いと)しと言ふ心」。『徒然草』第六十二段の歌は「ふたつもじ(こ)牛の(つの)もじ(い)すぐなもじ(し)ゆがみもじ(く)とぞ君はおぼゆる」と解釋されてゐる。

こひねがふ【希=冀=覬=庶幾=尚】コイネガウ〔同源〕

()()()庶幾(しょき)(しゃぅ)希望(きばぅ)はまた冀望(きばぅ)と書く。∴行く先長きことを〜ふも(源・幻)。

[ごふ](gop/hop)…54h\60業\60劫(刧)

ごふつくばり【業突張】ゴウツクバリ

(がぅ)突張とも書くが、假名遣は異る。

こふのとり【鸛】コウノトリ〔動物〕

音の由來未詳。

こほげ【郡家】コウゲ〔地名〕

鳥取縣などに分布する地名。

こほり【氷】コオリ〔近08〕

「冰」は「氷」の正字であるが、戰前の實態としてはさほど使はれなかった。高野(かうや)豆腐はまた「こほり豆腐」とも。

こほろぎ【蟋蟀】コオロギ〔聯綿〕

コホロと鳴く聲によるといふ。蟋蟀(しつしゅつ)は「s-」「-ut」の聯綿字。

こま【高麗】〔地名〕

朝鮮の古稱。(かう)と假名遣が合はないが、しばしば「こ」に宛てる。⇒刀自(とじ)。∴〜ねずみ。

こまい【氷下魚】〔動物〕

氷魚(ひを)。體の小さい意。

ごまかす【】

「誤魔(くゎ)す」は宛字。

[こむ](kom/hom)(旧こん)…53金\53今\54紺
[ごむ](gom/hom)(旧ごん)…60嚴(厳)

こむ【込】〔音訓〕

「混む」と書く時あり。字音(こん)に由来するものではない。

こむぱる【金春】旧こんぱる

金春(こむぱる)大夫をまた今春(こむぱる)大夫とも。(きむ/こむ)(きむ/こむ)

こや【崑陽】〔地名〕

兵庫縣。伊丹市(攝津國川邊郡)崑陽池(〒664-0015)。←(やぅ)

こゆ【越】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒()える

こゆ【肥】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒()える

こゆるぎ【小餘綾・小動】〔地名〕

〒神奈川縣/高座郡寒川町(253-0102)⇒餘綾(よろき)

ごらうず【御覽ず】ゴロウズ

「ごらむず」のウ音便。(らむ)

これ【惟=伊】〔同源〕

(い_/ゆい)()。名乘り字で「これ」「ただ」などに使ふ。∴惟喬(これたか)親王。惟任(これたふ)光秀。藤原伊尹(これただ)

これ【諸=之於=之乎】〔同源〕

(しょ)は、之於(しお)之乎(しこ)の急讀。「君子求諸己、小人求諸人(論語)」は「君子求之於己、小人求之於人」と解釋できる。

これはこれは【】

感動詞

ころもがへ【更衣】コロモガエ〔近15〕

こわいろ【聲色】〔近04・恆1〕

(こゑ)+色。

ごわす【】〔表音〕

九州方言。

こわだか【聲高】〔近04〕

(こゑ)

こわね【聲音】〔近04・05〕

ごゐさぎ【五位鷺】ゴイサギ〔動物〕

醍醐天皇から五位を賜ったといふ故事にちなむ。⇒一位(いちゐ)

こゑ【聲】コエ〔近14・15・恆4〕

こをなご【小女子】コウナゴ〔動物〕

玉筋魚(いかなご)の異名。假名遣未詳。⇒雜魚(じゃこ)

こをり【桑折】コオリ〔地名〕

福島縣(陸奧國伊達郡)の町名。

【こん】
こむ(kom/hom)【こん】(旧こん)…53金\53今\54紺
こん(kon/hon)【こん】…26建\26獻(献)\27\27坤(巛)\27\27\27\27\27\27\27\27\28艮
【ごん】
ごむ(gom/hom)【ごん】(旧ごん)…60嚴(厳)
ごん(gon/hon)【ごん】…25勤\25\26言\34權(権)

こんかう【混淆=溷淆】コンコウ

(にご)

こんず【混】〔近03〕

ごんだうくぢら【五島鯨】ゴンドウクジラ〔動物〕

巨頭(ごんどう)の表記もあり。五島列島にちなむといふ。

こんだく【溷濁=混濁=渾濁】

「にごる(溷=混=渾)」。

ごんどうくじら【巨頭鯨】〔動物〕

五島(ごんだう)の表記もあり。「鯨」は「⇒くぢら」「くじら」兩説あり。

こんとん【渾沌=混沌=溷敦】〔聯綿・同源〕

「-on」の疉韻字。(こん)(こん)(こん)(とん)(とん)。⇒(にご)

こんにゃく【蒟蒻=菎蒻】〔植物・同源〕

「くにゃく」の變。∴〜問答。

こんめい【昏迷・混迷】

(くら)い、と(まぜ)るでは假名遣が一致するものの、字義は異る。

こんろん【崑崙】〔地名・聯綿〕

西域の靈山。「-on」の疉韻字。

【さ】
(sa)【さ】…39左嵯(嵳)1541差41嗟\40唆\40鎖\41些\41叉15釵[サイ]\41査\41砂+40莎39娑\41詐39作\41茶\41嗄
【ざ】
(za)【ざ】…40坐
【さい】
さい(sai)【さい】…12妻\12犀\12細19顋(腮)\12西+15洒\12切\12齊(斉)濟(済)16齋(斎)\13歳\13祭14蔡\14最\15債\15灑\16殺\17砦15柴\18倅(伜)碎(砕)\18崔\19再\19塞17寨\19宰07滓[シ]\19才財(戝)16豺(犲)\19栽\19災(巛)\19采\19猜
【ざい】
ざい(zai)【ざい】…12劑(剤)\18罪\19在\19材財(戝)

さいう【左右】サユウ〔聯綿〕

「いう」は漢字の原音からさう隔たってゐない。「いふ」はイップ、「ゆぅ」はユングのやうな音であった。⇒左右(さう)

さいかち【皀莢】〔植物〕

『大言海』は皀角子(さうかくし)の轉とする。

さいぐさ【三枝】〔姓名〕

←「さきくさ」の音便。「⇒さえぐさ」とも、枝が三つ又に分れた福草といふが實態は不明。∴この殿はむべも富みけりさきくさのみつばよつばに殿つくりせり(『古今集』假名序)。

サイゴン【西貢】〔外來〕

越南の都市名。現在の⇒胡志明(ホーチミン)。→(こぅ)(kong)。

さいさき【幸先】

「さひさき」ではない。⇒(さいは)

さいづち【小槌】〔近12*・13〕

∴〜頭。

さいて【指】〔近13〕

さいなむ【叱責】〔恆5〕

「さきなむ」のイ音便。

さいなら【】

←さやぅなら。

さいのかみ【塞の神】〔音訓〕

←⇒(さえぎ)。字音(さい)による宛字。「(さち)の神」の音便といふ説もあり。「さいのかみ」といふ地名は多いが、ことごとく「賽、塞、幸、齊、妻、才」などの字を宛てる。鳥取縣境港市佐斐神(さひのかみ)町(〒684-0055)などハ行に宛てる例は珍しい。栃木縣眞岡市道祖土(さやど)(〒321-4315)もハ行ではない。

さいはい【采配】〔恆5〕

恆5ではイ音便とするが、字音(さい)かと思はれる。∴〜を振る。

さいはて【最果】

∴〜の町。

さいはひ【幸】サイワイ〔近04・11・12・13・恆1・5〕

()き+()ふ、のイ音便。⇒幸先(さいさき)

[さう](sau)…37巣+36剿\37爪\38操\38早\38曹\38蚤騷(騒)\38\38棗\38竈(竃)\38艸\50帚38掃
[さぅ](sang)…04雙(双)\04()\42粧(妝)\42爽\42相\42剏\42壯(壮)莊(荘庄)裝(装)\43桑\43倉42創44鎗\43喪\43葬\45爭(争)箏(筝)

さう【】ソウ〔恆2〕

草加(さうか)越谷千住の先よ。∴化けさうな傘貸す寺の時雨かな。

さう【左右】ソウ

左右(さいう)の略。∴津田左右吉(さうきち)

[ざう](zau)…38造
[ざぅ](zang)…42象\43藏(蔵)贓(賍)臟(臓)

さうかぅ【糟糠】ソウコウ

字音假名遣だけでは疉韻字のやうに見えるが、(さう)は「-au」、(かぅ)は「-ang」と韻が全く異る。元來は「サオカング」のやうな發音であった。∴〜ノ妻ハ堂ヨリ下サズ。⇒草莽(さうまぅ)

さうかえ【】ソウカエ

さうきふ【早急】ソウキュウ

「さうきふ」「⇒さっきふ」兩讀あり。

さぅくゎぅ【蒼惶】ソウコウ〔聯綿〕

「-ang」の疉韻字。

さぅさぅ【錚鎗=錚ソウソウ〔聯綿〕

金屬の鳴る音の形容。「-ang」の疉韻字でサングサングのやうな發音であった。同樣の語には鏗鏘(かぅさぅ)鏗戛(かぅかつ)などがある。玉の鳴る語は⇒玲瓏(れぃろぅ)など。

さうざうしい【騷々】ソウゾウシイ〔恆2・音訓〕

和語「さわさわし」のウ音便と言はれてきたが、字音怱々(そぅそぅ)に由來するとの説あり、假名遣は「そぅぞぅし」か。(さう)

さうし【冊子・草紙】ソウシ

(さく)(さう)。∴枕草子。∴おもうさうし。

さうして【然】ソウシテ〔恆2〕

∴〜誰も居なくなつた。⇒かうして

さぅしゃぅ【創傷】ソウショウ

(きず)

さぅしょぅ【ソウショウ

玲瓏(れぃろぅ)

さうぜう【騷擾】サウジョウ〔聯綿〕

「-au」の疉韻字。∴〜罪。

さぅそつ【倉卒=草率=怱卒】ソウソツ

倉卒(さぅそつ)草率(さうそつ)怱卒(そぅそつ)、と假名遣は少しづつ異る。手紙文末尾の早々(さうさう)怱々(そぅそぅ)なども同樣。

さうづ【早水・寒水・澤水】ソウズ〔地名〕

九州に分布する地名。

さぅづかばば【葬頭河婆】ソウズカババ〔佛教〕

奪衣婆の別稱。葬頭河(さぅづか)三途(さむづ)の川の轉。「しゃうつかばば」とも。

さぅばぅ【蒼茫】ソウボウ〔聯綿〕

「-ang」の疉韻字。蒼莽(さぅまぅ)とも。∴〜たる大平原。

さうまぅ【草莽】ソウモウ〔聯綿〕

「草」も「莽」も「くさ」の意。「-au」の疉韻字に見えるが、原音は「サウマング」のやうに全く異る音であった。∴〜の臣。

さぅめぃ【滄溟】ソウメイ〔聯綿〕

「-ang」の疉韻字。∴〜の彼方へ飛去る。

さうめん【索麺・素麺】ソウメン

元は「索麺」。(そ/す)は宛字。∴〜流し。

さぅもん【桑門】ソウモン

沙門(しゃもん)と同じ、僧侶の意。→(さぅ)。ただし⇒(そぅ)と語源は異る。

さぅらぅ【愴ソウロウ〔聯綿〕

「-ang」の疉韻字。かなしむ意。

さうらふ【候】ソウロウ旧さふらふ〔近10〕

「さぶらふ」のウ音便。從前は「さふらふ」とされた。⇒(さむらひ)。⇒居候(ゐさうらふ)。∴一筆申上候。

ざうり【草履】ゾウリ

(さう)。∴藤吉郎は〜取から出世

さえ【才】

(さい)

さえ【冴・冱】〔近15〕

()える。⇒()

さえぎる【遮】旧さへぎる〔近16*〕

(さき)+()る、から「さいぎる」「さえぎる」と變化。從來「さへぎる」とされてきたが近年訂正。近16*は「さへぎる」。⇒(さい)の神

さえぐさ【三枝】〔地名・姓名〕

←さきくさ。⇒さいぐさ、とも。

さえる【冱・冴】〔恆4・同源〕

()()の異體字。。⇒()。∴〜ゆく、〜わたる、〜まさる。

さかえ【榮】〔近15・恆4〕

(さか)。⇒榮螺(さざえ)

さかづき【杯】サカズキ〔近02〕

酒+(つき)

さかひ【界】サカイ〔近12〕

堺市(さかひし)は大坂府の市名。

さかひ【疆=境】サカイ〔同源〕

(きゃぅ)(きゃぅ)。疆の字は土に(きゃぅ)を加へた形聲文字。⇒(つよ)。∴疆域(きゃぅゐき)=境域(きゃぅゐき)。∴邊疆(へんきゃぅ)=邊境(へんきゃぅ)。⇒〜やさかひ

さがみ【相模】〔地名〕

舊國名。→(さぅ)。∴さねさし〜の小野に燃ゆる火の(弟橘媛)。

さかもり【宴=讌】〔同源〕

(えん)(えん)宴席(えんせき)はまた筵席(えんせき)とも。(えん)は「むしろ」の意。

さかゆ【榮】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒(さか)。∴榮ゆる御世に遇へらく思へば。

さがら【相良】〔地名〕

遠江國榛原(はいばら)郡の町名。舊幕時代に相良藩あり。←(さぅ)(sang)。

さかわ【酒匂】〔地名〕

神奈川縣の川名、由來に諸説あり、荻生徂徠『南留別志』にワダとは曲る意、サカワダを略して酒匂川とする。『箱根縁起』に酒輪(さかわ)とあり。滿潮時に海水の逆流する「さかさがは」ともいふ。(さかさ)+(こう)ともいふ。同樣の地名に⇒川匂(かはわ)、⇒浦和(うらわ)、⇒島曲(しまわ)もあり。『地2673』

さぎちゃぅ【三毬杖=左義長】サギチョウ〔同源〕

(ちゃぅ/ぢゃぅ)(ちゃぅ)

さきに【嚮・向・曩】〔同源〕

嚮日(きゃぅじつ)=向日(きゃぅじつ)曩日(なぅじつ)は先ごろの意。⇒向日(むかふ)

さきんじる【先】〔恆8-1〕

【さく】
さく(sak)【さく】…04朔45愬\15扠(搾)[サイ]\42削\4344索\43作+11酢[ソ]44炸45咋\43錯11醋[ソ]\43鑿\45策\45册(冊)\45嘖

さく【咲=笑】〔同源〕

(せう)(せう)の本字。⇒(わら)

ざくろ【石榴・若榴】〔植物〕

(しゃく)(じゃく)

さくゎん【主典】サカン

佐官(さくゎん)の音による。官職により「史・外記・録・屬・令史・疏・志・典・目・主帳・書吏」などとも書く。地名で「目」を「さくゎん」と讀む例が見られる。⇒目尾(しゃくゎのを)。⇒判官(じょぅ)

さけぶ【叫・號】〔同源〕

(けう)(がう)。⇒號泣

ささえ【小筒・筒】〔近16〕

さざえ【榮螺】〔近16・恆4〕

(さか)。∴〜の壺燒。サザエさん。

ささふ【佐々布】サソウ〔地名〕

島根縣八束郡宍道町(〒699-0406)

ささへ【支】ササエ〔近10・14〕

∴前に聳え後方に支ふ(箱根八里)。

さじ【匙】〔近01〕

()+()。∴〜加減。〜を投げる。

さしおさへ【差押】サシオサエ〔近16〕

さじき【棧敷】

假床(さずき)の轉。∴天井〜。

させほ【佐世保】〔地名〕

長崎県の市名。サセオとは讀まない。⇒佐保(さほ)

【さつ】
さつ(sat)【さつ】…29薩\29撒\30拶\30撮\31刷\31刹1632殺\32察29擦\32扎\45册(冊)[サク]\54颯[サフ]\58箚[タフ]\
【ざつ】
ざつ(zat)【ざつ】…54雜(雑襍)[サフ]\

さつき【皋=皐】〔同源〕

(かう)(かう)の異體字。「さ」は「さばへ」「さみだれ」などの「さ」と同じく「五月」の意といふ。

さっきふ【早急】サッキュウ

「⇒さうきふ」「さっきふ」兩讀あり。

さづける【授】サズケル〔近02・恆7〕

さっそく【早速】

(さう)+(そく)

ざったふ【雜沓】ザットウ

また雜鬧(ざったう)とも書くが、假名遣は合はない。(たふ)は「かさねる」「くつ」の意。(だう)は「みだれる」「さわがしい」意。「雜踏」は書替へ字。

サトウハチロー【佐藤八朗】〔姓名〕

八朗(はちらぅ)が正しい假名遣だが、固有名詞は改め難い。

さなだ【眞田】〔姓名〕

苗字の一。→(しん)。∴〜幸村。〜十勇士。

さなへ【早苗】

(さう)。∴〜歌。〜月。

さはたり【澤渡温泉】サワタリ〔地名〕

群馬縣吾妻郡。「さ」+「わたり」ではない。

さはら【早良親王】サワラ〔姓名・地名〕

また福岡縣(筑前國)の郡名。昭和五十七年に福岡市西區から早良(さはら)區を分立。

さはら【鰆・椹】サワラ〔動物・植物〕

體形が細いため()+(はら)といふ。

さはる【觸】サワル〔近04〕

さひか【雜賀】サイカ〔地名〕

和歌山市(紀伊國海部郡)。『萬葉集九一七』に左日鹿野(さひかの)。←(さふ)

さひき【佐伯】サイキ〔地名・姓名〕

大分縣(豐後國海部郡)の市名。廣島縣「佐伯郡」は「⇒さへき」。

さびしい【蕭條】〔同源〕

蕭條(せうでう)は「-eu」の疉韻字。寂寞(せきばく)(呉音じゃくまく)は「-ak」の疉韻字。∴蕭條(せうでう)として石に日の入る枯野かな(蕪村)。

[さふ](sap)…54匝\54卅\54颯\58插(挿)
[ざふ](zap)…54雜(雑襍)

さふさ【匝瑳郡】ソウサ〔地名〕

千葉縣(下總國)の郡名。「狹布佐郷」。←(さふ)の呉音は「そふ」だが、「そふさ」ではない。

さぶらぅ【三郎】サブロウ〔姓名〕

(さむ)→さぶ。

さぶろくじふはち【三六十八】サブロクジュウハチ

九九の一つ。「さむろくじふはち」とも。(さむ)→さぶ。

さへ【】サエ〔近20〕

助詞。「添へ」の轉といふ。

さへき【佐伯】サエキ〔地名・姓名〕

廣島縣(安藝國)の郡名。大分縣「佐伯市」は「⇒さひき」。

さへづる【囀】サエズル〔近15・恆7〕

さほ【佐保】〔地名〕

奈良市(大和國添上郡)の地名。(〒630-8105)。「サオ」ではない。⇒佐世保(させほ)

ざま【座間】〔地名〕

神奈川縣(相模國)の市名。古の伊參(いざま)郷。→(さむ)

さまよふ【尚羊=相羊=翔羊=倡佯】サマヨウ〔同源・聯綿〕

襄洋(じゃぅやぅ)も同義。尚羊(しゃぅやぅ)などはいづれも「-ang」の疉韻字。(しゃぅ)(しゃぅ)(しゃぅ)(しゃぅ)彷徨(はぅくゎぅ)彷佯(ばぅやぅ)は「-ang」、徘徊(はいくゎい)裴囘(はいくゎい)は「-ai」の疉韻字。∴山野を尚羊(さまよ)ふ。

[さむ](sam)(旧さん)…54()()\54蠶(蚕)\55三(參参)\55槧\58杉59衫\59纔\59芟

さむ【三=參】旧さん〔同源〕

(さむ)(さむ)。「參」は數字の誤記を防ぐための書き方。十三(じふさう)(〒532-0024)は大阪市淀川區の地名。⇒三六十八(さぶろくじふはち)。⇒三郎(さぶらぅ)

サムスン【三星】

韓国の企業名。→(さむ)

[ざむ](zam)(旧ざん)…54慘(惨)\58斬55暫56慙(慚)\59懺(懴)

さむたむ【慘憺】旧さんたん〔聯綿〕

「-am」の疉韻字。「慘胆」は非。「憺」の旁と(たん)では音が隔たる。∴苦心〜。

さむぢょ【芟除】サンジョ旧さんぢょ

(かりとる)

さむみ【三位】サンミ旧さんみ

(さむ)()が「み」となるのは「む」に引きずられた連聲の現象。⇒散位(さんに)。∴〜一體。

さむらひ【士・侍】サムライ〔近12・同源〕

「さぶらふ」の連用形の名詞化。(し/じ)(し/じ)。⇒(さうら)

さもにたり【髣髴】〔同源〕

髣髴(はぅふつ)彷彿(はぅふつ)は「f-」の雙聲字。⇒(はぅぼう)

さゆ【冴】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒()

さよ【佐用】〔地名〕

兵庫縣(播磨國)の郡名、町名。『播磨風土記』に「讚容里」。『天智天皇即位前紀』に「狹夜郡」。昭和三十年に町名を「さよ」から「さよう」に變更。→(よぅ)松浦佐用姫(まつらさよひめ)は福岡の傳説で別地名。

さらら【讚良】〔地名〕

大阪府(河内國)の郡名。『欽明紀』に更荒(さらら)郡。

さる【猿=〔同源〕

(ゑん)(ゑん)

さるをがせ【猿麻サルオガセ〔植物〕

ざわぅ【藏王】ザオウ〔地名〕

東北地方の山名。(ざぅ)。∴〜權現。

さわぐ【騷・噪・鬧】〔近04・05・恆1・音訓・同源〕

字音(さう)に由來するとの説もあり。(さう)(さう)(だう)

さわさわ【】〔恆1〕

葉ずれ。⇒騒々(さうざう)しい

ざわざわ【】〔表音〕

さわやか【爽】〔近04*・05・音訓〕

字音(さぅ)に由來するとの説あり。

さを【竿・櫂・棹・橈】サオ〔近07・08・恆3・同源〕

(たう)(たう)(だう)。∴〜さす。〜になれ、鉤になれ。

【さん】
さむ(sam)【さん】(旧さん)…54()()\54蠶(蚕)\55三(參参)\55槧\58杉59衫\59纔\59芟
さん(san)【さん】…29傘\29散33霰\29珊31刪\29餐\29戔32盞3132棧(桟)\29贊(賛)讚(讃)30攅鑽(鑚)\30算31簒\30酸\30蒜\30爨\30纉\31潸\31閂\32山+31汕\32産
【ざん】
ざむ(zam)【ざん】(旧ざん)…54慘(惨)\58斬55暫56慙(慚)\59懺(懴)
ざん(zan)【ざん】…29殘(残)\30竄

さんいつ【散逸=散佚】

(うしな)

さんえ【】〔表音〕

(呼びかけの終助詞)。∴もし〜さんえ。

さんせう【山椒】サンショウ〔植物〕

山椒魚(さんせううを)は特別天然記念物の動物。山椒(さんせう)大夫とは山莊(さんしゃう)の訛といふ。⇒(はじかみ)

さんぢょ【刪除】サンジョ

(かりとる)

さんに【散位】

()を「に」と讀むのは(さん)に引きずられた連聲の現象。⇒三位(さむみ)。∴〜寮。

サンピンちゃ【香片茶】

沖繩方言でジャスミン茶の意。戰後、臺灣を通じて北京語香片(シャンピェン)が傳來したものか。

サンフランシスコ【桑港】〔外來〕

(さぅ)(sang)。

さんゑ【産穢】サンエ〔近14〕

【し】
(si)【し】…05此眥(眦)\05匙\05支\05斯廝(厮)\05氏紙(帋)\05賜\05只\05弛\05侈\05卮\05啻\05揣\05朿\05豕\06四\06師\06旨\06死\06私\06至\06次姿\06示\06自\06矢\06尸\06屎\06摯\06祗\06肆\06謚\06諡\07使\07司\07史\07士\07始\07子\07市06姉\07思\07止齒(歯)05徙\07詩\07試\07之\07巳\07孳\07幟\07廁(厠)\07滓\07竢\07絲(糸)\07耜\07蚩\07錙

し【四】〔同源〕

(よん)と讀むのは訓「よ」「よつ」を漢字音風に訛ったもの。()は數字の誤りを防ぐ書き方だが、日本ではあまり使はれない。∴〜の五の言ふでない。

【じ】
(zi)【じ】…05爾(尓)\05兒(児)\06\06\06()()\07\07事(亊)\07\07\07\07\07\07\07辭(辞)
(di)【じ】…06\06\06\07\07\09[チョ]\
▼寺侍恃時蒔(じ)、持痔峙(ぢ)、(形聲音符は())
待(たい)、等(とぅ)、特(とく)、も同じ形聲文字
()の形聲音符は()
▼膩(ぢ)、貳(じ)。
▼「余」の形聲音符字はサ行とタ行に大きく分れる。
詳細は「じょ・除(ぢょ)」の項目を參照の事、

じ【】〔恆8-2〕

助動詞。∴顧みはせじ(海征かば)。

しあく【鹽飽】シワク〔地名〕

香川縣丸龜市(〒763-0024)。「しはく」ではない。

しあはせ【幸】シアワセ〔近05〕

∴幾久しくお幸せに

しあひ【鹽間】シワイ〔地名〕

高知縣須崎市(〒785-0166)。「しはい」ではない。

【しい】
しい(si)【しい】…07弑
▼弑は漢音呉音ともに「し」。「しい」は慣用音。

しいか【詩歌】〔近13〕

()の長音化。⇒四時(しいじ)。∴〜管絃に巧み。

しいじ【四時】〔近13〕

()の長音化。⇒詩歌(しいか)。∴〜の錯行するが如し(中庸)。

しいしい【爲爲】

する爲の連用形「し」を重ねた形、見い見い。∴遠慮〜

しいす【弑】

「しい」は音讀み。通常の漢字音に「いい」といふ音形は無い。本來の音()をのばしたもの。

[しう](siu)…50囚\50周\50州\50秀\50秋(龝穐)+35湫36鍬\50繍(綉)\50臭\50舟\50酋遒(逎)\50醜\50祝\50袖\50鷲01蹴[シュク]\50售讎(讐)\50收(収)\50羞\50脩\50
[じう](ziu)…50\50獸(獣)

しうしう【啾啾】シュウシュウ〔表音〕

動物や亡靈のなく聲。「しう」は本來の音からあまり隔たらない。「しゅぅ」では本來シュング、「しふ」ではシップのやうな音となり、なき聲としてはふさはしくなからう。∴鬼哭〜。

しうしふ【收集=蒐輯】シュウシュウ

蒐輯(あつめる)

しうと【舅】シュウト〔恆2〕

「しひと」のウ音便。∴頑固な〜に仕へる。

しうまい【燒賣】シュウマイ

「しう」は(せう)の近世音からと思はれる。商標では「シウマイ」とも。⇒餃子(ぎょうざ)

しおほせる【爲果】シオオセル

(おほ)、と同源。「⇒しをはす」と誤りやすい。∴大仕事を爲果せる。

しかへし【仕返】シカエシ〔近16〕

∴後の〜が怖い

しがらき【信樂】〔地名〕

滋賀縣(近江國甲賀郡)の町名。紫香楽(しがらき)宮は聖武天皇の宮。「しが」から「sing→しゃぅ」の假名遣が想像されるが、「信」は「しん」。∴〜燒の狸の置物。

【しき】
しき(sik)【しき】…48式\48織\48色
【じき】
じき(zik)【じき】…48
ぢき(dik)【じき】…48

しきゐ【閾・敷居】シキイ〔近11〕

專門用語で閾値(ゐきち)を「しきい値」と改める事がある。∴御無沙汰で〜が高い

【じく】
じく(zik)【じく】…01衄(衂)
ぢく(dik)【じく】…01\01\01衄(衂)
▼衄(衂)の漢音は「じく、ぢく」の二音あり、同義。形聲音符(ちう)ゆゑ「ぢく」とすべきか。現代北京語は「ぢく」の系統。

じくじく【】〔恆8-2〕

滲む。∴傷口が〜膿む

しくじる【】

∴入試を〜。

しくゐ【指揮=指麾】シキ旧しき〔同源〕

(くゐ)(くゐ)

しげる【字=滋】〔同源〕

()()

しげる【繁・蕃】〔同源〕

(はん)(はん)(ばん)は慣用音。

しげる【懋=茂】〔同源〕

()()

しげる【鬱=蔚】〔同源〕

(うつ)(うつ)

じご【爾後=自後】

()

しさふ【宍粟】シソウ〔地名〕

兵庫縣(播磨國)の郡名。『藤原宮木簡』に宍粟評(しさはのこほり)。←(しし)+(あは)(にく)(にく)の異體字。⇒宍道湖(しんぢこ)

ししいでん【紫宸殿】

(しん)のイ音便。

ししう【刺繍=刺綉】シシュウ

(ぬひとり)

しじま【無言】〔近01〕

∴朝の〜

しじみ【蜆】〔近01〕

∴〜の味噌汁

じじゅうでん【仁壽殿】

(じゅ)の延音。

しすゐ【酒々井】シスイ〔地名〕

千葉縣の市名。『常總軍記』に「出水」とあり、「しすい」かもしれない、「井」を宛てた時には既に「い」と「ゐ」の區別は無かったものと思はれる。「水」は江戸時代以降「すゐ」と誤る事が多かったが、そこまで意識した假名遣ではあるまい。姓に酒酒井(すすゐ)あり。

したがふ【順・循・遵・徇】シタガウ〔同源〕

順・循・遵・徇いづれも「じゅん」。∴源順(みなもとのしたがふ)

【しち】
しち(sit)【しち】…21七\21質(貭)

しち【七=〔同源〕

」は(しつ/しち)の異體字。數字の誤記を防ぐための書き方だが、日本ではあまり使はれない。∴お七夜。

しちまった【】

關東方言。關西なら「⇒してしもた」。∴祕密を洩〜。

【しつ】
しつ(sit)【しつ】…21七\21失\21悉\21漆\21疾\21質(貭)\21桎\21隲\23櫛\23瑟\53執[シフ]\53濕(湿)[シフ]\
【じつ】
じつ(zit)【じつ】…21\21實(実)
ぢつ(dit)【じつ】…21\21
▼日(じつ/にち)
衵(ぢつ/にち)、婦人の肌着
(じつ/にち)、柔かい普段着
「あこめ」は國訓であるが、恐らくは「ぢつ」相當

しづえ【下枝】シズエ〔近16〕

∴梅の〜

しづか【靜】シズカ〔近02・恆7〕

∴しづごころなく花の散るらむ。∴靜御前。

しづがだけ【賤ヶ岳】シズガダケ〔地名〕

滋賀縣伊香郡。∴〜の七本鎗。

じっきんせう【十訓抄】ジッキンショウ

「じふきんせう」ではない。(じふ)が促音化した場合は「じつ」となる。これは現代假名遣でも同樣。⇒(じふ)。⇒十分(じふぶん)

しづく【雫】シズク〔近02〕

雫石(しづくいし)は岩手縣岩手郡の町名。航空事故で知られる。∴一〜の雨も降らぬ

しっくい【漆喰】

石灰(せっくゎい)の唐音。「漆喰」は宛字。「しっくひ」ではない。∴〜壁。

じっこん【入魂】

また⇒昵懇(ぢっこん)とも書くが、假名遣は一致しない。

しつしゅつ【蟋蟀】

蟋蟀(こほろぎ)

じって【十手】

「じゅって」ではない。⇒(じふ)

じっと【熟】旧ぢっと〔近01*・恆8-2〕

「ぢ」も可。∴ぢっと我手を見る(石川啄木)。

しづめ【鎭】シズメ〔近03〕

∴靖國神社は國の〜。

しづり【倭文】シズリ〔地名〕

上古の倭文(しとり)部・倭文織(しづおり)部から。現在も「倭文」で「しとり」または「しづり」の姓あり、また「倭文神社」も各地にあり。(あや)に比べて卑賤の者が用ゐたゆゑ「倭文(しづ)苧環(をだまき)」が「(しづ)の苧環」と解されるやうになったといふ。∴倭文機に思ひ亂れて秋の夜の(後撰集)。

しづをか【靜岡】シズオカ〔地名〕

縣名。駿府の賤機(しづはた)山にちなんで明治二年に命名。「賤機」とは「倭文機」であるといふ。

してしもた【】〔表音〕

關西方言。關東なら「⇒しちまった」。∴失敗してまうた

じとじと【】〔恆8-2〕

∴〜とした濕氣

しな【支那】

(しん)の變化。China・晨旦(しんたん)も同樣。⇒印度(インド)

しなひ【竹刀】シナイ

←しなふ割竹。∴〜で劍術稽古

しぬ【死】〔近21〕

文語ナ變動詞。∴〜の生きるのと大騷ぎ

しのだけ【箘=箟=〔同源〕

(くゐん)(こん)(くん)

しのぶ【信夫】〔地名〕

福島縣(陸奧國)の郡名。←(しん)。⇒捩摺(もぢずり)。⇒秩父(ちちぶ)。∴折口信夫(釋迢空)。

しはさむじふに【四八三十二】シワサンジュウニ

九九の一つ。現代假名遣では「しは」か「しわ」か一定しない。

しはす【師走】シワス〔近04〕

十二月は物事を「しをはす」事に由來するといふ。∴〜坊主。

しばふ【芝生】シボウシバウ〔地名〕

一般名詞としては「シバフ」だが、地名の場合は「シボウ」「シバウ」と讀むものが多い。∴隣の〜。

しばゐ【芝居】シバイ〔近11・恆5〕

∴一人〜。

しひ【椎】シイ〔近12・植物〕

『平家物語』の「(のぼ)るべきたよりなき身は()のもとにしひ((しひ)四位(しゐ))を拾ひて世を渡るかな(源三位頼政)」の歌は、アハワ行の假名遣混同の例として著名。∴椎本(しひがもと)(源氏)。

しひたげる【虐】シイタゲル〔近12〕

∴虐げられた人達

しひら【シイラ〔動物〕

體の大きさにくらべて魚肉が取れないため、籾殼ばかりで中に實のない(しひな)に譬へたものといふ。多くの辭書では「しいら」とする。

[しふ](sip)…53執\53拾\53習\53襲\53輯\53集

しぶ【澀】〔音訓〕

正字は「澀」だが、戰前の印刷物でも略字の「澁」はよく用ゐられた。漢音呉音しふ、慣用音じふ。訓讀みの「しぶ」は音由來との説がある。∴〜みがかった中年男。∴澁々金を拂ふ。

[じふ](zip)…53\53廿\53澀(澁渋)

じふ【十=拾】ジュウ

(しふ/じふ)(しふ/じふ)(ひろふ)は數字の誤記を防ぐための書き方。(すてる)とは別字。十錢(じっせん)十手(じって)などを「じゅっ」とするのは誤。南朝四百八十寺(しひゃくはっしむじ)など、「じっ」「しむ(sim)」は何れも「じふ(zip)」の音變。⇒(とを)。⇒十訓抄(じっきんせう)。⇒牛車(ぎっしゃ)。∴寒山拾得(じっとく)拾得物(しふとくぶつ)

じふしまつ【十姉妹】ジュウシマツ〔動物〕

(まい)の音變。

じふにさう【十二社】ジュウニソウ〔地名〕

新宿區の地名。東京都廳の西にある熊野神社に、十二社の權現を勸請し、一社の内に相殿(さぅでん)に祀った事にちなむと『遊歴雜記』にあり。十二(さぅ)、十二(そぅ)とも。鎌倉にも十二所(じふにそ)なる地名あり、『地名2740』に同じく熊野神を祀ったものといふ。『地名2842』には、新宿の地名も「十二所」と記す。

じふぶん【十分】ジュウブン

充足(じゅぅそく)からの類推で充分(じゅぅぶん)とも書くが、假名遣は一致しない。「十二分」はこの強調形だが、「充二分」とはしない。時間の長さは十分(じっぷん)。∴もう〜頂きました。

しほ【機會】シオ〔近08〕

∴來客を〜に席を外す。

しほ【鹽】シオ〔近07〕

(えむ)()(しほ)+(かむ)からなる字。略字の「塩」は草體で古くから使はれ、戰前の印刷物でも散見する。「シオサイト」は汐留貨物驛跡地の再開發都市名。⇒浦鹽斯徳(ウラジオストック)。⇒鹽飽(しあく)。∴手〜にかける。∴敵に〜を送る。

しまうて【了】シモウテ

(しま)ひ+て(助詞)。關東であれば促音の「しまって」が多い。

しまわ【島曲】〔近04〕

酒匂(さかわ)。∴〜に波が寄せる。

しみづ【清水】シミズ〔姓名・地名〕

姓では「しみづ」が一般的だが、地名では「きよみづ」「⇒しゃぅず」などあり。

しみる【浸・染・沁・滲】〔同源・音訓〕

(しむ)(せむ)(しむ)(しむ)。訓の「しむ、しみる」が漢字音由來かどうか不明。∴齒にしみわたる白玉の。

[しむ](sim)(旧しん)…53侵寢(寝)\53審\53心\53森\53深\53針\53岑\53忱\53怎\53斟\53滲\53蕈\53譖(譛僣僭)\53讖\53鍼
[じむ](zim)(旧じん)…53衽(袵)\5354\5354糂\53

しむげむ【森嚴】旧しんげん〔聯綿〕

「-im」の疉韻字。∴態度〜なるも温情慈父の如し。

しむしふ【侵襲】シンシュウ旧しんしふ〔聯綿〕

「-im・-ip」の疉韻字。

しむじむ【深甚】旧しんじん〔聯綿〕

「-im」の疉韻字。∴〜なる敬意を表す

しむしゅ【占守島】〔地名・音訓〕

北方領土の一島。(しむ)は恐らく訓由來。字音「せむ」ではあるまい。

しむじょあげ【薯揚】シンジョアゲ旧しんじょあげ

「しむじょうあげ」とも。

じむぜむ【任冉=荏染】旧じんぜん〔同源・聯綿〕

任冉(じむぜむ)荏染(じむぜむ)ともに「-im」の疉韻字。

じむべぃ【甚平】旧じんべぃ

(じむ)+兵衞(べゑ)とも考へられ、假名遣未詳。陣兵(ぢんべぃ)羽織といふ説もあり。甚兵衛鮫(じむべゑざめ)は魚名。⇒助平(すけべぃ)。∴夏は粋な〜姿。

しむりむ【森林】旧しんりん〔聯綿〕

「-im」の疉韻字。

じめじめ【】〔恆8-2〕

∴〜した濕地帶。

しめぢ【占地・濕地】シメジ〔恆6〕

∴匂ひ松茸、(あぢ)濕地(しめぢ)

しもふさ【下總】シモウサ〔地名〕

舊國名。←(しも)+つ+(ふさ)。⇒上總(かづさ)

【しゃ】
しゃ(sia)【しゃ】…34這[ゲン]\41卸\41叉\41砂39娑\41射\41赦\41斜\41社\41者09煮\41車\41遮\41寫(冩写)\41灑(洒)\41炙\41舍(舎)\41藉
【じゃ】
じゃ(zia)【じゃ】…41[ダ]\41\41\41

しゃあしゃあ【洒々】〔疉字〕

(しゃ)の長音化。∴不義理をしたのに洒々と出しやばる

じゃあじゃあ【】〔表音〕

水流。∴〜湯を浴びる。

[しゃぅ](siang)…42傷\42匠\42商\42尚嘗(甞)廠(厰)\42昌46晶\42祥\42章\42象\42上\42相\42牀莊(荘庄)裝(装)將(将)奬(奨)漿\42薔牆(墻)\42餉\44生+47猩46姓\4644省\46井(丼)\46\46聲(声)\47青46清
[じゃぅ](ziang)…42嘗(甞)\42\4243奘(弉)\42()()()\46靜(静)\46\46淨(浄)

じゃう【錠】ジョウ

字音は(ぢゃう)であるが、()→さう→じゃう、の變化を辿ったものといはれる。「錠劑」の意味なら「ぢゃぅ」。∴〜を(おろ)す。

しゃうが【生姜=生薑】ショウガ〔植物・同源〕

(きゃぅ/かぅ_)(きゃぅ/かぅ_)。「しゃぅかぅ」の轉か。⇒(はじかみ)。∴豚の〜燒

しゃぅがい【障碍・障礙】ショウガイ

「碍」は(がい/げ_)の異體字。障害(しゃぅがい)は書替へ字だが、假名遣は一致する。

しゃぅかいせき【蒋介石】ショウカイセキ〔姓名〕

英文ChiangKai-shekは浙江音にもとづく。(しゃぅ/さぅ_)(かい/け_)

じゃうご【漏斗】ジョウゴ

←上戸。∴樽から酒を〜で壜に移す。

しゃぅさん【賞讚】ショウサン〔同源〕

また稱讚(しょぅさん)とも書くが、假名遣が異る。⇒ほめる(頌=稱=賞)。∴熱演を賞讚する。

しゃぅじ【東海林】ショウジ〔地名〕

庄司(しゃぅじ)。∴東海林太郎(歌手)。

しゃぅじゃぅ【清淨】ショウジョウ

清淨(きよい)

しゃぅず【清水】ショウズ〔地名・音訓〕

全國數ヶ所にあり。音讀み「清+(すい)」か、訓の「清+(みづ)」か不明。⇒清水(しみづ)

じゃぅず【上手】ジョウズ〔近03〕

∴話〜は聞き〜、上手の手から水が洩れる

しゃぅぞく【裝束】ショウゾク

古語に「さぅぞく」とも。⇒衣裳(いしゃぅ)。∴白〜。

しゃぅぶ【菖蒲】ショウブ〔植物〕

尚武(しゃぅぶ)に通じるとされる。∴六日の〜十日の菊。

しゃぅへき【牆壁=障壁】ショウヘキ〔同源〕

(かき)(ふせぐ)では意味が異るが、假名遣は一致する。

しやぅもない【仕樣】ショウモナイ

「シヨウ」「ショウ」兩樣に發音する。∴〜話ばかり聞かされる。

しゃが【射干・著我・莎我】〔植物〕

(かん)()

じゃがいも【】〔植物〕

「じゃがたら」はインドネシアのジャカルタの古名。∴肉じゃが。

しゃがれごゑ【嗄聲】シャガレゴエ

(しわ)+()れ。∴老人の〜が聞えた。

【しゃく】
しゃく(siak)【しゃく】…癪\27笏[コツ]\42勺\42爵\42斫\42綽\42鑠\46尺\46昔\46赤\46釋(釈)\47錫

しゃく【笏】〔音訓〕

「笏」は漢音「こつ」。これが(こつ)に通ずるのを忌み、(しゃく)の音を借りたといふ。∴神主が〜を捧げて拜禮。

【じゃく】
じゃく(ziak)【じゃく】…42\42\42\42\47
ぢゃく(diak)【じゃく】…42著(着)

しゃくゎのを【目尾】シャカノオ〔地名〕

福岡縣飯塚市(〒820-0062)。「目」は律令の⇒主典(さくゎん)

じゃけん【邪慳】〔佛教〕

邪見(じゃけん)の轉。邪險(じゃけむ)とも書くが、假名遣が異ってしまふ。

しゃこ【蝦古】〔動物〕

ハ(ha)→ヒャ(hia)→シャ(xia)となるのは北京語の特徴。→()

じゃこ【雜魚】

雜喉(ざっこう)。⇒小女子(こをなご)。∴縮緬〜。

しゃし【奢侈】〔聯綿〕

「s-」の雙聲字。∴〜に耽る

じゃじゃうま【】〔恆8-2〕

『ぢやぢや馬馴らし』は坪内逍遥譯。他はすべて『じゃじゃ馬ならし』

ジャッキー・チェン【成龍】〔外來〕

香港の俳優。「チェン」は本名の「陳港生」から。→(ちん)

じゃのめがさ【蛇の目傘】

「蛇」には「じゃ」「だ」兩讀あり、意味に相違はない。「だ」であっても「ぢゃ」とはならない。∴蛇の目でお迎へ嬉しいな(童謠)。

ジャパン【日本】〔地名〕

「日本」の福建または廣東音に由來する。(じつ/にち)の子音は漢音ザ行・呉音ナ行であり、「ヂャパン」とはならない。

じゃぶじゃぶ【】〔表音〕

水流。∴金が〜入つて來る。

シャム【暹羅】〔外來〕

タイ國の舊稱。シャムロとも。(せむ)國と()國の二國からなるといふ。

ジャンク【戎克】

(じゅぅ)←ジャン。舟の一種であり、「がらくた」とは別語。(じゅぅ)(じふ)の形肇文字ではない。

じゃんくゑん【石拳】

兩拳(リャンケン)(りゃぅ)

じゃんじゃん【】〔表音〕

鐘。∴〜宣傳する、半鐘が〜鳴る。

シャンハイ【上海】〔外來〕

(じゃぅ)(siang)・(かい)

【しゅ】
しゅ(sio)【しゅ】…01棕(椶)[ソゥ]\03種[ショゥ]\03從(従)[ショゥ]\03橦[ショゥ]04撞[タゥ]\10主\10取01衆[シュゥ]\10朱\10須\10繻\50守[シウ]\50手[シウ]\50酒[シウ]\50首[シウ]\50修[シウ]\
【じゅ】
じゅ(zio)【じゅ】…03從(従从)[ショゥ]\03[ショゥ]\10\10\10\10\50[シウ]\50呪(咒)[シウ]\50[シウ]\50壽(寿)[シウ]\
【しゅう】
しう(siu)【しゅう】…50囚\50周\50州\50秀\50秋(龝穐)+35湫36鍬\50繍(綉)\50臭\50舟\50酋遒(逎)\50醜\50祝\50袖\50鷲01蹴[シュク]\50售讎(讐)\50收(収)\50羞\50脩\50
しふ(sip)【しゅう】…53執\53拾\53習\53襲\53輯\53集
しゅう(sio)【しゅう】…10[シュ]\
しゅぅ(siong)【しゅう】…01終\01衆\01嵩\01菘\02宗
【じゅう】
じう(ziu)【じゅう】…50\50獸(獣)
じふ(zip)【じゅう】…53\53廿\53澀(渋澁)
じゅぅ(ziong)【じゅう】…01\01\03從(従从)縱(縦従從)
ぢう(diu)【じゅう】…50\50
ぢゅう(dio)【じゅう】…10\51
ぢゅぅ(diong)【じゅう】…03
▼丶駐註(ちゅう/ちゅう)
柱住(ちゅう/ぢゅう)
主麈注(しゅ/す)((ちゅう)は慣用音)
(わぅ)の形聲音符は(しゅ)ではない。

じゅぅたむ【絨毯】旧じゅぅたん

絨緞(じゅうたん)とも書くが、假名遣は一致しない。(じゅぅ)の形聲音符は(じふ)ではない。

【しゅく】
しゅく(siok)【しゅく】…01叔\01夙\01宿\01祝\01槭\01倏\01肅(粛)
【じゅく】
じゅく(ziok)【じゅく】…01

しゅくぐゎん【宿願=夙願】シュクガン〔同源〕

宿(しゅく)(しゅく)

じゅごん【儒艮】〔動物〕

マレー語起源の漢譯語といふ。

しゅじゅ【侏儒】〔聯綿〕

「-u」の雙聲字。∴『侏儒の言葉』(芥川龍之介)。

じゅず【數珠】〔近02〕

(す_/しゅ)+(しゅ/す_)。∴苛高の〜を押揉む。

しゅぜんじ【修禪寺・修善寺】〔地名〕

伊豆の寺名。温泉地としても著名。寺名は「修禪寺」。町名は「修善寺町」。(ぜん)(ぜん)。∴『修善寺物語』。

しゅたら【修多羅】〔佛教〕

「スートラ」は經典の意。「しゅ」は(しう)の呉音。このため漢音「しゅう」と考へやすいが、「しゅう」は本來「スング」のやうな音であった。⇒阿修羅(あしゅら)。⇒道修町(どしょうまち)。∴〜の聲も川風も(蝉丸)。

【しゅつ】
しゅつ(siot)【しゅつ】…22出\22蟀
【じゅつ】
じゅつ(ziot)【じゅつ】…22\22\22

ジュディ・オング【翁倩玉】〔姓名〕

臺灣の歌手名。→(をぅ/う_)(ong)。

しゅてんどぅじ【酒呑童子・酒顛童子】〔姓名〕

(とん)(てん)。⇒大江山(おほえやま)

【しゅん】
しゅん(sion)【しゅん】…22俊駿\22春\22舜\22旬\22隼\22濬\22諄\22雋

しゅん【舜=俊】〔同源〕

「帝舜」「帝俊」は古代の帝王の稱。

しゅん【旬】

(しゅん/じゅん)。∴〜の野菜。

【じゅん】
じゅん(zion)【じゅん】…22\22準(凖)\22筍(笋)\22\22\22\22\22\22\22\22

しゅんじゅん【逡巡=蹲循】

逡巡(ためらふ)

じゅんじょ【純如=淳如】

(すなほ)

【しょ】
しょ(sio)【しょ】…09且\09杵\09黍\09初\09所\09庶41蔗\09署\09書\09恕\09處(処)\09墅(野)\09嶼\09胥\09蔬
【じょ】
じょ(zio)【じょ】…09\09\09()\09\09
ぢょ(dio)【じょ】…09\09
▼女(ぢょ)汝如洳茹恕絮(じょ)奴努怒孥弩駑呶帑(ど)
()を形聲音符にする字はサ行とタ行に分れる。特に舒徐敍(じょ)と除(ぢょ)に注意。
余餘畭(よ/よ)
・畭舍(舎)捨(しゃ/しゃ)
斜(しゃ/じゃ)
舒(しょ/しょ[慣]じょ)
徐敍(叙敘)蜍(しょ/じょ)
・除(ちょ/ぢょ[慣]ぢ)掃除(さうぢ)除目(ぢもく)
茶(荼)(た/ぢゃ[慣]だ、ちゃ[唐]さ)
荼(と/ど)
途塗(と/づ、ど)

ジョイ・ウォン【王祖賢】〔外來〕

香港の女優。廣東語は(わぅ)がウォンとなる。北京語であればワン。

【しょう】
しゃぅ(siang)【しょう】…42傷\42匠\42商\42尚嘗(甞)廠(厰)\42昌46晶\42祥\42章\42象\42上\42相\42牀莊(荘庄)裝(装)將(将)奬(奨)漿\42薔牆(墻)\42餉\44生+47猩46姓\4644省\46井(丼)\46\46聲(声)\47青46清
しょぅ(siong)【しょう】…03衝\03訟松(枩)\03從(従从)蹤(踪)\03悚\03橦\03舂\03誦\48勝\48升\48承\48\48稱(称)\48證(証)
せう(siau)【しょう】…35嘯\36召\36小37抄36肖+37鞘37稍\36焦\36笑(咲)\36愀\36椒\36燒(焼)
せふ(siap)【しょう】…56妾+58霎\56捷\56渉\56囁\57燮\57浹
▼正証鉦政(せぃ/しゃぅ)、症(しょぅ)
(しゃぅ)は證(しょぅ/しょぅ)の略字として用ゐられるが、本來は「いさめただす」意の別字。
▼聶を音符とする形聲文字はサ行とタ行に分れる。
聶躡鑷(でふ/ねふ)
顳(ぜふ/ねふ[慣]せふ)
囁懾攝(摂)(せふ/せふ)
但し攝(摂)は促音化して慣用音せつとなる。
【じょう】
じゃぅ(ziang)【じょう】…42嘗(甞)\42\4243奘(弉)\42()()()\46靜(静)\46\46淨(浄)
じょぅ(ziong)【じょう】…03\03\48\48乘(乗)剩(剰)\48\48繩(縄)
ぜう(ziau)【じょう】…36\36
ぢゃぅ(diang)【じょう】…42\42場(塲)\42\42()()\4734諚
でう(diau)【じょう】…35\35\35條(条)38
でふ(diap)【じょう】…56\57疉(畳疂疊)
▼襄驤壤(壌)攘穰(穣)禳讓(譲)(じゃぅ/にゃぅ)
釀(醸)孃(嬢)(ぢゃぅ/にゃぅ)
曩嚢(だぅ/なぅ)
漢音のザ行ダ行共に、呉音のナ行となる事あり
假名遣判別の役にはたたない
▼聶を音符とする形聲文字はサ行とタ行に分れる。
聶躡鑷(でふ/ねふ)
顳(ぜふ/ねふ[慣]せふ)
囁懾攝(摂)(せふ/せふ)
(但し攝(摂)は促音化して[慣]せつとなる)

じょぅ【判官】

(じょぅ)の音による。官職により「祐・弁・進・允・佑・忠・尉・監・掾・主政・從」などとも書く。特に()は廣く使はれる。⇒判官(はうぐゎん)。⇒尉鶲(じょぅびたき)。⇒(うけ)。⇒主典(さくゎん)。∴檢非違使〜源九郎義經。

しょぅさん【稱讚】ショウサン〔同源〕

賞讚(しゃぅさん)も類義字だが假名遣が異る。∴功績を〜する。

じょぅびたき【尉鶲】〔動物〕

判官(じょぅ)

しょぅよぅ【從容=慫慂】ショウヨウ〔聯綿〕

「-ong」の疉韻字。(よぅ)(よぅ)。∴〜として死地に趨く。

じょうろ【如雨露】

ポルトガル語。∴〜で花に水を遣る。

しょかん【書翰=書簡=書柬】

(てがみ)

【しょく】
しょく(siok)【しょく】…01謖48稷\03蜀觸(触)囑(嘱)\03贖\48拭\48殖\48織\48色\48食飾(餝)\48喞\48嗇\48寔\48昃
【じょく】
じょく(ziok)【じょく】…03
ぢょく(diok)【じょく】…04

しょげる【悄氣】

(せう)。∴まさかの落選で悄氣てゐる

しょっちゅう【】

初中後(しょちゅぅご)。∴遲刻は〜。

じょっぱり【】〔表音〕

(津輕方言)「意地っ張り」の轉なら「ぢょっぱり」、「強情っ張り」なら「じょっぱり」か。

しょひこ【背負子】ショイコ

笈摺(おひずる)。∴背負ひ籠一杯の山菜。

ションガイナ【】〔表音〕

仕方ないな、の意。端歌『梅は咲いたか』。

じょんがら【】〔表音〕

青森縣。津輕じょんがら節。

しょんべん【小便】

小便(せうべん)。∴連小便(つれしょん)

じらい【爾來=自來】

()

じらす【】〔近01〕

じれる。∴散々焦らした揚句縁談を斷る。

しらぬひ【不知火】シラヌイ〔地名〕

熊本縣飽託郡。

しらを【白魚】シラオ〔近07〕

∴〜のやぅな指。

じりじり【】〔恆8-2〕

∴夏の太陽が〜と照りつける。

じりひん【じり貧】

∴〜かどか貧か(東條英機)。

しりへ【後方】シリエ

←尻+()。∴前に聳え後方にささふ(箱根八里)。

しりべし【後志】〔地名〕

北海道の支廳名。(しりへ)の訓讀みを宛てたものと思はれる。「しりえ」ではないことがわかる。

しるし【標】〔同源〕

表的(へうてき)=標的(へうてき)。⇒中峠(なかべう)。∴千成瓢箪の馬標(うまじるし)

しるし【證=徴】〔同源〕

(しょぅ)(ちょぅ)

じれったい【】〔近01*〕

∴なぜ反論しないのか、じれったい。

じれる【焦】

じらす

しろい【白】〔近12・13〕

∴白い白い花が咲いたよ(枳殼の花)。

しろい【皓=皎===〔同源〕

(かう)(かう)(かう)(かう)(かう)。∴明眸皓齒(かうし)

しろうと【素人】〔恆2〕

「しろひと」のウ音便。⇒玄人(くろうと)。∴素人の哀しさ、そこまで及ばない。

じろじろ【】〔恆8-2〕

∴足の爪先までじろじろ見る。

しろたへ【白妙】シロタエ〔近14〕

∴白妙の袖の別れ(定家)。

じろり【】

∴じろりと横目で睨む。

しわ【皺】〔近04・05・恆1〕

(しわが)れ聲。∴顏に皺を寄せる。

しわい【吝】〔近04*・恆1〕

∴あの〜婆さんが金を出すとは。

しわけ【仕分】〔恆1〕

∴複式帳簿の基本は仕譯帳。

しわざ【仕業】〔近04・恆1〕

∴いみじき好き者の仕業や(伊勢物語)。

じわじわ【】〔恆8-2〕

じわり。∴〜と首位に迫る。

しわる【】〔近04*〕

∴枝が〜。

しをしを【】シオシオ

∴志空しく〜と立去る。

しをに【紫苑】シオニ〔近08〕

(をん)→をに。⇒紫苑(しをん)

しをはす【爲終す】シオワス

「⇒しおほせる」と誤りやすい。

しをらし【可憐】シオラシ〔近08*〕

∴〜いことを言ふ。

しをり【栞】シオリ〔近07*・08〕

←枝+()り。∴本に〜を夾む。

しをれる【萎】シオレル〔近07*・08・恆3〕

∴吹くからに秋の草木のしをるれば(文屋康秀)。

しをん【紫苑】シオン〔近08〕

古稱「しをに」。(をん)。∴『紫苑物語』(石川淳)。∴春〜。

【しん】
しむ(sim)【しん】(旧しん)…53侵寢(寝)\53審\53心\53森\53深\53針\53岑\53忱\53怎\53斟\53滲\53蕈\53譖(譛僣僭)\53讖\53鍼
しん(sin)【しん】…21信\21新\21申\21秦23榛\21臣\21診\21身\21辛\21進\21辰+22唇22脣\21津\21哂\21晉(晋)\21眞(真)愼(慎)\21齔\46請[セィ]\
▼審瀋(しむ)、釆番(はん)
▼彡(せむ)衫杉參慘驂(さむ)滲蔘(しむ)
診疹畛袗軫(しん)
珍趁(ちん)
【じん】
じむ(zim)【じん】(旧じん)…53衽(袵)\5354\5354糂\53
じん(zin)【じん】…21\21\21人(儿)\21\21刃(刄)靱(靭)\21\21盡(尽)儘(侭)
ぢむ(dim)【じん】(旧ぢん)…53
ぢん(din)【じん】…21\21
▼壬衽(袵)荏(じむ)、賃(ちむ)
▼沈(ちむ/ぢむ)沈香(ぢむかぅ)
(しむ/しむ)沈徳潛(しむとくせん)沈約(しむやく)
遼寧省瀋陽(しむやぅ)(もと奉天)を沈陽(しむやぅ)と書くことあり。

シンガポール【新加波】〔外來〕

()。「星嘉波」は舊譯。略稱「星州」。

じんぐぅくゎうごう【神功皇后】ジングウコウゴウ〔姓名〕

(こう/く_)。∴〜三韓征伐の伝承。⇒息長足姫(おきながたらしひめ)

シンシャンウィグル【新疆維吾爾】〔外來〕

(きゃぅ)=(きゃぅ)(kiang)・()。「新疆」とは新しい領土の意。⇒(さかひ)

しんじる【信】〔恆8-1〕

∴信じて疑はない。

しんぢこ【宍道湖】シンジコ〔地名〕

(しし)は「肉」の異體字。←(しし)+(みち)+湖。⇒宍粟(しさふ)。∴〜の蜆。

しんぢまへ【死】シンジマエ

死んでしまへ。∴豆腐に頭打附けて〜。

しんぢゅう【心中】シンジュウ〔恆6〕

∴曽根崎〜(近松)。

しんぼう【辛抱】

辛棒(しんぼう)とも。(ほう/ぼう)(はぅ/ぼぅ)。偶然に字音假名遣は共通するが、原音は相當に隔たる。∴〜強い性格

しんまい【新米】

新前(しんまへ)。語源を尊重すれば「しんまひ」か。∴新米のくせに生意氣だ

じんもん【訊問】

尋問(じむもん)は書き換へ字。(じん)は上の者が下に問ふ意、(じむ)は研究する意。

【す】
(so)【す】…07子\10主\10諏\10須\10雛\10數(数)\11素\50守[シウ]\

す【爲】〔近21〕

文語サ變動詞。∴すべからく…すべし。

【ず】
(zo)【ず】…07事(亊)
(do)【ず】…10廚(厨)\11\11圖(図)\51

ず【】〔近19〕

變格動詞、應ず、講ず、混ず。∴候ずるにて候

ず【】〔恆8-2〕

助動詞

すあを【素襖】スオウ

素袍(すほう)とも。本來の字音は(あう)だが、「⇒あを」とも。⇒芭蕉(ばせう)も同樣。∴登城には〜を着用。

【すい】
すい(soi)【すい】(旧すゐ)…05吹\05垂(埀)\05惴\06出\06帥\06水\06翠(翆)悴(忰)粹(粋)醉(酔)\06衰\06遂\06彗\06穗(穂)\06綏\06騅
【ずい】
ずい(zoi)【ずい】(旧ずゐ)…05\05髓(髄)隨(随)\06蘂(蕊蕋)
▼隋髓隨(ずい)、惰橢楕墮(だ)、
▼瑞(ずい)、湍端(たん)、

すいくゎ【西瓜】スイカ〔植物〕

西(さい)+(くゎ)。∴〜割。

ずいずいずっころばし【】〔表音〕

∴〜胡麻味噌ずい。

ずいと【】〔恆8-2〕

「づ」も可∴隅から隅まで〜(口上)。

【すう】
すう(sou)【すう】…10數(数)[ス.サク]\10樞(枢)[シュ]\10芻(蒭)50鄒\50陬
すぅ(song)【すう】…01崇\01嵩

すう【据】〔近18・09〕

文語下二段動詞。⇒(すわ)。⇒(すゑ)

ずうんと【】

←ずっと。∴〜金をはづむ。

すえ【末江】〔地名〕

福岡縣京都郡犀川町(〒824-0204)の地名。「末」は「すゑ」。「江」は「え」なれど本來ヤ行。「すゑ+え」だが假名遣は恐らく「すえ」。

すえる【饐】〔近15・恆4〕

∴古飯の饐えた臭ひ。

ずかずか【】〔恆8-2〕

「づ」も可。∴〜と(あが)り込む。

ずかりと【】

謠曲の發聲表現の一種。

すくない【尠=鮮】〔同源〕

鮮少(せんせう)=尠少(せんせう)(せん)の偏は(じむ)だが「せむ」とはならない。∴巧言令色鮮いかな仁(論語)。

すくも【宿毛】〔地名〕

高知縣(土佐國幡多郡)の市名。→(もう)

すぐれる【俊=儁】〔同源〕

英雋(えぃしゅん)=英俊(えぃしゅん)俊乂(しゅんがい)=儁乂(しゅんがい)

すげえ【凄】〔表音〕オイ

「すげい」ではない。⇒ええぢゃないか。

すけそぅだら【介宗鱈】〔動物〕

介黨(すけたぅ)とも。

すけべぃ【助平】スケベエ

助兵衞(すけべゑ)とも。⇒甚平(じむべぃ)。∴〜根性が禍ひする。

すごろく【雙六】

(さぅ)(sang)。∴兵隊〜。

すさのを【素戔嗚尊・須佐之男命】スサノオ〔姓名〕

神名。→(さん)(を/う)

ずしずし【】〔恆8-2〕

ずしんと【】〔恆8-2〕

「づ」も可。∴〜地響を立てて倒れた。

すず【錫】〔近03〕

∴ブリキは鐵板に〜鍍金(めっき)する。

すず【鈴】〔近03〕

∴猫の首に〜を着ける。

ずす【誦】〔近03〕

(しょぅ/ず__)。∴(ずん)じ給ふ。

すずき【鱸】〔近03〕

(せいご)。∴夕食は〜の洗ひ。

すずし【生絹】〔近03〕

∴〜の單衣(ひとへ)

すずしい【涼】〔近03・同源〕

清涼(せぃりゃぅ)は「-ang」の疉韻字。(せぃ_/しゃぅ)(りゃぅ/らぅ_)。∴清涼殿。∴涼しげな眼をした若者。

すずしろ【大根】〔近03〕

∴芹、(なづな)御形(おぎゃぅ)、はこべら、佛座(ほとけのざ)(すずな)蘿蔔(すずしろ)(春の七草)。

すずな【菘】〔近03〕

すすむ【晉・進】〔同源〕

()(しん)。∴進むを知りて却くを知らず。

すずめ【雀】〔近03〕

∴〜百まで踊り忘れず。

すすめる【薦・饌】〔同源〕

(せん)(せん)。神にすすめる意。∴酒を〜。

すずり【研=硯】〔近03・同源〕

(けん)(けん)。∴日くらし〜に向ひて(徒然草)。

すすりなく【歔欷】

戯欷(なく)

すする【啜=〔同源〕

(せつ)(せふ)。いづれも「チャプチャプ」と物をすする際の擬音であった。

すずろ【漫】〔近03〕

∴頭中將の〜なる空言(枕草子)。

ずたずた【】〔恆8-2〕

「つだつだ」の轉で「づたづた」とする説もあり。∴〜に切り裂く。

すぢ【筋】スジ〔近01・02・恆6〕

∴青〜揚羽。∴あの子役はなかなか〜が良い。

ずっと【】〔近03・恆8-2〕

∴電卓の方が〜簡單だ。

ずつない【】〔表音〕

(じゅつ)ない(關西方言)。

すでに【已】〔同源〕

已往(いわぅ)=以往(いわぅ)已前(いぜん)=以前(いぜん)()(き/こ)()の三字は混同しやすい。憶え歌に「()は上に、おのれ(つちのと)下につき、すでに(やむ)(のみ)半ばにぞつく」とある。

ずどん【】〔表音〕

∴〜と一發。

すなはち【即】スナワチ〔近04*〕

∴レバ則(すなはちの書分け)

すなほ【純=淳】スナオ〔同源〕

純如(じゅんじょ)=淳如(じゅんじょ)。∴芳醇(はぅじゅん)=芳純(はぅじゅん)

ずぬける【】

ずばぬける、「頭拔ける」は宛字。(とう/づ_)とは假名遣が合はない。∴〜て才能があった。

すは【感動詞】スワ〔表音〕

←そ+は(助詞)。∴〜鎌倉。

すは【諏訪】スワ〔近04〕

長野縣(信濃國)の郡名。(はぅ)。古事記に科野(しなの)州羽(すは)。∴〜湖のお神渡(みわたり)

ずはいがに【】ズワイガニ〔動物〕

←⇒(ずはえ)

すはぅ【周防】スオウ〔地名〕

舊國名。(しう/す_)(はぅ/ばぅ)。古名「すは」。⇒諏訪(すは)と同源ともいふ。

すはぅ【蘇芳】スオウ〔植物〕

∴〜色。∴〜の机。

ずはえ【條・梢】ズワエ〔近03*・16〕

ずはいがに

ずばずば【】〔恆8-2〕

∴思ったことを〜言ふ。

すひかづら【忍冬】スイカズラ〔植物〕

←吸ひ+蔓。∴幽靈の消えた先は忍冬の生ひ茂る忍冬。

すふ【吸=スウ〔同源〕

(きふ)(きふ)呼吸(こきふ)」日本漢字音ではカ行に譯されたが、元々は「フーヒプ」のやうな音で、呼吸の擬音。呼吸はまた嘘吸(きょきふ)とも。⇒歔欷(なく)

ずぶずぶ【】〔恆8-2〕

すべる【總・綜】〔同源〕

總合(そぅがふ)=綜合(そぅがふ)。∴兵を統べる

ずぼら【】〔恆8-2〕

∴あんなずぼらな男とは附合ふな。

ずぼんぼ【】〔表音〕

淺草神社の玩具。また獅子舞の囃し言葉。

すまひ【住ひ】スマイ

住居(すまゐ)は宛字にして、假名遣が合はない。∴お〜はどちらですか

すまふ【相撲】スモウ

以前は動詞「すまふ」の名詞形「すまひ」のウ音便で「すまう」とされたが、近年は終止・連體形による名詞形「すまふ」とされる。滋賀縣長濱町の相撲町(〒526-0017)などは「すまひちゃぅ」でよからう。∴お〜さん。

すみのえ【住吉】〔地名〕

住之江(すみのえ)の宛字から「すみよし」とも讀むやうになった。⇒日吉(ひえ)。∴〜の岸に寄る波よるさへや(藤原敏行朝臣)。はや住之江に著きにけり(高砂)。

すむ【逗=住=駐】〔同源〕

(とう/づ_)=(ぢゅう)=(ちゅう)投宿(とうしゅく)をまた逗宿(とうしゅく)とする。

すむ【棲=栖】〔同源〕

(せい)=(せい)兩棲(りゃぅせい)類を兩生(りゃぅせぃ)類と書き替へた場合、假名遣は偶然一致するが、(せい)(せぃ)の原音は全く異る。∴水底に()む魚。

ずら【靜岡方言】〔表音〕

∴蛙が鳴くんで雨ずらよ(茶切り節)。

ずらかる【】

∴まんまと〜。

ずらりと【】〔恆8-2〕

∴〜竝ぶ。

する【爲】〔近22〕

口語サ變動詞

ずるい【狡猾・巧黠】〔近03*・同源〕

狡猾(かうくゎつ)巧黠(かうかつ)。∴狡賢い。

ずるずる【】〔恆8-2〕

∴その儘ずるずると居坐る。∴ずるずるべつたりに世帶を持つ。

するどい【鋭】〔同源〕

銛鋭(せむえい)=尖鋭(せむえい)。∴鋭い切っ先、眼附きの鋭い男。

スワトウ【汕頭】〔外來〕

福建省の地名。「汕」が「スワ」となるのは福建音。→(とう)。∴〜刺繍。

すわる【坐】〔近04・恆1〕

(すゑ)。∴お坐り下さい。

すゑ【周淮】スエ〔地名〕

千葉縣(上總國)の郡名。『舊事本紀』に須惠(すゑ)國造。←()()

すゑ【須惠・陶】スエ〔近14〕

青黒い素燒。須惠器。→()。∴陶晴賢(戰國武將)。

すゑ【末】スエ〔近14・15・恆4〕

末江(すえ)。∴〜は博士か大臣か。∴末廣がり。

すゑもの【陶器】スエモノ〔近14〕

すゑる【据】スエル〔近14・恆1・4〕

ワ行下一段動詞。⇒(すわ)。⇒(つくえ)。∴肚を据ゑる。灸を据ゑる。

【すん】
すん(son)【すん】…27寸

スンガリー【松花江】〔外來〕

(しょぅ)(sung)。(くゎ/くゑ)

ずんぐり【】〔恆8-2〕

∴〜した體形。

ずんずん【】〔恆8-2〕

∴仕事がが〜捗る。

【せ】
(sia)【せ】…05施\13世(丗)[セイ]\
【ぜ】
(zia)【ぜ】…05是
【せい】
せい(siai)【せい】…12犀\12凄\12西\12嘶\12壻(婿聟)\12韲(齏)\12齊(斉)濟(済)\13歳\13世(丗)\13制\13勢\13逝
せぃ(siang)【せい】…44生+46牲46姓47星4744猩\4644省\46井(丼)\46成\46正\46聖\46聲(声)\47青46蜻46情靜(静)42錆

せい【背】

現代假名遣で「え」の長音は、主として和語「ええ」字音「えい」となる。しかしながら「せい」は明らかに和語()の長音であるにもかかはらず「せえ」とはなってゐない。⇒(ねえ)さん。∴〜の丈。五月五日の〜比べ。

【ぜい】
ぜい(ziai)【ぜい】…13脆\13毳\13筮\13蛻\13贅

セイウチ【海象】〔動物〕

ロシア語由來か。

せいご〔動物〕

(すずき)の幼名。

ぜいご【】

鰺類の側線上にある鱗。ぜんご。

せいそく【棲息=栖息】

()

せいの【齊】

物を持上げる時などの掛け聲。←一齊(いっせい)。⇒よいとまけ。⇒邪許(やこ)

せぃろ【蒸籠】

(ろぅ)。「せぃろぅ」とも。∴〜蕎麥

せぃろか【聖路加病院】

病院名。「聖ルカ」の音譯。→()。⇒(セント)

ぜいろく【贅六】

上方(かみがた)〜。

[せう](siau)…35嘯\36召\36小37抄36肖+37鞘37稍\36焦\36笑(咲)\36愀\36椒\36燒(焼)
[ぜう](ziau)…36\36

せうえう【逍遥】ショウヨウ〔聯綿〕

「-eu」の疉韻字。⇒從容(しょぅよぅ)

せうさう【焦燥】ショウソウ〔聯綿〕

「s-」「-au」。∴〜感に驅られる。

せうそこ【消息】ショウソコ

(せう)。∴〜なし。

せうでう【蕭條】ショウジョウ〔聯綿〕

「-eu」の疉韻字。ものさびしい意。蕭寥(せうれう)とも。∴〜たる秋の枯野。∴〜として石に日の入る枯野かな(蕪村)

【せき】
せき(siak)【せき】…45責46蹟(迹)0546積47績\46隻\46席\46斥\46昔\46石\46脊\46赤\46跡\46夕\47寂\47戚\47析\47裼
【せく】
せく(siak)【せく】…04齪

せすぢ【背筋】セスジ

∴〜を伸ばす。〜が寒くなる。⇒(せい)

【せち】
せち(siat)【せち】…33節

せちゑ【節會】セチエ〔近14〕

白馬(あをうま)の〜。

【せつ】
せつ(siat)【せつ】…13説\32殺31刹\33屑\33切\33節\33截\33楔\33竊(窃)\34洩\34拙\34折\34設\34雪\34泄\34渫\34薛\34褻\56接[セフ]\56攝(摂)[セフ]\
【ぜつ】
ぜつ(ziat)【ぜつ】…34絶\34舌

ぜに【錢】

「ぜに」は(せん)の字音に由來する。∴惡錢身に着かず。∴錢形平次捕物帳。

[せふ](siap)…56妾+58霎\56捷\56渉\56囁\57燮\57浹

せふ【少輔】ショウ

少輔(せうふ)が詰って「ショウ」または「ショウユウ」と讀むこともあり。假名遣は「せう」であるとの説も。⇒治部煮(ぢぶに)。∴治部〜石田三成。

せふふく【懾伏=慴伏】ショウフク

「おそれる(懾=慴)」。

せふれふ【捷獵】ショウリョウ〔聯綿〕

「-ep」の疉韻字。あひ續くさま。

せふれふ【渉獵】ショウリョウ〔聯綿〕

「-ep」の疉韻字。∴萬卷の書を〜する。

せまい【阨=隘】〔同源〕

阨巷(あいかぅ)=隘巷(あいかぅ)

せまる【逼迫・薄】〔聯綿・同源〕

逼迫(ひっぱく)は「h-」の雙聲字。「ひつ」は(ひょく/ひき_)の慣用音。∴死が旦夕(たんせき)に迫る

せみ【蝉】〔音訓〕

鳴き聲の擬音語。(せみ)は訓、字音は「せん」。「せむ」から「せみ」といった音變ではない。∴岩にしみ入る〜の聲(芭蕉)。

[せむ](siam)(旧せん)…56占\56尖\56染\56閃\56僉\56暹\56殲(殱)籤(籖)纖(繊纎)\56潛(濳潜)57僭(僣)\56蟾\56銛\56陝\59芟
[ぜむ](ziam)(旧ぜん)…56\56冉

せむえい【銛鋭=尖鋭】旧せんえい

(するど)

せむらむ【僭濫】旧せんらん〔聯綿〕

「-am」の疉韻字。

せゐ【所爲】セイ〔近11*・恆5〕

字音所爲(しょゐ)から。∴氣の〜か身體が重い。

【せん】
せむ(siam)【せん】(旧せん)…56占\56尖\56染\56閃\56僉\56暹\56殲(殱)籤(籖)纖(繊纎)\56潛(濳潜)57僭(僣)\56蟾\56銛\56陝\59芟
せん(sian)【せん】…32疝34仙\33茜\33先\33千\33薦\33倩\33燹\33荐\34串\34蝉戰(戦)\34宣\34川(巛)\34扇\34栓\34泉線(綫)\34煎\34旋\34穿\34羨\34舛\34船(舩)\34選+31撰\34鮮\34亘\34僊\34吮\34專(専)\34尠\34孱\34旃\34淺(浅)踐(践)錢(銭)賤(賎)33濺\34鐫\34顫

せん【線=綫】〔同源〕

「綫」は「線」の異體字。(せん)(せん)

【ぜん】
ぜむ(ziam)【ぜん】(旧ぜん)…56\56冉
ぜん(zian)【ぜん】…33前\34蝉禪(禅)\34善(譱)\34然\34全\34喘\34涎\34蠕\56漸[ゼム]\

せんかぅ【銓衡】センコウ

選考(せんかう)銓衡(せんかぅ)(hang)の書替へ字。偶然に假名遣は一致するが、元の音は相當に隔たる。∴役員〜委員會。

せんきゃぅ【仙境・仙郷】センキョウ

熟語としては同義かつ假名遣も一致するが、(さかひ)(さと)は同じ意味とは言へない。

せんきょ【薦居・荐居】〔同源〕

敷物を敷いたテントで生活する意。(せん)(せん)

せんけん【嬋妍】

嬋妍(たをやか)

せんざんかふ【穿山甲】センザンコウ〔動物〕

せんせう【鮮少=尠少】センショウ

(すくな)

せんだん【栴檀】〔植物〕

∴〜は雙葉より芳し。

せんぢゅ【千住】センジュ〔地名〕

東京都足立區(武藏國足立郡)の地名。古名「千壽」。(ぢゅ)(じゅ)は假名遣が合はない。∴〜大橋。

せんでう【洗滌】センジョウ

(あら)

セント【聖】

(せぃ)(siang)。⇒(ひじり)

ぜんまい【薇・撥條】〔恆5〕

錢卷(ぜにまき)のイ音便。∴(わらび)〜の山菜料理。∴〜仕掛の柱時計。

【そ】
(so)【そ】…09岨俎(爼)11祖\09疏\09疎\09鼠(鼡)\11塑溯(遡)\11措\11素\11蘇(蘓)\11訴\11甦\11胙\11麁\49曾(曽)[ソゥ]45噌[サゥ]\
▼曾僧層贈甑(そぅ)、噌([漢]さぅ[慣]そ)、

そ【曾】〔表音〕

平假名「そ」の原字。(そぅ)。∴未曾有(みぞう)の難局

【そう】
さう(sau)【そう】…37巣+36剿\37爪\38操\38早\38曹\38蚤騷(騒)\38\38棗\38竈(竃)\38艸\50帚38掃
さぅ(sang)【そう】…04雙(双)\04()\42粧(妝)\42爽\42相\42剏\42壯(壮)莊(荘庄)裝(装)\43桑\43倉42創44鎗\43喪\43葬\45爭(争)箏(筝)
さふ(sap)【そう】…54匝\54卅\54颯\58插(挿)
そう(sou)【そう】…51奏\51走(赱)\5150()\51嗾\51掫\51漱\51籔(薮藪)
そぅ(song)【そう】…01叢\01送\01()()\02宗01粽\02宋\49曾(曽)48甑
▼「匆」の音符字で、窗(窓)だけ音が異なる。
匆怱葱偬惣總(総)聰(聡)(そぅ/す)
窗(窓)(さぅ/そぅ)漢音優先
惣も怱の形聲文字。忽(こつ)は別字。
▼雙(双)(さぅ/そぅ)漢音優先
▼竈さう、繩じょぅ、蝿よう
▼叟搜(捜)痩溲そう、嫂艘さう
▼卅(さふ/そふ)
▼匝(さふ/そふ)
▼颯(さふ/そふ[慣]さつ)
▼曾僧層贈甑(そぅ)、噌([漢]さぅ[慣]そ)
▼淙(そぅ/ず、ずぅ)一般にはこちらか
(さぅ/ぞぅ)
宗が音符の形聲字は概ね「そ」「そぅ」「しゅぅ」。

そぅ【僧】〔佛教〕

「僧伽」は梵語「サンガ」の音譯。(そぅ)(song)とは假名遣が合はない。⇒和尚(をしゃぅ)。⇒桑門(さぅもん)。∴俊寛僧都(そぅづ)

【ぞう】
ざう(zau)【ぞう】…38造
ざぅ(zang)【ぞう】…42象\43藏(蔵)贓(賍)臟(臓)
ざふ(zap)【ぞう】…54雜(雑襍)
ぞぅ(zong)【ぞう】…49増
▼雜(雑襍)(さふ/ぞふ[慣]ざつ、ざふ)通常は呉音「ぞふ」ではなく、慣用音「ざふ」であるとされる。

ぞぅがむ【象嵌】ゾウガン旧ぞぅがん

書き替へて象眼(ぞぅがん)とする場合あり、戰前の假名遣としては偶然に一致するが、原音は全く異る。

そぅしょ【叢書】

書替へ字で雙書(さぅしょ)とするが、假名遣が異り、また意味上も不適切。(そぅ)は「くさむら」、(さぅ)は「ふたつ」の意。

そうらん【】〔表音〕

北海道民謠。∴『そうらん節』。

そうれ【】

∴〜御覽。

そお【囎唹】〔地名〕

鹿兒島縣(大隅國)の郡名。熊襲(くまそ)()から來たものか。『筑前國風土記逸文』に「球磨囎唹」とあり、明らかに「肥前國球磨郡」と「大隅國囎唹郡」を示す。「阿蘇」の「蘇」は上代特殊假名遣で甲乙異る。現在は「曾於郡」。古地名などで母音「お」が連續するものは珍しい。⇒寶飯(ほい)

ソーダ【曹達】

音譯漢字。(さう/ざう)と假名遣は合はない。

そがふ【十河】ソゴウ〔姓名〕

十河(そがふ)氏は香川縣の名族。高松市には十河城あり。上代の蘇甲(そかは)郷。香川縣高松市十川(そがわ)(761-043_)。「そごう百貨店」はもと十合(そがふ)

【そく】
そく(sok)【そく】…03燭\03束01速\03足04捉\48即\48息\48仄\49塞\49則48側
【ぞく】
ぞく(zok)【ぞく】…01族\03粟\03俗\03屬(属)\03續(続)\49賊(戝)

そくひ【續飯】ソクイ

そっくひ糊。∴〜で手紙の封をする。

そけえら【其處】〔表音〕

「そこいら」の關東方言。

そこひ【内障】

「そこい」とは讀まぬ。∴眼が〜で見るのが不自由。

そさぅ【粗相】ソソウ

∴これは〜を致しました。

そしゃく【咀嚼】

咀嚼(かむ)

そそぐ【灌漑】〔同源〕

灌漑(くゎんがい)は「-k」の雙聲字。∴墓碑に水を灌ぐ

【そつ】
そつ(sot)【そつ】…22帥\22率\27卒(卆)

そつじ【卒爾=卒而】

()

そとば【卒塔婆】〔佛教〕

梵語ストゥーパ(供養塔)の音譯。(たふ)は卒塔婆の略稱。能の「卒都婆小町」はソトワコマチと讀む。(たふ)(と/つ)とは假名遣が必ずしも一致しない。⇒塔頭(たっちゅう)

その【園・苑】〔同源〕

(ゑん/をん)=(ゑん/をん)。∴竹の園生(そのふ)

そはそは【】ソワソワ

∴〜にやにや(銀座かんかん娘)。

そばへ【戲・日照雨】ソバエ

動詞「そばふ(戲れる)」の連用形から、通り雨、狐の嫁入りのこと。

そびえる【聳】〔近15・恆4〕

(そび)。∴肩を聳やかす。

そひぼし【房宿】ソイボシ

二十八宿の一。添ひ星。

そびゆ【聳】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒(そび)える。∴雲に聳える高千穗の(紀元節)。

そへる【添=沾】ソエル〔同源〕

(てむ)は本來(てむ)の俗字。

そむく【背・倍】〔同源〕

(はい)=(はい)。∴教へに〜。

そもさん【什麼生・作麼生】〔佛教〕

禪語。→(せぃ_/しゃぅ)(siang)。

そもそもまた【抑亦=噫亦】〔同源〕

(よく)(おく)(えき/やく)

そら【穹窿】〔同源〕

穹窿(きゅぅりゅぅ)は疉韻字。

そらんじる【空】〔恆8-1〕

∴契冲は六歳にして百人一首を諳んじた。

【そん】
そん(son)【そん】…27存\27孫\27尊\27損\27村(邨)\27巽
【ぞん】
ぞん(zon)【ぞん】…27存

そんぢょそこら【】ソンジョソコラ

←その(ぢゃぅ)そこら。∴〜の品とは譯が違ふ。

【た】
(ta)【た】…14太[タイ]\39他\39多(夛)\39它\40唾\40躱\41咤\41岔\41荼

た【堂】〔表音〕

變體假名「」の原字。(だぅ)。二千圓札の裏面に見える。

た【當】〔表音〕

變體假名「」の原字。(たぅ)

【だ】
(da)【だ】…14兌[タイ]\39舵(柁)+41蛇\39駄\39騨\39那\40唾\40妥\40惰橢(楕)墮(堕)\40懦\40朶\41拏\41拿\44打[ティ]\
【たい】
たい(tai)【たい】…12替\12體(体軆躰)\14太\14泰\14大\14帶(帯)13滯(滞)\18堆\18退27褪[トン]\18隊\18對(対)\18鐓\18頽\19耐\19待\19態\19戴\19逮\19代\19台紿\19臺(台)
【だい】
だい(dai)【だい】…12醍\12弟\14大\14奈\18内\18餒\19代\19乃\19臺(台)

たい【平】〔地名〕

北海道から奧羽に廣く分布する地名で、山中にある濕地の意。「十和田八幡平(はちまんたい)國立公園」など「平」、また「⇒尾岱沼(をだいとう)」など(たい)を宛てる場合が多い。他に岩手縣下閉伊郡新里村腹帶(はらたい)(〒028-2103)、秋田縣能代市母體(もたい)(〒016-0152)、山形縣尾花澤市母袋(もたい)(〒999-4331)など多彩。

たいざ【間人】〔地名〕

京都府竹野郡丹後町(〒627-0201)。穴穗部間人(はしひと)皇后(用明天皇の后)がこの地に戰亂を避け、後に退座(たいざ)されたゆゑの名といふが疑はしい。間人蟹(たいざがに)は間人港水揚げの松葉蟹の稱。

だいだい【橙】〔植物〕

代々(だいだい)

たいふ【大夫】タユウ

「タユウ」と讀むときは多く藝能や遊里における稱號に限る。元來は「タイフ」と讀み、周代の官職名。特に「ダイブ」とするのは「大輔」との混同を避けるため。一般に字音假名遣は漢字一字ごとに境界があり、「たい+ふ」が「タユウ」となるやうな例は珍しい。∴高尾〜。

たいま【當麻】〔地名〕

奈良縣(大和國葛下郡)の町名。「たぎま」とも。『記履中』に當岐麻(たぎま)道。「tang→タギ→タイ」の變化。→(たぅ)。∴〜の中將姫。∴當麻蹶速(たいまのくゑはや)

たいまつ【松明】〔近12・13・恆5〕

「焚き松」のイ音便。

[たう](tau)…37啅38悼35掉\37櫂\38刀\38套\38島(嶋嶌)\38桃逃(迯)\38討\38陶\38道\38檮(梼)濤(涛)\38盜(盗)\38稻(稲)\38纛\38饕
[たぅ](tang)…43唐\43宕\43湯\43棠黨(党)當(当)\45

たう【薹】トウ

字音(たい)によるとも、(とう)の變化ともいふ。∴蕗の〜。〜がたつ。

[だう](dau)…37撓\37閙\38萄\38道
[だぅ](dang)…43堂44瞠\43曩\44獰

たうげ【峠】トウゲ〔近10*・恆2〕

手向(たむけ)のウ音便であるされてきたが、中國地方の方言⇒(たわ)との關係も指摘されてゐる。山形縣東田川郡羽黒町(〒997-0211)や岐阜縣惠那郡山岡町(〒509-7603)には手向(たうげ)の地名あり。

だうさ【礬水】ドウサ

墨のにじみ止め。陶砂(たうさ)から。∴〜引きの紙。

たうた【淘汰】トウタ

淘汰(よなげ)

たぅたぅ【丁々】トウトウ〔疉字〕

伐採の擬音。元來はng韻尾でトートーではなくタンタン(tangtang)のやうな音であった。⇒彭々(はぅはぅ)。∴伐木丁丁(たぅたぅ)トシテ山更ニ幽カナリ(杜甫・題張氏隱居詩)。

たうてい【到底】トウテイ

たうとぶ【上・尚】トウトブ〔同源〕

(しゃぅ/じゃぅ)(しゃぅ)。∴尚武。

たぅばる【桃原】トウバル〔地名〕

沖繩縣に分布する地名。當原(たぅばら)と書くことあり。(たう)(たぅ)。假名遣は偶然に一致するが、原音は相當異なる。

たうもろこし【玉蜀黍】トウモロコシ〔植物・音訓〕

「たう」は(たぅ)の字音ではなく(たま)の轉といふが未詳。諸越(もろこし)唐黍(もろこしきび)の略。

たえる【絶】〔近15・恆4〕

文語は()ゆ。⇒(たへ)、と誤りやすい。∴世の中にたえて櫻のなかりせば(業平)。

タオイズム【道】〔外來〕

道教(だうけう)の英語表現。→(だう)

たかすゑ【孝標】タカスエ〔姓名〕

菅原孝標女(すがはらのたかすゑのむすめ)は『⇒夜半(よは)寢覺(ねざめ)』の著者。

たがひ【違】タガイ〔近11〕

たがひちがひ。

たかぶる【興奮】

興奮(こぅふん)はまた昂奮(かぅふん)亢奮(かぅふん)とも書く。激高(げきかう)激昂(げきかぅ)の書替へ字。ただし昂揚(かぅやぅ)は以前より高揚(かうやぅ)とも書いた。

【たく】
たく(tak)【たく】…04卓\04濯\04琢\43托44宅\43拓\43度\44拆43柝\44澤(沢)擇(択)43鐸\44磔\45謫
【だく】
だく(dak)【だく】…04濁\43諾

たくあむ【澤庵】旧たくあん

もと(たくは)(づけ)。タクワンと讀むことあり、⇒具合(ぐあひ)をグワイと讀む如し。⇒羽合(はあひ)

たくはへ【貯】タクワエ〔近05・14〕

たぐひ【類】タグイ〔近11〕

たけふ【武生】〔地名〕

福井縣(越前國敦賀郡)の市名。もと越前の國府所在地。∴武生の國府にうつろひ給ふとも(源氏・浮舟)。

たじたじ【】〔恆8-2〕

←たぢろぐ。「たぢたぢ」も可。

たすける【幇・〔同源〕

(はぅ)(ほぅ/ふぅ)(はぅ)。⇒(パン)

たたうがみ【疉紙】タトウガミ〔近10・10〕

「たたみがみ」のイ音便。

たたく【叩=扣=敲】〔同源〕

(こう)(こう)(かう)(こう)(かう)は假名遣が異る。⇒(ひか)へる

たたずまひ【樣子】〔近03〕

たたずむ【佇】〔近03〕

たたへ【湛】タタエ〔近15〕

たたむ【摺=疉】〔同源〕

(せふ)(でふ)

たぢひ【丹比】タジヒ〔地名〕

大阪府(河内國)の郡名。(たん)が「たぢ」となるのは、同じ舌音(-n→-t)の變化。「たじ」ではない。∴丹比瑞齒別命(たぢひのみづはわけのみこと)(反正天皇)。

たぢま【但馬】タジマ〔地名〕

舊國名。「-an→-at」の變化。『記垂仁』に多遲麻(たぢま)國。『日本書紀』に但遲間(たぢま)田道間(たぢま)。『和名抄』に太知馬(たぢま)

たぢまもり【田道間守】タジマモリ〔姓名〕

田島(たじま)ではない。古事記には多遲摩毛理(たぢまもり)。⇒非時香菓(ときじくのかくのみ)

【たつ】
たつ(tat)【たつ】…29達(逹)

たづ【田鶴】タズ〔動物〕

田+(つる)。∴〜鳴きわたる

【だつ】
だつ(dat)【だつ】…29怛\29獺\30奪\30脱

たづき【方便】タズキ〔恆7〕

たづさはる【携】タズサワル〔近03・14・恆7〕

たっちゅう【塔頭】〔佛教〕

寺院内の小支院。→(たふ)(とう/づ_)を「ちゅう」と讀むのは唐音。⇒饅頭(まんぢゅう)の如し。⇒卒塔婆(そとば)

たづな【手綱】〔恆7〕

たづねる【尋】タズネル〔近03〕

∴母をたづねて三千里

たて【經・縱・竪・豎】〔同源〕

(けぃ_/きゃぅ)(じゅぅ)(じゅ)(じゅ)。∴經度と緯度。∴ビルマの豎琴。

たてはき【帶刀】タテワキ〔姓名〕

たどん【炭團】

(どん)は唐音。⇒團栗(どんぐり)

たには【丹波】タニワ〔地名〕

京都府(丹後國)の郡名。現在の中郡。←(たん)

たはけ【白癡】タワケ

たはし【束子】タワシ〔近04*〕

(たば)に由來する。近04*には「たわし」とあり。

たはむれ【戲】タワムレ〔近05〕

たはら【俵】タワラ〔近04*〕

たひ【鯛】タイ〔近12〕

(たひ)ら。「めでたい」にかけて祝事に用ゐるが、假名遣は合はない。

たひら【平】タイラ〔近12〕

「たいら」では(ひら)と對應しない。⇒(たい)

[たふ](tap)…54沓\54答55塔\54納\55搨\55譫
[だふ](dap)…54衲

たふし【答志】トウシ〔地名〕

三重縣(志摩國)の郡名。今は合併して志摩郡。答志島には歌枕手節(たふし)崎あり。

たふとい【尊・貴】トウトイ〔近09・恆2〕

∴あらたふと青葉若葉の日の光(芭蕉)

たぶのき【椨】〔植物〕

木質堅固で重壓に()()の意といふ。

たふのみね【多武峰】トウノミネ〔地名〕

奈良縣(大和國十市郡)櫻井市。『齊明紀』に田身嶺(たむのみね)。「談山神社」の名は、字音(だむ)による。

たふふ【榻布・荅布・答布】トウフ〔同源〕

肌目荒い厚布。(たふ)(たふ)(たふ)

たふれる【倒】タオレル〔近08・09・恆2・音訓〕

字音(たう)に由來するものではない。⇒顛倒(てんたう)=轉倒(てんたう)。∴京のきだふれ、大阪の喰だふれ。⇒(はふ)

たへこ【妙子】タエコ〔姓名〕

女性名。「たえこ」とすると「絶子」を聯想して不吉ではあるまいか。

たへる【堪・任・禁】タエル〔恆4・同源〕

文語は「たふ」。⇒()・⇒()える、と誤りやすい。(たむ)(にむ)(きむ)。地名人名で(たふ)はよく用ゐられる。惟任(これたふ)(明智)光秀は戰國武將。⇒松任谷(まつたふや)由實(ゆみ)は歌手。今任原(いまとばる)は福岡縣田川郡の地名。⇒(たぶのき)。∴堪ヘガタキヲ堪ヘ。

たましひ【魂】タマシイ〔近12〕

たまづさ【玉梓】タマズサ

←玉+(あづさ)

たまをのほし【鬼宿】タマオノホシ

二十八宿の一。魂緒(たまを)の星。

たみ【萌黎・氓隸】〔同源〕

萌黎(ばぅれい)=氓隸(ばぅれい)

[たむ](tam)(旧たん)…54堪+58湛\54探\54耽\54壜(罎)\54覃\55淡\55啗\55擔(担)膽(胆)\58站
[だむ](dam)(旧だん)…54男\55談

たむでき【耽溺・湛溺】旧たんでき

()ける

たむぱく【澹泊=淡薄】旧たんぱく

(あは)

ためらふ【躊躇】タメラウ〔聯綿〕

躊躇(ちゅうちょ)は「t-」の雙聲字。

ためらふ【逡巡=蹲循】タメラウ〔聯綿・同源〕

逡巡(しゅんじゅん)=蹲循(しゅんじゅん)は「-un」の雙聲字。∴何時までも〜して埒があかない。∴孤疑〜。

たゆ【絶】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒()える。⇒()へる。⇒妙子(たへこ)

たらひ【盥】タライ

←手+洗ひ。

たらを【太良尾】タロウ〔地名〕

アオ→オウ。

たわ【乢・嵶】

中國地方で⇒(たうげ)の稱。

だわ【】

たわいない【他愛】〔近04*・恆1・5〕

他愛(たあい)は宛字。恆5ではイ音便とするが、(たはける)とは無關係か。⇒羽合(はあひ)

たわむ【撓】〔近04・05・恆1〕

(とを)

たわやか【嬋妍】〔近04〕

たをやか。⇒うつくしい

たわやめ【手弱女】〔近04〕

たをやめ

たわわに【】〔恆1〕

たをやか【嬋妍】タオヤカ〔近07・恆3〕

嬋妍(せんけん)嬋娟(せんくゑん)。⇒たわやか。⇒うつくしい

たをやめ【手弱女】タオヤメ〔近07・08〕

たわやめ

【たん】
たむ(tam)【たん】(旧たん)…54堪+58湛\54探\54耽\54壜(罎)\54覃\55淡\55啗\55擔(担)膽(胆)\58站
たん(tan)【たん】…26反\29丹\29+32\29歎(嘆)\29炭\29蛋\29誕\29單(単)襌(褝)\30短\30鍛\30彖\30湍\31赧\32綻

たん【反】〔音訓〕

呉服採寸の(たん)(たん)の借音。また田畑の面積(たん)(たん/だん)からの借音。

【だん】
だむ(dam)【だん】(旧だん)…54男\55談
だん(dan)【だん】…29壇\29彈(弾)\30暖\30段\30團(団)\30斷(断)

ダンチョネ【】〔表音〕

斷腸(だんちゃぅ)ネ、に由來するといふ。

たんねえ【不足】〔表音〕

「たんねい」ではない。⇒ええぢゃないか。

だんべい【】ダンベエ〔表音〕

方言。←「であるべし」。

たんみん【蜑民・蛋民】〔同源〕

(たん)(たん<