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| ア | ||
|---|---|---|
| ア | (a) | 29閼慣\39阿カゴ婀カゴ痾カゴ\41蛙慣\41亞カ(亜)唖カ錏カ43堊慣\41鴉カ\ |
ああ
【嗚呼】〔表音・同源〕於・戲・嗚・呼・噫・嗟・惡・吁など、いづれも「ああ」といふ音の描寫。戲・呼などの原音はヒ・フに近く、「於戲」「嗚呼」はオーヒー・ウーフーのやうな音であった。⇒於て。 ∴〜玉杯に花受けて。
| アイ | ||
|---|---|---|
| アイ | (ai) | 14藹カゴ靄カゴ\15娃カ哇カ鞋慣\15隘カ\19哀カゴ\19愛カゴ曖カゴ靉カゴ\19挨カ埃カゴ欸カゴ\ |
アイカフ【愛甲】-コウ〔地名2690〕
神奈川縣(相模國)の郡名。現在愛川町。『類聚三代格』承和二(835)年に鮎河。
アイキャゥ
【愛敬・愛嬌(ケウ)】-キョウ[源]佛語愛行あるいは愛形との混同によって生じたものか(岩)。
アイサツ【挨拶】
[源]字義は互ひに押合ふ意(岩)。挨も拶も他に用ゐる事の少ない漢字であり、また相や逢への連想が働くためか「あひさつ」と誤りやすい。 ∴〜を交はす。
アイチ
【愛知】〔地名2275〕縣名、また愛知縣(尾張國)の郡名。『神代紀』に吾湯市、『景行紀』五十一年に「年魚市郡」。
あいなし
關係ない。
[源]「合ひなし」「愛なし」など數説あり、假名遣未詳。『日國』は「あいなし」。『岩波』は「合ひなし」説を支持するも、見出しは「あいなし」。
あいなめ【鮎魚女・鮎並】〔動物〕
[源]細い鱗の觸感が鮎に似るためといふ。
あいにく【生憎】〔恆5〕
[源]古語あやにく。「あや」は感動詞(岩)。相憎ではない。→生える。 ∴生憎、柳絮ハ綿ヨリモ白シ(杜甫)。
あいのかぜ
日本海沿岸で春から夏に吹く、穏やかな東風。『萬葉集4017』に「東風の風いたく吹くらし」。その割注に「越の俗語、東風を安由の風といふ」とあり。 ∴あいの風夢のせて(平成十二年とやま國民體育大會)。
あいのさと〔地名〕
北海道札幌市北區(〒002-807)。またJR札沼線(學園都市線)の驛名。明治初期、徳島縣人瀧本五郎氏が藍の作付に成功した事にちなむため、「あゐのさと」とすべきか。
あうご【淡河】オウ-〔地名〕
神戸市北區(〒651-1603)。「あふご」か。未詳。
アウム【阿吽】-ウン 旧-ウン
梵語ahhumの音譯字。阿は口を開く最初の音、吽は最後に口を閉ぢて出す音。通行の辭書では一般にアウンだが、『學研大漢和』は改版以降イム/オム(慣用音ウン)。 ∴〜の呼吸。
あえか
[源]こぼれ落ちる意の「あえ」と同根(岩)。
あえる
【肖】〔近16〕あやかる意の動詞。文語あゆ。
[源]あや(文・綾)の動詞化(岩)。「あへもの」の意ではない。肖は小+肉からなる形聲文字。⇒和へる。
アオザイ
越南の民族衣裳。字音襖由來。ザイは長い意味の越南固有語。
アカ【阿伽・閼伽・遏迦】〔同源〕
[源]梵語の音譯。價値あるもの、供へ物の意(岩)。aqua(水)と同源とし、また新潟縣の阿賀野川は水量豐富の意とする類はいづれも俗説。閼アツアチ・遏アツアチをアと讀むのは慣用音。 ∴〜棚。
あかう【阿川】-コウ〔地名・音訓〕
石川縣羽咋郡富來町(〒925-0426)「かう」は川のウ音便であらうが、字音河の聯想もあるのではないか。
あがた【縣】〔地名1741〕
宮崎縣(臼杵郡)延岡市の古稱。『和名抄』に英多郷。iang→アガ(英エィヤゥ)。
あかほ【赤穗】アコウ〔地名901〕
兵庫縣(播磨國赤穗郡)の市名。長野縣駒ヶ根市の赤穗(地名2361、〒399-4117)は赤須と上穗の合成地名でアカホと讀む。 ∴〜義士。
あかをだひ【赤魚鯛・阿侯(アコウ)鯛】アコウ-〔動物〕
[源]赤+魚+鯛。
あかんべい
[源]赤ん目。「あかんべえ」とも。語源は「赤ん兵衞」にあらず。⇒べっかんかう。
あきうど【商人】アキュウド〔近10〕
[源]商人の音便形(岩)。
あきなひ【商】-ナイ
[源]「なひ」は行ふ意の接尾語。うらなひ・ともなひの「なひ」の類(岩)。縁起をかついで「商内」や「春夏冬(秋ない)」と書く場合があるが、假名遣は合はない。 ∴〜が少ない。
あきフ【秋保】-ウ〔地名4087〕
宮城縣(名取郡)仙臺市太白區(〒982-0241)。温泉地。『日國』は「あきう」。山口縣(周防國)吉敷郡秋穗町(地名1176)はアイオと讀む。
あきらか【明】〔同源〕
杲・晧・皓・皋・晃晃・煌煌。章・晶・昌。
| アク | ||
|---|---|---|
| アク | (ak) | 04幄カゴ齷カゴ握カゴ渥カゴ\43惡(悪)カゴ\45軛カ阨カ\ |
アグヒ【阿久比】アグイ〔地名2294〕
愛知縣(尾張國知多郡)の町名。
[源]iang→アガ(英エィヤゥ)。『和名抄』に英比郷。
あさ【朝】〔同源〕
朝・晁・鼂。晁衡は阿部仲麻呂の唐稱。 ∴日本ノ晁衡帝都ヲ辭シ、征帆一片蓬壺ヲ遶ル。
あさうワン
【淺茅灣】アソウ-〔地名1628〕對馬の地名。同地に淺茅山あり。
あさがほ【朝顏】-ガオ〔近07〕
牽牛子とも。→牽。牛は呉音。 ∴〜に釣瓶取られてもらひ水。
あざける【嘲】〔同源〕
調弄・嘲弄。 ∴人の失敗を〜。
あさぢふ
【淺茅生】-ジウ淺茅灣。⇒生ふ。 ∴〜の宿。
あさふ
【麻生】アソウ〔姓名〕アザブ・アソなどと讀む場合もあり。⇒生ふ。 神奈川縣川崎市麻生區。 和歌山縣那賀郡那賀生「麻生津中(〒649-6615)」は「をふづなか」とすべきか。
あざむく【瞞】〔同源〕
瞞着=謾着。 ∴花も〜美人。
あしい【惡】〔近13〕
あしなへ
【蹇・跛】[源]足の不自由な意の「蹇ぐ」から。「萎える」とは關係ない。 ∴蹇蹇録(陸奧宗光)。
アジム【安心院】〔地名1418〕
大分縣(豐後國宇佐郡)の町名。字音心に由來するものか未詳。
アシュラ
【阿修羅】〔佛教〕[源]梵語アスラの音譯。修シウシュ。呉音シュであるため漢音をシュウに誤りやすい。シュゥは本來sungのやうな音であり、シュとは源流が全く異る。⇒修多羅。 ∴修羅の巷か向陽寺(橘中佐)。
あしらひ【待遇】アシライ〔近11〕
∴客の〜がうまい。
あすなろ【翌檜】〔植物〕
[源]明日は檜にならうの意(岩)。『枕册子38』にあり。「あすはひ(アスワイ)の木」が誤った語源解釋により變化したものといふ。 ∴『〜物語』(井上靖)
あせみづく【汗水漬】-ミズク
「づ」は「水」と「漬く」どちらの假名が殘ったものか不明。 ∴〜になってはたらく。
あだ【仇・讐】〔同源〕
仇・讐。讎は讐の異體字。 ∴江戸の〜を長崎で討つ。
あだかえ
【出雲郷】〔地名1025〕島根縣(出雲國)八束郡東出雲町(〒699-0108)。阿陀加夜社。
アタゴ
【愛宕】〔地名118〕京都市ほか芝愛宕山など全國に分布。宕(tang)。『三代』貞觀二(860)年に愛當護山。⇒愛宕。 ∴〜の山に入る月を(鐵道唱歌)。
あたひ【價・値】アタイ〔近12〕
和歌山縣日高郡美山村愛川(〒644-1213)は「アタイがは」か。 ∴春宵一刻〜千金。
あたボウ
[源]「當り前のべらぼう」の略とされる。字音は坊だが、『日國』など「あたぼう」。
あたる【當・中】〔同源〕
丁ティチャゥ・貞・當。
あぢ【味】アジ〔近01・02・恆6〕
∴大〜。
あぢ【鰺】アジ〔近01・02・恆6〕
[源]味良い魚の意といふ。『和名抄』に阿遲。
あぢきない【味氣無】アジキ-〔恆6〕
[源]「あづきなし」の轉(岩)。「あぢけない」とも。「味氣」は宛字。
あぢさゐ【紫陽花】アジサイ〔近01・11・12・恆5・6〕
[源]語源に諸説あるが、「ゐ」は藍とするものが多い。『萬葉20-4448』に安治佐爲。
あぢははない
【味】アジワワナイ實際の發音は「アヂアワナイ」に近いか。「味あふ」では誤。⇒危う。⇒祝はれた。
あぢふ【味經】アジウ〔地名390〕
大阪府(攝津國東成郡)天王寺區味原街町〒543-0023)の古名。『孝徳紀』白雉元(650)年に「味經宮」。『萬葉集928』に「味經の原」。
| アツ | ||
|---|---|---|
| アツ | (at) | 29遏カ\29閼カ\30斡慣\32軋カ\59壓(圧)慣[アフ]\ |
あづき【小豆】アズキ〔近02・恆7・音訓〕
字音豆とは無縁か。『日本書紀』に今の小豆島を阿豆枳辭摩。
あづく【預】アズク〔近03*〕
あづける【預】アズケル〔恆7〕
あづさ【梓】アズサ〔恆7〕
玉梓。 ∴かへらじとかねて思へば〜弓(楠木正行)。∴〜二號。
あづま【東】アズマ〔恆7〕
弟橘姫を偲ぶ日本武尊の「あづまはや(わが妻よ)」の傳説は有名。 我妻・吾嬬などは現代假名遣でもアヅマ。京成電鐵の驛名「東あずま」は重言となる。∴〜男に京女。
あづまや
【東屋・四阿】アズマ-吹きはなちの小さな建物。
[源]東國風の粗末な家の意(岩)。四阿山は群馬縣の山名(地名3334)。⇒亭。
アヅミ
【安曇】アズミ〔地名2383〕長野縣の郡名。曇。安曇川は滋賀縣高島郡安曇川町(地名575)にあり。渥美半島なども同系の地名といはれる。⇒惠曇。 ∴〜野(松本盆地)。
あつめる
【集】〔同源〕收集=蒐輯。輯(sip)・蒐(siu)・聚(syu)・衆(siong)は本來まったく異った音であった。字音假名遣でも聚と衆の相違までは表現し得てゐない。 聚シュウジュ・湊・輳・簇・藪・叢。糾合=鳩合。⇒九。∴群聚=群衆=群集。簇生=叢生。
アテルヰ【阿弖流爲】アテルイ〔姓名〕
蝦夷の長の名。坂上田村麻呂と對峙したと傳へる。岩手縣(膽澤郡)水澤市安土呂井(跡呂井)(地名4283)はその名殘といふ。
あと【蹤・踪】〔同源〕
蹤ショウシュ・踪ショウシュ。從ショゥシュ・宗ソゥソ。
あな【穴・孔・窩】〔同源〕
孔・腔カゥコゥ・空。窟窿は孔の緩讀といふ。口腔はコウコゥの醫學的慣用讀み。腔腸動物はクゥチャゥとしない。窩・窠。⇒尻。
あなじかぜ
冬に吹く北西の季節風。
[源]「し」は風の意(岩)。あなぜ風とも。⇒やまじかぜ。⇒旋毛。
あなふ
【賀名生】アノウ〔地名301〕奈良縣(吉野郡)西吉野村。後醍醐帝の行宮所在地。古名穴生。足利尊氏の南朝歸順と、これに伴ふ後村上天皇の京都還幸を祝して改名したものといふ。⇒生ふ。
あなふ
【穴太】アノウ〔地名484〕滋賀縣(滋賀郡)大津市(〒520-0114)。「穴太積み」は城郭の石垣積みの手法。『記成務』に志賀高穴穗宮。 穴生・穴太・穴穗などの地名(地名282・325・582・1387・3423)は第十一代垂仁天皇から二十代安康天皇(穴穗天皇)までの事蹟に關係してゐるものが多い。⇒安濃津。
あなふジ【穴太寺】アナオ-〔地名789〕
京都府(丹波國桑田郡)龜岡市(〒621-0029)の寺名。穴穗寺とも。あなう・あなお・あのう・あのお・あなおう、など表記が安定しない。 歌枕穴憂里はこの附近。∴かかる世に生れあふ身のあな憂やと思はで頼め十聲一聲(西國札所二十一番御詠歌)。
あにぢゃ
【兄者(ジャ)】-ジャ〔音訓〕[源]兄である人の意(岩)。字音者由來ではない。
あにぢゃ【兄者(ジャ)】-ジャ〔音訓〕
[源]「兄である人」の略。姉者。⇒父者。
あねぢゃ
【姉者(ジャ)】-ジャ〔音訓〕[源]「姉である人」の略。兄者。⇒母者。
アノつ
【安濃津】〔地名657〕三重縣(安濃郡)津市の古名。阿漕ヶ浦は「濃」を「こき」と訓讀みしたものといふ。⇒穴太。
あは【粟】アワ〔近04・恆1〕
阿波國をまた粟國とも。 「うらめしき里の名なれや君に我あはず(粟津)の原のあはで歸れば(兼盛集)」は四つ假名が一致しない。
アハ【安房】アワ〔地名3133〕
舊國名。房。阿波國と同讀。⇒淡路。
あはい
【淡】アワイ〔恆1・同源〕恬淡=恬澹は疉韻字。淡薄=澹泊。 ∴〜思ひ出。
アハウ【阿呆・阿房】アホウ
呆は某の古字といふ。『日國』はアホウ、ただし信天翁はアハウどり。 ∴踊る〜に見る〜。
アハウどり【信天翁】アホウ-〔動物〕
[源]阿呆鳥。
あはす【合】アワス〔近04〕
あはせる
【併】アワセル〔同源〕并・併・竝。⇒竝ぶ。 ∴平行=竝行=并行。
あはぢ
【淡路】アワジ〔地名764〕舊國名。
[源]阿波國への通り道にあたるための稱。淡い。 滋賀縣野洲市安治(〒520-2411)は「アワヂ」とすべきか。∴〜島かよふ千鳥の鳴く聲に(百人一首78)。
あはひ
【間・合】アワイ[源]合合の約(岩)。鹽梅。
あはゆき
【淡雪】アワ-〔近04・恆1〕降ってもすぐ消える春の雪。
[源]奈良時代の泡雪と同意だが、平安時代には淡の感覺(岩)。泡雪。
あはら【湶】アワラ〔地名〕
富山縣(射水郡)高岡市(〒933-0911)。濕地、深泥の田の意。岐阜縣に分布する地名阿原も同樣の由來といふ。蘆原温泉(〒933-0911・地名1898)は福井縣の地名。平成十六年「あわら市」成立。
あはれ【哀】アワレ〔近05・同源〕
[源]感動詞アとハレの複合(岩)。「天晴れ」は「あはれ」の促音化。 憐憫・憐愍・旻、いづれもあはれむ意。∴討たれし平家の公達〜(青葉の笛)。
あひおひ【相生】アイオイ
謠曲では相老の意にも解して用ゐた(岩)。兵庫縣相生市は昭和十七年市制以前「あふ(オウ)」。⇒生ふ。
あひくち【匕首】アイ-
[源]合ひ口。
あひだ【間】アイダ〔近11〕
[源]「合ひ」由來か。∴坂は照る照る鈴鹿は曇る、間の土山雨が降る(鈴鹿馬子歌)。
あひば【饗庭】アイ-〔姓名〕
饗。阿倍氏は饗に由來し、朝廷の神事の宴會を司ったといふ。
あひラ
【姶良・吾平】アイ-〔地名1798〕姶良は鹿兒島縣(大隅國)の郡名。吾平町は肝屬郡の町名。もと姶良郡に屬す。『和名抄』に姶羅郡。但し後世には郡域に大きな異同あり。「姶ふ」は訓讀み。吾平山上陵は鵜草葺不合尊の御陵。⇒愛媛。
あひる【家鴨】〔動物〕
[源]「足+廣」か。アイルとは讀まない。
あふ
【粟生】アオ〔地名131〕京都府長岡京市(〒617-0811)。
[源]粟+生。「煽る」がアオルとなるのと同じ音變化。⇒生ふ。茨城縣鹿島市粟生(〒314-0021)などは「あはふ」。
あふ【合・會・逢・遭】アウ〔近10・同源〕
逅(hou)・遘(kou)・覯(kou)いづれも本來は完全な同音ではない。邂逅(kaihou)は「k-」の雙聲ではない。 ∴稀覯本。∴あふは別れのはじめとて。
アフ
【奧武】オウ〔地名(琉球)53〕沖繩の本島南端など各處にあり。いづれも葬禮の島で、青が語源といはれる。奧+武か、または奧一字を「あを」に宛てたものか不詳。⇒襖。
あふぎ【扇】オウギ〔近08・09〕
扇は逢ふに通じるので、餞別に贈ることが多い(岩)。
あふぐ
【仰】アオグ〔近08・09・恆2〕「仰せ」と混同して「おふぐ」などと誤りやすい。仰木(地名495・〒520-0247)は大津市の地名。 ∴〜今日こそ樂しけれ(紀元節)。
あふぐ【煽】アオグ〔近08・恆2〕
∴扇で〜。
あふこ【朸】オウコ〔近09〕
和歌ではしばしば會期(逢ふ機會)と掛け言葉にする。 ∴〜なきこそわびしかりけれ(古今集)。
あふご【淡河】オウ-〔地名854〕
神戸市北區(〒651-1603)
あふさかやま【逢坂山】オウサカ-〔恆2・地名471〕
大津市(近江國滋賀郡)。
[源]上代の關所。∴知るも知らぬもあふさかの關(百人一首10)。
あふせ【逢瀬】オウセ
あふチ【相知】オウ-〔地名1597〕
佐賀縣東松浦郡の町名『地名』は「アフチ」。「あひチ」のウ音便で「あうチ」の可能性もあり。
あふち【樗・楝】オウチ〔近09・08〕
栴檀の古名。∴妹が見し〜の花は散りぬべし(萬葉5-798)。
あふのく【仰】アオノク〔近08〕
あふひ【葵】アオイ〔近08*・09・恆2〕
[源]『新撰字鏡』に阿保比。「我こそや見ぬ人戀ふる病すれあふひならでは止む藥なし(拾遺集)」は、葵が藥に用ゐられる事と「逢ふ日」をかけてゐる。
あふまがとき【逢魔が時】オウマ-
大禍時とも。この場合、現代假名遣でオオマガトキ。
あふみ
【近江】オウミ〔近09・地名468〕舊國名。
[源]近つ淡海の略(岩)。『記神代』に近淡海國造。漢語風表現の江州はガゥと濁る。⇒遠江。⇒青海。⇒苧績。 ∴〜商人。
あふむく【仰向】アオムク〔近08〕
∴あふむけば君がゐる。
あふり【泥障・障泥】アオリ〔近08・09〕
馬具。泥障作(〒031-0115)は青森縣三戸郡の地名。
あふる
【煽・呷】アオル〔近08・恆2〕粟生。 ∴不景氣のあふりを受けて倒産した。
あふれる
【溢】〔恆2〕アオレルとは讀まない。「屠る」も同樣。但し「煽る」はアオルと讀む。 ∴會場は聽衆であふれた。
あへぐ【喘】アエグ〔近16〕
∴喘ぎながら山を登る。
あへて【敢】アエテ〔近15〕
伊賀國一の宮の敢國神社は上野市にあり、もとは阿拜郡(地名587)。のち山田郡と合併して阿山郡。 ∴あへて苦言を呈する。∴あへなく敗退。
あへる
【和】アエル肖える。 ∴あさつきを酢味噌で〜。
あまえる
【甘】〔恆4〕文語甘ゆ。 ∴友人の厚意に甘える。
あまかは【天川】-カワ〔外來〕
澳門の日本における古名。
[源]阿媽港の音譯といふ。港。 ∴〜舟。
あまっさへ【剩】-サエ
[源]「あまりさへ」の音便形。今日のアマツサエといふ發音は文字にひかれたよみ方。「あまさへ」は促音便を表記しない形(岩)。∴反省の色なく、〜薄笑ひさへ浮べてゐる。
あまづら
【甘葛】-ズラ〔植物〕[源]甘蔓の意(岩)。葛。
あまは【天羽】〔地名3153〕
千葉縣(下總國)の郡名。ほぼ今の富津市。
[源]『和名抄』に「阿末波」。姓ではアモウと讀む場合が多いが、「あまう」とすべきか。假名遣未詳。
アマミ【奄美】〔地名1809〕
奄。
あまゆ【甘】〔近19〕
文語下二段動詞。甘える。
あまる【餘】〔同源〕
冗員=剩員。
あまんじる【甘】〔恆8-1〕
∴非難を甘んじて受ける。
アムバイ
【鹽梅・按(アン)排】アン- 旧アン-[源]鹽梅と按排はもと別語だが、中世末から近世初頭に混同したものといふ。また間の變化とも。
あめのうづめ【天鈿女命】-ウズメ〔姓名〕
あめんボゥ【水黽】〔動物〕
水面で小蟲を捕へる時、水飴の臭ひがするため「飴ん棒」が語源といふ。
アモイ【厦門】〔外來〕
厦。福建音由來と思はれる。現地音はエームイのやうな發音である。
あやふう
【危う】アヤウウ[源]「あやふく」のウ音便。「あやふふ」ではない。⇒味ははない。⇒祝はれた。
あやふや【不審】
アヤウヤとは讀まない。
あやまる【訛・譌】〔同源〕
訛・譌。
あゆち
【年魚市】〔地名2280〕[源]愛知の古名。名古屋市昭和區に阿由知通(〒466-0027)。 ∴たづ鳴きわたる年魚市潟。
あらせいとう【紫羅欄花】〔植物〕
油齋燈(燈明)の意といふ。
あらはす【現・表・著】アラワス〔近05〕
[源]「露は」から。顯現は「ken」の雙聲疉韻字。 ∴名は體をあらはす。
あらひぐま【浣熊】アライ-〔動物〕
[源]洗ひ+熊。
あらふ【洗】アラウ〔同源〕
洗セイサイ・洒セイサイ。「洗」はセン・セイ兩音あり、洗衣の如し。 「莖も葉もみな緑なる深芹は洗ふ根のみや白く見ゆらん(拾遺集384・輔相)」は、歌中に「荒船の御社」を隱題として詠み込んでゐる。荒船神社は群馬縣甘樂郡とも、筑前國ともいふ。 濯・滌兩字の原音はかなり近い。洗淨は洗滌の書替へ字。條の連想から洗滌と讀み誤り、更に淨に置換へたもの。 浣衣=澣衣。浣腸=灌腸。灌漑は「k-」の雙聲字。盥の訓はまた「たらひ」。 沐浴は「-ok」の疉韻字。
あり【有】〔近21〕
文語ラ變動詞
アリナレ【阿利那禮】〔外來〕
鴨緑江の古名。阿利が鴨緑に相當し、那禮は朝鮮語で川の意といふ。
あるいは【或】〔近13*・恆5〕
[源]もと「有る人は」の意(岩)。「あるひは」に誤りやすい。
あるじ【主人】〔近01〕
アレワイサノサ〔表音〕
江戸俚謠『お江戸日本橋』。俗曲『深川』。 ∴行列揃へて〜。
アレワエーエトソーリャ〔表音〕
宮城縣方言『大漁唄ひ込み』。 ∴〜大漁ダエ。
あわ【泡】〔近04・05・恆1〕
あわただし【慌】〔近04〕
急遽を急拠(據)と書くのは誤。
あわつ【惶】〔近04・05〕
∴あわてる乞食はもらひが少ない。
あわてる【慌・周章・蒼惶・蒼黄】〔恆1・聯綿・同源〕
周章は「s-」の雙聲字。 蒼惶・蒼黄は「-ang」の疉韻字。∴周章狼狽。
あわゆき
【泡雪・沫雪】〔恆1〕降ったばかりで固ってゐない新しい雪。平安時代には淡雪の意に解されるやうになったといふ。
アヰ【安威】アイ〔地名426〕
大阪府(攝津國島下郡)茨木市(〒567-0001)。『延喜式』に阿爲神社。『雄略紀』に藍原。威・爲。
あゐ【藍】アイ〔近11・12・恆5〕
[源]青と同根(岩)。∴青は〜より出でて〜より青し。
アヲ
【襖】アオ〔近07〕[源]「襖」の字音アウをアヲと日本語化したもの(岩)。芭蕉をバセヲとする如し。⇒アオザイ。⇒奧武。⇒素襖。
あを【青・蒼】アオ〔近07・08・恆3・同源・聯綿〕
青セィシャゥ=蒼。蒼茫は「-ang」の疉韻。 ∴〜菜に鹽。
あを
【白馬】アオ[源]灰色のやうな色の馬をいったらしい。延長年間頃から「白馬」と書くやうになった(岩)。鹿島神宮の白馬祭はオウメと讀む。⇒青梅。 ∴〜節會。
あをがひ【螺鈿】アオガイ〔近07〕
[源]青貝。
あをじ【蒿雀・青鵐】アオ-〔動物〕
[源]青+鵐。石川縣(加賀國)鹿島郡鳥屋町一青(〒929-1715)は鵐の轉といふ。
あをひゑ
【青竹刀】アオヒエ青竹の小刀。
[源]「ひゑ」は、へぐ、切り取る意の動詞「聶う」の名詞形(岩)。『日國』は「あをひえ」。⇒竹刀。
あをま【青馬】オオマ〔地名3211〕
千葉縣香取郡東庄町(〒289-0615)。
あをみ
【青海】オウミ〔地名1196・姓名〕近江・邑美苧績・大三島などと混同しやすい。山口縣長戸市青海島ほか、同じ地名は各地にあり。履中天皇の皇女飯豐青皇女をまた青海皇女と申上げる。 愛知縣(三河國)碧海郡(地名2296)は現稱ヘキカイ。 東京都江東區の埋立地(〒135-0064)はアオミと讀む。
あをめ
【青梅】オウメ〔地名2807〕東京都(多摩郡)の市名。「あ+うめ」ではない。『地名』は「ヲウメ」。⇒眞岡。⇒白馬。 ∴〜棉。
| アン | ||
|---|---|---|
| アム | (am)旧アン | 54暗カ闇カ諳カ58黯カ\54菴カ庵カ56罨慣\58餡唐\ |
| アン | (an) | 29安カゴ按カゴ案カゴ鞍カゴ鮟カゴ+31晏カゴ\44杏唐[カゥ]\44行唐[カゥ]\ |
アンカゥ
【鮟鱇】-コウ〔動物〕[源]赤魚の轉か。鱇は國字であるが、康の形聲文字。ただし辭書によってはコウとするものもある。 兵庫縣篠山市の安口(〒669-2505)は舊名「鮟鱇」。はだかすは鮟鱇に似た魚で、これを簡略化して安口と書いたといふ。∴提燈〜。
アンジャゥ【安城】-ジョウ〔地名2299〕
愛知縣(三河國碧海郡)の市名。古名安祥。
アンズ
【杏・杏子】〔近03*・植物〕杏・子いづれも唐音。→杏。⇒銀杏。
あんぢょうアンジョウ〔表音〕
關西方言。
[源]味+良う。∴〜しとくれやす。
アンドン【行燈】
いづれも唐音。行カゥギャゥ(hang)・燈(tong)。 ∴晝〜(大石内藏助)。
アンニョンハシムニカ【安寧】
朝鮮語挨拶語。寧(ning)。
あんめえ〔表音〕
←あるまい。⇒ええぢゃないか。
| イ | ||
|---|---|---|
| イ | (i) | 05易カゴ\05椅カゴ猗カゴ倚カゴ\05移カゴ\05u恚カゴ\05縊カゴ\06伊カゴ\06夷カゴ姨カゴ痍カゴ\06u惟カ唯カ\06u遺カ\06彝(彜)カゴ\06懿カゴ\06肄カゴ\07以カゴ苡カゴ\07意カゴ\07異カゴ\07已カゴ\07怡カゴ貽カゴ\07矣カゴ\07醫(医)カゴ\08衣カ依カ\ |
| ヰ | (ui) | 05u委カゴ萎カゴ逶カゴ痿慣\05u爲(為)カゴ\06u位カゴ\06u維カ帷カゴ\08u威カゴ\08u尉カゴ慰カゴ\08u畏カ\08u胃カゴ謂カゴ渭カゴ蝟カゴ\08u彙カゴ\08u韋カゴ偉カゴ緯カゴ葦カゴ違カゴ圍(囗囲)カ幃カゴ\ |
| ▼隹(スイ/スイ) 惟唯(イ/ユイ)、唯々諾々、 維(ヰ/ユイ)、維摩 帷(ヰ/ヰ) ▼恚(イ)←圭(クヱイ)の形聲系列は大きく二系統に分れる。 詳細は【ケイ】の解説箇所參照。 | ||
イ【以】〔表音〕
平假名「い」の原字
イ【伊】〔表音〕
片假名「イ」の原字
イ【意】〔表音〕
變體假名「 」の原字。
イ【移】〔表音〕
變體假名「 」の原字。
い
【膽】〔音訓〕膽嚢の古名。「い」は肝の意、胃とは異る。字音タム。
いいえ〔恆5〕
いいちこ
焼酎の商品名。「〜ちこ」は大分縣北部方言で強調の意。「良い+ちこ」で、假名遣は「いいちこ」と考へられる。
イウイウ【呦々】ユウユウ〔表音〕
幼(eu)のやうな鹿の鳴き聲。ユゥはyong、イフはyipのやうな音であり、鹿の鳴き聲としては不適當だらう。 ∴鹿鳴〜(詩經)。
イウイウジテキ【悠悠自適・優游〜・油油〜】ユウユウ-〔同源〕
悠・優・游・油。
イウゼン【友禪・幽禪・祐善】ユウ-
イウゼン【猶然・悠然・裕(ユウ)然】ユウ-〔同源〕
いうて
【言うて】ユウテ〔表音〕「言ふ」のウ音便。「言ふ」は現代假名遣でもユウとはならないが、京都方言の描寫ではユウテと書かれる場合が多い。⇒ちうて。
イウワ【宥和】ユウワ
融和は近義だが、假名遣は異る。
いえ【否】〔恆4〕
いえ【癒】〔近15〕
イエライシャン【夜來香】〔植物〕
→香(hiang)。
いえる
【癒】〔恆4〕癒ゆ。 ∴病が〜。
イカ
【伊香】〔地名566〕滋賀縣(近江國)の郡名。
[源]hiang→香(hiang)。古くイカゴと讀む。郡内の小湖余吾湖は、琵琶湖の大江に對して伊香小江といはれた。⇒鳰。
いかさま【如何樣】
∴〜、得心がいった。
いかづち【雷】イカヅチ〔恆7〕
[源]嚴つ靈の意(岩)。
いかなご
【玉筋魚】〔動物〕魚名。
[源]生態不明のため、如何魚子と呼ぶといふ。小女子。
いかもの【如何物】
∴〜食ひ
いかる【斑鳩・鵤】〔動物〕
鳥名。
いかる【忿・怒】〔同源〕
忿懣=憤懣=煩悶。
いかん【如何】〔同源〕
[源]←「いか(疑問詞)+に(助詞)」の撥音便。如・若・何・曷。 ∴〜せん走るに走れない。
| イキ | ||
|---|---|---|
| ヰキ | (uik) | 48u域ゴ\ |
いぎたない【寢汚】〔近13〕
∴いぎたなく睡り込んでしまつた。
いきづく【息】〔恆7〕
[源]息は「生き」と同根(岩)。∴傳統がいきづいてゐる。
いきどほり【憤】イキドオリ〔近08・09〕
[源]息+通る。∴激しいいきどほり。
いきほひ【勢】イキオイ〔近08・11〕
[源]そのものの發するイキ(活力)が、盛んに活動してあたりを覆ふ意(岩)。∴勝った者がいきほひ天下をとる。
イギリス【英吉利】〔外來〕
英(ing)。
| イク | ||
|---|---|---|
| イク | (ik) | 01育カゴ\01毓カゴ\ |
| ヰク | (uik) | 01郁カゴ\ |
いくさぶね【艨艟】〔聯綿〕
艨艟・艨衝は「-ong」の聯綿字。
イクヂない【意氣地】イクジナイ〔恆6〕
∴男のくせに〜。
いくは【的】
弓の的。平安京大内裏の郁芳門は的氏の造立にちなむ命名といふ。
イクレ【勇禮】〔地名2053〕
新潟縣の古地名。三條市井栗(〒955-0013)に比定されてゐる。勇(yong)。
いけしゃあしゃあ【洒々】
「いけ」は接頭語。「洒」は音シャ。 ∴いけぞんざい。∴いけすかない。
いけズキ【生食・池月(づき)】
馬名。宇治川の先陣爭ひで磨墨とならび著名。東京馬込の洗足池には池月橋あり。
いごっそう〔表音〕
土佐方言。異骨相は恐らく宛字。
いこま【生駒】〔地名317・226〕
山名。奈良縣(大和國平群郡)と大阪府(河内國河内郡)の間。『神武天皇即位前記』に膽駒山。⇒膽。
いさかは
【率川】-カワ〔地名202〕奈良市猿澤池の南にある川名。『記開化』に春日伊邪河宮。「率る」との關係は未詳。 ∴いざ率川の音の清けき(萬葉7-1112)。
イサキ【伊佐幾】〔動物〕
魚名。
[源]磯+魚。
イザナギ【伊邪那岐・伊弉諾】〔姓名〕
[源]ナキは「諾」の漢代の發音nakによる當て字(岩)。伊・弉・諾ダクナク。 ∴〜景氣。
イザナミ【伊邪那美・伊弉冉】〔姓名〕
[源]「冉」の漢代の音はnam。轉じてナミに宛てた(岩)。伊・弉・冉ゼムネム。
いさは【膽澤】イサワ〔地名4277〕
岩手縣の郡名。古代に坂上田村麻呂の膽澤城あり。⇒膽。
いさはや【諫早】〔地名1572〕
長崎縣(肥前國高來郡)の市名。古名は伊佐早村。いま伊佐早城あり。
いさりび
【漁火】「いざる」は漁をする意の動詞。⇒膝行りとは別。
いさを【勳・功】イサオ〔近07・08・恆3〕
いしずゑ【礎】イシズエ〔近03・14〕
[源]「石据ゑ」の意(岩)。∴國の〜。
いしヂ【石地】-ジ
沖繩方言で家の礎石。沖繩縣戦蹟國定公園「平和の礎」はこの意であらう。
いすか【交喙】〔動物〕
∴〜の嘴。
いすのき【蚊母樹・柞】〔植物〕
古名ゆし。
イスパニア【西班牙】〔外來〕
[源]班・牙。
イすみ【夷隅】〔地名3177〕
千葉縣(上總國)の郡名。『安閑紀』元年に伊甚國造。←甚。平成十七年「いすみ市」成立。 新潟縣新發田市五十公野(〒957-0021)は『地名2100』に「古訓イキミノ」とあり、夷隅とは關係ないだらう。
いそ【磯】〔同源〕
磯・礒。
いたい
【疼・痛】〔聯綿〕痛・疼・恫。疼痛は「-ong」の疉韻字。 ∴古傷が〜。
いたいけ【幼気】
[源]痛き氣の音便形(岩)。〜ない。
イタク
【依託・倚託】もたせかけること。依・倚。⇒委託。
いたこ【潮來】〔地名3638〕
茨城縣(常陸國行方郡)の町名。『常陸風土記』に伊多久・板來驛。「潮來」は徳川光圀の命名といふ。潮の至り來る意。 ∴〜花嫁さん(花村菊江)。
いたちぼり【立賣堀】〔地名〕
大阪市西區(〒550-0012)。
いたづら【戲・徒】イタズラ〔恆7〕
∴花の色は移りにけりな〜に(百人一首9)。
いたどり【虎杖】〔植物〕
[源]痛み取り。古名多遲。反正天皇の御名多遲比瑞齒別は虎杖の花にちなむといふ。 ∴いたどりはまして虎の杖と書きたるとか(枕草子147)。
いたはる【勞】イタワル〔近04〕
∴老人を〜。
イタミ【伊丹】〔地名437〕
兵庫縣(攝津國川邊郡)の市名。『山槐記』治承四(1180)年に「伊多美」。但し丹の字音はタンであり、タムではない。後世の命名か。
| イチ | ||
|---|---|---|
| イチ | (it) | 21一(弌)ゴ\21壹(壱)ゴ\ |
イチ【一・壹】〔同源〕
一イチイツ・壹イチイツ。
いちきくしきの【市來串木野】〔地名1825〕
平成十七年、鹿兒島縣串木野市と日置郡市來町が合併し「いちき串木野市」成立。『地名』には「イチク」とあり。
いぢける【萎縮】イジケル〔近01*・恆6〕
いちじく【無花果】〔植物〕
[源]一熟。またペルシャ語由來の音譯映日果からとも。江戸時代に渡來。現代假名遣にある「同音の連呼」法則は無花果・著しい・縣知事などに限り例外とされる。
いちじるしい【著】
[源]イチは稜威の轉(岩)。非常+明白とも。古形いちしろし。
イチヅ【一途・一圖】-ズ
途トヅ・圖トヅ。
イチハ【一把】-ワ
三把はサンワ、三羽はサンバと讀む傾向あり。音訓の相違ゆゑか。 ∴菜っ葉を〜買ふ。
いちひがし
【櫟・赤檮】イチイ-〔植物〕ぶな科常緑高木。
[源]建材などに用ゐ、木質が赤いため甚+緋が語源といふ。萬葉集などにも登場するが、これは後世に誤って一位と呼ばれた樹木の事ともいふ。漢和字典では「櫟」の訓を「くぬぎ」とするが、地名では「いちひ」と讀む事が多い。山口縣宇部市櫟原(〒754-1314)など。
いぢめる【虐・苛】イジメル〔近01*・恆6〕
いちゃう
【公孫樹・銀杏】イチョウ 旧いてふ〔植物〕[源]室町時代以降に字書類などに見え、イチャウと振假名がある。「銀杏」の宋時代の發音インキャウとなったものであらう。イテフと書くのは、語源を「一葉」と考へたからで、イチエフがつまってイテフとなる。鴨脚とも書くので、その唐音ヤチャオの轉と見る説(大言海)もあるが、疑はしい(岩)。銀杏。⇒泥鰌。
いぢらしいイジラシイ〔近01*・恆6〕
∴子供ながらに働いてゐる姿がいぢらしい。
いぢる【弄】イジル〔近01*・恆6〕
「じ」も可
イチロー【鈴木一朗】〔姓名〕
正しい假名遣は一朗であらうが、固有名詞は改め難い。
イチワゥ【一往・一應(オゥ)】
現在は一應が多い。
イチヰ
【一位・水松】-イ〔恆5〕一位科常緑高木。あららぎ。
[源]建材などに用ゐ、特に笏の材料である事から、位階にちなみ一位と呼ぶ。岐阜縣大野郡久々野町の位山を産地とする。木質が櫟同樣に赤く、また果肉は食用となるため、萬葉集所出の「いちひ」は一説にこちらであるともいふ。
| イツ | ||
|---|---|---|
| イツ | (it) | 21一(弌)カ\21溢カ鎰カ\21逸カ\21乙カ\21佚カ軼カ\22u聿カ\22u鴪カ\22u鷸カ\ |
イヅ【伊豆】イズ〔地名2603〕
舊國名。温泉が「出づ」ゆゑの名といふ。←豆トウヅ。 宮城縣の伊豆沼(地名4187)は、古地名伊治が變ったものといふ。伊治城は古代城。∴いついかで逢ふ道あらむつひに身の逢はでは如何生き甲斐もなし(横井也有)。隱題として、伊豆・伊賀・近江・陸奧・美濃・阿波・出羽・加賀・壹岐・甲斐の各國を詠み込んでゐる。
いづ【出】イズ〔恆8-1〕
「家貧しくて孝子出づ」は「いづ」であって「でず」ではない。 ∴『生れ出づる惱み』(有島武郎)。
いつくしま
【嚴島】〔地名1143〕廣島縣(安藝國佐伯郡)宮島の神社。市杵島姫命を祭る。
[源]「嚴し」は稜威+奇が原義(岩)。『日後記』弘仁二(811)年に伊都伎嶋社。齋き祀る意。⇒嚴原。⇒嚴木。⇒御稜威。
いづくんぞ【焉・安】イズク-〔同源〕
[源]いづく(何處)ニ(助詞)そ(古い指定の助動詞。口語の「だ」にあたる)の轉(岩)。焉・安。
いづこ【何處】イズコ〔近03〕
「いどこ」から現在の「どこ」へと變化。 ∴〜も同じ秋の夕暮(百人一首70)。
いづし【出石】イズシ〔地名832〕
兵庫縣(但馬國)の郡名。いま出石城・出石神社などあり。
イッチャゥラ【一張羅】イッチョウラ
[源]もと一挺蝋燭(替への無い蝋燭)。張、挺、蝋。
いづはら
【嚴原】イズハラ〔地名1625〕長崎縣(對馬國)下縣郡の町名。
[源]齋き祀る意。嚴島。
いつはる【僞・詐】イツワル〔同源〕
僞・詭・佯狂=陽狂。 ∴身分を〜。
イップ【葉】〔外來〕
廣東語の姓の音譯。香港の俳優などに多い。
[源]→葉←イェップ。葉公・摩訶加葉の如く、名乗り字は葉と讀むのが正しい。しかし現在の北京音や廣東音はいづれも葉の系統。葉蘊儀、葉子媚など。
いづみ【泉】イズミ〔近02・恆7〕
∴みかの原わきて流るる〜川いつみきとてか戀しかるらむ(百人一首27)
いづみ【和泉】イズミ〔地名348〕
舊國名。『欽明紀』十四年に「泉郡」。「和」は冗字。出水郡は鹿兒島縣(薩摩國)の郡名。『應神紀』に日向の泉の長媛とあり、當時は薩摩大隅ともに日向國であった。
いづめこ【飯詰子】〔表音〕
育兒用の籠。また山形縣鶴岡市の玩具。飯詰は農具「ふご」の古語。
いづも
【出雲】イズモ〔恆7〕舊國名。
[源]←出づ+雲。「出ず」では、雲が出ないといふ逆の意味となる。⇒杵築。⇒出雲郷。 ∴〜八重垣妻籠みに(須佐之男命)。
いづれ【何・孰】イズレ〔近03・恆7〕
「どれ」は「いづれ」の轉(岩)。 ∴〜が菖蒲杜若。
イト【怡土】〔地名1513〕
福島縣(筑前國)の舊郡名。明治二十九年絲島郡。『魏志』倭人傳の伊都國に比定される。『仲哀紀』に伊覩縣。古代に「怡土城」あり國史跡。→怡・伊・絲。
いといがは
【絲魚川】-ガワ〔地名1982〕新潟縣頸城郡。『能因歌枕』に「いとひ川」。『本間市川文書』至徳四(1387)年に絲井川。現在の「絲魚川」となったのは戰國期以降。假名遣は「いとひ」の方が正しいか? 「いを」は魚の古稱。魚名絲魚との關係も考へられる。∴いとひがは結びも知らぬ心にはあわならぬともあらじとぞ思ふ(宇津保物語)。
いとま【暇】〔同源〕
間・閑・暇。 ∴〜乞ひをする。
いとゆふ【絲遊(イウ)】-ユウ
[源]漢語「遊絲(陽炎)」の影響をうけた語(岩)。平安時代以來「いとゆふ」と書く。語源は絲木綿や絲結などの説もあるが未詳。
イナサ【引佐】〔地名2486〕
靜岡縣(遠江國)の郡名。→引。
いなせ【鯔背】
∴〜な若い衆
いなづま【稻妻】〔恆7〕
[源]稻の夫の意(岩)。
イナバ【因幡】〔地名985〕
舊國名。
[源]法美郡稻羽郷の稻葉山にちなむ。因。百人一首16の「たちわかれいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かばいまかへりこむ」は「往なば」と掛詞になってゐる。 千葉縣(下總國)印旛沼は古名稻旛。
イナミの【印南野】〔地名856・音訓〕
兵庫縣加古郡稲美町(〒675-1111)の原野。
[源]南は字音南由來と思はれる。現在の印南郡はもとイナミと讀んだ。萬葉集に多出。『播磨國風土記』の地名説話に入浪郡。
いなみぼし【牛宿】
二十八宿の一。
[源]稻見星。
いにしへ【古】イニシエ〔近15〕
[源]いに(往)し(囘想の助動詞「き」の連體形)へ(方)の意(岩)。∴〜の奈良の都。
いぬ【往】〔近21〕
文語ナ變動詞。∴早ういね(關西方言)。
いぬぼうざき
【犬吠埼】〔地名3206・音訓〕千葉縣。訓の「吠ゆ」であって、字音吠ではないだらう。岩礁の意の碆に由來するといふ。⇒狗尾草。
いぬゐ【乾】イヌイ〔近11〕
[源]戌+亥。
イの【伊野】〔地名1354〕
高知縣吾川郡の町名。平成十六年「いの町」に町名變更。
いは
【岩】イワ〔近04〕岩・巖・癌ともにガム/ゲム。⇒巖。⇒癌。
いはき【石城】イワキ〔地名3770〕
昭和四十一年に平市などが合併して誕生したひらがな市名。舊郡名石城による。
いははれた
【祝】イワワレタ書いても喋っても落ちつきの惡い言葉である。⇒危う。⇒味ははない。
いはふ
【祝】イワウ〔近04・同源〕「いはふ」意では祝シュクシュク、「のりと、のろふ」意で祝シウシュ。祝言は後者。祝からシュウの假名遣を聯想するのは誤り。⇒呪ひ。
いはほ
【巖】イワオ〔同源〕[源]ホは、波のホ・稻のホのやうに突き出て目立つもの(岩)。巖・岩・嵒。岩窟=巖窟。⇒岩。 ∴さざれ石の〜となりて苔のむすまで(國歌)。
いばゆ【嘶】〔近19〕
文語下二段動詞。
いばら【茨・荊・棘】〔同源〕
「うばら」とも。薔薇は頭字を省略したもの。 茨は特に「はまびし」の一種。これを蒺藜とも書くのは緩讀。∴わが行く道は〜道。
イビ【揖斐】〔地名2178〕
岐阜縣(美濃國大野郡)揖斐川町。『和名抄』に「楢斐郷」。←揖・楢。 岐阜縣美濃加茂市伊深村(〒505-0008)は、揖可郷(地名2210)に比定されてゐる。
いひし【飯石】イイシ〔地名1058〕
島根縣(出雲國)の郡名。「い+いし」ではない。
いひわけ【言分・言譯】イイ-〔近04・恆1〕
∴君の言ひ分は〜がましい。
いぶかる【訝る】
∴〜やうな眼付。
いぶき
【伊吹】〔地名556・2143・植物〕滋賀岐阜縣境の山名。膽吹山とも。
[源]息+吹き。この地の伊福部氏は製鐵にたづさはったと傳へ、製鐵の鞴に息を送り込む描寫といふ。 ∴かくとだにえやはいぶきのさしも草(藤原實方)。
イフキベ
【伊福部】イオキベ〔姓名〕古代姓。景行天皇の皇子五百木入彦の裔といふ。⇒伊吹山付近で製鐵を業とした。「ふ」をオと讀むのは「煽ぐ」など「あふ」形がほとんどであり、假名遣の法則上めづらしい。中世には五百旗頭などと變化。⇒凡河内。
いぶスキ【指宿】〔地名1833〕
鹿兒島縣(薩摩國)の郡名、また市名。
[源]「ゆぶすき」は湯の豐かな意といふ。『和名抄』に揖宿郡。→揖。
いぶり【膽振】〔地名(北海道)214〕
舊國名。『齊明紀』に膽振鉏(伊浮梨娑陛)とあるのは東北地方の地名。⇒膽。
いへ【家】イエ〔近14〕
家船。
いへづと【家苞】イエ-
土産。
[源]苞は包んだ物の意。現代假名遣でもイエズトとはしない。
いほ
【五百】イオ〔近08〕五百家(〒639-2264)は、奈良縣御所市の地名。⇒八百屋。
イボ【揖保】〔地名886・893〕
兵庫縣龍野市(〒679-41**)。索麺で有名。『播磨國風土記』に粒丘。
いほキベ
【五百旗頭】イオキベ〔姓名〕珍姓。伊福部。 ∴五百旗頭眞(政治学者)。
いほり【庵】イオリ〔近07〕
[源]家と同根か(岩)。∴雨雲の雷の上に〜せるかも(柿本人麻呂)。
います
【坐・在】「ゐる」の尊敬語だが「ゐます」ではない。⇒居る。 ∴飛鳥坐神社。∴如何に〜父母。
いますがり【坐・在】
[源]「います(坐)か(處)あり」の約(岩)。
いまは【今】
∴〜の際。
イムジン【臨津】〔外來〕
朝鮮の河川名。北朝鮮の讀み方では「リムジン」とも。臨。
イムボウ【陰謀・隱(イン)謀】イン- 旧イン-
∴柳生一族の〜。
いもあらひ【一口】-アライ〔地名171〕
京都府久世郡久御山町(〒613-0026)。
[源]巨椋池から淀川への出口は一つとなるため「一口」と書くといふ。「いも」とは疱瘡(天然痘)のこと。忌み拂ひの意ともいふ。東京にも一口坂あり、いま一口坂と改名。
いもうと【妹】〔近10・恆2〕
[源]「いもひと」の音便形(岩)。
いやだに【祖谷溪】〔地名1230〕
徳島縣三好郡西祖谷村(〒779-5172)。祖+谷ではなくて、「祖」一字で「いや」と讀み、「谷」は冗字といふ。
いゆ
【癒】〔近19〕文語下二段動詞。癒える。
いらっしゃいませ
[源]入らせられませ。
いらっしゃる〔恆5〕
[源]入らせられる。「ゐらっしゃる」ではない。
いらつめ【郎女】
[源]郎子と對にして、日本語のイラの音を表すために郎を使ったものを見られる(岩)。
いりえ【入江】〔近16〕
いりおもて
【西表島】〔地名(琉球)91〕沖繩の島名。
[源]太陽が入る方角。南風。 ∴〜山猫。
いる【射】〔近21〕
文語上一段動詞。
いる【鑄】〔近21〕
文語上一段動詞。
いわう
【硫黄】イオウ〔恆1・2・音訓〕[源]古語ゆわ。湯泡の轉か。上代は語頭にラ行がたたないため、字音が變形したものともいふ。『國語教室』には「ゆわう」。漢音リウクヮゥ、呉音ルワゥ。⇒凌霄蔓。
いわけなし【稚】〔近05・04*〕
[源]「なし」は甚しい意(岩)。「いはけ」か「いわけ」か未詳。
いわし
【鰯】〔近04・05・恆1〕[源]弱い魚の意。『和名抄』に以和之。藤原京・平城京出土の木簡に伊委之・伊和志など。 ∴〜の頭も信心。
| イン | ||
|---|---|---|
| イム | (im)旧イン | 53陰カ蔭カ\53音カ\53恁唐婬カゴ淫カゴ霪カゴ\53飮(飲)カ\ |
| イン | (in) | 21印カゴ\21因カゴ氤カゴ姻カゴ33咽慣[エン.エツ]\21引カゴ蚓カゴ\21胤カゴ酳カゴ\21寅カゴ\21堙カゴ+33湮慣\22u允カゴ\22u尹カゴ\25殷カ慇カ\25隱(隠)カ\ |
| ヰン | (uin) | 21u贇カ\24u員カ韻(韵均)慣22u殞カゴ21u隕カゴ\34u院慣\ |
| ▼穩(ヲン)、隱(オン/イン) | ||
インコ【鸚哥・鶯哥】〔動物・同源〕
イン(ing)は(鸚アゥヤゥ・鶯)の唐音。
インダラ【因陀羅】
藥師十二神將の一。
[源]印度の雷霆神インドラの漢譯。因。
インド
【印度】〔同源〕天竺。⇒支那。
| ウ | ||
|---|---|---|
| ウ | (o) | 10羽カゴ\10雨カゴ\10于カゴ芋カゴ宇カゴ迂カゴ盂カゴ紆カゴ\10傴カゴ\10禹カゴ齲慣\11烏唐\11胡唐\50右ゴ佑ゴ祐ゴ[イウ]\50有ゴ侑ゴu[イウ]\ |
う【得】〔近18〕
文語下二段動詞。∴詐欺又は強迫に因る意思表示は之を取消すことを得。
ウ【宇】〔表音〕
平假名「う」片假名「ウ」の原字。
| ウイ | ||
|---|---|---|
| ウイ | (oi)旧ウヰ | 18u茴唐[クヮイ]\ |
ウイラゥ【外郎】ウイロウ
藥の一種。また名古屋の蒸し菓子。ウイは外グヮイグヱの唐音。
うう【飢・饑】〔近18・09〕
文語下二段動詞。飢る。
うう【植】〔近18・09〕
文語下二段動詞。植る。
ウーロンちゃ【烏龍茶】
龍(liong)。
ウォン
【元】韓國通貨單位。→元。⇒圓。
ウカン【有漢】〔地名961〕
岡山縣上房郡の町名(〒716-1321)。古名ウカニ。岡山縣御津郡御津町宇甘(地名928・〒709-2125)はウカンとも讀み類似地名と考へられるが、字音漢と甘は一致しない。
うぐひ【鰄・石斑魚】ウグイ〔動物〕
魚名。
うぐひす
【鶯】ウグイス〔近11〕法吉。 ∴千里〜啼いて緑紅に映ず(杜牧・江南春)
うけら
【朮】〔近06〕朮。 ∴『朮が花(加藤千蔭)』。
うける
【承】〔同源〕丞は「たすける」「うけつぐ」意で、承の近義。また承ショゥジョゥの形聲音符は丞ショゥジョゥ。⇒判官。
ウザゥムザゥ【有象無象】ウゾウムゾウ
本來は佛教語の有相無相。
ウサンくさい【胡散臭い】
胡は胡の唐音。 ∴彼の態度は〜。
うじ【蛆】〔近01〕
∴男やもめに〜が湧く
うしなふ【失】ウシナウ〔同源〕
失・逸・軼・佚。散逸=散佚。 ∴私にはもう〜ものはない。
うしほ【潮・汐】ウシオ〔近07〕
[源]海+鹽。∴〜豐けき海原に(紀元二千六百年)。
うじゃうじゃ〔表音〕
ウジヰ
【雲林院】-イ〔地名89・660〕京都紫野の寺院雲林院の稱。 また三重縣阿藝郡藝能町(〒514-2204)。ウヂヰでは誤りか否か不明。⇒淳和院。
うず
【髻華】〔近02・03〕上代の髮飾り。珍。 ∴くまかしが葉を〜に插せその子(古事記)。
うずうず〔表音〕
「うづく」との關連性は未詳。 ∴しゃべりたくて〜してゐる。
うずくまる【蹲・踞】 旧うづくまる〔近03*・恆7〕
[源]室町後期頃には「うづくまる」に轉じた(岩)。從來は「うづくまる」が通行。恆7も「うづくまる」。 ∴老婆がうずくまってゐた。
うずのう【雲耕】〔地名〕
廣島縣山縣郡藝北町(〒731-2442)。由來ならびに假名遣未詳。
うすひ【碓氷峠】ウスイ〔地名3303〕
群馬長野境の峠。『萬葉集4407』に宇須比の坂。
うすゐ【碓井】ウスイ〔植物〕
米國原産の豌豆。「紀州うすい」は、もと明治時代に大阪の碓井で栽培されたための名。
ウヂ【宇治】ウジ〔地名154〕
京都府(山城國宇治郡)。八十氏川とも。『神功攝政』元年に菟道で初見。 百人一首8の「世を宇治山と人はいふなり(喜撰法師)」は「憂し」を掛詞にしてゐるが、假名遣は合はない。
うぢ【氏】ウジ〔近01・02・恆6〕
∴〜より育ち。
うぢうぢウジウジ〔近01*〕
うちは【團扇】-ワ
[源]打ち羽。
うちわ【内輪】〔恆1〕
| ウツ | ||
|---|---|---|
| ウツ | (ot) | 24u鬱(欝)カ\24u熨カ+08u蔚慣\ |
うづ【渦】ウズ〔近02*・恆7〕
うづ
【珍】ウズ珍しく貴い意の古語。髻華。 ∴葦津珍彦。
うづく【疼】ウズク〔恆7〕
疼い。 ∴古傷が〜。
うつくしい
【美】〔同源〕窈窕は「-eu」の疉韻字。また幽と同源とされる。⇒嬋妍。
ウッサゥ【鬱蒼・鬱葱(ソゥ)】-ソウ
うつは【器】ウツワ〔近04〕
うっぷるひ【十六島】ウップルイ〔地名1039・植物〕
島根縣平田市(〒691-0042)。『出雲國風土記』に於豆振、ただし原文は「弥豆島」「弥豆椎」のごとき字體で異説もあり。産物の海苔を「打ち振ひ」作るゆゑに「うっぷるひ」の名ありといふが、これは後世の附會か。また海苔の名ともなってゐる。十六善神を祀るため「十六島」と書く。
うづまさ【太秦】ウズマサ〔地名120〕
京都府(山城國葛野郡)右京區。『雄略紀』十五年、秦氏に禹豆麻佐の姓を賜ふ。 ∴〜映畫村
うづめる【埋】ウズメル〔近03・恆7〕
∴襟卷に顏を〜。
うづら
【鶉】ウズラ〔恆7〕治部煮。 ∴〜鳴くなり深草の里(藤原俊成)。
うでづく【腕盡】-ズク
[源]腕+盡す。∴〜でとってみせる。
うとう【善知鳥】〔動物〕
[源]海+鴇か。謠曲では烏頭とも。烏ヲウ・頭。 ∴陸奧の外の濱なる呼子鳥鳴くなる聲はうとうやすかた(藤原定家)。
うとんじる【疎】〔恆8-1〕
∴彼は最近私を〜やうになった。
うなづく【頷】ウナズク〔恆7〕
[源]項+突く。
ウナテ【雲梯】〔地名253〕
奈良縣(大和國高市郡)橿原市(〒634-0834)。
[源]雲。『萬葉集1344』に卯名手の社。
うなゐご【髻髮兒】ウナイゴ〔近11・12〕
[源]項+率(岩)。∴うなゐをとめ。
うねうね【蜿蜒】〔聯綿〕
蜿蜒は「-en」の疉韻語。委蛇は「-i」の疉韻字、ヰダとも。いづれもうねうね續くさま。
うはき【浮氣】ウワキ
[源]上氣。浮氣(〒524-0033)は滋賀縣守山市の地名。 ∴〜がばれる。
うはさ【噂】ウワサ〔近04*〕
∴〜をすれば影とやら。
うはずる【上擦・上吊(づる)】ウワズル〔恆7〕
恆7には「うはづる」。類義語「上ずる」。假名遣未詳。 ∴聲が〜。
うへ【上】ウエ〔近14〕
∴この〜何を望まむ。
うまい【熟寢】〔近12・13〕
[源]寢。
うまかひ
【宇合】ウマカイ〔姓名・音訓〕藤原宇合。音訓未詳。⇒藤。
うむ〔表音〕
了解承諾
うめがえ【梅枝】〔近16〕
[源]梅は平安時代mmeと發音したので、古寫本には「むめ」と書くものが多い(岩)。通常「むめ」は假名遣による使ひ分けとはされない。楳は梅の別體。ただし某・謀など假名遣は必ずしも調和しない。 ∴〜の手水鉢。
うめきう
【梅胡瓜】-キュウ酒肴。胡瓜。
ウラジオストック
【浦鹽(じほ)斯徳】〔外來〕ロシア沿海州の地名。略して浦鹽とも。外國地名に訓を宛てる例は珍しい。原音ウラディ・ヴォストーク(東方の征服)は偶然ながら「うらじほ」に近い。
うらわ
【浦囘・浦曲・浦和】〔近04・恆1〕[源]萬葉集の「浦廻」の誤讀から生れた語(岩)。酒匂。
うりづんウリズン
沖縄方言で初夏の意。『おもろさうし』に「おれづむ」「おれづも」など。
うる【賣】〔同源〕
售はもと讎の俗字。
うるはし【麗】ウルワシ〔近04*・同源〕
[源]平安の極初期から「うるわし」などの例が多い(岩)。彬彬・斌斌は共に麗しい意。彬は林の形聲文字ではない。 ∴山籠れる大和し〜。
うるほひ【潤】ウルオイ〔近08〕
閏月は潤ふからの轉用。「漢語の閏にあたる觀念がなかったので、同音の潤の字を轉用」と(岩)にあり。
うれふ【憂・愁】ウリョウ〔同源〕
憂愁は「-iu」の疉韻字。攸にも愁ふ意あり。
ウロン【胡亂】
胡・亂ともに唐音。 ∴あそこに〜な風體の男がゐる。
うわいチャゥ
【魚屋町】-チョウ〔地名〕滋賀縣近江八幡市(〒523-086*)。由來ならびに假名遣未詳。⇒仲屋町。
うわはん〔表音〕
岡山縣川上郡の人形玩具。また踊りの囃し言葉。
うわる【植】〔近04・恆1〕
植る。
ウヰ【有爲】
爲。 ∴〜の奧山けふ越えて。∴〜轉變。
うゑる
【飢・餓】ウエル〔近14・恆1・4・同源〕ワ行下一段動詞。「餓ゑる」は渇+飢ゑるから。饑は飢と同字。⇒餌。
うゑる
【植】ウエル〔近14・恆1・4〕ワ行下一段動詞。
[源]「据ゑ」と同根(岩)。崇神天皇の御名は五十瓊殖天皇(日本書紀)、 印惠命(古事記)。ワ行動詞である事がわかる。 ∴植ゑてうれしい銀座の柳、江戸の名殘りのうすみどり(銀座の柳)。
うを【魚】ウオ〔近07・08・恆3〕
『和名抄』に「宇乎、俗云伊遠」。⇒魚返善雄。⇒絲魚川。 ∴〜心あれば水心。∴水清ければ〜住まず。
| ウン | ||
|---|---|---|
| ウム | (om)旧ウン | 53吽慣\ |
| ウン | (on) | 24u云カゴ芸カゴ紜カゴ耘カゴ雲カゴ繧慣\24u運カゴ暈カゴ\24u慍カゴ蘊カゴ薀カゴ27u饂慣\ |
| ▼通常の漢字音にウム形は存在しない。吽は梵語の音譯字。 | ||
ウンカ【浮塵子】〔動物〕
[源]雲霞。
ウンゼン【雲仙】〔地名1578〕
長崎縣(肥前國高來郡)島原半島の山。古名温泉嶽。
ウンヌン【云々】 旧うんうん〔疉字〕
[源]ウンウンの連聲。∴そんなことを〜すべきではない。
| エ | ||
|---|---|---|
| エ | (ia) | 08衣ゴ依ゴ\15u哇ゴ[ワ]\ |
| ヱ | (uia) | 12u慧ゴ\12u惠(恵)ゴ\14u會(会)ゴ繪(絵)ゴ\15u畫(画)ゴ\18u囘(回)ゴ\20u穢ゴ\41u哇ゴ\ |
え【衣】〔表音〕
平假名「え」の原字。衣は呉音。
え【枝】〔近16〕
え【柄】〔近16・同源〕
秉は柄と同義。「禾」と「手(ヨ)」からなる會意文字。
| エイ | ||
|---|---|---|
| エイ | (iai) | 12殪カ\12翳カ\13曳(曵)カゴ洩カ\13u鋭カゴ\13u睿カ叡カ\13裔カゴ\ |
| エィ | (iang) | 44影カ\44霙カ映(暎)カ英カ瑛カ\46嬰カ纓カ瓔(珱)カ\46盈カ楹カ\46u營(営)カ塋カ47u瑩カ\46u潁カ頴(穎)カ\46贏カ瀛カ\46郢カ\ |
| ヱイ | (uiai) | 13u衞(衛)カ\ |
| ヱィ | (uiang) | 44u永カ泳カ詠カ咏カ\44u榮(栄)カ蠑カ\ |
| ▼瑩營(営)塋(エィ/ヤゥ) 瑩榮(栄)蠑(ヱィ/ヰャゥ) 煢螢(ケィ/ギャゥ) 勞(ラウ/ラウ) 瑩はエィ・ヱィの二音あり、現代北京音はエィの系統。 | ||
エイ【頴娃】〔地名1833〕
鹿兒島縣(薩摩國)の郡名。『續紀』文武四(700)年に衣評。衣君とは隼人の一族。明治三十年に指宿郡に合併。いま頴娃町あり。上代の語は母音が連續しないため、木國→紀伊國のやうな漢字二文字化によるものと思はれる。海邊の江から來たものか。 頴・娃。
えい〔感動詞〕
エウ
【杳】ヨウ遙か。 ∴行方は〜として知れない。
エウなし【要無・用(ヨゥ)無・益(ヤウ)無】ヨウ-
ええ〔表音〕
應答・反問の語。「はい→あい→ええ」。
ええぢゃないか
エエジャ-〔表音〕幕末の熱狂的お蔭參り。「えい-」ではない。⇒エヂャナイカ。⇒背。
ええと【感動詞】〔表音〕
摘語摸索の語。
| エキ | ||
|---|---|---|
| エキ | (iak) | 46易カ蜴カ\46液カ掖カ腋カ\46u疫カ役カ\46益カ\46亦カ奕カ\46懌カ繹カ驛(駅)カ\ |
えき【浴】〔地名・音訓〕
山口縣で、谷あひの小平地を指す。字音浴とは無關係。人名でも浴田などあり。
えきへぼし【胃宿】エキエ-
二十八宿の一。
[源]語源未詳。
えげつない
[源]語源未詳だが「ゑぐい」の轉とする説もあり、「ゑげつない」とすべきか。
エコヂ【依怙地】-ジ
∴依怙贔屓。
えゴマ
【荏胡麻】〔植物〕えせ【似而非】
[源]「え…せぬ」の略か。
えそ【狗尾魚】〔動物〕
魚名。
えたじま【江田島】〔地名1130〕
廣島縣(安藝郡)の町名。海軍兵學校の所在地。「えだじま」とは濁らない。『安藝野坂文書』嘉禎四(1238)年に「安藝御莊衣多嶋」。→江・衣。
エだち
【役】[源]エは役エキヤクの字音由來と見られる。疫病。⇒役小角。
エヂプト【埃及】エジプト〔外來〕
→及。
エヂャナイカ
エジャ-〔表音〕和歌山縣『串本節』。⇒ええぢゃないか。
| エツ | ||
|---|---|---|
| エツ | (iat) | 26謁カ\33咽カ\34u悦カ閲カ\ |
| ヱツ | (uiat) | 26u戉カ越カ鉞カ\26u曰カ\26u粤カ\ |
えと【干支】
十干十二支。
[源]兄+弟。
えとろふ
【擇捉】〔地名(北海道)363〕北方領土の島名。
[源]「擇び+捉らむ」との宛字。齒舞。
エニシ
【縁】[源]「縁」の字音yenに母音Iを添へてyeniとした語。枸櫞酸。⇒紫苑。⇒錢。
エニシダ【金雀枝】〔植物〕
[源]スペイン語由來。
えのき【榎】〔植物〕
[源]枝の多い木。
えのだけ
【可愛岳】〔地名1740〕宮崎縣西臼杵郡。可愛(埃)之山陵は邇邇藝命(瓊瓊杵尊)の陵。近時「カアイだけ」とも稱す。可愛川は廣島縣江ノ川上流。⇒可愛い。
えばら【荏原】〔地名2823〕
東京都の郡名。舊荏原區はいま品川區の西半分。荏胡麻。
えひ【鱝】エイ〔動物〕
鱝鰭は酒肴の一。⇒鰈。
えびす
【夷・戎・惠(ヱ)比須】〔同源〕[源]蝦夷の變化。「蝦」の宛字。字音惠に引きずられて、從來「ゑびす」が多かった。近畿・中國・四國では地名に戎・蛭子の漢字を用ゐる事が多い。廣島縣では胡が多い。 山手線の驛名惠比壽は附近にヱビスビールの工場があったことによる。蕃・蠻。⇒ハナヱ・モリ(森英惠)。∴蕃社の獄。∴南蠻北狄。
えびすめ【夷布】
昆布の異稱。
[源]蝦夷地(北海道)で取れるため。昆布はアイヌ語kombu由來。
えびの
〔地名1772〕宮崎縣えびの市は昭和四十五年成立。「えびの高原」に由來する。宛てるべき漢字は未詳だが「葡萄」「蝦」などか。舊名加久藤。
えひめ
【愛媛】〔地名1309〕縣名。『神代記』に「愛比賣」。おそらく兄媛の意。同樣に愛知・愛田などの地名は多し。⇒可愛岳。⇒姶良。⇒乙姫。
えぶね
【家船】長崎や瀬戸内の漂泊漁民。蜑民。
えぶり【朳】
農具。
[源]柄振り。「えんぶり」は青森縣八戸地方の祭。朳差岳は新潟縣岩船郡(地名2108)。
えボシ
【烏帽子】 旧ゑ-〔音訓〕烏塗りの帽子の意といふが、字音烏とは無關係らしい。⇒帽子。⇒烏骨鷄。 ∴亭主の好きな赤〜。
えみし
【蝦夷】[源]アイヌの自稱emichiwを假名で寫しとった語。これが後に變化してエビス・エゾとなった(岩)。「蝦」は「えび」に宛てたもの。⇒夷。 ∴蘇我〜。
エムゴ
【掩護】エンゴ 旧エン-書替字で援護とするが、本來は別の語。掩は「おほふ」、援は「たすける」で意味も合はず、假名遣も異る。 ∴掩護射撃。∴厚生省援護局。
エムブ【閻浮】 旧エン-〔佛教〕
須彌山南方の島名。閻浮提。南瞻部州とも。閻・瞻。 ∴〜檀金。
エムマ【閻魔】 旧エン-〔佛教〕
夜魔天とも。閻。
エムヤ
【鹽冶】エン- 旧エン-〔地名1050〕島根縣出雲市(〒693-002*)。『崇神紀』に止屋淵。鹽。「忠臣藏」の鹽谷判官はこの地の一族。
エやみ
【疫病・瘧】流行病。
[源]エは「疫」の字音yekのye(岩)。疫エキヤク。『和名抄』に「衣夜美」。⇒役。
えらぶ【選・擇】
[源]奈良時代にハ行の活用をした動詞で、シノヒ(偲)がシノビと變化したやうに、稀にバ行に發音したものがある(岩)。
えり【襟・衿】〔同源〕
襟・衿・衽。 ∴〜を正す
エリカ【erica】〔植物〕
歐州などに分布する花の名。ヒース。和語にあらず。女優の澤尻エリカはこの花の名にちなむといふ。 ∴〜の花散る時(西田佐知子)。
える【得・獲】〔恆4〕
文語動詞の終止形は「う」。 ∴得手に帆を揚げる
| エン | ||
|---|---|---|
| エム | (iam)旧エン | 56厭カゴ魘カゴ黶カゴ\56奄カゴ掩カゴ俺カゴ閹カゴ+60淹カゴ\56炎カゴ\56簷カゴ\56艷(艶)カゴ\56閻カゴ焔カゴ\56鹽(塩)カゴ\ |
| エン | (ian) | 26偃カ+34堰カゴ33宴カゴ\33咽カゴ\33煙(烟)カゴ\33燕カゴ嚥カゴ臙カゴ讌カゴ\34延カゴ筵カゴ莚カゴ蜒カゴ涎カゴ\34u沿カゴ鉛カゴ\34演カゴ\34u鳶カゴ\34u悁カゴ捐カゴ\34u掾カゴ縁カゴ\34衍カゴ\34焉カゴ嫣カゴ\ |
| ヱン | (uian) | 26u鴛カ怨カ苑カ宛カ婉カ鋺カ蜿カ30u豌慣\26u垣カ\26u寃カ冤カ\26u爰カ+34u援カゴ媛カゴ34u湲カゴ\26u袁カ園(薗)カ遠カ轅カ猿カ\33u淵(渕渊)カゴ\34u圓(円)カゴ\34u圜カゴ\34u娟カゴ\ |
えんこ
座ることの幼児語。
エンジ【臙脂】〔同源〕
臙脂・胭脂。→燕・因。 ∴〜の紅帶ゆるむも淋しや(君戀し)。
エンのをづぬ
【役小角】エンノオズヌ〔姓名・音訓〕エンは役エキヤクの漢音に由來するものか。⇒役。
エンレイ【延齡】〔植物〕
北海道の花。國鐵時代の急行列車名に「えんれい」あり。
| オ | ||
|---|---|---|
| オ | (o) | 09於ゴ淤ゴ\ |
| ヲ | (uo) | 11烏カ嗚カ塢カ\11於カ\11汚カ\11乎ゴ\11惡(悪)カ\40u和唐[クヮ]\ |
| ▼惡(アク/アク)わるい。 (ヲ/ウ)にくむ、いづくんぞ。 ▼於(ヨ/オ)おける、おいて。 (ヲ/ウ)ああ(感嘆詞)。 淤(ヨ/オ) | ||
お【於】〔表音〕
平假名「お」の原字。
おい
【老】〔近06・12・13〕老ゆ。⇒大江山。 ∴老いては子に從へ。
おいしい【美味】〔恆5〕
おいソのもり【老蘇森】〔地名531〕
歌枕の地。滋賀縣(近江國蒲生郡)安土町(〒521-133)にあり。奧石神社の森。 ∴老蘇森の下草に(太平記)。
おいそれと
[源]感動詞「おい」+指示代名詞「それ」
オイチョカブ
賭博の一。
[源]オイチョーは8、カブは9のスペイン語。追丁、追重、追帳などの宛字あり。
おいて
【於・于】〔恆5・同源〕[源]「おきて」のイ音便。於・于。「於」は「おいて」の意でオ、「ああ」と嘆く場合にはヲと假名遣が分れる。⇒嗚呼。 ∴おいてをや。
おいの【狼】〔地名〕
東北地方に「狼」をオイノ・オイヌと讀む地名が分布する。大犬樣の意といふ。青森縣弘前市狼森(〒036-8132)など多敷。 ∴小岩井農場の北に…いちばん南が狼森で(宮澤賢治『狼森と笊森、盗森』)
おいらせ【奧入瀬】〔地名4668〕
十和田湖から東流し、八戸市の北へそそぐ川名。平成十七年「おいらせ町」成立。西津輕郡には追良瀬川」(地名4725)および五能線追良瀬驛あり、同じ由來かもしれない。 ∴住まば日の本、遊ばば十和田、歩けや奧入瀬三里半(大町桂月)。
おいらん【花魁】
[源]「おれらの姐さん」の極端な省略といふ。
おいる
【老】〔恆5・同源〕ヤ行上一段動詞。考(いのちながし)と老は轉注文字で同源といふ。
| オウ | ||
|---|---|---|
| アウ | (au) | 38奧(奥)カゴ襖カゴ墺カゴ懊カゴ澳カゴ\38鏖カゴ\ |
| アゥ | (ang) | 42央ゴ怏ゴ殃ゴ秧ゴ鞅ゴ+43泱カゴ鴦カゴ\45罌カ嚶カ櫻(桜)カ鸚カ\45鶯(鴬)カ\ |
| アフ | (ap) | 58凹カ\59押カ鴨カ\ |
| オウ | (ou) | 51鴎カ嘔カ歐(欧)カ毆(殴)カ甌カ謳カ\ |
| オゥ | (ong) | 48鷹ゴ應(応)ゴ\ |
| オフ | (op) | 53邑ゴ\ |
| ワゥ | (uang) | 42u往(徃)カゴ\42u王カゴ旺カゴ枉カゴ43u汪カゴ\43u黄ゴ44u横ゴ\43u皇ゴ凰ゴ\45u泓カゴ\ |
| ヲゥ | (uong) | 01翁カ蓊カ鶲カ\ |
| ▼奧(奥)については「おく(奧)」の項を參照。 | ||
オウ
【意宇・於宇・飫宇】〔地名1024〕島根縣(出雲國)の郡名。『齊明紀』五(659)年に於友郡。明治二十九年合併して八束郡。→於。飫宇の海とは、『萬葉集』で中海のこと。 紀伊の如き後世の長音化ではないと見られる。上代の母音連續は珍しい。⇒櫂。
おう〔表音〕
擬聲語ゆゑ歴史的假名遣でも「おお」などとして差し支へない。
おうい【感動詞】〔表音〕
片假名では「オーイ」とする事あり。 ∴〜中村君。
おうて
【負】[源]負ひ+て(助詞)のウ音便。「おふて」ではない。⇒笈摺。 ∴人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくがごとし(東照公遺訓)。
おうな
【老女・嫗】[源]オミナの轉(岩)。女とは別語。⇒翁。
オゥヤゥ【鷹揚】オウヨウ
大樣とも書くが、本來は別語。現代假名遣でも鷹揚・大樣と分れる。
オウヤゥトゥ
【歐陽通】オウヨウトウ〔姓名・音訓〕歐陽詢(唐の能筆家)の子。地名人名は漢音優先であるため、通トゥツゥでトゥと讀む。訓は通り。「歐陽」は二字姓。⇒歐陽菲菲。
オーヤンフィーフィー
【歐陽菲菲】〔外來〕臺灣の歌手名。歐陽は二字姓。⇒歐陽通。
おがくづ【大鋸屑】-クズ
[源]室町時代の鋸の一種大鋸から。小さい屑であっても小ではない。
おかんぢゃけ-ジャケ〔表音〕
靜岡市の玩具。
[源]お髮竹。
オキ【隱岐】〔地名1076〕
舊國名。
[源]沖は邊の對。奧と同根(岩)。隱。 ∴われこそは新島守よおきの海の荒き波風心して吹け(後鳥羽上皇)。
おきつぐ【意次】〔姓名〕
田沼〜。
おきな
【翁】〔近06・音訓〕「翁」の字音はヲゥ。⇒男・女・處女から聯想して「をきな」とするのは誤。⇒老女。
おきながたらしひめ
【息長足姫】〔姓名〕神功皇后の御名。
おきび【熾火・燠火】
[源]おこし火。
おきゃん【お侠】
嬌または侠の唐音とするも斯樣の音なし。唐音風に發音したものか。
おきわすれ【置忘】〔恆1〕
| オク | ||
|---|---|---|
| オク | (ok) | 48億ゴ憶ゴ臆ゴ檍ゴ\ |
| ヲク | (uok) | 01屋カゴ\3801奧(奥)慣[アウ]\ |
| ▼屋(ヲク)、幄齷握渥(アク) | ||
オク【邑久】〔地名913〕
岡山縣(備前國)の郡名。『和名抄』に於保久。邑久町・牛窗町の海を大伯海。萬葉歌人大伯皇女は大津皇子の姉。
おく【奧】〔近06・音訓〕
[源]外、端、口の對。沖と同根(岩)。「おく」は訓、漢音アウ・慣用音ヲク。「奧手」は「おくて」。「奧義」はアウギまたはヲクギ。 ∴〜津城所。
オクラ【okra】
野菜名。アフリカの言語由來。和語ではない。
オクラ【山上憶良】〔姓名〕
憶・良。
おぐらいけ
【巨椋池】〔地名169〕宇治川下流の低濕地。
[源]もと「おほくらの入江」。同所に近鐵の驛名小倉とあるのは後世の地名か。百人一首で著名な葛野郡の小倉山とは無關係。
おくる【送・贈】〔同源〕
送・贈。餽贈=饋贈。
おくんち【御九日】
九月九日の祭り。長崎のものが著名。
おけさ〔表音〕
新潟縣民謠。∴佐渡おけさ。
おこさ〔表音〕
秋田縣民謠。
おこじょ〔動物〕
おごじょ
〔方言〕娘の意。
[源]字音孃に由來するものか。娘。 ∴薩摩〜。
おこそヅキン【御高祖頭巾】-ズキン〔恆3〕
「御高祖」は日蓮上人を指す。「恆3」は「をこそ-」とする。
おこたる【懈・怠】〔近06・同源〕
懈カイケ・怠。懈怠は「-ai」の疉韻字かもしれない。
おこなふ【行】オコナウ〔近10〕
オゴのり【於期海苔】〔植物〕
惠胡海苔とは別種。
おこは【強飯】オコワ
強飯の女房言葉。
おさかベ
【刑部】〔姓名〕[源]忍坂部。忍壁(刑部)親王は天武天皇の皇子。⇒忍坂は奈良縣櫻井市の地名。⇒忍路。
おさへる
【抑・押】オサエル〔近07・同源〕押・凹・壓。壓はアフの促音化した慣用音。⇒凸凹。
おさらぎ【大佛】〔姓名・地名2723〕
鎌倉市の古地名。
[源]「さらき」とは神佛へ供へ物をする皿の意か。奈良縣御所市蛇穴(〒639-2272)も同源か。 ∴大佛次郎(小説家)。
おサンどん
「お爨・お三」兩説あり。
おし
【唖】〔近06〕唖。
おしあひ【押合】-アイ〔近06〕
∴〜へしあひ。
おジギさう【含羞草】-ソウ〔植物〕
[源]お辭儀はまた時宜から。
おしね【晩稻】
[源]遲+稻。近06には「をしね」とあり、「食し稻」と考へたものか。
おしまひ
【仕舞】オシマイ「終り」と混同しやすい。
おじや
雜炊の女房言葉。
[源]「じや」は粥を煮る時の擬音語といふ。
おじゃんオジャン〔表音〕
近世、鎭火の際に半鐘をジャンと打った事から、終了の意。
おしょロ
【忍路】〔地名(北海道)107〕小樽市(〒048-2561)。刑部。
おしろい【白粉】
[源]「御白き」のイ音便。「おしろひ」ならず。
おす
挨拶言葉。
[源]「お早うございます」の極端な省略。
おせえ【遲】〔表音〕
「おせい」ではない。⇒ええぢゃないか。
おセッカイ【節介】
[源]切匙(味噌こそぎ篦)に由來するといふ。字音介は宛字といふが、一般におセッカヒとはしない。
おそい【晩】〔同源〕
晩・晏。
おそれる【恐・怖・虞・懾】〔同源〕
兇・恐。 惧クグ・懼クグ・虞。 懾伏・慴伏。また悚伏とも書き、意味は近似するが假名遣は異る。∴危惧=危懼=危虞。
オタギ
【愛宕】〔地名74〕京都市(山城國)の郡名。
[源]tang→宕。愛宕。
おちいる【陷】〔同源〕
∴坎穽=陥穽。
おぢおぢ
【怖々】オジオジ〔近01〕[源]おどおど。怖々。⇒怖ぢる。
おちゃっぴい
[源]お茶挽き。
おぢゃるオジャル
[源]「お出であり」の約(岩)。∴〜丸。
おちょこ【豬口】
口。
おぢる
【怖】オジル〔恆6・8-1〕[源]「威し」の自動詞形(岩)。文語おづ。⇒怖々。
| オツ | ||
|---|---|---|
| オツ | (ot) | 21乙ゴ\ |
| ヲツ | (uot) | 27u榲カ膃カ\ |
おづおづ
【怖々】オズオズ〔近01〕[源]「怖づ」の終止形を重ねたもの(岩)。おどおど。⇒怖々。⇒怖ぢる。
おっかない
[源]「おおこはい」の轉。∴おっかなびっくり。
おっくふ【億劫】オックウ 旧オククフ
億・劫。極めて長い時間が經ってもやる氣が出ない事から。『日國』は「オククフ」
おっさか
【忍坂】〔地名274〕奈良縣(大和國城上郡)櫻井市(〒633-0005)。『隅田八幡宮銘文』癸未(503)年に意紫沙加宮。意をオと讀むのは、呉音以前のものと考へれらる。⇒刑部。
おっちょこちょい
オットセイ【膃(ヲッ)肭臍】オット-〔動物〕
[源]アイヌ語onnep起源。膃肭はその漢譯。陰莖が漢方藥として珍重されたため臍の字が加はったものといふ。
おてもやん〔表音〕
熊本縣民謠。
おてんば【お轉婆】
[源]蘭語ontembaarからといふ。
おと【音】〔近06〕
おとうと【弟】〔近10・恆2〕
[源]落す、劣る、の「おと」と同根(岩)。「おとひと」のウ音便。乙姫。
おどおど
怖々。
おとぎばふこ【御伽婢子・御伽這子】-ボウコ
人形の一種。また書名。婢。
オトクニ【乙訓】〔地名131〕
京都府(山城國)の郡名。長岡京の舊地。訓。
おどける【戲】
[源]おどく。「お道化」は宛字。諧謔・詼謔。
おとしめる【貶】〔近06〕
おとす
【落】〔近06〕越度。
おどす
【威・嚇】〔近06・同源〕[源]懼の他動詞形(岩)。威・畏。⇒縅。
おとづれる【訪】オトズレル〔近03・恆7〕
[源]音+連る。
オトひめ
【乙姫】[源]弟姫。處女。⇒愛媛。
おとる【劣】〔近06〕
[源]落す、弟と同根(岩)。
おとろふ【衰】オトロウ〔近06*〕
[源]オトリ(劣)アヘ(合・敢)の約(岩)。
おに【鬼】〔近06〕
[源]「隱」の古い字音onに、母音Iを添へた語といふ。盆・蘭の類(岩)。字音陰とは無關係。
おのおの【各】〔近06〕
[源]己+己。∴〜馬は飼ひたるや(武田節)。
おのごろ【磤馭盧】〔地名784〕
→磤。
おのづから【自】オノズカラ〔恆7〕
[源]「己つ柄」の意。ツは連體助詞。カラは生れつきの意(岩)。
おばこ〔表音〕
∴庄内〜。
おばしま【檻】
欄干。『和名抄』に於波之萬。拘欄は高欄の漢語的表現。
おはすオワス〔近05〕
∴釋迦牟尼は美男に〜。
おはやうオハヨウ〔近18〕
[源]「お早くございます」のウ音便。
おひ【追】オイ〔近06〕
オビ【飫肥】〔地名1758〕
日向國宮崎郡(日南市)。飫ヨオ。『日國』は「をび」とするが理由は不明。或は近世の宛字小肥によるか。 ∴〜杉。
おびえる
【怯】〔恆4〕怯ゆ。
おびきよせる【誘き寄せる】
「帶引く」、「招き引く」説などあり、假名遣未詳。
おひずる
【笈摺】オイ-負うて。⇒背負子。笈ヶ岳は石川縣の山名。
おヒャゥ【大鮃】オヒョウ〔動物〕
[源]大きな鮃の意。
おびやかす【劫・脅】〔同源〕
劫迫・脅迫。
おびゆ
【怯】〔近19〕文語下二段動詞。怯える。
おひわけ【追分】オイワケ〔近04〕
∴越後〜。
おふ
【生】オウ文語四段動詞。
[源]「大」を活用させた語。植物などが大きく育つ意。類義語「生え」は芽生え生じる意(岩)。生える。⇒藺。⇒淺茅生、麻生、賀名生、粟生、蒲生、桐生、芝生、芹生、園生、武生、丹生、能生、埴生、日出生、室生、柳生、
おふし
【唖】オウシ〔近09〕唖。
オフミ
【邑美】オウミ〔地名982〕鳥取縣(因幡國)の郡名。いま鳥取市。『正倉院文書』神龜三(726)年に「海郡」。「大海」の意か。⇒青海。
おほい【多】オオイ〔近07〕
[源]「多し」「多き」のイ音便。平安後期の多政方は朝廷樂家。十市郡飫富郷(今の田原本町)を出身地とする。
おほいた【大分】オオイタ〔地名1380〕
もと豐後國の郡名。後に縣名。景行天皇が行幸され、廣大肥沃のため碩田と名づけ給うた。
おほいに
【大】〔恆5〕[源]おほきにのイ音便。
おほえやま
【大江山】オオエヤマ〔地名788〕京都府加佐郡大江町の千丈ヶ岳。源頼光が酒呑童子を退治したといふ傳説の山。 ∴〜生野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立(百人一首60)。
おほえやま【大江山・大枝山】オオエヤマ〔地名128〕
京都府右京區大枝町。丹波へぬける山陰街道の峠道「老の坂」は大枝の轉といふ。
おぼえる
【覺】〔近15・恆4〕[源]オモホエの轉(岩)。覺ゆ。
おほきい【大】オオキイ〔近07〕
おほきに
オオキニ〔表音〕關西方言。
[源]大きに。大いに。
おほぎまち【正親町天皇】オオギマチ〔姓名〕
[源]正親司(大君)。
おほギャゥ【大仰・大形・大行・大業(ゲフ)】オオギョウ
關西方言。
オホケのみこと
【意富祁命・億計王】オオケノミコト〔姓名〕仁賢天皇(第二十四代)の御名。億。⇒袁祁命(顯宗天皇)。
おほしかふち
【凡河内】オオシコウチ古代姓。
[源]「かはふち」の約、一説に「かはうち」の約(岩)。姓「河内」は通常「かうち」。⇒伊福部。 ∴〜躬恆(百人一首)。
おほせ
【仰】オオセ〔近08〕「仰ぐ」と混同して「あふせ」と誤りやすい。⇒爲果せる。
おほち【大内】オオ-〔地名1244〕
香川縣(讚岐國)の郡名。『和名抄』には「おふち」の訓注あり、古形とすべきか。⇒凡河内。
おほぢ
【祖・祖父】オオジ〔近01・06〕[源]大+父。大君ヶ畑(〒522-0321)は滋賀縣大上郡多賀町の地名。⇒小父。
おほぢ
【大路】オオジ[源]大+路。小路と混同して「おうぢ」などと誤りやすい。
おほて【大手】オオ-
王手とは異る言葉だが、しばしば混同される。 ∴〜搦手。
おぼねだし【生保内東風】
秋田で海に向かって吹く、暖く乾いた強風。
[源]田澤湖町生保内(〒014-1201)から。生ふ。
おほばこ【車前草】オオ-〔植物〕
[源]大葉子。
おほはら【小原】オウ-・オオ-〔地名255〕
奈良縣高市郡明日香村(〒634-0106)。藤原氏發祥の地。上代より大原・小原を混用したらしい。行政上はオハラと呼ぶが、現在もオオハラが優勢で、表記も「オウハラ」「オオハラ」は一定しない。⇒大原。⇒大原野。
おほはら
【大原】オオ-〔地名79〕京都府左京區(愛宕郡)の東北方一帶。『地名79』に「古より大原とも小原とも」とあり、またこの地の「大原女」は「おほはらめ・おはらめ」兩樣に讀まれる。⇒大原野と同樣に小鹽山や清和井がある。⇒芹生。 福井縣遠敷郡上中町小原(〒919-1514)は、京都大原出身の者が開發した傳説があるといふ。
おほはらの
【大原野】オオ-〔地名129〕京都市西京區(乙訓郡)の西方一帶。大原野神社は藤原氏の氏神。小鹽山や清和井が著名。
おほばんぶるまひ【大盤振舞】オオバンブルマイ
語源は「わうばん(埦飯)振舞」。現代假名遣でもオオバン・オウバンの差ができる。
おほひ【大炊】オオイ
[源]大飯の轉。「おほ+い」ではない。「大炊帝」は淳仁天皇の稱。「大飯」は福井縣(若狹國)の郡名。平成十八年「おおい町」成立。
おほひ【被・覆】オオイ〔近09〕
おほふ【被・覆】オオウ〔近07〕
おほみわ
【大神】オオ-〔地名272〕奈良縣磯城郡の神社。
[源]大三輪。『記崇神』に「意富美和之大神」とあるのは古形。⇒神酒。 鳥取縣東伯郡北條町下神(〒689-2105)も似た語源か。
おほむかふ【大向】オオムコウ
一説に連用形「むかひ」のウ音便で「おほむかう」ともいふ。
おほやけ【公】オオ-〔近08〕
おぼゆ
【覺】〔近19〕文語下二段動詞。覺える。
おほゐがは【大堰川・大井川】オオイガワ〔地名123〕
淀川に合流する京都市の川。川に堰を設けて流れを調節した。『古今集』は大井河とするも、靜岡縣の大井川とは別。
オムド【音頭】オン- 旧オン-
[源]頭トウヅ。
オムドのせと【音戸瀬戸・隱(ヲン)渡-】オン- 旧オン-〔地名1130〕
廣島縣東部の海峽。平清盛の開鑿にかかる。
おめえ【御前】〔表音〕
「おめへ」ではない。⇒ええぢゃないか。
おめでたう
【御目出度】-トウ〔近10〕字音度による宛字。難有度なども同樣。 ∴明けまして〜ございます。
おも【面】〔近06〕
おもい【重】〔近06〕
おもだか
【澤瀉】〔植物〕[源]面高。慈姑の原種。
おもと【萬年青】〔植物〕
[源]宇佐の御許山から。大本の意とも。
おもはく【思惑(ワク)】-ワク
∴〜が外れる。
おもほゆ【思】オモオユ〔近19〕
文語下二段動詞。
[源]思ふの自發形(岩)。
おもろサウシ-ソウシ
神言を口に唱へる意味の動詞「思ふ」の變化形といふ。
おもんじる【重】〔恆8-1〕
おもんみる【惟】〔近21〕
文語上一段動詞。
[源]思ひ+みる。
おやぢ
【親父・親仁(ジ)】-ジ彌次馬。 ∴地震雷火事〜。
おやま【女形】
小山の轉とする説もあるが、『日國』は假名遣未詳で「おやま」とする。⇒小。
オヤマカ〔表音〕
俗曲『ぎっちょんちょん』。
おゆ
【老】〔近18〕文語上二段動詞。老い。
オランダ
【和蘭陀・荷蘭】〔外來〕→荷。時にヲランダとも。和クヮワの慣用音はヲ、和尚など。
おり【滓・澱】〔近06*・同源〕
澱は淀と同源。淀川はまた澱江とも。
おりもの【織物】〔近06〕
おりる【下】〔近07〕
おれ
【俺】「我」の連想から「をれ」とするのは誤り。
おろか【愚】〔近06〕
おろしかワン【大漁灣】〔地名〕
長崎縣(對馬國)下縣郡。由來ならびに假名遣不明。
おろそか【疎】
[源]「おろ」は粗の母音交替形(岩)。
オロロンバイ〔表音〕
熊本縣『五木の子守唄』などにあり。「おろろんばい、ころろんばい」は「ころりと横になって寝よ」の意。
おゐど【御居處】オイド
おヱシキ【御會式】オエ-〔近14〕
| オン | ||
|---|---|---|
| オム | (om)旧オン | 53音ゴ\ |
| オン | (on) | 25隱(隠)ゴ\28恩カゴ\ |
| ヲン | (uon) | 26u怨ゴ苑ゴ\26u遠ゴ\27u温カゴ瘟カゴ鰛(鰮)カゴ24u褞慣\27u穩(穏)カゴ\ |
| ▼穩(ヲン)、隱(イン/オン) | ||
| カ | ||
|---|---|---|
| カ | (ka/ha) | 15佳慣[カイ]\39可カゴh河カ珂カゴh呵カゴ柯カゴ舸カゴh訶カゴ軻カゴh何カh荷カh苛カ哥カゴ歌カゴ\39個(个)カゴ箇カゴ\41h下カ\41加カ嘉カ架カ茄慣迦カ枷カ珈カ痂カ笳カ跏カ40伽慣\41h夏カ廈(厦)カ\41家カ稼カ嫁カ\41h蝦カh瑕カh鰕カh暇カ假(仮)カh霞カ葭カh遐カ\41h罅カ\41h谺カ\41賈カ價(価)カ\ |
| クヮ | (kua/hua) | 15u卦慣[クヮイ]\40u果カゴ菓カゴ課カゴh夥カ顆カゴ裹カゴ41uh踝カ\40uh火カゴ\40uh禾カ科カゴ蝌カゴ\40u過カゴ渦慣h禍カ堝カゴ窩カ41u蝸カ\40u戈カゴ41u找カ\40u譌カ\41u瓜カ\41u寡カ\41uh華カh崋カh樺カh譁(嘩)カ\41uh匕カh化カh花カ40uh貨カゴh靴カ訛カ囮慣\ |
| ▼佳(カ)←圭(クヱイ)の形聲系列は二系統に分れる。 詳細は【けい】の解説參照。 ▼寡(クヮ)、夏(カ) | ||
カ【加】〔表音〕
平假名「か」、片假名「カ」の原字。
カ【可】〔表音〕
變體假名「」の原字。
カ【閑】〔表音〕
變體假名「」の原字。閑。
か【香】〔音訓〕
香は字音。「か」「かをり」は訓。
カ【呵】
「呵凍」は凍ったものにハアハアと息を吹きかけて溶かすこと。日本漢字音ではカ行であるが、原音はハのやうな發音であった。呵呵大笑なども同樣。
| ガ | ||
|---|---|---|
| ガ | (ga/ha) | 39我カゴ俄カゴ峨(峩)カゴ蛾カゴ餓カゴ哦カゴ娥カゴ莪カゴ鵝カゴ鵞カゴ\40伽慣39h賀ゴ41駕慣\41牙カ芽カ雅カ呀カ訝カ\41衙カ\ |
| グヮ | (gua/hua) | 15uh畫(画)カ\40u臥カゴ\41u瓦カ\ |
| カイ | ||
|---|---|---|
| カイ | (kai/hai) | 14丐カゴ\15解(觧)カh蟹(蠏)カ廨カ懈カh邂カ\15拐カ\15街カ\16介カ芥カ价カ疥カ界(堺畍)カ1516堺カ\16戒カh械カ誡カ\16皆カ階カ偕カ揩カ楷カh諧カ\16h薤カ\19h亥カ16h骸カ\19改カゴ\19h海カゴ\19開カゴ\19凱カゴ\19h醢カゴ\ |
| クヮイ | (kuai/huai) | 14u會(会)カ獪カh繪(絵)カ膾カ薈慣檜(桧)カ\15u挂カ掛カ褂カ\16u怪(恠)カ\16u乖カ\16u壞(壊)カh懷(懐)カ\17u快カ\18u塊カ魁カ傀カh槐カ瑰カ嵬慣隗慣\18uh悔カh晦カh誨カ\18uh灰カ恢カ詼カ\18uh潰カ\18uh囘(回)カh廻カh徊カh茴カh蛔カh迴カ\20uh喙カ\ |
| ▼邂逅(kaihou)は雙聲字ならず。 ▼遺(イ・ユイ)、貴簣饋匱櫃(クヰ)、潰(クヮイ) ▼海(カイ)、悔晦誨(クヮイ) | ||
かい
【櫂】〔近12*・13・恆5・同源〕[源]「掻き」のイ音便。奈良時代の語で、イ音便は極めて少ない(岩)。櫂・棹・橈。⇒意宇。⇒竿。
| ガイ | ||
|---|---|---|
| ガイ | (gai/hai) | 14h害ゴ\14蓋(盖葢)慣\15街慣崖(崕)カ啀カ睚カ涯カ\19h亥ゴ劾ゴ咳慣該慣垓慣h孩ゴ16h骸慣h駭慣\19慨慣概慣漑慣\19鎧慣凱慣剴カ皚カゴ\19愾慣\19礙(碍)カ\20乂カ+14艾カゴ\ |
| グヮイ | (guai/huai) | 14u外カ\18u磑カ\ |
| ▼街崖(ガイ)圭(クヱイ)の形聲系列は二系統あり、 詳細は【ケイ】の解説參照。 ▼鎧凱剴皚(ガイ)、磑(グヮイ) | ||
カイけ【皆生】〔地名1010〕
鳥取縣米子市の温泉地。
[源]『地名』では海部の轉かといふ。
カイぞへ【介添】〔恆5・音訓〕
[源]掻き添へのイ音便(岩)。字音介由來ではない。
かいだに【栢谷】〔地名〕
岡山市(〒701-1149)。栢は國訓。
かいつぶり
【鳰】〔動物〕[源]『大言海』は掻きつ潛りつの意とする。鳰。
かいて【書】〔近13〕
かいと
【垣内】〔地名〕主として近畿に分布する地名。垣などで圍った集落に由來する。
[源]「かきつ」の轉(岩)。垣外・貝津・開都・街道・海道などとも。⇒水海道。
かいなで【掻撫】〔恆5〕
[源]掻き撫で、の音便形(岩)。
ガイに【我意】
古語であるが、甚しい意で方言に殘る地域が多い。
かいニョ【垣入】
礪波平野に見られる屋敷森に圍まれた農家。
かいまき【掻卷】〔恆5〕
[源]「掻き卷き」のイ音便。
かいまみる【垣間見】〔恆5〕
[源]垣間見る、のイ音便。
カイマン【caiman】
鰐の一種。和語ではない。
かいらぎ【梅花皮・鰄】
蝶鮫の魚皮で刀劍の裝飾、また井戸茶碗の見どころの一。梅花皮岳は山形新潟の縣境にあり。
かう
コウ〔恆2〕[源]「斯く」の音便形(岩)。ただし「どうして」は「だうして」ではない。⇒然う。
カゥガイ【慷慨】コウガイ〔聯綿〕
「k-」の雙聲字。 ∴悲憤〜。
かうがい【笄】コウガイ〔近10・12・13・恆2・5〕
[源]「髮掻き」の音便形(岩)。『日本百名山』によると群馬栃木懸境の皇海山は、笄山から皇開山への轉かといふ。
かうがうしい【神々】コウゴウシイ〔恆2〕
[源]神々し、のウ音便
カゥクヱイジ
【香花寺】コウケイ-〔地名〕滋賀縣東淺井郡びは町(〒526-0132)花クヮクヱ。⇒建花寺。
カウシ【格子】コウシ〔近10・恆2〕
[源]格+子のウ音便。格天井はガウと濁る。 ∴〜縞。∴〜戸をくぐりぬけ。
カウジ【柑子】コウジ〔植物〕
[源]柑子の轉(岩)。
ガゥジャゥ【強情・剛情】ゴウジョウ〔同源〕
強キャゥガゥ・剛。
かうじょう【上八】コウ-〔地名〕
福岡縣宗像郡玄海町(〒811-0132)。由來ならびに假名遣未詳。
カウズカ【好事家】コウズカ
事は唐音。
かうぞ【楮】コウゾ〔恆2〕
[源]紙+麻のウ音便。
かうだ
【紫合】コウダ〔姓名〕丹羽基二氏の説によると、死講(紫合)の迎田の訛であり、「紫+合し」をかけた佳字であるといふ。地名の紫合も同樣の起源。
かうダウ【革堂】コウドウ〔地名29〕
京都市上京區。西國十九番行願寺。
[源]革のウ音便。
ガゥタム【剛膽・豪(ガウ)膽】ゴウタン 旧-タン〔同源〕
剛(gang)・豪(gau)。二字は字音假名遣は同じだが、元音は全く異る。
カウチ【高知】コウ-〔地名1350〕
縣名。もと河中山。山内一豐が城を築いたが、洪水をきらひ高智山に改稱したといふ。
かうち【河内】コウチ〔近10・音訓〕
字音河由來ではない。『日國』は「かふち」とする。⇒凡河内。 富山縣西礪波郡福岡町澤川(〒939-0151)は、ソウゴウと讀むが「さうがう」とすべきか。
かうぢ【麹・糀】コウジ〔近01*・恆2・6〕
[源]黴+立ち、のウ音便。∴〜菌。∴千代田區〜町。
カウツサン
【高越山】コウツ-〔地名〕徳島縣麻植郡の山名。阿波富士。カヲツサンではないだらう。⇒毛越寺。
かうっとコウ-〔表音〕
呼び掛け。「かうっと」かもしれない。
かうのとの
【長官の殿】コウノ-[源]カミノトノの音便形(岩)。「かんのとの」とも。頭・督・守。⇒小督。
かうばし【香】コウバシ〔近10・10・恆2・音訓〕
[源]「香+細し」のウ音便。香キャゥカゥの字音由來ではない。
かうぶり【冠・被】コウブリ〔近10〕
[源]「かがふり」のウ音便(岩)。∴昔男初〜して(伊勢物語)。
かうべ【首】コウベ〔近10・恆2〕
[源]上部または髮部のウ音便。∴稔るほど〜を垂れる稻穗かな。
かうべ【神戸】コウベ〔恆2〕
[源]「かみへ」のウ音便。地名としては「がうど」「がうと」「かんべ」が多く、「かうべ」は例外的。他に西多摩郡檜原村「かのと」、靜岡縣吉田町「かんど」、愛知縣武豐町明神戸、鳥取縣日南町神戸上、岡山縣津山市「ジンゴ」などあり。
カゥミ
【香美】コウミ〔姓名〕歌手名。廣瀬香美。コオミ・コウミの兩發音が聞き取れ、表音的にはいづれの假名で表現すべきか不明。⇒香美。
かうむる【被・蒙】コウムル〔近10・恆2〕
[源]「かうぶり」の轉(岩)。∴蒙御免。
かうもり【蝙蝠・洋傘】コウ-〔近10・恆2・聯綿〕
[源]川守の意(岩)。「かはぼり」のウ音便。蝙蝠は「p-」の雙聲字。 ∴〜傘
カオシュン【高雄】〔地名(臺灣)147〕
原住民語音ターカウに高雄を宛てたもの。カオシュンはこれの北京語讀み。高・雄(hiong)。
カオダイケウ【高臺教】-キョウ
越南の新興宗教。高。
カオリナイト【kaolinite】
陶土成分の名。
[源]景徳鎭の地名高嶺の轉。→高。
カオルン【九龍・Kowloon】〔外來〕
香港の地名。廣東音に由來すると思はれるが、假名書きならカウロンと描寫した方が近いか。九・龍リョゥリュゥ。
かおれだけ
【川上岳】〔地名2227〕岐阜縣(飛騨國)の山名。「上」を「うれ」と讀む地名は、吉城郡河合村中澤上(〒509-4306)など岐阜縣(飛騨國)に分布し、水源を意味するといふ。⇒梢の意の古語「末」に由來すると推定されてゐる。 川+上で「かほれ」かもしれない。『地名2227』に「川上は方言カホレと云ふ」とあり。
かかづらふ【拘】カカズラウ〔恆7〕
ナカソウレ
カガト【香登】〔地名910〕
岡山縣(備前國和氣郡)備前市(〒705-0012)。また赤穗線の驛名。香(hiang)・登。
かかはる
【關・係・拘】カカワル〔同源〕關・干。干渉を關渉とも書くが、假名遣は異る。渉は川+歩からなる會意文字。少とは無縁。「干」は「をかす」意。
かがひ【歌燿】カガイ
[源]懸+合の約(岩)。
| カク | ||
|---|---|---|
| カク | (kak/hak) | 04確カゴ43h鶴カ\04角カゴ埆カゴ桷カゴ\04殼(殻)カ愨カ\3704較慣[カウ]\37+04覺(覚)慣\37攪(撹)慣[カウ]\43各カゴ恪カゴ閣カゴ擱カゴ44格カ挌カ骼カ客カ喀カ咯カ\43h壑カゴ\44h赫カh嚇カ\45uh核カ\45革カ\45h覈カ\45鬲カ隔カ膈カ\ |
| クヮク | (kuak/huak) | 42u矍ゴ攫ゴ钁カ43u蠖慣h穫カ45uh獲カ\43u郭カゴ椁カゴ廓カゴ槨カゴ\43u擴(拡)カゴ\43uh霍カゴh癨カゴ\45uh畫(画)カh劃カ\45u馘カ掴カ幗カ\ |
かく【掻】〔同源〕
爪・掻。
| ガク | ||
|---|---|---|
| ガク | (gak/hak) | 04岳カゴ\04學ゴ(斈ゴ学ゴh)\04嶽カゴ\04樂(楽)カゴ\43咢カゴ鰐カゴ顎カゴ愕カゴ萼カゴ蕚カゴ諤カゴ鄂カゴ齶カゴ\43h壑慣\44額カ\ |
カグやま【香具山】〔地名264〕
大和三山の一。『萬葉集』では香山。香(hiang)。
かけづる【驅】-ズル〔恆7〕
語源不明のため假名遣は確實ではない。「擦る」との關連も未詳。
かけひ
【筧】[源]懸樋。人名の場合、カケヒ・カケイの兩讀あり。⇒樋。
かける【缺】〔同源〕
欠(あくび)は缺の略字としても使はれるが、本來は別義別音。 欠缺・闕・虧。
かげろふ
【陽炎・蜻蛉】カゲロウ〔恆2〕[源]「かぎろふ」の轉(岩)。以前はウ音便の「かげろう」とも考へられた。「輝く」とは別語。⇒蜻蛉。 ∴『蜻蛉日記』。
かこむ
【圍】〔同源〕囲は日本獨自の略字。和語井からの連想と考へられる。
かさねぎ【襲・褶】〔同源〕
襲・褶。
カザミ【汗衫】
薄い汗取りの衣裳。
[源]字音カンサムの轉(岩)。衫。
かじか【河鹿】〔動物・音訓〕
[源]河+鹿。字音河ではない。鰍澤は山梨縣南巨摩郡の地名。
カシュー【cashew】〔植物〕
漆の代用品。またカシューナッツは食用。加州などの漢字に由来するものではない。
かじる【齧】〔近02*〕
かず【數】〔近02*・03〕
[源]「數ふ」と同根(岩)。
かずのこ【數の子】
[源]鰊の古名「かど」に由來するといふ。「かづのこ」とすべきかもしれない。
かずへ【主計】カズエ
律令の官。
[源]かぞへる。豫算を立案し、田租の出納を司るのが主税寮。
かずを
【和男】カズオ〔姓名〕一夫・一雄・一男・和朗・和夫・和雄・和男などの他、「和生」を宛てる場合もあり、「かずふ」とは考へにくい。⇒園生なども同樣。ただし作家の桐野夏生は女性であり、「なつを」ではなからう。⇒生ふ。 ∴皇女和宮。
がたい
體格のよいこと。
[源]「がかい」と圖體の混交語といふ。
かたじけない【忝・辱】〔近01〕
忝は天の形聲文字といふが、字音は合はない。
かたづ【固唾】-ズ〔恆7〕
[源]固い+唾。∴〜を呑む。
かたは【片輪(わ)】-ワ〔恆1〕
[源]「は」は物の端の意(岩)。片輪は宛字。
かたへ【片方】-エ〔近15〕
カタム【荷擔・加擔】-タン 旧-タン
荷・加。
かたゐ
【乞食・乞丐】-イ〔近11・12〕[源]傍+居。癩。 ∴異土の〜となるとても。
かぢ【梶・舵】カジ〔近01・02・恆6〕
∴由良の門をわたる舟人〜をたえ(百人一首46)。
かぢ【鍛冶】カジ〔近01*・02・恆6〕
[源]金打の約「かぬち」の轉(岩)。治チヂと冶は別字。 ∴村の〜屋。
かぢき【梶木・旗魚】カジキ〔動物〕
丈夫な顎で船の舵を突きとほす意といふ。
かぢめ
【搗布】カジメ昆布の一種。「搗つ」は臼でつく意。「おかちん(餠)」もこの意味から。
| カツ | ||
|---|---|---|
| カツ | (kat/hat) | 29h曷カ喝カh褐カh蝎カ葛カ鞨カ+34渇慣26h蠍慣羯慣\31轄カh瞎カ29割カ\32戛(戞)カ\32h黠カ\ |
| クヮツ | (kuat/huat) | 30u括カ筈カ聒カ蛞カ活カ闊(濶)カ31u刮カ\30uh豁カ\32u滑カh猾カ\ |
かつ【勝】
勝と捷(かつ・はやい)は近義だが、假名遣が全く異る。 ∴戰勝・戰捷。 ∴勝利・捷利。
| ガツ | ||
|---|---|---|
| グヮツ | (guat/huat) | 26u月慣\ |
カッカ〔表音〕
火の燃える樣。一般にクヮックヮとはしない。
カッカウ【恰好】カッコウ 旧カフカウ〔聯綿〕
カフカウの促音化。子音は「k-h-」と續くため雙聲字ではない。格好は書換へ字。約めて「恰好いい」などとも。 ∴無〜。
かづける【被】カズケル〔恆7〕
[源]潛くと同根(岩)。∴鉢かづき姫(御伽草子)。
かづさ
【上總】カズサ〔地名3152・音訓〕舊國名。
[源]上+つ+總。字音の總に由來するものではない。⇒下總。
かったゐ
【癩】カッタイ乞食。 ∴〜の瘡うらみ。
かつて【曾・嘗】
カッテと促音に讀むのは近世以降。
かつを【鰹・松魚】カツオ〔近07・恆3〕
[源]堅い+魚。本來鰹は別種の魚だが、樫と同樣に國訓で宛てたもの。⇒強い。 ∴目には青葉山杜鵑初〜。
かて【糧】〔同源〕
粮は糧の異體字。ただし食料。
ガテウ【鵝鳥】ガチョウ〔動物〕
[源]鵝はガーガーといふ鳴き聲に由來する。
かどはかす【勾引】カドワカス
[源]勾ふ。
かなサナ【金鑽】〔地名3061〕
埼玉縣兒玉郡神川村の神社。武藏二宮。金(訓)+鑽(音)の湯桶讀み。
かなしい【悲・哀・愛】〔近13〕
かなづ【奏】カナズ〔恆8-1〕
[源]かなでる。∴上野奏樂堂。
カナフ
【加納】カノウ〔姓名〕苗字の一。また地名も全国に分布。⇒狩野。
かなふ【叶・適】カナウ〔同源〕
[源]兼+合の約(岩)。叶は協の古字。簡化漢字で叶を葉の略字とする。 ∴協和=叶和。
かなへ【鼎】カナエ〔近16〕
[源]金瓮の意(岩)。∴〜の輕重を問ふ。∴鼎談。
かならず【必】〔近03〕
[源]假ならず。
カなり【可成・可也】
可成は宛字。可。
かね【金】〔音訓〕
訓「かね」は字音キム・コムに由來するものではない。
カネボウ【鐘紡】
會社名。
[源]鐘ヶ淵紡績の略。カネバウであるべきだが、固有名詞は改め難い。
かねる
【兼】〔音訓〕「かぬ(かねる)」は訓、ケムは音。⇒鎌。
かのう
【狩野】〔姓名〕苗字の一。加納。 ∴〜芳崖。
かのえ【庚】〔近16〕
[源]金の兄。
かのヂョ【彼女】-ジョ
かは【川・河】カワ〔近04〕
かは【皮・革】カワ〔近04〕
がは【側】ガワ
時計の側面など「金がは」と表現する。
かはいい
【可愛】カワイ-〔恆5〕[源]顏+映ゆしの轉(岩)。可愛は漢語風の宛字。固有名詞はカアイとする例多し。⇒可愛岳。 ∴カチューシャかはいや、別れのつらさ(カチューシャの唄)。
かはいがる【可愛】カワイ-〔近04*〕
かはいさう【可愛想・可哀相】カワイソウ
かはうそ
【獺・川獺】カワ-〔恆2〕恆3は獺だが、これは古形とすべきであらう。獺。
カハシ【合志】カワシ〔地名1680〕
熊本縣の郡名。今はゴウシと読む。『持統紀』十(696)年に皮石郡。←合。
かはせみ【翡翠】カワ-〔動物〕
「せみ」は古名「そに」の轉。「山せみ」もあり。赤翡翠は少微セウビセウミの宛字か。
かはづ【蛙】カワズ〔恆7〕
楓。
かはひ
【河合】カワイ〔姓名・音訓〕苗字の一。重箱讀みの河+合ではなからう。⇒河井。
かはら【瓦】カワラ〔近05〕
[源]梵語カッパーラの音譯。土器は瓦+笥。
かはら【香春】カワラ〔地名1447〕
福岡縣(豐後國田川郡)の町名。『豐前國風土記逸文』に鹿春郡。
かはる【代・替・變】カワル〔近05〕
かはわ
【川曲・河曲】カワ-〔地名2678〕川匂は神奈川縣中郡二宮町(〒259-0125)の地名。川匂神社は相模國二宮。 河曲は三重縣(伊勢國)の郡名。⇒酒匂川と同類か。⇒浦和。
かはゐ
【河井】カワイ〔姓名〕苗字の一。河合。
かはをそ
【獺・川獺】-ウソ〔恆3〕獺。
かひ【貝】カイ〔近11〕
魚介の介は甲羅の意で貝類を指す。これをしばしば魚貝と誤るが、『日國』は「魚貝(かひ)」の見出しをたててゐる。
カヒ【甲斐】カイ〔近11*〕
舊國名。
[源]峽。「腑甲斐ない」は「言ふかひなし」の略とも。 宮崎縣延岡市には大峽町の地名あり。∴甲斐甲斐しい。
かひこ【蠶】カイ-〔近11〕
[源]飼ひ蠶。略字蚕は天を形聲音符にするといふが、サムとテンでは音がかなり異る。
かひで
【鷄冠井】カイデ〔地名132〕京都府向日市(山城國乙訓郡)(〒617-0004)。長岡京大内裏跡。『石清水八幡宮文書』延久四(1072)年に「蝦手井」。松永貞徳の門人に鷄冠井令徳あり。⇒楓。
カフ【甲】コウ
辭書上はカフ/ケフ(唐音カン)だが、『和名抄』に古布とあり、龜の甲、爪の甲などの意に限りコフだったらしい。⇒甲高い。 蟹は甲の音變といふ説もあるが肯ひ難い。
かふ【買】カウ〔同源〕
賈は沽の同源字。賣り買ひする字義は近いが、買とは異る。 ∴沽券にかかはる。
カフカ【甲賀】コウカ〔地名512〕
滋賀縣(近江國)の郡名。『敏達紀』に豪族鹿深臣あり。←甲。 ∴〜者。〜衆。
かべ【河邊】〔地名・音訓〕
東京都青梅市(〒198-0036)。河は字音か訓か未詳。邊は訓であらう。
かへで
【楓・鷄冠井】カエデ〔植物〕[源]蛙+手。紅葉。⇒鷄冠井。
かへりみる
【省・顧】カエリミル〔近21・16〕文語上一段動詞。省セィシャゥは生セィシャゥ+目からなる形聲文字。少+目ではない。
かへる【蛙】カエル〔近15〕
かへる
【囘・歸・返・還】カエル〔近15・同源〕囘・歸。⇒囘る。 ∴北囘歸線。
かへる【孵化】カエル〔近16〕
がへんず【肯んず】ガエンズ
かほ【顏・貌】カオ〔近07〕
かま
【鎌】〔音訓〕[源]字音鎌から來たとする説あり。兼ねる。
かまきり【螳螂・蟷螂】カマキリ〔聯綿・同源〕
[源]鎌切。「-ang」の疉韻字。蟷螂ともいふが近世の語か。 ∴〜の斧。
かまける〔音訓〕
山田孝雄説では字音感由來といふ。
がまずみ〔植物〕
[源]「ずみ」は「染める」意といふ。
かまど【竈】〔同源〕
窯は羔を音符とする形聲文字。窰はその異體字。羹(kang)と羔は別音。 ∴民の窯は賑はひにけり。
がまふ
【蒲生】ガモウ〔地名525・姓名〕生ふ。 ∴〜氏郷。
カミ
【香美】〔地名1335〕高知縣(土佐國)の郡名。
[源]明治以前はカガミと讀んだ。古代の「鏡作部」に由來するといふ。香(hiang)。郡内には香我美町あり。⇒香美。
かみ
【紙】[源]紙は簡カンケンの字音に由來するといはれる。「-n」であるがカニとはならなかった。文。⇒手紙。
カミオカンデ
スーパーカミオカンデは岐阜縣吉城郡神岡町(地名2237)の鑛山跡に設けられたニュートリノ觀測装置。カミヲカンデとすべきかもしれないが、固有名詞は改め難い。
かみカウチ
【上高地】-コウチ〔地名2383〕長野縣南安曇村の景勝地。本來は神河内であり、上高地は近年の稱。偶然にも假名遣は一致する。
かみくづ【紙屑】-クズ〔近02〕
かむ【咬・噛】〔同源〕
咬・噛。 咀嚼は「s-」の雙聲字。
ガム
【癌】ガン 旧ガン癌・岩・巖ともに「ガム/ゲム」。⇒岩。
カムイ【神居(ゐ)】〔地名〕
アイヌ語で神の意。旭川は神居古譚(〒078-0185)。積丹岬西方に神威岬、その南方は古宇郡神惠内村など、多くワ行の漢字を宛てる。
カムサハムニダ【感謝-】
朝鮮語の挨拶言葉。感。越南語のありがたうは感恩。
カムじる
【感】カン- 旧カン-〔恆8-1〕『學研大漢和』は改訂版から「カムじる」と明記。⇒禁じる。
カムスウ【函數】カン- 旧カン-
關數は書替字。
かむづまる【神座】カンズマル
[源]←神+鎭まる。かんづまる。
かむナビ【神南備】
神の鎭る山。カンナビとも。甘南備(〒584-0054・地名177)は大阪府富田林市の地名。甘。
カムマンがふち【含滿ヶ淵・憾〜】カン- 旧カン-〔佛教・地名3510〕
大谷川の溪谷。日光東照宮西南方にあり。「含(憾)滿」は不動明王の種子字。
カムラム【橄欖】カンラン 旧カンラン〔聯綿〕
「-am」の疉韻字。
カムランワン【金蘭灣】〔外來〕
越南の地名。金キムコム。
かめゐど【龜戸】カメイド〔地名2993〕
東京都(下總國葛飾郡)江東區。
[源]井名「龜ヶ井」が、この地の古稱「龜島」と重なり成立したものといふ。假名遣未詳。『日國』が「かめゐど」としたのは地名の由來からか、あるいは具體的な用例に基くものか不明。平成十五年、香取神社に「龜の井」復活。元は付近の梅屋敷にあり。 ∴〜天神のうそ替へ。
かも【鴨】〔表音〕
[源]字音雁によるといふ説もあるが、韻尾m・nが合はない。字音鴨はアーップといふ鳴き聲から。
かもゐ【鴨居】-イ〔近11・恆5〕
カヤ【加悦】〔地名815〕
京都府の町名。⇒大江山附近。悦エツエチ。
かや【茅・萱】〔同源〕
茅屋=茆屋。
カヤのヰン【高陽院・賀陽院】-イン〔地名27〕
桓武天皇皇子賀陽親王の邸宅。高・陽。
かよひ【通】カヨイ〔近12〕
がらがら〔表音〕
がらくた【瓦(グヮ)落多・我(ガ)樂多】
[源]「がら」は物が觸合ふ音。
がらんどう
[源]副詞「がらんと」から。字音伽藍堂ではない。
かりうど
【狩人・獵人】カリュウド〔恆2〕[源]「かりびと」のウ音便。漁。
かりとる【刈取】〔同源〕
芟除はまた刪除とも書くが、假名遣は異る。
カルラ【迦樓羅】〔佛教〕
鳥神。藥師十二神將の一。インドネシアガルーダ航空の名はこれに因む。→迦・樓ロウル。
かれひ
【鰈・王餘魚】カレイ〔動物〕[源]唐+鱝。
かろんじる【輕】〔恆8-1〕
カワイヤノー〔表音〕
鳥取縣『貝殼節』。
かわく【乾・渇】〔近04・05・恆1〕
[源]「かわ」は物のさっぱりと乾燥したさまをいふ擬態語(岩)。『大言海』などは氣+湧くとする。∴人こそ知らねかわくまもなし(百人一首92)。
かをる【香・薫】カオル〔近07・08・恆3・同源〕
[源]氣折りの意(岩)。「シクラメンのかほり」など、「かほる」「かほり」と誤る例多し。 薫衣香は「薫」の字音kun由來。 馥郁は「-k」の疉韻字。
| カン | ||
|---|---|---|
| カム | (kam/ham)旧カン | 54勘カ堪カ戡カ\54h函(凾)カh涵カ\54坎カ\55敢カゴ橄カゴ瞰カゴ\55甘カゴ柑カゴ坩カゴ疳カゴh蚶カゴ56拑慣箝慣鉗慣59嵌カ\55h歛カゴ\58h咸カ緘カh鹹カ54感カh憾カh撼カ轗カ55h喊カゴ\58歉カ\58h陷(陥)カ\59監カh艦カ鑑(鑒)カh檻カ\59h銜カ\ |
| カン | (kan/han) | 29乾カゴ幹カゴh翰カh瀚カh韓カ\29侃カゴ\29h寒カ\29干カゴ刊(刋)カゴ汗カ竿カゴ肝カゴ奸カゴh扞カ杆(桿)カゴh罕カゴh鼾カゴh旱カh悍カh捍カ稈カゴh駻カ+31骭カゴ\29h漢カゴ32艱カ\29看カゴ\29栞カゴ\29h邯カ\31姦カ\31菅カ\32間カ簡カh嫺カh癇カ31澗カ\32h閑カh嫻カ\32柬カ揀カ31諫(諌)カ\44羹唐羮唐[カゥ]\59甲慣[カフ]\ |
| クヮン | (kuan/huan) | 30uh完カ冠カゴh浣(澣)カ+31u莞カゴh皖カ\30u官カゴ棺カゴ管カゴ館(舘)カゴ\30u寛カゴ\30uh桓カ\30u款カゴ\30uh緩カ32u湲カ\30u貫カゴ31u慣カ\30uh奐カゴh換カh喚カゴh渙カゴh煥カゴ\30uh歡(歓)カゴ罐(缶)カゴ懽カゴ觀(観)カゴh讙カゴ鑵カゴh驩カゴ灌(潅)カゴ26u勸(勧)慣34u顴慣\31uh環カh寰カh鐶カh鬟カ圜カ34u還慣\31u串カh患カ\31u丱カ關(関)カ\31uh宦カ\32u鰥カ\34u卷(巻)慣\ |
| ▼甘柑拑箝鉗坩疳蚶嵌(カム)、邯(カン) 「邯鄲」は河南省の地名。韻を合せたものか。 學研漢和大字典では「拑箝鉗」のみ慣用音カン。 ▼菅[漢]カン[慣]クヮン(菅家を參照)。 官棺管館(舘)クヮン ▼澣(クヮン)、幹(カン)だが、「澣」は浣の異體字。 | ||
| ガン | ||
|---|---|---|
| ガム | (gam/ham)旧ガン | 54h含慣h頷慣\54龕慣\58嵒カ59癌カ\59岩カ\59巖(巌)カ\ |
| ガン | (gan/han) | 29岸カゴ\31雁カ贋カ\31顏(顔)カ\31鳫カ鴈カ\32眼カ\ |
| グヮン | (guan/huan) | 26u願ゴ\26u元慣30u玩カゴ翫カゴ31u頑カ\30uh丸ゴ\ |
ガンがぜ【雁甲羸】〔動物・音訓〕
[源]甲羸は小さい雲丹。字音甲カフケフに由來するものではない。
かんがへる
【考】カンガエ-[源]「かむがふ」の轉。「か」は、ありか・すみかの「か」。所・點の意。「むかふ」は兩者を向合せる意。二つの物事をつき合せて、その合否を調べただす意(岩)。考または檢・勘などの字音由來とする説もある。勘合船など、考へ合せる事を勘合といふが、關聯はなからう。⇒鑑みる。⇒老る。
かんがみる
【鑑】〔近21〕文語上一段動詞。
[源]鏡・かがみるの轉。字音鑑に由來するものではない。⇒考へる。
カンケ
【菅家】 旧クヮンケ〔姓名〕菅原道實。百人一首などではクヮンケとする。官・管などからの聯想であらうが、廣韻などの韻書に基づく字音假名遣は菅である。⇒管。
カンサイ【山本寛齋】〔姓名〕
假名遣は寛齋が正しいが、個人名は改め難い。
かんざし【簪】
[源]髮刺の音便形(岩)。
かんじき【樏橇】
ガンジス【恆河】〔外來〕
恆(hong)。字音假名遣と合はない。
カンジン【肝腎】
書替へ字で肝心とするが、臟器の場所も假名遣も異る。
カンだかい
【甲高】[源]カンは甲カフケフの唐音。カフが「-p」から「-m」へと音變したものではない。疳高いとも書くが假名遣は一致しない。疳症と癇性も合はない。
カンタン【邯鄲】
甘音符の形聲文字がほとんどカムである中、邯のみ異例なのは、鄲と韻を踏んだものか。蟲名の邯鄲もその鳴き聲による。
カンチロリン〔表音〕
俗曲『かんちろりん』。
カントン【廣東】〔外來〕
北京語はクヮントン、廣東語はクォントンのやうな發音。→廣(kuang)・東(tong)。⇒香港。
かんナフ【桑納】カンノウ〔地名3246〕
千葉縣八千代市(〒276-0006)。くはんナフ→くゎんナフと變化したものか。
カンパン
【甲板】[源]カンは甲カフケフの唐音。船員用語としては甲板とも。⇒十。
カンフー【功夫】
功(kong)。功を「カン」と發音する地域は少なく、音の由來不詳。
| キ | ||
|---|---|---|
| キ | (ki/hi) | 05企カゴ\05伎カ岐カ跂カゴ\05奇(竒)カゴ寄カゴ騎カ崎(嵜)カゴ埼カ碕カゴ剞カゴ掎カゴ畸カゴ綺カゴ\05u規カゴ窺カゴ槻カゴ\05h曦カゴ\05枳カゴ\05羈カゴ羇(覊)カゴ\06器(噐)カゴ\06棄(弃)カゴ\06u季カゴ悸カ\06祁カ\06冀カゴ驥カゴ\06几カゴ机カゴ飢カゴ肌カゴ\06h屓カゴ\06u癸カゴ揆カ葵カ\06耆カ\06覬カゴ\06u龜(亀)カゴ\07h喜カh嬉カゴh僖カゴh憙カゴh熹カゴh禧カ\07己カ忌カ紀カ記カ起カ杞カ\07其カ基カ期カ棋(棊)カ箕カゴ朞カ淇カ祺カ騏カ麒カ旗カ\07h煕(熈)カゴ姫カゴ\08h希カh稀カh唏カh晞カh欷カ\08幾カ畿カ磯カ機カ譏カ饑カ\08既カ曁カ\08毅慣\08汽カ氣(気)カ\08祈カ圻カ\08旡カ\ |
| クヰ | (kui/hui)旧キ | 05u危慣詭カゴ跪カ\05uh毀カゴh燬カゴ\05uh麾カゴ\05u虧カゴ\06u喟カゴ\06u逵カ\06u馗カ軌カゴ\08uh揮カh輝カh暉カゴ\08uh徽カ\08u貴カゴ06u簣カ饋カ匱カ櫃カ\08u鬼カゴ06u愧カゴ餽カ\08uh卉カ\08u歸(帰皈)カ\ |
| ▼遺(イ・ユイ) 貴簣饋匱櫃(クヰ)、潰(クヮイ) | ||
| ギ | ||
|---|---|---|
| ギ | (gi/hi) | 05伎ゴ妓ゴ技ゴ\05宜カゴ誼カゴ\05祇ゴ\05義カゴ儀カゴ蟻カゴ議カゴ礒カゴ艤カゴh羲慣h犧(犠)慣\05h戲(戯)慣\06u葵ゴ\07欺慣\07疑カゴ擬カ\08沂カ\ |
| グヰ | (gui/hui)旧ギ | 05u僞(偽)カゴ\08u魏カ巍カゴ\ |
キイ
【紀伊】〔地名678〕舊國名。
[源]好字化ならびに二字とするためにつけ、長音化したもの。『古事記』に「木國」「紀國」。紀伊國屋は書店名。⇒閉伊。⇒囎唹。
キーセン【妓生】
生(siang)。
キールン【基隆】〔地名(臺灣)21〕
隆(long)。
キウ
【九】キュウ〔同源〕玖キウクは書類の改竄を防ぐための書き方。 鳩キウクはクークーといふ鳩の鳴き聲。キュウ(kiong)・キフ(kip)ではない。⇒集める。
キウセン
【求仙・九仙・気宇山】キュウ-〔動物〕倍良の一種。雌は體に九つの線がある事によるといふ。→求・九。
きうらぎ
【嚴木】キュウラギ〔地名1598〕佐賀縣東松浦郡の町名。
[源]清ら+木。嚴島。
きうり
【胡瓜】キュウリ〔恆2・音訓〕[源]黄+瓜。字音胡由來ではない。⇒梅胡瓜。⇒もろきう。
きえる
【消】〔近15・恆4〕消ゆ。
ギエン【義捐】
義援は書替字。捐(すてる)と援(たすける)では、假名遣・意味ともに異る。 ∴〜金。
きかふ【城飼】キコウ〔地名2529〕
靜岡縣(遠江國)の郡名。『藤原宮木簡』に紀甲郡。
キキャゥ【桔梗】キキョウ〔植物〕
古名キチカゥ。 ∴秋近う野はな(桔梗の花)りにけり白露のおける草葉も色かはりゆく(紀友則・古今集)。
| キク | ||
|---|---|---|
| キク | (kik/hik) | 01菊カゴ掬カゴ鞠カゴ麹カゴ\01鞫カゴ\ |
きこえる【聞】〔近15・恆4〕
きこゆ【聞】〔近19〕
文語下二段動詞。
きさい【私市】〔地名3112〕
武藏國埼玉郡。私部の語は后に由來する。近世には騎西の私市藩あり。同様の地名は京都大阪にも。
きじ【雉】〔近01〕
[源]「きぎし」の短縮(岩)。「きぎし」は鳴き聲によるものか。 ∴〜も鳴かずば撃たれまい
キシャゥ
【記章】キショウ徽章も近義だが假名遣は異る。
キシャゥ【氣性】キショウ
また氣象とする場合あり、假名遣は偶然に一致する。 ∴よい御〜だ。
きず【創・傷・瑕・疵】〔近02・03・同源・聯綿〕
創・瘡・傷。創傷は「-ang」の疉韻字。 ∴毛を吹いて〜を求める。∴ダンナハイケナイワタシハテキズ。
きスギ【來生】〔姓名〕
苗字。生と讀むのは原音シャング(siang)に由來するものと思はれる。「來生たかを」は歌手名。
| キチ | ||
|---|---|---|
| キチ | (kit/hit) | 21吉ゴ\22u橘ゴ\ |
| キツ | ||
|---|---|---|
| キツ | (kit/hit) | 21吉カ詰カ佶カ拮カ\22u橘カ\25乞カ吃カ訖カ屹慣\47喫慣[ケキ]\ |
きづき
【杵築】〔地名1043〕島根縣簸川郡。出雲大社(杵築宮)の所在地。出雲。
きづく
【築】キズク〔近03・恆7・音訓〕[源]杵で衝く意。字音築に由來する言葉ではない。 元は假名遣が同じであったものが、現代假名遣で書き分けるやうになった稀有な例が「築く」と「氣づく」、「力盡く」と「力付く」。⇒築地。
ギッシャ
【牛車】[源]牛の促音化。ギュッシャではない。十。
キット【急度・屹度】
[源]キトの促音化。屹度・急度は宛字。
きづな【絆】キズナ〔近02〕
きづま【氣褄】キズマ〔恆7〕
人の機嫌。∴〜を合はす。
きぬ【衣・絹】
[源]キヌは「絹」の字音kenの轉じたものであらう(岩)。
きぬがは【鬼(クヰ)怒川】〔地名3451〕
栃木縣の川。また温泉地。『常陸風土記』に毛野川、平安時代に衣川、江戸期に至り鬼怒川と稱す。鬼の字音はクヰだが、鎌倉時代以降はキとの區別が消滅。
きぬた【砧・碪】〔同源〕
[源]衣板。砧・碪。占。甚。 ∴白妙の衣うつ〜の音も(源氏・夕顏)。
きのえ【甲】〔近16〕
十干の第一。
[源]木の兄、の意(岩)。
きのふ
【昨日】キノウ〔近09・恆2〕先に。 ∴つひに行く道とはかねて聞きしかど〜けふとは思はざりしを(古今集16・業平朝臣)。
きはまる【極】キワマル〔近05〕
[源]際まる。∴進退〜。
キハム【規範・軌(クヰ)範】-ハン 旧-ハン
∴文章軌範。
きはめる【究・窮】キワメル〔同源〕
[源]際める。究と窮は類義だが假名遣が異る。
キヒレ【給黎・喜入(いれ)】キイレ〔地名1835〕
鹿兒島縣(薩摩國)の郡名。また喜入は鹿兒島縣揖宿郡の町名(〒891-0203)。給。明治三十年に喜入村を揖宿郡に編入。給黎と同源と思はれるが、後世の宛字か。
ギボシ【擬寶珠】
[源]葱+帽子の意といふ。長く寶・帽とされてきたが、ホウ・ボウが正しい。
きほひ【競・氣負(お)】キオイ〔近11〕
[源]「競ふ」の連用形の名詞用法。∴〜があるのは若さの特徴だ。
きみ【君】〔音訓〕
字音君に由來するといふ説あり。ただし韻尾のn・mが合はず、「きに」ではない。
キム【金武】キン 旧キン〔地名(琉球)74〕
沖繩縣國頭部の町名。金+武の二字でキムか、または金一字によるものか未詳。『地名』は村名に「キム村」、灣名に「キン灣」の假名を付す。
キム・イルソン【金日成】〔外來〕
北朝鮮主席。金・siang→成。
キム・ヨンサム【金泳三】〔外來〕
韓國大統領。金キムコム・iang→泳・三。
ギムショゥ【吟誦・吟唱(シャゥ)・吟嘯(セウ)】ギン- 旧ギン-
吟誦・吟唱・吟嘯はそれぞれ字義がわづかに異る。誦へる、唱ふ、嘯く。
キムじる
【禁】キン- 旧キン-〔恆8-1〕『學研大漢和』は改訂以降「キムじる」と明記。⇒感じる。
キムぴらゴバゥ
【金平牛蒡】キンピラゴボウ 旧キン-「金平」は坂田金時(金太郎)の子。金比羅とは無關係。牛は呉音。⇒琴平。
| キャ | ||
|---|---|---|
| キャ | (kia/hia) | 40伽カ\42脚唐[キャク]\ |
ギャゥギャゥシ【行々子・仰々子】ギョウギョウ-〔動物・同源〕
→行カゥギャゥ・仰ギャゥガゥ。
ギャゥギャゥしい【仰々】ギョウギョウ-
[源]『運歩色葉集』に「希有希有しく」とあり、この轉か。また業々しい、とも書く。
ギャゥサン【仰山・況山】ギョウ-〔表音〕
京都方言。
[源]古例はギョウ、ゲウ、ゲフであり、漢字表記「仰山」はギャウとギョウの區別消失以降(日國)。仰山・況山。
| キャク | ||
|---|---|---|
| キャク | (kiak/hiak) | 42却(卻)カ脚カ\44客ゴ\ |
| ギャク | ||
|---|---|---|
| ギャク | (giak/hiak) | 42虐カゴ瘧カh謔慣\44逆ゴ\ |
キャタツ【脚搨・脚立(たつ)】
[源]脚搨子は唐音讀みで、搨の入聲韻尾が脱落してゐる。臺灣では疉にしばしば搨搨米の字を宛てる。
きゆ
【消】〔近19〕文語下二段動詞。消える。 ∴今かゝる御有樣を見え參せんずらん慚しさよ、消えも失せばや(平家物語小原御幸)。
| キュウ | ||
|---|---|---|
| キウ | (kiu/hiu) | 5052鬮カゴ\50臼カ舅カ舊(旧)カ\50丘カ蚯カ邱カ\50久カ灸カ玖カ柩カ疚カ\50h休カh貅カ52h烋カゴ\50h朽カ\50求カ救カ球カ毬カ裘カ逑カ\50九カ仇カ究カ鳩カ\50咎カ\50h嗅カ\50廏(廐厩)カ\52糾(糺)カゴ赳カゴ\52樛カゴ\ |
| キフ | (kip/hip) | 53及カh吸カ汲カ笈カ級カ\53急カ\53泣カ\53給カh翕カ歙カ\ |
| キュゥ | (kiong/hiong) | 01宮カ\01弓カ穹カ躬カ窮カ\ |
| ギュウ | ||
|---|---|---|
| ギウ | (giu/hiu) | 50牛カ\ |
| キョ | ||
|---|---|---|
| キョ | (kio/hio) | 09\09去カ\09居カ鋸カ据カ裾カ倨カ踞カ\09巨カ拒カ渠カ距カ炬カ秬カ苣カ鉅カ\09虚カh嘘カ墟カh歔カ\09車カ\09據(拠)カ醵カ遽カ\09擧(挙舉)カ欅カ\09筥カh許カ |
| ギョ | ||
|---|---|---|
| ギョ | (gio/hio) | 09\09魚カ漁カ\09御カ禦カ\09圄カ\09圉カ馭カ |
きよい【清・淨】〔聯綿〕
清淨セィセィシャゥジャゥは雙聲疉韻字。 ∴六根清淨。
| キョウ | ||
|---|---|---|
| キャゥ | (kiang/hiang) | 42享カ+44h亨カゴ\42強カ繦カ襁カ\42h郷カh響カh饗カ44h嚮カ卿ゴ\42h香カ\42僵カ薑カ彊(強)カ疆カ\42姜カ\42羌カ\44h杏慣\44京(亰)ゴ\44驚ゴ\44梗ゴ\44竟ゴ鏡ゴ競(竸)慣境ゴ\47h馨ゴ\47經(経)ゴ\ |
| キョゥ | (kiong/hiong) | 03共カ供カ恭カ拱カ蛬カ\03h凶カh兇カh匈カh胸カh恟カh洶カ\03恐カ蛩カ鞏カ04跫慣\03廾カ48h興カ\48兢カゴ\48矜カゴ\ |
| クヰャゥ | (kiuang/hiuang)旧キャゥ | 42u匡カ框カ筐(筺)カ\42u狂カ誑カ\44uh兄ゴ42uh況(况)カ\ |
| ケウ | (kiau/hiau) | 35叫カゴ\35梟カゴ\35竅カゴ徼ゴ\36喬カ轎カ橋カ僑カ矯カゴ蕎カゴ嬌カゴ驕カゴ\37教ゴ\37餃ゴ\ |
| ケフ | (kiap/hiap) | 58夾ゴh峽(峡)慣h狹(狭)慣筴ゴh陜慣57h挾(挟)カh侠カ頬カゴ篋カゴ莢カゴ\60怯カ\60h脇カh脅カ57h協(叶)カ\ |
| ギョウ | ||
|---|---|---|
| ギャゥ | (giang/hiang) | 42仰カ\4344h行慣\47h形ゴ\ |
| ギョゥ | (giong/hiong) | 48凝カゴ\ |
| ゲウ | (giau/hiau) | 35尭カゴ嶢カゴ僥慣h曉(暁)慣澆慣驍慣36翹ゴ蟯慣\ |
| ゲフ | (giap/hiap) | 60業カ\ |
ギョウザ
【餃子】字音は餃カウケウだが、近代の外來語であり、ゲウザとはしない。⇒燒賣。
キョゥジ【矜恃・矜持(ヂ)】
キンジは慣用音讀み。
キョおこ
【景織子】「遠山景織子」は女優名。氣疎い。
| キョク | ||
|---|---|---|
| キョク | (kiok/hiok) | 03h旭カ\03局カ跼カ\03曲カ髷カ\48亟カ極カ\48棘カ蕀カ\ |
| クヰョク | (kiuok/hiuok)旧キョク | 48uh洫カ\ |
| ギョク | ||
|---|---|---|
| ギョク | (giok/hiok) | 03玉カ\48嶷カ\ |
キョン【羌】〔動物〕
鹿の一種。臺灣などに分布。羌の母音angがongとなるのは南方音由來の故か。
キョンシー【彊死】
漢土の幽靈。香港映畫で多用。kiang→彊。香港がhongkongとなるやうに、廣東音では「a」がしばしば「o」になる。
きらひ【嫌】キライ〔近12〕
きりふ
【桐生】キリュウ〔地名3366〕群馬縣(上野國山田郡)の市名。生ふ。
きる【着】〔近21〕
文語上一段動詞。着は著の異體字。ただし「きる、きせる」意に限る。「いちじるしい、あらはす」時は一般に「著」。
| キン | ||
|---|---|---|
| キム | (kim/him)旧キン | 53禁カ襟カ噤カ\53金カ錦カ欽カ\53今カ琴カ衿カ衾カ禽カ檎カ擒カ\ |
| キン | (kin/hin) | 21巾カ\21緊カゴ\21h釁カ\22u均カゴ鈞カゴ\25斤カ芹カ近カh忻カ釿カh欣カ26h掀慣\25筋カ\25菫カ懃カ勤カ謹カ槿カ21瑾カ僅カ覲カ饉カ\48+21矜慣[キョゥ]\ |
| クヰン | (kuin/huin)旧キン | 21u22u窘カ\22u菌カ麕カ21u箘(箟)カ\ |
| ギン | ||
|---|---|---|
| ギム | (gim/him)旧ギン | 53吟カ\53崟カ\ |
| ギン | (gin/hin) | 21銀カ+25垠カ25齦カ\21憖カゴ\ |
キンカジュー【kinkajou】〔外來〕
中南米の哺乳類。和語由來ではない。
ギンナン
【銀杏】 旧-アン〔植物〕ギンアンの連聲。杏は唐音。⇒杏。⇒公孫樹。
| ク | ||
|---|---|---|
| ク | (ko/ho) | 01宮ゴ[キュゥ]\01工ゴ功ゴh紅慣貢ゴ箜ゴ[コゥ]\03供ゴ[キョゥ]\03廾ゴ[キョゥ]\10倶カゴ惧カ\10句カゴ駒カゴ劬カh煦カゴ+51枸カゴ51狗ゴh佝ゴ[コウ]\10矩カゴ\10區(区)カゴ躯カゴ驅(駆駈)カゴ嶇カゴ\10吁カゴ\10瞿カゴ懼カ衢カ\10窶カ\11苦ゴ\11庫慣\50久ゴ玖ゴ[キウ]\50九ゴ鳩ゴ[キウ]\51口ゴ[コウ]\51垢ゴ[コウ]\51h吼ゴ[コウ]\ |
く【來】〔近21〕
文語カ變動詞。
| グ | ||
|---|---|---|
| グ | (go/ho) | 10具ゴ惧ゴ颶ゴ\10愚カゴ\10虞カゴ+11麌カゴ\49uh弘ゴ[コゥ]\ |
グあひ
【具合】グアイ實際にはグワイのやうに讀んでゐる。⇒澤庵をタクワンと讀む如し。⇒羽合。
くいる
【悔】〔近12・12・13・恆5〕ヤ行上一段動詞悔ゆ。
| クウ | ||
|---|---|---|
| クゥ | (kong/hong) | 01空ゴ\ |
| グウ | ||
|---|---|---|
| グウ | (gou/hou) | 10禺慣嵎慣寓慣遇慣隅慣[グ]51偶慣藕慣\ |
| グゥ | (gong/hong) | 01宮慣\ |
クーニャン【姑娘】
[源]niang→娘。
くえる
【崩】[源]文語くゆ。古語だが、方言や地名に殘る場合あり。⇒潰える。
グエン【阮】〔外來〕
越南の王朝名。阮。
クエンサン
【枸櫞酸】縁。
クゴこと【箜篌琴】
[源]→篌。
くさ【草・艸・莽】〔同源〕
草・艸・莽(mang)。草莽は疉韻のやぅであるが、元音は全く異る。 ∴〜の根を分けて搜す。
くさつ【草津】〔地名3334〕
群馬縣(上野國吾妻郡)の町名。温泉地。
[源]温泉を臭水と形容したもの。→水。 ∴〜よいとこ一度はおいで(草津節)。
くじ【籤】〔近01*〕
∴阿彌陀〜。
くじく【挫】〔近01〕
∴強きをくじく。
ぐじゃぐじゃ
くじる
【抉】抉る。
くず
【葛】〔近03・音訓〕字音葛によるものではない。葛餠を久壽餠と書く場合あり、假名遣は一致する。⇒甘葛。 ∴戀しくは訪ね來てみよ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉(蘆屋道滿大内鑑)。
くず
【國栖・國巣】〔地名291〕奈良縣吉野郡。
[源]國に住む者の意。クニはアメ(天上の國)に對して、地上の國の意(岩)。常陸國や吉野地方など、風俗を異にした土着の種族「くにす」の約。名産の吉野葛とは無關係。⇒佐伯。
くずは【楠葉】〔地名308〕
大阪府枚方市。『記崇神』に久須婆の度。「樟葉宮」は繼體天皇の宮都。『和名抄』は葛葉郷。
くだ
【管】〔同源〕管・筦。⇒菅家。
ください〔恆5〕
クタミ【玖潭】〔地名1039〕
島根縣平田市久多見町(〒691-0034)の古名。潭。
くちずさむ【口遊】
「すさむ」は心のおもむくままの事をする意の動詞。「手すさび」など。
クヂュウ【久住・久重】-ジュウ〔地名1401〕
九州の山名。主峰は「久住山」だが、山群としては「久重山」と書く。
[源]古名救覃山または朽網山が久住山となり、これを音讀したものといふ。覃。住・重(tiong)は漢字の原音としては相當に隔たるが、偶然にも假名遣は同じ。九重・久住兩町があるため、「阿蘇くじゅう國立公園」は平假名書きとなった。
くぢら
【鯨】クジラ〔近01*・02・恆6〕[源]一般にヂとジの混亂は、京都では室町末期ごろ廣まるが、クヂラは早く院政期ごろクジラとも(岩)。∴〜尺。
| クツ | ||
|---|---|---|
| クツ | (kot/hot) | 24u屈カ掘カ崛カ倔カ+27u堀慣27u窟慣\ |
くづ
【屑】クズ〔恆7〕[源]碎く、のクダと同根(岩)。
くつがへす【覆】-ガエス〔近14〕
クッキャゥ【屈強】-キョウ〔同源〕
[源]元は究竟から。屈彊と書くこともあり、強と彊は同字。⇒強い。
グヅグヅ【愚圖々々】グズグズ〔恆8-2〕
愚圖は宛字だが、假名遣は合ふ。圖トヅ。 ∴『愚圖の大忙し』(山本夏彦)
クヅリュゥがは【九頭龍川】クズ-ガワ〔地名1893〕
福井縣の川。室町期以前は崩川といった。頭トウヅ。
くづれる【崩】クズレル〔恆7〕
[源]碎く、のクダと同根(岩)。「頽れる」は崩れるやうに坐り込む意。
くつわ【轡・銜・勒】〔近04*・05・恆1〕
[源]口+輪の意(岩)。または口割の意とも。∴〜をはめる。〜蟲(がちゃがちゃ)。〜を竝べる。〜形。(○の中に十)
クドム【瞿曇】 旧-ドン〔佛教〕
釋迦の姓ゴータマの音譯。→曇。
くは【鍬】クワ〔近04〕
くはだつ【企】クワダツ〔近04*〕
くはふるに【加】クオウルニ
くひな【水鷄】クイナ〔動物〕
くまがい【熊谷】〔地名3077〕
埼玉縣(武藏國大里郡)の市名。曲+谷で「くまがひ」とも考へられるが、恐らく谷が變化した「くまがい」であらう。「くまがや」とも讀むから後者か。 ∴〜次郎直實。
くまのい【熊の膽】〔音訓〕
膽。
クマラジフ【鳩摩羅什】-ラジュウ〔外來〕
西域僧。クマーラ・ジーヴァ。多くの佛典を漢譯。→鳩キウク・什。
くもゐ【雲居・雲井】-イ〔近11〕
∴〜にまがふ沖つ白波(百人一首76)。
くゆ
【悔】〔近18〕文語上二段動詞。悔い。
くら【藏・倉】〔同源〕
藏・倉。
くらい【暗】〔同源〕
暗アムオム・闇アムオム・陰イムオム。 暗澹は「-am」の疉韻字。 冒・霧・蒙・夢・冥メィミャゥ・盲。すべてが「くらい」といふ訓を持つわけではないが意味として共通する。
クラキ【久良】〔地名2765〕
神奈川縣(武藏國)の郡名。今の横濱市。良リャゥラゥ(liang)。のち久良岐郡とも。
くらふ【喰】クラウ〔同源〕
健啖=健啗。
くらゐ【位】クライ〔近11・12・恆5・音訓〕
[源]座+居の意。高くしつらへた席に坐ること、またその坐る場所(岩)。字音位によるものではない。岐阜縣大野郡の位山は笏の材料となる一位の特産地。 ∴〜人身を極める。〜倒れ。〜負け。
くる【來】〔近22〕
口語カ變動詞。
くるわ【廓・郭】〔近04・05・恆1〕
[源]曲輪の意か。
くるわくるわ【來】
くれなゐ【紅】クレナイ〔近11・12・恆5・同源〕
[源]呉+藍の約。絳カゥコゥと紅コゥグは近い音ではない。 ∴から〜に水くくるとは(百人一首17)。
くろうと
【玄人】〔近10・恆2〕[源]「くろひと」のウ音便。素人。 ∴〜筋(相場を專業とする者)。
くろしほ【黒潮】-シオ〔近07〕
クヮイシム【快心・會心】カイシン 旧-シン
快心・會心、いづれも假名遣は一致する。
クヮイセキ【懷石・會席】カイ-
懷石・會席、それぞれ異る言葉だが、同一視される事あり、假名遣も偶然に一致する。
クヮイフク【恢復・囘復・快復】カイ-
假名遣は一致するが、「快復」は意味が病氣の平瘉に限られる。
クヮウコツ【恍惚・慌惚】コウ-〔同源・聯綿〕
「h-」の雙聲字。恍慌怳。 ∴『〜の人』(有吉佐和子)。
クヮゥタゥ【荒唐】コウトウ〔聯綿〕
「-ang」の疉韻字。 ∴〜無稽。
グヮカイ【瓦解】ガ-
瓦壞と書く場合もあるが、假名遣は異る。
グヮゴゥジ【元興寺】ガ-〔地名202〕
奈良縣の寺名。鬼の傳説から、中世にはガゴウジ・ガゴゼなどが鬼の異名となる。濁音の連續は怪物の語感にふさはしい。
クヮシ【華氏】カ-
温度單位の一。獨逸人ファーレンハイト(Fahrenheit・華倫海)氏の考案にかかる。華。
クヮジウジ【勸修寺】カジュウジ〔地名158〕
京都山科の寺院名。クヮンジュジの轉。
クヮッコゥ【郭公】カッコウ〔動物〕
クヮッコンのやうな鳴き聲の表音。郭・公。閑古鳥は郭公の轉。『萬葉2-1755』に霍公鳥とあり、字音霍公由來か。
くゎっとカット〔表音〕
刮目または日照の樣子。字音刮との關係は未詳。
クヮリン【花梨・花櫚】カ-〔植物〕
くわゐ
【慈姑】クワイ〔近04*・05・11・12・恆1・5・植物〕澤瀉。⇒ゑぐし。
クヮン【貫】カン
鮨の單位。貫の字が使はれるが確證はなし。卷かもしれない。
クヮン【罐】カン〔外來〕
「can」の音寫とすればカンでよいのかもしれない。 「缶」は「罐」の略字として使はれるが、本来は音フウ/フ。
クヮンジュ【光州】〔外來〕
朝鮮の地名。光(kuang)・州。
クヮンジン【勸進】カン-〔表音〕
もと社寺建立の寄付を募る意だが、ひいて乞食を表す。熊本縣『五木の子守唄』の「おどまクヮンジンクヮンジン」はこの意といふ。九州ではクヮンの讀みを保存する地域が多い。 ∴辨慶の〜帳。
グヮンヂャゥ【頑丈】ガンジョウ
[源]強盛の轉(岩)。岩乘・岩疉・岩丈・頑丈など、さまざまな表記あり、今は「頑丈」が一般的。
グヮンばる【頑張】ガン-
[源]眼張る、我に張る、などの語源説あり。「頑張る」は宛字。 ∴前畑頑張れ。
クヰシャゥ
【徽章】キショウ記章も近義だが假名遣は異る。
クヰソン【毀損】キ- 旧キ-
棄損は書替へ字。「毀つ」と「棄る」では意味も假名遣も異る。 ∴名譽〜。
クヱ
【九繪】クエ〔動物〕魚名。
[源]老成すると體の縞模樣が汚くなるため垢穢の名がついたといふ。九繪は美稱。諸子はその老成魚で、朦朧魚または耄碌魚の意といふ。
クヱツ
【尻】ケツ 旧ケツ〔音訓〕俗にケツと呼ぶのは字音穴からの借音。
くゑる
【蹴】ケル〔近21〕「蹴る」の古形。文語下一段動詞。
[源]字音蹶から來たとの説もあり。∴馬の子や牛の子に蹴ゑさせてん(梁塵祕抄)。∴當麻蹶速。
クヱンクヮ【讙譁・喧嘩】ケンカ 旧ケン-〔同源〕
「讙譁」「喧嘩」は「h-」の雙聲字。 ∴火事と〜は江戸の華。
グヱンシャゥ【玄象・玄上】ゲンショウ
琵琶の名器の一。
グヱンノゥ【玄翁・源翁・玄能(ノゥ)】ゲンノウ 旧ゲンヲゥ
玄翁和尚が用ゐた鐵製の大型の槌で、那須野の殺生石を割ったといふ。
[源]玄翁の連聲。
| クン | ||
|---|---|---|
| クン | (kon/hon) | 24u君カゴ裙カ\24uh訓カゴ\24uh熏カゴh薫カゴh勳(勲)カゴh醺カゴh燻カゴ\24uh葷カゴ\ |
| グン | ||
|---|---|---|
| グン | (gon/hon) | 24u軍慣\24u羣(群)ゴ郡ゴ\ |
くんづほぐれつ【組んづ解れつ】クンズ-
組みつ解れつ。「つ」は完了の助動詞。
| ケ | ||
|---|---|---|
| クヱ | (kuia/huia)旧ケ | 12u圭ゴ[クヱイ]15u挂ゴ卦ゴ掛ゴ褂ゴ[クヮイ]\41uh華ゴ\41uh匕ゴh化ゴ\ |
| ケ | (kia/hia) | 08h稀ゴ[キ]\08旡ゴ[キ]\08氣(気)ゴ[キ]\15懈ゴ[カイ]\16芥ゴ[カイ]\33uh懸慣[クヱン]\41家ゴ\41袈ゴ\41假(仮)ゴ\ |
| ゲ | ||
|---|---|---|
| グヱ | (guia/huia)旧ゲ | 14u外ゴ[グヮイ]\ |
| ゲ | (gia/hia) | 13偈ゴ[ケイ]\15解(觧)ゴ[カイ]\19礙(碍)ゴ[ガイ]\41h下ゴ\41h夏ゴ\41牙ゴ\ |
| ケイ | ||
|---|---|---|
| クヱイ | (kuiai/huiai)旧ケイ | 12u圭カ珪カ桂カh畦カ鮭カ奎カ袿カ閨カ罫カ15u挂慣\12uh慧カ\12uh惠(恵)カ\12uh攜(携)カ\ |
| クヱィ | (kuiang/huiang)旧ケィ | 44uh兄カ\47u冂カ冏カ絅カh迥カ炯(烱)カ\ |
| ケイ | (kiai/hiai) | 12啓カ綮カ\12契カh禊カ\12h系カ係カ\12繋カ\12計カ\12詣慣稽カ\12h兮カ盻カ\12h奚カ溪(渓谿)カh蹊カ鷄(鶏)カ\12笄カ\12繼(継)カ\12薊カ\12h醯カ\13憩(憇)カ\13掲カ\ |
| ケィ | (kiang/hiang) | 44京(亰)カ勍カ景カ憬カ\44競(竸)カ境カ\44卿カ\44慶カ\44敬カ警カ檠カ\46u頃カ傾カ\46勁カ痙カ輕(軽)カ頸(頚)カ47徑(径)カ經(経)カ逕カ剄カh脛カ45莖(茎)慣\46uh夐カ瓊カ\47h馨カ磬カ謦カ\47h形カh刑カh型カ44荊カ\47uh螢(蛍)カ46u煢カ\ |
| ▼圭の形聲系列は大きく二系統に分れる。 圭珪桂畦奎袿閨掛挂卦褂罫窪蛙鮭娃哇は、 [呉]ゑ・くゑ・くゑい・くゎい [漢]わ・わい・くゑい・くゎい 佳街鞋硅崖(崕)啀睚涯は (ガイ/ゲ)などとなる 恚は例外的に(イ/イ[慣]ケイ)であり、 封(ホゥ/フゥ)幇(ハゥ)は圭と無關係である。 蛙は(ワ/ヱ)の他に[慣]あの音となる。 また以下の三字は意味により二系統の兩方に跨る。 鮭(クヱイ/クヱ)ふぐ、さけ (カイ/ゲ)肴 娃(アイ/エ)美しい (ワ/ヱ)嬰兒 哇(アイ/エ)吐く。 (ワ/ヱ)吐く | ||
| ゲイ | ||
|---|---|---|
| ゲイ | (giai/hiai) | 12倪カ猊(貎)カ睨カ霓カ鯢カ麑カ\13藝(芸)カ囈カ\ |
| ゲィ | (giang/hiang) | 44迎カ\44鯨慣黥慣\ |
ケィウン【卿雲・慶雲】〔同源〕
卿ケィキャゥ・慶ケィキャゥ。
けうとい
【氣疎い】うとましい。ケウトイ・キョウトイ、兩様の發音あり。『ぼっけえ、きょおてえ』は岩井志麻子の著。⇒木強者。⇒景織子。
ケウユゥ【梟雄】キョウユウ〔同源〕
驍雄と同義。「けうゆぅ」は疉韻のやうに見えるが、原音は「ケウヨング」のやうな音で、韻は踏んでゐない。もし韻を踏むなら「けういう」または「きょぅゆぅ」となる。
けうら【清ら】キョウラ〔音訓〕
[源]「清ら」に同じ。キヨラをkyo:raと發音したので「けうら」と書いたもの(岩)。
ケーソン【開城】〔外來〕
朝鮮の地名。→開カイケ・城(siang)。
けえる【歸】〔表音〕
「けへる」ではない。⇒ええぢゃないか。
けが【怪(クヱ)我】
[源]「穢れる」と同源か。怪我は宛字。 ∴〜の功名。〜の高名。
けがれる【汚】〔同源〕
汚穢は「w-」の雙聲字。
| ケキ | ||
|---|---|---|
| クヱキ | (kuiak/huiak)旧ケキ | 47u闃カ\ |
| ゲキ | ||
|---|---|---|
| グヱキ | (guiak/huiak)旧ゲキ | 47u闃慣\47u鵙(鴃)慣\ |
| ゲキ | (giak/hiak) | 44劇慣\44戟慣\44隙慣\44屐慣\44郤慣\47撃慣\47激慣h檄慣\47h覡慣\47h鬩慣\47鷁カ\ |
げぢげぢ【蚰蜒】ゲジゲジ〔恆8-2〕
假名遣未詳。「げじげじ」説もあり。 ∴〜眉毛。
けぢめ【別・區別】ケジメ〔近01・恆6〕
締めるわけではないので「けじめ」とはならぬ。 ∴けぢめ見せる心なんありける(勢語)。
ケチャップ【ketchup】
一説に茄汁の南方音に由來するといふ。
| ケツ | ||
|---|---|---|
| クヱツ | (kuiat/huiat)旧ケツ | 26u闕カ厥カ獗カ蹶カ\33u決(决)カ訣カ抉カ\33uh穴カ\33uh血カ\33u譎カ\ |
| ケツ | (kiat/hiat) | 2634訐カ\26h歇カ+34碣カ竭カ\33h頁カ\33挈カ潔カ\33h纈カh襭カ結カ\34桀カ傑カ\34u缺(欠)カ\ |
| ゲツ | ||
|---|---|---|
| グヱツ | (guiat/huiat)旧ゲツ | 26u月カ\ |
| ゲツ | (giat/hiat) | 34孑慣\ |
けづくろひ【毛繕】〔近11〕
けっこう【結構】
∴日光を見ずして結構と言ふなかれ。∴〜毛だらけ猫灰だらけ。
ケッタイな【希代】
關西方言。希代の促音化。 ∴〜な話。
けづる【削】ケズル〔近02・恆7・同源〕
刊・刪。 ∴梳る。∴しのぎを〜。
ゲトウ【夏油】〔地名4302〕
岩手縣北上市の温泉地。
[源]アイヌ語由來といふ。油イウユ。
けなげ【健氣】〔音訓〕
[源]殊なり氣の轉(岩)。字音健由來ではない。 ∴〜者。
けはしい【險】ケワシイ〔近05・同源〕
崔嵬は「-ai」の疉韻字。また崒の緩讀といふ。 ∴〜しき山道のありさまを(源・早蕨)。
けはひ
【氣配(ハイ)・化粧】ケハイ〔恆1〕[源]氣+延の意。氣配は後世の宛字(岩)。ケワイと讀む筈のところ、漢字音に引かれてケハイと讀む。ただし鎌倉の「化粧坂」はケワイザカ。福島縣田村郡三春町化粧坂(〒963-7754)はケハイザカ。⇒裝ひ。
けひ【飼飯】ケイ〔地名780〕
兵庫縣三原郡慶野松原の古稱(〒656-0306)。
けひ【笥飯・氣比】〔地名1860〕
笥飯浦は敦賀灣の古名。同所に氣比神宮・氣比の松原あり。讀み方はケヒ・ケイ・キビなど一定しない。「氣比丸」は敦賀と朝鮮を結ぶ連絡船。振假名は「けひまる」。昭和十六年觸雷により沈沒。
けふ【今日】キョウ〔近09・恆2〕
[源]この日。∴今日日。
ケフのほそぬの
【狹布の細布】秋田縣鹿角郡(地名4628)特産で幅の狹い布。「せばぬの」とも。謠曲「錦木」の題材。倭訓栞に「狹布をけふといふは音を略す、けふのほそぬのといふは文選讀の如し」とあり、狹+布の縮まったものであらうか。⇒少輔。
ケミ【檢見】
稻の毛を見る意。
[源]もとケンミのンを表記しない形(岩)。字音の檢由來ではない。
ケミす【閲】〔音訓〕
[源]「檢」の字音kemの後に母音Iを添へたケミを動詞語幹とした語(岩)。∴交戰スデニ四歳ヲ閲シ。
ゲム【驗】ゲン 旧ゲン
[源]縁起の倒置「ぎえん」からとも。∴〜をかつぐ。〜が良い。
けむくぢゃら【毛むくぢゃら】-ジャラ〔表音〕
尨犬を根幹とした擬態語。「じゃら」の根據は不明。
ケムドンばこ【儉飩箱】ケン- 旧ケン-
慳貪とも。「儉約饂飩」の略といふ。
ケムのん【劍呑】ケン- 旧ケン-〔音訓〕
[源]「劍難」の轉といふ。「劍呑」「險呑」は宛字。字音呑と「のむ」の混同によるものか。
ケムマク【劍幕】ケン- 旧ケン-
[源]もと險惡の連聲變化で「けむまく」となったもの。見幕・權幕とも書くが、假名遣は一致しない。
けむり【煙】〔同源〕
煙・烟・因。
ける
【蹴】〔近21〕文語下一段動詞。古く「くゑる」であったが、現在一般には「ける」。當麻蹶速は相撲の祖。⇒蹴る。
| ケン | ||
|---|---|---|
| クヱン | (kuian/huian)旧ケン | 26uh喧カh暄カh諠カ\33uh絢カゴ\33u犬カゴ\33uh縣(県)カh懸カ\33u羂カゴ涓カゴ鵑カゴ\33uh鉉カ\34u拳カ眷カゴ倦カ捲カゴ26u圈(圏)カ券(劵)カ綣カ\34u權(権)カ\ |
| ケム | (kiam/hiam)旧ケン | 56嶮慣驗(験)慣h險(険)カゴ檢(検)カゴ儉(倹)カ瞼カゴ58鹸ゴ6061劍カ(剣カ剱カ劒カ劔カ)\56黔カ\57兼カゴ謙カゴh嫌カ慊カゴ蒹カゴ+58歉カゴ\ |
| ケン | (kian/hian) | 26建カ健カ腱カ+34鍵カ\26h憲カ\26h軒カ\26獻(献)カ\32間ゴ繝ゴ\33牽カゴh痃カ\33研慣妍慣\33肩カゴ\33見カゴ硯慣\33h賢カ堅カゴ32慳ゴ\33繭カゴ\33h顯(顕)カゴ\34乾カ\34件カ\34遣カゴ譴カゴ\34u惓カ\34愆カゴ\34搴カゴ謇カゴ騫カゴ26蹇カゴ\34u狷カゴ絹カゴ\34甄カゴ\34虔カ\ |
| ▼惓(ケン)、拳眷圈券綣倦捲(クヱン) ▼悁捐(エン)、狷絹(ケン)、羂涓鵑娟(クヱン) | ||
| ゲン | ||
|---|---|---|
| グヱン | (guian/huian)旧ゲン | 26u元カ芫カ阮カ\26u原カ源カ愿カ\32uh幻ゴ\33uh玄ゴh眩ゴh衒ゴ\34u拳ゴ\ |
| ゲム | (giam/hiam)旧ゲン | 56驗(験)カゴ\57h嫌ゴ\58減ゴ\60嚴(厳)カ儼カ\ |
| ゲン | (gian/hian) | 26言カ\32h限ゴ眼ゴ\33h弦ゴh絃ゴh舷ゴ\33h現ゴ\34彦カゴ諺カゴ\ |
ケングヱイジ
【建花寺】ケンゲイ- 旧ケンゲイ-〔地名〕福岡縣飯塚市(〒820-0049)。花クヮクヱ。⇒香花寺。
ケンゾー【高田賢三】〔姓名〕
正しい假名遣はケンザゥだらうが、個人名は變へ難い。
ゲンのショゥコ【現證據】〔植物〕
驗の證據、の説もあり。藥效確かな意といふ。
| コ | ||
|---|---|---|
| コ | (ko/ho) | 07己ゴ杞ゴ[キ]\09去ゴ\09虚ゴ\09據(拠)ゴ\09炬慣\11h乎カh呼カ\11古カ姑カ枯カ鈷カ估カh怙カ沽カ罟カ蛄カ詁カ辜カ鴣カ故カh胡カh糊カh湖カh瑚カh葫カh蝴カh餬カ固カ錮カ凅カ痼カ39個(个)唐箇唐[カ]43h涸慣[カク]\11庫カ\11h弧カh狐カ呱カ觚カ孤カ菰カ\11h戸カ雇カ顧カh扈カh滬カ\11股カ\11h虎(乕)カh琥カ\11鼓(皷)カ瞽カ\11h冱(冴)カ\11h壺(壷)カ\11h滸カ\11蠱カ\11賈カ\41u夸慣誇慣+11u跨慣11u袴カh瓠カ胯カ刳カ\ |
| ゴ | ||
|---|---|---|
| ゴ | (go/ho) | 07期ゴ碁ゴ\09御ゴ\11h胡ゴh瑚ゴh醐ゴ\11五カゴ伍カゴ吾カ悟カ梧カ唔カ寤カ晤カ牾カ+09齬カゴ09圄ゴ語ゴ\11h互ゴh冱(冴)ゴh沍ゴ\11午カゴ忤カ\11呉カ娯カ誤カ蜈カ\11h護ゴ\51h後慣\51h后慣\51h篌慣\53檎慣[キム]\ |
こい【濃】〔近12・13〕
∴濃口醤油
| コウ | ||
|---|---|---|
| カウ | (kau/hau) | 37交カ佼カ校カ絞カ郊カ咬カ狡カ纐慣蛟カ鵁カh效(効)カ35皎カ\37h孝カ酵カh哮カ\37攪(撹)カ\37h爻カh肴カh淆カ\37磽カ\37膠カ\38h好カゴ\38浩カh晧カh皓カ誥カゴ靠カゴ37窖カ\38高カゴ膏カゴ槁カゴ犒カゴ稾(稿)カゴh蒿カゴ37敲カh嚆カ\38h耗カゴ\38攷カゴ考カゴ栲カゴ37巧カ\38杲カゴ\38h昊カ\38槹カゴ\38皋(皐)カゴ\38睾カゴ\38羔カゴ\ |
| カゥ | (kang/hang) | 04h巷カ港カ\04江カh項カ扛カ杠カ矼カ缸カ肛カ槓カ腔カ\04講カ\04降カ絳カ\42仰慣43昂慣\42向ゴ\42h香ゴ\43岡カゴ綱カゴ鋼カゴ崗カゴ\43康カゴ糠カゴ慷カゴ鱇44庚カ\43亢カゴ抗カゴh杭カh航カ伉カゴh吭カ頏カゴ44坑カ\4442h亨カゴ\4443h行カ44h衡カh絎カ\44h杏カ\44更カ梗カ哽カ+45硬慣\44羹カ羮カ\45h幸カh倖カ\45耕(畊)カ\45耿カ\45鏗カ\ |
| カフ | (kap/hap) | 54合カh盒カ哈カ閤カ鴿カ蛤カ+58h洽カ58恰カ袷カ\55h盍カh闔カ54溘カゴ\59甲カh匣カh狎カ胛カ58岬カ55閘カゴ\ |
| クヮゥ | (kuang/huang) | 43uh黄カh簧カ廣(広)カゴ壙カゴ曠(昿)カゴ44uh黌カ鑛(鉱)カゴ礦(砿)カ絋カゴ\43u光カゴ恍カゴ洸カゴ絖カゴ胱カゴh晃カh滉カ\43uh皇カh凰カh徨カh惶カh湟カh煌カh篁カh遑カh隍カ44uh鍠カ\43uh荒カゴh慌カゴ\43uh肓カゴ\45uh紘カh宏カh浤カ\ |
| コウ | (kou/hou) | 熕慣\51h後カ\51h侯カh候カh喉カh猴カh篌カ\51勾(句)カ\51h厚カ\51口カ釦カ扣カ\51h后カ垢カ詬カh逅(遘)カ\51拘カh佝カ鉤(鈎)カ\51叩カ\51冓カ構カ遘カ溝カ購カ媾カ搆カ覯カ\51h吼(吽)カ\51寇(冦)カ\ |
| コゥ | (kong/hong) | 01公カ蚣カ\01孔カ\01工カ功カ攻カh紅カh汞カh訌カh鴻カ貢カ控カ倥カ+04虹カゴ\01h洪カh哄カh鬨(閧)カ\04講ゴ\04降ゴ絳ゴ\48h興ゴ\49uh弘カ\49肯カゴ\49u肱カゴ\49u亙(亘)カゴ恆(恒)カゴ\49嫦カ\49uh薨カゴ\ |
| ▼工を音符とする形聲文字は、大きく二系統に分れる。 ・工虹功攻紅汞訌鴻貢箜(コゥ/ク) 空控倥(コゥ/クゥ) 虹(コゥ/グ、グゥ)通常はこちら。 (カゥ/コゥ) ・江項扛杠矼缸肛槓腔(カゥ/コゥ)漢音優先 跫(カゥ/コゥ[慣]キョゥ) 「巧」の音符は「工」ではない。 ▼共を音符とする形聲文字は、大きく二系統に分れる。 ・共供拱蛬(キョゥ/ク) 洪哄(コゥ/グ) 鬨(閧)(コゥ/ク)「鬨」は通常こちらか。 ・鬨(閧)巷(カゥ/ゴゥ) 港(カゥ/コゥ) ▼降絳(カゥ/コゥ) 降(カゥ/ゴゥ) 佛教語では降伏でなく、呉音の降伏となる。降三世明王なども同樣。 ▼冓構遘溝購媾搆覯(コウ) 講(カゥ/コゥ) 冓と講(kang)は元來全く異った發音であった。 | ||
| ゴウ | ||
|---|---|---|
| ガウ | (gau/hau) | 38拷慣h號(号)ゴ\38囂カゴ\38敖カゴ傲カゴ嗷カゴ熬カゴ螯カゴ遨カゴ鼇カゴ\38h毫ゴh豪ゴh壕ゴh濠ゴ\ |
| ガゥ | (gang/hang) | 42強ゴ\42h郷慣\43剛慣\ |
| ガフ | (gap/hap) | 54合慣\ |
| グヮゥ | (guang/huang) | 45uh轟(軣)慣\ |
| ゴフ | (gop/hop) | 54合ゴh盒ゴ哈ゴ\60業ゴ\60劫(刧)慣\ |
| ▼合を音符とする形聲文字は大きく四つの系統に分れる。いづれも佛教語以外は、漢音を優先。 ・合盒洽(カフ/ゴフ)合は慣用音。 哈閤鴿蛤(カフ/コフ) 答(荅)搭鞳(タフ/トフ) ・塔(タフ/タフ) ・恰袷(カフ/ケフ) 洽(カフ/ゲフ)地名「洽水」に限り(カフ/ゴフ) 袷(カフ/ケフ)あはせ (ケフ/コフ)次、ひかへ ・給翕歙(キフ/コフ) 拾(シフ/ジフ) | ||
コゥガ【嫦娥・姮娥】コウガ
月世界の女神。『准南子』に出づ。嫦の正字は「姮」。漢の文帝の敬避により「嫦」となる。亘と常では形聲音符がうまく合はないが、後に「じゃぅが」とも。 ∴嫦娥計畫(宇宙探査計畫)。
コウガフ【媾合】コウゴウ〔同源〕
また交合と書くが、假名遣は異る。
コウず【困ず】
[源]困のウ音便。
こうぢ
【小路】-ジ〔近01・02・10・恆2〕[源]「こみち」のウ音便。京都では小路、愛媛縣西條市は巷、岩手縣では街と書くことが多い。また大阪や神戸では小路と讀む。⇒大路と混同して「こほぢ」としてはいけない。 ∴〜隱れ。〜名。
こうなご
【小女子】コウナゴ〔動物〕玉筋魚の異名。小女子は宛字。假名遣未詳。⇒雜魚。
コゥのいけ
【鴻池】〔姓名〕鴻。⇒鸛。
コゥのす
【鴻巣】〔地名3087〕埼玉縣の市名。鴻。⇒鸛。
コゥヤ【空也・弘也】〔姓名〕
〜上人。
コウや【紺屋】〔近10〕
[源]紺屋のウ音便。鮮やかな藍色の顏料を紺青また金青とも。 ∴〜の白袴。∴〜のあさって。
ごうらき【椌木】〔地名〕
仙臺市(〒984-0044)。東北方言で木の空洞をゴーラといふ。假名遣未詳。
コウリャン【高梁】〔植物〕
高・梁(liang)。北京語の發音はカオリャン(gaoliang)。
コウワ【媾和・講(カゥ)和】
講和は媾和の書替字とされるが、從來より多用されてゐる。講(kang)と媾(kou)はもと全く異った音である。
こえる
【越・超】〔近15・恆4〕越ゆ。
こえる
【肥】〔近15・恆4〕肥ゆ。
ゴー・チョクトン【呉直棟】〔外來〕
シンガポール首相名。棟(tong)。
コガ【久我】〔姓名〕
源顯房を祖とする。久キウクをコとするのは、呉音以前のものか。
ごかい【沙蠶】〔動物〕
『大言海』は小飼と解釋してゐる。
こがう
【小督】-ゴウ〔姓名〕[源]『和訓栞』に官女の督の轉とする。長官の殿。 ∴想夫戀。
コカコーラ【可口可樂】
→可。
こがす【焦】〔同源〕
焼眉、焦眉。 ∴焦眉の急。
こきふ【呼吸】-キュウ
吸ふ。
| コク | ||
|---|---|---|
| コク | (kok/hok) | 01谷カゴ\01哭カゴ\01h斛カh槲カ\01轂カゴ穀カゴ\02告カゴ梏カゴh鵠カ酷カゴ\46石慣[セキ]\49克カゴ剋(尅)カゴ\49刻カゴ\49h黒カゴ\49u國カゴ(圀カゴ囗カゴ国カゴ)\ |
| ゴク | ||
|---|---|---|
| ゴク | (gok/hok) | 03獄ゴ\48極ゴ\ |
コクセンヤカッセン【國姓爺合戰】
→姓セィシャゥ(sing)。主人公は和藤内・和唐内。
コクヰデン【弘徽殿】コキ- 旧コキ-
内裏後宮の一。
[源]弘。『色葉字類抄』に「コウクヰテン」。 ∴〜の女御。
こげ【芝】〔地名〕
草地を表す方言地名。岡山および愛媛縣周桑郡に分布。時に長音化して「こうげ」。
ここ【之・此・茲・斯】〔同源〕
之・此・茲・斯。
こごえる【凍】〔近15・恆4〕
ここに【此・是・爰】〔同源〕
發語の助詞。攸。由。
こごゆ【凍】〔近19〕
文語下二段動詞。
こころばへ
【心】-バエ[源]「心延へ」の意(岩)。延繩。
こころみる【試】〔近21〕
文語上一段動詞。
ゴザいます【御座】〔近13*・恆5〕
[源]「御座ります」のイ音便。宛字御座居ます」は假名遣が異るため、好ましくないとされる。⇒御座えやす。
こし
【越】〔地名2037〕新潟縣の郡名。
[源]坂を越して行く地の意か(岩)。『舊事本紀』に高志國造。後に北陸一帶を表す地名となる。高と假名遣が合はないが、高麗などしばしばコに宛てる。⇒越後。
こじつけ
[源]「故事つけ」「故實つけ」かといふ。「抉る」との關係は不明。
ゴジラ
想像上の怪獸名。ゴリラと鯨の合成名といふ説あり。
こじる
【抉】〔恆6〕恆6は「こぢる」とし、「こじる」も可とする。『日國』は用例上から「こぢる」優勢としながら、從來説の「こじる」を立ててゐる。⇒抉る。⇒こじつけ。
こずゑ
【梢】コズエ〔近03・14・15〕[源]木+末の意(岩)。川上岳。
ゴゼえやす
【御座】〔表音〕[源]ござります。ええぢゃないか。
ゴゾンじ【御存知(ヂ)】
こちゃえ-エ〔表音〕
江戸俚謠『お江戸日本橋』。
こぢんまり【小】
小+ちんまり。
| コツ | ||
|---|---|---|
| コツ | (kot/hot) | 25乞ゴ\27u骨カ榾カ鶻カ\27u兀慣\27uh笏カh忽カh惚カ\ |
コッチャゥ【骨頂】-チョウ
[源]骨張る、の音讀。頂・張。 ∴愚の〜。
ゴッツォウ【御馳走】
走。 ∴ごっつぁんです。
こっとひ【特牛】コットイ〔地名1194〕
山陰本線の驛名。
[源]殊+負ひの約(岩)。特牛は大きな牡牛の古語。千葉市の犢橋なども同樣の語源。
ことごとく【悉・盡】〔同源〕
悉・盡。
ごとし【如・若】〔同源〕
如・若。
ことヂ【琴柱】コトジ〔近01〕
柱チュウヂュウ。
ことば【言葉】〔同源〕
詞・辭。
ことひら
【琴平】〔地名1269〕香川縣(讚岐國那珂郡)の町名。金毘羅宮の門前町。明治元年に「金刀比羅宮」となり、明治二十二年には町名が「琴平町」となる。刀と假名遣が合はないが、刀自などしばしばトに宛てる。⇒金平牛蒡。
ことわけ【理由】〔恆1〕
ことわざ【諺】〔近04・05・恆1〕
[源]言+業。
ことわり【理】〔近04・05〕
[源]事+割。∴理に過ぐ。理無し。
ことわる【斷】〔近04・恆1〕
[源]事+割る。∴斷り書き
このわた【海鼠腸】〔近04・恆1〕
「なまこ」の「はらわた」の鹽づけ。
コノヱ
【近衞】コノエ近・衞はいづれも呉音。「近の衞」の略ではない。⇒行方。
こはいかに【此は如何に】
[源]此+は(助詞)+如何+に。童謠『浦島太郎』の一節「歸りてみればこはいかに」はしばしば「怖い蟹」と誤解された。
こはう【怖】コオウ
「怖く」のウ音便。 ∴〜ござります。
こはし【恐・怖】コワシ〔近05〕
毅は名乘字。首相「犬養毅(木堂)」は「こはし」の他「たけし」「つよき」などとも呼ばれ、一定しない。
こはす
【壞】コワス〔近05〕潰える。
こひ【鯉】コイ〔近12〕
∴〜の瀧登り。
こひし【戀】コイシ〔近12〕
「戀」の字憶え歌は、「糸し糸しと言ふ心」。 『徒然草』第六十二段の歌「ふたつもじ(こ)牛の角もじ(い)すぐなもじ(し)ゆがみもじ(く)とぞ君はおぼゆる」は「戀しく」と解釋されてゐる。ハ行轉呼音の證左とされるが、一説に作者の延政門院が幼いゆゑの誤りとも。
こひねがふ【希・冀・庶幾】コイネガウ〔同源〕
希・冀・覬・庶幾・尚。希望はまた冀望と書く。 ∴行く先長きことを〜ふも(源・幻)。
コフ【國府】コウ〔地名〕
律令時代の國廳所在地に多く殘る地名。神奈川縣小田原市國府津(〒256-0812)など、コウと讀むものも多い。徳島市國府町府中(〒779-3122)や下府(山陰本線驛名)など、漢字は一定しない。
ゴフつくばり【業突張・強(ガゥ)突張・剛(ガゥ)突張】ゴウ-
強突張とも書くが、假名遣は異る。
こふのとり
【鸛】コウ-〔動物・音訓〕[源]「こふ」「くぐひ」は古語で白鳥の汎稱。鴻・鵠も同樣。鸛と鴻はしばしば混同する。嘴廣鸛はアフリカに棲息する奇鳥。⇒鴻池。⇒鴻巣。 谷川健一氏によると、『萬葉集(5-813)』および『筑前國風土記逸文』にある子負の原の兒饗石とは、もと白鳥の意であり、皇子卵生傳説が安産石に變化したといふ。
こほげ【郡家】コウゲ〔地名989〕
鳥取縣などに分布する地名。
こほり【氷】コオリ〔近08〕
「冰」は「氷」の正字であるが、戰前の實態としてはさほど使はれなかった。高野豆腐はまた「こほり豆腐」とも。
こほろぎ【蟋蟀】コオロギ〔聯綿〕
[源]コホロと鳴く聲によるといふ。蟋蟀は「s-」「-ut」の聯綿字。
コま
【高麗・狛】〔地名〕[源]高句麗の中の古馬・古滿といふ小國の名が、やがて國名の代りとなったといふ(岩)。高と假名遣が合はないが、しばしば「こ」に宛てる。⇒刀自。 ∴〜ねずみ。
こまい
【氷下魚】〔動物〕氷魚。體の小さい意。
ごまかす
「誤魔化す・胡魔化す」は宛字。
こむ【込】〔音訓〕
「混む」と書く時あり。字音混に由来するものではない。
コムぱる【金春】 旧コン-
金春大夫をまた今春大夫とも。金キムコム・今キムコム。
こもがい【熊川】
朝鮮慶尚南道熊川産の茶碗。
[源]朝鮮語「熊川」に由來する。近世前期は「こもがへ」とも表記(岩)。
コヤ【崑陽】〔地名436〕
兵庫縣伊丹市(攝津國川邊郡)崑陽池(〒664-0015)。←陽。『和名抄』に兒屋郷。
こゆ
【越】〔近19〕文語下二段動詞。越える。
こゆ
【肥】〔近19〕文語下二段動詞。肥える。
こゆるぎ
【小餘綾・小動】〔地名2699〕神奈川縣高座郡寒川町小動(〒253-0102)。
[源]萬葉集には「よろきの濱」、風俗歌には「こよろぎの磯」とあるが、平安中期以降は「こゆるぎの磯」が多くなった(岩)。餘綾。
ごラウず【御覽ず】ゴロウ-
[源]ご覽ず。
これ【此・是・之・維・惟】〔同源〕
惟イユイ・伊。名乘り字で「これ」「ただ」などに使ふ。 諸は、之於・之乎の急讀。「君子求諸己、小人求諸人(論語)」は「君子求之於己、小人求之於人」と解釋できる。∴惟喬親王。惟任光秀。藤原伊尹。
これはこれは
感動詞
ころもがへ【更衣】-ガエ〔近15〕
衣裝は衣裳の書換字。「衣」は上半身、「裳」は下半身につけるもの。
こわいろ【聲色】〔近04・恆1〕
[源]聲+色。
ごわす〔表音〕
九州方言。
こわだか【聲高】〔近04〕
聲。
こわね【聲音】〔近04・05〕
こゑ
【聲】コエ〔近14・15・恆4〕| コン | ||
|---|---|---|
| コム | (kom/hom)旧コン | 53金ゴ欽ゴ\53今ゴ\54紺ゴ\ |
| コン | (kon/hon) | 26建ゴ\26獻(献)ゴ\27u困カゴ梱カゴ悃カゴ\27u坤(巛)カゴ\27uh昏カゴh婚カゴ\27u昆カゴh混カ崑カゴ棍カ焜カ鯤カゴ菎カゴ\27uh魂カ\27u壼カゴ\27uh渾カ褌カゴh琿カ鶤カゴ諢慣\27uh溷カ\27u袞カゴ滾カゴ\27u鯀カゴ\28艮カゴh恨カ跟カゴh很カ根カゴh痕カ狠カ墾カゴ懇カゴ\ |
| ゴン | ||
|---|---|---|
| ゴム | (gom/hom)旧ゴン | 60嚴(厳)ゴ\ |
| ゴン | (gon/hon) | 25勤ゴ\25h欣慣\26言ゴ\34u權(権)ゴ\ |
コンず【混】〔近03〕
濁る。
ゴンダウくぢら【五島鯨・巨頭(ドウ)鯨】ゴンドウクジラ〔動物〕
[源]五島列島にちなむといふ。『日國』は鯨。
コントン
【渾沌・混沌・溷敦】〔聯綿・同源〕「-on」の疉韻字。渾・混・溷・沌・敦。⇒濁る。
コンニャク【蒟蒻・菎蒻】〔植物・同源〕
[源]クニャクの變。∴〜問答。
コンメイ【昏迷・混迷】
「昏い」と「混る」では假名遣が一致するものの、字義は異る。
コンロン【崑崙】〔地名・聯綿〕
西域の靈山。「-on」の疉韻字。
| サ | ||
|---|---|---|
| サ | (sa) | 39左カゴ佐カゴ嵯(嵳)カ瑳カゴ搓カゴ磋カゴ蹉カゴ1541差慣41嗟ゴ槎カ\40唆カゴ梭カゴ\40鎖カゴ瑣カゴ\41些ゴ\41叉カ15釵慣[サイ]\41査カ渣カ\41砂カ紗カ沙カ裟カ鯊カ+40莎カゴ39娑カゴ\41詐カ鮓カ39作カゴ\41茶唐\41嗄カ\ |
| ザ | ||
|---|---|---|
| ザ | (za) | 40坐ゴ挫慣座ゴ蓙慣\ |
| サイ | ||
|---|---|---|
| サイ | (sai) | 12妻ゴ\12犀ゴ\12細ゴ19顋(腮)カゴ\12西ゴ+15洒カゴ\12切ゴ\12齊(斉)慣濟(済)ゴ16齋(斎)カ儕カ\13歳ゴ\13祭ゴ際ゴ14蔡カゴ\14最カゴ\15債カ\15灑カ\16殺カ\17砦カ15柴カ\18倅(伜)カゴ淬カゴ碎(砕)カゴ\18崔カゴ催カ摧カ\19再カゴ\19塞カゴ賽カゴ17寨カ\19宰カゴ縡カゴ07滓慣[シ]\19才カ財(戝)カ16豺(犲)カ\19栽カゴ裁カ載カゴ哉カゴ\19災(巛)カゴ\19采カゴ綵カゴ採カゴ彩カゴ菜カゴ\19猜カゴ\ |
| ザイ | ||
|---|---|---|
| ザイ | (zai) | 12劑(剤)ゴ\18罪ゴ\19在ゴ\19材ゴ財(戝)ゴ\ |
さいかち【皀莢】〔植物〕
『大言海』は皀角子の轉とする。
さいぐさ
【三枝】〔姓名・地名2233〕[源]「さきくさ」の音便。三枝とも、枝が三つ又に分れた福草といふが實態は不明。岐阜縣(飛騨國大野郡)三枝郷は『和名抄』に佐以久佐。 ∴この殿はむべも富みけりさきくさのみつばよつばに殿つくりせり(『古今集』假名序)。
サイゴン
【西貢】〔外來〕越南の都市名。現在の胡志明市。→貢(kong)。
さいさい〔表音〕
囃し言葉。∴お茶の子〜。
さいさき
【幸先】「さひさき」ではない。⇒幸ひ。
さいづち【小槌】〔近12*・13〕
∴〜頭。
さいて【指】〔近13〕
さいなむ【苛】〔恆5〕
[源]「嘖む」のイ音便。
サイのかはら
【塞の河原】-カワラ[源]本來「さい」は塞の神と同じく「障へ」すなはち外敵の侵入を沮止する境界の地であった。石のごろごろした境の、神の祭場は同時に葬場でもあったところから、佛教的な附會が加はり、冥途の三途川にあるといふ考へを生じたものらしい(岩)。京都の佐比河原(地名140)は、賽の河原に擬へた共葬墓地であった。桂川と鴨川の合流地點で、佐井通り(春日通り)を南下したあたり。この道は平安京の佐比大路(道祖大路)に當り、四條通りを東へ行くと京福電鐵西院驛。 葬頭河婆。
さいのかみ
【塞の神】〔音訓〕[源]「さへのかみ」の轉(岩)。障神・幸神・賽神・才神・妻神・歳神・齊神などさまざまな表記あり、また地名人名では佐斐神町・道祖土・道祖土・道祖本なども含めて全國に分布する。⇒道祖神。⇒遮る。
サイハイ【采配】〔恆5〕
恆5ではイ音便とするが、字音采かと思はれる。 ∴〜を振る。
サイはて【最果】
∴〜の町。
さいはひ
【幸】サイワイ〔近04・11・12・13・恆1・5〕[源]咲き+延ふ、のイ音便。幸先。
サウ【左右】ソウ
[源]左右の略。∴津田左右吉。
さう
【然】ソウ〔恆2〕[源]然の長音化(岩)。かう。 ∴草加越谷千住の先よ。
さうソウ〔恆2〕
接尾語。
[源]樣の轉とも相の字音ともいふ(岩)。∴化けさうな傘貸す寺の時雨かな。
サウカゥ
【糟糠】ソウコウ疉韻字のやうに見えるが、糟(-au)と糠(-ang)は韻が全く異る。元來はサオカン(グ)のやうな發音であった。⇒草莽。 ∴〜ノ妻ハ堂ヨリ下サズ。
さうかえソウカエ
ザゥガム【象嵌】ゾウガン 旧-ガン
書き替へて象眼とする場合あり、戰前の假名遣は一致するが、原音は全く異る。
サウキフ
【早急】ソウキュウ早急。
サゥクヮゥ【蒼惶】ソウコウ〔聯綿〕
「-ang」の疉韻字。
サゥサゥ
【錚鎗】ソウソウ〔聯綿〕金屬の鳴る音の形容。「-ang」の疉韻字でサングサングのやうな發音であった。同樣の語には鏗鏘・鏗戛などがある。玉の鳴る語は玲瓏など。
サウシ【冊子・草紙・雙紙】ソウシ
[源]册子の音便形(岩)。草、雙。 ∴枕草子。∴おもうさうし。
サウゼウ【騷擾】ソウジョウ〔聯綿〕
「-au」の疉韻字。 ∴〜罪。
サゥソツ【倉卒・草(サウ)卒・怱(ソウ)卒】ソウ-
手紙文末尾の早々・怱々なども同樣。
さうづ【早水・寒水・澤水】ソウズ〔地名〕
九州に分布する地名。
サゥヅカババ
【葬頭河婆】ソウズカ-〔佛教〕奪衣婆の別稱。葬頭河は三途の川の轉。「しゃうつかばば」とも。⇒塞の河原。
サゥバゥ【蒼茫】ソウボウ〔聯綿〕
「-ang」の疉韻字。蒼莽とも。 ∴〜たる大平原。
サウマゥ
【草莽】ソウモウ〔聯綿〕「草」も「莽」も「くさ」の意。「-au」の疉韻字に見えるが、原音は「saumang」のやうに全く異る音であった。⇒糟糠。 ∴〜の臣。
サウメン【索麺・素麺】ソウメン
[源]索麺の變化。素ソスは宛字。「素麺」はソウメンとすべきか。 ∴〜流し。
サゥモン
【桑門】ソウモン[源]沙門と同じく僧侶の意。ただし僧と語源は異る。桑。
サゥラゥ【愴悢】ソウロウ〔聯綿〕
「-ang」の疉韻字。かなしむ意。
さうらふ
【候】ソウロウ 旧さふらふ〔近10〕[源]「候ふ」のウ音便(橋本信吉説)。士。⇒居候。 ∴一筆申上候。
ザウリ【草履】ゾウリ
草。 ∴藤吉郎は〜取から出世
さえ
【冴・冱】〔近15〕冴える。⇒冴ゆ。
ザエ【才】
[源]奈良時代には、發音上、母音が二つ重なることを避ける習慣が強かったので、zaiを避けてzayeとしたもの(岩)。才は呉音。⇒才六。
さえぎる
【遮】 旧さへ-〔近16*〕[源]先+切るの音便形。動詞障へと混淆したサヘギルといふ形も鎌倉時代から見え始める。近16*は「さへぎる」とする。⇒塞の神。
さえぐさ
【三枝】〔姓名〕[源]「さきくさ」の音便形。三枝とも。
さえる
【冴・冱】〔恆4・同源〕冴は冱の異體字。⇒冴ゆ。 ∴〜ゆく、〜わたる、〜まさる。
さが【性】〔同源〕
[源]山田孝雄説では性・相・祥の和語化。
さかい
〔表音〕關西方言。
[源]「境に」の「に」を省いて用ゐたもの(岩)。『日國』も「境から轉じたものといふ」としながら、見出しは「さかい」を採る。理由を示す「けに」由來ともいふ。 ∴そやさかいにな。
さかえ
【榮】〔近15・恆4〕[源]咲く、盛と同根(岩)。榮ゆ。⇒榮螺。
さかづき【杯】サカズキ〔近02〕
[源]酒+杯。
さかひ
【境・界】サカイ〔近12〕[源]坂+合の約(岩)。堺市は大坂府の市名。 疆・境。疆の字は土に彊を加へた形聲文字。⇒強い。⇒さかい。∴疆域=境域。∴邊疆=邊境。
さがみ【相模】〔地名2647〕
舊國名。相。 ∴さねさし〜の小野に燃ゆる火の(弟橘媛)。
さかもり【宴・讌】〔同源〕
宴・讌。宴席はまた筵席とも。筵は「むしろ」の意。
さかゆ
【榮】〔近19〕文語下二段動詞。榮え。 ∴榮ゆる御世に遇へらく思へば。
サガラ【相良】〔地名2533〕
遠江國榛原郡の町名。←相(sang)。
さかわ
【酒匂】〔地名2673〕神奈川縣の川名。由來に諸説あり、荻生徂徠『南留別志』にワダとは曲る意、サカワダを略して酒匂川とする。『箱根縁起』に酒輪とあり。滿潮時に海水の逆流する「さかさがは」ともいふ。逆+勾ともいふ。同樣の地名に川匂、浦和、島曲もあり。
サギチャゥ【三毬杖・左義長】サギチョウ〔同源〕
杖チャゥヂャゥ・長。
さきに
【先・曩】〔同源〕嚮日=向日=曩日。「嚮」の音符は卿ケィキャゥであり、向カゥキャゥではない。⇒昨日。⇒向日。
さきんじる【先】〔恆8-1〕
| サク | ||
|---|---|---|
| サク | (sak) | 04朔カゴ槊カゴ45愬カ\15扠(搾)慣[サイ]\42削ゴ\4344索カゴ\43作カゴ昨カ柞カ筰カ+11酢慣[ソ]44炸カ窄カ45咋カ\43錯カゴ11醋慣[ソ]\43鑿カゴ\45策カ\45册(冊)カ柵カ\45嘖カ簀カ\ |
さく
【咲・笑】〔同源〕咲は笑の本字。⇒笑ふ。
ざくろ【石榴・若榴】〔植物〕
[源]石・若の直音化。榴は古音(岩)。
サクヮン
【主典】サカン[源]佐官(輔佐する官)の意(岩)。官職により「史・外記・録・屬・令史・疏・志・典・目・主帳・書吏」などとも書く。地名で「目」をサクヮンと讀む例が見られる。⇒眼目。⇒目尾。⇒判官。
さけぶ【叫】〔同源〕
叫・號。
ささえ【小竹筒】〔近16〕
「ささへ」とする説もあるが未詳。
さざえ
【榮螺】〔近16・恆4〕榮え。 ∴〜の壺燒。サザエさん。
ささへ【支】ササエ〔近10・14〕
[源]指+合への約(岩)。∴前に聳え後方に支ふ(箱根八里)。
サジ【匙】〔近01〕
[源]茶+匙。∴〜加減。〜を投げる。
さしおさへ【差押】-オサエ〔近16〕
さじき【棧敷】
[源]假床。∴天井〜。
サセホ
【佐世保】〔地名1592〕長崎県の市名。サセオとは讀まない。⇒佐保。
さそふ【誘】サソウ
ハ行四段動詞。哘は青森縣上北郡東北町天間舘(〒039-2701)の小字。「哘」は國字。
| サツ | ||
|---|---|---|
| サツ | (sat) | 29薩カ\29撒カ\30拶カ\30撮カ\31刷カ\31刹カ1632殺慣\32察カ29擦カ\32扎カ札カ紮カ\45册(冊)慣[サク]\54颯慣[サフ]\58箚慣[タフ]\ |
| ザツ | ||
|---|---|---|
| ザツ | (zat) | 54雜(雑襍)慣[サフ]\ |
さつき【五月・皐月】〔同源〕
皐は皋の異體字。「さ」は「さばへ」「さみだれ」などの「さ」と同じく「五月」の意といふ。
サッキフ
【早急】-キュウ早急。
サックヮ
【眼目】サッカ〔地名1972〕富山縣新中川郡上市町(〒930-0422)。主典。
さづける【授】サズケル〔近02・恆7〕
サッソク【早速】
早+速。
ザッタフ【雑沓・雑鬧(タウ)】-トウ
沓は「かさねる」「くつ」の意。鬧は「みだれる」「さわがしい」意。「雜踏」は書替へ字。
サトウハチロー【佐藤八朗】〔姓名〕
八朗が正しい假名遣だが、固有名詞は改め難い。
サナだ【眞田】〔姓名〕
苗字の一。眞。 ∴〜幸村。〜十勇士。
サなへ【早苗】〔音訓〕
[源]「さ」は神稻の意(岩)。早。 ∴〜歌。〜月。
サバ【生飯・散飯・三把】
鬼子母神などに供する飯。
[源]唐音サンパンの訛(岩)。生セィシャゥ。
さはやか【爽】サワヤカ 旧さわやか〔近04*・05・音訓〕
『假名遣ちかみち』『疑問假名遣』は「さわやか」だが、現在『日國』など多くの辭書は「さはやか」。字音爽に由來するとの説もあり。
サハラ【早良】サワラ〔姓名・地名1508〕
福岡縣(筑前國)の郡名。昭和五十七年に福岡市西區から早良區を分立。 ∴〜親王(崇道天皇)。
さはら【鰆・椹】サワラ〔動物・植物〕
[源]體形が細いため狹+腹といふ。
さはる【觸・障】サワル〔近04〕
サヒカ【雜賀】サイカ〔地名691〕
和歌山市(紀伊國海部郡)。『萬葉集917』に左日鹿野。←雜。
サヒキ
【佐伯】サイキ〔地名1391・姓名〕大分縣(豐後國海部郡)の市名。⇒佐伯。
さびしい【寂・淋】〔同源〕
蕭條、蕭寥は「-eu」の疉韻字。 寂寞(呉音ジャクマク)は「-ak」の疉韻字。∴蕭條として石に日の入る枯野かな(蕪村)。
サフサ【匝瑳】ソウサ〔地名3200〕
千葉縣(下總國)の郡名。「狹布佐郷」。匝の呉音はソフだが、ソフサではない。岡山縣赤磐郡吉井町(〒701-2503)周匝。
サブラゥ
【三郎】サブロウ〔姓名〕[源]「三」の字音samがsabと轉じたもの(岩)。
さへサエ〔近20〕
助詞。
[源]「添へ」の轉といふ。
サヘキ
【佐伯】サエキ〔地名1138・姓名〕廣島縣(安藝國)の郡名。
[源]障+者の意か。朝廷の命に反抗する先住民國栖の別稱(岩)。佐伯。
さへづる【囀】サエズル〔近15・恆7〕
[源]「さひづり」の轉(岩)。
さへのかみ
【道祖神】サエノ-[源]「障への神」の意。『和名抄』に佐倍乃加美。京都上京區幸神町の出雲路道祖神神社(地名15)ならびに宮城縣名取市笠島の佐倍乃神社(地名4080)が著名。⇒塞の神。
サホ
【佐保】〔地名204〕奈良市(大和國添上郡)の地名。(〒630-8105)。「サオ」ではない。⇒佐世保。
ザマ【座間】〔地名2697〕
神奈川縣(相模國)の市名。古の伊參郷。→參。
さまよふ【彷徨】-マヨウ〔同源・聯綿〕
尚羊、相羊、翔羊、倡佯、襄洋いづれも「-ang」の疉韻字で同義。 彷徨・彷佯は「-ang」の、徘徊・裴囘は「-ai」の疉韻字。∴山野を尚羊ふ。
サム【三・參】サン 旧サン〔同源〕
三・參。「參」は數字の誤記を防ぐための書き方。十三(地名414〒532-0024)は大阪市淀川區の地名(地名414)。⇒三郎。 ∴三六十八。
サムスン【三星】
韓国の企業名。
[源]三。星セィシャゥ。
サムタム【慘憺】サンタン 旧サンタン〔聯綿〕
「-am」の疉韻字。憺と旦では音が隔たり、略字の「慘胆」は非。 ∴苦心〜。
サムミ
【三位】サンミ 旧サンヰ[源]サムヰの連聲。散位。 ∴〜一體。
さむらひ
【士・侍】サムライ〔近12・同源〕[源]「さぶらふ」の連用形の名詞化。士シジ・侍シジ。⇒候ふ。
さもにたり
【髣髴】〔同源〕髣髴・彷彿は「f-」の雙聲字。⇒魴鮄。
さゆ
【冴】〔近19〕文語下二段動詞。冴え。
サヨ【佐用】〔地名899〕
兵庫縣(播磨國)の郡名、町名。『播磨風土記』に「讚容里」。『天智天皇即位前紀』に「狹夜郡」。昭和三十年に町名を「さよ」から「さよう」に變更。→用。 松浦佐用姫は福岡の傳説で別地名。
サララ【讚良】〔地名314〕
大阪府(河内國)の郡名。『欽明紀』に更荒郡。
さるをがせ【猿麻桛】-オガセ〔植物・同源〕
猿・猨。
ザワゥ【藏王】-オウ〔地名4065・4393〕
東北地方の山名。
[源]藏。∴〜權現。
さわぐ【騷】〔近04・05・恆1・音訓・同源〕
[源]擬聲語サワサワの動詞化、また字音騷に由來するとの説もあり。騷・躁・鬧。
さわさわ〔恆1〕
『日國』は「さはさは」「さわさわ」を別語とするが、共に葉ずれの音の意があり、假名遣不明。但し「ざはざは」はない。⇒騷々しい。
ざわざわ〔表音〕
さわたり【澤渡】サワタリ〔地名3336〕
群馬縣吾妻郡(〒377-0541)。温泉地。
[源]「さ渡る」の轉か。未詳。左和多里の手児(萬葉3540)の地に比定されてゐる。他にも全國に數ヶ所あり、「さはたり」では誤りかどうか未詳。
サヰ
【西院】サイ〔地名99〕京福電鐵の驛名。阪急ではサイヰンと讀む。附近の高山寺は西院(淳和院)の跡といひ、境内は賽の河原に摸してゐる。
さを
【竿・棹】サオ〔近07・08・恆3・同源〕櫂・棹・橈。⇒櫂。 ∴情に棹させば流される(草枕)。
| サン | ||
|---|---|---|
| サム | (sam)旧サン | 54參(参)カゴ慘(惨)カ驂カ\54蠶(蚕)カ\55三(參参)カゴ\55槧カ\58杉カ59衫カ\59纔カ巉カ讒カ\59芟カ\ |
| サン | (san) | 29傘カゴ\29散カゴ繖カゴ撒慣33霰慣\29珊カゴ跚カゴ31刪カ\29餐カゴ粲カゴ燦カゴ\29戔カ32盞カ3132棧(桟)カ\29贊(賛)カゴ讚(讃)カゴ30攅カ鑽(鑚)カゴ\30算カゴ纂カゴ31簒カ\30酸カゴ\30蒜カゴ\30爨カゴ\30纉カゴ\31潸カ\31閂カ\32山カ+31汕カ\32産カ\ |
| ザン | ||
|---|---|---|
| ザム | (zam)旧ザン | 54慘(惨)慣\58斬慣嶄慣55暫ゴ56慙(慚)ゴ塹慣\59懺(懴)慣\ |
| ザン | (zan) | 29殘(残)ゴ\30竄慣\ |
さんえ〔表音〕
(呼びかけの終助詞)。 ∴もし〜さんえ。
サンセウ
【山椒】サンショウ〔植物〕山椒魚は特別天然記念物の動物。山椒大夫とは山莊の訛といふ。⇒薑。
サンニ
【散位】 旧サンヰ[源]サンヰの連聲。三位。 ∴〜寮。
サンピンチャ【香片茶】
沖繩でジャスミン茶の意。戰後、臺灣經由で北京語香片が傳來したものか。
サンフランシスコ【桑港】〔外來〕
→桑(sang)。
サンヱ【産穢】サンエ〔近14〕
| シ | ||
|---|---|---|
| シ | (si) | 05此カゴ紫カゴ雌カゴ呰カゴ疵カ眥(眦)カ貲カゴ觜カゴ嘴慣\05匙カ\05支カゴ翅カゴ肢カゴ枝カゴ\05斯カゴ廝(厮)カゴ撕カゴ\05氏カゴ紙(帋)カゴ\05賜カゴ\05只カゴ咫カゴ\05弛カゴ施カ\05侈カゴ\05卮カゴ巵カゴ\05啻カゴ\05揣慣\05朿カゴ刺カゴ\05豕カゴ\06四カゴ泗カゴ駟カゴ\06師カゴ獅カゴ\06旨カゴ指カゴ脂カゴ嗜カ\06死カゴ屍カゴ\06私カゴ\06至カゴ鵄カゴ\06次カゴ茨カ姿カゴ資カゴ恣カゴ瓷カ咨カゴ諮カゴ\06示カ視カ\06自カ\06矢カゴ\06尸カゴ\06屎カゴ\06摯カゴ鷙カゴ\06祗カゴ砥カゴ鴟カゴ\06肆カゴ\06謚カ\06諡カ\07使カゴ\07司カゴ伺カゴ嗣カ詞カ飼カ笥カゴ祠カ\07史カゴ駛カゴ\07士カ仕カ志カゴ誌カゴ痣カゴ\07始カゴ\07子カゴ孜カゴ仔カゴ\07市カ柿カ06姉カゴ\07思カゴ偲カゴ\07止カゴ齒(歯)カゴ址カゴ沚カゴ趾カゴ阯カゴ祉慣05徙カゴ\07詩カゴ畤カゴ塒カ\07試カゴ\07之カゴ芝カゴ\07巳カ祀カ\07孳カゴ\07幟カゴ熾カゴ\07廁(厠)カゴ\07滓カゴ梓カゴ\07竢カ\07絲(糸)カゴ\07耜カ\07蚩カゴ嗤カゴ\07錙カゴ輜カゴ緇カゴ\ |
シ【四】〔同源〕
四と讀むのは訓「よ」「よつ」を漢字音風に訛ったもの。 肆は數字の誤りを防ぐ書き方だが、日本ではあまり使はれない。∴〜の五の言ふでない。
| ジ | ||
|---|---|---|
| ジ | (zi) | 05r爾(尓)カz璽慣\05r兒(児)カ\06z示ゴ\06z自ゴ\06r二(弍)カ貳(貮弐)カz次慣\07z仕ゴ\07z事(亊)ゴ\07z似ゴ\07z字ゴ\07z寺ゴ侍ゴ恃ゴ時ゴ蒔ゴ\07r而カ轜カ\07r耳カ餌カ珥カ\07z茲ゴ慈ゴ滋慣磁ゴ\07z辭(辞)ゴ\ |
| ヂ | (di) | 06d地ゴ\06n尼カ怩カ\06n膩カ\07d持ゴ痔ゴ峙ゴ\07d治ゴ\09d除慣[チョ]\ |
| ▼寺侍恃時蒔(ジ)、持痔峙(ヂ)、(形聲音符は之) 待(タイ)、等(トゥ)、特(トク)、も同じ形聲文字 ▼恥の形聲音符は耳。 ▼膩(ヂ)、貳(ジ)。 ▼「余」の形聲音符字はサ行とタ行に大きく分れる。 詳細は「じょ・除(ヂョ)」の項目を參照。 | ||
じ〔恆8-2〕
助動詞。∴顧みはせじ(海征かば)。
しあはせ【幸】シアワセ〔近05〕
[源]仕合はせ。∴幾久しくお幸せに
| シイ | ||
|---|---|---|
| シイ | (si) | 07弑慣\ |
| ▼弑は漢音呉音ともにシ。シイは慣用音。 | ||
シイカ
【詩歌】〔近13〕詩の長音化。⇒四時。 ∴〜管絃に巧み。
シイジ
【四時】〔近13〕四の長音化。⇒詩歌。 ∴〜の錯行するが如し(中庸)。
しいしい【爲爲】
する爲の連用形「し」を重ねた形、見い見い。 ∴遠慮〜
しいす【弑】
「しい」は音讀み。通常の漢字音に「いい」といふ音形は無い。本來の音弑をのばしたもの。
シウシウ【啾啾】シュウシュウ〔表音〕
動物や亡靈のなく聲。シウは本來の音からあまり隔たらない。シュゥでは本來シュング、シフではシップのやうな音となり、なき聲としてはふさはしくなからう。 ∴鬼哭〜。
しうと【舅・姑】シュウト〔恆2〕
[源]「しひと」のウ音便。∴頑固な〜に仕へる。
シウマイ
【燒賣】シュウマイシウは燒の變形ではなく、假名遣の範圍外と思はれる。シウマイ・シューマイ兩樣あり。⇒餃子。
しおほせる
【爲果】シオオセル[源]仰せ、と同源。爲終す。 ∴大仕事を爲果せる。
しかへし【仕返】シカエシ〔近16〕
∴後の〜が怖い
シガラキ【信樂】〔地名513〕
滋賀縣(近江國甲賀郡)の町名。紫香楽宮は聖武天皇の宮。シガから「sing→シャゥ」の假名遣が想像されるが、「信」はシン。 ∴〜燒の狸の置物。
| シキ | ||
|---|---|---|
| シキ | (sik) | 48式ゴ\48織ゴ識ゴ\48色ゴ\ |
| ジキ | ||
|---|---|---|
| ジキ | (zik) | 48z食ゴ\ |
| ヂキ | (dik) | 48d直ゴ\ |
しきゐ【閾・敷居】-イ〔近11〕
專門用語で閾値を「しきい値」と改める事がある。 ∴御無沙汰で〜が高い
| ジク | ||
|---|---|---|
| ジク | (zik) | 01r衄(衂)カ\ |
| ヂク | (dik) | 01d竺慣\01d軸ゴ舳ゴ\01n忸カ衄(衂)カ\ |
| ▼衄(衂)の漢音はジク・ヂクの二音あり、同義。形聲音符丑ゆゑヂクとすべきか。現代北京語はヂクの系統。 | ||
じくじく〔恆8-2〕
滲む。 ∴傷口が〜膿む
しくじる
∴入試を〜。
シクヰ【指揮・指麾】シキ 旧シキ〔同源〕
揮・麾。
シケる【時化(クヱ)】
[源]濕氣る。
しげる【茂・繁・滋】〔同源〕
字・滋。 繁・蕃。蕃は慣用音。 懋・茂。
しさふ
【宍粟】シソウ〔地名896〕兵庫縣(播磨國)の郡名。『藤原宮木簡』に宍粟評。←宍+粟。宍は肉の異體字。⇒宍道湖。
シシイデン【紫宸殿】
[源]宸の變化。
しじま【無言】〔近01〕
∴朝の〜
しじみ【蜆】〔近01〕
兵庫縣三木市(〒673-05**)志染町は『播磨國風土記』に蜆貝から志深と名づけた説話あり(地名853)。 ∴〜の味噌汁
ジジュウデン【仁壽殿】
[源]壽の延音。
シスゐ【酒々井】シスイ〔地名3236〕
千葉縣の市名。『常總軍記』に「出水」とあり、「しすい」かもしれない。「井」を宛てた時には既にイとヰの區別は無かったものと思はれる。「水」は江戸時代以降スヰと誤る事が多かったが、そこまで意識した假名遣ではあるまい。『地名』は「シュスヰ」。姓に酒酒井あり。
したがふ【順・循・遵・徇】シタガウ〔同源〕
順・循・遵・徇いづれもジュン。 ∴源順。
| シチ | ||
|---|---|---|
| シチ | (sit) | 21七ゴ\21質(貭)ゴ\ |
シチ【七】〔同源〕
「柒」は漆シツシチの異體字。數字の誤記を防ぐための書き方だが、日本ではあまり使はれない。 ∴お七夜。
しちまった
關東方言。關西なら「してしもた」。 ∴祕密を洩〜。
| シツ | ||
|---|---|---|
| シツ | (sit) | 21七カ叱カ\21失カ\21悉カ蟋カ\21漆カ膝カ\21疾カ嫉カ\21質(貭)カ\21桎カ室カ\21隲カ\23櫛カ\23瑟カ\53執慣[シフ]\53濕(湿)慣[シフ]\ |
| ジツ | ||
|---|---|---|
| ジツ | (zit) | 21r日カ衵カ\21z實(実)慣\ |
| ヂツ | (dit) | 21n昵カ\21n衵カ\ |
| ▼日(ジツ/ニチ) 衵(ヂツ/ニチ)、婦人の肌着 (ジツ/ニチ)、柔かい普段着 「あこめ」は國訓であるが、恐らくはヂツ相當。 | ||
しづえ【下枝】シズエ〔近16〕
[源]沈む・靜かの「しづ」と同根か(岩)。∴梅の〜
しづか【靜】シズカ〔近02・恆7〕
[源]沈む・雫の「しづ」と同根か(岩)。閑谷黌は岡山藩の藩校。 ∴しづごころなく花の散るらむ。∴靜御前。
しづがだけ【賤ヶ岳】シズ-〔地名571〕
滋賀縣伊香郡。 ∴〜の七本鎗。
ジッキンセウ
【十訓抄】-ショウ「じふきんせう」ではない。十が促音化した場合は「じつ」となる。これは現代假名遣でも同樣。⇒十。⇒十分。
しづく【滴・雫】シズク〔近02〕
[源]沈む・靜かの「しづ」と同根(岩)。∴一〜の雨も降らぬ
シックイ
【漆喰(くひ)】[源]石灰の唐音。「漆喰」は宛字だが、『日國』は(くひ)の表示なし。 ∴〜壁。
ジッコン
【入魂】入魂ともいひ、昵懇とは別語だが近義。
ジッテ【十手】
ジュッテではない。⇒十。
じっと【熟】 旧ぢっと〔近01*・恆8-2〕
「ぢ」も可。 ∴ぢっと我手を見る(石川啄木)。
しづめ【鎭】シズメ〔近03〕
[源]沈の他動詞形(岩)。∴靖國神社は國の〜。
しづり
【倭文】シズリ〔地名〕[源]上古の倭文部・倭文織部から。現在も「倭文」で「しとり」または「しづり」の姓あり、また「倭文神社」も各地にあり。綾に比べて卑賤の者が用ゐたゆゑ「倭文の苧環」が「賤の苧環」と解されるやうになったといふ。 ∴倭文機に思ひ亂れて秋の夜の(後撰集)。
しづをか【靜岡】シズオカ〔地名2559〕
縣名。駿府の賤機山にちなんで明治二年に命名。「賤機」とは「倭文機」であるといふ。
してしもた
〔表音〕關西方言。關東なら「しちまった」。 ∴失敗してまうた
しとうづ【襪】シトウズ
[源]下沓のウ音便。現代の靴下と同義だが、語順が逆になるのは南方語の影響ともいふ。
じとじと〔恆8-2〕
∴〜とした濕氣
シナ
【支那】秦の變化。China・晨旦も同樣。⇒印度。
シナノ【信濃】〔地名2345〕
舊國名。信・濃。
しなひ
【竹刀】シナイ[源]竹で撓ふやうに作った稽古刀(岩)。青竹刀。 ∴〜で劍術稽古
しぬ【死】〔近21〕
文語ナ變動詞。∴〜の生きるのと大騷ぎ
ジネンジョウ【自然薯・自然生(ジャゥ)】
薯。
しのだけ【篠竹】〔同源〕
箘・昆・ /クン。
シノブ
【信夫】〔地名3912〕福島縣(陸奧國)の郡名。
[源]信。捩摺。⇒秩父。 ∴折口信夫(釋迢空)。
しはく
【鹽飽】シワク(シアク)〔地名1272〕香川縣丸龜市(〒763-0024)。『日國』に「しわく」、『地名1272」は「シアク・シワク」とあるが、鹽間と同樣に「しはく」であらうか。
しはす【師走】シワス〔近04〕
[源]十二月は物事を「しをはす」事に由來するといふが未詳。∴〜坊主。
しはひ
【鹽間】シワイ〔地名〕高知縣須崎市(〒785-0166)。假名遣未詳であるが、『日國』に潮合(しほあひ)といふ語を載せる。⇒鹽飽。
しばふ
【芝生】地名の場合はシボウ・シバウと讀むものが多い。⇒武生。⇒生ふ。 ∴隣の〜。
しばゐ【芝居】-イ〔近11・恆5〕
∴一人〜。
しひ【椎】シイ〔近12・植物〕
『平家物語』の「上るべきたよりなき身は木のもとにしひ(椎・四位)を拾ひて世を渡るかな(源三位頼政)」の歌は、アハワ行の假名遣混同の例として著名。 福岡縣(筑前國粕屋郡)の香椎宮(地名1473)はまた橿日宮とも。∴椎本(源氏)。
しひたげる【虐】シイタゲル〔近12〕
∴虐げられた人達
しひら【
】シイラ〔動物〕
體の大きさにくらべて魚肉が取れないため、籾殼ばかりで中に實のない秕(癈+稻)に譬へたものといふ。多くの辭書では「しいら」とする。
しぶ【澀】〔音訓〕
正字は「澀」だが、戰前の印刷物でも略字の「澁」はよく用ゐられた。漢音呉音シフ、慣用音ジフ。訓讀みの「しぶ」は音由來との説がある。 ∴〜みがかった中年男。∴澁々金を拂ふ。
ジフ
【十・拾】ジュウ拾シフジフ(ひろふ)は數字の誤記を防ぐための書き方。捨(すてる)とは別字。 十錢、十手などをジュッとするのは誤。 南朝四百八十寺の{十/シン}は唐音といふが、具體的にどのやうな音の變化か未詳。⇒甲板カンパン}<a> {十/とを 。⇒十。⇒十訓抄。⇒牛車。∴寒山拾得。拾得物。
ジフシマツ【十姉妹】ジュウ-〔動物〕
妹の音變。
ジフニサウ【十二社】ジュウニソウ〔地名2842〕
新宿區。熊野神社(いま東京都廳の西にあり)に、十二社の權現を勸請し、一社の内に相殿に祀った事にちなむと『遊歴雜記』にあり。十二雙、十二叢とも。
ジフニソ【十二所】ジュウニソ〔地名2740〕
鎌倉市(〒248-0001)。新宿と同じく熊野神を祀ったものといふ。
ジフブン
【十分・充(ジュウ)分】ジュウ-充分は充足からの類推。「十二分」はこの強調形だが、「充二分」とはしない。時間の長さは十分。 ∴もう〜頂きました。
しほ【機會】シオ〔近08〕
一入の「入」は、染料に浸す數詞。 ∴來客を〜に席を外す。
しほ【鹽】シオ〔近07〕
鹽は鹵(しほ)+監からなる形聲文字。略字の「塩」は草體で古くから使はれ、戰前の印刷物でも散見する。 秋田の「しょっつる鍋」は鹽汁の轉といふ。「シオサイト」は汐留貨物驛跡地の再開發都市名。⇒浦鹽斯徳。⇒鹽飽。∴潮もかなひぬいまは漕ぎいでな(萬葉集1-8、額田王)。
しほさゐ【潮騷】シオサイ
[源]騷きの「さわ」と同根。
しまうて【了】シモウテ
[源]了ひ+て(助詞)。關東であれば促音の「しまって」が多い。
しまわ
【島曲】〔近04〕[源]島廻の變化。酒匂。 ∴〜に波が寄せる。
しみづ
【清水】-ミズ〔姓名・地名〕姓では「しみづ」が一般的だが、地名では清水、清水などあり。
しみる【浸・染・沁・滲】〔同源・音訓〕
[源]しめやか、濕ると同根(岩)。浸・染・沁・滲。訓の「しむ、しみる」は字音由來ではあるまい。 ∴齒にしみわたる白玉の。
シムゲム【森嚴】シンゲン 旧シンゲン〔聯綿〕
「-im」の疉韻字。 ∴態度〜なるも温情慈父の如し。
シムシフ【侵襲】シンシュウ 旧シン-〔聯綿〕
「-im・-ip」の疉韻字。
シムジム【深甚】シンジン 旧シンジン〔聯綿〕
「-im」の疉韻字。 ∴〜なる敬意を表す
シムジョあげ【糝薯揚】シン- 旧シン-
ジムゼム【任冉・荏染】ジンゼン 旧ジンゼン〔同源・聯綿〕
任冉・荏染ともに「-im」の疉韻字。
ジムベィ
【甚平・甚兵衞(ベヱ)】ジンベイ・-ベエ 旧ジン-[源]一説に陣兵羽織。甚平鮫は魚名。⇒助平。 ∴夏は粋な〜姿。
シムリム【森林】シンリン 旧シンリン〔聯綿〕
「-im」の疉韻字。
じめじめ〔恆8-2〕
∴〜した濕地帶。
しめヂ【占地・濕地】シメジ〔恆6〕
∴匂ひ松茸、味濕地。
しもふさ
【下總】シモウサ〔地名3200〕舊國名。←下+つ+總。⇒上總。
| シャ | ||
|---|---|---|
| シャ | (sia) | 34這慣[ゲン]\41卸カゴ\41叉ゴ\41砂ゴ紗ゴ沙ゴ鯊ゴ39娑慣\41射カ謝カ\41赦カゴ\41斜カ\41社カ\41者カゴ奢カゴ偖カゴ赭カゴ09煮慣\41車カゴ\41遮カゴ蔗カゴ鷓カゴ\41寫(冩写)カゴ瀉カ\41灑(洒)ゴ\41炙カゴ\41舍(舎)カゴ捨カゴ\41藉カ\ |
| ジャ | ||
|---|---|---|
| ジャ | (zia) | 41z蛇ゴ[ダ]\41z邪ゴ\41z闍ゴ\41z麝ゴ\ |
じゃあじゃあ〔表音〕
水流。∴〜湯を浴びる。
ジャージャーメン【炸醤麺】
中華料理の一。醤。
ジャウ【錠(ヂャウ)】ジョウ
[源]鎖→サウ→ジャウの變化を辿った語。錠に鍵の意味は本來ない。錠劑の意味ならばヂャゥ。 ∴〜を下す。
シャゥガ
【生姜・生薑】ショウ-〔植物・同源〕[源]シャゥカゥの轉か。姜キャゥカゥ・薑キャゥカゥ。⇒薑。 ∴豚の〜燒
シャゥガイ【障碍・障礙】ショウ-
「碍」は礙ガイゲの異體字。障害は書替へ字。
シャゥカイセキ【蒋介石】ショウ-〔姓名〕
英文ChiangKai-shekは浙江音にもとづく。蒋シャゥサゥ・介カイケ。
シャゥギ
【床几・牀几・将几】ショウ-牀。
シャゥクヮンノム【聖觀音・正-】ショウカンノン 旧-オン
聖セィシャゥ、正セィシャゥ。
ジャゥゴ【漏斗】ジョウ-
[源]上戸。∴樽から酒を〜で壜に移す。
シャゥジ【東海林】ショウ-〔地名〕
[源]庄司。歌手の東海林太郎は莊司史郎と名乘った時期あり。
ジャゥズ【上手】ジョウ-〔近03〕
∴話〜は聞き〜、上手の手から水が洩れる
シャゥブ【菖蒲】ショウ-〔植物〕
尚武に通じるとされる。 ∴六日の〜十日の菊。
シャゥヘキ【牆壁・障壁】ショウ-〔同源〕
牆と障では意味が異るが、假名遣は一致する。
シヤゥもない【仕樣】ショウ-
シヨウ・ショウ兩樣に發音する。 ∴〜話ばかり聞かされる。
シャゥリャゥ【聖靈・精靈】ショウリョウ
聖靈は漢音讀み。聖セィシャゥ、精セィシャゥ。
シャガ【射干・著我・莎我】〔植物〕
干・我。
じゃがいも〔植物〕
[源]インドネシアのジャカルタの古名「じゃがたら」から。∴肉じゃが。
しゃがれごゑ【嗄聲】-ゴエ
[源]皺+枯れ。∴老人の〜が聞えた。
| シャク | ||
|---|---|---|
| シャク | (siak) | 癪慣\27笏[コツ]\42勺カ灼カゴ酌カゴ妁カゴ芍カ杓カ\42爵カ嚼カ\42斫カゴ\42綽カゴ\42鑠カゴ爍カゴ\46尺ゴ\46昔ゴ借ゴ\46赤ゴ\46釋(釈)ゴ\47錫ゴ\ |
シャク【笏】〔音訓〕
「笏」は漢音コツ。これが骨に通ずるのを忌み、尺の音を借りたといふ。 ∴神主が〜を捧げて拜禮。
| ジャク | ||
|---|---|---|
| ジャク | (ziak) | 42r若カ惹カ\42r弱カ\42z雀慣\42z鵲慣\47z寂ゴ\ |
| ヂャク | (diak) | 42d著(着)ゴ\ |
シャクヮのを
【目尾】シャカノオ〔地名1453〕福岡縣飯塚市(〒820-0062)。「目」は律令の主典。
ジャケン【邪慳・邪險(ケム)】〔佛教〕
[源]邪見の轉。
シャコ【蝦蛄】〔動物〕
ハ(ha)→ヒャ(hia)→シャ(xia)となるのは北京語の特徴。→蝦。
ジャコ
【雜魚】[源]雜喉の變。小女子。 ∴縮緬〜。
じゃじゃうま〔恆8-2〕
『ぢやぢや馬馴らし』は坪内逍遥譯。他はすべて『じゃじゃ馬ならし』
ジャッキー・チェン【成龍】〔外來〕
香港の俳優。チェンは本名の「陳港生」から。→陳。
ジャのめがさ【蛇の目傘】
「蛇」にはジャ・ダ兩讀あり、意味に相違はない。ダであってもヂャではない。 ∴蛇の目でお迎へ嬉しいな(童謠)。
ジャパン【日本】〔地名〕
「日本」の福建または廣東音に由來する。日ジツニチの子音は漢音ザ行・呉音ナ行であり、ヂャパンとはならない。
シャム【暹羅】〔外來〕
タイ國の舊稱。シャムロとも。
[源]暹國と羅國の合稱。
ジャンク【戎克】
戎←ジャン。舟の一種であり、「がらくた」とは別語。戎は十の形肇文字ではない。
ジャンケン【石拳】
[源]兩拳から。兩・拳。
じゃんじゃん〔表音〕
鐘。 ∴〜宣傳する、半鐘が〜鳴る。
シャンハイ【上海】〔外來〕
→上(siang)・海。
| シュ | ||
|---|---|---|
| シュ | (sio) | 01棕(椶)慣[ソゥ]\01衆ゴ[シュゥ]\03種ゴ腫ゴ[ショゥ]\03從(従)ゴ[ショゥ]\03橦ゴ[ショゥ]04撞慣[タゥ]\10主カ麈カ\10取カ趣カ諏カ娵カ\10朱カ殊カ珠カ侏カ茱カ銖カ株慣\10須カ鬚カ\10繻カ\50守ゴ狩ゴ[シウ]\50手ゴ[シウ]\50酒ゴ[シウ]\50首ゴ[シウ]\50修ゴ[シウ]\ |
| ジュ | ||
|---|---|---|
| ジュ | (zio) | 03z從(従从)ゴ[ショゥ]\03z頌ゴ[ショゥ]\10z樹ゴ\10z需慣r儒カ嬬カ濡カ孺カ襦カ\10z戍慣\10z聚慣\50z受慣授ゴ綬ゴ[シウ]\50z呪(咒)慣[シウ]\50z就ゴ[シウ]\50z壽(寿)ゴ[シウ]\ |
| シュウ | ||
|---|---|---|
| シウ | (siu) | 50囚カ泅カ\50周カ週カ\50州カ洲カ酬カ\50秀カ銹カ\50秋(龝穐)カ萩カ啾カ楸カ鞦カ愁慣甃慣+35湫慣36鍬慣\50繍(綉)カ\50臭カ\50舟カ\50酋カ遒(逎)カ鰌カ\50醜カ蒐慣\50祝カ\50袖カ岫カ\50鷲カ就カ01蹴慣[シュク]\50售カ讎(讐)カ\50收(収)カ\50羞カ\50脩カ修カ\50驟慣\ |
| シフ | (sip) | 53執カゴ\53拾カ\53習カ褶カ\53襲カ\53輯カ葺カゴ緝カゴ楫カ\53集カ\ |
| シュウ | (sio) | 10聚慣[シュ]\ |
| シュゥ | (siong) | 01終カ柊カ螽カ\01衆カ\01嵩カ\01菘カ\02宗慣\ |
| ジュウ | ||
|---|---|---|
| ジウ | (ziu) | 50r柔カ蹂カ鞣カ\50z獸(獣)慣\ |
| ジフ | (zip) | 53z拾ゴ\53z十ゴ什ゴ汁慣r廿カ\53z澀(渋澁)慣\ |
| ジュゥ | (ziong) | 01z充慣銃慣\01r戎カ絨カ\03z從(従从)慣縱(縦従從)慣\ |
| ヂウ | (diu) | 50n狃カ\50n糅カ\ |
| ヂュウ | (dio) | 10d住ゴ\51d頭唐\ |
| ヂュゥ | (diong) | 03d重ゴ\ |
| ▼丶駐註(チュウ/チュウ) 柱住(チュウ/ヂュウ) 主麈注(シュ/ス)(注は慣用音) 往の形聲音符は主ではない。 | ||
ジュゥタム【絨毯】-タン 旧-タン
絨緞とも書くが、假名遣は一致しない。絨の形聲音符は十ではない。
| シュク | ||
|---|---|---|
| シュク | (siok) | 01叔カ淑カ菽カゴ俶カゴ\01夙カ\01宿カ縮カ蓿カ\01祝カゴ\01槭カ蹙カ\01倏カゴ\01肅(粛)カ\ |
| ジュク | ||
|---|---|---|
| ジュク | (ziok) | 01z孰ゴ塾ゴ熟ゴ\ |
シュクグヮン【宿願・夙願】-ガン〔同源〕
宿・夙。
ジュゴン【儒艮】〔動物〕
マレー語起源の漢譯語といふ。
シュジュ【侏儒】〔聯綿〕
「-u」の雙聲字。 ∴『侏儒の言葉』(芥川龍之介)。
ジュズ【數珠】〔近02〕
[源]數スシュ+珠シュス。∴苛高の〜を押揉む。
シュゼンジ【修禪寺・修善寺】〔地名2617〕
伊豆の寺名。温泉地としても著名。寺名は「修禪寺」。町名は「修善寺町」。禪・善。 ∴『修善寺物語』。
シュタラ
【修多羅】〔佛教〕スートラは經典の意。シュは修の呉音。このため漢音シュウと誤りやすい。シュウは本來スングのやうな音であった。⇒阿修羅。⇒道修町。 ∴〜の聲も川風も(蝉丸)。
| シュツ | ||
|---|---|---|
| シュツ | (siot) | 22出カ\22蟀ゴ\ |
| ジュツ | ||
|---|---|---|
| ジュツ | (ziot) | 22z恤慣\22z戌慣\22z朮ゴ術ゴ述ゴ\ |
シュッタイ【出來】
[源]出來の變化した、一種の連聲。舊假名でも「シュツライ」とはしなかった。
ジュディ・オング【翁倩玉】〔姓名〕
臺灣の歌手名。翁ヲゥウ(ong)。
シュテンドゥジ
【酒呑童子・酒顛童子】〔姓名〕呑・顛。⇒大江山。
しゅむシュ【占守島】〔地名(北海道)386・音訓〕
北方領土の一島。占は恐らく訓由來。字音セム由來ではあるまい。
| シュン | ||
|---|---|---|
| シュン | (sion) | 22俊カゴ峻カゴ竣カゴ駿カゴ悛カゴ浚カゴ逡カゴ\22春カゴ惷カゴ蠢カゴ\22舜カゴ瞬カゴ蕣カゴ\22旬カ徇カ洵カゴ詢カゴ\22隼カゴ\22濬カゴ\22諄カゴ\22雋カゴ儁カゴ\ |
| ジュン | ||
|---|---|---|
| ジュン | (zion) | 22r閏カ潤カ\22z准慣準(凖)慣\22z旬ゴ殉ゴ徇ゴ恂慣洵ゴ筍(笋)慣荀慣詢慣\22z盾ゴ循ゴ楯ゴ\22z純ゴ\22z巡ゴ\22z遵慣\22z順ゴ馴ゴ\22z隼慣\22z蓴ゴ\22z鶉ゴ諄慣淳ゴ醇ゴ\ |
| ショ | ||
|---|---|---|
| ショ | (sio) | 09且カ砠カ苴カ雎カ\09杵カゴ\09黍カゴ\09初カ\09所ゴ\09庶カゴ41蔗慣\09署カ薯カ暑カゴ渚カゴ緒カ曙カ諸カゴ藷カゴ\09書カゴ\09恕カゴ\09處(処)カゴ\09墅(野)カ\09嶼カ\09胥カ\09蔬ゴ\ |
| ジョ | ||
|---|---|---|
| ジョ | (zio) | 09z助ゴ鋤ゴ耡ゴ\09z序ゴ抒ゴ\09z徐ゴ敍(敘叙)ゴ\09r汝カ如カ洳カ茹カz恕慣絮慣\09z舒慣\ |
| ヂョ | (dio) | 09n女カ\09d除ゴ\ |
| ▼女(ヂョ)汝如洳茹恕絮(ジョ)奴努怒孥弩駑呶帑(ド) ▼余を形聲音符にする字はサ行とタ行に分れる。特に舒徐敍(ジョ)と除(ヂョ)に注意。 余餘畭(ヨ/ヨ) ・畭舍(舎)捨(シャ/シャ) 斜(シャ/ジャ) 舒(ショ/ショ[慣]ジョ) 徐敍(叙敘)蜍(ショ/ジョ) ・除(チョ/ヂョ[慣]ヂ)掃除、除目 茶(荼)(タ/ヂャ[慣]ダ、チャ[唐]サ) 荼(ト/ド) 途塗(ト/ヅ、ド) | ||
ジョイ・ウォン【王祖賢】〔外來〕
香港の女優。廣東語は王がウォンとなる。北京語であればワン。
| ショウ | ||
|---|---|---|
| シャゥ | (siang) | 42傷カゴ殤カゴ觴カゴ\42匠カ\42商カゴ\42尚カ嘗(甞)カ掌カゴ裳カ賞カゴ償カ敞カゴ廠(厰)カゴ\42昌カゴ唱カゴ娼カゴ菖カゴ倡カゴ猖カゴ46晶ゴ\42祥カ詳カ庠カ翔カ\42章カゴ彰カゴ樟カゴ障カゴ璋カゴ嶂カゴ瘴カゴ\42象カ\42上カ\42相カ湘カ廂カ\42牀慣床ゴ莊(荘庄)ゴ裝(装)ゴ將(将)カ蒋カ醤カ奬(奨)カ漿カ獎カ鏘カ\42薔カ檣カ牆(墻)カ\42餉カゴ\44生ゴ笙ゴ+47猩ゴ星ゴ46姓ゴ性ゴ\4644省ゴ\46井(丼)ゴ\46正ゴ鉦ゴ政ゴ\46聲(声)ゴ\47青ゴ46清ゴ精ゴ\ |
| ショゥ | (siong) | 03衝カ鍾カ踵カ\03訟カ頌カ松(枩)カ淞カ鬆カ\03從(従从)カ慫カ聳カ蹤(踪)カ\03悚カ竦カ\03橦カ鐘カ憧カ\03舂カ\03誦カ\48勝カゴ\48升カゴ昇カゴ陞カゴ\48承カ拯カゴ\48症カゴ\48稱(称)カゴ\48證(証)カゴ\ |
| セウ | (siau) | 35嘯カゴ瀟カゴ簫カゴ蕭カゴ\36召カゴ招カゴ沼カゴ紹カ詔カゴ劭カ邵カ韶カ昭カゴ照カゴ\36小カゴ少カゴ37抄ゴ炒ゴ鈔ゴ36肖カゴ宵カゴ消カゴ硝カゴ峭カゴ悄カゴ誚カ逍カゴ銷カゴ霄カゴ+37鞘カゴ哨カゴ鮹カゴ37稍ゴ梢ゴ\36焦カゴ樵カ礁カゴ蕉カゴ憔カ鷦カゴ\36笑(咲)カゴ\36愀カゴ\36椒カゴ\36燒(焼)カゴ\ |
| セフ | (siap) | 56妾カゴ+58霎カゴ\56捷カ睫カゴ\56渉カ\56囁カゴ顳慣懾カゴ\57燮カゴ\57浹カゴ\ |
| ▼正証鉦政(セィ/シャゥ)、症(ショゥ) 証は證の略字として用ゐられるが、本來は「いさめただす」意の別字。 ▼聶を音符とする形聲文字はサ行とタ行に分れる。 聶躡鑷(デフ/ネフ) 顳(ゼフ/ネフ[慣]セフ) 囁懾攝(摂)(セフ/セフ) 但し攝(摂)は促音化して慣用音セツとなる。 | ||
ジョゥ
【判官】令制の第三等官。
[源]丞の音による。官職により「祐・弁・進・允・佑・忠・尉・監・掾・主政・從」などとも書く。特に尉は廣く使はれる。⇒判官。⇒尉鶲。⇒承る。⇒主典。⇒判官。 祐は名乘で二等官たる「すけ」が多く、ジョゥは使はれない。裕(ゆたか)は別字だが混同しやすい。∴檢非違使〜源九郎義經。
| ジョウ | ||
|---|---|---|
| ジャゥ | (ziang) | 42z嘗(甞)ゴ常ゴ\42z上ゴ\42z状ゴ43奘(弉)慣\42z襄慣驤慣r壤(壌)カ攘カ穰(穣)カ禳カ讓(譲)カ\46z情ゴ靜(静)ゴ\46z成ゴ城ゴ盛ゴ晟ゴ\46z淨(浄)ゴ\ |
| ジョゥ | (ziong) | 03r冗カ\03r茸カ\48z丞ゴ烝慣蒸慣\48z乘(乗)ゴ剩(剰)ゴ\48r仍カ\48z繩(縄)ゴ\ |
| ゼウ | (ziau) | 36r擾カ\36r繞カ蕘カ遶カ饒カ\ |
| ヂャゥ | (diang) | 42d丈ゴ杖ゴ仗ゴ\42d場(塲)ゴ\42n娘カ\42n釀(醸)カ孃(嬢)カ\47d定ゴ錠ゴ34諚慣\ |
| デウ | (diau) | 35n嫋カ\35n嬲カ\35d條(条)ゴ38d絛慣\ |
| デフ | (diap) | 56n聶カ躡カ鑷カ\57d疉(畳疂疊)ゴ\ |
| ▼襄驤壤(壌)攘穰(穣)禳讓(譲)(ジャゥ/ニャゥ) 釀(醸)孃(嬢)(ヂャゥ/ニャゥ) 曩嚢(ダゥ/ナゥ) 漢音のザ行ダ行共に、呉音のナ行となる事あり 假名遣判別の役にはたたない ▼聶を音符とする形聲文字はサ行とタ行に分れる。 聶躡鑷(デフ/ネフ) 顳(ゼフ/ネフ[慣]セフ) 囁懾攝(摂)(セフ/セフ) (但し攝(摂)は促音化して[慣]セツとなる) | ||
しょうづ
【清水】-ズ〔地名・音訓〕全國數ヶ所にあり、假名遣未詳。音讀み(清水)の轉か、訓讀み(清水)か不明。シュウズと讀む地名もあるので後者か、またそれなら「しうづ」「せうづ」などとすべきか。
ジョゥびたき
【尉鶲】〔動物〕判官。
ショゥヨゥ
【從容・慫慂・松容】〔聯綿〕「-ong」の疉韻字。 ∴〜として死地に趨く。
ジョウロ【如雨露】
[源]ポルトガル語の音寫。∴〜で花に水を遣る。
| ショク | ||
|---|---|---|
| ショク | (siok) | 01謖慣48稷カ\03蜀カ燭カ觸(触)カ囑(嘱)カ矚カ\03贖カ\48拭カ軾カ\48殖カ埴カ植カ\48織カ職カ\48色慣\48食カ蝕カ飾(餝)カ\48喞カ\48嗇慣穡慣\48寔カ\48昃慣\ |
| ジョク | ||
|---|---|---|
| ジョク | (ziok) | 03r辱カ溽カ縟カ蓐カ褥カ\ |
| ヂョク | (diok) | 04d濁慣\ |
ショゲる【悄氣】
悄氣は宛字。 ∴まさかの落選で悄氣てゐる
ショッチュウ
[源]初中後。∴遲刻は〜。
じょっぱり〔表音〕
津輕方言。「意地っ張り」の轉なら「ヂョッぱり」、「強情っ張り」なら「ジョッぱり」か。
しょひこ
【背負子】ショイ-笈摺。 ∴背負ひ籠一杯の山菜。
ションガイナ〔表音〕
仕方ないな、の意。端歌『梅は咲いたか』。
じょんがら〔表音〕
青森縣民謠。
ションベン【小便】
小便。 ∴連小便。
じらす
【焦】〔近01〕焦れったい。 ∴散々焦らした揚句縁談を斷る。
しらぬひ【不知火】-イ
漁火の屈折現象、また筑紫にかかる枕詞。
[源]枕詞の「ヒ」は上代の發音で「火(乙類)」とは異るため、漁火の「知らぬ火」と別語とされる。熊本縣宇土郡の町名ほか、地名にも數ヶ所あり。
しらを【白魚】-オ〔近07〕
∴〜のやぅな指。
じりじり〔恆8-2〕
「ぢりぢり」とも。 ∴夏の太陽が〜と照りつける。
じりひん【じり貧】
「ぢり貧」とも。 ∴〜かどか貧か(東條英機)。
しりへ【後方】-エ
前の對。
[源]尻+方。∴前に聳え後方にささふ(箱根八里)。
しりべシ【後志】〔地名(北海道)64〕
北海道の支廳名。『齊明紀』に後方羊蹄(斯梨蔽之)。羊蹄は草名の一。
しるし
【印・標・驗】〔同源〕表的=標的。⇒中峠。 證・徴。∴前兆、前徴。
じれったい
【焦】〔近01*〕焦らす。 ∴なぜ反論しないのか、じれったい。
しろい【白】〔近12・13・同源〕
皓・皎・皞・皜・顥いづれも白い意。 ∴明眸皓齒。
しろうと
【素人】〔恆2〕[源]「しろひと」のウ音便。玄人。 ∴素人の哀しさ、そこまで及ばない。
じろじろ〔恆8-2〕
古く「ぢろぢろ」とも。 ∴足の爪先までじろじろ見る。
しろたへ【白妙】シロタエ〔近14〕
∴白妙の袖の別れ(定家)。
じろり
「ぢろり」とも。 ∴じろりと横目で睨む。
しわ【皺】〔近04・05・恆1〕
∴嗄れ聲。
しわい【吝】〔近04*・恆1〕
假名遣未詳。 ∴あの〜婆さんが金を出すとは。
しわけ【仕分】〔恆1〕
∴複式帳簿の基本は仕譯帳。
しわざ【仕業】〔近04・恆1〕
∴いみじき好き者の仕業や(伊勢物語)。
じわじわ〔恆8-2〕
じわり。 ∴〜と首位に迫る。
しわる〔近04*〕
∴枝が〜。
しをしを【萎萎・悄悄】シオシオ
∴志空しく〜と立去る。
シヲニ
【紫苑】シオニ〔近08〕[源]苑→ヲニ。紫苑。⇒縁。⇒錢。
しをはす
【爲終】シオワス爲果る。
しをらし【可憐】シオラシ〔近08*〕
『日國』は「しほらし」。 ∴〜いことを言ふ。
しをり【栞】シオリ〔近07*・08〕
[源]枝+折り。木の枝を折って道しるべとしたものから。『日國』は「しほり」とし、「しをりと書かれることも多い」とする。 ∴吉野山去年の〜の道かへてまだ見ぬ方の花を尋ねむ(新古今1・西行法師)。
しをれる【萎】シオレル〔近07*・08・恆3〕
『日國』は「しほれる」とし、一説に「しをれる」とする。 ∴吹くからに秋の草木のしをるれば(百人一首22)。
シヲン
【紫苑】シオン〔近08〕學名Aster tataricus。鬼の醜草。紫苑。 ∴『紫苑物語』(石川淳)。∴春〜。
| シン | ||
|---|---|---|
| シム | (sim)旧シン | 53侵カゴ浸カゴ寢(寝)カゴ駸カゴ\53審カゴ瀋カゴ\53心カゴ芯カゴ沁カゴ\53森カゴ\53深カゴ\53針カゴ\53岑カ\53忱カ\53怎カゴ\53斟カゴ\53滲カゴ蔘カゴ\53蕈カ\53譖(譛僣僭)カゴ簪カゴ\53讖カゴ\53鍼カゴ箴カゴ\ |
| シン | (sin) | 21信カゴ\21新カゴ薪カゴ親カゴ襯カゴ\21申カゴ伸カゴ紳カゴ呻カゴ神カ\21秦カ23榛カゴ臻カゴ蓁カゴ\21臣カ\21診カゴ疹カゴ畛カゴ袗カゴ軫カゴ\21身カゴ\21辛カゴ\21進カゴ\21辰カ娠カゴ振カゴ震カゴ賑カゴ宸カ晨カ蜃カ+22唇慣22脣慣\21津カゴ\21哂カゴ\21晉(晋)カゴ縉カゴ\21眞(真)カゴ愼(慎)カ瞋カゴ嗔カゴ槙カゴ\21齔カゴ\46請唐[セィ]\ |
| ▼審瀋(シム)、釆番(ハン) ▼彡(セム)衫杉參慘驂(サム)滲蔘(シム) 診疹畛袗軫(シン) 珍趁(チン) | ||
| ジン | ||
|---|---|---|
| ジム | (zim)旧ジン | 53r壬カ衽(袵)カ荏カ\53z尋ゴ潯ゴ54d蕁慣\53z甚ゴ54糂慣\53r稔カ\ |
| ジン | (zin) | 21z神ゴ\21z臣ゴ腎ゴ\21r人(儿)カ\21r仁カ\21r刃(刄)カ仞カ仭カ靱(靭)カ\21z訊慣迅慣\21z盡(尽)ゴ儘(侭)ゴ燼ゴ贐ゴ\ |
| ヂム | (dim)旧ヂン | 53d沈ゴ\ |
| ヂン | (din) | 21d塵ゴ\21d陣ゴ\ |
| ▼壬衽(袵)荏(ジム)、賃(チム) ▼沈(チム/ヂム)沈香 (シム/シム)沈徳潛、沈約 遼寧省瀋陽(モト奉天)を沈陽と書くことあり。 | ||
シンガポール【新加波】〔外來〕
→加。「星嘉波」は舊譯。略稱「星州」。
ジングゥクヮゥゴウ【神功皇后】-コウゴウ〔姓名〕
「功コゥク」の呉音は平安時代以來クと書かれてゐるが、實際には韻尾にngを持つ音であるから、奈良時代にはクゥとしてゐたものと思はれる(岩)。⇒息長足姫。 ∴〜三韓征伐。
シンシャンウィグル【新疆維吾爾】〔外來〕
[源]疆=境(kiang)・維。「新疆」とは新しい領土の意。⇒境。
シンじる【信】〔恆8-1〕
∴信じて疑はない。
しんぢコ
【宍道湖】-コ〔地名1030〕[源]宍+道+湖。宍は「肉」の異體字。⇒宍粟。 ∴〜の蜆。
しんぢまへ【死】シンジマエ
死んでしまへ。 ∴豆腐に頭打附けて〜。
シンヂュゥ【心中】-ジュウ〔恆6〕
∴曽根崎〜(近松)。
シンボウ【辛抱・辛棒(ボゥ)】
[源]佛語心法からといふ。『學研』は改訂版から「抱」 ∴〜強い性格
シンマイ【新米】
[源]新前。語源を尊重すれば「シンまひ」か。 ∴新米のくせに生意氣だ
ジンモン【訊問】
尋問は書き換へ字。訊は上の者が下に問ふ意、尋は研究する意。
| ス | ||
|---|---|---|
| ス | (so) | 07子唐\10主ゴ\10諏ゴ\10須ゴ\10雛カ\10數(数)カ\11素ゴ\50守ゴ[シウ]\ |
す【爲】〔近21〕
文語サ變動詞。∴すべからく…すべし。
| ズ | ||
|---|---|---|
| ズ | (zo) | 07z事(亊)唐\ |
| ヅ | (do) | 10d廚(厨)ゴ\11d杜ゴ\11d圖(図)ゴ\51d豆ゴ逗ゴ頭ゴ荳ゴ\ |
ず〔近19〕
變格動詞。應ず、講ず、混ず。 ∴候ずるにて候
ず〔恆8-2〕
助動詞
スアヲ
【素襖・素袍(ホウ)】スオウ本來の字音は襖だが、襖とも。⇒芭蕉も同樣。 ∴登城には〜を着用。
| スイ | ||
|---|---|---|
| スイ | (soi)旧スヰ | 05吹カゴ炊カゴ\05垂(埀)カ睡カ捶カゴ陲カ錘慣\05惴カゴ\06出カゴ\06帥カゴ\06水カゴ\06翠(翆)カゴ悴(忰)カ瘁カ粹(粋)カゴ醉(酔)カゴ萃カ膵慣\06衰カゴ榱カゴ\06遂カ燧カ邃カゴ隧カ\06彗カ\06穗(穂)カ\06綏カゴ\06騅カゴ錐カゴ誰カ推カゴ椎カゴ雖カゴ\ |
| ズイ | ||
|---|---|---|
| ズイ | (zoi)旧ズヰ | 05z瑞ゴ\05z隋ゴ髓(髄)慣隨(随)ゴ\06r蘂(蕊蕋)カ\ |
| ▼隋髓隨(ズイ)、惰橢楕墮(ダ)、 ▼瑞(ズイ)、湍端(タン)、 | ||
ズイキ【芋莖・芋苗】 旧ズヰ-
[源]隨喜からともいふが未詳。
スイクヮ【西瓜】スイカ 旧スヰ-〔植物〕
[源]「西瓜」の唐音といふ。∴〜割。
ずいずいずっころばし〔表音〕
∴〜胡麻味噌ずい。
ずいと〔恆8-2〕
「づ」も可 ∴隅から隅まで〜(口上)。
すいば【酸葉】〔植物〕
古名須之。「すかんぽ」とも。
| スウ | ||
|---|---|---|
| スウ | (sou) | 10數(数)慣[ス.サク]\10樞(枢)慣[シュ]\10芻(蒭)慣雛慣趨慣50鄒カ\50陬カ\ |
| スゥ | (song) | 01崇慣\01嵩ゴ\ |
すう【据】〔近18・09〕
文語下二段動詞。坐る。⇒据る。
ずうんと
[源]ずっと。∴〜金をはづむ。
すえ
【末江】〔地名〕福岡縣京都郡犀川町(〒824-0204)。「末」は「すゑ」。「江」は「え」なれど本來ヤ行。「すゑ+え」だが假名遣は恐らく「すえ」。
すえる【饐】〔近15・恆4〕
∴古飯の饐えた臭ひ。
ずかずか〔恆8-2〕
「づかづか」とも。 ∴〜と上り込む。
すくない【少・尠・鮮】〔同源〕
鮮少=尠少。尠の偏は甚だがセムとはならない。 ∴巧言令色鮮いかな仁(論語)。
スクモ【宿毛】〔地名1366〕
高知縣(土佐國幡多郡)の市名。毛。
すぐれる【優・勝】〔同源〕
∴英雋=英俊。俊乂=儁乂。
すげえ【凄】〔表音〕
「すげい」ではない。⇒ええぢゃないか。
スケソゥだら【介宗鱈】〔動物〕
介黨とも。
すけベィ
【助平・助兵衛(ヱ)】スケベエ[源]「好き」の擬人化。甚平。 ∴〜根性が禍ひする。
スゴロク
【雙六】古形スグロク。
[源]スグは雙の古い字音sungを寫したもの(岩)。∴加茂川の水、〜の賽、山法師(平家物語1願立の事)。
スサノヲ【素戔嗚尊】スサノオ〔姓名〕
神名。
[源]戔・嗚ヲウ。『記神代』には須佐之男命。
ずしずし〔恆8-2〕
ずしんと〔恆8-2〕
「づ」も可。 ∴〜地響を立てて倒れた。
すず【錫】〔近03〕
∴ブリキは鐵板に〜鍍金する。
すず【鈴】〔近03〕
呼び鈴。 ∴猫の首に〜を着ける。
ズす【誦】〔近03〕
「誦ず」ともいふ。誦の字音末尾のngを撥音ンで表記した形。從者を「ズンザ」とする如し。ウで表記して、ズウジとも(岩)。ズは誦の呉音。
すずき
【鱸】〔近03〕鮬。 ∴夕食は〜の洗ひ。
すずし【生絹】〔近03〕
∴〜の單衣。
すずしい【涼】〔近03・同源〕
清涼は「-ang」の疉韻字。清セィシャゥ・涼リャゥラゥ。 ∴清涼殿。∴涼しげな眼をした若者。
すずしろ【大根・蘿蔔】〔近03〕
∴芹、薺・御形、はこべら、佛座・菘・蘿蔔(春の七草)。
すずな【菘】〔近03〕
すすむ【進】〔同源〕
晉・進。 ∴進むを知りて却くを知らず。
すずめ【雀】〔近03〕
∴〜百まで踊り忘れず。
すすめる【勧・奨・薦】〔同源〕
薦・饌は共に神にすすめる意。
すずり【硯】〔近03・同源〕
[源]墨+研の轉。硯、研。 ∴日くらし〜に向ひて(徒然草)。
すする【啜】〔同源〕
啜・呫。いづれもチャプチャプと物をすする際の擬音。
すずろ【漫】〔近03〕
∴頭中將の〜なる空言(枕草子)。
すぢ【筋】スジ〔近01・02・恆6〕
∴青〜揚羽。
ずっと〔近03・恆8-2〕
∴電卓の方が〜簡單だ。
ズツない【術無】〔表音〕
關西方言。
[源]術なしの轉(岩)。
すでに【既・已】〔同源〕
已往=以往。已前=以前。 巳・己キコ・已の三字は混同しやすい。憶え歌に「巳は上に、おのれ己下につき、已に已・已半ばにぞつく」とある。
ずどん〔表音〕
∴〜と一發。
すなはち【即・則・乃】スナワチ〔近04*〕
∴レバ則(すなはちの書分け)
すなほ【素直】スナオ〔同源〕
純如=淳如。芳醇=芳純。
ズナヰ
【淳和院】ズナイ〔地名99〕淳和天皇の離宮。
[源]ジュンナヰンの訛。王城から西にあるため西院とも呼ぶ。⇒西院。⇒雲林院。
すは【感動詞】スワ〔表音〕
[源]そ+は(助詞)。∴〜鎌倉。
スハ
【諏訪】スワ〔近04〕長野縣の郡名。訪。古事記に科野國州羽。 ∴〜湖のお神渡。
ずはいがに
ズワイ-〔動物〕[源]梢。『日國』など「ずわい-」とする。
スハゥ【周防】スオウ〔地名1152〕
舊國名。周シウス・防ハゥバゥ。古名「すは」。⇒諏訪と同源ともいふ。
スハゥ【蘇芳】スオウ〔植物〕
∴〜色。∴〜の机。
すはえ
【梢・條】スワエ〔近03*・16〕ずはいがに。『岩波古語辭典』は興福寺本靈異記の須波惠により「すはゑ」とする。
ずばずば〔恆8-2〕
∴思ったことを〜言ふ。
ずばぬける
圖拔ける。
すひかづら【忍冬】スイカズラ〔植物〕
[源]吸ひ+蔓。∴幽靈の消えた先は忍冬の生ひ茂る忍冬。
すふ
【吸・噏】スウ〔同源〕吸・噏。呼吸は日本漢字音ではカ行に譯されたが、元々は「フーヒプ」のやうなh音で、呼吸の擬音。嘘吸とも。⇒泣く。
ずぶずぶ〔恆8-2〕
「づぶづぶ」とも。
ずぶぬれ〔表音〕
∴俄雨で傘も無く〜になつた。
すべる【總・統】〔同源〕
總合=綜合。 ∴兵を統べる
ずぼら〔恆8-2〕
∴あんなずぼらな男とは附合ふな。
すまひ【住ひ・住居(ゐ)】スマイ
[源]住み+合ひの約(岩)。∴お〜はどちらですか
すまふ
【相撲】スモウ[源]『日國』に「動詞「爭ふ」の終止・連體形の名詞化と見て「すまふ」が有力であるが、連用形「すまひ」のウ音便とみて「すまう」とする説もある」とあり。『岩波』は「すまひの轉」で「すまう」とする。向側。 滋賀縣長濱町の相撲町(〒526-0017)などは「すまひチャゥ」でよからう。∴お〜さん。
すみのえ
【住吉・墨江】〔地名370〕∴はや住之江に著きにけり(高砂)。
すむ【住】〔同源〕
逗トウヅ=住=駐。投宿をまた逗宿とする。 棲=栖。兩棲類を兩生類と書き替へた場合、假名遣は偶然一致するが、棲と生(seng)の原音は全く異る。
ずら〔方言〕
[源]「むず+らむ」から「ずらう」へと變化したものといふ。∴蛙が鳴くんで雨ずらよ(茶切り節)。
ずらかる
∴まんまと〜。
ずらりと〔恆8-2〕
∴〜竝ぶ。
する【爲】〔近22〕
口語サ變動詞
ずるい【狡】〔近03*・同源〕
狡猾、巧黠。 ∴狡賢い。
ずるずる〔恆8-2〕
∴ずるずるべつたり。
するどい【鋭】〔同源〕
銛鋭、尖鋭。 ∴鋭い切っ先、眼附きの鋭い男。
すわいチャゥ
【仲屋町】-チョウ〔地名〕滋賀縣近江八幡市(〒523-086*)。由來ならびに假名遣未詳。⇒魚屋町。
スワトウ【汕頭】〔外來〕
福建省の地名。「汕」が「スワ」となるのは福建音。→頭。 ∴〜刺繍。
すわる
【坐】〔近04・恆1〕「据る」に對應した自動詞。「座」は書替字。 ∴お坐り下さい。
スヱ【周淮】スエ〔地名3157〕
千葉縣(上總國)の郡名。『舊事本紀』に須惠國造。←淮・惠。「周准」は誤。
すゑ【陶・須惠】スエ〔近14〕
青黒い素燒。惠。 ∴陶晴賢(戰國武將)。
すゑ【末】スエ〔近14・15・恆4〕
名乘字で季と讀むのは末弟の意。⇒末江。 ∴〜は博士か大臣か。∴末廣がり。
すゑもの【陶器】スエモノ〔近14〕
すゑる
【据】スエル〔近14・恆1・4〕ワ行下一段動詞。
[源]もと「植ゑ」と同じ(岩)。坐る。⇒机。 ∴肚を据ゑる。灸を据ゑる。
| スン | ||
|---|---|---|
| スン | (son) | 27寸ゴ\ |
スンガリー【松花江】〔外來〕
松(sung)。花クヮクヱ。
ずんぐり〔恆8-2〕
∴〜した體形。
ずんずん〔恆8-2〕
∴仕事がが〜捗る。
| セ | ||
|---|---|---|
| セ | (sia) | 05施ゴ\13世(丗)ゴ[セイ]\ |
| ゼ | ||
|---|---|---|
| ゼ | (zia) | 05是ゴ\ |
| セイ | ||
|---|---|---|
| セイ | (siai) | 12犀カ\12凄カ棲カ悽カ淒カ萋カ\12西カ栖カ\12嘶カ\12壻(婿聟)カ\12韲(齏)カ\12齊(斉)カ齎カ擠カ濟(済)カ臍カ躋カ霽カ\13歳カ\13世(丗)カ\13制カ製カ掣カ\13勢カ\13逝カ誓カ\ |
| セィ | (siang) | 44生カ甥カ+46牲カ46姓カ性カ旌カ47星カ醒カ惺カ腥カ4744猩カ\4644省カ\46井(丼)カ穽カ\46成カ盛カ誠カ晟カ筬カ\46正カ征カ政カ整カ\46聖カ\46聲(声)カ\47青カ46蜻カ46情カ晴カ清カ精カ請カ靖カ睛カ菁カ靜(静)カ42錆慣\ |
せい
【背】現代假名遣でエの長音は、主として和語エエ字音エイとなる。しかしながら「せい」は明らかに和語背の長音であるにもかかはらずセエではない。⇒姉さん。 ∴〜の丈。五月五日の〜比べ。
| ゼイ | ||
|---|---|---|
| ゼイ | (ziai) | 13脆慣\13毳慣\13筮慣噬ゴ\13蛻慣説慣税慣\13贅慣\ |
セイウチ【海象】〔動物〕
ロシア語由來か。
せいご
【鮬】〔動物〕鱸の幼名。
ぜいご
鰺類の側線上にある鱗。ぜんご。
セイの
【齊】物を持上げる時などの掛け聲。
[源]一齊。よいとまけ。
セィロ【蒸籠】
セィは蒸の唐音。平ヘィヒャゥの如く、漢音エィ・呉音ヤゥの對應關係ではない。籠。セィロゥとも。 ∴〜蕎麥
セィロカ【聖路加】
病院名。
[源]「聖ルカ」の音譯。→加。⇒聖。
セウ
【少輔】ショウ[源]少輔の轉(岩)。ショウユウと讀むこともあり。假名遣はセフであるとの説も。⇒治部煮。⇒狹布の細布。 ∴治部〜石田三成。
セウエウ【逍遥】ショウヨウ〔聯綿〕
「-eu」の疉韻字。⇒從容。
セウサウ【焦燥】ショウソウ〔聯綿〕
「s-」の雙聲、「-au」の疉韻。 ∴〜感に驅られる。
セウソコ【消息】ショウ-
sokoと讀むのは、kの前の母音oにひかれてkの後にもoをつけたもの。大徳の類(岩)。 ∴〜なし。
セウチウ【燒酎】ショウチュウ
燒も酎チウヂウも標準的漢字音であり、唐音などではない。
ゼエロク
【才六・贅六】[源]才六の變。ええぢゃないか。 ∴上方〜。
セガゐ
【清和(グヮ)井】-イ京都の大原・大原野にある井。
[源]「堰が井」の説もあるが、語源未詳。清和院。
| セキ | ||
|---|---|---|
| セキ | (siak) | 45責慣46蹟(迹)カ磧カ0546積慣47績カ勣カ\46隻カ\46席カ蓆カ蹠カ\46斥カ\46昔カ惜カ籍カ藉カ\46石カ跖カ碩カ\46脊カ瘠カ蹐カ鶺カ\46赤カ螫カ\46跡カ\46夕カ汐カ\47寂カ\47戚カ\47析カ蜥カ晰カ淅カ皙カ\47裼カ\ |
| セク | ||
|---|---|---|
| セク | (siak) | 04齪慣\ |
セグヮヰ
【清和院】セガイ清和井院、勢賀院とも。『日國』は「せがゐ」。⇒清和井。
| セチ | ||
|---|---|---|
| セチ | (siat) | 33節ゴ\ |
セチヱ【節會】-エ〔近14〕
∴白馬の〜。
| セツ | ||
|---|---|---|
| セツ | (siat) | 13説慣\32殺ゴ31刹慣\33屑カ\33切カ\33節カ\33截カ\33楔カ\33竊(窃)カ\34洩カ絏カ\34拙カ\34折カ浙カ晢カ\34設カ\34雪カ\34泄カ紲カ\34渫カ緤カ\34薛カ\34褻カ\56接慣[セフ]\56攝(摂)慣[セフ]\ |
| ゼツ | ||
|---|---|---|
| ゼツ | (ziat) | 34絶ゴ\34舌ゴ\ |
ゼニ
【錢】[源]錢に母音Iを添へてゼニとしたもの(岩)。縁。⇒紫苑。 ∴惡錢身に着かず。∴錢形平次捕物帳。
セフ
【少輔】ショウ『日國』は少輔とする。
セフレフ【捷獵】ショウリョウ〔聯綿〕
あひ續くさま。「-ep」の疉韻字。
セフレフ【渉獵】ショウリョウ〔聯綿〕
「-ep」の疉韻字。 ∴萬卷の書を〜する。
せまい【狹】〔同源〕
∴阨巷=隘巷。
せみ【蝉】〔音訓〕
[源]鳴き聲の擬音語。蝉は訓、字音はセン。字音セムから「せみ」といった音變ではない。 ∴岩にしみ入る〜の聲(芭蕉)。
セムラム【僭濫】センラン 旧センラン〔聯綿〕
「-am」の疉韻字。
せれふ
【芹生】-リョウ〔地名79〕京都市(愛宕郡)大原の古地名。寂光院の南方一帶。また京北町にも(〒601-0404)。生ふ。
セヰ【所爲】セイ〔近11*・恆5〕
[源]所爲。∴氣の〜か身體が重い。
| セン | ||
|---|---|---|
| セム | (siam)旧セン | 56占カゴ\56尖カゴ\56染慣\56閃カゴ\56僉カゴ簽カゴ\56暹カゴ\56殲(殱)カゴ籤(籖)カゴ孅カゴ纖(繊纎)カゴ\56潛(濳潜)カ57僭(僣)カゴ\56蟾カゴ瞻カゴ贍カ\56銛カゴ\56陝カゴ\59芟ゴ\ |
| セン | (sian) | 32疝ゴ34仙カゴ\33茜カゴ\33先カゴ銑カゴ筅カゴ跣カゴ洗カゴ\33千カゴ阡カゴ仟カゴ\33薦カゴ\33倩カゴ\33燹カゴ\33荐カゴ\34串カゴ\34蝉カ嬋カ戰(戦)カゴ闡カゴ\34宣カゴ愃カゴ\34川(巛)カゴ釧カゴ\34扇カゴ煽カゴ\34栓カゴ詮カゴ痊カゴ筌カゴ銓カゴ\34泉カ線(綫)カゴ腺慣\34煎カゴ剪カゴ翦カゴ箭カゴ\34旋カ\34穿カゴ\34羨慣\34舛カゴ\34船(舩)カ\34選カゴ饌カ+31撰カゴ\34鮮カゴ癬カゴ蘚カゴ\34亘カ\34僊カゴ遷カゴ韆カゴ\34吮カ\34專(専)カゴ磚カゴ甎カゴ\34尠カゴ\34孱カ潺カ\34旃カゴ栴カゴ\34淺(浅)カゴ踐(践)カ錢(銭)カゴ賤(賎)カ餞カ33濺カゴ牋カゴ箋カゴ\34鐫カゴ\34顫カゴ氈カゴ羶カゴ擅カ\ |
セン【線・綫】〔同源〕
「綫」は「線」の異體字。戔・泉。
| ゼン | ||
|---|---|---|
| ゼム | (ziam)旧ゼン | 56漸ゴ\56冉カ苒カ髯カ\ |
| ゼン | (zian) | 33前ゴ\34蝉ゴ禪(禅)ゴ\34善(譱)ゴ繕ゴ膳ゴ\34然カ\34全ゴ\34喘慣\34涎ゴ\34蠕カ\56漸慣[ゼム]\ |
センカゥ【銓衡】センコウ
もと秤竿の意。選考は書替へ字。偶然に假名遣は一致するが、元の音は相當に隔たる。 ∴役員〜委員會。
センキャゥ【仙境・仙郷】センキョウ
熟語としては同義かつ假名遣も一致するが、境と郷は同じ意味とは言へない。
センヂュ【千住】センジュ〔地名3002〕
東京都足立區(武藏國足立郡)。〒120-0034。古名千壽。 ∴〜大橋。
セント
【聖】→聖(siang)。⇒聖。
ゼンまい【薇・撥條】〔恆5〕
[源]錢卷のイ音便。∴蕨〜の山菜料理。∴〜仕掛の柱時計。
| ソ | ||
|---|---|---|
| ソ | (so) | 09岨ゴ狙ゴ咀慣沮ゴ疽ゴ齟慣阻カ俎(爼)カ詛カ11祖カゴ租カ粗カ組カ徂カ\09疏カ蔬カ梳カ\09疎カ楚カ礎カ\09鼠(鼡)慣\11塑カ愬カ溯(遡)カ\11措カ\11素カ\11蘇(蘓)カ酥カ\11訴カ泝カ\11甦カ\11胙カ祚カ\11麁カ\49曾(曽)ゴ[ソゥ]45噌慣[サゥ]\ |
| ▼曾僧層贈甑(ソゥ)、噌([漢]サゥ[慣]ソ)、 | ||
ソ【曾】〔表音〕
平假名「そ」の原字。曾。 ∴未曾有の難局
ソゥ
【僧】〔佛教〕[源]「僧伽」は梵語「サンガ」の音譯。僧(song)とは假名遣が合はない。和尚。⇒桑門。 ∴俊寛僧都。
| ソウ | ||
|---|---|---|
| サウ | (sau) | 37巣カ樔カ勦カ+36剿慣\37爪カ抓カ笊カ\38操カゴ藻カゴ燥カゴ噪カゴ懆カゴ澡カゴ躁カゴ譟カゴ\38早カゴ草カゴ\38曹カ槽カ漕カ糟カゴ遭カゴ\38蚤カゴ掻カゴ騷(騒)カゴ\38嫂カゴ艘カゴ\38棗カゴ\38竈(竃)カゴ\38艸カゴ\50帚慣箒慣38掃カゴ\ |
| サゥ | (sang) | 04雙(双)カ\04窗(窓)カ\42粧(妝)カ\42爽カ\42相ゴ想ゴ箱ゴ霜カ孀カ\42剏カ\42壯(壮)カ莊(荘庄)カ裝(装)カ\43桑カゴ\43倉カゴ蒼カゴ滄カゴ艙カゴ42創カ愴カ瘡カ槍ゴ搶ゴ蹌ゴ44鎗カ\43喪カゴ\43葬カゴ\45爭(争)カ崢カ箏(筝)カ諍カ錚カ\ |
| サフ | (sap) | 54匝カ\54卅カ\54颯カ\58插(挿)カ歃カ\ |
| ソウ | (sou) | 51奏カ湊カ輳カ\51走(赱)カ\51叟カ50搜(捜)カ痩カ溲カ\51嗾カ簇カ\51掫カ\51漱カ嗽カ\51籔(薮藪)カ\ |
| ソゥ | (song) | 01叢カ\01送カ\01匆カ怱カ葱カ偬カ惣カ總(総)カ聰(聡)カ\02宗カ綜カ淙カ01粽カ\02宋カ\49曾(曽)カゴ僧カゴ層カ贈カ48甑ゴ\ |
| ▼「匆」の音符字で、窗(窓)だけ音が異なる。 匆怱葱偬惣總(総)聰(聡)(ソゥ/ス) 窗(窓)(サゥ/ソゥ)漢音優先 惣も怱の形聲文字。忽(コツ)は別字。 ▼雙(双)(サゥ/ソゥ)漢音優先 ▼竈サウ、繩ジョゥ、蝿ヨゥ ▼叟搜(捜)痩溲ソウ、嫂艘サウ ▼卅(サフ/ソフ) ▼匝(サフ/ソフ) ▼颯(サフ/ソフ[慣]サツ) ▼曾僧層贈甑(ソゥ)、噌([漢]サゥ[慣]ソ) ▼淙(ソゥ/ズ、ズゥ)一般にはこちらか (サゥ/ゾゥ) 宗が音符の形聲字は概ねソ・ソゥ・シュゥ。 | ||
| ゾウ | ||
|---|---|---|
| ザウ | (zau) | 38造ゴ慥慣\ |
| ザゥ | (zang) | 42象ゴ像ゴ\43藏(蔵)ゴ贓(賍)慣臟(臓)ゴ\ |
| ザフ | (zap) | 54雜(雑襍)慣\ |
| ゾゥ | (zong) | 49増慣憎慣贈ゴ\ |
| ▼雜(雑襍)(サフ/ゾフ[慣]ザツ、ザフ)通常は呉音ゾフではなく、慣用音ザフであるとされる。 | ||
ソゥショ【叢書】
書替へて雙書とするが字義として不適切。叢は「くさむら」、雙は「ふたつ」の意。
そうぞうしい
【騷々(サウザウ)】〔恆2・音訓〕[源]騷々しの音便説、躁々し説などあるが、『疑問假名遣』は怱々の形容詞化とする(日國)。字音怱々に由來するなら、「そぅぞぅし」か。『日葡辭書』は「ソウゾウ」。『恆2』は「さうざう」。騷。
ソウヂ【掃除】-ジ
除。除目と同樣に拗音の脱落。
そうらん〔表音〕
北海道民謠。 ∴『そうらん節』。
そうれ
∴〜御覽。
ソオ
【囎唹】〔地名1788〕鹿兒島縣(大隅國)の郡名。
[源]熊襲の「そ」から來たものか。『筑前國風土記逸文』に「球磨囎唹」とあり、肥前國球磨郡と大隅國囎唹郡を示す。「阿蘇」の「蘇」とは上代特殊假名遣で甲乙異る。 現在は「曾於郡」。古地名などで母音オが連續するものは珍しい。⇒紀伊。⇒寶飯。
ソーダ【曹達】
[源]蘭語soda。音譯漢字。曹サウザウと假名遣は合はない。
そがふ【十河】ソゴウ〔姓名〕
十河氏は香川縣の名族。高松市には十河城あり。上代の蘇甲郷。香川縣高松市十川(〒761-043)。 十河額・總髮額は男子の髮型の一。 「そごう百貨店」はもと十合。天保元年に十合伊兵衞が大阪で開業。昭和四十四年にはひらがな表記となったが、平成十二年に漢字へ戻した。∴十河信二(國鐵總裁)。
| ソク | ||
|---|---|---|
| ソク | (sok) | 03燭ゴ\03束ゴ01速カゴ\03足ゴ促ゴ04捉ゴ\48即ゴ喞ゴ\48息ゴ熄ゴ\48仄カ\49塞カゴ\49則カゴ48側カ測カ惻カ\ |
| ゾク | ||
|---|---|---|
| ゾク | (zok) | 01族ゴ蔟慣鏃慣\03粟慣\03俗ゴ\03屬(属)ゴ\03續(続)ゴ\49賊(戝)ゴ\ |
そけえら【其處】〔表音〕
「そこいら」の關東方言。
そこひ【内障・底翳】
「そこい」とは讀まぬ。 ∴眼が〜で見るのが不自由。
| ソツ | ||
|---|---|---|
| ソツ | (sot) | 22帥カ\22率カ\27卒(卆)カ猝カ\ |
ソックひ【續飯】ソックイ
[源]續+飯。∴〜で手紙の封をする。
ソトバ
【卒都婆・卒塔(タフ)婆】〔佛教〕[源]梵語ストゥーパ(供養塔)の音譯。塔はその略稱。能の「卒都婆小町」はソトワコマチと讀む。塔と都トツとは假名遣が必ずしも一致しない。⇒塔頭。
そのふ
【園生】-ウ人名に使はれた場合は「そのを」とすべきかもしれない。⇒かずを。⇒生ふ。 園ヱンヲン・苑ヱンヲンは同源字だが、苑生とは書かない。∴竹の〜の末葉。∴紅は〜に植ゑても隱れなし。
そはそはソワソワ
∴〜にやにや(銀座かんかん娘)。
そばへ【戲・日照雨】ソバエ
通り雨、狐の嫁入り。
[源]動詞「そばふ(戲れる)」の連用形から。
そびえる
【聳】〔近15・恆4〕聳ゆ。 ∴肩を聳やかす。
そひぼし【房宿】ソイボシ
二十八宿の一。
[源]添ひ星。
そびゆ
【聳】〔近19〕文語下二段動詞。
[源]稜と同根(岩)。聳える。 ∴雲に聳える高千穗の(紀元節)。
そふづ
【添水・僧(ソゥ)都】ソウズ鹿威し。
[源]案山子の轉(岩)。『日國』は「そうづ」とする。
そへる【添】ソエル〔同源〕
添は本來沾の俗字。
そほづ
【案山子】ソオズかかしの古語。
[源]古形そほど。添水。 ∴謂はゆる久延比古はいまに山田のそほどといふぞ(古事記)。
そむく【背・叛】〔同源〕
背=倍。 ∴教へに〜。
ソモサン【做麼生・作麼生】〔佛教〕
禪語。
[源]「作麼生」の宋以後の字音(岩)。生セィシャゥ(siang)。
そもそもまた【抑亦・噫亦】〔同源〕
抑・噫・亦エキヤク。
そら【空】〔同源〕
穹窿は疉韻字。
そらんじる【空・諳】〔恆8-1〕
∴契冲は六歳にして百人一首を諳んじた。
| ソン | ||
|---|---|---|
| ソン | (son) | 27存カ拵カ栫カ\27孫カゴ遜カゴ\27尊カゴ樽カゴ鱒カ蹲カ\27損カゴ\27村(邨)カゴ忖カゴ\27巽カゴ\ |
| ゾン | ||
|---|---|---|
| ゾン | (zon) | 27存ゴ\ |
そんヂョそこらソンジョ-
[源]其の定の轉(岩)。∴〜の品とは譯が違ふ。
| タ | ||
|---|---|---|
| タ | (ta) | 14太慣汰慣[タイ]\39他カゴ\39多(夛)カゴ\39它カゴ詑カ佗カ\40唾カゴ\40躱カゴ\41咤カ\41岔カゴ\41荼カ\ |
た【堂】〔表音〕
變體假名「」の原字。
堂。二千圓札の裏面に見える。
た【當】〔表音〕
變體假名「」の原字。
當。
| ダ | ||
|---|---|---|
| ダ | (da) | 14兌慣[タイ]\39舵(柁)ゴ陀ゴ沱ゴ駝ゴ鴕ゴ+41蛇慣\39駄ゴ\39騨ゴ\39那カ娜カ梛カ\40唾慣\40妥慣\40惰ゴ橢(楕)慣墮(堕)ゴ\40懦カ\40朶慣\41拏カ\41拿カ\44打唐[ティ]\ |
| タイ | ||
|---|---|---|
| タイ | (tai) | 12替ゴ\12體(体軆躰)ゴ\14太カゴ汰カゴ\14泰カゴ\14大カ\14帶(帯)カゴ13滯(滞)慣\18堆カゴ\18退カゴ腿カゴ27褪慣[トン]\18隊カ\18對(対)カゴ\18鐓カ\18頽カ\19耐慣\19待カ\19態カゴ\19戴カゴ\19逮カ靆カ\19代カ岱カ袋カ貸カゴ黛カ玳カ\19台カゴ怠カ胎カゴ苔カ殆カ抬カ紿カ詒カ颱カゴ駘カ\19臺(台)カ擡カ\ |
たい
【平】〔地名〕北海道から奧羽に廣く分布する地名で、山中にある濕地の意。「十和田八幡平國立公園」など「平」、また「尾岱沼」など岱を宛てる場合が多い。他に岩手縣下閉伊郡新里村腹帶(〒028-2103)、秋田縣能代市母體(〒016-0152)、山形縣尾花澤市母袋(〒999-4331)など多彩。
| ダイ | ||
|---|---|---|
| ダイ | (dai) | 12醍ゴ題ゴ\12弟ゴ第ゴ悌ゴ\14大ゴ\14奈カ\18内カ\18餒カ\19代ゴ\19乃カ\19臺(台)ゴ\ |
たいざ【間人】〔地名823〕
京都府竹野郡丹後町(〒627-0201)。穴穗部間人皇后(用明天皇の后)がこの地に戰亂を避け、後に退座されたゆゑの名といふが確證はない。間人蟹は間人港水揚げの松葉蟹の稱。
ダイダイ【橙】〔植物〕
[源]代々。
タイフ【大夫】タユウ
タユウと讀むときは多く藝能や遊里における稱號に限る。元來はタイフと讀み、周代の官職名。特にダイブとするのは「大輔」との混同を避けるため。一般に字音假名遣は漢字一字ごとに境界があり、タイ+フがタユウとなるやうな例は珍しい。 ∴高尾〜。
タイマ【當麻】〔地名233〕
奈良縣(大和國葛下郡)の町名。タギマとも。『記履中』に當岐麻道。「tang→タギ→タイ」の變化。→當。 ∴〜の中將姫。∴當麻蹶速。
たいまつ【松明】〔近12・13・恆5〕
[源]「焚き松」のイ音便。以前は手火が語源といはれた。
タウ【薹】トウ
字音薹によるとも、頭の變化ともいふ。 ∴蕗の〜。〜がたつ。
たうげ
【峠】トウゲ〔近10*・恆2〕[源]手向の轉。室町時代以降の形(岩)。中國地方の方言乢との關係も指摘されてゐる。山形縣東田川郡羽黒町(〒997-0211)や岐阜縣惠那郡山岡町(〒509-7603)には手向の地名あり。
ダウサ【礬水】ドウ-
墨のにじみ止め。
[源]陶砂から。∴〜引きの紙。
タゥタゥ
【丁々】トウトウ〔疉字〕伐採の擬音。元來はng韻尾でトートーではなくタンタン(tangtang)のやうな音であった。⇒彭々。 ∴伐木丁丁トシテ山更ニ幽カナリ(杜甫・題張氏隱居詩)。
タウテイ【到底】トウ-
たうとぶ【尊・貴】トウトブ〔同源〕
上シャゥジャゥ・尚。 ∴尚武。
タウばる【桃原】トウ-〔地名〕
沖繩縣に分布する地名。當原と書くことあり。桃・當。假名遣は偶然に一致するが、原音は相當異なる。
タゥもろこし【玉蜀黍】トウ-〔植物・音訓〕
[源]『日國』は「たう」を字音唐とするが、玉の轉とする説もあり未詳。諸越は唐黍の略で渡來した意。
たえる
【絶】〔近15・恆4〕文語は絶ゆ。⇒「耐る」と紛れやすい。⇒跡絶える。 ∴山ふかみ春ともしらぬ松の戸にたえだえかかる雪のたま水(新古今1・式子内親王)。
タオイズム【Taoism】〔外來〕
道教の英語表現。神道はシントーイズム(Shintoism)。
たかすゑ
【孝標】-スエ〔姓名〕菅原孝標女は『夜半の寢覺』の著者。
たがひ【違】タガイ〔近11〕
[源]手+換の意(岩)。∴〜ちがひ。
たかぶる【昂】
興奮はまた昂奮・亢奮とも書く。激高は激昂の書替へ字。ただし昂揚は以前より高揚とも書いた。 昂と昴(すばる)は別字。
| タク | ||
|---|---|---|
| タク | (tak) | 04卓カゴ倬カゴ\04濯カ\04琢カゴ啄カゴ\43托カゴ託カゴ44宅カ\43拓カゴ\43度カ\44拆カ43柝カゴ\44澤(沢)カ擇(択)カ43鐸カ\44磔カ\45謫カ\ |
| ダク | ||
|---|---|---|
| ダク | (dak) | 04濁ゴ\43諾カ\ |
タクアム
【澤庵】 旧-アン[源]もと貯へ漬。タクワンと讀むことあり、具合をグワイと讀む如し。⇒羽合。
たくはへ【貯】タクワエ〔近05・14〕
たぐひ【比・類】タグイ〔近11〕
たけふ
【武生】〔地名1872〕福井縣(越前國敦賀郡)の市名。もと越前の國府所在地。⇒芝生。⇒生ふ。 ∴武生の國府にうつろひ給ふとも(源氏・浮舟)。
たすける
【幇・助】〔同源〕幇・封ホゥフゥ・邦。⇒幇。
たたうがみ【疉紙】タトウ-〔近10〕
[源]「たたみがみ」の音便形(岩)。
たたく
【叩・扣・敲】〔同源〕叩・扣・敲。口と高は假名遣が異る。⇒控へる。
たたずまひ【樣子】〔近03〕
たたずむ【佇】〔近03〕
[源]立た住む。
たたへ【湛】タタエ〔近15〕
たたむ【摺・疉】〔同源〕
摺・疉。
たぢたぢ〔恆8-2〕
[源]「たぢろぐ」から。「たじたじ」も可。『恆8-2』は「たじたじ」。
たぢひ【蝮】タジヒ〔動物〕
まむしの古名。丹比郡は大阪府(河内國)の郡名。丹がタヂとなるのは、同じ舌音(-n→-t)の變化。 ∴丹比瑞齒別命(反正天皇)。
タヂマ【但馬】タジマ〔地名824〕
舊國名。「-an→-at」の變化。『記垂仁』に多遲麻國。『日本書紀』に但遲間・田道間。『和名抄』に太知馬。
たぢまもり
【田道間守】タジマモリ〔姓名〕田島ではない。古事記には多遲摩毛理。⇒非時香菓。
| タツ | ||
|---|---|---|
| タツ | (tat) | 29達(逹)カ撻カ燵慣闥カ韃カ\ |
たづ【田鶴】タズ〔動物〕
[源]田+鶴。∴〜鳴きわたる
| ダツ | ||
|---|---|---|
| ダツ | (dat) | 29怛慣妲慣\29獺慣\30奪ゴ\30脱ゴ\ |
たづき【方便・活計】タズキ〔恆7〕
[源]手付き。
たづさはる【携】タズサワル〔近03・14・恆7〕
タッチュウ
【塔頭・塔中(チュゥ)】〔佛教〕寺院内の小支院。塔。チュウは頭トウヅの唐音。⇒饅頭の如し。⇒卒塔婆。
たづな【手綱】〔恆7〕
たづねる【尋・訊・訪】タズネル〔近03〕
∴母をたづねて三千里
たて【經・縱・豎】〔同源〕
經ケィキャゥ・縱・竪・豎。 ∴經度と緯度。∴ビルマの豎琴。
たてはき【帶刀】-ワキ〔姓名〕
タドン
【炭團】團は唐音。⇒團栗。
タニハ【丹波】タニワ〔地名819〕
京都府(丹後國)の郡名。現在の中郡。←丹。
たはけ【白癡】タワケ
たはし【束子】タワシ〔近04*〕
[源]「束ねる」由來の「たはし」が通説だが未詳。手藁で「たわし」とする説もあり。近04*は「たわし」。
たはむれ【戲】タワムレ〔近05〕
[源]戲と同根(岩)。
たはら【俵】タワラ〔近04*〕
藁で作るが「たわら」ではないとされるが、假名遣は未詳。
たひ【鯛】タイ〔近12〕
[源]平らな魚か。「めで鯛」にかけて祝事に用ゐるが、假名遣は合はない。⇒茅渟。
たび
【足袋】[源]單皮、蹈皮が語源か。地下足袋。
たひら【平】タイラ〔近12〕
「たいら」では平と對應しない。⇒平。
タフシ【答志】トウシ〔地名670〕
三重縣(志摩國)の郡名。今は合併して志摩郡。答志島東端には歌枕手節崎あり。 ∴くしろつく手節の埼に今日もかも(萬葉1-41)。
たふとい【尊・貴】トウトイ〔近09・恆2〕
[源]「た」は接頭語、「ふとし」は壯大の意(岩)。∴あらたふと青葉若葉の日の光(芭蕉)
たぶのき
【椨】〔植物〕木質堅固で重壓に堪ふ木の意といふ。
タフのみね
【多武峰】トウ-〔地名265〕奈良縣(大和國十市郡)櫻井市(〒633-0032)。『齊明紀』に田身嶺。「談山神社」の名は、字音談によると思はれる。
タフフ【榻布・荅布・答布】トウフ〔同源〕
肌目荒い厚布。榻・荅・答。
たふれる
【倒・斃】タオレル〔近08・09・恆2・音訓〕字音倒に由來するものではない。顛倒=轉倒。⇒放る。 ∴京のきだふれ、大阪の喰だふれ。
たへこ
【妙子】タエコ〔姓名〕女性名。「たえこ」とすると「絶子」を聯想して不吉ではあるまいか。
たへる
【耐・任・堪】タエル〔恆4・同源〕[源]手+合の約。自分への壓力に對抗する意(岩)。文語は「たふ」。⇒絶ゆ・絶える、と誤りやすい。堪・任・禁。 地名人名で任はよく用ゐられる。惟任(明智)光秀は戰國武將。⇒松任谷由實は歌手。今任原は福岡縣田川郡の地名。⇒椨。∴堪ヘガタキヲ堪ヘ。
たましひ【魂・魄】タマシイ〔近12〕
たまづさ
【玉梓・玉章】-ズサ[源]玉+梓の約(岩)。
たまをのほし【鬼宿】タマオ-
二十八宿の一。
[源]魂緒の星。
たみ【民】〔同源〕
萌黎=氓隸。
ためらふ【躊躇】タメラウ〔聯綿・同源〕
躊躇は「t-」の雙聲字。逡巡=蹲循は「-un」の雙聲字。
たゆ
【絶】〔近19〕文語下二段動詞。絶える。⇒耐へる。⇒妙子。
たらひ【盥】タライ
[源]手洗ひ。
たわ
【乢・嵶】中國地方で峠の稱。「中だをれ」は峰の凹みの意。
[源]撓・たわわ・たをりと同根(岩)。梅ヶ峠は山陰本線の驛名、下關市内にあり。
だわ
たわいない
【他愛(アイ)】〔近04*・恆1・5〕他愛は宛字。恆5ではイ音便とするが、「戲る」とは無關係か。⇒羽合。
たわむ
【撓】〔近04・05・恆1〕撓む。
たわやか
【嬋妍】〔近04〕嬋妍≠嬋娟。⇒嬋妍。⇒美くしい。
たわやめ
【手弱女】〔近04〕[源]「たわ」は「撓み」(岩)。手弱の宛字は萬葉集以來。⇒手弱女。
たわわに〔恆1〕
たをやか
【嬋妍】タオ-〔近07・恆3〕嬋妍。⇒美くしい。
たをやめ
【手弱女】タオヤメ〔近07・08〕手弱女。
| タン | ||
|---|---|---|
| タム | (tam)旧タン | 54堪慣+58湛カ\54探カ\54耽カ眈カ\54壜(罎)カ\54覃カ潭カ譚カ鐔カ\55淡カ啖カ毯カゴ痰カ餤カ\55啗カ\55擔(担)カゴ憺カ檐カゴ澹カ膽(胆)カゴ\58站カ\ |
| タン | (tan) | 26反慣\29丹カゴ\29旦カゴ但カ坦カゴ疸カゴ靼慣亶カゴ壇カ檀カ+32袒カ\29歎(嘆)カゴ攤カゴ\29炭カゴ\29蛋カ\29誕カ蜑カ\29單(単)カゴ憚カ箪カゴ殫カゴ襌(褝)カゴ鄲カゴ\30短カゴ\30鍛カゴ緞カ\30彖カゴ\30湍カゴ端カゴ\31赧慣\32綻カ\ |
たん【反・段・端】〔音訓〕
呉服採寸の反は端の借音。また田畑の面積反は段タンダンからの借音。
| ダン | ||
|---|---|---|
| ダム | (dam)旧ダン | 54男カ\55談ゴ\ |
| ダン | (dan) | 29壇ゴ檀ゴ\29彈(弾)ゴ\30暖カ煖カ\30段ゴ椴ゴ\30團(団)ゴ\30斷(断)ゴ\ |
ダンチョネ〔表音〕
斷腸ネ、に由來するといふ。
たんねえ【不足】〔表音〕
「たんねい」ではない。⇒ええぢゃないか。
たんのう【堪能・堪納(ナフ)】
[源]「足んぬ」の變化。
だんべいダンベエ〔表音〕
方言。
[源]であるべし。
タンミン
【蜑民・蛋民】〔同源〕蜑・蛋。⇒家船。
ダンリム【檀林】 旧だんりん〔佛教・同源〕
「栴檀林」の略。江戸期に俳諧の一派を檀林と稱するのは談林との混同による。
| チ | ||
|---|---|---|
| チ | (ti) | 05知カゴ智カゴ蜘カゴ踟カ06雉カ\05池カ馳カ弛慣06地カ\05褫カ\05魑カゴ黐カゴ\06稚カ\06胝カゴ\06躓カゴ\06輊カゴ致カゴ緻カ\06遲(遅)カ穉カ\06黹カゴ\07治カ\07値カ置カゴ\07恥(耻)カゴ\07癡(痴)カゴ\ |
ヂ【痔】ジ
俗に「お寺の病」といふが、寺が音符の形聲文字のうち「持痔峙」に限りヂ。「ヒサヤ大黒堂」の痔疾藥には大きく「ぢ」と書いてある。
ぢいさん
【爺・祖父】ジイ-〔恆5〕爺。 ∴花咲〜
ちうて
チュウテ[源]「と言うて」の音便。言。
チウビウ【綢繆】チュウビュウ〔聯綿〕
もつれる意。「-iu」の疉韻字。
ヂカ【直】ジカ〔恆6〕
∴〜談判。
ヂカたび
【地下足袋】ジカ-[源]一般に地下を宛てるが、語源は直。足袋。 ∴もんぺに〜姿。
ヂカに
【直】ジカニ〔近01〕直に。 ∴下書なしで〜清書する∴直談判。
ちかひ【盟】チカイ〔近11〕
[源]血交が起源。漢字「盟」も血をすすって約束する意(岩)。
ちがひ【違】チガイ〔近11〕
[源]方向+交(岩)。
ちからづく
【力盡】強引に事を決する意。「力付く」は勢ひづく意の別語。この場合、現代假名遣はチカラヅクのまま。⇒盡。⇒築く。
ヂキに
【直】ジキニ〔近01〕直に。 ∴〜治りますよ
| チク | ||
|---|---|---|
| チク | (tik) | 01畜カゴ蓄カゴ\01竹カゴ竺カゴ\01筑カゴ築カゴ\01逐カ\01矗カゴ\ |
ヂク【軸】ジク〔恆6〕
チクラ【筑羅・舳羅】
どちらつかず。
[源]朝鮮の巨濟島の古稱涜羅の變化した語といふ。舳。 ∴〜が沖。
ちげえねえ【違】〔表音〕
「ちげへねえ」ではない。⇒ええぢゃないか。
ぢぢ
【爺・祖父】ジジ〔近01・恆6〕[源]父の濁音化。母が婆に變るごとし。爺さん。 ∴『おぢいさんのランプ』(新美南吉)。
ちちぢゃ
【父者(ジャ)】-ジャ〔音訓〕[源]「父である人」の略。母者。⇒兄者。
チチブ
【秩父】〔地名3049〕埼玉縣(武藏國)の郡名。秩+父、いづれも字音。「秩」と扶の字形が似るためか、父+秩のやうな印象を受ける。
ちぢみ【縮】〔近01〕
[源]「蹙める」の變化。「約める」も類義。現代假名遣で韓國風お好み燒きは「チジミ」が正しいとされるが、實際には「チヂミ」が優勢。 ∴小千谷〜。
| チツ | ||
|---|---|---|
| チツ | (tit) | 21秩カ帙カ\21窒カ膣(腟)カ\53蟄慣[チフ]\ |
ヂッコン
【昵懇】ジッ-心安く親しい意。暱は昵の本字。匿。⇒入魂。
ちぬ
【茅渟】〔動物・地名348〕黒鯛の別稱。茅渟海は大阪灣または和泉國南部の古稱。茅渟縣をまた珍縣とする。黒鯛の産地であったといふ。珍。
ちはチワ
今日は、の省略。
ちひさい【小】チイサイ〔近11〕
肖える。⇒關る。⇒省みる。⇒直。 ∴ちひママ。
ちふ
チュウ[源]「と言ふ」の約(岩)。てふ。 ∴なんちふ事だ。
ヂブに
【治部煮】ジブニ鶉料理。治部少輔石田三成の發明によるといふ。⇒少輔。
ヂミ【地味】ジミ〔恆6〕
∴〜な服裝。
ヂみち【地道】ジミチ〔恆6〕
∴〜に努力する。
ヂむぐり【地潛】ジムグリ〔動物〕
| チャ | ||
|---|---|---|
| チャ | (tia) | 41茶慣\ |
ぢゃジャ〔恆6〕
[源]室町時代、「である」の「る」が脱落してデア・デヤとなり、さらに轉じてヂャとなったもの(岩)。∴さう〜ないよ。
ぢゃあジャア
では。 ∴〜失敬。
チャゥ【挺】チョウ
三味線など細長いものを算へる數詞。<