平成疑問かなづかひ−假名遣標準化計劃

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 『平成疑問假名遣 − 平成十七年版』便覽本文を改訂したものです。隨時改めてまゐります。

 試みに「目次」の上部にGoogleの檢索を設けてみました。インターネットエクスプローラーであれば直接「コントロール+F」なので檢索する方法もあります。


ああ【於戲=嗚呼=烏乎=噫=嗟=惡=吁】〔表音・同源〕

()()()()()()()()、いづれも「ああ」といふ音の描寫。()()などの原音は「ヒ」「フ」に近く、「於戲」「嗚呼」はオーヒー・ウーフーのやうな音であった。⇒(おい)。∴〜玉杯に花受けて。

【あい】
あい(ai)【あい】…14藹\15娃\15隘\19哀\19愛\19挨

あいかふ【愛甲郡】アイコウ〔地名〕

神奈川縣(相模國)の郡名。『類聚三代格』承和二(八三五)年に鮎河(あゆかは)。現在愛川(あいかは)町あり。←(かふ)。『地2690』

あいきゃぅ【愛敬】アイキョウ

また宛字で愛嬌(あいけう)とするが、假名遣は異る。

あいさつ【挨拶】

字音語だが「挨」も「拶」も他に用ゐる事の少ない漢字であり、また(あひ)(あひ)への連想が働くためか「あひさつ」と誤りやすい。∴〜を交はす。

あいそ【愛想】

(しゃぅ/さぅ_)、慣用音そ。おあいそ。∴〜がつきる。

あいち【愛知】〔地名〕

縣名。愛知縣(尾張國)の郡名。『神代紀』に吾湯市(あゆち)、『景行紀』五十一年に「⇒年魚市(あゆち)」。

あいなめ【鮎魚女・鮎並】〔動物〕

細い鱗の觸感が(あゆ)に似るためといふ。

あいにく【生憎】〔恆5〕

←「あやにく」。相憎(あひにく)ではない。∴お〜さま。

あいのかぜ【】

日本海沿岸で春から夏にかけて吹く、穏やかな東風。∴あいの風夢のせて(平成十二年とやま國民體育大會)。∴あゆの風いたく吹くらし(萬葉集四〇一七)。

あいほ【秋穗】アイオ〔地名〕

山口縣吉敷郡の町名。

あいまいもこ【曖昧模糊】〔聯綿〕

「-ai」「-o」の疉韻字。

[あう](au)…38奧(奥)\38鏖
[あぅ](ang)…42央+43泱\45罌櫻(桜)\45鶯(鴬)

あうむ【阿吽】旧あうん

梵語ahhumの音譯字。()は口を開く最初の音、(うむ)は最後に口を閉ぢて出す音。∴〜の呼吸。

あえる【肖】〔近16〕

あやかる意の動詞。「あへもの」の意ではない。(せう)(せう)+肉からなる形聲文字。⇒()へる

アオザイ【襖ザイ】

越南の民族衣裳。「ザイ」は長い意味の越南固有語。⇒(あを)

あか【阿伽・閼伽・遏迦】〔同源〕

aqua(水)と同源とし、また新潟縣の阿賀野(あがの)川は水量豐富の意とするのはいづれも俗説。(あつ/あち)(あつ/あち)を「あ」と讀むのは慣用音。∴〜棚。

あがた【縣】〔地名〕

宮崎縣(日向國臼杵郡)延岡市の古稱。『和名抄』に英多(あがた)郷。←(あが)(iang)。∴縣居(賀茂眞淵)

あかほ【赤穗】アコウ〔地名〕

兵庫縣(播磨國赤穗郡)の市名。長野縣駒ヶ根市の赤穗(あかほ)(〒399-4117)は赤須(あかす)上穗(うはぶ)の合成地名で「アカホ」と讀む。∴〜義士。

あかをだひ【赤魚鯛】アコウダイ〔動物〕

←赤+(うを)+鯛。これを阿侯(あこう)鯛とするのは宛字。

あかんべえ【赤ん目】

赤ん兵衞(べゑ)、にあらず。⇒べっかんこう

あきうど【商人】アキュウド〔近10〕

あきなひ【商】アキナイ

時に縁起をかついで商内(あきない)と書く場合あり、これでは假名遣が合はぬ。∴〜が少ない。

あきふ【秋保】アキウ〔地名〕

宮城縣、仙臺近郊の温泉地(〒982-0241)。『日國』は「あきう」とする。

あきらか【章=晶=昌】〔同源〕

(しゃぅ)(しゃぅ)(しゃぅ)

あきらか【杲=晧=皓=皋・晃=煌】〔同源〕

(かう)(かう)(かう)(かう)晃晃(くゎぅくゎぅ)=煌煌(くゎぅくゎぅ)

【あく】
あく(ak)【あく】…04\43惡(悪)\45軛

あぐひ【阿久比】アグイ〔地名〕

愛知縣(尾張國知多郡)の町名。『和名抄』に英比(あぐひ)郷。←(えぃ/やぅ)(iang)。

あさ【朝=晁=〔同源〕

(てう)(てう)(てう)晁衡(てうかぅ)は阿部仲麻呂の唐稱。∴日本ノ晁衡(てうかぅ)帝都ヲ辭シ、征帆一片蓬壺ヲ遶ル。

あさうわん【淺茅灣】アソウワン〔地名〕

對馬の地名。同地に淺茅(あさぢ)山あり。

あさがほ【朝顏】アサガオ〔近07〕

∴〜に釣瓶取られてもらひ水。

あざける【嘲】〔同源〕

調弄(てうろぅ)=嘲弄(てうろぅ)。∴人の失敗を〜。

あさぢふ【淺茅生】アサジウ

∴〜の宿。⇒淺茅灣(あさうわん)

あさふ【麻生】アソウ〔姓名〕

アソウと讀む場合が多いが、アザブ・アソなどもあり。神奈川縣川崎市麻生區(あさおく)。和歌山縣那賀郡那賀生「麻生津中(〒649-6615)」は「をふづなか」とすべきか。

あざむく【瞞】〔同源〕

瞞着(まんちゃく)=謾着(まんちゃく)。∴花も〜美人。

あしい【惡】〔近13〕

あしなえ【蹇】

←足()え。「なへぐ」に由來するとの説あり、『日國』は「あしなへ」。⇒()える

あじむ【安心院】〔地名〕

大分縣(豐後國宇佐郡)の町名。←(しむ)

あしゅら【阿修羅】〔佛教〕

←梵語「アスラ」。(しう/しゅ)。呉音「しゅ」であるため漢音を「しゅう」に誤りやすい。「しゅぅ」とはスング(sung)のやうな音であり、「シュ」とは源流が全く異る。⇒修多羅(しゅたら)。∴修羅の巷か向陽寺(橘中佐)。

あしらひ【待遇】アシライ〔近11〕

∴客の〜がうまい。

あじろ【網代】

∴〜垣。

あすなろ【翌檜】〔植物〕

あすはひのき。「明日は檜にならう→あすならう」の語源は俗解とされる。『枕册子』三十八段にあり。∴『〜物語』(井上靖)

あせみづく【汗水漬】アセミズク

「づ」は(みづ)()く、どちらの假名が殘ったものか不明。∴〜になってはたらく。

あだ【仇・讐】〔同源〕

(きう)(しう)(しう)(しう)の異體字。∴親の恩を〜やおろそかに思はない。∴江戸の〜を長崎で討つ。

あたご【愛宕】〔地名〕

京都市の地名。『三代』貞觀二(八六〇)年に愛當護(あたご)山。東京都港區など全國に分布。→(たぅ)(tang)。⇒愛宕(おたぎ)。∴〜の山に入る月を(鐵道唱歌)。

あたばぅ【】アタボウ

當たり前のべら坊。(ばぅ)

あたひ【價・値】アタイ〔近12〕

∴春宵一刻〜千金。

あたる【當】〔同源〕

(てぃ_/ちゃぅ)(てぃ)(たぅ)

あぢ【味】アジ〔近01・02・恆6〕

∴大〜。

あぢ【鰺】アジ〔近01・02・恆6〕

(あぢ)良い魚の意といふ。

あぢきない【味】アジキナイ〔恆6〕

あぢけない【味】アジケナイ〔恆6〕

あぢさゐ【紫陽花】アジサイ〔近01・11・12・恆5・6〕

語源に諸説あるが、「ゐ」は(あゐ)に由來する點は一致する。

あぢははない【味】アヂワワナイ

書いても喋っても落ちつきの惡い言葉である。「アヂアワナイ」のやうに發音する場合が多いか。「味あふ」は誤。⇒(あやふ)。⇒(いは)はれた

あぢふ【味經】アジウ〔地名〕

大阪府(攝津國東成郡)天王寺區味原(あぢはら)(〒543-0023)町の古名。『孝徳紀』白雉元(六五〇)年に「味經宮」。『萬葉集九二八』に「味經の原」。

【あつ】
あつ(at)【あつ】…29遏\29閼\30斡\32軋\59壓(圧)[アフ]\

あづき【小豆】アズキ〔近02・恆7・音訓〕

字音()とは無縁か。

あづく【預】アズク〔近03*〕

あづける【預】アズケル〔恆7〕

あづさ【梓】アズサ〔恆7〕

∴かへらじとかねて思へば〜弓(楠木正行)。∴〜二號。

あづま【東】アズマ〔恆7〕

弟橘姫を偲ぶ日本武尊(やまとたけるのみこと)の「あづまはや(わが妻よ)」の傳説は有名。京成電鐵の驛名「東あずま」は重言となる。∴〜男に京女。

あづまや【東屋・四阿】アズマヤ

吹きはなちの小さな建物。四阿山(あづまやさん)は群馬縣の地名。⇒(ちん)

あつまる【糾=鳩】〔同源〕

糾合(きうがふ)=鳩合(きうがふ)

あつまる【聚=湊=輳=簇=藪=叢】〔同源〕

(しゅう/じゅ_)(そう)(そう)(そう)(そう)(そぅ)。∴簇生(そうせぃ)=叢生(そぅせぃ)

あづみ【安曇】アズミ〔地名〕

長野縣(信濃國)の郡名。←(どむ)安曇川(あどがは)町は滋賀縣高島郡の町名。⇒惠曇(ゑども)。∴〜野(松本盆地)。

あつめる【蒐輯】〔同源〕

收集(しうしふ)=蒐輯(しうしふ)。同じ「あつめる」意味であっても(しふ)(sip)・(しう)(syu)・(しゅう)(syu)・(しゅぅ)(siong)のやうに、本來まったく異った音であった。字音假名遣でも(しゅう)(しゅぅ)の相違までは表現し得てゐない。∴群聚(ぐんしゅう)=群衆(ぐんしゅぅ)=群集(ぐんしふ)

あてるゐ【阿弖流爲】アテルイ〔姓名〕

蝦夷の長。坂上田村麻呂と對峙したと傳へる。

あと【蹤=踪】〔同源〕

(しょう/しゅ_)(しょう/しゅ_)(しょぅ/しゅ_)(そぅ/そ_)

あな【孔=腔=空】〔同源〕

(こぅ)(かぅ/こぅ)(くぅ)窟窿(くつりゅぅ)(こぅ)の緩讀といふ。口腔(こうくぅ)は「こうこぅ」の醫學的慣用讀み。腔腸(こぅちゃぅ)動物は「くぅちゃぅ」としない。

あな【窩=〔同源〕

(くゎ)(くゎ)

あなじかぜ【】

冬に吹く北西の季節風。「し」は風の古語といふ。あなぜ風とも。⇒やまじ風。⇒つむじかぜ

あなふ【賀名生】アノウ〔地名〕

奈良縣(大和國吉野郡)西吉野村の地名。古名穴生(あなふ)。後醍醐帝の行宮所在地。

あなふ【穴太】アノウ〔地名〕

大津市(近江國滋賀郡)の地名(〒520-0114)。穴太積(あなふづ)み、は城郭の石垣積みの手法。『記成務』に志賀高穴穗(しがのたかあなほの)宮。

あなふじ【穴太寺・穴穗寺】アナオジ〔地名〕

京都府龜岡市の寺名。あなう・あなお・あのう・あのお・あなおう、など表記が安定しない。∴かかる世に生れあふ身のあな()やと思はで頼め十聲一聲(西國札所二十一番御詠歌)。

あは【安房】アワ〔地名〕

舊國名。→(はぅ)阿波(あは)國と同讀。⇒淡路(あはぢ)

あは【粟】アワ〔近04・恆1〕

∴濡れ手に〜。∴うらめしき里の名なれや君に我あはず(粟津(あはづ))の原のあはで歸れば(兼盛集)。

あはい【淡】アワイ〔恆1・同源〕

恬淡(てむたむ)=恬澹(てむたむ)は疉韻字。淡薄(たむぱく)=澹泊(たむぱく)。∴〜思ひ出。

あはう【阿呆】アホウ

阿房(あはぅ)とも。「呆」は宛字。(ばう)(ぼう)の古字といふが、假名遣は合はない。∴踊る〜に見る〜。

あはうどり【信天翁】アホウドリ〔動物〕

←阿呆鳥。

あはす【合】アワス〔近04〕

あはせる【併】アワセル〔同源〕

(へぃ)(へぃ)(へぃ)。⇒(なら)。∴平行(へぃかぅ)=竝行(へぃかぅ)=并行(へぃかぅ)

あはぢ【淡路國】アワジ〔地名〕

舊國名。阿波(あは)への通り道にあたるための稱。⇒(あはい)。⇒阿波(あは)。∴淡路島かよふ千鳥の鳴く聲に(源兼昌)。

あはゆき【淡雪】アワユキ〔近04・恆1〕

降ってもすぐ消える春の雪。⇒泡雪(あわゆき)

あはら【湶】アワラ〔地名〕

富山縣高岡市(〒933-0911)。濕地、深泥の田の意味。岐阜縣に分布する地名阿原(あはら)も同樣の由來といふ。蘆原(あはら)温泉(〒933-0911)は福井縣の地名。平成十六年芦原(あはら)町など合併し福井縣あわら市成立。

あはれ【】アワレ〔近05〕

∴〜ともいふべき人は思ほへで(謙徳公)。∴もののあはれ。

あはれむ【憫=愍=旻】アワレム〔同源〕

憐憫(れんびん)憐愍(れんびん)(びん)、いづれもあはれむ意。

あひだ【間】アイダ〔近11〕

∴缺席仕り候〜御屆に及び候。

あひのつちやま【間の土山】アイノツチヤマ

『鈴鹿馬子歌』で「坂下」「土山」は東海道の宿場、「間」は「まもなく」説と「間の宿」説とあり、∴坂は照る照る鈴鹿は曇る、〜雨が降る。

あひば【饗庭】アイバ〔姓名〕

(あへ)

あひら【姶良】アイラ〔地名〕

鹿兒島縣(大隅國)の郡名。『和名抄』に姶羅(あひら)郡。但し後世には郡域に大きな異同あり。←()ふ、は訓讀みから。

あひら【吾平】アイラ〔地名〕

鹿兒島縣肝屬郡の町名。もと姶良(あひら)郡に屬す。日本書記吾平(あひら)山上陵は鵜草葺不合尊(うがやふきあへずのみこと)の御陵。⇒愛媛(えひめ)

あひる【家鴨】〔動物〕

(あし)+(ひろ)か。「アイル」とは讀まない。

[あふ](ap)…58凹\59押

あふ【粟生】アオ〔地名〕

京都府長岡京市(〒617-0811)。←(あは)+()。「あふる」が「アオル」となるのと同じ音變化。()は地名に多い。⇒蒲生(がまふ)、⇒芝生(しばふ)、⇒丹生(にふ)、⇒羽生(はにふ)、⇒柳生(やぎふ)、⇒桐生(きりふ)など。

あふ【合・會・逢】アウ〔近10・同源〕

(こう)(こう)(こう)いづれも完全な同音ではなく、子音が「k-」「h-」で異る。邂逅(かいこう)は「k-」の雙聲ではない。∴稀覯本。∴あふは別れのはじめとて。∴この話は理窟に合はない。

あふ【奧武】オウ〔地名〕

沖繩の本島南端など各處にあり。いづれも葬禮の島で、(あを)が語源といはれる。(あう)+()で「あふ」だらうが、(あう)一字を「あを」に宛てたものかもしれない。⇒(あを)

あふぎ【扇】オウギ〔近08・09〕

あふぐ【仰】アオグ〔近08・09・恆2〕

「⇒(おほ)」と混同して「おふぐ」などと誤りやすい。仰木(あふぎ)(〒520-0247)は大津市の地名。∴〜今日こそ樂しけれ(紀元節)。

あふぐ【煽】アオグ〔近08・恆2〕

∴扇で〜。

あふこ【朸】オウコ〔近09〕

和歌ではしばしば會期(あふご)(逢ふ機會)と掛け言葉にする。∴〜なきこそわびしかりけれ(古今集)。

あふさかやま【逢坂山】オウサカヤマ〔恆2〕

大津市(近江國滋賀郡)の地名。上代の關所。∴知るも知らぬもあふさかの關(蝉丸)。

あふせ【逢瀬】オウセ

あふち【樗・楝】オウチ〔近09・08〕

栴檀の古名。

あふとつ【凹凸】オウトツ〔同源〕

凸凹(でこぼこ)

あふのく【仰】アオノク〔近08〕

あふひ【葵】アオイ〔近08*・09・恆2〕

「我こそや見ぬ人戀ふる病すれあふひならでは()む藥なし(拾遺集)」は、葵が藥に用ゐられる事と「()()」をかけてゐる。∴〜の御紋。

あふまがとき【逢魔が時】オウマガトキ

大禍時(おほまがとき)とも。現代假名遣でも「おうまがとき」「おおまがとき」の二種は確定しがたい。

あふみ【近江】オウミ〔近09〕

舊國名。←(あは)+(うみ)。『記神代』に近淡海(ちかつあはうみ)國造。漢語風表現の江州(がぅしう)は「がぅ」と濁る。⇒遠江(とほたふみ)。∴〜商人。

あふむく【仰】アオムク〔近08〕

∴あふむけば君がゐる。

あふり【泥障】アオリ〔近08・09〕

馬具。泥障作(あふづくり)(〒031-0115)は青森縣三戸郡の地名。

あふる【溢】

「アオル」とは讀まない。「⇒(ほふ)る>」も同樣。但し「(あふ)」は「アオル」と讀む。

あふる【煽・呷】アオル〔近08・恆2〕

∴不景氣のあふりを受けて倒産した。

あふれる【溢】〔恆2〕

アオレルとは讀まない。⇒(あふる)。∴會場は聽衆であふれた。

あへぐ【喘】アエグ〔近16〕

∴喘ぎながら山を登る。

あへて【敢】アエテ〔近15〕

∴あへなく敗退。∴あへて苦言を呈する。

あへる【和】アエル

()える。∴あさつきを酢味噌で〜。

あまえる【甘】〔恆4〕

←文語は(あま)ゆ。∴友人の厚意に甘える。

あまかは【天川】アマカワ〔地名〕

澳門(マカオ)の日本における古名。阿媽港(アマカン)の音譯といふ。→(かぅ)。∴〜舟。

あまっさへ【剩】アマツサエ

(あま)り+さへ(助詞)。アマッサエと發音すべきところ、久しい前からアマツサエと言ひ慣らはしてゐる。∴反省の色なく、〜薄笑ひさへ浮べてゐる。

あまづら【甘葛】アマズラ〔植物〕

(あま)+つら(つるくさ)。

あまは【天羽】アモウ〔姓名〕

「あまは」でアモウと讀むのは不規則的である。湯桶讀みで(あま)+()かもしれない。天羽田(〒299-0126)は千葉縣市原市の地名。

あまみ【奄美】〔地名〕

(えむ)

あまゆ【甘】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒(あま)える

あまる【冗=剩】〔同源〕

冗員(じょぅゐん)=剩員(じょぅゐん)

あまんじる【甘】〔恆8-1〕

∴非難を甘んじて受ける。

[あむ](am)(旧あん)…54暗58黯\54菴56罨\58餡

あむたむ【暗澹】旧あんたん

(くら)

あむばい【鹽梅】旧あんばい

按排(あんばい)案配(あんばい)は宛字。

あめのうづめ【天鈿女命】アメノウズメ〔姓名〕

あめんばぅ【水黽】アメンボウ〔動物〕

←飴ん(ばぅ)。水面で小蟲を捕へる時、水飴の臭ひがするためといふ。

アモイ【厦門】〔外來〕

()。福建音由來と思はれる。現地音は「エームイ」のやうな發音である。

あやふう【危う】アヤウウ

←「あやふく」のウ音便。「あやふふ」ではない。⇒(あぢ)ははない。⇒(いは)はれた

あやふや【不審】

アヤウヤとは讀まない。

あやまる【訛=譌】〔同源〕

(くゎ)(くゎ)

あゆち【年魚市】〔地名〕

愛知(あいち)の古名。名古屋市昭和區に阿由知通(あゆちとほり)(〒466-0027)。∴たづ鳴きわたる年魚市潟。

あらせいとう【紫羅欄花】〔植物〕

油齋燈(あぶらせいとう)つまり燈明の意といふ。

あらぬ【有らぬ】

「あらん」參照。

あらはす【現・表・著】アラワス〔近05〕

顯現(けんげん)は「ken」の雙聲疉韻字。∴名は體をあらはす。

あらひぐま【浣熊】アライグマ〔動物〕

←洗ひ+熊。

あらふ【洗=洒】アラウ〔同源〕

(せい/さい)(せい/さい)。「洗」は「せん」「せい」兩音あり。∴洗衣(せいえ)。莖も葉もみな緑なる深芹は洗ふ根のみや白く見ゆらん(拾遺集384・輔相)は、歌中に「荒船(あらふね)御社(みやしろ)」を隱題として詠み込んでゐる。荒船神社は群馬縣甘樂郡とも、筑前國ともいふ。

あらふ【濯=滌】アラウ〔同源〕

(たく)(てき)兩字の原音はかなり近い。洗淨(せんじゃぅ)洗滌(せんでき)の書替へ字。(でう)の連想から洗滌(せんでう)と讀み誤り、更に(じゃぅ)に置換へたもの。

あらふ【沐浴】アラウ〔同源〕

沐浴(もくよく)は「-ok」の疉韻字。

あらふ【浣=澣=灌=盥】アラウ〔同源〕

浣衣(くゎんい)=澣衣(くゎんい)灌漑(くゎんがい)は「k-」の雙聲字。(くゎん)の訓はまた「たらひ」。∴浣腸(くゎんちゃぅ)=灌腸(くゎんちゃぅ)

あらむ【有らむ】

「あらん」參照。

あらん【有らん】

←あら+ぬ(否定)。←あら+む(意思推量)。前者は「あらぬ事を言ふ、あらぬ疑ひをかける、あらぬ方を向く」など、後者は「あらむ限りの力、御配慮あらむ事を」など。

あり【有】〔近21〕

文語ラ變動詞

あるいは【或】旧あるひは〔近13*・恆5〕

←ある+い(名詞接尾語)+は(助詞)。從來「あるひは」と書かれることが多かった。

あるじ【主人】〔近01〕

アレワイサノサ【】〔表音〕

江戸俚謠『お江戸日本橋』。俗曲『深川』。∴行列揃へて〜。

アレワエーエトソーリャ【】〔表音〕

宮城縣方言『大漁唄ひ込み』。∴〜大漁ダエ。

あわ【泡】〔近04・05・恆1〕

あわただし【遽】〔近04〕

急遽(きふきょ)を急拠(據)と書くのは誤。

あわつ【惶】〔近04・05〕

∴あわてる乞食はもらひが少ない。

あわてる【慌・周章・蒼惶=蒼黄】〔恆1・聯綿・同源〕

周章(しうしょぅ)は「s-」の雙聲字。蒼惶(さぅくゎぅ)蒼黄(さぅくゎぅ)は「-ang」の疉韻字。∴周章狼狽。

あわゆき【泡雪】〔恆1〕

降ったばかりで固ってゐない新しい雪。平安時代には⇒淡雪(あはゆき)の意に解されるやうになったといふ。

あゐ【安威】アイ〔地名〕

大阪府(攝津國島下郡)茨木市の地名。(〒567-0001)。『延喜式』に阿爲(あゐ)神社。『雄略紀』に藍原(あゐはら)()()

あゐ【藍】アイ〔近11・12・恆5〕

(あを)の轉か。∴青は〜より出でて〜より青し。

あを【襖】アオ〔近07〕

字音は(あを)だが、⇒芭蕉(ばせう)を「ばせを」とするやうに、「あを」と書いた例も多い。⇒アオザイ。⇒奧武(あふ)。⇒素襖(すあを)

あを【青=蒼=蒼茫】アオ〔近07・恆3・同源・聯綿〕

(せぃ_/しゃぅ)=(さぅ)蒼茫(さぅばぅ)は「-ang」の疉韻。∴〜菜に鹽。

あを【白馬】アオ

←青。鹿島神宮の白馬(あをめ)祭はオウメ祭と發音する。∴〜節會。

あをがひ【螺鈿】アオガイ〔近07〕

あをし【青】アオシ〔近08〕

あをま【青馬】オウマ〔地名〕

千葉縣香取郡東庄町。〒289-0615。

あをみ【青海】オウミ〔地名・姓名〕

山口縣長戸市青海島ほか、同じ地名は各地にあり。履中天皇の皇女飯豐青皇女(いひとよのあをのわぅぢょ)をまた青海(あをみ)皇女と申上げる。近江國(あふみ)大三(おほみ)島などと混同しやすい。青海(あをみ)(〒135-0064)は東京都江東區の地名。

あをみ【碧海】アオミ〔地名〕

愛知縣(三河國)の郡名。現稱「へきかい」郡。「あをみ」をどう讀むべきか未詳。「オウミ」かもしれない。⇒邑美(おふみ)

あをめ【青梅市】オウメ〔地名〕

東京都(武藏國多摩郡)の市名。「あ+うめ」ではない。∴〜棉。

【あん】
あむ(am)【あん】(旧あん)…54暗58黯\54菴56罨\58餡
あん(an)【あん】…29安+31晏\44杏[カゥ]\44行[カゥ]\

あんかぅ【鮟鱇】アンコウ〔動物〕

赤魚(あかを)の轉か。(かぅ)は國字であるが、(かぅ)の形聲文字と見なす。ただし辭書によっては「こう」とするものもある。兵庫縣篠山(ささやま)市の安口(はだかす)(〒669-2505)は舊名「鮟鱇」。「ハダカス」は鮟鱇に似た魚で、これを簡略化して安口(あんこう)と書いたといふ。⇒提燈(ちゃうちん)

あんず【杏・杏子】〔近03*・植物〕

(あん)()いづれも唐音。→(きゃぅ)。⇒銀杏(ぎんなん)

あんぢょう【】アンジョウ〔表音〕

(あぢ)+良う。關西方言。∴〜しとくれやす。

あんどん【行燈】

(あん)は唐音。(かぅ_/ぎゃぅ)(hang)・(とぅ)(tong)。∴晝〜(大石内藏助)。

アンニョンハシムニカ【安寧】

朝鮮語挨拶語。→(ねぃ)(ning)。

あんめえ【】〔表音〕

←あるまい。⇒ええぢゃないか。

【い】
(i)【い】…05易\05椅\05移\05\05縊\06伊\06夷\06\06\06彝(彜)\06懿\06肄\07以\07意\07異\07已\07怡\07矣\07醫(医)\08衣
(ui)【い】…05\05爲(為)\06\06\08\08\08\08\08\08圍(囗囲)
▼遺(い/ゆい)、貴簣饋匱櫃(くゐ)、潰(くゎい)
▼隹(すい/すい)
惟唯(い/ゆい)、()々諾々、
維(ゐ/ゆい)、維摩(ゆいま)
帷(ゐ/ゐ)
▼恚い←圭くゑいの形聲系列は大きく二系統に分れる
詳細は【けい】の解説掲載箇所參照のこと。

い【以】〔表音〕

平假名「い」の原字

い【意】〔表音〕

變體假名「」の原字。

い【移】〔表音〕

變體假名「」の原字。

イ【伊】〔表音〕

片假名「イ」の原字

いいえ【】〔恆5〕

いいちこ【】

焼酎の商品名。「〜ちこ」は大分縣北部方言で強調の意。「良い+ちこ」で、假名遣は「いいちこ」と考へられる。

[いう](iu)…50右\50酉\50楢猶(犹)\50又(有)\50尤\50憂\50有\50由\50誘\50遊\50郵\50攸52悠\52幽\52黝

いういう【ユウユウ〔表音〕

鹿の鳴き聲。(えう)。「ゆぅ」はyong、「いふ」はyipのやうな發音であり、鹿の鳴き聲としては不適當であらう。∴鹿鳴〜(詩經)。

いういうじてき【悠悠自適=優游〜=油油〜】ユウユウジテキ〔同源〕

(いう)(いう)(いう)(いう)

いうしう【憂愁】ユウシュウ

憂愁(うれふ)

いうぜん【猶然=悠然】ユウゼン〔同源〕

(いう)(いう)裕然(ゆうぜん)とも書くが、假名遣は異る。

いうて【言うて】ユウテ〔表音〕

「言ふ」のウ音便。「言ふ」は現代假名遣でも「ゆう」とはならないが、京都方言の描寫では「ゆうて」と書かれる場合が多い。⇒ちうて

いうわ【宥和】ユウワ

また融和(ゆぅわ)とも書くが、假名遣は異る。意味も完全には一致しない。

いえ【否】〔恆4〕

いえ【癒】〔近15〕

イエライシャン【夜來香】〔植物〕

(かぅ)(hiang)。

いえる【癒】〔恆4〕

()。∴病が〜。

いか【伊香】〔地名〕

滋賀縣(近江國)の郡名。古く「いかご」と讀む。←(かご)(hiang)。郡内の小湖余吾湖(よごのうみ)は、琵琶湖の大江(おほえ)に對して伊香小江(いかごのをえ)といはれた。⇒(にほ)

いかさま【如何樣】

∴〜、得心がいった。

いかづち【雷】イカヅチ〔恆7〕

いかなご【玉筋魚】〔動物〕

生態不明のため、如何魚子(いかなご)といふ。⇒小女子(こをなご)

いがひ【貽貝】イガイ〔動物〕

()。⇒貽鮓(いずし)

いかもの【如何物】

∴〜食ひ

いがらっぽい【】

えがらっぽい。

いかり【五十里】〔地名〕

栃木縣鹽谷郡(〒321-2615)。

いかる【斑鳩・鵤】〔動物〕

鳥名。奈良縣生駒郡斑鳩(いかるが)町は奈良縣(大和國平群郡)の町名。

いかる【忿懣】〔同源〕

忿懣(ふんまん)=憤懣(ふんまん)=煩悶(はんもん)

いかん【如何=何如=何若=曷若】〔同源〕

←「いか(疑問詞)+に(助詞)」の撥音便。行か+ぬ(打消)は「してはいかぬ」、行か+む(意志)なら「いざ行かむ」。(じょ)(じゃく)()(かつ)。∴〜せん走るに走れない。

【いき】
ゐき(uik)【いき】…48

いぎたない【寢汚】〔近13〕

∴いぎたなく睡り込んでしまつた。

いきづく【息】〔恆7〕

∴傳統がいきづいてゐる。

いきどほり【憤】イキドオリ〔近08・09〕

←息+(とほ)る。∴激しいいきどほり。

いきほひ【勢】イキオイ〔近08・11〕

←息+(おほ)ふ。∴勝った者がいきほひ天下をとる。

イギリス【英吉利】〔外來〕

(えぃ)(ing)。

【いく】
いく(ik)【いく】…01育\01毓
ゐく(uik)【いく】…01郁

いくさぶね【艨艟・艨衝】〔聯綿〕

艨艟(もぅどぅ)艨衝(もぅしょぅ)は「-ong」の聯綿字。

いくぢない【意氣地】イクジナイ〔恆6〕

∴男のくせに〜。

いくは【的】〔地名〕イクワ

佐賀縣神埼郡神埼町の地名(〒842-0123)。また古代姓。平安京大内裏の郁芳(いくはぅ)門は(いくは)氏の造立にちなむ命名といふ。

いけしゃあしゃあ【洒々】

「いけ」は接頭語。「洒」は音「しゃ」。∴いけぞんざい。∴いけすかない。

いごっそう【】〔表音〕

土佐方言。異骨相(いごっさぅ)は宛字。

いこま【生駒山】〔地名〕

奈良縣(大和國平群郡)と大阪府(河内國河内郡)の間。『神武天皇即位前記』に膽駒山(いこまやま)。⇒(くま)()

いさかは【率川】イサカワ〔地名〕

奈良市(大和國添上郡)の地名。『記開化』に春日伊邪河宮(かすがいさかはのみや)。これと「⇒(ひきゐ)」との關係は未詳。

いさき【伊佐幾】〔動物〕

(いそ)+()

いざなぎ【伊邪那岐・伊弉諾】〔姓名〕

神名。()(ざぅ)(だく/なく)。∴〜景氣。

いざなみ【伊邪那美・伊弉冉】〔姓名〕

神名。()(ざぅ)(ぜむ/ねむ)

いさは【膽澤】イサワ〔地名〕

岩手縣の郡名。古代に坂上田村麻呂の膽澤城(いさはじゃぅ)あり。⇒(くま)()

いさはや【諫早】〔地名〕

長崎縣(肥前國高來郡)の市名。古名は伊佐早(いさはや)村。いま伊佐早(いさはや)城あり。

いさりび【漁火】

いさを【功・勳】イサオ〔近07・08・恆3〕

いしじ【石地】

沖繩方言で家の礎石。沖繩縣戦蹟國定公園「平和の(いしじ)」はこの意であらう。

いしずゑ【礎】イシズエ〔近03・14〕

∴國の〜。

いしゃぅ【衣裳】イショウ

衣裝(いしゃぅ)は書換字。(しゃぅ/じゃぅ)(さぅ_/しゃぅ)。「衣」は上半身、「裳」は下半身につけるもの。⇒裝束(しゃぅぞく)

いすか【交喙】〔動物〕

∴〜の(はし)

いずし【貽鮓】

なれずし。()。⇒貽貝(いがひ)

いすのき【蚊母樹・柞】〔植物〕

古名ゆし。

イスパニア【西班牙】〔外來〕

(はん)()

いすみ【夷隅】〔地名〕

千葉縣(上總國)の郡名。『安閑紀』元年に「伊甚國造」。←(じむ)。平成十七年「いすみ市」成立。

いぜん【以前】

(すで)

いそ【磯】〔同源〕

()()

いたい【疼・痛】〔聯綿〕

(つぅ)(とぅ)(とぅ)疼痛(とぅつぅ)は「-ong」の疉韻字。∴古傷が〜。

いたうづ【到津】イトウヅ〔地名・音訓〕

北九州市(豐後國企救郡)小倉北區(〒803-0845・0846)。『續記』天正十二(七四〇)年に板櫃(いたびつ)。後世、訓の「いたる」と音「たう」を混同したものか。

いたく【依託・倚託】

もたせかけること。()()。⇒委託(ゐたく)

いたこ【潮來】〔地名〕

茨城縣(常陸國行方郡)の町名。『常陸風土記』に伊多久(いたく)板來(いたこ)驛。「潮來」は徳川光圀の命名といふ。潮の至り來る意。∴〜花嫁さん(花村菊江)。

いただき【巓=天】〔同源〕

(てん)(てん)。∴富士山の〜。

いたづら【戲】イタズラ〔恆7〕

∴壁に〜書をする。

いたどり【虎杖】〔植物〕

(いた)()り。

いたはる【勞】イタワル〔近04〕

∴老人を〜。

いたみ【伊丹】〔地名〕

兵庫縣(攝津國川邊郡)の市名。『山槐記』治承四(一一八〇)年に「伊多美」。但し丹の音は「たん」であり、「たむ」ではない。後世の命名か。

【いち】
いち(it)【いち】…21一(弌)\21壹(壱)

いち【一=壹】〔同源〕

(いち/いつ)(いち/いつ)

いちおぅ【一應】

一往(いちわぅ)が本來だが、現在は一應(いちおぅ)が多い。

いちきくしきの【市來串木野】〔地名〕

平成十七年、鹿兒島縣串木野市と日置郡市來町が合併し「いちき串木野市」成立。

いぢける【萎縮】イジケル〔近01*・恆6〕

いちじく【無花果】〔植物〕

一熟(いちじゅく)。またペルシャ語由來の音譯映日(いんじー)果からとも。現代假名遣にある「同音の連呼」法則は無花果(いちじく)(いちじる)しい・縣知事(けんちじ)などに限り例外とされる。

いちじるしい【著】

非常(いと)+明白(しるし)

いちづ【一途・一圖】イチヅ

「一圖」は宛字だが、假名遣は一致する。(と/づ)(と/づ)

いちは【一把】イチワ

三把(さむは)はサンワ、三羽(さむは)はサンバと讀む傾向あり。音訓の相違ゆゑか。∴菜っ葉を〜買ふ。

いちひがし【櫟・赤檮】イチイガシ〔植物〕

ぶな科常緑高木。建材などに用ゐ、木質が赤いため(いち)+()が語源といふ。萬葉集などにも登場するが、これは後世に誤って⇒一位(いちゐ)と呼ばれた樹木の事ともいふ。漢和字典では「櫟」の訓を「くぬぎ」とするが、地名では「いちひ」と讀む事が多い。山口縣宇部市櫟原(いちひばら)(〒754-1314)など。

いぢめる【虐待・苛】イジメル〔近01*・恆6〕

いちゃう【公孫樹】イチョウ〔植物〕

『大言海』に「鴨脚(あふきゃく)の字の中國宋代の音」とあるのが定説。從來(てふ)一葉(いちえふ)と解釋され「いてふ」が多かった。⇒銀杏(ぎんなん)。⇒泥鰌(どぢゃう)

いぢらしい【】イジラシイ〔近01*・恆6〕

∴子供ながらに働いてゐる姿がいぢらしい。

いぢる【弄】イジル〔近01*・恆6〕

「じ」も可

イチロー【鈴木一朗】〔姓名〕

正しい假名遣は一朗(いちらぅ)であらうが、固有名詞は改め難い。

いちわぅ【一往】イチオウ

一應(いちおぅ)

いちゐ【一位・水松】イチイ〔恆5〕

一位(いちゐ)科常緑高木。あららぎ。建材などに用ゐ、特に(しゃく)の材料である事から、位階にちなみ一位(いちゐ)と呼ぶ。岐阜縣大野郡久々野町の位山(くらゐやま)を産地とする。木質が⇒(いちひがし)同樣に赤く、また果肉は食用となるため、萬葉集所出の「いちひ」は一説にこちらであるともいふ。⇒五位鷺(ごゐさぎ)

【いつ】
いつ(it)【いつ】…21一(弌)\21溢\21逸\21乙\21佚\22\22\22

いづ【伊豆】イズ〔地名〕

東海道の舊國名。現在の伊豆半島。温泉が「出づ」ゆゑの名といふ。←(とう/づ_)。横井也有の歌「いついかで逢ふ道あらむつひに身の逢はでは如何生き甲斐もなし」は隱題として、伊豆・伊賀・近江・陸奧・美濃・阿波・出羽・加賀・壹岐・甲斐の各國を詠み込んでゐる。

いづ【出】イズ〔恆8-1〕

「家貧しくて孝子()づ」は「いづ」であって「でず」ではない。∴『生れ出づる惱み』(有島武郎)。

いつくしま【嚴島神社】〔地名〕

廣島縣(安藝國佐伯郡)宮島の神社。市杵島(いちきしま)姫命を祭る。『日後記』弘仁二(八一一)年に伊都伎嶋(いつきしま)社。(いつ)き祀る意。⇒嚴原(いづはら)。⇒嚴木(きうらぎ)

いづくんぞ【焉・安】イズクンゾ〔同源〕

(えん)(あん)。「いづくにぞ」の撥音便。

いづこ【】イズコ〔近03〕

∴〜も同じ秋の夕暮(良暹(りゃぅせむ)法師)。∴尋ね人〜にありや。

いづし【出石】イズシ〔地名〕

兵庫縣(但馬國)の郡名。いま出石城・出石神社などあり。

いづはら【嚴原】イズハラ〔地名〕

長崎縣(對馬國)下縣郡の町名。←(いつ)き祀る意。⇒嚴島(いつくしま)

いつはる【僞=詭・佯=陽】イツワル〔同源〕

(ぐゐ)(くゐ)佯狂(やぅくゐゃぅ)=陽狂(やぅくゐゃぅ)。∴身分を〜。

いづみ【泉】イズミ〔近02・恆7〕

∴みかの原わきて流るる〜川(中納言兼輔)

いづみ【和泉】イズミ〔地名〕

畿内の舊國名。『欽明紀』十四年に「泉郡」。「和」は冗字。出水(いづみ)郡は鹿兒島縣(薩摩國)の郡名。『應神紀』に日向の(いづみ)の長媛とあり、當時は薩摩大隅ともに日向國であった。

いづめこ【飯詰子】〔表音〕

山形縣鶴岡市の玩具。育兒用の籠。飯詰(いづめ)は農具「ふご」の古語。

いづも【出雲】イズモ〔恆7〕

舊國名。←()づ+(くも)、「出ず」では、雲が出ないといふ逆の意味となる。⇒杵築(きづき)。∴〜八重垣妻籠みに(須佐之男命)。

いづれ【何】イズレ〔近03・恆7〕

∴〜が菖蒲杜若。∴〜にしても。∴わが友、いづれにかある。

いづろ【石燈籠】イズロ〔地名〕

鹿兒島市の地名。

いと【怡土】〔地名〕

福島縣(筑前國)絲島郡の舊郡名。『魏志』倭人傳の伊都國(いとこく)に比定される。『仲哀紀』に伊覩縣(いとのあがた)。明治二十九年「絲島郡」。古代に「怡土城」あり國史跡。→()()(いと)。⇒貽貝(いがひ)

いといがは【絲魚川】〔地名〕

新潟縣(越後國頸城郡)。『能因歌枕』に「いとひ川」。『本間市川文書』至徳四(一三八七)年に絲井川(いとゐがは)。現在の「絲魚川」となったのは戰國期以降。假名遣は「いとひ」の方が正しいか?「いを」は(うを)の古稱。∴いとひがは結びも知らぬ心にはあわならぬともあらじとぞ思ふ(宇津保物語)。

いとま【間=閑=暇】〔同源〕

(かん)(かん)()。∴〜乞ひをする。

いなさ【引佐】〔地名〕

靜岡縣(遠江國)の郡名。→(いん)

いなせ【鯔背】

∴〜な若い衆

いなづま【稻妻】イナズマ〔恆7〕

いなば【因幡國】〔地名〕

山陰道の舊國名。法美郡稻羽郷の稻葉山にちなむ。→(いん)。百人一首の「たちわかれいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かばいまかへりこむ」は()なば、と掛詞になってゐる。

いなみの【印南野】〔地名〕

兵庫縣加古郡稲美町の原野。現在の印南(いんなみ)郡は元「いなみ」と讀んだ。萬葉集に多出。『播磨國風土記』の地名説話に入浪郡(いりなみのこほり)。→(なむ)

いなみぼし【牛宿】

二十八宿の一。稻見(いなみ)星。

いにしへ【古】イニシエ〔近15〕

∴〜の奈良の都。

いぬ【往】〔近21〕

文語ナ變動詞。∴早ういね(關西方言)。

いぬぼうざき【犬吠埼】〔地名〕

千葉縣。←()ゆ。字音(ばい)に由來するものではないと思はれる。⇒ゑのころぐさ

いぬゐ【乾】イヌイ〔近11〕

(いぬ)+()

いの【伊野】〔地名〕

高知縣吾川郡の町名。平成十六年「いの町」に町名變更。

いは【岩】イワ〔近04〕

岩、巖、癌、共に「がむ/げむ」。⇒(いはほ)。⇒(がむ)

いはきし【石城】イワキシ〔地名〕

昭和四十一年に(たひら)市などが合併して誕生したひらがな市名。舊郡名石城(いはき)による。

いははれた【祝】イワワレタ

書いても喋っても落ちつきの惡い言葉である。⇒(あやふ)。⇒(あぢ)ははない

いはふ【祝】イワウ〔近04・同源〕

(じゅ)(しゅく/しう_)。⇒(まじな)

いはほ【巖】イワオ〔同源〕

(がむ)(がむ)(がむ)岩窟(がむくつ)=巖窟(がむくつ)。⇒(いは)。∴さざれ石の〜となりて苔のむすまで(國歌)。

いばゆ【嘶】〔近19〕

文語下二段動詞。

いばら【茨=藜】〔同源〕

「うばら」とも。()は特に「はまびし」の一種。これを(しつれい)とも書くのは緩讀。∴わが行く道は〜道。

いび【揖斐】〔地名〕

岐阜縣揖斐川町(美濃國大野郡)。『和名抄』に「楢斐郷」。←(いふ)(いう)

いひし【飯石】イイシ〔地名〕

島根縣(出雲國)の郡名。「い+いし」ではない。

いひわけ【言分・言譯】イイワケ〔近04・恆1〕

∴君の言ひ分は〜がましい。

[いふ](ip)…53揖\53邑

いぶかる【訝る】

∴〜やうな眼付。

いぶき【伊吹】〔地名・植物〕

滋賀岐阜縣境の山名。膽吹(いぶき)山とも。この地の⇒伊福部(いふきべ)氏は製鐵にたづさはったと傳へる。←息+吹き。∴かくとだにえやはいぶきのさしも草(藤原實方)。

いふきべ【伊福部】イオキベ〔姓名〕

古代姓。景行天皇の皇子五百木入彦(いほきいりひこ)の裔といふ。⇒伊吹(いぶき)山付近で製鐵を業とした。「ふ」を「オ」と讀むのは「(あふ)ぐ」など「あふ」形がほとんどであり、假名遣の法則上めづらしい。中世には⇒五百旗頭(いほきべ)などと變化。⇒凡河内(おほしかふち)

いぶすき【指宿】〔地名〕

鹿兒島縣(薩摩國)の郡名、また市名。『和名抄』に揖宿(いぶすき)郡。→(いふ)

いぶり【膽振】〔地名〕

『日本書記』に膽振(いぶりのさへ)。⇒(くま)()

いへ【家】イエ〔近14〕

家船(えぶね)

いへづと【家苞】イエヅト

土産。

いほ【五百】イオ〔近08〕

八百屋(やほや)

いほきべ【五百旗頭】イオキベ〔姓名〕

珍姓。⇒伊福部(いふきべ)。∴五百旗頭(まこと)(政治学者)。

いほり【庵】イオリ〔近07〕

∴雨雲の雷の上に〜せるかも(柿本人麻呂)。

います【坐・在】

「ゐる」の尊敬語。「ゐます」ではない。⇒()。∴飛鳥坐(あすかにいます)神社。∴如何に〜父母。

いまは【今】

∴〜の際。

[いむ](im)(旧いん)…53陰\53音\53恁\53飮(飲)

イムジン【臨津】〔外來〕

朝鮮の河川名。北朝鮮の讀み方では「リムジン」とも。→(りむ)

いむぼう【陰謀】インボウ

隱謀(いんぼう)と書く場合もあるが、假名遣が異る。∴柳生一族の〜。

いもあらひ【一口】イモアライ〔地名〕

京都府久世郡久御山町の地名(〒613-0026)。東京にも一口坂(いもあらひざか)あり。巨椋池から淀川への出口は一つとなるため「一口」と書くといふ。「いも」とは疱瘡(天然痘)のこと。いも(はら)ひ、または()(はら)ひの意といふ。

いもうと【妹】〔近10・恆2〕

「いもひと」のウ音便。

いやだに【祖谷溪】〔地名〕

徳島縣三好郡の地名。()+()ではなくて、「祖」一字で「いや」と讀み、「谷」は冗字といふ。

いゆ【癒】〔近19〕

文語下二段動詞。⇒()える

いらっしゃいませ【】

←入らせられませ。

いらっしゃる【】〔恆5〕

←入らせられる。「ゐらっしゃる」ではない。

いりえ【入江】〔近16〕

いりおもて【西表島】〔地名〕

沖繩の島名。⇒南風(はえ)。∴〜山猫。

いる【射】〔近21〕

文語上一段動詞。

いる【鑄】〔近21〕

文語上一段動詞。

いわぅ【已往=以往】イオウ

(すで)

いわけなし【稚】〔近05・04*〕

いわし【鰯】〔近04・05・恆1〕

(よわ)魚の意。∴〜の頭も信心。

いゐ【伊威】イイ〔聯綿〕

「-i」の疉韻字。

【いん】
いむ(im)【いん】(旧いん)…53陰\53音\53恁\53飮(飲)
いん(in)【いん】…21印\21因33咽[エン.エツ]\21引\21胤\21寅\21堙+33湮\22\22\25殷\25()
ゐん(uin)【いん】…21\24韻(韵均)2221\34
▼穩(をん)、隱(おん/いん)

いんぎん【慇懃】〔聯綿〕

「-in」の疉韻字。⇒慇懃(ねんごろ)。∴〜無禮。

いんこ【鸚哥・鶯哥】〔動物・同源〕

唐音。→(あぅ/やぅ)(あぅ)(iang)。

いんしん【殷賑】〔聯綿〕

「-in」の疉韻字。⇒殷賑(にぎはひ)

いんだら【因陀羅】〔姓名〕

藥師十二神將の一。印度の雷霆神インドラの漢譯。→(いん)

インド【印度】〔同源〕

天竺(てんぢく)。⇒支那(しな)

【う】
(o)【う】…10羽\10雨\10于\10傴\10禹\11烏\11胡\50右[イウ]\50有[イウ]\

う【宇】〔表音〕

平假名「う」片假名「ウ」の原字。

う【得】〔近18〕

文語下二段動詞。∴詐欺又は強迫に因る意思表示は之を取消すことを得。

【うい】
うい(oi)【うい】(旧うゐ)…18[クワイ]\

ういらぅ【外郎】ウイロウ

藥の一種。また名古屋の蒸し菓子。うい、は(ぐゎい/ぐゑ_)の唐音。

うう【飢・饑】〔近18・09〕

文語下二段動詞。⇒(うゑ)

うう【植】〔近18・09〕

文語下二段動詞。⇒(うゑ)

ウーロンちゃ【烏龍茶】

(りゅぅ)(liong)。

ヴェトナム【越南】〔外來〕

(ゑつ)(なむ)。⇒ベトナム

ウォン【元】

韓國通貨單位。→(ぐゎん)。⇒(ゑん)

うぐひ【鰄】ウグイ〔動物〕

魚名。

うぐひす【鶯】ウグイス〔近11〕

∴千里〜啼いて緑紅に映ず(杜牧・江南春)

うけら【朮】〔近06〕

うける【承=丞】〔同源〕

(しょぅ)は「たすける」「うけつぐ」意で、(しょぅ)の近義。また(しょぅ/じょぅ)の形聲音符は(しょぅ/じょぅ)。⇒判官(じょぅ)

うざぅむざぅ【有象無象】ウゾウムゾウ

本來は佛教語の有相無相(うざぅむざぅ)

うさんくさい【胡散臭い】

()()の唐音。∴彼の態度は〜。

うじ【蛆】〔近01〕

∴男やもめに〜が湧く

うしなふ【失・逸・軼・佚】ウシナウ〔同源〕

(しつ)(いつ)(いつ)(いつ)散逸(さんいつ)=散佚(さんいつ)。∴私にはもう〜ものはない。

うしほ【潮】ウシオ〔近07〕

∴〜豐けき海原に(紀元二千六百年)。

うじゃうじゃ【】〔表音〕

うず【髻華】〔近02・03〕

髮飾り。⇒珍彦(うづひこ)。∴くまかしが葉を〜に插せその子(古事記)。

うずうず【】〔表音〕

「うづく」との關連性は未詳。∴しゃべりたくて〜してゐる。

うずくまる【蹲】旧うづくまる〔近03*・恆7〕

從來は「うづくまる」が通行。恆7も「うづくまる」。∴老婆がうずくまってゐた。

うすひ【碓氷峠】ウスイ〔地名〕

群馬長野境の峠。『萬葉集四四〇七』に宇須比(うすひ)の坂。

うすゐ【碓井】ウスイ〔植物〕

米國原産の豌豆(ゑんどう)。「紀州うすい」は、もと明治時代に大阪の碓井(うすゐ)で栽培されたための名。

うぢ【宇治】ウジ〔地名〕

京都府(山城國宇治郡)の地名。『神功攝政』元年に菟道(うぢ)で初見。八十氏(やそうぢ)川とも。百人一首の「世を宇治山と人はいふなり(喜撰法師)」は「()し」を掛詞にしてゐるが、假名遣は合はない。

うぢ【氏】ウジ〔近01・02・恆6〕

∴〜より育ち。

うぢうぢ【】ウジウジ〔近01*〕

うちは【團扇】ウチワ

←打ち()

うちわ【内輪】〔恆1〕

【うつ】
うつ(ot)【うつ】…24鬱(欝)\24+08

うづ【渦】ウズ〔近02*・恆7〕

うづく【疼】ウズク〔恆7〕

∴古傷が〜。⇒(いた)

うつくしい【窈窕】〔同源〕

窈窕(えうてう)は「-eu」の疉韻字。また(いう)と同源とされる。⇒嬋妍(たをやか)

うっさぅ【鬱蒼】ウッソウ

鬱葱(うっそぅ)と書く場合もあるが、假名遣は異る。

うったうしい【鬱陶】ウットウシイ

正しい讀み方は「うつえう」で、子音を同じくする雙聲の語。「陶陶」も「えうえう」。∴借金取りと對應するのが〜。

うつは【器】ウツワ〔近04〕

うづひこ【葦津珍彦】ウズヒコ〔姓名〕

(うづ)は珍しく貴い意の古語。⇒髻華(うず)。∴葦津(あしづ)珍彦。∴(うづ)の御寶。

うっぷるひ【十六島】ウップルイ〔地名・植物〕

島根縣平田市(〒691-0042)。『出雲國風土記』に於豆振(おつふるひ)、ただし原文は「彌豆島」「彌豆椎」のごとき字體。産物の海苔を「打ち振ひ」作るゆゑに「うっぷるひ」の名ありといふが、これは後世の附會か。また海苔の名ともなってゐる。十六善神を祀るため「十六島」と書く。

うづまさ【太秦】ウズマサ〔地名〕

京都府(山城國葛野郡)右京區の地名。『雄略紀』十五年、(はた)氏に禹豆麻佐(うづまさ)の姓を賜ふ。∴〜映畫村

うづめる【埋】ウズメル〔近03・恆7〕

∴襟卷に顏を〜。

うづら【鶉】ウズラ〔恆7〕

∴〜鳴くなり深草の里。⇒治部煮(ぢぶに)

うでづく【腕盡】ウデズク

←腕+(つく)す。∴〜でとってみせる。

うとう【善知鳥】〔動物〕

(うみ)+(とき)か。謠曲では烏頭(うとう)とも。(を/う)(とう)。∴陸奧の外の濱なる呼子鳥鳴くなる聲はうとうやすかた(藤原定家)。

うとんじる【疎】〔恆8-1〕

∴彼は最近私を〜やうになった。

うなづく【頷】ウナズク〔恆7〕

(うなじ)+つく。

うなて【雲梯】〔地名〕

奈良縣橿原市雲梯(大和國高市郡)(〒634-0834)。←(うん)。『萬葉集一三四四』に卯名手(うなで)の社。

うなゐご【髻髮兒】ウナイゴ〔近11・12〕

∴うなゐをとめ。

うねうね【蜿蜒】〔聯綿〕

蜿蜒(ゑんえん)は「-en」の疉韻語。うねうね長く續くさま。

うはき【浮氣】ウワキ

←上氣。浮氣(ふけ)(〒524-0033)は滋賀縣守山市の地名。∴〜がばれる。

うはさ【噂】ウワサ〔近04*〕

∴〜をすれば影とやら。

うはずる【上擦】ウワズル〔恆7〕

恆7には「うはづる」。∴聲が〜。

うはづる【上吊】ウワヅル

うへ【上】ウエ〔近14〕

∴この〜何を望まむ。

うべ【宇部】〔地名〕

山口縣(長門國厚狹郡)の市名。『散木奇歌集』に「むべ」。

うまい【熟寢】〔近12・13〕

(いねる)

うまかひ【藤原宇合】ウマカイ〔姓名〕

(ふぢ)

[うむ](om)(旧うん)…53吽

うむ【】〔表音〕

了解承諾

うめ【梅・楳】〔植物〕

(ばい)(ばい)の別體。ただし(ぼう)(ぼう)など假名遣は必ずしも調和しない。古典では「むめ」とする場合あり、假名遣による使ひ分けではない。

うめがえ【梅枝】〔近16〕

∴〜の手水鉢(てうづばち)

うめきう【梅胡瓜】ウメキュウ

酒肴。⇒胡瓜(きうり)

ウラジオストック【浦鹽斯徳】〔外來〕

ロシア沿海州の地名。略して浦鹽(うらじほ)とも。外國地名に訓を宛てる例は珍しい。原音「ウラディ・ヴォストーク」は偶然ながら「うらじほ」に近い。

うらわ【浦曲・浦和】〔近04・恆1〕

酒匂(さかわ)

うりづん【】ウリズン

沖縄方言で初夏の意。。『おもろさうし』に「おれづむ」「おれづも」など。

うる【售】〔同源〕

(しう)はもと(しう)の俗字。

うるはし【麗】ウルワシ〔近04*・同源〕

彬彬(ひんひん)斌斌(ひんひん)は共に麗しい意。∴山籠れる大和し〜。

うれふ【憂愁】ウリョウ〔同源〕

憂愁(いうしう)は「-iu」の疉韻字。(いう)にも愁ふ意あり。

うるほひ【潤】ウルオイ〔近08〕

閏月(うるふづき)

うろん【胡亂】

()(ろん)ともに唐音。∴あそこに〜な風體の男がゐる。

うわはん【】〔表音〕

人形玩具。踊りの囃し言葉。岡山縣川上郡。

うわる【植】〔近04・恆1〕

(うゑ)

うゐ【有爲】

「うゐのおくやまけふこえて」。→()。∴〜轉變。

うゑる【飢=餓】ウエル〔近14・恆1・4・同源〕

ワ行下一段動詞。()()と同字。⇒()

うゑる【植】ウエル〔近14・恆1・4〕

ワ行下一段動詞。∴田植ゑ。

うを【魚】ウオ〔近07・08・恆3〕

魚返善雄(をがへりよし)。⇒絲魚川(いといがは)。∴〜心あれば水心。∴水清ければ〜住まず。

【うん】
うむ(om)【うん】(旧うん)…53吽
うん(on)【うん】…24\24\2427
▼通常の漢字音に「うむ」形は存在しない。(うむ)は梵語の音譯字。

うんか【浮塵子】〔動物〕

雲霞(うんか)

うんぜん【雲仙】〔地名〕

長崎縣(肥前國高來郡)島原半島の山。古名温泉(をんせん)嶽。

うんぬん【云々】旧うんうん〔疉字〕

「ぬん」は連聲による變音。∴そんなことを〜すべきではない。

【え】
(ia)【え】…08衣\15[ワ]\
(uia)【え】…12\12惠(恵)\14會(会)繪(絵)\15畫(画)\18囘(回)\20\41

え【衣】〔表音〕

平假名「え」の原字。()は呉音。

え【枝】〔近16〕

え【柄】〔近16・同源〕

(へぃ)(へぃ)と同義。「禾」と「手(ヨ)」の會意文字。

【えい】
えい(iai)【えい】…12殪\12翳\13曳(曵)\13\13\13裔
えぃ(iang)【えい】…44影\44霙映(暎)\46嬰瓔(珱)\46盈\46()47\46頴(穎)\46贏\46郢
ゑい(uiai)【えい】…13衞(衛)
ゑぃ(uiang)【えい】…44\44()
▼瑩營(営)塋(えぃ/やぅ)
瑩榮(栄)蠑(ゑぃ/ゐゃぅ)
煢螢(けぃ/ぎゃぅ)
勞(らう/らう)
瑩は「えぃ」「ゑぃ」の二音あり、現代北京音は「えぃ」の系統。

えい【】〔表音〕

氣合ひ。

えい【頴娃】〔地名〕

鹿兒島縣(薩摩國)の郡名。→(えぃ)(あい)。『續紀』文武四(七〇〇)年に衣評(えのこほり)衣君(えのきみ)とは隼人の一族。明治三十年に指宿郡に合併。いま頴娃町あり。上代の語は母音が連續しないため、()國→紀伊(きい)國のやうな漢字二文字化によるものと思はれる。海邊の()から來たものか。

エイミー・イップ【葉子媚】〔外來〕

(えふ)←イェップ。

[えう](iau)…35幺52幼37拗\35杳\36窯(窰)\36要\36夭\36姚\36搖(揺)謠(謡)\36燿耀\36邀

えう【杳】ヨウ

(はる)。∴行方は〜として知れない。

えうげき【要撃・邀撃】ヨウゲキ

(むか)へる

えうてう【窈窕】ヨウチョウ〔聯綿〕

「-eu」の疉韻字。⇒窈窕(うつくしい)

えうなし【要なし】ヨウナシ

古語。

ええ【】〔表音〕

應答、反問「はい→あい→ええ」。

ええぢゃないか【】エエジャナイカ〔表音〕

幕末の熱狂的お蔭參り。「えいぢゃないか」ではない。⇒(せい)

ええと【感動詞】〔表音〕

摘語摸索の語。

【えき】
えき(iak)【えき】…46易\46液\46\46益\46亦\46懌驛(駅)

えき【浴】〔地名〕

山口縣には谷状の濕地を稱して「えき」とする地多し。人名でも浴田(えきた)などあり。

えきへぼし【胃宿】エキエボシ

二十八宿の一。語源未詳。

えげつない【】

えこぢ【依怙地】エコジ

依怙贔屓(えこひいき)

えごのき【賣子の木】〔植物〕

果皮のあくが強いため、「エゴい木」といふ。

えごま【荏胡麻】〔植物〕

えせ【似而非】

えたじま【江田島】〔地名〕

廣島縣(安藝國安藝郡)の町名。海軍兵學校の所在地。「えだじま」とは濁らない。『安藝野坂文書』嘉禎四(一二三八)年に「安藝御莊衣多嶋」。→()()

エヂプト【埃及】エジプト〔外來〕

(きふ)

エヂャナイカ【】〔表音〕

和歌山縣『串本節』。

【えつ】
えつ(iat)【えつ】…26謁\33咽\34
ゑつ(uiat)【えつ】…26\26\26

えづい【】〔表音〕

嘔吐(ゑづく)との關係は未詳。

えと【干支】

()+()。十干十二支。

えとろふ【擇捉】〔地名〕

北方領土の島名。(えら)び+()らむ、との宛字。⇒齒舞(はぼまひ)

えにし【縁】

「えにし」は字音(えん)に由來する。⇒枸櫞酸(くえんさん)

エニシダ【金雀枝】

スペイン語由來。

えのき【榎】〔植物〕

()の多い木。

えのだけ【可愛岳】〔地名〕

宮崎縣(日向國)西臼杵郡。可愛()(())之山陵(みささぎ)邇邇藝命(ににぎのみこと)(瓊瓊杵尊(ににぎのみこと))の陵。近時「かあいだけ」とも稱す。可愛川(えのかは)は廣島縣江ノ川上流。⇒可愛(かはい)

えばら【荏原】〔地名〕

東京都(武藏國)の郡名。舊荏原區は今の品川區の西半分。⇒荏胡麻(えごま)

えひ【エイ〔動物〕

(えひひれ)は酒肴の一。⇒(かれひ)

えびす【夷・惠比須】旧ゑびす〔地名〕

近畿・中國・四國では地名に(えびす)蛭子(えびす)の漢字を用ゐる事が多い。廣島縣では(えびす)が多い。惠比壽(ゑびす)は東京都澀谷區の地名。「ヱビスビール」の工場があったことによる。()に引きずられて、從來の假名遣は「ゑびす」が多かった。⇒ハナヱ・モリ(森英惠)。⇒蝦夷(えみし)

えびす【蕃=蠻】〔同源〕

(ばん)はまた(ばん)と略す場合がある。∴蕃社の獄。∴南蠻北狄。

えびすめ【夷布】

昆布の異稱。蝦夷地(北海道)で取れるため。

えびの【】〔地名〕

鹿兒島縣。ひらがな市名「えびの市」は「えびの高原」に由來する。宛てるべき漢字は未詳だが「海老」「蝦」などか。

えひめ【愛媛】〔地名〕

『神代記』に「愛比賣」。おそらく兄媛(えひめ)の意。同樣に愛知(えち)愛田(えた)などの地名は多し。⇒可愛岳(えのだけ)。⇒姶良(あひら)

[えふ](iap)…56葉(頁)\56曄\56靨

えぶね【家船】

長崎や瀬戸内の漂泊漁民。⇒蜑民(たんみん)

えぼし【烏帽子】旧ゑぼし

從前「ゑぼし」が通行。字音()とは無關係。從來帽子(ぼうし)は誤って「ばうし」とされた。∴亭主の好きな赤〜。

えみし【蝦夷】

(えび)+()。⇒(えびす)。∴蘇我蝦夷(えみし)

[えむ](iam)(旧えん)…56厭\56奄+60淹\56炎\56簷\56艷(艶)\56閻\56鹽(塩)

えむご【掩護】旧えんご

書替字で援護(ゑんご)とするが、本來は別の語。「掩」は「おほふ」、「援」は「たすける」で意味も合はず、假名遣も異る。∴掩護射撃。∴厚生省援護局。

えむぶ【閻浮】旧えんぶ〔佛教〕

須彌山南方の島名。閻浮提(えむぶだい)南瞻部(なむせむぶ)州、とも。→(えむ)(せむ)。∴〜檀金(だんごむ)

えむま【閻魔】旧えんま〔佛教〕

夜魔(やま)天。→(えむ)

えり【襟・衿】〔同源〕

(きむ)(きむ)(じむ)。∴〜を正す

エリカ【erica】〔植物〕

歐州などに分布する花。ヒース。和語ではない。∴〜の花散る時(西田佐知子)。

える【得】〔恆4〕

文語動詞の終止形「う」。∴得手に帆を揚げる

【えん】
えむ(iam)【えん】(旧えん)…56厭\56奄+60淹\56炎\56簷\56艷(艶)\56閻\56鹽(塩)
えん(ian)【えん】…26偃+34堰33宴\33咽\33煙(烟)\33燕\34延\34沿\34演\34\34\34\34衍\34焉
ゑん(uian)【えん】…2630\26\26\26+3434\26園(薗)\33淵(渕渊)\34圓(円)\34\34

えんえき【衍繹=演繹】

()ばす

えんげ【咽下=嚥下】

()

えんこ【】

座ることの幼児語。

えんじ【臙脂】〔同源〕

臙脂(えんじ)(えんじ)。→(えん)(いん)

えんのをづぬ【役小角】エンノオズヌ〔姓名〕

「えん」は(えき/やく)の漢音に由來するものか。

えんぶり【】

柄振(えぶ)り。農具名。また青森縣八戸地方の祭。

えんれい【延齡】〔植物〕

北海道の花。國鐵時代の急行列車名に平假名で「えんれい」あり。

【お】
(o)【お】…09
(uo)【お】…11烏\11\11汚\11乎\11惡(悪)\40[クワ]\
▼惡(あく/あく)わるい
(を/う)にくむ、いづくんぞ
▼於(よ/お)おける、おいて
(を/う)ああ(感嘆詞)
淤(よ/お)

お【於】〔表音〕

平假名「お」の原字。

おい【老】〔近06・12・13〕

()。⇒大江山(おほえやま)。∴老いては子に從へ。

おいしい【美味】〔恆5〕

おいそのもり【老蘇の森】〔地名〕

歌枕の地。滋賀縣(近江國蒲生郡)安土町(〒521-133_)。奧石(おいそ)神社の森。∴老蘇森の下草に(太平記)。

おいて【於・于】〔恆5・同源〕

「おきて」のイ音便。()()。「於」は「おいて」の意で「お」、「ああ」と嘆く場合には「を」と假名遣が分れる。⇒於戲(ああ)。∴おいてをや。

おいの【狼】〔地名〕

東北地方に「狼」をオイノ・オイヌと讀む地名が分布する。大犬樣(おほいぬさま)の意といふ。青森縣弘前市狼森(おいのもり)(〒036-8132)など多敷。

おいらせ【奧入瀬】〔地名〕

十和田湖から東流し、八戸市の北へそそぐ川名。平成十七年「おいらせ町」成立。西津輕郡には「追良瀬川」および五能線「追良瀬」驛があり、同じ由來かもしれないが、假名遣は「おひらせ」とせざるを得ぬ。∴住まば日の本、遊ばば十和田、歩けや奧入瀬(おいらせ)三里半(大町桂月)。

おいらん【花魁】

「おいらの姐さん」の極端な省略といふ。

おいる【老】〔恆5〕

ヤ行上一段動詞。⇒()

【おう】
あう(au)【おう】…38奧(奥)\38鏖
あぅ(ang)【おう】…42央+43泱\45罌櫻(桜)\45鶯(鴬)
あふ(ap)【おう】…58凹\59押
おう(ou)【おう】…51鴎歐(欧)毆(殴)
おぅ(ong)【おう】…48鷹應(応)
おふ(op)【おう】…53邑
わぅ(uang)【おう】…42往(徃)\4243\4344\43\45
をぅ(uong)【おう】…01翁
▼奧(奥)については「おく(奧)」の項を參照のこと。

おう【】〔表音〕

擬聲語ゆゑ歴史的假名遣でも「おお」などとして差し支へない。

おう【意宇】〔地名〕

島根縣(出雲國)の郡名。『齊明紀』五(六五九)年に於友(おう)郡。明治二十九年合併して八束郡。→()飫宇(おう)の海とは、『萬葉集』で中海(なかうみ)のこと。

おうい【感動詞】〔表音〕

片假名では「オーイ」とする事あり。∴〜中村君。

おうて【負】

()ひ+て(助詞)のウ音便。「おふて」ではない。⇒笈摺(おひずる)。∴(きふ)を負うて。

おうな【嫗】

(おきな)

おぅやぅ【鷹揚】オウヨウ

大樣(おほやぅ)とも書くが、本來は別語。現代假名遣でも鷹揚(おうよう)大樣(おおよう)である。

おうやぅとぅ【歐陽通】オウヨウトウ〔姓名・音訓〕

歐陽詢(唐の能筆家)の子。地名人名は漢音優先であるため、(とぅ/つぅ)で「とぅ」と讀む。訓は⇒(とほ)。「歐陽」は二字姓。⇒歐陽菲菲(オーヤンフィーフィー)

オーヤンフィーフィー【歐陽菲菲】〔外來〕

臺灣の歌手名。歐陽(おうやぅ)は二字姓。⇒歐陽通(おうやぅとぅ)

おがくづ【大鋸屑】

大鋸(おほが)は室町時代の鋸の一種。小さい屑でも()ではない。

おかんじゃけ【】〔表音〕

玩具。靜岡市。

おき【隱岐國】〔地名〕

舊國名。←(おき)の國。→(おん)

おきつぐ【田沼意次】〔姓名〕

おきな【翁】〔近06〕

(をとこ)(をんな)乙女(をとめ)から聯想して「をきな」とするのは誤。⇒(おうな)

おきながたらしひめ【息長足姫】〔姓名〕

神功皇后の御名。

おきび【熾火】

←おこし火。

おきゃん【お侠】

(けう)または(けふ)の唐音とするも斯樣の音なし。唐音風に發音したものか。

おきわすれ【置忘】〔恆1〕

【おく】
おく(ok)【おく】…48億
をく(uok)【おく】…01\3801奧(奥)[アウ]\
▼屋(をく)、幄齷握渥(あく)

おく【奧】〔近06・音訓〕

「おく」は訓、漢音あう・呉音あう・慣用音をく。「奧手」は「おくて」。「奧義」は「あうぎ」または「をくぎ」。∴〜津城所。

おく【邑久】〔地名〕

岡山縣(備前國)の郡名。邑久町・牛窗町の海を大伯海(おほくのうみ)。萬葉歌人大伯皇女(おほくのひめみこ)は大津皇子の姉。

おくら【山上憶良】〔姓名〕

(おく)(らぅ)

オクラ【okra】

野菜名。アフリカ語由來。和語ではない。

おぐらいけ【巨椋池】〔地名〕

もと「おほくらの入江」。宇治川下流の低濕地。同所に近鐵の驛名小倉(をぐら)とあるのは後世の地名か。京都府葛野郡の小倉(をぐら)山とは無關係。

おくる【送・贈】〔同源〕

(そぅ)(そぅ)餽贈(くゐぞぅ)=饋贈(くゐぞぅ)

おくんち【御九日】

九月九日の祭り。長崎のものが著名。

おけさ【】〔表音〕

新潟縣民謠。∴佐渡おけさ。

おこさ【】〔表音〕

おこさ節。秋田縣民謠。

おこじょ【】〔動物〕

おごじょ【】〔方言〕

娘の意。字音(ぢゃぅ)に由來するものか。⇒(むすめ)。∴薩摩〜。

おこたる【懈怠】〔近06・同源〕

(かい/け_)(たい)懈怠(けたい)は「-ai」の疉韻字かもしれない。

おこなふ【行】オコナウ〔近10〕

おごのり【於期海苔】〔植物〕

おこは【強飯】オコワ

強飯(こはめし)の女房言葉。

おごる【奢】〔同源〕

奢侈(しゃし)は「s-」の雙聲字。

おさかべ【刑部】〔姓名〕

忍坂(おしさか)部。⇒忍坂(おっさか)は奈良縣櫻井市の地名。⇒忍路(おしょろ)

おさへる【抑・押】オサエル〔近07・同源〕

(あふ)(あふ)(あふ)(あつ)は「あふ」の促音化した慣用音。⇒凹凸(あふとつ)

おさらぎ【大佛】〔姓名〕

←おほさらぎ。「さらき」とは神佛へ供へ物をする皿の意か。鎌倉市の古地名にもあり。∴大佛次郎(小説家)。

おさんどん【】

(さん)どん・お(さむ)どん兩説あり。

おし【唖】〔近06〕

(おふし)

おしあひ【押合】オシアイ〔近06〕

∴〜へしあひ。

おじぎさう【含羞草】オジギソウ〔植物〕

←お辭儀。辭儀(じぎ)はまた時宜(じぎ)とすることあり。

おしね【晩稻】

(おそ)+(いね)。近06には「をしね」。また和歌山縣日高郡南部川村(〒645-0022)の地名にもあり。

おしまひ【仕舞】オシマイ

「⇒(をは)」と混同しやすい。

おじや【】

粥。「お〜」の女房言葉。「じや」は粥を煮る時の擬音語といふ。

おしょろ【忍路】〔地名〕

北海道小樽市。⇒刑部(おさかべ)

おしろい【白粉】

「おしろひ」ならず。

おす【】

挨拶言葉。「お早うございます」の極端な省略。

おせえ【遲】〔表音〕

「おせい」ではない。⇒ええぢゃないか。

おせっかひ【お節介】オセッカイ

←切匙(味噌こそぎ篦)。字音(かい)に由來するものではない。

おそい【晩】〔同源〕

(ばん)(あん)

おそれる【兇=恐】〔同源〕

(きょぅ)(きょぅ)