神園さやか『二十歳の原点』
勝手に紹介ページ

 このページでは神園さやか2ndアルバム「二十歳の原点」を、一般聴取者の立場で勝手に紹介して
います。ファンの目線にたったものではありませんがよろしければ参考にどうぞ。

 基本情報
 『二十歳の原点』 メーカー:日本クラウン  規格番号:CRCN-20334  売価:2500円(税込)
2006年10月6日発売
 神園さやか 2003年デビュー。日本クラウン創立40周年記念新人。1986年生まれ。
演歌歌手という立ち位置でのデビューであるが、そのきっかけは2001年のひろしまフラワーフェスティバル・歌のコンテスト「ポピュラーの部」での優勝であり、ステージなどではポップスも含め幅広く歌っている。2006年現在、歌謡曲路線にシフトしている。

 収録曲
Tr
曲 名
メーカーやファンサイトにもないひとくち紹介(私見)
1
 初恋
 歌詞
06年発売のシングル。初恋の思い出を回想するといった内容のさわやかな歌謡曲。リコーダーの音色が郷愁をそそります。
2
 かぐや姫 行き場のない想いに苦悶する女性を、帰るに帰れないかぐや姫に見立てて描いた歌詞が異色の歌謡曲。南こうせつさんの所属していたグループとは関係ありません(笑)。
3
 なごり雪
 歌詞
伊勢正三さんが作りイルカさんが育てた名曲をカバー。オケはレコード会社の先輩であるイルカさんのシングルバージョンと同一とのこと。
4
 想い出はたからもの 卒業・別れのひとコマを描いた歌謡曲。さわやかさとせつなさが同居しています。
5
 かげろう坂 「初めてのひと」のC/W。描かれているのは「想い出はたからもの」と同じく卒業−別れですが演歌です。
6
 折鶴
 歌詞
千葉紘子さんの代表曲をカバー。折鶴に託して好きな人に思いを伝えたいという情景を描いた歌謡曲です。
7
 初めてのひと
 歌詞
03年発売のデビュー曲。突如「この人と一緒になります」と母に切り出した娘の様子を描いていますが、さわやかも感じる演歌です。
8
 風の思い出 シングル「初恋」のC/W。恋人と別れ津和野を旅する女性を描いた歌謡曲。
9
 テネシーワルツ
 歌詞
日本では江利チエミさんがカバーしてヒットした曲をカバー。江利さんと同じく英語日本語混成歌詞です。
10
 Remember 〜スタジアムへの道〜
 歌詞
05年に「おじいちゃん」と両A面で発売。Jリーグ・サンフレッチェ広島の公式応援ソングであり、現時点で神園さんの持ち歌で唯一のJ-POP。制作経緯は下記別枠コラム参照
11
 おじいちゃん 〜ボサノバver〜
 歌詞
現代の世相を織り込んだ21世紀の演歌。シングルではオケがド演歌だったが、アルバムではボサノバアレンジに変身(歌唱は演歌)。制作経緯は下記別枠コラム参照
12
 永遠にSUKI タイトルだけ見るとJ-POPみたいですが、別れを歌ったせつない歌謡曲です。
<さらに一言>
 歌謡曲が半数をしめており、フォークや洋楽のカバーもあって、ふだん演歌を聴かないようなかたでも聴きやすいと思います。なんとなく70年代の音楽シーンを彷彿とさせるような感じです。
 (古いという意味ではありません)
 作詞・作曲者の情報や試聴については新星堂でどうぞ。

 ちょこっと解説:「おじいちゃん」と「Remember」の制作経緯

 本アルバムに収録されている「おじいちゃん」と「Remember〜スタジアムへの道」は通常とは異なりテレビ番
組のなかの企画として生まれた特殊な制作経緯を持っています。この点について少し記述してみます。

 2005年放送のNHK教育テレビ「知るを楽しむ・日本語なるほど塾」の6月のテーマは「ヒット曲でつづることば
物語」でした。この番組では、文教大学の大塚明子助教授がこれまでのヒット曲の歌詞を分析し各時代の社会
背景との関連付けを試みています。そして、分析結果をもとに21世紀の新しい歌はどうなるか、番組で「回答
例」として作ってみた曲が上記2曲であり、それを同番組に出演していた神園さやかさんが歌ったのです。なお
実際の作詞作曲はプロの作家が担当し、大塚助教授は歌詞の監修という立場で関与しています。

◆曲の成り立ち

第1回 演歌の過去・現在・未来
 過去の分析結果から21世紀の演歌のポイントは
 (1)家族の絆
 (2)主人公はコギャル世代
であるとされ、それを具体化したのが「おじいちゃん」でした。このため、内容は孫から祖父に向けてのメッセー
ジソングになっています。また上記ポイント以外にもIT化(短いメール)、晩婚化(いつになるかはわかんないけ
ど)、少子化(たったひとりの孫だから)といった世相が取り込まれています。さらにポイントの(2)を視覚的に表
現するため、衣装を「コギャル世代に人気の先鋭ファッション」※であるゴシック・ロリータ(ゴスロリ)としていま
す。
 ※放送ではそう言っていました


第2回 作詞家たちの街のうた
 過去の分析結果から21世紀の街のうた(ご当地ソング)のポイントは
 (1)舞台は地方都市
 (2)何気ない恋愛
であるとされ、それを具体化したのが「Remember〜スタジアムへの道〜」でした。舞台を神園さんの出身地で
ある広島とし、歌詞の一部に広島弁を取り入れたほか、近年はサッカーJリーグが地元への愛着の核になって
いることに着目して全編の骨格にサッカーチーム応援の情景を取り入れて地域性を表そうとしています。これを
視覚的に表現するため、衣装はサンフレッチェ広島のユニフォームとしています。

◆放送後の反響と商品化
 以上のとおり、「おじいちゃん」「「Remember〜スタジアムへの道」は、番組内の実験的曲作りによって生ま
れたものでしたが、放送後の反響が大きく、歌詞の追加等を行って急遽2005年9月14日に両A面のシングルと
してリリースされました。当時のスポーツ紙の報道によれば「2万件にも及ぶ大反響」だったとのこと。
 シングル発売に際し、「おじいちゃん」はNHKラジオの「ユアソング」にもなり、第一放送では頻繁に流れたよう
です。また「Remember〜スタジアムへの道」はサンフレッチェ広島の公式応援ソングに認定されています。


 参考情報等
プロフィール・ディスコグラフィー・スケジュールなど Smile Melody (神園さやかオフィシャルサイト)
日本クラウン内:神園さやかのページ (日本クラウン)
NHK「日本語なるほど塾」放送時の情報 知るを楽しむ 2005年6月 (日本放送協会)
イベント・キャンペーンのレポートなど 神園さやかエクボに萌え〜!! (私設ファンサイト)
私自身の見聞記
 (TEAROOM☆NAOKO-ANNEX-内の記事)
神園さやかさんを聴きました
NHK発で歌謡曲
再び神園さやかさんを聴く
第3回深川・木場うたまつり
神園さやか駅前ライブ

 最後に
 なぜこのようなページを作成したのか・・・。

 私は神園さやかさんのファンというわけではありません。しかし実際にイベントなどでのステージを見たことが
ある私にはとても気になることがあります。それは、上記で触れた「日本語なるほど塾」放送時の映像、それも
ゴスロリで「おじいちゃん」を歌っている部分だけが、いわゆる動画投稿サイトに出回っているようで、それを面
白半分でとりあげているブログが結構あるのです。
 確かに、予備知識なくあの部分だけの映像を見たら、すぐには理解できない部分はあるかもしれません。「コ
ギャル世代が主人公の演歌」ということが結果として伝わらなかったとすれば、せっかくの衣装も成功ではなか
ったのかもしれません。しかし、番組内の実験としてではあれ、明確な意図を持って作られたものであるので、
そのあたりがもっと伝わって欲しいなということが、このページを作った理由のひとつです。

 また、たとえば何かのきっかけで(それが動画投稿サイトであっても)神園さんに興味を持たれた方が検索を
したとすると、前述のようなゴスロリだのメイド服だのといったことしか取り上げていないブログがゾロゾロ引っか
かるわけです。しかしそれを見てビジュアルの話題に終始してしまっては大変勿体無いわけで、演歌から歌謡
曲、J-POP、洋楽まで歌う幅の広さと基本的な歌唱力の高さこそ話題になってほしいと思うのです。歌手です
から。
 そこで、アルバム「二十歳の原点」に着目してみました。収録曲は歌謡曲路線が多く、「夜のヒットスタジオ」
や「ザ・ベストテン」を見ていた世代にとっては聴きやすいアルバムです。ふだん演歌を聴かないような方でも手
に取りやすいこのアルバムを紹介することによって、もっと歌そのものに触れるきっかけができればということ
が、このページを作ったもう一つの理由です。

 まあ、ファンでもない一般聴取者のおせっかいといえばその通りなんですが(汗)。



お願いとおことわり

●このページは神園さやかさん並びに関係各位とは何のしがらみもない私設ページです。よって
「ここにこう書いてあったんですけど」などと日本クラウン、日本放送協会その他に問い合わせるこ
とはなさらないでください。
●このページに関する問い合わせはTEAROOM☆NAOKOまでお願いします。
●便宜上、文中で「演歌」「歌謡曲」「J-POP」を使い分けていますが、あくまで私の主観によるも
のであります。その境界の感じ方には個人差がありますことをご了承ねがいます。
       当ページ作成/MARU (TEAROOM☆NAOKO管理人)

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開設:2007年2月25日