奈保子ファンの間ではバイブル的存在のエッセー「わたぼうし翔んだ」ですが、確かに「結婚したら歌手を辞め
る」と書かれている部分があります。おそらく皆さんこれを指摘されているのだと思います。
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”いつまでも歌いたい”この気持ちにうそはありません。だけど、私も女の子。
いつか好きな人ができて恋をしたら・・・・・・結婚するかもしれません。その時は、歌手をやめます。キッパリと
やめようと、決めています。
私はとても不器用な人間。ひとつのことに夢中になったら、他のことが見られなくなるような気がするんです。
家庭とお仕事の両立なんて、とてもできそうにありません。その時が、いつになるかわからないけれど、その日
がいつ来るか心配だけれど、それまでは精一杯の心で歌っていきたいと思っています。
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〜第三章「思い出にくるまって」の「本当の歌を歌いたい」の節より
ほぼ同じ記述がこのエッセーの後半にも出てきます。しかし、奈保子さんの「宣言」に対して母君は少々懐疑
的のようです。
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母「結婚をしないで一生歌いますって言われるのも心配やけど、何や、奈保子は一生お仕事をしているような
気がするわ。はなやかな所に、ずうっといるような気がするの」
奈保子「結婚したら、絶対に歌手はやめるつもりでいるもん」
母「でもねえ、私のように、ジッと家にいるだけでは満足できないんやないかって、心配になるわ。だって、みん
な引退して結婚しても、すぐにカムバックしとるしねえ」
父「まあ、気楽に、好きなようにやればいいんじゃないか?」
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〜第五章「健康っていいな」の「恥ずかしいやない」の節より
この本を読む限りにおいては、83年当時、奈保子さんは間違いなく、結婚したら歌手を辞めると心に決めてい
たのでしょう。理由もはっきり明示されています。しかし、これで結論付けるのは早計です。 |