飛行機への想いと理解 (二つの割り切り)
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私たちが遊ぶ飛行機の頂点では、紛れもなく日本一の競い合いが繰り広げられております。 |
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しかし、私たちの桧舞台で、誰がどのような好成績を上げ様が、社会的に注目をされたり評価をされるようなことはありません。 |
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恵まれた各界とは異なり、努力して得られるものは己の達成感と仲間内での評価のみという、いさぎよくも清々しい世界です。 |
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打算のない、涙ぐましい努力や労力が、惜しみもなく捧げられるという摩訶不思議な世界です。 |
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このように、誰もが最善を尽くしあうという世界では、当然の如く競争原理が健全に働きます。 |
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このような環境から生み出された良い結果とは、その時点での「最良の結果」に限りなく近いものになります。 前回の、やまびこドームでの結果とは、そのような物であると、私は解釈しております。 |
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飛行効率の追求という分野に、前人未到の金色に輝く新境地が隠されているとは思えません。 |
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私見になりますが、飛行効率の追求という分野は、良く熟成されており、消化具合も「良」と判断をしております。 |
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従って、その性能値も、神のみぞ知る頂上値に近いという考えになります。 |
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このような状況判断が、私の一つ目の割り切り です。 |
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飛行効率の追求を何処までやればよいのだろうか、そして、自分はどのような段階にきているのかを判断したいときに、私の割り切りや紹介した性能を参考にして頂ければ良いと思います。 |
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紙ハンドランチ機に於いては、素材の都合から、Re 数を大きくするような方向に進みにくい状況があります。 投げて側のパワーには、スパン60cm程度までの対応ができると考えられますが、このような機体の大型化の道には、残念ながら
2乗 3乗の法則の壁が完全に立ちはだかっております。 |
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今後、密度が1/2になり、現行強度が確保されるような紙素材が開発されたときに、現在の性能を凌駕する、素晴らしい機体が誕生するであろうと思います。 |
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私の人生の中で、そのような状況を見届けられれば良いなと願っております。 |
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もう一つの割りきりとは、翼面荷重に関わるものです。 |
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私の、ハンドランチ機の投影主翼面積は、0.0148049 平方メートル であり、機体全質量が17.7gです。 従って、翼面荷重は、
11.716N/平方メートル
という値になります。 |
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如何でしょうか、驚くほど悪い値だと思いませんか。 |
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確かに、全国のトッププレーヤーの方々の翼面荷重は、 10N/平方メートル
前後の値になっているはずです。 |
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やまびこドームの標高は610mであり、空気密度は 0海抜での値より 5.6%程度小さな値です。 このような条件から、私の飛行機のドーム内飛行時の揚力係数を割り出すと
0.8194 という値になります。 |
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野外で飛ばす場合よりも、後ろ重心設定にしており、部分剥離を伴うような限界高迎角飛行であったといえるかもしれません。 |
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この、少々高めの揚力係数が、翼面荷重大の飛行速度アップを是正していると考えられます。 |
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当然のことですが、このような重心設定で野外飛行を行えば、ピッチング症状がひどく現れてしまい、簡単に失速に至るようなことになります。 |
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あくまでも、室内向けの重心設定であるということです。 |
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さて、二つ目の割り切りの話しに戻ります。 |
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やまびこドームで、私が確認したことを、翼面荷重という切り口で捕らえると、話しが解り易くなります。 ドームで、私が行った事とは次のような事であるといえます。 |
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翼面荷重が、17%も悪い飛行機で、翼面荷重のリスクが最も顕著に現れる、室内飛行を行ったという事になります。 |
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然るに、ドーム内でのジャパンカップ予選会優勝や、好ましいと判断できる飛行タイムを出しております。 どうにも合点のいかない話しですね。 |
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条件が変化する野外飛行だけでは、翼面荷重差のリスク見積もり
はできにくいものです。 |
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翼面荷重信仰が生まれるのは、この見積もりが出来ないからです。 |
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私の、二つ目の割り切り とは、翼面荷重の多少の差に囚われる必要はない ということです。いたずらに、翼面荷重を悪化させることは愚かですが、何らかの改善を加えようとするときの重量アップを懸念されるようなときに、参考にして頂ければ幸いです。 |
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ここで述べてきた話しは、翼の積載能力としては最も低く、重力に対して敏感な世界での結果を紹介しております。 |
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競い合う高度も遥かに高く、羨ましいほどの翼を持つ飛行機の世界に於いては、翼面荷重の差とは、更に緩和されているということを述べておきたいと思います。 |
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カタパルト機についても、私なりの考えを持っておりますが、現役を退いた身でもあることから、この分野の考察は、現在のエキスパートにお任せしたいと考えます。 |
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カタパルト機についての、疑問や指針を求める方がおられるのであれば、武蔵野の盛合氏にお尋ねになることをお勧めします。 |
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定量的なデータを基に、適切なアドバイスをしてくれると思います。 |
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次回は、自立安定機能の適正配分の消化具合について触れていきます。 |
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2005.Apr.11 |