| ■北海道&東日本パス 発売状況の推移
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| 北海道&東日本パスの登場から現在まで ・2002年12月1日以前まで 北海道&東日本パスの登場には、2002年12月1日のダイヤ改正が大きく影響しています。 2002年11月30日までは青森〜函館間に快速海峡が1日7往復運転され、快速海峡に接続して函館〜札幌間には夜行快速列車ミッドナイトが運転されていました。また、盛岡〜八戸間はJR東北本線として営業しており、これらは全て青春18きっぷだけで乗車できました。 ・2002年12月1日のダイヤ改正以後 2002年12月1日のダイヤ改正により、これら青春18きっぷで乗車できた列車や路線に大変化が訪れました。青森〜函館間の快速列車はすべて廃止となって特急列車化に、函館〜札幌間の快速ミッドナイトは廃止、東北新幹線八戸延伸による東北本線盛岡〜八戸間の廃止、第三セクター化が行われました。 このダイヤ改正により、青春18きっぷで本州〜北海道を気軽に行き来することは以前よりも困難になりました。そのときに登場したのが、この「北海道&東日本パス」だったのです。 ・突然の発売発表 2002年12月17日、JR北海道ホームページのプレスリリースで、「12月21日から北海道&東日本パスを発売する」と発表されました。この「突然の発表」こそが、北海道&東日本パスの始まりでした。あまりにも突然だったため、発売期間は12月21日から1月22日、利用期間は何と発売期間と同じ12月21日からとなり、最終的に1月26日まで利用できるように設定されていました。 北海道&東日本パスは青春18きっぷと根本的に制度が異なっていました。まず、青春18きっぷで乗車できないIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道、北越急行、急行はまなすの自由席が乗車できる点にありました。また、有効期間が連続する5日間、値段は青春18きっぷより安い1万円に設定されるなど、「使いやすい点がある一方、使いづらい点も多い」きっぷとなりました。 ・春休みの発売 こうして登場した北海道&東日本パスですが、当初は認知度が低かったようで、急行はまなすの自由席も空席が結構目立っていたようです。北海道&東日本パスは2003年の春休みにも再び登場しました。発表は3月11日で、発売開始日と利用開始日が、またまた同じ3月20日と設定されました。 ・注目された夏休みシーズンの発売と前売り開始 さて、次に注目されたのが、北海道&東日本パスが初めて向かえる2003年夏休みシーズンの発売についてでした。これもまた、発売開始の直前まで発表が行われませんでした。 発表されたのは7月10日。発売開始日は7月18日、利用開始日は7月20日となり、北海道&東日本パスでは発売以来初めて前売りが行われました。利用期間は青春18きっぷと同じ、7月20日から9月10日までとなっていました。この夏から北海道&東日本パスの知名度が、北海道を目指す旅行者の間で徐々に高くなっていきました。 ・発売開始から1年 そして2003年冬、北海道&東日本パスは発売から1年目を迎えました。発売発表時期も少しずつ早くなり始め、発売開始日が12月8日、利用開始日が12月13日になるなど、前売りの時期も少し早くなりました。 ・2大特例の適用開始と発売日の事前発表 2004年春は発売開始日が2003年春より1ヶ月も早い2月20日からとなり、利用開始日も2月27日からの設定となります。 そしてこの時から青森〜函館間に限り、別途に自由席特急料金を支払うと、特急列車の自由席に乗車できるという特例が設けられたのです。さらに日本ユースホステル協会から、ユースホステルが会員価格で利用できると言う「スーパー特典」まで設けられました。これにより、北海道&東日本パスは、その地位を徐々に高めていきます。 そしてこの春、既に2004年度の夏と冬の発売期間と利用期間が発表されました。JR側も発売当初に行われていた直前発表の方針を大幅に転換し、数ヶ月前から発表を行うようになります。 ・発売期間と利用期間の拡大 2004年夏、前売り期間は前年と比べて大幅に早い7月1日、利用開始日は7月16日に設定されました。また、利用期間も延長され、前年の9月10日までから9月20日までとなり、青春18きっぷの利用期間終了後も、かなり多くの方が北海道&東日本パスで旅行している姿が身近に見受けられました。 2004年冬に北海道&東日本パスは登場から2年目を迎えました。発売開始日、利用開始日ともさらに早くなり、それぞれ12月1日、12月3日となっています。また、普通、快速列車のグリーン車自由席を利用する場合、追加料金を支払うことによってグリーン車自由席を利用できる特典が追加されました。その後、2008年冬季まで特に大きな変化もなく、時は過ぎていきます。 ・発売期間と利用期間を縮小、ところが・・・ 2009年春季の発売分から発売期間・利用期間が例年より短くなると発表され、青春18きっぷと同様の発売期間・利用期間となりました。 *2008年度の発売期間と利用期間
*2009年度の発売期間と利用期間 (これは当初の予定で、春季を除き、実際とは異なっています)
・突然、夏季の利用期間を大幅延長 2009年6月20日頃、時刻表などで突然、「北海道&東日本パス」の夏季の利用期間を大幅に変更する旨の記事が掲載されました。 当初の発表では上述のとおり、夏季の発売期間は2009年7月01日から2008年8月31日まで、利用期間は2009年7月20日から2009年9月10日までとなっていましたが、この変更により、発売期間が6月20日から9月26日までと大幅に拡大し、利用期間も9月30日まで延長されることになりました。 今回の突然の変更は、2009年の現段階(夏季)における世相、世の中の動きを大きく反映しているように感じられます。2008年夏まで高騰を続けていた原油やガソリンの価格が大きく値崩れし、更に期間限定で高速道路のETC割引が実施され、鉄道会社はゴールデンウィーク期間中、例年に無く旅客輸送量が大幅に減少しました。また、世界同時不況や新型インフルエンザの世界的な流行によって旅行離れが続き、観光関連産業そのものも大きな影響を受けています。 今回のような突然の発売期間と利用期間の大幅な変更は過去に前例が無く、現段階における時代の流れや世相を反映した、まさに異例の出来事だといえます。 ・富士急行線の利用が可能に 2009年の夏季より、富士急行線(大月〜河口湖間)が新たに「北海道&東日本パス」で乗車できるようになりました。 ・三陸鉄道「三鉄1日とく割フリーパス」の購入が可能に 2009年の夏季より、「北海道&東日本パス」を三陸鉄道の久慈駅、宮古駅、釜石駅、盛駅の駅窓口で提示すると、北リアス線、または南リアス線が1日間、自由に乗り降りできる「三鉄1日とく割フリーパス」を購入できるようになりました。 従来は青春18きっぷの提示で、同様のフリーパスを購入できましたが、今回新たに、この特典が「北海道&東日本パス」にも適用されることになりました。 ・今後の展望と北海道&東日本パス 近年、長期間にわたって全国的に鉄道ブームが続いています。鉄道関連のドラマが大きな反響を呼んだのは記憶に新しいことですが、鉄道関連書籍も2005年ごろから現在に至るまで、新書やシリーズ物が数多く出版され、増刷や記録的なヒットが相次いでいます。 過去を振り返ってみれば、2000年代前半(あるいは90年代末)まで鉄道趣味は一目置かれていたはずで、 駅などで列車の写真を撮る人も、鉄道趣味の人以外はかなり珍しかったように思うのですが、ここ近年はその様相が大きく変化しました。むしろ、ごくごく普通の人のほうが、鉄道や列車にカメラを向けています。鉄道旅行の世界も同様のことが言えると思います。鉄道がごく普通の趣味として世間に受け入れられたのか、理由は色々あるのでしょう。しかも、様子を見る限り、鉄道ブームは日本だけではなく、全世界的な傾向であるように思われます。 2002年12月から発売を開始した「北海道&東日本パス」も、利用期間などが頻繁に変更されながらも、気がつけば、現在に至るまで滞りなく発売が継続されています。「青春18きっぷ」は国鉄時代から基本的な仕様を頑なに守っていますが、「北海道&東日本パス」は発売開始以降、様々な特典が順次追加され、世相を反映し、時代に即応した企画乗車券として定着しつつあります。 今後の展望を見れば、2010年の東北新幹線の新青森開業、2015年に予定されている北海道新幹線の新函館開業、更にその先には札幌開業が控えています。また、夜行快速列車や夜行急行列車も減便や廃止が続いています。しかしながら、「北海道&東日本パス」は、世の中が極端に激変しない限り、今後も長きに渡って時代に即応した企画乗車券として発売を継続していくものと予想しています。 鉄道の人気は今後も長きに渡って続いていくものと思われます。世代や国籍に関係なく、気軽に鉄道旅行を楽しめるツールのひとつとして、今後も「北海道&東日本パス」の発売が続いていくとよいですね。 |
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| 2009年6月21日更新 | ||||||||||||||||||
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北海道&東日本パスとは? |
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