■指宿枕崎線
■ついに鹿児島へ
隼人15:24−鹿児島中央16:04
隼人からは鹿児島中央行きの普通列車に乗り換える。国鉄型車両で、最新型の817系に乗車できないのは残念だ。最近では817系が鹿児島や宮崎近郊でも走り始め、九州の全県に勢力を伸ばしている。列車はしばらく走り、重富(しげとみ)を過ぎたあたりから車窓左手に桜島が見え始める。ついに来るところまで来た、という感じで感慨にふける。列車は国道の渋滞を横目に見ながら快調に走っていく。

鹿児島中央行きの普通列車。鹿児島中央は2004年3月まで西鹿児島を名乗っていた。

桜島が見え始めた。
この列車は鹿児島駅に一つ手前である竜ヶ水には停車しない。車窓には椰子の木も見え始め、南国らしい明るい光景だ。列車は県庁所在地の代表駅である鹿児島に停車。次はいよいよ、終点の鹿児島中央だ。

車窓には椰子の木も見える。

鹿児島に停車。次は終点の鹿児島中央。
■大賑わいの鹿児島中央駅
16時04分、列車はついに終点の鹿児島中央に到着した。北海道から普通列車を乗り継いで3泊4日…。ついに来るところまで来た。駅は九州新幹線開業の影響で、ものすごい賑わいぶり。身動きが取りづらいほどだ。さて、ここからは山川行きの快速なのはなに乗車しようと思うけれど、昼頃に指宿枕崎線で人身事故があったようで、列車のダイヤが大幅に乱れているようだ。快速なのはなは大幅に遅れる見込みで、後続の枕崎行き普通列車に乗るしかなさそうだ。

鹿児島中央駅。

駅構内は大賑わい。

鹿児島中央発博多行きの新幹線つばめ。
九州新幹線の乗り場を覗いてみると、行き先が博多になっている。しかも途中停車駅が新八代、熊本、大牟田、久留米…というように、実際の行き先は新八代までなのだが、まるで九州新幹線が博多まで開業したような表現なのが面白い。これもJR九州の方針なのだろう。それにしても、鹿児島の地に新幹線がやってきたとは、時代も大きく変わったものだ。
■ついに日本最南端の駅、そして枕崎へ
鹿児島中央16:56−枕崎19:33
夕陽が差し込む中、定時に発車するという枕崎行きの普通列車に乗車する。何とワンマン列車で、国鉄型車両の2両編成だから、車内は帰宅する高校生や旅行客で大混雑。鹿児島市内はこまめに駅があるため、動いたり停まったりを繰り返す。車内はなかなか空かず、主要駅である喜入でも立ちっぱなし。発車して1時間ほどすると、ようやく空席が出来はじめる。車窓には夕暮れの東シナ海が見える。既に車窓に広がる海は「東シナ海」…。本当に遠くまで来たけれど、「鉄路はどこまでも続いている」というのは、ここまで来てよくわかる。山川では何と先行するはずの快速なのはなの接続待ちとかで15分近くも停車。かなり遅れてやってきたが、当然乗り換え客は誰もいなかった。

喜入を過ぎると車窓には東シナ海が見える。

車内が空いた後に食べた鹿児島中央の駅弁「とんこつ弁当」。肉がとてもやわらかくて美味しい味わいだ。
山川を発車し、車内は私服・制服を含めた女子高校生ばかりになった。元気がよく、明るい。運転士は若い人に交代し、枕崎まで遅れを回復するために激走していく。山川を発車して2駅目が日本最南端の駅である西大山駅で、ここでは運転士が列車が遅れているにもかかわらず、サービスで私を含め何人かをホームに降ろしてくれた。18時43分なのに、背景の開聞岳がまだ見えるほど明るい。恐るべし、鹿児島…。列車は開聞岳のふもとを走っていく。だんだんと日が暮れてきた。

日本最南端の駅に降り立つ。

夕暮れの開聞岳。
薩摩川尻、東開聞と停車し、開聞で高校生の大半は下車。親の車が迎えに来てくれているようだ。残る高校生も西頴娃(にしえい)、頴娃大川などで下車。すっかり外は暗くなり、終点の枕崎はもうすぐだ!19時33分、列車は9分ほど遅れて終点の枕崎に到着した。ついに来た!日本最南端の鉄道の終着駅へ

次は日本最南端の終着駅、枕崎。

真っ暗な枕崎駅に到着。
■枕崎駅

枕崎駅舎。
枕崎駅周辺は商店街などが立ち並んでおり、タクシーも客を待っていて、まあまあ活気があるようだ。駅舎は暗く、少し不気味な雰囲気を漂わせていた。

こちらも薄暗い枕崎駅の待合室。

駅前にある「日本最南端の終着駅 枕崎駅」の碑。
駅構内はただっ広く、かつてここから伊集院まで私鉄が分岐していたころの名残を残している。駅舎からホームまでは、かなりの距離がある。19時51分、列車は鹿児島中央に向けて折り返す。

枕崎駅で発車を待つ鹿児島中央行きの普通列車。

日本最南端の終着駅の乗車駅証明書。
■日本最南端の有人駅へ
鹿児島中央行きの列車はガラガラで、車内は他に2人組みの親子の鉄道ファンしかいない。鉄道ファンがいなければ、この列車の乗客はゼロだったことになる。ここから今夜の宿である山川までは、1時間ほどだ。

ガラガラの車内。

再び日本最南端の駅を通る。
しかし、西頴娃で対向列車の遅れの関係でしばらく停車。これでは門限の21時には間に合わないだろう。山川まではこまめに駅に停車していくが、どの駅でも乗客は乗ってこない。今日は日曜だと言うせいもあるだろう。それにしても長い道のりだ。車窓は真っ暗で見るものがなく、しばらくはボーっとしていた。21時10分ごろ、山川に到着した。山川は日本最南端の有人駅で、所在地は山川町なのだが、市街地からは若干離れている。今夜の宿はこの旅で唯一の宿泊施設である「くり屋旅館」。駅からすぐの場所で、急いでそちらに向かった。

■くり屋旅館
少し遅れて旅館に到着し、早速チェックインをする。宿泊料は一番安い部屋がなんと1,580円で、「日本一安い宿」と宣伝されている。宿泊客のほとんどは大学生の合宿の団体で、既に気分は重い…。部屋に一旦荷物を置くが、仕切りの壁は薄っぺらだ(汗。食堂に行って遅い夜食をとる。食堂は広く、既に明日の朝食の準備がされている。食事の合間に、テーブルに「○○様」というプラカードみたいなものが置いてあったので、文字を見ると「慶大医学部様」と書かれていた(゜-゜)。しかもこの九州の地で…。

 さて、風呂に入ろうと思ったのだが、既に21時で終了したらしく、何かと運がない。それでも何とか入れさせてくれたので、良かった。風呂では久しぶりにゆっくりとくつろげたが、ストレスか何かで体調がいまいちだった。風呂から上がって部屋に戻る。この宿には慶大医学部のほか、慶大剣道部、鹿屋体育大学など、そうそうたる大学名の学生の団体が合宿で泊まっているようだ。彼らは酒もすっかり入っていて楽しいのだろう…。さすがにこうなると、私のような少数宿泊客の肩身は狭い。また、私のような旅行客に対する宿の人の応対は、かなりいまいちと言う感じがした…。

 23時近くに布団で横になったが、隣の部屋では私と同じくらいの男女のグループがテレビを見ながら楽しそうに話している声が聞こえてきた。さて、明日はどうしようか…。
青島観光