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| ■旅のプロローグ 今回の旅は同級生3人との卒業旅行という位置づけである。背景は色々と複雑なのであるが、宿泊場所については「温泉付き」というのが事前条件であったため、色々と調べてみると上富良野町の吹上温泉白銀荘が2600円(暖房料別途150円)で宿泊できると言うことが分かった。私たちの旅の基本はいつも「安さ」にとことんこだわることであり、今回の宿泊施設を吹上温泉に決めたと言うのも、宿泊料金の安さという単純な理由である。 吹上温泉は素泊まり自炊が基本なので、食材は途中で購入しようと思う。今度は交通手段の問題である。平日出発のため、この時期は青春18きっぷや一日散歩きっぷなどのフリーきっぷは利用できない。そのため、乗車の都度、真面目に運賃を支払う必要がある。2月11日までは通学定期が利用できるので、あとはそれに普通乗車券を組み合わせればよい。 吹上温泉のほかにも歌志内の観光や旭川冬まつりの見物など、観光的要素も盛り込み、旅の出発となった。
10時09分、砂川に到着。ここからバスで歌志内に向かう。しかし、バスターミナルの場所が分からない。駅で聞くと、駅前の道を進んで国道の交差点を右折し、それから道銀の角を左折すると右側にあるという。確かに初めて訪れると、分からないはずである。 ![]() 砂川駅。自動改札機は無い。 砂川のバスターミナルは外見こそ古いものの、非常に大きく、内部は綺麗であった。砂川はかつて歌志内線と上砂川支線が分岐していた交通の要所であり、市街地も活気がある。 ・砂川バスターミナル10:21(中央バス)-歌志内市街11:01 赤平昭和行きのバスに乗車する。車内は座席がほとんど埋まるほどの乗車率。
バスはほとんどのバス停で乗降があり、走ったり止まったりを繰り返す。上砂川駅前と言うバス停もあるが、昔の名残であろう。無重力科学館の近くで上砂川の市街地を折り返し、今度は歌志内市街へと進む。歌志内は日本一人口の少ない都市として知られているが、活気が無いわけではない。市街地が谷沿いに続いているため、家が途切れるようなことも無い。また、歌志内市内でもほとんどのバス停で乗降があり、バスは短区間で止まったり動いたりを繰り返すので、友人の一人はバス酔いになってしまったほどだ。歌志内市役所は非常に立派な建物を持っていた。 ・歌志内市街 砂川から40分もかかって歌志内市街に到着した。運賃は500円。ここはかつての歌志内駅前で、駅の跡地は歌志内郵便局になっているとの情報を「廃線跡を歩く」(JTB刊)で得ていた。まず降りて驚いたのは、郵便局に隣接してスーパー「りょ〜ゆ〜」が出来ていたことである。つい数年前のこと、歌志内では市内唯一のスーパーが閉店し、スーパーの無い市として新聞で話題となった。しかし、最近はスーパーが出店するなど、持ち返しているようである。 歌志内での観光の目的のひとつは歌志内市郷土館「ゆめつむぎ」を見学することである。非常に立派だと言う話を聞いていたので、以前から気になっていたところだ。
・歌志内市郷土館「ゆめつむぎ」 この郷土館はスーパー「りょ〜ゆ〜」に隣接している。入館者は誰もいないようで、経費節減のためか、私たちがやってきてから館内の明かりを点けていた。入館料200円を払い、見学開始。 資料が非常に充実している上にわかりやすく、見学には時間がかかりそうだ。1階にはインフォメーションガイド、炭鉱シアター、採炭現場の再現、テーマ展示室、3Dハイビジョンシアター、収蔵展示室、思い出写真館などがある。
こちらは3Dシアター。明治から大正期にかけての炭鉱の長屋での一日の暮らしぶりをジオラマと3Dで再現している。約15分間の上映。
地階は収蔵展示室になっており、炭鉱の坑内をイメージしたつくりになっている。坑内で使われていた列車やトロッコ、採炭機などを多数展示している。 ![]() 独特な雰囲気の収蔵展示室。 約1時間ほどかけて見学を終え、外に出る。郷土館に隣接して観光物産館「アルプハイム」があるので、行ってみる。ところが除雪はされているものの、何か雰囲気がおかしいと思ったら、既に閉鎖されていた。 ・大正館 再び戻り、大正館という建物に向かってみる。本来は休館だそうだが、たまたま管理している方が外にいて、ご好意で見学させてもらう。 ここはなんともすごいところである。友人たちも驚きの声を上げていたが、収蔵品の数が半端ではない。大正や昭和のレトロなアイテムが館内のいたるところに展示されているのだ。
倉のほうも見学させてもらった。こちらはさらにすごい。倉は2階まである。
ここの館長さんでいらっしゃる本城さんのお話によると、ここはゴールデンウィークのときにしか開館していないという。以前はそうではなかったそうだが、これが仕事ではないので、そうもいかなくなったそうだ。記帳を見る限り、その他の時期にも訪れていると言う方の書き込みがあり、時々このように見学することも出来るのかもしれない。随分と貴重なものを見ることが出来て良かった。 本城さんのお話によれば、郷土館「ゆめつむぎ」は利用が思わしくないため、閉館をしようかという話も出ていると言う。このあと、お昼ご飯が食べられる場所と言うことで、砂川に行くついでに車で私たちを神威岳国際スキー場まで乗せていただいた。
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