アニメ 、コミック雑感

いんでっくす
漫画家は、夜食の寿司が嫌いは本当だ(04.02.07
手塚治虫マガジン04.02.14)
連載漫画ってどのくらいの長さが読みやすいか?(04.02.28)
押入れの中の一条ゆかり&萩尾望都(2004,3,20)
横山光輝氏死去(2004・4・16)
深夜放送の『鉄人28号』(2004・5・14)
管理人が選ぶなつかしのアニメ名場面ベスト100
または
アニオタが選ぶアニメベスト100(2004・07・04〜12・24)
プロローグ
ベスト100入室(2004・12・24)
ベスト100難産中(2004・9.26)
鉄人28号終了”消化不良”(2004・10・03)
ジパング推論(2005・1・15)
アニメンタリー(決断)(2005・5・28
ガキ刑事以前の『山上たつひこ』(2005・6・17)
シェイクスピアとゲーテと手塚治虫
漫画のアニメ化と実写化(2006・2・13)
ファイヤー!(2006・5・14)

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漫画家は、夜食の寿司が嫌いは本当だ(04.02.07
さて、記念すべき一回目のコラムをなんにするか、寿司を食いながら考えてました。
 そこで、ふと思ったのが、ン十年前のカンズメ経験です。
大学の卒業式の前日、金井某先生から呼び出しを受けました。曰く、「読みきり48ページの作品が間に合わないから、手伝ってくれ」とのこと。
(これ、泉ちゃんSOSていう漫画ですが、ご存知?後に泉ちゃんグラフティというタイトルで連載になりました)
何でも本当の締切り(これに間に合わないと本に白いページが出来る)が間近で、出版社の近くのホテルでカンズメになっているから来てくれということでした。作家のカンズメは興味があったしせっかくのアルバイトと思い出かけました。結局3日間徹夜の羽目になり、日の出を三回見ました。仕上げている後ろで、編集者が、ふきだしのネームを持って糊付けて待っているんです。休めません。
そして、夜食は3日間寿司でした。これって、すぐ食べられて、割と栄養があり、店も遅くまでやっているという観点から選択されるのだと思います。
でも・・・・・・
この後カンズメは何回かやりましたが、いつも寿司なんですね。
絶対良い思い出と寿司はリンクしませんから、漫画家は寿司嫌いになるんですね。
 実は、石ノ森先生の「トキワ荘の青春」という本にこれと似たような情景があるんですが、やはり、カンズメの寿司ずめだったそうです。
私と石ノ森先生を一緒にしては申し訳ないのですが、夜食の寿司に関する限り、同じ思いをしたようです。
 2例同じことがあれば、考古学上認定されます。
したがって漫画家は、夜食の寿司が嫌いなのです。
 私はその後、足を洗ったため、今では、夜食の寿司は好きになりました。
(ちなみに、カンズメは、缶詰ではなく、館詰めと書きます)
そして、大学の卒業式は欠席しました。
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手塚治虫マガジン04.02.14)
 昨年は、鉄腕アトム誕生の年と言うことで、数々の手塚グッズが現れました。ちょっとしたフィーバーとなったようです。
 でも模型の本道は模型制作と同様、漫画の本道は、漫画を読むことです。
その本道の期待を叶えてくれたのが、昨年4月に出た、月刊手塚治虫マガジンでした。
 現在も、手塚作品の単行本は、沢山ありますが、やはり、漫画はB4の雑誌サイズが読み応えがあります。
何故か、といいますと、もともとの原稿は、A3で描かれます。プロですから、印刷されたときの状態まで考えて、作画を行います。つまり、描き込が一番しっくり来るのは、B4のサイズなのです。
 はじめは中綴じで、300ページ位、390円と、雑誌としては高価でしたが、そのうち平綴じ500ページくらいになり、体裁よくなりました。売れてる証拠のようで、一安心というところです。
 まだ試行錯誤がありますが、(一度、藤子先生の漫画道が載り,手塚プラス,その周辺という方針になるのかと思いましたが,また手塚オンリーになってます。私は、この企画が良かったのですが)一作家のしかも遺作のみで、雑誌が出来てしまうことに、畏敬の念を抱きました。
 願わくば、この大判サイズで、長く続けていただきたいものです。
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連載漫画ってどのくらいの長さが読みやすいか?(04.02.28)
 今は、人気が出ると、連載はどんどん長くなります。読みきり連載の場合はいいのですが、ストーリー連載の場合、結末が、ぜんぜん見えず、明らかに引き伸ばしみたいな話になっていることもあります。
 ちょっと裏話的ですが、週刊誌のストーリー連載漫画は、一回約20ページです。これが1年続いたとして、52週で約1000から1200ページ、単行本4、5冊分です。普通人気漫画は、3年くらいは続きますから、単行本12〜15冊くらいになります。
これをまとめて読むと、一巻30分位ですから、6〜7時間ということになります。一年連載を単行本で読めば、2時間くらいでしょうか。
私は、この程度(4〜15巻)が、ストーリーもまとまって作者の主張、登場人物の性格が、最も描き易いのではないかと思います。
昭和50年以前の漫画は、一作3〜8巻くらい、長くても12巻くらいだったと思います。(もちろんこれは、月刊誌ペースの量が、基礎になっている面もあります)そして、何より、作者が、ラストを決めて(ストーリーを完全に作って)描いている長さのようです。
 ちなみに、手塚氏の、ワンダースリーは3巻、海のトリトンは4巻、ブッダで14巻
萩尾氏のポーの一族は5巻、石ノ森氏のキカイダーは6巻、横山氏の伊賀の影丸は15巻、ちば氏のちかいの魔球は7巻といったところです。
 この間,スラムダンク30巻を読む機会がありました。バスケットボールの漫画で、けっこうおもしろいやつです。4ヶ月間の話を、30巻つまり6年連載したことになります。しかも、未完のようです。今、わっと全部読むと面白いのですが、やはり、2,3年目くらいがターンポイントだったと思います。15巻以降は、やはり間延びして、前半のテンポ良い展開がなくなってます。後半15巻は前半3巻分くらいの話になってます。人気があったので、引き伸ばした結果、間延びしてきて人気が落ち、作者の暖めていたストーリーを描き終えられず連載打ち切り、または作者が続ける気力を無くした感じがしました。
 描き手からいいますと、やはり、連載延長はうれしい(収入面、TV化、グッズ売り上げ等)のですが、本来の作品とは、ちょっと違った形になりかねないという感じです。
 気力、充実度からして、4〜10巻くらいの長さが一番まとまりが良いのではないかと思います。また読む方も、一気に読むにはこのくらいがよさそうです。
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押入れの中の一条ゆかり&萩尾望都(2004,3,20)
版権は、萩尾先生ですが、この世に1枚しかないので乗せました
 長男が、県南の高校に進学するので、実家に引越しです。荷物整理をしていて、部屋の押入れの奥に、ダンボールに詰めた、昔の漫画(単行本)が出てきました。25〜30年前の少女漫画です。何でこんなものがあるかと言えば、中学の漫画仲間とは別に、女子高校生主催の漫画サークルにも顔を出していまして、(えこさんときさんお元気?)男性少女漫画家は、少なかったので(当たり前)デビュー機会は多いと考え、ちょっとのめりこんだ時期があったのです。
ターゲットはりぼんと別冊マーガレット、月刊少女コミックです。(何で月刊誌かと言えば、買うとき月一回恥ずかしい思いをするだけだから。週刊誌だったら・・・・)そこで人気があったのは、一条ゆかり先生と萩尾望都先生でした。
私はファンと言うよりは資料として購入したのですが、いや、出るわ出るわ・・・
合わせて50冊くらいありました。御両名以外の方のものも(弓月光と和田慎二を除いて)100冊くらい、四半世紀前の人気少女漫画家勢揃いとなりました。
おかげで、荷物整理が半日ストップ、怒られました。(そのうち、リストでも公開しようかしら・・・)
左の色紙は、一緒に出てきた萩尾望都先生の直筆メリーベルデッサン入りサイン色紙です。
とある書店で、萩尾先生のサイン会があり、書店の常連だった我々に警備役が回ってきて、(ただ働き・・・)個人的にお話しできる機会があり、唯一の役得として、目の前で描いてもらったものです。今思うと、日付入れてもらえばよかったかしら?(27〜8年前ですね)
 結局、結果として、私の絵柄が、和田慎二先生に似てしまい、真似だと採られるのが嫌なので、少女漫画投稿はしませんでした。
 ちょっと楽屋落ち的なつかしノスタルジアでした。
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横山光輝氏死去(2004・4・16)
 昨日未明、火事に遭われ、重体となっていました、漫画家の横山光輝氏が、昨日深夜亡くなりました。ご天寿を全うされてのことでは無く、ご本人もご無念であろうかとお察し申し上げます。
ご存知の通り、横山氏は、鉄人28号、伊賀の影丸、飛騨の赤影、魔法使いサリー、バビル2世などの傑作を世に送り、手塚派の方たちとは、ちょっとニュアンスの違った漫画家でした。
 私は、鉄人からリアルタイムで愛読してきた世代ですが、物事をストレートに表現する作風は、どちらかと言うと、人間の内面の心の葛藤をテーマにし、哲学的要素が介入する手塚型の漫画よりは、子供には解り易く、アトムよりは鉄人の方が面白い(当時)と感じていました。ロボットを、擬人化しロボット自身に回答を求めた『アトム』『キカイダー』型の手塚派漫画、対して、ロボットは単なる機械と割り切り、それを手にする人間の内面に回答を求めた、『鉄人』『マジンガーZ』型の横山派漫画は、機械の価値観の究極の違いともいえます。
 また、前述の漫画の表題でもお判りの通り、以後これらの類似の漫画が氾濫することになり、日本の子供漫画のひとつの礎にもなった方でした。
 後年は、三国志に取り組み、これもまた、小説の漫画化というジャンルを開拓しました。
 また、ひとつの時代が、(我々の時代が)終わってしまいました。返す返すも残念です。
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深夜放送の『鉄人28号』(2004・5・14)
 どうも一月前くらいから、不眠症で、困ってます。寝が浅く、30分毎位に目を覚まし、1時間くらい寝付けないの連続です。仕方が無いので、深夜テレビを見ることが多いのですが、(テレビを見ているから寝られないのではありません。以前なら、テレビを点けてようが、枕元でローリングストーンズがコンサートしてようがぐっすりねてました)横山先生の御崩御と前後して始まった、鉄人28号のアニメが楽しみになってます。
 東京12チャンネルで、毎週水曜深夜(木曜朝)1時〜3時くらいにやっていますが、もちろん昔の再放送ではなく、また、70年代のリメイク版でもなく、最近の新作(と思う)です。
 (東京12チャンネルが映らない所の皆さんすみません)
 ただ、リメイクせず、当時の漫画のままの絵で、ストーリーもオリジナルに近く、間違いなく我々の世代を狙った構成ですが、(主題歌も、サブ主題歌も同じ)乗せられているのは解ってはいますが、はまりました。(一日中正太郎君マーチが頭の中でなっていて益々寝られない・・・)
 そして、解らなかった正太郎君マーチの歌詞が40年ぶりに判明しました。
 もちろん作品はカラーですが、憎い事にセピアをかけてあります。5月13日現在,鉄人をマフィアに奪われたところまで話が進んでいますが、前回ブラックオックスを捕獲したので、次の展開が楽しみです。
 また、一番憎い所は、オープニングテーマの、荒川土手から見た千住の巨大煙突群をバックに鉄人が飛行するシーンですね。
 もう郷愁の念いっぱいのお涙シーンです。
 設定が昭和29年ですから、荒川土手も護岸前でタンポポだの土筆だのが生えてましたし、千住のお化け煙突も健在でした。(ちなみにこの煙突は、管理人が学生で上京する前後に東京球場とあい前後して取り壊されました。)マルサンの本社もあの近くにあったんです。
(20年位前、あの下町辺を広告取りの営業で廻ったんです)
 こちとら江戸っ子ではありませんが、関東東北の人間としてあの千住の下町は、限りないノスタルジアを感じます。(ところで関西の方の同じような郷愁の場所って何処なんでしょうか?)
 さて、このアニメのテーマは、実はかなり重いものです。
 ご存知の通り、鉄人は、太平洋戦争中に、アメリカに対する攻撃兵器として開発された、戦闘機械(兵器)です。鋼鉄兵士プロトタイプ28型なのです。
 そして、鉄人は意思を持ちません。鋼鉄の殺戮機械以外の何者でもないのです。したがって、操縦器を手に入れたものの意思のみで、作動します。
 つまり、核の平和利用と同じテーマを持ちます。
 現実に、21世紀になっても、この問題は解決するどころか、泥沼の様相を呈しています。
 規格外の力を、人間の意志がどう利用できるかを、このアニメは問うているともいえます。
 上のコラムに書きましたが、人間はその意志を人間自身が判断する。と言う鉄人28号は、アトムより重いテーマを突きつけられた感じがします。
 と、小難しい話になってしまいましたが、やっぱり鉄人はかっこいいです♪
 返す返すも横山先生は残念でした。横山先生のご冥福を改めてお祈りいたします。
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管理人が選ぶなつかしのアニメ名場面ベスト100
または
アニオタが選ぶアニメベスト100(2004・07・04〜12・24)
プロローグ
 リンク先のサイトに、アニメ名場面ベスト100について、面白いコラムがありました。出てくるアニメはいつも同じ、名場面も微妙に違えど大体同じ、感動するゲストもいつも同じと言うものです。管理人も思っていましたが、文章で、この手の意見に出会うのは、初めてでした。
 大体管理人は、なつかしのが枕詞のアニメは、1977年より前で無いと実感がわきません。よく出る『タッチ』なんかは、ついこの間の感覚です。それにあの最後のシーン10回くらい見たような・・・
 そのサイトの管理人さんは、ゲストは誰もコメントできない、視聴者は引きまくりの『アニオタが選ぶアニメベスト100』を見たい(但し1回だけ)と思し召しでした。
そこで、管理人は、(アニオタではないと思いますが)『管理人の見たいなつかしアニメベスト100』をこのコーナーで、やってしまおうと決意しました。(当然出来上がるまで、何回かかかります)
 実際100も出来るかわかりませんが、皆様もコメント不能で引きまくってください。
 レギュレーションは、見たい場面ですので、重複するアニメもあります。
 また、アニメは、セル画のアニメーションを基本としますが、コマ撮りのアニメーションも含めます(ピングーみたいなもの)。
 そして、原作が漫画でも放映は実写のものや、マリオネットのものは残念ながら除外します。(マグマ大使,キカイダー、銀河少年隊など・・・こっちの方が突っ込みやすいんですが・・・)
 もちろん好みですので、メジャーなものも選びます。また、研究家ではありませんので、何年の何回目の放送とか、日時の確定出来ないものもあります。
 記憶の関係で、名場面ではなく、アニメそのものの場合もあります。
 そして、若干の説明はつけますが、詳しいコメントは原則付けません(だって引きまくって欲しいという意図ですから)。ご質問は個別にどうぞ。
 選ぶアニメは管理人がリアルタイムで見たものです。(と言うより、国産テレビアニメは、管理人は全部リアルタイムで見ることが可能な年代です。当然好みでないものは観ていませんが)映画アニメ、ビデオ・DVD撮り下ろしアニメも選びますが、これはその旨おことわりを入れます。また、ベスト100の順位は、順不同です。
 こんな感じで始めます。
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管理人が選ぶなつかしのアニメ名場面ベスト100
または
アニオタが選ぶアニメベスト100(2004・07・04〜12・24)

ベスト100はここから入室してください
2004・12・24ベスト100開室しました
ベスト100入室
ベスト100難産中(2004・9.26)
 アニメベスト100を宣言して3ヶ月になります。(期待してくれた方がもしいらっしゃったらごめんなさい)
 このところ多忙なのとちょっと体調がよくないため、のびのびなのですが、だいぶまとまってきましたので、(2/3ほど出来ました)近々公開出来る手はずです。
 実際選考をやってみますと、放送日から回数から登場人物から鮮明に覚えているものもあり、シーンは覚えているのにタイトルさえ覚束ないものなど千差万別で、これらを同列に並べてよいものか、また、人気漫画なのにテレビ化は実写のものを本当に除外していいものかどうか、半分アニメ(アニメ挿入実写)をどうしようかなど結構迷い勢いと遊びで始めたのにアニメ地獄みたいになってしまいました。それで1ヶ月ほど進行が止まってました。
 で、旬を逃してもいけないので初心に立ち戻り、多少の矛盾は何のそので再び進行中です。
 でも、何か常識的な選考で、引きまくってもらえるかは心配です。
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人28号終了”消化不良”(2004・10・03)
 深夜放送のアニメ『鉄人28号』が2クールで終了しました。
結論から言うと、懐かしさ良し、ストーリー良し、構成良し、でもつまらないといった感じです。
 設定は、戦争兵器の是非のようでしたが、ノスタルジーも出さなければと言うことで、原作の登場ロボットの羅列な様な感があり、多分40代以降の視聴層が期待していたであろう、快活な冒険活劇が殆んど無視され、且つ、このストーリーに共感を得るであろう戦争体験世代は、はっきり言って鉄人の読者ではなく、30より若い層は、根暗な話と感じると思い、ちょっと中途半端なようです。
(こちらも鉄人のタイトルだから見たので、これが”アストロ・ガンガー”だったら初めから見ないぞ)
 やはり”快活な冒険活劇”が鉄人には似合うようです。
ただ、このアニメ化は個人的には、不眠症と重なり、うれしい限りでした。また、視聴者も、アトムと違い、ロボット漫画のもうひとつの描き方として、認識してもらえたかなとも思います。
 出来れば次は”赤影”完全アニメ版がいいですね。
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ジパング推論(2005・1・15)
 『昭和のアニメ』からは逸脱しますが、現在、週刊モーニングに連載中、深夜アニメ放映中の劇画『ジパング』(かわぐちかいじ氏)について、ちょっと感じたことを。
 かわぐち氏は、前作、沈黙の艦隊で、力による平和、(現在のパックスオブアメリカーナに替わる、平和監視組織)として、超国家の原子力潜水艦艦隊による戦略パトロール組織を提案し、物議をかもしました。この戦略は漫画界では,小沢さとる氏の『青の6号』によって先行されているのですが、青の6号は、未知の侵略者に対するもの、沈黙の艦隊は現存の国家に対するもので、その漫画度に差異を生じています。それだけに、漫画特有の『夢と冒険心、子供に与えるロマン』がないと結構酷評された記事もありましたが、時事シュミレーションとしてはよく出来ていたと思いました。(大体漫画にある一定の方向性のみで批評すること自体、もう不可能でしょう。もう漫画はそういうメディアに成長しています)
 さて、ジパングは、最新鋭の海上自衛艦『みらい』が、昭和17年にタイムスリップしてしまい、太平洋戦争(大東亜戦争)に否応なしに巻き込まれ、流されていく乗員の葛藤とその未来を知ってしまった海軍士官の野望を日本の新国家設立に向けたまい進と、それを阻止し現代を取り戻そうとする『みらい』自衛官との葛藤、また動き出してしまった世界情勢など、はっきり言って作者の力量を超えてしまうのではないかという、歴史・地政学・政治学・哲学の総動員を求められるテーマです。もしかすると、作者が当初企画した、歴史シュミレーション小説の漫画版と捕らえるには荷が重すぎるテーマとなってきているのかも知れません。(実際ここまで考えていたのでしたらすみません)
 個人的には、思想面を考えると、やはり『みらい』の戦闘能力終了がポイントなので『みらい』の残弾(生産不可能)を考慮に入れ、あえて、戦術面に絞ってみていますが、海上自衛隊とそのバックヤードが丸ごとタイムスリップしたならともかくたかが、大型駆逐艦1隻が闖入したところで、戦局に影響はないと思っています。
 ただ、この設定は、とても興味があり、血が躍るのも確かです。
コミックの行方としては、大方の読者の興味であろう未来艦対大戦艦のシュミレーションではなく、陸上情報戦・思想謀略戦に移らざるを得ないと思いますので、(これが史実であれば、好むと好まざるに拘らず話はそうなっていく)そこをどうもって行くかがかわぐち氏の思考と構想、ひいては世界観と思います。このテーマは最早そこまでに重いものです。
 連続漫画の長さとしては、管理人は以前10巻(2500ページ)くらいが適当なのではと書きました。ジパングは17巻が発売され、今も連載中です。コミックとしては、時代の推移もあり必ずしも持論を固執はしませんが、テーマが見えなくなる危険性は今も危惧しています。まして、テレビアニメとすれば、テーマがテーマだけにかなり2次大戦とその前後の公平な歴史観、戦後の自衛隊の目的と役割、また憲法に興味のある方(柔軟な)でないと理解不能に陥ると思われ、全作完結は難しいのではないかと思います。(特に他力本願の平和憲法お宅にはね)
 かわぐち氏の本意がどの辺にあるのかは解りません、今は連載中ですから、興味を持って見ています。
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アニメンタリー『決断』(2005・5・28)
 昭和30年代後半に所謂『戦記ブーム』というものが所謂少年誌の間に流行しました。これは以前にも書きましたが、日本も世界一の物『大和・零戦等』があったという自信を子供たちに植え付ける狙いもあったと思います。そのうち軍国主義の復活とか言うクレーム(当時は一時的な社会主義ブームで、似非人権家がはびこった時代でした。〜60年安保の時ね〜その残党がいまで言うプロ市民ですね。)がつき、このブームは終わって行ったのですが、それから数年たった1971年に突然『アニメンタリー決断』という番組が始まりました。タツノコプロの製作で、太平洋戦争の主要海戦の当事者の決断を扱ったものでした。アニメンタリーというのはアニメーションとドキュメンタリーを結合した造語です。
 全25話で、海戦の決断から、終戦の決断までを扱う26回の放送でした。(但し26話目は、川上監督の決断という実写の対談で、テレビぶっ壊してやろうかと思いましたが・・・アニメ・歴史ファンは全員巨人ファンではないぞ〜)
 このアニメは当時流行った反戦のメッセージは全くなく、焦点は、完全に人間の決断を扱っていて、舞台がたまたま太平洋戦争という感じのつくりでした。当時はご存命のご当人もたくさんいましたので、個人的な名前はあまり出ませんでしたが、もちろん誰だか解るようになっていて、その決断も合っていた、間違っていたというのではなく、結論は視聴者にゆだねるという形の構成をとっていました。
 当然似非平和主義者から、軍国賛美だという反論が上がり新聞種にもなりましたが、吉田竜夫氏兄弟は戦災孤児であり、的外れもいいとろだったと思います。彼らは、決断を誤れば、いかに立派なことを行っていても支持されてもだめだと言うテーマでこの企画をし、二度とこんなことが起こらないように願いをこめて製作したと管理人は信じています。
 内容を見たこともない似非平和主義者の理想像が如何に的外れだったかは、彼らの理想とした、社会主義国家の集団崩壊、残った社会主義国家の人権無視の独裁、またパックスアメリカーナの台頭による再帝国主義の台頭としっかり歴史に現れています。
 さて、思想論はこの位いにして、アニメ全体ですが、これがまたよくこれがまたよく出来ていて、我々ファンにも一目で、艦種、機種、が解り、運用法や、各細部も精密で、今見てもすごいものです。多分、赤字覚悟の製作で、吉田氏の命を賭けた『反戦』のメッセージではなかったかと思います。
 是非、もう一度通しで見てみたいアニメです。(実はアニメ100選を企画したとき、100選べなかったら1〜25までは決断にしてしまおうと思っていたのよ〜)画像版権がありませんので文章のみで失礼します
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ガキ刑事以前の『山上たつひこ』(2005・6・17)
(絵の版権は、山上たつひこ氏・虫プロ商事・秋田書店・朝日ソノラマにあります)
 山上たつひこ先生といえば、『ガキ刑事』以外にないと思っている方が大半だと思います。特にもう半分引退してしまったので、いっそうイメージは『ガキ刑事』に集約されます。しかし、それ以前は、社会派のS Fタッチの話を描く方で、管理人はそちらの山上氏が好きでした。(右の絵はCOM1971年10月号に載ったほのぼのとした短編です)その他にも、社会派SFタッチの作品をたくさん描いていたのですが、突如、『喜劇新思想体系』というお下劣ギャグ漫画を描き始め、ガキ刑事に至ってしまいました。
 この天地の落差には何があったのか、本性はどっちなのか知る由も在りませんが、並べてみれば、同じ作者とは到底思えません。
左は、『鬼面帝国』という中篇です。2人の若者が仮死状態になり、亡者の世界『地獄』を体験しますが、亡者は、裏切り・密告という悪事を重ね、認められないと『天国』へいけません。そして、若者の死んだ恩師も彼を裏切り、『天国』の切符を手にします。しかしその天国とは、だらもが同じ顔で同じ条件で生活する全く人間味のない世界でした。結局、若者たちは、ミスで送られてきたことがわかり帰還するのですが、死後について、(なんせ死後にも死がある)すごく考えさせられた作品でした。
右はちょっとギャグっぽいのですが、道楽ムスコが成型で顔を変える趣味があり、ある日元の顔に戻ろうとして、わからなくなり、ひと騒動あるラブコメディですが、ちゃんとSFしてました。
 さて、『鬼面帝国』から『ガキ刑事』の大転換に、『光る風』という500ページくらいの作品があります。この頃はちょうどベトナム戦争真っ盛りで、自衛隊も参加するという近未来の、反戦SFです。内容は、断定すると差し障りがあり、左翼、右翼とも反発が出、結局人間の無力さを強調した形で、ちょん切られるように終わっているのですが、どうもこの辺に大転換の秘密がありそうです。(これ以上『光る風』を詮索するのは恐ろしいので終わりにします)見たい方は、古本屋で探すか、管理人までどうぞ。
 ただ、変わらないのは、彼の権力批判で、表現の方向性を変えただけなのかなとも思います。それとも・・・・・・
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シェイクスピアとゲーテと手塚治虫(1)(2005・10・22)
 実は、ロック冒険記とキャプテンケン の題名で取り上げようと思っていたのですが、ちょっと中途半端と思っているうちに、シェイクスピア全集を(不眠症のため)全部読んでしまったので、ちょっと題名を変えました。
 先ずゲーテのファウスト、手塚作品では、一番ストレートなのは、『百物語』です。主人公が『不破臼人』ですしストーリーも舞台が日本になっただけで、あまり変わりません。最後がハッピーエンド?になっているくらいです。シェイクスピアのマクベスは、バンパイヤ『主人公が間久部六郎』第2部があるのが不思議ですが。りぼんの騎士はゲーテの『ロミオとジュリエット』が多分下敷きでしょう。
 手塚氏はマンガの虫でありかつ本の虫ですが、とりわけシェイクスピアとゲーテに根底からあこがれていたようです。
 さて、ロック冒険記とキャプテンケンですが、他の惑星(デイモン=一般にはメネシス)と火星の話ですが各惑星には先住民がいて、地球人が迫害して奴隷化して、それを一人の地球人が救い、自らは命を落とすという筋です。
 ゲーテ・シェイクスピアは悲劇が多いですが、そこは手塚氏色々に作り変えてます。何が何かは言えますが、皆さんも活字を読んで想像してください。
マンガ家も『本物』は先にストーリー『シナリオ』を書きます。最低絵『字』コンテは書きました。少なくとも管理人の世代では・・・。(一条ゆかり氏が、最終場面を書きたくてストーリーを考えたなんて話もありますし
 今は、他に書いたように、絵のセンスがいい子を編集好みのストーリーを与えて、または題名を与えて描かせかえって自主性を奪い大成する間もなく引退という気がします。
そこで現代マンガの代表として、斉木久美子さんを研究しようとなったわけです。割と正直に欄外にそのことを書かれているのと、あとは苗字が同じ(ペンネームとしても)という単純な理由ですが。
 下敷きがクラシックというのも、長続きする理由でしょう。
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漫画のアニメ化と実写化(2006・2・13)
 昭和30年代から本格的になったテレビ放送に、子供用の人気漫画を載せようという発想は、ごく自然の考えだったと思います。
 ただ、アニメーションは、期間的にテレビサイクル(週刊)には不可能と思われていて、(アニメどころか、漫画でさえ月刊が限界と考えられていました)、こういった子供番組は、実写で行われました。
 初期の例としては、『月光仮面』『まぼろし探偵』『七色仮面』『鉄人28号』『海底人ハヤブサ』『鉄腕アトム』などがあります。また、人形劇でも類似のものが、実写化されました。
 これらの作品群、今見るとなんともチープで、突っ込みどころ満載のギャグで作ったんじゃないかなんていう出来なんですが、子供だった頃は夢中で見ていました。だいたい、テレビ自体が普及していない頃でもあり、(管理人の家にテレビが来たのは昭和36年)映って動けばよかったのかもしれませんが。(でも、まぼろし探偵の吉永小百合ちゃんはかわいかった!)
 やはり、ちゃんとした映像は、映画館に出かけてみる時代でした。
 さて、ここにひとつの革命がおきました。
手塚治虫氏率いる『虫プロ』の週刊アニメの進出です。不可能といわれたこの作業をこなせてのは、コマ数を減らすという裏ワザもありましたが、氏の情熱抜きでは、実現が不可能だったでしょう。事実、かなりの綱渡りであったと聞きます。
 ともかく、先例が出来、ノウハウも確立されていく中で、漫画をアニメ化する動きが始まりました。アニメはかなりの人工程を必要とし、かつ、手作業でしたので、費用は実写の比ではなかったと思います。ちょうど高度成長期と、人口増加(アニメ製作マンの増加)が重なり、後にニッポンアニメという分野を確立していきます。もちろん虫プロだけでなく、今までの漫画映画の雄であった、東映動画も、参入昭和40年代後半には質量とも鑑賞に堪える作品が出てきました。

そこにもうひとつの流れが復活してきました。漫画の実写版です。一時衰退したこれらでしたが、これも虫プロの『マグマ大使』『バンパイヤ』などの実写版、また、別の流れの怪獣物のテレビ化『ウルトラQ』『ウルトラマン』の成功により、等身大ヒーローの漫画がアニメではなく実写として甦りました。『キカイダー』『仮面ライダー』『バロム1』などです。
 この背景には、オモチャメーカーの意向がかなり強く働いていたとはいえ、特撮技術もある程度向上し、且つ、安価に仕上げれれる為、流れは、断ち切られませんでした。今も延々と続いています。そして、アニメとは違ったジャンルを形成しました。『アメリカ映画のロボット物は、少なくともこの一連の影響を受けています"ロボコップ"なんか典型でしょう』

今はCGの時代ですので、この実写版は、特撮が少なくなり、且つ迫力も増していますがので、チープな方には向かわないと思いますが、なんとなく楽しんで作っているという意識が伝わってこないのは、管理人だけでしょうか。

また、アニメも、質の向上は著しいものですが、現実的過ぎるものと(実写ドラマでもOK 見たいなやつ)とゲーム感覚過ぎるのとに分化されているようで、今ひとつなじめなくなってきました。
血湧き胸躍る冒険活劇はおじさんの時代に去ったのです。
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ファイヤー!(2006・5・14)
 いきなりですが、管理人の好きな漫画の数あるうちで、2作大感動した作品があります。
 ひとつは、みなもと太郎さんの『レ・ミゼラブル』で、あのギャグ漫画家が、こういったものをこなせるのかと、(実際涙が出て止まりませんでした・・・みなもと太郎の漫画で・・・)思ったものです。この話は、いつか述べたいと思いますが、もうひとつは、水野英子さんの『ファイヤー』です。約900ページ『3巻半』のお話ですから、今としては短編の部類に入るのでしょうが、当時としては(昭和40年代中番)硬派な長編でした。
 ロックバンド全盛時代の、アロンというロッカーの物語ですから、時流に乗っているとも思えますが、少女漫画の癖にやけに骨太な、(というより少女漫画ではなく、青年漫画とも言うべきか)ロックグループ、『ファイヤー』の生き様を、追った作品でした。彼らが底辺から、全米1になり、理想の違いから破綻、主人公は、廃人にと、なんと言う漫画かと思いましたが、
今見ても新鮮で、全く古さを感じません。
もちろん『萌え』ませんし、結構非道徳的なところもありますが、彼女の線の太い絵柄と直情な情熱はそれを感じさせません。もちろんこれに憑かれて音楽をやろうとも思いませんでしたし音楽は、ロックより、個人シンガーや、ジャズ、クラシックの方が好きでしたから
 管理人はどちらかというと体制派なので、若くてもこういうこと(漫画の主人公)をやろうとは思いませんが、気持ちはよーくわかります。(この体制派が管理人のこの手の道を閉ざしたのかもね)
 管理人のコミックは朝日ソノラマ刊サンコミックス昭和48年初版(1巻)、版です。DVD化でもしてくれると嬉しいのですが、どうでしょうか?
個人が大事だと、ワイズ島やウッドストックの,数を頼みにした熱狂をも暗に批判しているのかもしれません。
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