投資のセオリー
(2006年10月10日(火)更新)
第83回 外国人投資家の投資方法(1)
日本の株式市場で売買金額シェアが一番高いのは外国人投資家である。今年の上半期(1-6月)でみると、51%のシェアを占めている。当然、外国人の動きが相場に与える影響は大きい。
相場が上げる時はだいたい外国人が買っている時で、逆に相場が下げるときは、外国人が売っているとみてほぼ間違いがない。
ただ、もう少し詳細に外国人投資家の動きを見ると、単に流れに沿って売買しているわけではない。相場上手の外国人であるから、買う時はあげる前の安値時点で既に買い始めている。そして、ある程度玉が集まってから今度は上値を追って買っていく。
売りのときも同様である。相場があげてくると、出遅れの機関投資家や個人が、我慢できず参戦してくる。そのあたりから外国人は売りに転じ、利食いしている。下げに転じる前からうまく売り抜け始めているのである。
このように外国人投資家は、国内投資家より先に動き、うまく相場の流れに乗って成果を上げていることが多い。これに対し、いつも損をしているのは国内の機関投資家や個人である。
国内の機関投資家は、サラーマン気質の運用担当者が多いため、リスクをとって相場低迷時に買うようなことはしない。相場がある程度上げ、活況を呈し始めた頃に、やっと重い腰を上げるのが常である。
さらに、個人投資家の参戦は遅く、相場がかなり上げ、新聞や雑誌等で株高を報道し始める頃、それにつられるように最後に出動してくる。一般個人投資家が出てきたら相場は終わりだといわれる所以である。
従って、日本の機関投資家も個人も余り儲からない。いつもおいしいところは外国人投資家がもっていくというパターンだ。昨年から今年にかけての上昇相場でも同じような光景が見られた。(外国人投資家の動きは当ホームページで参照)
ということは、相場で成果を上げるには、外国人投資家の動きに便乗するのが最も懸命な投資方法ということになる。外国人の売買動向には、常に注意を払っておく必要がある所以である。
次回は外国人投資家といわれる投資主体の実態やその投資方針について触れたい。
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