現在の厚岸郡厚岸町内にある省線(後の国鉄⇒JR北海道)根室本線・上尾幌駅の近くの貯木場から、尾幌川を遡っていた路線である。
沿革
北海道の森林鉄道史に関する研究によれば、以下のようになる。
| 距離 | 2.340km |
| 開始 | 昭和19(1944)年 |
| 廃止 | 昭和24(1949)年 |
ただし筆者は同論文を閲覧&メモしたのみであり、コピーを入手した訳ではない。
このため筆者の理解が間違っている可能性もある。
関連地形図・空中写真
この路線の載った1:50000地形図
| 図名 | 発行 | リスト番号 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 尾幌 | −− | 32-6-5 |
この路線の沿線を写した空中写真
| 整理番号 | 撮影 | 地形図番号 | 地形図名 | 写真番号 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| CHO-77-46 | 昭和52年度 | NK-55-32-6 | 尾幌 | C13C-31 | 上尾幌 |
| CHO-77-46 | 昭和52年度 | NK-55-32-6 | 尾幌 | C13C-29 | |
| CHO-77-46 | 昭和52年度 | NK-55-32-6 | 尾幌 | C12-61 |
研究(笑)報告
この路線に関し、本項の執筆時点でWikipediaにエントリはない。
この路線は全国森林鉄道、
全国軽便鉄道、
鉄道廃線跡を歩く(1)、および
日本の森林鉄道(上)に載っていない。
上記の旧版地形図には、上尾幌駅の北側を基点として上尾幌市街の北西にある炭礦に達する約2kmの特殊軌道が載っている。
注:
この炭礦は厚岸町産炭史ならびに太平洋炭礦採掘跡位置図から考えれば、"新尾幌一坑"であると推定できる。
旧版地形図に載っているルートを電子国土ポータル機能で表現したものがこちらである(注:JavaScriptが動作できる環境が必要です)。
上記の特殊軌道が森林軌道であったことを示す資料は(現時点では)「北海道の森林鉄道史に関する研究」だけである。
このため地形図に載っているのは炭礦の専用軌道であり、森林軌道は地形図に載らなかった可能性はある。
注:
キロ数で言えば旧版地形図に載っている路線と符合するものの、そのキロ数を(筆者が)写し間違っている可能性があるため。
なお、前記論文の示す運行期間は、「厚岸町産炭史」において上尾幌地区の炭礦が稼動していなかった…とされる時期と符合する。
また、1944(昭和19)年の段階で(軍事上あるいは軍需上の要地とも思えない当地に)新たに森林軌道が建設された…とも考え難い。
この点を考えれば、この路線は
- 元々は炭礦のための軌道であった(注:厳密な意味での"専用軌道"であったか否かは不明である)
- 戦時中、炭礦が休山させられている間は森林軌道として利用された
- 戦後、炭礦が再開された際に復活した際に(森林軌道としての使命を終え)、炭礦ための軌道に戻った
と考えることも出来る。