M氏の遺品整理。


M氏が亡くなられてから1年以上過ぎた。M氏の実験装置はその後そのままになっていた らしいが、後任の人が来る前に物品を整理する必要がある。なぜなら、現場の人が分からない ものは処分されてしまうからだ。M氏と一緒に学生時代に使っていた装置は沢山あって、 もらえるもんならもらいたいが、現状の身分では引き取ることはできない。せめて、 貴重な結晶試料を引き取ることにした。もちろん、自分が学生時代に作った結晶もすべて M氏に保管してもらっていたので、それも引き取らねば。一部は行方不明を覚悟しないと いけないだろうなあ・・・。

M氏が亡くなる数ヶ月前に、保管してもらっていた結晶のことをメールで尋ねていた。 そのときは、ダンボールに入れてあるよといわれていた。もっとキチント聞いておくべきだった 。でも、M氏の性格的に保管状態はたぶんいいだろうと思っている・・・。


徳島のSZ氏と富山で待ち合わせをして、いっしょにM氏の元職場を訪ねることにした。 私は前日に富山入りして、一泊した。SZ氏は忙しいらしく、夜行バスで当日の早朝に富山 到着。まあ、今回は無事に合流できた。昨年、お見舞いに来たときのことを思い出し ながら、バスに揺られていた。到着。

現場の先生にご挨拶をして、早速、捜索活動開始。懐かしい物品が次から次へと出てくる。 自作のAD変換機とか。本当にM氏は全部保管していたんだ。しかし、目的の結晶がなかなか 見つからない。まあ、焦らず、すこしづつ思い出しながら捜索だ。

しばらくして、SZ氏が隣の部屋から結晶入りのダンボール箱を発見してくれた。これを キッカケニして、次次と発見することができた。この中に必要なサンプルが入っている かどうかは、一個一個顕微鏡で確認しないとわかならい。面子がそろっていることを祈る。

自分の結晶とK松先生、S氏、Y氏、T氏の試料もあった。処分されてはいけないし、とりあえず 仙台に引き取ることにした。あとで、必要なら転送すればよかろう。


なんとか昼までにはケリガついた。富山駅にもどり電車の時間まで、ほんとうに軽く SZ氏と一杯やった。まだ昼だけど。これでもう富山に来ることもないんだろうなあ。 白海老の刺身を食べながら、思った。

仙台にもどり、結晶の主に連絡した。K松先生から、探して欲しい結晶があると連絡が きた。しかし、みつからない。どうやら、その結晶は昔、M氏がK松先生から借りて、 床に落として探して、どうしても見つからなかった結晶らしい。昔、M氏から 結晶なくして、”K松先生が怒った”と聞いたことがある。やはり、荷物の中にはない ようだ。

まだまだ,整理しないといけない結晶は沢山あるんだが・・・。 仙台にて試料整理をしている途中で、自分が仙台を離れることになってしまった。 表面観察用の顕微鏡もないし、困ったもんだ。顕微鏡ください・・・。

宝くじあたったら・・・。