RALLY AUSTRALIA 1997
1997/10/30〜11/2
 念願のWRC観戦は、’プレイ・ドライブ誌’主催の1997年オーストラリア・ラリー観戦ツアーで叶えられました。  
この頃はまだ子供がいなかったので、嫁さん同伴で参加したのですが、気の毒(?)なことに新婚旅行での参加の方
が4組おり、そのほかは単身または2人組等の男性陣で合計15名+プレイ・ドライブの副編集長と現地ガイドという
陣容で、現地ではマイクロバスをチャーターしてまさに夢のような’ラリー漬けの4日間’を過ごしました。        
 日程は1997年10月29日〜11月3日で往復の飛行機は夜行便、現地3泊の5泊4日という強行スケジュールで
した。到着した日の午前中から車検場を見学し、夜は毎晩オーストラリア名物のラングレーパークにおけるスペシャ
ル・ステージを観戦、朝は3日間とも早朝にホテルを出発して、ひたすらバスでラリーカーを追いつづけ、ゴール後の
表彰式を見て、その日の夜の飛行機で帰国するという、本当にラリーを見るためだけのハードなツアーでした。

1997/10/30

10月30日、オーストラリア西部の州都であるパースの
ラングレーパークにて行われた車検場の風景です。チー
ム毎に車検を受け、その後、車は公開されており、まさ
に見たい放題、触りたい放題でした。           
 ワークスカーの場合は、ドライバーは車検場には姿を見
せませんでしたが、SUZUKIの’モンスター田島’選手な
どは自ら車を動かしていました。              
 ランサーは、このオーストラリアでのみ見られたWinfiel
dカラーが鮮やかです。また、この年の1000湖ラリーで
デビューしたカローラWRCは注目の的でした。      
 この初日は車検の後、夕方からラングレーパークにお
いて、オーストラリア名物の’スーパースペシャルステー
ジ’を観戦しました。2台同時スタートでトップドライバー同
士の’競争’が見れるこのステージは、噂どおりの楽しさ
でした。

1997/10/31
2日目はホテルを朝5時に出発し、STAGE3(HELENA
T)を最初に観戦しました。生まれて初めて見るWRCの
SS、その迫力に圧倒されてしまい、トップドライバーの走
りを満足に写真に撮ることができませんでした。とにかく
速い!本当にアッという間に車が過ぎ去っていきました。
次に観戦したのが左の写真のSTAGE6・7(MURES
K)です。このステージは広大な丘陵地帯の中に設けら
れたもので、ラリーカーを長い時間見渡すことができ、ジ
ャンピング・スポットもある魅力的なステージでした。   
 また、1つのコースを2周して2つのSSとしており、ラリ
ーカーを2度づつ見れるオマケもありました。ただ、ここで
の唯一の欠点はハエが多かったことです。とにかく人懐
こくて、振り払うのに往生しました。             
 写真の方は、ようやく車の速さに慣れて落ち着きを取り
戻し、土ぼこりを豪快に巻き上げて爆走するワークスカー
を撮ることができました。上の写真はマキネン車、下はサ
インツ車です。マキネン車はすでにフロントスポイラーを破
損しています。マクレー車もリアウインドウの一部を失った
まま走っていました。ちなみに2002年のオーストラリア・
ラリーでマクレーがジャンプの着地に失敗し、フォーカス
のフロントを破損してリタイアしたのはこのステージです。
この日、3番目の観戦スポットは森林ステージのHELEN
AU(STAGE10)でした。まずはタイトコーナーの内側に
陣取り、トップドライバー達の走りを観戦しました。ドライバ
ーによってコーナーへの進入の仕方や車の振り回し方が
違い、特に写真のオリオールは一番派出にコーナーを抜
けていきました。それにしても物凄いホコリには参りまし
た。とにかく車が走り去ってからしばらくは、まさに’我慢
大会’状態でとにかく辛かったです。            
 トップグループのマシーンを10台ほど見たら、もうホコリ
まみれで耐え難くなったので、少し移動しながらビューポ
イントを探してみました。                   
 下の2枚の写真は、同じステージで移動しながら撮った
もので、木漏れ日の中を行くセアト・イビーザです。特に
右側の写真は逆光ぎみの中、ホコリのコントラストがはっ
きり出て、お気に入りの1枚です。トップチームのマシーン
を撮るよりも力が抜けている分、うまく撮れたようです。 
 この日のSS観戦はこれが最後で、この後パースに戻り
夜にはラングレーパークでのスーパーSSを観戦しまし
た。おっと、その前に大変なことが・・・
1997/10/31 SHERATON PERTH HOTEL
ラングレーパークで行われたこの夜のスーパーSSは、リバース・オーダーでのスター
トだったため、ワークスカーの出番まで時間があったので、ドライバーやチーム・スタッ
フが宿泊しているシェラトン・ホテルに行ってみました。そのホテルの1階ロビーで待っ
ていると・・・トップ・ドライバーが次々と・・・大変なことになってしまいました。     
 まずは、マキネン。スタートまでに時間があるためレーシング・スーツを脱ぎ、ラリー・
アートのスタッフと打合せをしていましたが、その後は結構ヒマそうにロビーをウロウロ
と・・・当然サインをもらい、写真も一緒に撮りました。自分が英語を喋れないことをど
んなに後悔したことか・・・。その後は、レストランからマクレーご一行様(なんとフィル
ムが切れて写真が撮れませんでした・・・)やエリクソンが出てきて、サインをゲット。
スーパーSSの前に食事を摂るとは驚きでした。そしてエレベーター・ホールで待って
いるとオリオール、帝王カンクネン、サインツ&モヤ等が次々と降りてきました。とにか
く嫁さんにサインをもらいに行かせ、私は写真を撮りまくりました。どのドライバーも気
持ち良く応じてくれ、大感激!!!。特にカンクネンは、このラリーは序盤のSS2でリ
アを木にヒットさせ、順位を大幅に落としており、この夜のスーパーSS後リタイアした
のですが、機嫌が悪そうだったにも関わらず、サインをもらうことができました。嫁さん
にもらいに行かせてよかった・・・。

1997/11/1
3日目の朝は、ちょっと遅くてホテルを午前7時出発。 
この日はSSを2つとサービス・パークを見学しました。 
1つ目のSS観戦はSTIRLING WEST(SS14)で、
急な坂を登りきってタイトコーナーを立ち上がっていくとこ
ろでの観戦でした。本当はその坂を見下ろせるところか
ら観戦したかったのですが、そこはギャラリーが多くて入
れなかったので、タイトコーナーを立ち上がっていくところ
で観戦しました。写真はこの日、一時トップを走っていた
エリクソンのインプレッサWRCです。カウンターを当てて
コーナーを立ち上がっていく迫力ある写真が撮れまし
た。なお、エリクソンはこの後SS18で、コースアウトして
残念ながらリタイアしてしまいました。

次に観戦したのはBRUNSWICK(SS18)という森林
ステージです。ここでもコーナーの内側で観戦したので
すが、標準レンズでこの大きさで撮れるくらい近くで見て
いました。ホコリの凄さには参りましたが、その甲斐あっ
て迫力ある写真が撮れました。左の写真は、当時三菱
のナンバー2であったバーンズのランサーです。フルカウ
ンターでコーナーを抜けて行きました。左下は2台目のカ
ローラWRCで、ドライバーは地元オーストラリア・チャン
ピオンのニール・ベイツです。この年のトヨタは1台はオリ
オール、もう1台は地元ドライバーという布陣で、カローラ
WRCの熟成を進めていました。ちなみにデビュー戦の 
1000湖ラリーでは、あのグロンホルムがドライブしてい
ます。下の写真は、トヨタ出場停止の元凶となったセリカ
ST205で、ドライバーはフレディー・ロイクスです。   
 とにかくこのステージでは、手の届きそうなところでラリ
ーカーの走りを堪能しました。

そしてHARVEYというところに設けられたサービス・パー
クを見学しました。ここでは各ワークス・チームのサービ
ス・ポイントが設けられており、それらをゆっくりと見学する
ことができました。どのサービスも車の破損が少なく、修
理に慌てふためく様子を見ることは、残念ながらできませ
んでしたが・・・。また、ドライバー達がチームを超えて談笑
している光景があちこちで見られました。          
 左の写真はサービス・パーク出口のタイム・コントロール
で時間を確認するインプレッサWRCのニッキー・グリス
ト、フォード・エスコートWRCのルイス・モヤです。なお、こ
こでもドライバーのサインはもらいたい放題で、この頃セア
ト・イビーザでF2を席巻していたロバンペッラやセリカのロ
イクス、ニュージーランド・チャンピオンのポッサム・ボーン
などにもらいました。                      
 サービス・パークの見学後は、パースに戻り、この日も
夜は恒例のスーパーSSを観戦し、1日が終りました。

1997/11/2

そして最終日、ホテルを早朝5時に出発してラリ
ー・オーストラリアの名物ステージであるバニン
グスに向かいました。観戦ポイントは、SS22
(BUNINGS EAST)のゴール直前の川渡り
です。ジャンプしながら急坂を駆け下りて、川に
突っ込んでいく迫力あるシーンの見られるまさに
絶好のポイントでした。ステージ時間の2時間位
前に到着して、場所取りをしたのですが、ステー
ジ開始直前になって、TVクルー等のメディアが
我々の前に陣取ったため、彼等がファインダー
に入らないように写真を撮るのに苦労しました。
左の写真は、優勝目指してラストスパート中の
マクレー車です。シャッタースピードを速めて撮
ったので、豪快に水飛沫をあげる迫力あるシー
ンが撮れました。その下は、マクレーを追って鬼
神の走りを見せていたマキネン車です。    
 この川渡りの直後、ナビ側のドアが開いてしま
い、ハルヤンヌが慌てて閉めるシーンが見ら
れ、大いに盛り上がりました。そして下の写真
は、川渡りの手前の急坂を猛然と駆け下りてく
るオリオール車です。とにかくこのポイントは、車
を見られる時間が長く、迫力満点で大興奮でし
た。なお、ラリーの結果はこの写真の順で優勝
マクレー、2位マキネン、3位オリオールでした。
このステージのあとパースに戻り、表彰式& 
 ’回転くん’を見て、本当に楽しかったWRC観
戦が終りとなりました。
 長年の夢だったWRC観戦はまさに期待通りの楽しさで、今までの人生の中で3本指に入るくらい素晴らしい体験
でした。ラリー・オーストラリアはオーガナイザーがとてもしっかりしており、優等生的ラリーのため、ヨーロッパ(特にラ
テン系)のラリーと比べると物足りないという意見がリピーターの方からはあがっていましたが、私のように初めて見
る者にとっては観戦しやすく非常に満足のいくものでした。不思議に思ったのは、現地のスペクテイター達が気味の
悪い程紳士的で、とにかく静かに腕を組んで観戦していることで、どうやらこれはオーストラリア人の気質に原因があ
るようです。このことも、いまひとつ盛り上がりに欠ける理由のようですが、写真を撮るのにはむしろ好都合で、機会
があれば是非また見に行きたいラリーです。また、観戦を楽しめた1番の理由は’プレイ・ドライブ誌’および現地スタ
ッフのおかげで、非常に感謝しております。この手の観戦ツアーは、一時期’プレイ・ドライブ誌’のほか、’RALLY・X
誌’主催などいくつか企画されていたようですが、最小催行人員に達せず中止になったりしてあまり盛り上がってい
ないようです。たしかにツアー代金が高く、まとまった休みが取れないと行けないなど障害はあるかと思いますが、そ
こは好きなことゆえ、万難を排して是非行ってみる価値はあります。大勢行くようになれば、ツアー代金も安くなると
思われますので・・・
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