魅惑のミクロネシア・アイランドクルーズ
(商船三井客船の「にっぽん丸」で横浜〜神戸〜グアム〜パラオ〜サイパン〜横浜〜神戸と廻る船旅)

その内の2004年7月2日から私たちが下船する7月9日までの船旅の様子を日記にしました。(横浜〜パラオまで)

所詮私の個人的な日記なので巡った島などの詳細はほとんど無く(爆)いつもと変わらず船での生活の事などになってしまいました。

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 7月1日(木)出港前日

明日から湖東美歌さんと一緒に船の仕事でグアムとパラオに向かう。

今回のメンバーは美歌さんと私の他にピアノが金山正浩さん、ベースが斉藤正己さん、ドラムが野呂尚史さん。あと演出の藤田修平さんと衣装の十亀まさあきさんの7名が美歌さんのショーの関係者。

夜9時、「にっぽん丸」に乗り込む。(場所は横浜)
明日出港なのだけどお客さんより一足先に船に乗り込む事にした。

以前は横浜港大桟橋は桜木町からバスに乗って行かなければならなかったけど、最近「みなとみらい線」ができて便利になった。(日本大通り駅)

港のあたりにくると夜景がきれい。
しかし地方の港だとほとんどの場合何にもなくて閑散としているのだけど、さすが都会の港。
横浜や神戸が特別なのかも知れないけど、海から見える夜景ってのは実に良い物だ。

丁度今停泊している船の窓から「みなとみらい」のホテルや観覧車が見えるのだ。

しかし考えてみたらなんで東京からじゃなくて横浜から出港なのだろう?
まぁいろんな事情があるのだろうけど実に面倒くさい。

酒と夜食を買って船に乗り込む。
部屋のテレビは衛星放送しか映らないのでちとつまらない。
しかしこれも外海にでると映りが悪くなる。(はたしてどの辺まで見られるのだろう?)

夜12時、ピアノの金山さんが仕事を終えて乗船。
今回、金山さんと相部屋なのだ!(これは大変!(^^;))

金山さんはしっかりスコッチウイスキーを2本持ち込んできた。(偉い!)
その後美歌さんから焼酎の差し入れも頂く。

今日はまだ初日なので私はビールを買って来ただけだったのだけど、結局金山さんのスコッチを頂いて一緒に飲む事になった。(^^;)

深夜1時ベースの斉藤さんが乗船。
自宅から駅までタクシーに乗ったらしいのだけど、そのタクシーに携帯電話を忘れてしまいちょっとすったもんだしてたらしい。(この表現も久しぶりだ)
更に彼は桜木町から船までタクシーでやって来る事になる。

初めは3人で飲み出した物のそのうち斉藤さんは自分の部屋に戻ってしまい、金山さんとさしで飲む。

3時をまわった頃に金山さんが「もう寝ようか」と言い出した。
まだ初日だし(実際は明日出航だからまだ初日とは言えない)今日はこの辺でお開きになるかと思いきや!グラスに酒を注ぐ金山さん。(おーい話が違うじゃん)

何度か「もう寝ましょうか」って台詞はでる物のついつい酒をグラスに注ぐ二人。(ダメじゃん)

結局深夜の4時過ぎまで飲んでしまった。(外は明るくなり始めている)
さっき開けたボトルはもうほとんど入っていない。
「今回はこの2本だけにしようと思ってたんだけど…」と金山さん。
そりゃ無理ってもんですよ。せめて二日で1本くらいにしましょう。(それでも多いかな(爆))

なんだか先が思いやられるなぁ…。まだまだ先は長い。

写真は横浜大桟橋から見えるみなとみらいの夜景。


 7月2日(金)快晴

さっき寝たばかりなのに8時起床。
乗組員食堂で8時15分から朝食なのだ。
自分家じゃないから食事の時間とかスケジュールはきちんと決まっている。

9時05分オーガナイザールーム集合。出国の打ち合わせ。(時間がこまかいんだよね)

一度船から出て出国手続きをするのだ。
まぁ今回乗るスッタフやアーチストだけの手続きだからすんなり済ます。
さっきまで乗っていた船に戻ったのだけど、出国手続きを済ませたのでもう国外扱いになる。
(パスポートは船に預けて乗船証を頂く)

しかし昨日は夜だったから気が付かなかったけど東京湾はやはり汚い。
海の色が焦茶色だ!(こんなところに落っこちたら絶対病気になるぞ!)

11時出港。

台風8号の影響で波が若干高いらしい。
台風8号は名前を「てんてん」と言うらしい。中国語だと思うけど意味は判りません。
以前友達の田口さんがおっしゃっていた様に台風にも毎回名前がつけられるらしいけど、日本の気象庁はテレビやラジオを通じて報道しませんよね。
台風○号なんて言うより名前で言った方がおもしろいのになんで使わないんだろう?(まぁいいや)

操舵室からキャプテンの放送があって、予想に反して波はそれほど高くないとの事。
しかし沖合にでるとやはり揺れる。
船で酔う事はないけど乗ってる間中揺れっぱなしになる訳で、こんな日が一週間以上続くと身体はおかしくなるのだ。

何度か経験した事があるけど陸に降りた時に「陸酔い」ってのにおそわれる。
自分は普通にしているのに地面が揺れて感じるのだ。
と言っても気持ち悪くなったりする訳ではないので平気なんだけど、じっとしていても地面が揺れている様に感じるのは変な物だ。

午前中にスッタフ等のミーティングが行われる。

毎回の事だけど結構これが面倒くさい。
初めて船の仕事をした10数年前より大分規則とかいろんな意味で厳しくなっているのに驚いた。

ゴミの分別は相変わらず面倒なんだけど、船の分別はちょっと変わっている。

燃えるゴミと燃えないゴミなんて簡単なもんじゃない。
ビン、缶、ペットボトルの他に「自然に帰る物」とそうじゃない物って風に分けられる。
紙や割り箸なんかの木、鉄製品は海に投棄しても自然に帰る物として扱う。

ビニールやプラスティックは燃えない物に分けられるんだけど、食べ物のカスがついている物は更にその他のゴミに分けられる。

タバコの吸い殻も別。

一番変わったのは喫煙場所が自分の部屋かデッキ(外です)の灰皿がある場所だけになってしまった。
飲食をする場所は全て禁煙。(これは仕方ないかな)
飲酒も限られた場所だけになってしまっていた。
タバコを吸わない人にとってはどうでも良い事だし好ましい事なのだろけど、お茶を飲む場所でもタバコを吸えないのは愛煙家としてはちと辛いかな。
食堂にある食べ物は持ち出し禁止なので酒のつまみに部屋に持っていく事もできない。
食堂は禁煙だし酒を飲んだらタバコを吸いたくなるのがタバコ吸いの気持ちなんだけど、そんな事は知った事か!って感じ。(^^;)

まぁタバコは吸わない人が増えたし仕方のない事だとは思うけど、部屋で酒を飲むのにつまみが全然ないってのは寂しい。
途中で船を降りて買い出しに行く事も不可能なので暫くはつまみなしで部屋飲みの生活になるでしょう。

16時からホールでショーのリハーサル。
リハが終ってまもなく食事(晩御飯)になるのだけど時間が18時半。
普段そんな時間に晩飯を食べないので困るのだけど、決まった時間に食べないと食事はできないので取り敢えず食べる事する。

もう今日はやる事がないので大浴場に行ってのんびり過ごす事にした。
金山さんは映画館に映画を観にいってしまって私一人で部屋にいたらうとうとと眠りこけてしまった。
(大浴場(サウナもあります)や映画館があるところが客船の良い所)

24時、夜食を食べに食堂に行って酒の御裾分けを頂いて今日は早めに寝る事しにした。
まだ先は長い。始まったばかりだ。

写真は横浜のベイブリッジ。(下を通過中に撮影)


 7月3日(土) 多分快晴

船は良い感じで揺れていて良く眠れる。
昨晩も寝たのは結局4時頃になってしまったけど昼まで寝てしまった。(^^;)

気が付けば神戸に到着して神戸からのお客さんを乗せて既に出港した後だった。

昨日のミーティングの時点で船内が寒いと文句を言う人が多かったのだけど、南に向かう毎に気温が上がっているのだろう、今は冷房なしでは部屋にいれない状態。

昼に起きたので当然朝食は食べ損ねたのだけど、昼は食べておこうと思い金山さんと一緒に起きる。

船にはフィリピン人のクルーも沢山乗っているので乗組員食堂にいくと日本人用とフィリピン人用の2種類の食事がセットされているのだ。
食事は全てバイキングスタイル。(但し食べ放題ではない。おかずは一人一品づつと決まっている)

食事の前に食堂に入ったら必ず手を洗わなければばらない。
特に外国に入国した場合はその国の検査官が乗って来て、ちゃんと手を洗っているか調べるらしいのだ。

面倒なのは手を洗った後でも咳やくしゃみをするのに手で口を押さえたり髪の毛を手で触ったりしたら、また手を洗い直さなければならない。(食べ物を自分のお皿にとる時の話)

どうやらこう言ったところでは人間の身体が一番汚いとされているらしいのだ。(実際そうだろうけど)
確かにここまで衛生管理をきちんとしていたら食中毒や伝染病になる確率は低いだろう。
面倒ではあるけど万が一伝染病に感染している人がいたら、閉ざされた船の世界だからあっという間に広がってしまうかも知れないし…。

因にこの船が完成した当初(15年程前かな?)は私たちの様なアーチスト(エンターティナー)やスタッフは全てお客さんと一緒に同じ食事をしていたのだけど、いろいろあって今では一般のお客さんとは別に乗組員専用の食堂で別メニューの食事をするようになってしまったのだ。

っで、今日はアーチスト(エンターティナー)やいろんなイベントの講師、スタッフを紹介するセレモニーが行われる。
17時30分にホールに集まってリハーサルをして本番は20時30分から。
今日の仕事はそれだけ。(^^;)

仕事となるといやな物だけどここまでやる事がないと退屈で仕方が無い。
たまたまテレビをつけたら野球(日本ハムvs西武戦)をやっていて昼は暇をつぶせたけど、明日はもう日本国内にはいないからテレビも映らないだろう。

増々もってやる事がなくなってしまうけど、のんびり海でも眺めているしかないのだろうか…。

そう言えばいつの間にか海はすごくきれいになっている。
これが本当の海の色なのだと改めて実感するのであります。

写真は大分沖合(奄美大島を通過したあたりだと思う)に行った時に船後方のデッキから撮影したもの。


 7月4日(日)雲はあるけど良い天気

昨晩は深夜2時くらいまで食堂で他のスッタフと飲んでいたのだけど早めに寝た。
それには訳がある。

船では長期クルーズの場合必ず避難訓練があるのだ!
予定通り朝9時に船内放送があり非常ベルがなる。ライフジャケット着用。

何度も経験しているこの避難訓練だけどいつも前の晩に飲み過ぎて出るのが辛い思いをしているので、昨晩は多少酒は控えたつもりだったけどやっぱりまだ酒は残っていた。(う〜気持ち悪い)

しかしそんな気持ち悪い自分とは別に海は実に美しい!
見渡す限り水平線ってのは本当に素晴らしいのだ。

海から登る太陽と海に沈む太陽の両方を見る事ができる。
この経験は船で沖合に行った事がある人しか経験できない訳で、こういう時に贅沢さを実感する。

運が良ければイルカやクジラも見る事ができるけど今回はどうなるのだろう?
昨晩はデッキに出なかったけど、港から出港して数時間は船と一緒に泳ぐ(飛ぶ)「トビウオ」を見る事ができるのだ。
船と同じ進行方向に光る物体が飛ぶのが見られる。それがトビウオなのだ。
(因に最近東京のスーパーでもトビウオは売っているけど未だに食べた事がない)

夜は満天の星空が見えると言いたいところだけど、残念ながら船は常に照明を点けているので思っている程星は見えない。
それでも陸上にいる時よりはずっと沢山の星を見る事はできるのだ。
一度で良いから船の灯りを全て消して欲しいものだ。
おそらく満天の星空がみられるのに…。

今日は船に乗ってから初めて仕事らしい仕事をした。(一回目の湖東美歌のショー)
そう私たちは仕事で船に乗っているのだ。決して遊びで船旅をしている訳ではない。(でもショーは2回しかやらないんだけど…)

美歌さんはいつもと変わらずパワフルで素晴らしいんだけど、今回のクルーズは予想以上にお客さんが少なくてちと寂しい。
ショーを観にくるお客さんと言う事ではなく船に乗っているお客さんその物が少ないのだ。

乗組員、出演者(アーチスト 船ではエンターティナーと呼ぶ)、講師、スタッフなどは総勢100人はいると思う。

因みに今回は私たちの他にハワイアン・ミュージックをやる「アイランドウィンズ」の皆さんやクラシックの演奏をやる「響(ひびき)」の皆さん、フィリピンのダンスバンド「フォードルフィン」の皆さん、更に落語家の「古今亭菊之丞」さん、マジシャン、司会の方(普段はアナウンサー)も乗っている。

いつもは300人程のお客さんが船に乗っているのに今回はかなり少ないらしい。
(講師ってのはエアロビクス、マッサージ、ダンス、マンドリン、カメラ教室などのいろいろなイベントの講師の事。ピアノの調律師や医者も乗っている)

仕事を終えて直に大浴場に行く。 誰もいない。(ラッキー)

船は揺れているので当然風呂も揺れる。(これが気持ちがいい)
海と風呂が一体化してまるで海の中にいる様な錯覚に陥る。(昼だったら外の海もよく見えるんだけど夜は真っ暗だから致し方ない)

風呂上がりにビールを自動販売機で買うのだけど既に免税価格になっているので安いのだ。
とは言っても250mlの缶ビールが160円ってのは日本のディスカウントショップで買うのとあんまり変わらない気もするけどまあいいか…。

外へ出たらどうやら雨が降ったらしい。(デッキが濡れていて誰もいない)
でも今は雲はあるけど満月の月もよく見える。
月の明かりってこんなに明るかったのか?と驚くほど明るい。
船は沖縄と小笠原諸島の中間辺りを通っているらしいけど既に日本を出たのだろうか?
ついに衛星放送も映らなくなった。

明日はいよいよ国外脱出だ!

写真は夜中にスポーツデッキを撮影したもの。(雨が降った後でデッキが濡れていて良い感じ)
美歌さんのショーの写真はありません。


 7月5日(月)今日も良い天気

今日はこれといってやる事が無い。
あるといったら入国手続きの説明会くらいの物。
金山さんや斉藤さんらとデッキに出てひなたぼっこ。

私は荷物を極力減らそうと思っていたので短パンを持って来ていなかった。
しかしここは既に沖縄よりはるか南、外にでたらジーパンだって履いているのが嫌になる。

仕方が無いのでパジャマのズボン(これが短パンなのだ)を履いてデッキですごした。(お客さんたちとは滅多に会わないし、クルーだって昼からパジャマを着ているとは思うまい。(爆))

写真はデッキでMDを聴きながらごきげんで甲羅干をする金山さん。
しかしこの後数時間で彼は真っ赤に日焼けをしてしまうのだ!(私も多少は日焼けをしたと思う)

船の左前方に水しぶきが見えた。 クジラだ!

クジラもイルカも何度か船から見た事があるけど今回は随分と遠くにいるので良く見えないのが残念だ。(双眼鏡でも持ってくれば良かった)
クジラばっかりは水族館では見れないので、こういう時に船に乗ってて良かったと思う。

実は昨日から部屋の時計の時間が一時間進んでいるのだ。
グアムに着いたら当然時差がある訳だけど、船は飛行機と違いゆっくり向かっているので一日に30分づつ時間を進める様にしているのだ。

夜中の2時に時計の針が自動的に進む(2、3分かけて30分進むのだ)というので、私の部屋で斉藤さんも交えて酒を飲みながらその瞬間を待つ。オー!凄い勝手に針がどんどん進んでいくぞ!
(かなり暇人だ(^^;))

まぁこれは昨晩の話で、今日は美歌さんたちも交えて何故か私の部屋でビデオ鑑賞会も含めて(昨日のショーを撮影したやつ)打ち上げをした。
昨日仕事だったのでそのまま打ち上げをしたかったのだけど、美歌さんたちはお客さんやスタッフにつかまってしまい朝まで付き合わされたらしい。

そんな訳で本日第一回目の打ち上げとなったのであります。

夜の8時30分から一緒に仕事で乗っている海田浩之さんのハワイアンバンド「アイランドウィンズ」の演奏を聴いて、その後打ち上げ。
海田さんはハワイアン・ミュージックの第一人者なのだ。

ハワイアンの曲はもちろんの事オリジナルや日本のアーチストの曲もやる楽しいコンサートだった。
歌や演奏も素晴らしいけどやっぱりフラダンスってのが良い。(^^)
私は知らない世界だけど根強いハワイアンファンは老若男女をとわず沢山いるようだ。
今年の3月に行われたハワイアンイベントには3万人の人が集まったというのだから凄い。

っで、打ち上げは私と金山さんの二人部屋に6人が集まって行われたのだけど、他のお客さんもいるので部屋ではあまり騒げない。はずだったけど(^^;)結局朝の6時まで飲み明かす事になってしまったのであります。

船に乗ってから既に5本のボトルが空になっている。
これではいけない…。(^^;)

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