考察 光速度不変の原理
第8章 光速度不変の原理へのアプロ-チ に戻る
考察2 弾と光 に行く
目次
4)マックスウエルの電磁方程式で振幅が変わらないと言う条件
4−1)おさらい
4−3)rotH=ε0(∂E/∂t)から
6) 自縛の式
7)展開
7-1)マックスウエルの方程式
7-2)相対論との接点
8)空間は曲がるの?
9)結論
10)この章のおわりに
付録 ピタゴラスの定理
第1部第7章、及びその「ちょっと一服」に登場する<<大化けをする光達>> 元は15mを0.05μ秒で飛ぶただの光ふたつなのだが、特殊相対性理論では8.66mを0.0289μ秒で飛ぶ光と25.981mを0.0866μ秒で飛ぶ光に化けてしまう。正直書いてみて驚いた! 4割も距離と時間が縮み、7割も距離と時間が伸びる!『光速度不変』のために!
しかしながら 『光速度不変』が正しいとするちゃんとした根拠はあるのか?
オ-ソドックスにはエ-テルがア〜ダ コ〜ダとしながらマイケルソン-モ-レ-の実験を検証するとしたいのだが、本サイトにもあるようにマイケルソン-モ-レ-の実験は危険物であり、扱いを間違えると自爆する危険がある。そして何より厄介なのは「マイケルソン-モ-レ-の実験が間違いであった」としても相対論は痛くも痒くもないことだ。代わりは幾らでも居る。間違ってもマイケルソン-モ-レ-の実験が不定されたら相対論が瓦解するとしてはならない。自爆は犬死なのだ。犬には悪いけど!
それで『光速度不変』が正しいとするちゃんとした根拠はあるのか? マイケルソン-モ-レ-の実験を無視して出来るのか?...........七転八倒の末できると答えよう!
して その根拠は? それがこの論文のテ-マである。コトは相対論だけでは収まらない。
ひょっとしたらアインシュタインが辿ったかもしれない獣道! 王道かもしれないが一方ではトンでもない邪道、脇道、イバラ道、まぁそれは読者の判断です。
これは言葉遊びである。『光速度不変の***』の***は原理である。これを法則、定理、公理と読んでも良いだろうか? そもそも原理、法則、定理、公理とは何なのだ。まずは原理とは辞書では次のように記述されている。
原理;〔principle〕
(1)事象やそれについての認識を成り立たせる、根本となるしくみ。
「多数決の―」「相対性―」
(2)〔哲〕
世界や現象の根本原因・根拠であるもの。
多数決の原理?...確かにこれは「しくみ」だ。でも『光速度不変の原理』の原理はしくみではない。原因・根拠の方だろう。現象の根本原因・根拠、つまり『光速度不変の原理』により、特殊相対性理論が組めて、特殊相対性理論でなければ説明できない現象があると言うことになる。
法則;[ law; rule]
(1)守らねばならないきまり。おきて。
(2)一定の条件のもとで、必ず成立する事物相互の関係。また、それを言い表した言葉や記号。自然法則・化学法則・物理法則・社会法則・経済法則などがある。
守らねばならないきまり。おきて! 汝 盗むなかれ、汝 殺すなかれ..... 神が決めようと、多数決で決めようと、きまりはきまり、おきてはおきて。物理法則にはちょっと縁遠い!
必ず成立する事物相互の関係! 作用反作用の法則?。どちらかと言うと『光速度不変の***』の***は原理の方が優勢だろう。
『光速度不変の原理』により特殊相対性理論を説明できる。ではその『光速度不変の原理』そのものは説明できるか?どうもそうではない!
原理と似ているのに、数学の世界では 公理、定理と言うものがある。
公理;)〔axiom〕
(ア)真なることを証明する必要がないほど自明の事柄であり、それを出発点として他の命題を証明する基本命題。
(イ)数学の理論体系で定理を証明する前提として仮定するいくつかの事柄。
他の命題を証明する基本命題! 命題の中の命題! 万世一系にして神聖で犯すべからず!.....っで 諸々の定理は公理から発する。別にウソを言ってはいない。
定理;[ theorem]
公理に基づき、論証によって証明された命題。また特に、重要なもののみを定理ということがある。
所謂セオリ- ピタゴラスの定理等! ピタゴラスの定理は定理であるから論証によって証明できないといけない。どうするのだったけ? 多分こんな感じだろう。
要するに公理と定理はマスタ-/スレ-ブ(主人と奴隷)の関係がある。
さて『光速度不変の***』の***は原理、法則、定理、公理のどれだ? 言葉遊びである。四角四面に考えなくて 原理に近いでもokとする。 では 定理に近いのか、公理に近いのか?
それは『光速度不変の原理』自体はどう説明できるのか? つまり『光速度不変の原理』を結果として導けるのかと置換えても良い。出来なければ公理、出来れば定理だろう! チョットチョット(^^)
とりあえず「特殊相対性理論の諸定理」は『光速度不変の公理』から導かれるらしい。だが逆に「特殊相対性理論の諸定理」から『光速度不変の公理』を導くことは今のところことごとく失敗してしまった。
『光速度不変の原理』は公理とすると、それは真なることを証明する必要がないほど自明の事柄でなければならず、定理でないから『光速度不変の原理』は論証によって証明された命題にはなり得ない。これは困る。困るのだが、事実のようだ。
この長々としたくだらない話は詰まるところ、相対論解釈本の作者と読者の温度差を考えるのに好都合だ。
相対論解釈本の作者は『光速度不変の原理』を自明の事柄として扱うようだ。特殊相対性理論が正しい=『光速度不変の原理』も正しい と無邪気に扱っている気がしてならない。古くは胡散臭いマイケルソン-モ-レ-の勝手な解釈、最近ではGSPあたりを取り上げて だから『光速度不変の原理』は成り立つと証明したツモリになっているものが多い。真正面から取り上げずに状況証拠で固めるツモリだろうか? 人のことは言えない。我サイトでも『光速度不変の原理』は成り立つとポンと仮定して論を進めている。実を言えばそうしないと特殊相対性理論が展開できない。一応特殊相対性理論らしきものを述べた後だから改めて考えることにする。
しかしながら。一般常識で言えば『光速度不変』は真なることを証明する必要がないほど自明の事柄ではない。『光速度不変』はやはり証明する必要がある事柄であろう。それにはどうやら 「特殊相対性理論」から『光速度不変』を導くことは諦めた方が良い。
ではできるのか?
我サイトでは一応マックスウエルの電磁方程式を扱っている。せいぜい言葉の上でしか『光速度不変』を導くことしか出来なかったが再度取り上げて見る。
4)マックスウエルの電磁方程式で振幅が変わらないと言う条件
この部分は『第6章光速度不変の謎』も参照してください。
4−1)おさらい
これはサイトに展開した条件である。マックスウェル電磁方程式は次の4個の式でできている。太文字はベクトルを示す。
divD=ρ divB=0 rotE=-∂B/∂t rotH=I+∂D/∂t
D;電束密度 B;磁束密度 E;電場 H;磁場 ρ;電荷 I;電流
divやrotは発散や回転と呼ばれる演算子
このうち rotE=-∂B/∂t rotH=I+∂D/∂t が電磁波の解に関係する。
D;電束密度 E;電場 D=ε0E ε0;真空の誘電率
B;磁束密度 H;磁場 B=μ0H μ0;真空の透磁率
の関係から
rotE=-μ0(∂H/∂t) rotH=ε0(∂E/∂t)これから直接電磁波の解が得られる。
電場ベクトルEをEy成分のみ つまりEy(x、t)のベクトルとすればrotEの成分は∂Ey/∂xのみになる。これは付録の『rot絵巻』に詳しく載せている。
これにrotE=-μ0(∂H/∂t)を考慮すれば電磁ベクトルHはHz成分のみ つまりHz(x、t)のベクトルとなる。
つまりrotE=-μ0(∂H/∂t) は成分で書けば
∂Ey(x,t)/∂x=-μ0(∂Hz(x,t)/∂t) 式1) となる。
今 Ey=Asin(B(x-Ct)) とすれば 式1) より
Ey=Asin(B(x-Ct)) → ∂Ey/∂x=ABcos(B(x-Ct))
ABcos(B(x-Ct))=-μ0(∂Hz/∂t) → (∂Hz/∂t)=-ABcos(B(x-Ct))/μ0
→Hz=-(AB/μ0)∫cos(B(x-Ct))∂t=(A/(Cμ0))sin(B(x-Ct)) ;積分定数=0とする。
つまり 電場をEy=Asin(B(x-Ct)) とすれば電磁場はHz=(A/(Cμ0))sin(B(x-Ct)) となる。

ここに振幅だけ注目すれば Hz/Ey=1/(Cμ0)となる。後に証明されるC^2μ0ε0=1 を考慮すれば Hz/Ey=√(ε0/μ0) である。
これは成分Eyのみを持つ電場から式1)により成分Hzのみを持つ電磁場が影のように作られる事を意味しており、その振幅倍率は1/(Cμ0) であると言える。
4−3)rotH=ε0(∂E/∂t)から
電磁ベクトルHをEz成分のみ つまりHz(x、t)のベクトルとすればrotHの成分は-∂Hz/∂xのみになる。
よって同じようにrotH=ε0(∂E/∂t) は成分で書けば
-∂Hz(x,t)/∂x=ε0(∂Ey(x,t)/∂t) 式2) となる。
そして Hz=A'sin(B(x-Ct)) とすれば 式2) より
Hz=A'sin(B(x-Ct)) → -∂Hz(x,t)/∂x=-A'Bcos(B(x-Ct))
-A'cos(B(x-Ct))=ε0(∂Ey(x,t)/∂t) →∂Ey(x,t)/∂t=-(A'/ε0)cos(B(x-Ct))
→Ey(x,t)=-(A'B/ε0)∫cos(B(x-Ct))∂t=(A'/(Cε0))sin(B(x-Ct)) ;積分定数=0とする。
この計算はHz→Eyを出しているのだがここも振幅だけ注目すればHz/Ey=1/(Cε0)である。

これも成分Hzのみを持つ電磁場から式2)により成分Hyのみを持つ電場が影のように作られる事を意味しており、その振幅倍率は1/(Cε0) であると言える。これも後に証明されるC^2μ0ε0=1 を考慮すれば Hz/Ey=√(μ0/ε0) である。
よってEy→Hzにおいて振幅は 1/(Cμ0)倍変わり、Hz→Eyにおいては振幅は 1/(Cε0)倍変わる。すると連続してEy→Hz→Eyにおいては振幅は1/(Cμ0)*1/(Cε0)倍変わることになる。だがこの時もとEyは結果のEyと同じでなければならない。すなわち1/(Cμ0)*1/(Cε0)=1(倍)でなければならない。
よってC^2μ0ε0=1となりこれからC=1/√(1/(μ0ε0))となる。ここにおいて光速度Cは誘電率ε0と透磁率μ0と密接に関係する。マックスウエルの電磁方程式で振幅が変わらないと言う条件はそのまま光速度C=1/√(μ0ε0)となる。ならばμ0,ε0が空間の物理量でありしかも不変であるなら光速度も不変となる。
つまり光速度が不変であるなら空間の物理量μ0,ε0も不変である。ロ-レンツ変換に対しても不変であることになる。
光速度とは光の速度である。だから光速度不変の原理とは光の速度が光源の運動や観測者の移動にかかわらず観測者には同じに観測されることである。...となるだろうがちょっと待って欲しい。この話は7)の展開で扱う。
光には弱い光も強い光もあるし、青い光も赤い光もある。そんな光の種類にかかわらずまず速度が一定で変わらないことでもある。
これを人間に例えれば分かり易い。子供もいれば老人もいる。太った人もいればやせた人もいる。そんな人をランダムに選んで100m走ってもらう。当然速い人も遅い人もいるし、中には100m走れなくて歩く人もいるからバラバラな速度になるだろう。人間には「走速度不変の原理?」は成り立たない。光は弱い光も強い光も青い光も赤い光もあるにもかかわらず何ゆえ速度が不変なのか?
こんなことを言い出すのは我サイトくらいだろう(^^)
マックスウエルの電磁方程式はその答えになる。まず青い光や赤い光、周波数は光速度とは無関係な量である。そして光の強弱、振幅は一定であればC^2μ0ε0=1となり、これよりμ0ε0が一定なら光速度も一定でなければならなくなる。これがマックスウエルの電磁方程式が実験家に支持される所以である。なお光の強弱が一定とは光を光子レベルで見た時の話である。光は並の波ではないのである。
近代に入り光速度が正確に測れるようになると光の種類にかかわらず光速度が一定であることは当たり前になった。これに違和感がないのは音速も、大きい音,小さい音、高い音、低い音と言った音の種類にかかわらず一定であることを知っているからかもしれない。光の種類に関わらず光速度は一定と言う意味では『光速度不変』は真なることを証明する必要がないほど自明の事柄であり、まぁ公理である。
もちろん 光の種類に関わらず光速度は一定と言う意味での『光速度不変』は光源の運動や観測者の移動にかかわらず光速度は一定と言う意味の『光速度不変』とまるで違う。違うのだが、マックスウエルの電磁方程式はその相対論的光速度不変まで証明してしまう。オイオイ説明して行く。
まぁ そう言うわけで
光は電場Eと磁場Hがペアとなって構成されている。ペアのまま空中を飛ぶ。そしてペアを維持することにより安定する。似たもの夫婦みたいなものだろうか?
ところで電場Eから磁場Hが生じて磁場Hが電場Eに影響を与えることはとどのつまり電場E自身が電場Eに影響を与えることに他ならない。その辺を整理する。
6) 自縛の式
マックスウエルの電磁方程式は結局図のような関係になる。すなわち電場Eが与えられるとそれによりrotEが出てきて
∂Ey(x,t)/∂x=-μ0(∂Hz(x,t)/∂t) 式1)
により磁場Hが決まってしまう。
その磁場HがまたrotHに変身して
-∂Hz(x,t)/∂x=ε0(∂Ey(x,t)/∂t) 式2)
により電場Eが決まってしまう。
とどのつまり電場E自身が電場Eに影響を与えている。
光速度で飛ぶ光の振幅は一定である。その理由はある振幅を持つEyからHzが生じてそのHzからEyが再構成される。Eyは自分の影のようなHzに支配される。言わば自縄自縛である。ただし自縄自縛で金縛りにあって身動きが出来ないのではなく止まることができない。
そうすると上の図のように E→H→E の関係ではなくE自身がアル関係を持っていることになる。
それは
式1)の両辺に 1/μ0をかけて両辺をxで変微分すると
(1/μ0)∂2Ey(x,t)/∂x2=-(∂2Hz(x,t)/∂x∂t) 式1')
式2)の両辺をtで変微分すると
-∂2Hz(x,t)/∂x∂t=ε0(∂2Ey(x,t)/∂t2) 式2')
式1’),2’)をそのまま足して整理すると
∂2Ey(x,t)/∂x2=ε0μ0(∂2Ey(x,t)/∂t2) 式3)
とすることで得られる。
ここでもEy(x,t)=Asin(B(x-Ct)) とすれば 式3)は
-AB^2sin(B(x-Ct))=-AB^2C^2ε0μ0sin(B(x-Ct))
となるから C^2ε0μ0=1 としなければならない。よってε0μ0=1/C^2 とすると式3)は
∂2Ey(x,t)/∂x2=∂2Ey(x,t)/∂(Ct)2 式4)
と言うスッキリした式になる。Hz(x,t)についても同じように成り立つ。
∂2Hz(x,t)/∂x2=∂2Hz(x,t)/∂(Ct)2 式5)
ここで奇妙なことに気付く!
∂Ey(x,t)/∂x=-μ0(∂Hz(x,t)/∂t) 式1)
-∂Hz(x,t)/∂x=ε0(∂Ey(x,t)/∂t) 式2)
のペアから
∂2Ey(x,t)/∂x2=∂2Ey(x,t)/∂(Ct)2 式4)
∂2Hz(x,t)/∂x2=∂2Hz(x,t)/∂(Ct)2 式5)
は導けるのだが 式4)と式5)から式1)と式2)は導けない。
7)展開
7-1)マックスウエルの方程式
ここまでマックスウエルの方程式である。そしてここからが相対論と電磁方程式の分かれ目である。この式でも抜けているのだが、相対論に入るともはや ε0;真空の誘電率 μ0;真空の透磁率 は登場しない。そして光速度が不変なのはそう言う風に空間が成り立っているからと言わんばかりの論調に変わってしまう。
相対論に入る前にマックスウエルの方程式では光をどう扱えるのか まとめておこう。
光の種類に関わらず光速度は一定と言うことはマックスウエルの方程式から証明できる。それは光とはかならずマックスウエルの電磁方程式を満足する物であるからだ。この理屈を押し通すと光とはかならずマックスウエルの電磁方程式を満足する物でなければならないことになる。
だとすれば..光源が静止していようと動いていようと、観測者が静止していようと動いていようとかならずマックスウエルの電磁方程式を満足する物でなければならない。
はたしてそう言えるのか? 今回新しく出した式4)を検証する。
∂2Ey(x,t)/∂x2=∂2Ey(x,t)/∂(Ct)2 式4)
この式ではEyをsin関数とすると振幅は最初から変わらない。これを電場Ey自身が光である条件とみなす。Eyはxとtの関数である。
例えば Ey=x-Vt とする。計算結果は明らかで ∂2Ey(x,t)/∂x2=0 ∂2Ey(x,t)/∂(Ct)2=0 だろう。式4)は成り立っているのだがこれでは光にならない。式1),2)でも Ey=0、Hz=0 で成り立つがこれも光ではない。マックスウエルの電磁方程式を満足すると言う条件は「計算すれば常に0になる」は省くことが必要だ。
ところでこの式で光速度を C+V としてこの式を満足させることが出来るだろうか? 式4)もマックスウエルの電磁方程式なのだから。
簡単にsin(x-(C+V)t)とするだけではモチロン満足しない。 右辺=(∂2Ey(x,t)/∂t2)/C2 とすれば 右辺=-sin(x-(C+v)t)(C+V)^2/C^2 となって 左辺=-sin(x-(C+V)t) となる。 左辺≠右辺だ。
右辺と左辺を合わせるには V=0 とするか もしくはxを(1+V/C)倍にしてsin(x(1+V/C)-(C+V)t) とするしかない。
ところが
sin(x(1+V/C)-(C+V)t)
=sin(x-Ct+(V/C)(x-Ct))
=sin{(1+V/C)(x-Ct))}
=sin(B(x-Ct)} B;1+V/C
となる。すなわち 光速度Cを C+V に見えるように操作しようとすると速度が上がらずに周波数が変化する。Bが大きくなることは周波数も大きくなる。光源を観測者に速度Vで近づけると光速度はC+Vに上がらなくて相変わらずCのままなのであるが周波数が変化して青っぽい光になるわけだ。
もちろん光源を観測者に速度Vで遠ざける場合は赤っぽい光になる。なんと式4)は光のドップラ-効果まで予言しながらガンコに『光速度不変』を維持し続ける式なのである。
7-2)相対論との接点
ところでこれを相対論としてどう扱うべきか?
困ったことに空間をうまく設置しないと『光速度不変』は成り立たない。光速度も速度である以上常識的なガリレオ変換ではC+V、C-Vの光速度が出ないといけない。
まずは式4),5)は電磁方程式から導かれるのを見たばかりだが、
∂2Ey(x,t)/∂x2=∂2Ey(x,t)/∂(Ct)2 式4)
∂2Hz(x,t)/∂x2=∂2Hz(x,t)/∂(Ct)2 式5)
これを相対論からみれば式4),5)が常に成り立つ条件として x←→Ct が上げられる。つまり式4),5)の xとCt を入換えても式は変わらない。ここに空間座標x,y,zがある時第4の座標としてCtを持ってきて4次元座標を設計する根拠となす。
そして光が常に光速度である条件を付加する。その条件とは実にあっけないものである。
系(x、t)で光速度はCであったとする。→ x=Ct
系(x'、t')でも光速度はCであったとする。→ x'=Ct'
よって系(x、t)と系(x'、t')両方とも光速度は同じであれば
x'/x=t'/t
つまり距離xと時間tが同じ割合で増減すれば良い。この条件は上記 7-1)マックスウエルの方程式 からでも導ける。
同じ割合で伸び縮むと言う条件を図示するとこうなる。
図ではxの代わりにx/C,Ctの代わりにtで表している。左側の図はもはやロ-レンツ変換の一歩手前である。これから本文のサイトに従えばロ-レンツ変換は導ける。(^α^)
何の事はない。特殊相対論とはマックスウエルの電磁方程式をより完全にするための補完理論である。
特殊相対論においてマックスウエルの電磁方程式は「生みの親」なのである。そして一方通行である。
確かにコイツは援助交際だ。(^^)
8)空間が曲がるの?
ところでだ!特殊相対性理論は『光速度不変の原理』を実現させるように空間を捻じ曲げたのだと言う主張がある。
本当に空間が曲がるのならそれは一般相対性理論により重力が発生するだろう。空間が曲がると言うのはどうも正確ではない。
ではロ-レンツ変換での空間の変化、変換とは何だろうか? すぐ上の図で正方形がひし形になるのはどう考えるべきなのか?
良いたとえではないかもしれないが机の上に長方形の紙を置いてそれを眺めたとしよう。我々の目には四角い紙が見えているのか? 四角い紙は見えないはずだ! 図のようにひし形の紙が見えるはずだ。
紙がひし形に見えるからと言って本当に紙がひし形になるわけではない。ひし形に見えるのはひし形に見えるだけである。もちろん紙に書かれた図形もそれなりに曲がって見える。それがロ-レンツ変換なのだ!
9)結論
最初に述べたように一応特殊相対性理論らしきものを述べた後だから改めて『光速度不変』とは何かを考えた。我サイトでも『光速度不変の原理』は成り立つとポンと仮定して論を進めている。本当は数学的な公理や定理の諸関係を考慮しながら理性的に理論を進めるべきだろう。だがそれは不可能である。そこで足止めすると特殊相対論全体の把握ができない。仮定で良い。『光速度不変の原理』は正しいとして一回は特殊相対論を理解して見る。
ただし悪魔に魂を売り渡してはならない! ブッシュの言うことを信じてはならない!
『光速度不変の原理』は正しいと仮定しただけだ。正しいと確信したわけではない。だから改めて『光速度不変』とは何かを考える。考えた結果マックスウエルの電磁方程式は特殊相対論が誕生する前に特殊相対論の条件を満たしていたことになった。驚くことにマックスウエルの電磁方程式の要請から特殊相対性理論は生まれた。
本サイトでは『光速度不変の原理』はマックスウエルの電磁方程式と特殊相対論では言葉の上でしか、首の皮1枚しか繋がってないと述べた。第1部第7章「真実かトリックか 同時性の相対性」のぉ〜...「ちょっと一服」では首の皮2枚くらいになったと述べた。そうするとこれで3枚目か?
人によってはまだ『光速度不変の原理』は認めないゾと言うかもしれない。それはそれで良い。我々にしても数学的な公理と定理の関係のように『光速度不変の原理』を厳密に構築するまでには至っていない。この章も肝心な部分はまだ屁理屈に近い。まだ首の皮3枚目なのだ。『光速度不変の原理』自体 まだ謎を秘めた原理である。反対意見も賛成意見も謎の解明に役立つなら多いに出すべきだ。
まぁ 中にはマックスウエルは絶対に正しい、アインシュタインは間違っていると言う理解に苦しむのもあるのだが...
実際問題として『光速度不変』を認めない主張は後を経たない。それに対して何故か反論は些細な記述不備をとらえて擬似科学だと誹謗中傷し、その擬似科学と同じレベルで争った挙句に『光速度不変』が正しい証拠として『特殊相対性理論』が正しいとされている観測結果を持ち出すらしい。方法論としての程度が低過ぎる。
『光速度不変』を認めない主張には高所恐怖...じゃなかった...高所大所から論じなければならない。最低条件としてはマックスウエルの電磁方程式から解説すべきだ。
それに対してどちらかと言えば擬似科学だと誹謗した以上の擬似科学を展開する傾向にある。些細な記述不備を問題とせず、と言うより記述不備をチャンと訂正した上で、まともに取り組んだ反論に出会ったことはない。
10)この章のおわりに
早い話、マックスウエルの電磁方程式がどこまで特殊相対性理論に肉薄するのかを『光速度不変の原理』を見据えながら考えたわけである。最初に述べたように通常の解説は『光速度不変の原理』をとにかく信じることから始まる。そこに科学はない。代わりに宗教がある。一石山、相対寺、宗派は騒動宗(^_^)?
『光速度不変の原理』には胡散臭さが付きまとう。原因はハッキリしている。記述不備満載の胡散臭さが抜けないマオケルソン-モ-レ-の実験を元にして『光速度不変の原理』を説明する方がもともと無謀だ。如何に特殊相対性理論が正しかろうとこれでは結果論である。結果としては正しいが途中の論理が抜けている。これは科学の敗北だろう。っで宗教が顔を出す!
マオケルソン-モ-レ-の実験をエ-テルを絡めてもっともらしく説明する必要はどこにもない。たとえそんなアホな時代があったとしてもである。
もっともらしい科学論で科学とはHowを追求するがWhyは追及しないと言うのがある。その結果が上記の問題を野放しにする。一見科学が発展しているように見えるが発展しているのは応用技術であり科学ではない。むしろここ100年間退化しているのではないか? 科学思想的には!
もちろん これで終りではない。一般相対性理論における光速度と重力の関係ははたしてこの考えで解けるのか?......がある。 これは次回とする。
その前に「考察2 弾と光」をアップしました。H16.09.19
付録 ピタゴラスの定理
辺の長さがA,B,Cである直角三角形を考える。その面積は
A*B/2
である。
図の四角形の総面積はC^2である。それは上記三角形が4個と1辺が(B-A)の正四角形から出来ている。
よって面積の関係で
C^2=(A*B/2)*4+(B-A)^2
が成り立つ。この式の右辺を展開するとA^2+B^2となるから A^2+B^2=C^2 である。end