ブラック

第4章 ブラックホ−ルへの道

逆説の相対性理論 第3部に戻る

第3章 テンソルの散策に戻る

第5章 アインシュタインの方程式に行く


ブラックホ−ルへの道

テンソルの園は如何でしたか? なんとも抽象的なものばかりですみません。

 昔、当時の森首相がそんな言葉はないと言っていた正常心(?)を取り戻すべく、物理の世界に戻ります。とは言っても何時の間にかまたまたテンソルと戯れてしまいますけど。

  本船(?)はこれよりテンソルの微分を通り、曲率テンソル、計量テンソルを経て一般相対性理論の入り口に向かいます。右に左に大きく揺れると思いますからご注意下さい。

 なお 第3章同様に 途中でヘタルかもしれませんが その時はよろしく!

チョンチョン


目次

4−1)共変ベクトルの実際

   4−1−1)電界は共変ベクトルである。

   4−1−2)「光速度不変の謎」ふたたび

       一服のかわり 「寄り道」 光速度不変 奥の院 参照

4−2)共変微分    

   4−2−1)共変微分

   4−2−2)アフィン係数 Γ(ガンマ)

   4−2−3)共変ベクトルの共変微分

   4−2−4) アフィン変換(おまけ)

   4−2−5)アフィンのまとめ

     ちょっと一服じゃない 「とりえず 一服

4−3)曲率テンソル  

   4−3−1) 2回共変微分μυAα≠∇υμAαと言うこと

   4−3−2)曲率テンソル

4−4) 微分と言うこと

   4−4−1)偏微分 ∂Z/∂X

  4−4−2)微分dZ/dX

  4−4−3)∂Z/∂XとdZ/dXと共変微分

  4−4−4)2Z/dXdY と d2Z/dYdX

   4−4−5)空間を曲げるト?

4−5) この章の終りに

      やはり ここで区切る。このまま続けるにはちと問題が多いのだ。

     眞(?) ちょっと一服「アインシュタインの方程式」 次章へのさそい!


4−1)共変ベクトルの実際

   4−1−1)電界は共変ベクトルである。

電界Eは共変ベクトルである。といきなり言ってもピンと来ないかもしれない。(来る人もある?)

とりあえず、電界Eは共変ベクトルであると仮定しよう。共変ベクトルであるからあるスカラ−量φ(X)を考えると電界Eの成分は

Ex=-∂φ(X)/x,Ey=-∂φ(X)/∂y,Ez=-∂φ(X)/∂zとなる。

φ(X)としては空中の電位を考えれば良かろう。

これは電界=-∇電位 と言うことである.。

注意;−(マイナス)をつけたのは電界=-∇電位 に合わせるためで数学上は

−(マイナス)は必要ありません。

 

Eは共変ベクトルであるから Eμ'(X')=(∂Xυ/∂Xμ')Eυ(X)が成り立つ。

それをEυ(X)=Eμ'(X')(∂Xμ'/∂Xυ)と変形して上式に代入すると

E=-Eμ'(X')(∂Xμ'/∂x) E=-Eμ'(X')(∂Xμ'/∂y) E=-Eμ'(X')(∂Xμ'/∂z)

これをちょっと書きなおすと

E=-(Eμ'(X')∂Xμ')/∂x E=-(Eμ'(X')∂Xμ')/∂y E=-(Eμ'(X')∂Xμ')/∂z

 共通する−Eμ'(X')∂Xμ'φ'(X')とおけばもとに戻る。試してミテミテ!

ところで−Eμ'(X')∂Xμ'φ'(X')とはEμ'(X')=−∂φ'(X')/∂Xμ'と言うことである.。

これは電界’=-∇電位’ と言うことである.。

ある系から見た共変ベクトル電界=-∇電位は別の系から見ても共変ベクトル電界’=-∇電位’である。つまり電界の式(定義)は変わらない(=共変)である。すなわち電界Eは共変ベクトルである。

寄り道だが、物理では電場と電界は区別しない。どちらもelectoric−fieldの訳語だ。実はパクパクは知らなかった。(出展;「電磁波とはなにか」 後藤尚久著 ブル−ブックス より)

   4−1−2)「光速度不変の謎」ふたたび

電磁気学は電界、磁界から始まるのでどうもやり難いのだが、磁界も同様共変ベクトルとする。さて「光速度不変の謎」ではrotE=-μ(∂H/∂t)  rotH(∂E/∂t) を出発点とした。

もう一度マックスウェルの電磁方程式を解こう。まず基準系で光の進行方向をX軸とする。すると電界、磁界のX成分 Ex,Hxは0になる。

そして電界はY成分のみ0でなく、Y成分はX,Tの関数とする。つまりEy=Ey(X,T)  Ex=Ez=0

同じく磁界をZ成分のみ0でなく、Z成分はX,Tの関数とする。つまりHz=Hz(X,T)  Hx=Hy=0

rotE=-μ(∂H/∂t)ではrotEは分解して(∂Ez/∂y-∂Ey/∂z)+(∂Ex/∂z-∂Ez/∂x)+(∂Ey/∂x-∂Ex/∂y)であるが上記の関係から(∂Ey/∂x)しか残らない。は基本ベクトルであるから残っている(∂Ey/∂x)はZ方向の成分である。

よってrotE=-μ(∂H/∂t)は成分だけを書くと(∂Ey/∂x)=-μ(∂Hz/∂t)となる。

rotH(∂E/∂t)も同じ方法を取ると(∂Hz/∂x)=-ε(∂Ey/∂t)となる。

これより(∂2Ey/∂x2)=με(∂2Ey/∂t2)となり、Eyの解をEy=asin(x-ct)とすればa;振幅(スカラ-)c2με=1であれば良いことになる。もちろんこれはc=1/√(με)を表している。endだよ!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

それでこれを別の系から眺める。

電界、磁界とも共変ベクトルであるからEμ'(X')=(∂Xυ/∂Xμ')Eυ(X)とHμ'(X')=(∂Xυ/∂Xμ')Hυ(X)が成り立つ。

ややこしくなるから系の変換はX軸(光の進行方向)のみ変わるとする。すなわち

X'=X'(X,T)≠X T'=T'(X,T)≠T Y'=Y Z'=Z

 

μ=1の時XμX Eμ'(X')=Ex’とおけるからEx'=(∂Xυ/∂X')Eυ

ところがEυυ=1,2,3 (=x、y、z)のうち0でないのはEy(υ=2)のみである。

しかしEx'=(∂Y/∂X')Eyは(∂Y/∂X')が0である。

よってE'=0 Ez'=0 同じく H'=0 Hy'=0である。

 

μ=2の時Xμ=Y Eμ'(X')=Ey’とおけるからEy'=(∂Xυ/∂Y')Eυ

(∂Xυ/∂Y')で0にならないのはυ=2のみである。

つまりEy'=(∂Y/∂Y')Ey→Ey'=Ey 同じく Hz'=Hzである。

 

以上の結果をまとめると

Ey=Ey(X,T)  Ex=Ez=0 →Ey’(X’,T’)=Ey(X,T)  Ex’=Ez’=0

Hz=Hz(X,T)  Hx=Hy=0 →Hz’(X’,T’)=Hz(X,T)  Hx’=Hy’=0

なんのことはない!! 早い話 もとのEy,Hz..式にみんな ’(ダッシュ)がついただけ!

 そうするとマックスウェルの式はrotE=-μ(∂H/∂t)  rotH(∂E/∂t)は

rotE=-μ(∂H/∂t)  rotH(∂E/∂t)に堂々と置き変えることができる。

 μεを変更する必然性がない...というより変更できない。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

これはものすごく重要なことだ。どの系からみてもマックスウェルの式は変わらない。..だけじやなくμεも変更できない。どの系からみても誘電率εと透磁率μは同じだ。

(∂2Ey'/∂x'2)=με(∂2Ey'/∂t'2)となり、Ey'はEy'=asin(x'-ct')とすればa;振幅(スカラ-)

c2με=1が出ることは自明なのである。別の系からみても光速度は不変なのだ。

  ワカルだワカランだと言う前に騙されたような感じになるが、これを覆すことはできない。

  しかもただX軸のみの変更であり、慣性系は勿論、加速度系でも成り立つし、超光速でも???

う〜む  恐るべし 共変ベクトル!

余談だがrotの覚え方は図のような行列式もどきが良い。

i j kは基本ベクトルである。

rotAのx成分は基本ベクトル  の係数であり、iを通過する

赤い線上の演算子と成分を合成した∂Az/∂yから

青い線上の演算子と成分を合成した∂Ay/∂zを引けば良い。

−−−−−−−−−−−−

一服のかわり 「寄り道」 光速度不変 奥の院 参照

4−2)共変微分

     4−2−1)共変微分

 共変ベクトルは微分に対して共変であるから上記のような操作が可能であったと言いたいところだが後に書くように本当はそうではない。ただEY以外はすべて0、HZ以外は全て0としたので以下に述べるアフィン係数が出てこなかっただけである。反変ベクトルとなると はなからうまくいかない。!

 反変ベクトルと共変ベクトルは基本的に異なる。反変ベクトルは座標の値そのものが成分であるから任意の2点を取れば必ずどこかの成分が異なる。

 偏微分ではある反変ベクトル関数Aμ(X)があったとすると、その偏微分∂Aμ(X)/∂Xυはどうなるのか?

問題を言い換えれば∂Aμ(X)/∂Xυは反変ベクトルなのか共変ベクトルなのか

一般の微分(定義)は  ∂Aμ(X)/∂Xυ=Lim(1/X){Aμ(XυX)-Aμ(Xυ)}

と書ける。この∂Aμ(X)/∂Xυ自身は形式上添え字がふたつだが本来は添え字ひとつのベクトルである。

これが反変ベクトルなら反変ベクトルの性質 すなわち

Bμ(∂Xμ/∂Xα)Bα ただし Bμ∂Aμ(X)/∂Xυを満足しなければならない。

これをもっと数学的に直せば

(∂Aμ(X)/∂Xυ)(∂Xμ/∂Xα)(∂Xυ/∂Xβ)(∂Aα(X)/∂Xβ)

でなければならない。けれどもそうなってない。反変ベクトルではない...ン?

 

そうなってないとはどうして分かる? 順に解いて行こう。

まず Aμ(X)(∂Xμ/∂Xα)Aα(X) ダァ〜 (アントニオ イノキ調)

よって(∂Aμ(X)/∂Xυ)(∂(∂Xμ/∂Xα)/∂Xυ)Aα(X)+(∂Xμ/∂Xα)(∂Aα(X)/∂Xυ)

=(∂X2μ/∂Xα∂Xυ)Aα(X)+(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)(∂Aα(X)/∂Xβ)

もう 良いだろう。収拾がつかないくらい合わない!

何が問題なのか? 整理する!

 ある反変ベクトルAμ(X)が偏微分可能としよう。当然Aμ(X)を座標変換した反変ベクトルAα(X)も偏微分可能でなければなるまい。

 そしてAμ(X)を偏微分したベクトルはAα(X)を偏微分したベクトルと大きさや方向は異なってもかまわないが同じ種類のベクトルでなければなるまい。そのベクトルは反変ではない。ではナンなのか?そしてどうするのか?

なんと偏微分の定義を変えてしまう!!!!!!!

偏微分できて、しかも偏微分の結果がやはりベクトル(反変ではない)である場合、

そう言う偏微分を共変微分と言う。

共変微分はυAμと書かれる。

そしてυAμ∂Aμ(X)/∂XυAλΓμλυと定義される。

普通の偏微分に比べてAλΓμλυだけ余分につく。

このΓμλυこそがアフィン係数 Γ(ガンマ)なのである。

そしてこのυAμ自身は添え字の位値が示すように混合ベクトル(?)である。

注意;ベクトルは本来添え字ひとつのテンソルであるから

反変ベクトルか共変ベクトルである。

混合ベクトル(?)は本来あり得ない。υAμは実質としては共変ベクトルなのだが

形式上では混合ベクトル(?)として扱う(苦肉の策)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

     4−2−2)アフィン係数 Γ(ガンマ)

 要するにアフィン係数 Γ(ガンマ)はυAμ(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)βAαでなければならないためにある。υAμ(∂Xμ/∂Xα)(∂Xυ/∂Xβ)βAαではない。注意して欲しい。混合ベクトル(?)である。

 一方υAμ∂Aμ(X)/∂XυAλΓμλυ  βAα∂Aα(X)/∂XβAγΓαγβである。

つまり

∂Aμ(X)/∂XυAλΓμλυ(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ){∂Aα(X)/∂XβAγΓαγβ};元式

これを計算する!..その前にAα(X)(∂Xα/∂Xμ)Aμ(X)だから

∂Aα(X)/∂Xβ(∂X2α/∂Xμ∂Xβ)Aμ(X)+(∂Xα/∂Xμ)∂Aμ(X)/∂Xβ

(∂X2α/∂Xμ∂Xβ)Aμ(X)+(∂Xα/∂Xμ)(∂Xυ/∂Xβ)(∂Aμ(X)/∂Xυ)

これを右辺に代入すればAα(X)が消えてくれる。

右辺=(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ){(∂X2α/∂Xμ∂Xβ)Aμ(X)

+(∂Xα/∂Xμ)(∂Xυ/∂Xβ)(∂Aμ(X)/∂Xυ)

AγΓαγβ}

(∂Xμ/∂Xα)(∂Xυ/∂Xβ)(∂X2α/∂Xμ∂Xβ)Aμ(X)

+(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)(∂Xα/∂Xμ)(∂Xυ/∂Xβ)(∂Aμ(X)/∂Xυ)

+(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)AγΓαγβ

=上記第2項は赤青の係数を見ると打ち消し合い

(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)(∂Xα/∂Xμ)(∂Xυ/∂Xβ)(∂Aμ(X)/∂Xυ)

(∂Aμ(X)/∂Xυ)になる。

−−−−−−−−−−−−−−−−

よって元式は両辺から∂Aμ(X)/∂Xυが消えて

AλΓμλυ(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)(∂X2α/∂Xμ∂Xβ)Aμ(X)

+(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)AγΓαγβ

Aλ,Aμ,Aγは反変であるから

Aμ(∂Xμ/∂Xλ)Aλ

Aγ(∂Xγ/∂Xλ)Aλ

が常に成り立ち その結果

AλΓμλυ(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)(∂X2α/∂Xμ∂Xβ)(∂Xμ/∂Xλ)Aλ

+(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)(∂Xγ/∂Xλ)AλΓαγβ

が常に成り立ち その結果共通のAλが省略できる。

Γμλυ(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)(∂Xμ/∂Xλ)(∂X2α/∂Xμ∂Xβ)

+(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)(∂Xγ/∂Xλαγβ

右辺第1項は

(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)(∂Xμ/∂Xλ)(∂X2α/∂Xμ∂Xβ)

=(∂Xμ/∂Xα)(∂X2α/∂Xλ∂Xυ)

右辺第2項を順番を入れ替え

(∂Xμ/∂Xα)(∂Xβ/∂Xυ)(∂Xγ/∂Xλαγβ

∂Xμ/∂Xα)(∂Xγ/∂Xλ)(∂Xβ/∂Xυαγβ

また右辺第1項と第2項を入れ替えて整理する。その結果

Γμλυ∂Xμ/∂Xα)(∂Xγ/∂Xλ)(∂Xβ/∂Xυαγβ

+(∂Xμ/∂Xα)(∂X2α/∂Xλ∂Xυ)

<end>

多分 ほとんどの読者は数式をサァ〜...と飛ばしてここを見るだろう(^^!!)

パクパクでも同じ事をしている。気を悪くしないからご安心を!!

まともに付き合うと気が狂うか、それとも気を失うか?

どっちみちこんなもの覚えられっこないけど.....これがアフィン係数 Γ(ガンマ)の関係式!、アフィン係数 Γ(ガンマ)の唯一の条件 

 それで気を失う(?)前に、確認しておく。このアフィン係数Γ(ガンマ)による共変微分での偏微分した後のベクトルは混合ベクトル(?)である。

 

そして慣性系対慣性系の変換では(∂X2α/∂Xμ∂Xβ)=0になるからアフィン係数の関係式は

Γμλυ∂Xμ/∂Xα)(∂Xγ/∂Xλ)(∂Xβ/∂Xυαγβ

のみとなる。この式自身はアフィン係数が3階混合テンソルであることを示す。

要するに慣性系を扱う場合はアフィン係数=3階混合テンソルである。

逆に言えば慣性系でない系の場合はアフィン係数はテンソルではない

 それで何かと言うと擬似接続係数とか言うワケワカラン名前になる。まぁ混合ベクトル(?)(パクパクの造語)もワケワカランけども(^^)。

     4−2−3)共変ベクトルの共変微分

 共変微分と普通の偏微分はどこが違い、どこが同じなのか? 

普通の偏微分で成り立つ関係 ∂(U・V)/∂xU(∂V/∂x)+V(∂U/∂x)は成り立つ つまり

υ(AμBμ)=AμυBμ+BμυAμ

ところで一方刄モ(x)=Bμとする時、その共変微分的表現

φ(x)=Bμも成り立つ 要するにスカラ−の共変微分はアフィン係数がつかない。

そしてAμBμ自体はスカラ−である。

これらから ちょっとややこしいけど整理すれば

υ(AμBμ)=Aμ(∂υBμ)+Bμ(∂υAμ)=AμυBμ+BμυAμ

が成り立つ なおυBμBμ/∂Xυを表すことにする。

さて∇υAμυAμAλΓμλυと定義される。

同様にυBμυBμBλΓと定義しておこう。

これを上式に適用するとうまいこと消えてくれて結局

BμAλΓμλυAμBλΓ=0となってくれる。

ここでBμ∂Xλ/∂Xμ)Bλ  Aλ∂Xλ/∂Xμ)Aμとなるので

Γ=−∂Xλ/∂Xμ)Γμλυ

=−Γλμυとなる。

早い話 共変ベクトルの共変微分は υBμυBμBλΓλμυとなる。

<end>

またまた ほとんどの読者は数式をサァ〜...と飛ばしてここを見るだろう(^^!!)

前回と同じく(?)気を悪くしないけどこの証明は実にうまく出来ている。

できたら

テンソル計算の独特な方法がわかっていただけたら

あり難いのだが

...<ムリ?>....

   4−2−4) アフィン変換(おまけ)  affine transformation

 アフィン係数とは直接関係ないが 線型変換と平行移動の組み合わせによる図形や形状の移動や変形をアフィン変換と言う。具体的には平行移動、回転、左右反転、拡大、縮小等々AVCG(?)でお世話になるやつ(!!^^)

 アフィン変換は元の図形と変換後の図形が直線なら変換後も直線、平行線なら変換後も平行線であるなど、幾何学的性質が保たれる。

   4−2−5)アフィンのまとめ

  アフィンである。アッフ〜ンやウッフ〜ンではない。

  慣れない式と説明でこんなものが何が重要なのだと思われる方がおられるかもしれない。それはこれから順に述べて行くことになる。これから先はアフィンがなければ始まらない。アフィンはキ−ワ−ドなのだ。

  所謂「空間が曲がる」と言うこと、それは曲率テンソルや、スカラ−曲率となるわけだがその概念のもとがアフィンなのである。この概念が発展するとアインシュタインの方程式になり、その特殊解がブラックホ−ルである。

 今ここで胡散臭い、信じられないウンヌンを展開するより、これから起こるダイナミックな展開に備えてアフィンとは(とりあえず、賛成しなくても良いから、現時点では)こうなのだと宣言しておこう。

  ズバリ

反変ベクトルの共変微分 υAμυAμAλΓμλυ

共変ベクトルの共変微分 υBμυBμBλΓλμυ

である。これが 次の展開の鍵になる。

お疲れ様「とりえず 一服」して下さい。

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4−3)曲率テンソル

    4−3−1) 2回共変微分μυAα≠∇υμAαと言うこと

 共変微分の驚くべき重要な性質は2回共変微分した結果は微分した順序に依存することである。すなわち

μυAα≠∇υμAαと言うこと

 例によってこの辺はあの式とその式からこの式が出ると言う説明である。ほとんど圧縮デ−タ−みたいなもの!

前節4−2)共変微分の結論からこの式なるものを導くのだが、面倒な方は飛ばしても良い。(T,T)カナシイケド

飛ぶ

反変ベクトルの共変微分υAμυAμAλΓμλυ

共変ベクトルの共変微分υBμυBμBλΓλμυ

μαに置換える。

υAαυAαAλΓαλυ  υBμυBμBλΓλμυ

反変ベクトル*共変ベクトルの共変微分

υ(BμAα)=υBμAαBμυAα

Aα(∂υBμBλΓλμυ)(∂υAαAλΓαλυ)Bμ

(υAαBμAαυBμ)+AλBμΓαλυAαBλΓλμυ

υ(BμAα)+BμAλΓαλυBλAαΓλμυ

Bμμ Bλρに置き変える。つまりBに、λ(ラムダ)をρ(ロ-)に変える。

左辺;∇υ(BμAα)→υμAα

右辺;υ(BμAα)+BμAλΓαλυBλAαΓλμυ

→∂υ(μAα)+μAλΓαλυρAαΓρμυ

つまり

υμAα=∂υ(μAα)+μAλΓαλυρAαΓρμυ

υμAα=∂υ(∇μAα)+μAλΓαλυ−∇ρAαΓρμυ(色をリセット)

υAαυAαAλΓαλυからμAαμAαAλΓαλμと新たに 定義し

またμAλμAλAβΓλβμと新たに 定義すれば

右辺=∂υ(∇μAα)+μAλΓαλυ−∇ρAαΓρμυ

=∂υ(μAα)+μAλΓαλυ−∇ρAαΓρμυ

=∂υ(μAαAλΓαλμ)+(∂μAλAβΓλβμ)Γαλυ−∇ρAαΓρμυ

=∂υμAαυ(AλΓαλμ)μAλΓαλυAβΓλβμΓαλυ−∇ρAαΓρμυ

=∂υμAαυAλΓαλμAλυΓαλμμAλΓαλυAβΓλβμΓαλυ−∇ρAαΓρμυ

結局υμAα

=∂υμAαυAλΓαλμAλυΓαλμμAλΓαλυAβΓλβμΓαλυ−∇ρAαΓρμυ

=∂υμAαυAλΓαλμAλυΓαλμμAλΓαλυAβΓλβμΓαλυ−∇ρAαΓρμυ

ここで∇υμAαに対して∇μυAαを計算する。υμを入換えるだけだ。

μυAα

μυAαμAλΓαλυAλμΓαλυυAλΓαλμAβΓλβυΓαλμ−∇ρAαΓρυμ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

それで∇μυAαと∇υμAαから∇μυAα−∇υμAαを計算するわけだけどヤヤコシイから右辺を1項〜6項に分けて個別に吟味する。

第1項 ∂μυAα−∂υμAα→0

第2項 ∂μAλΓαλυ−∂υAλΓαλμ→(0);注意1

第3項 AλμΓαλυ−AλυΓαλμ→≠0

第4項 υAλΓαλμ−∂μAλΓαλυ→(0);注意1

第5項 AβΓλβυΓαλμ−AβΓλβμΓαλυ→≠0 注意2

第6項 −∇ρAαΓρυμ+∇ρAαΓρμυ→≠0

 注意1;第2項そのものは0ではないが、第2項+第4項=0である。

    

注意2;AβΓλβ=(∂Xβ/∂Xλ)AλΓλβ=Aλ(∂Xβ/∂Xλλβ=AλΓβλ

よって第5項は

AβΓλβυΓαλμ−AβΓλβμΓαλυ

=AλΓβλυΓαλμ−AλΓβλμΓαλυ

=Aλ(ΓβλυΓαλμ−ΓβλμΓαλυ)

となる。第5'項とする。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

結局∇μυAα−∇υμAαを計算した結果は3,5',6項のみの

AλμΓαλυ−AλυΓαλμ

+Aλ(ΓβλυΓαλμ−ΓβλμΓαλυ)

−∇ρAαΓρυμ+∇ρAαΓρμυ

となる。Aλについて整理して

Aλ(μΓαλυ−∂υΓαλμ+ΓβλυΓαλμ−ΓβλμΓαλυ)

+∇ρAαρμυ−Γρυμ)

着地

信じられないだろうけど、「飛ぶ」から「着地」の間は専門書ではわずかに6行。

それでAλの係数(μΓαλυ−∂υΓαλμ+ΓβλυΓαλμ−ΓβλμΓαλυ)を曲率テンソルBαλ,μυと呼びBαλ,μυ=∂μΓαλυ−∂υΓαλμ+ΓβλυΓαλμ−ΓβλμΓαλυとする。

早い話曲率テンソルはアフィン係数で出来ている!。 

    4−3−2)曲率テンソル

 ややこしいので何回も整理する。曲率テンソルをBαλ,μυとすると..

μυAα−∇υμAα=AλBαλ,μυ+∇ρAαρμυ−Γρυμ)

である。

ここで添え字μミュ-、υウプシロンを交換したものを考える。すなわち

υμAα−∇μυAα=AλBαλ,υμ+∇ρAαρυμ−Γρμυ)

もとの式とそのまま足せば

0=AλBαλ,μυ+AλBαλ,υμ+∇ρAα(0)であるから

0=Bαλ,μυBαλ,υμである。

書きなおせば

Bαλ,υμ=−Bαλ,μυ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 問題はこれがナニを意味するか 分かり難いことである。(^^;)

3次元空間で関数(曲面)が存在する時、

点PでX方向(Xμ)に共変微分して凾wをかけ点Cにいたり、点CでY方向(Xυ)に共変微分して凾xをかけ点Q'に至るP−C−Q'のル−トと、

点PでY方向(Xμ)に共変微分して凾xをかけ点Rにいたり、点RでX方向(Xυ)に共変微分して凾wをかけ点Qに至るP−R−Qのル−トでは

最後のQとQ'は異なることがある。その必要十分条件は曲率テンソルが0でないことであり、通常は起こり得ないが、空間が曲がっている場合は起こるとなっては..いる。(数式の証明つきで!)

 ただ これでは分かり難い!。分かり難いと言うより誤解しているところがありそう。以下 述べてみる。

    4−4) 微分と言うこと

 数式を書くと大体5回くらい見なおす。書く方はそれだけ大変なのだが、読む方だって大変だ。分かっていても書かざるを得ない。 だけど その結果 「なにも分からん」じゃぁ 寂しすぎる!(-t-)

 と言うわけで完全オリジナルであるが、この「微分と言うこと」を追加して、共変微分がそもそもどう考えられたのかを追求し、概念を創造してみる。...と言うより概念を想像してみる。

       4−4−1)偏微分 ∂Z/∂X

ベクトルを離れてただ単に3次元空間に関数Z=X2+Y2があるとする。この関数は

Y=0ならZ=X2 X=0ならZ=Y2 Z=R2≠0ならR2=X2+Y2である。

よってこの関数Z=X2+Y2はX,Y,Z 3次元空間で図のような曲面になる。

関数が具体的であるからサッサと偏微分できて

∂Z/∂X=2X ∂Z/∂Y=2Y 

∂Z2/∂X∂Y=∂Z2/∂Y∂X=0である。

スリムなワイングラスの底みたいなイメ−ジだ。

ここでY=0,Y=1,Y=2と固定して考えると、関数Z=X2+Y2は Z=X2 Z=X2+1 Z=X2+4になる。このいずれの関数も微分すれば2Xとなる。(図 参照)

これより∂Z/∂Xは3次元空間に書かれる関数Z=X2+Y2をYで切った時の曲線のX方向の傾きを示すことになる。言い変えると曲面のX方向の傾きを示すことになる。

∂Z/∂Yも同じように3次元空間に書かれる関数Z=X2+Y2曲面のY方向の傾きを示すことになる。

曲面に対する微分はこれで終り。

 

   4−4−2)微分dZ/dX

一方 関数Z=X2+Y2にXとYの関係 例えばY=AXを与えてやれば、3次元空間に書かれる曲線を表すことになる。この曲線は曲面Z=X2+Y2の上に書かれることになる。

つまり「Z=X2+Y2かつY=AX」は曲線である。図の緑の太い曲線

「Z=X2+Y2かつY=AX」はそのまま微分してdZ/dX=2X+2Y(dY/dX)=2X+2AY=2(1+A2)Xとしても良いしZ=(1+A2)X2としてdZ/dX=2(1+A2)Xとしても良い。

ここで∂Z/∂XはdZ/dXと違うことに注意されたい。∂Z/∂Xは3次元空間に書かれる関数Z=X2+Y2曲面のX方向の傾きを示すわけだ。ではdZ/dXはなにを意味するのか?

 実は上の図に書きこんでしまった。小さなZ-Xのグラフの緑の曲線がZ=(1+A2)X2であり、dZ/dXはその微分なのである。つまり太い曲線にY軸に平行な光線をあてた時にZ-Xスクリ−ンに写る影である。

あたりアエダのクラッカ- フルイねぇ〜

    4−4−3)∂Z/∂XとdZ/dXと共変微分

 あくまで関数「Z=X2+Y2かつY=AX」だけの話だが形式的に

dZ/dX=∂Z/∂X+2Y(dY/dX) と書ける。

そして共変微分はυAμ∂Aμ(X)/∂XυAλΓμλυと定義される!

 う〜む 「ソナタ〜 ベクトルとテンソル テンソル〜、ソナタ ただの関数、カンスウ〜」ってスモウじゃないけど! 似ているようで似てないようで!!  なんて深く考えてはならない。直感勝負!。共変微分は偏微分より普通の微分に近い!!

 このHPでは直感で「こうじゃないかな?」と思ったらそう「仮定」する。そして遊ぶ!

 今の場合 「共変微分は普通の微分の概念から創造された」と仮定する。否「共変微分は普通の微分の概念から想像された」と...似たようなものか! さぁ 遊ぼう!!

    4−4−4)d2Z/dXdYとd2Z/dYdX

「Z=X2+Y2かつY=AX」より

dZ/dX=2X+2Y(dY/dX)=2X+2AY=2(1/A+A)Y より d2Z/dXdY=2(1/A+A)

dZ/dY=2X(dX/dY)+2Y=2X/A+2Y=2(1/A+A)X より d2Z/dYdX=2(1/A+A)

よってd2Z/dXdY=d2Z/dYdX おわり(^^)

    4−4−5)空間を曲げるト?

   4−3−2)曲率テンソルでは2Z/dXdY2Z/dYdXが空間が曲がっている場合は起こることになる。では空間を曲げてみよう。どうやって?。「変換とは座標の網を被せなおすこと」である。今の空間 X,Y,Zは取り合えず曲がってないことにする。そして曲がった空間をX',Y',Z'とする。そう 曲がった空間の座標の網を被せなおせば良い。

ただしX'=X2 Y'=Y Z'=Zとする。このX'=X2が曲がりなのだ。

すると Z=X2+Y2Z’=X’+Y’2  Y=AX→Y'=A√(X')であり

Z’=X’+Y’2 Y'=A√(X')を考えることになる。

 

Z'=X'+A2X'となるからdZ'/dX'=(1+A2) dZ'2/dX'dY'=0である。

一方 Z’=X’+Y’2=(1/A2+1)Y’2となるからdZ'/dY'=2(1/A2+1)Y'

加工してdZ'/dY'=2(1/A+A)√(X')となるからdZ'2/dY'dX'0である。

よってdZ'2/dX'dY'dZ'2/dY'dX'である。

うむ できた(自己満足)

 とっ まぁ〜 命題「共変微分は普通の微分の概念から創造された」はそれらしい。少しは共偏微分が分かるような気になるだろうか??

    4−5)この章の終りに

 う〜む^4! やはりここで区切る。ひとつはあまりにも数式が多い割りに雑なこと。数式を追いかけないと分からないだけじゃなく、多分追いかけても分からない!。頭とシッポに多少ヒントを加えはしたが、やはり ウンザリ!

 もうひとつは計量テンソルが半端じゃないこと。種類が多い、内容も豊富..は良いのだがイイカゲンな知識で突っ込むとニッチもサッチも、ヨッチもゴチも(?)行かなくなる。

 専門書でも間違うことはあるのか? と 問われれば、かつて見つけたと答えておこう。学生時代に経験した。一般教養の教科書になったものだから、一応権威ある半専門書なのだが単純な計算間違いをしていた。それをもとに論理展開しているのだからドエライ問題なのだが、結果オ−ライで誰も問題にしなかった。

 間違いは絶対にないとは言い難い。単純なミスは目をつぶろう(我々にもあるし〜) ただ論理的なものにはやはり注意したい。

 さて

 残念ながらブラックホ−ルへの道はまだ遠い。その前に「アインシュタインの方程式」が立ちはだかる。最初は単なる通過点のつもりだったがいざ近づくと遠ざかる。いっそ目標にした方が良いとの判断で次の章は「第5章 アインシュタインの方程式」とする。とりあえず 積み残しはそこに収める。

 何回も挑戦して何回も逃げられた方程式である。今度こそ用意周到に追い詰めてゲットしたい。

 最後にこの章は4−4)微分と言うこと をまとめるのに時間がかかり、思うようにアップできなかった。ここまで読んでいただいた読者に感謝とお詫びをしてこの章をしめくくる。ありがとうございました。

 

眞(?) ちょっと一服「アインシュタインの方程式」 次章へのさそい!

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