ブラック2
第6章 ブラックホ−ルへの道2
第5章 アインシュタインの方程式に戻る
第7章 シュバルトシルトの解(怪?)へ行く
アインシュタインのテンソルが出たところでもう一度ブラックホ−ルへ挑戦します。前回(4章)はアフィン係数や曲率テンソルの所でポショちゃったのですが夢よモウ一度....と言うわけです。
ただアインシュタインのテンソルそのものを理解しながら進むのは少々骨が折れます。とりあえずブラックホ−ルの麓(フモト)から6合目(?)あたりまで まだ雲の下、シュバルツシルトの外部解まで登って行きます。
六根清浄
6−1)夜空はなぜ暗い? 簡単そうで実は困った問題
本当の目的 重力ポテンシャルΦ
a)定理
b)エネルギ−運動量テンソルTμν
6−3)3次元空間、2次元空間の計量テンソルの解釈
6-3-1)3次元空間の計算
a)曲座標の計量テンソル 時間を無視した3次元空間での考察!
c)曲座標のリ−マンクリストッフェルのテンソル
6-3-2)2次元空間の計算
b)アインシュタインのテンソルの式を適用する。
6−4)アインシュタインのテンソル/方程式 ってナンだ?
a)アインシュタインのテンソルの式 曲がる条件
シュバルツシルト 見参!
c)リ−マンクリストッフェルのテンソル R10,01
d)リ−マンクリストッフェルのテンソル R01,10
6−5)この章の終りに...実は口上
ちょっと一服 「漆黒洞」
6−1)夜空はなぜ暗い? 簡単そうで実は困った問題
夜空はなぜ暗い? この答えは小学生も熟年の男女も大体同じである。
太陽が沈むから
しかし夜空には星が輝いている。太陽の数百倍の星がゴロゴロ(?)と何万個も輝いている。それなのになぜ暗い?
それは地球から う〜んと遠いので 光が弱まるから
しかし 星(恒星)がう〜んと数があれば星(恒星)がう〜んと遠くにあろうとやはり夜は明るくなる。つまり夜が暗くなるためには星(恒星)がう〜んと数があってもその効果がなくなるほどう〜んと遠くに配置されなければならない。つまりふたつのう〜んとう〜んの兼ね合いで夜空は暗くなる!。トイレじゃないぞ!(^o^)
そこでこの兼ね合いを計算する...と言っても別に難しくはない。まず半径rの球の表面積は
4πr2 ;球の表面積
である。この式は電磁気学でもちょろちょろ出て来る。
球の中心に地球を置き、rを数百光年くらいにする。するとその内側に太陽クラスの恒星がいくつか入る。その密度をρとする。すると半径rと半径r+drの球のカラ(厚さdr)の中には
ρ4πr2dr 個
の太陽クラスの恒星が入ることになる。
太陽クラスの恒星ひとつからの地球に到達する光は1/r2に比例して弱まる。よって ρ4πr2dr 個の光は地球に到達する頃は合計すると
ρ4πr2dr×(1/r2)=ρ4πdrに比例している。
よって地球から半径rの球の中にある太陽クラスの恒星からの全ての光量は
∫ρ4πdr=ρ4πrに比例することになる。
式 ρ4πr を解釈すると「rを無限に大きくすると光量も無限に大きくなる。」つまり宇宙が無限に広がっており、その宇宙に太陽クラスの恒星が(密度が薄くとも)無限に有れば、地球の夜は無限に明るくなる!。(^^)
言葉を変えて言えば、恒星が遠ざかるために光が弱まる効果う〜んは恒星の数の増加で光が強くなる効果う〜んによって打ち消され、さらに強まるわけである。う〜んとう〜んの兼ね合いは矛盾する。
この計算に具体的な数値を入れるともっと悲惨になるらしいが...ともかく夜が暗いのは地球に到達する光は1/r2に比例して弱まる以上に弱まるためである。宇宙に限界があるとか、暗黒物質があるとかも、言えなくはないがメジャ−ではない。
具体的に言えば、遠くの星ほど波長が長くなる(=弱くなる)効果が加わるため、夜空は無限に明るくならない。遠くの星ほど波長が長くなるのは所謂ドップラ−効果、そのドップラ−効果がなぜ起きるかは宇宙が膨張しているから...よくよく言われているビッグバン理論である。夜が暗いのは宇宙が膨張している証拠である。
本当の目的 重力ポテンシャルΦ
この辺の話はこのHPを読んでいる読者にとって当たり前かもしれない。我々があえて一般相対性理論の真っ最中にこの話をするのは
式∫ρ4πdr=ρ4πr と 式刄ウ=4πGρ(X) ρ(X);物質の質量密度
の類似性に注目して 式刄ウ=4πGρ(X) の意味を汲み取って欲しいからである。Φは重力ポテンシャルである。そろそろトイレを出よう!。(^ヘ^)トイレじゃないぞ!
式刄ウ=4πGρ(X) を言葉で説明しようとすると結構苦しい。まず数学的な類推から類推する。
式∫ρ4πdr=ρ4πr=SとすればdS/dr=ρ4πである。
dS/drは地球を原点とした極座標のrで全光量を微分したものである。
この微分をSの増加率儡とすれば 儡=ρ4πである。
式刄ウ=4πGρ(X)はその延長線で考えれば良い。
重力も光も距離の2乗に反比例して弱まる。重力の場合 ニュ−トンの万有引力の公式
F=GmM/r2
G=6.67±0.005×10-8 cm3g-1sec-2
=6.67±0.005×10-11 Nm2kg-2=m3kg-1S-2
となるから恒星の質量をMとすると GM/r2を質量Mの恒星が作る重力場Φと考えて良い。
Φ=GM/r2
半径rと半径r+drの球のカラ(厚さdr)の中には
ρ(X)4πr2dr 個 ρ(X);物質の質量密度?
の恒星が入る。これを上記Mとして代入すれば
Φ=GM/r2
=G(ρ(X)4πr2dr)/r2
=Gρ(X)4πdrになるので
増加率刄ウ=4πGρ(X)になる。
ここでρ(X);物質の質量密度 としたのだが、実際には1辺数百光年のスペ−スに入っている恒星の全質量をスペ−スで割ったものだから(気分として)水や空気のような質量密度ではない。ただ物理的、数学的にはタダの質量密度である。ρ(X)のXは位置により密度が変わることを意味する。
式 刄ウ=4πGρ(X) 自体は重力ポテンシャルと宇宙的質量密度(?)ρ(X)の関係にしか過ぎない。これを言葉で説明しようとすると稀有壮大なオオボラになりそうである。
稀有壮大なオオボラは未だに成功しないのだが、大体こうなる。
地球を宇宙にポツンと浮かんでいる点と考え、それを原点とする座標を考える。そして適当な恒星が適当な存在濃度Gρ(X)で地球を取り巻くとした時、地球は重力ポテンシャルΦの環境に置かれる。
重力ポテンシャルΦは地球を取り巻く恒星が作るポテンシャルでとりあえずスカラ−である。スカラ−であるからポテンシャルそのものを地球をどこかに引っ張る引力(これは方向と量が要るからベクトル)だとしてはならない。Φがいくら大きくともそれは引力が強いことを意味しない。
ただし、地球を引っ張る引力は地球を取り巻く恒星が作るポテンシャルを通して形成されることまで否定してはいない。その引力は−m(gradΦ)であたえられる。mは地球の質量である。もし地球を取り巻く恒星が偏った分布をしているならそっちの方向に引力−m(gradΦ)で引っ張られることになる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−
このΦをニュ−トンの重力ポテンシャルΦと言う。ニュ−トン自身が作ったかどうかは知らないが、ニュ−トン力学の範囲では重力ポテンシャルΦはスカラ−でOKなのである。
このΦ(ニュ−トンの重力ポテンシャル)をもう少し考える。おなじみの位置エネルギ−
E=mgh g;9.8m/s2は
E=mΦ Φ=ghと書替えても良い。
Φはまさに重力ポテンシャルである。地球によって作られたΦである。この場合hは「物体と地球の中心までの距離を意味しない」。Φの大きさは引力を意味しないからである。Φによる引力は−m(gradΦ)で与えられ、この場合h方向のみであるから
gradΦ=∂Φ/∂h=gであり、引力は−mgになる。
この重力ポテンシャルΦは後で出て来る。引力とは−m(gradΦ)である。
ただ この議論は後から気付いたのだが、質量Mの恒星だけが作る重力場をΦとした場合、その恒星による引力F=GmM/r2=−m(gradΦ)ならば
gradΦ=−GM/r2 Φ=GM/rとなる。
最初の定義 Φ=GM/r2 と異なる?。確かに!。...分かるような分からないような謎だが、今後質量Mの恒星だけが作る重力場Φは Φ=GM/rとする。(この項 未考慮)
a)定理
アインシュタインのテンソルGμνには次のような定理がある。
∇μTμν=0 で Tμνはgμν,gμνの1階微分、gμνの2階微分を成分とするなら
Tμν=c1Gμν+c2gμνである。
これを証明するのがまた面倒なので来年まで先送りすることとして(^0^)、この定理を使うとアインシュタインの方程式を導ける。
Tμν=c1Gμν+c2gμν
Gμν+(c2/c1)gμν=(1/c1)Tμν ;*(1/c1)
Gμν+λgμν=κTμν ;c2/c1=λ (1/c1)=κ とした。
ここでアインシュタインのテンソルをGμν=Rμν−(1/2)gμνRとすれば
Rμν−(1/2)gμνR+λgμν=κTμνである。
このλgμνがアインシュタインをして「生涯最大の過ち」と言わしめた宇宙項である。このλが0なら宇宙は膨張し、マイナスなら収縮する。適当な値であれば定常宇宙になる。
実際には宇宙は膨張しているのでλ=0で良いと言うのがメジャ−だが、数学的には宇宙項が入っても良いわけである。ともかく教科書では
Rμν−(1/2)gμν=κTμνをアインシュタインの方程式としている。
b)エネルギ−運動量テンソルTμν
上記アインシュタインの方程式に登場したgμν,gμνの1階微分、gμνの2階微分を成分とするTμνをエネルギ−運動量テンソルと言う。このTμνの成分が6−1)のΦと結びつく。
ここで普通なら
裳華房;「一般相対性及び重力の理論」(教科書) Rμν−(1/2)gμνR=κTμν
が出たわけであるからブラックホ−ルへ行く道すがらアインシュタインの方程式を考えれば良いのだが、「アインの細道第3部 イロイロあるアインシュタインの方程式」で列挙した下記の式が気になる。
学研;「最新アインシュタイン論」 Gμν=8πGTμν
図解雑学;「重力と一般相対性理論」 Rμν−(1/2)gμνR=(8πG/C4)Tμν
通商産業研究社;「一般相対性理論の直観的方法」 Rμν−(1/2)gμνR=Tμν
これらの式はエネルギ−運動量テンソルの係数の問題であり、エネルギ−運動量テンソルをどう取り扱っているかの問題である。幸いなことに係数(8πG/C4)を呼び出す呪法(?)があるのでそれで考えて行く....つもりだったがこの呪法(?)は九十九(ツクモ)神まで召還するらしい。(^ι^)夢枕獏の「陽陰師」は面白い!
簡単に言えば重力場を作る物体が静止していてしかも非常に弱い場合、つまり重力場そのものも静止しておりほぼニュ−トンの重力理論に合う場合で、しかも重力場を作る物体の流れが完全流体に近い場合においては、多くの近似が成り立つので(8πG/C4)が出て来るわけである。 いま少し 短兵急に結論を求めないで、アインシュタインのテンソルや方程式を眺めたほうが良いようである。H13.10.10 ハヤイハナシ 負けた!
我々はアインシュタインの方程式を数学的に(機械的に)導き出しただけであり、物理的な意味は考慮してない。少々遠回りだが、アインシュタインのテンソルと方程式を考察してからブラックホ−ルへ向かう。
6−3)3次元空間、2次元空間の計量テンソルの解釈
第5章を俗っぽく解釈する。
6-3-1)3次元空間の計算
a)曲座標の計量テンソル 時間を無視した3次元空間での考察!
曲座標を下記に定める。 ψ;X-Y平面に対する仰角 θ;X-Y平面でのX軸に対する回転角
X=Rsin(θ)cos(ψ) Y=Rsin(θ)sin(ψ) Z=Rcos(θ)

一応 S^2=X^2+Y^2+Z^2
=R^2sin(θ)^2cos(ψ)^2+R^2sin(θ)^2sin(ψ)^2+R^2cos(θ)^2
=R^2{sin(θ)^2(cos(ψ)^2+sin(ψ)^2)+cos(θ)^2}
=R^2{sin(θ)^2+cos(θ)^2}=R^2
つまり S^2=R^2 である。このS^2=X^2+Y^2+Z^2は気取って
S^2=ημνXμXν μ,ν=1,2,3 X1=X,X2=Y,X3=Z
η11=1 η22=1 η33=1 ημν=0 μ≠ν と書けるし
dS^2=ημνdXμdXν ;微小変化の式 とも書ける。
ところでこれは同じものを直行座標(X,Y,Z)で見てるか、曲座標(R,θ,ψ)で見てるかの違いである。
よって微小変化の式もR,θ,ψで表され
dS^2=gμνdXμdXν μ,ν=1,2,3 X1=R、X2=θ、X3=ψ
の形式にすれば g11=1 g22=(X1)^2 g33=(X1sin(θ))^2 gμν=0 μ≠ν
となる。ピンとこないかもしれないが実は単純なことだ。
曲座標(R,θ,ψ)で表されたベクトルを(R+dR,θ+dθ,ψ+dψ)とするベクトルにすることを考える。
最初θだけ-dθ動かした時、ベクトルの先が動く距離をS(dθ)とする。同じようにψだけdψ動かした距離をS(dψ)、RだけdR動かした距離をS(dR)とするなら、もとのベクトルをdθ,dψ,dRだけ動かした距離dSは
dS^2=S(dR)^2+S(dθ)^2+S(dψ)^2となる。
つまり 立体的な幾何学でしかない(下図参照)

動く距離 S(dR),S(dθ),S(dψ) のうちで一番考えやすいのがS(dR)=dR 次がS(dθ)=−Rdθだろう。
なお最初にdRだけ動かして次にdθ動かすと、本当はdθの変化で(R+dR)dθ=Rdθ+dRdθとすべきだろうが、dRdθ=0として無視することにする。
S(dψ)は注意が要る。考え方を図に示す。S(dψ)=sin(θ)dψになる。

よって
dS^2=S(dR)^2+S(dθ)^2+S(dψ)^2
=(dR)^2+(Rdθ)^2+(Rsin(θ)dψ)^2
テンソル風に書きなおすと
dS^2=gμνdXμdXν μ,ν=1,2,3 X1=R、X2=θ、X3=ψ
g11=1 g22=(X1)^2 g33=(X1sin(X2))^2 他は0
一方直行座標(X,Y,Z)でのテンソル風の式は
dS^2=ημνdXμdXν μ,ν=1,2,3 X1=X,X2=Y,X3=Z
η11=η22=η33=1 他は0
ここで我々は初めてη**以外の計量テンソルを手に入れた。同じものでも測定方法で計量テンソルは異なる。この計量テンソルを元にしたリ−マンクリストッフェルのテンソルRαβ,μυは0になる。ハズ.....
とりあえず、gμν gμν=E となるgμν を
g11=1 g22=1/(X1)^2 g33=1/(X1sin(X2))^2 他は0
とする。要するに g11g11=1 g22g22=1 g33g33=1 なのである。
するとクリストッフェルのカッコΓσλν={λσν}=(∂λgμν+∂νgλμ−∂μgνλ)gσμ/2 が計算できる。 第5章 アインシュタインの方程式5−5) 参照
計算と言っても左辺は添え字νσλμで右辺はνσλだ。μをどうする? だがσ≠μ ならgσμ=0だ。だから実際に計算する価値のあるクリストッフェルのカッコはμ=σとしての
Γσλν={λσν}=(∂λgσν+∂νgλσ−∂σgνλ)gσσ/2 だけである。
ここでσ=1とする。するとgσν,gλσは0か1であるから偏微分すれば0である。よって
Γ1λν=−∂1gνλ/2 だけが残る。 ;gσσ=g11=1
gνλについては、ν=λ以外は0である。よってΓ1λνはΓ122,Γ133以外は0である。
Γ122=−∂1g22/2=−(1/2)∂g22/∂X1=-X1 :λ=ν=2 g22=(X1)^2
Γ133=−∂1g33/2=−(1/2)∂g33/∂X1=-X1(sin(X2))^2 :λ=ν=3 g33=(X1sin(X2))^2
またσ=2とする。この場合、一端下記のように書いておき、ν,λを代入する前に0になるか否か判断すると早い。
Γ2λν={λ2ν}=(∂λg2ν+∂νgλ2−∂2gνλ)g22/2
ν=λ=1では青字が0になる。(下記)よってΓ211=0である。
Γ211=(∂λg2ν+∂νgλ2−∂2gνλ)g22/2=0
ν=1 λ=2では青字が0になり、式が1/3に短くなる。
Γ212=(∂λg2ν+∂νgλ2−∂2gνλ)g22/2
=(∂1g22)g22/2=(1/2)(∂(X1)^2/∂X1)g22
=X1g22=1/X1 ;g22=1/(X1)^2
以下、同じ事の繰り返しである。面倒なので結論だけ列挙する。
Γ213=0 Γ221=1/X1 ;上式Γ212と同じ つまりΓ221=Γ212=1/X1
Γ222=0 Γ223=0
Γ231=0 Γ232=0
Γ233=(∂λg2ν+∂νgλ2−∂2gνλ)g22/2 ;ν=λ=3では青字が0
=−(∂2g33)g22/2=−(1/2)(∂g33/∂X2)g22 ;g33=(X1sin(X2))^2
=−sin(X2)cos(X2)
またσ=3とする。
Γ3λν={λ3ν}=(∂λg3ν+∂νgλ3−∂3gνλ)g33/2
Γ311=0 Γ312=0
Γ313=(∂λg3ν+∂νgλ3−∂3gνλ)g33/2 ;ν=1 λ=3では青字が0
=(∂1g33)g33/2=(1/2)(∂g33/∂X1)g33
=X1(sin(X2))^2g33 ;g33=(X1sin(X2))^2
=1/X1 ;g33=1/(X1sin(X2))^2
Γ321=0 Γ322=0
Γ323=(∂λg3ν+∂νgλ3−∂3gνλ)g33/2 ;ν=2 λ=3では青字が0
=(∂2g33)g33/2=(1/2)(∂g33/∂X2)g33
=X1^2sin(X2)cos(X2)g33 ;g33=(X1sin(X2))^2
=cos(X2)/sin(X2) ;g33=1/(X1sin(X2))^2
Γ331=1/X1 Γ332=cos(X2)/sin(X2) Γ333=0
結局、曲座標における0でないリ−マンクリストッフェルのカッコは
Γ122=-X1 Γ133=-X1(sin(X2))^2
Γ212=Γ221=1/X1 Γ233=−sin(X2)cos(X2)
Γ313=Γ331=1/X1 Γ323=Γ332=cos(X2)/sin(X2)
でもこの計算は合ってるのカイナ!→ ラシイ!
c)曲座標のリ−マンクリストッフェルのテンソル
リ−マンクリストッフェルのテンソルRαβ,μυは(第5章 5−6)参照 ゲェッ〜
Rαβ,μυ=∂μ{βαυ}−∂υ{βαμ}+{βλυ}{λαμ}−{βλμ}{λαυ}となる。5-6-1)式
この式も左辺はα,β,μ,υの4文字なのに右辺はα,β,μ,υ,λの5文字で落ち着かない。
教科書に従いα=1,β=3,μ=1,υ=3とすると
R13,13=∂1{313}−∂3{311}+{3λ3}{λ11}−{3λ1}{λ13}
=∂1{313}+{3λ3}{λ11}−{3λ1}{λ13} ;{311}=Γ131=0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ここで初心(?)に戻り「Xυ,xαの仮面をかぶっている式は一族全員が参加している。Συ=03が省略されている。」とする。<第3章 テンソルの散策/3−1)反変ベクトルと共変ベクトル/a)dXυ=(∂Xυ/∂xα)dxαの解釈> 参照
つまり
{3λ3}{λ11}−{3λ1}{λ13}=λ=13[{3λ3}{λ11}−{3λ1}{λ13}]
={333}{311}+{323}{211}+{313}{111}−{311}{113}−{321}{213}−{331}{313}
=−{331}{313} ;青字が0
=−Γ331Γ133
=−(1/X1)(-X1(sin(X2))^2)=(sin(X2))^2
となる。(小声)っと考えるべきだろうなぁ〜
よって
R13,13=∂1{313}+{3λ3}{λ11}−{3λ1}{λ13}
=∂Γ133/∂X1+(sin(X2))^2
=∂(-X1(sin(X2))^2)/∂X1+(sin(X2))^2
=-(sin(X2))^2+(sin(X2))^2=0 となる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
なおμ=υならRαβ,μμ=0 λはなんでも良い。下記赤と青で打ち消し合う!。
Rαβ,μμ=∂μ{βαμ}−∂μ{βαμ}+{βλμ}{λαμ}−{βλμ}{λαμ}
=∂μ{βαμ}−∂μ{βαμ}+{βλμ}{λαμ}−{βλμ}{λαμ}
このようにユ−クリッド空間ではRαβ,μμ=0になる。(原語)(^0^)oh〜
なお ここで注意したいのだがRαβ,μμの変わりに
Rαβ,μυ=(1/2){∂μ∂βgυα−∂υ∂βgμα+∂υ∂αgμβ−∂μ∂αgυβ} 5-6-6)式
を計算してRαβ,μμ=gααRαβ,μυとするとまったく別のものになる。これはΓ(アフィン係数)を0としてRαβ,μυを導いているためである。第5章 アインシュタインの方程式 5−6)参照
6-3-2)2次元空間の計算
早い話、地球の表面における平面の話である。幾何学の「三角形の内角の和は180゜である」というのは普通のサイズなら地表にかいた三角形でも成り立つ。だが三角形の中にロシアや中国がすっぽり入るほど大きい三角形なら「内角の和は180゜以上」になる。
曲がった2次元平面と言っても良いだろう。
曲座標を下記に定める。 ψ;X-Y平面に対する仰角 θ;X-Y平面でのX軸に対する回転角
X=Rsin(θ)cos(ψ) Y=Rsin(θ)sin(ψ) Z=Rcos(θ)

この曲座標の原点を地球の中心に置き、Rを地球の半径とする。すると地上の任意の点はθとψで表される。これは2次元である。(ただし 曲がった!)
この平面でも
dS^2=gμνdXμdXν μ,ν=1,2 X1=θ,X2=ψ
となり、g11=R^2 g22=(Rsin(X1))^2 他は0
および g11=1/R^2 g22=1/(Rsin(X1))^2 他は0 となる。
するとクリストッフェルのカッコΓσλν={λσν}=(∂λgμν+∂νgλμ−∂μgνλ)gσμ/2 が計算できる。 第5章 アインシュタインの方程式5−5) 参照
例によってσ≠μ ならgσμ=0だ。だから実際に計算する価値のあるクリストッフェルのカッコはμ=σとして
Γσλν=(∂λgσν+∂νgλσ−∂σgνλ)gσσ/2となり
Γ1λν=(∂λg1ν+∂νgλ1−∂1gνλ)g11/2
以下 青文字は0を示す
Γ111=(∂1g11+∂1g11−∂1g11)g11/2=0
Γ112=(∂1g12+∂2g11−∂1g12)g11/2=0
Γ121=Γ112=0
Γ122=(∂2g12+∂2g21−∂1g22)g11/2
=−(∂g22/∂X1)g11/2
=−sin(X1)cos(X1) ;g22=(Rsin(X1))^2 g11=1/R^2
Γ2λν=(∂λg2ν+∂νgλ2−∂2gνλ)g22/2となり
Γ211=(∂1g21+∂νg12−∂2g11)g22/2=0
Γ212=(∂1g22+∂2g12−∂2g21)g22/2
=(∂g22/∂X1)g22/2
=cos(X1)/sin(X1)=Γ221 ;g22=(Rsin(X1))^2 g22=1/(Rsin(X1))^2
Γ222=(∂2g22+∂2g22−∂2g22)g22/2=0
結局 Γ122=−sin(X1)cos(X1) Γ212=Γ221=cos(X1)/sin(X1) 他は0 となる。
Γσλνも{λσν}もΓ122もクリストッフェルのカッコと言う。(ラシイ!)....でそのクリスが出たので例によってリ−マンクリストッフェルのテンソルRαβ,μυを求めるわけだが「μ=υならRαβ,μμ=0 λはなんでも良い。」わけだから 0でないリ−クリのテンソル(?)は
Rαβ,12 ,Rαβ,21のみである。
Rαβ,12=∂1{βα2}−∂2{βα1}+{βλ2}{λα1}−{βλ1}{λα2}とすれば
計算すべきRαβ,12はR11,12 R12,12 R21,12 R22,12
R11,12=∂1{112}−∂2{111}+{1λ2}{λ11}−{1λ1}{λ12} ;青字が0
=λ{1λ2}{λ11}−{1λ1}{λ12}
={112}{111}−{111}{112}+{122}{211}−{121}{212}=0
つまりR11,12=0
R12,12=∂1{212}−∂2{211}+{2λ2}{λ11}−{2λ1}{λ12}
=∂1{212}+{212}{111}−{211}{112}+{222}{211}−{221}{212} ;同時に書く
=∂1{212}−{221}{212}
=−∂(sin(X1)cos(X1))/∂X1−{cos(X1)/sin(X1)}{−sin(X1)cos(X1)}
=−(cos(X1))^2+(sin(X1))^2+(cos(X1))^2
=(sin(X1))^2
面倒になった! 結果だけ書くと
R12,12=(sin(X1))^2 R12,21=−(sin(X1))^2 他は0
それで
R12,21=−(sin(X1))^2=R22;リッチのテンソル
R=g22R22 ;R22によるスカラ−曲率
=−(sin(X1))^2/(Rsin(X1))^2 ;g22=1/(Rsin(X1))^2
=−1/R^2
一方
R12,12=g11R12,12=R^2(sin(X1))^2 ;g11=R^2
R21,12=−R12,12=−R^2(sin(X1))^2
R21,12=g22R21,12 ;g22=1/(Rsin(X1))^2
=−1 これもR11;リッチのテンソル
R=g11R11 ;R11によるスカラ−曲率
=−1/R^2 ;g11=1/R^2
ただしスカラ−曲率R自体は
R=gμνRμν=μνgμνRμν
=g11R11+g22R22
=−2/R^2 である。
この関係式R=-2/R^2より Rをスカラ−曲率と呼ぶ どうだ! 分かったかとなるのだが........今ひとつ!
b)アインシュタインのテンソルの式を適用する。
まぁ ともかく...これは3次元的に見たら曲がっている2次元空間の話である。その空間gμνは
gμν; g11=R^2 g22=(Rsin(X1))^2 他は0
と 書かれ、リッチのテンソル、スカラ−曲率Rは
Rμν; R22=−(sin(X1))^2 R11=−1 他は0 R=−2/R^2
である。これらが
Rμν−(1/2)gμνR=0 ;アインシュタインのテンソルの式
を満足していることを示そう。どうも教科書を除いてほとんどの本が添え字を下につけている。多分上記の形にも導けるのであろう。(^^) Rμν,gμνを行列として書くと

となる。よって
行列=−Rμν=gμν/R^2
書き変えると
Rμν+gμν/R^2=0
Rμν−(1/2)gμνR=0 ;R=−2/R^2 より
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
これは曲がった2次元空間の話の話である。結果としてそれはアインシュタインのテンソルGμν=0を満足する。
3次元的に見たら曲がっている2次元空間の話?? 簡単に考えよう。我々は地球の表面(=曲がった2次元空間)に縛り付けられているアワレ(?)な存在である。そこではミクロ的(実生活上)ではユ-クリッド幾何学が成り立つ。土地を買うとか売る場合、その面積は四角四面の土地ならば縦×横(m^2)として計算すれば良い。どこの不動産でもそれで良い。だけどその面積がベラボ−に大きくなり中国やロシアがすっぽり入るくらいになると縦×横(m^2)としての計算では成り立たない。「三角形の内角の和は180゜」ではないからであり、曲がった2次元空間だからである。
ではこれを4次元的に見たら曲がっている3次元空間の話に書きなおせるか?
これはミクロ的に見たら問題ないがマクロ的(総括的)に見たら問題となる事項があるかと言う問いでもある。その実例を所謂「自由落下のエレベ−タ−」では次のように記述する。
最初 エレベ−タ−内にふたつのリンゴを適当な距離において自由落下をさせる。このリンゴは地球の中心に近づくにつれ、徐々に接近するはずである。なぜなら各々のリンゴは地球の中心に向かって落ちて行くだけであるから。
これはリンゴ間に引力が働いたためではなく、空間がそうなっているから接近すると言うわけだ。
そうすると(無重力)のアインシュタインの方程式もイロイロあることになる。「自由落下のエレベ−タ−」での無重力も無重力である。だけど本当の無重力なら「リンゴが徐々に接近する」ことはない。「自由落下のエレベ−タ−」での無重力は時間的空間的に局所の無重力である。
そんなわけでRμν−(1/2)gμνR=0は完全なる(?)無重力ではなくバ-チャルな無重力の式である。完全なる(?)無重力ではRμν=0,R=0だから0−(1/2)gμν×0=0となる。「一切が空?」とでも言おうか? ともかく
我々の空間は4次元的に見たら曲がっている3次元空間なのである。
我々が概念する宇宙はバ-チャルな無重力はあるが本当の無重力はない。宇宙にそっと置いた物体はそのうちどこかの星に落っこちるか、楕円の衛星軌道にハマルしかないわけである。(小声)ココまで言いきって良いのか?
そう言うわけだ。..お待たせしました。いよいよ ブラックホ−ルの本質に突入しよう。
6−4)アインシュタインのテンソル/方程式 ってナンだ?
まずアインシュタインのテンソルの式と アインシュタインの方程式を並べる。
Rμν−(1/2)gμνR=0 ;アインシュタインのテンソルの式
Rμν−(1/2)gμνR=κTμν ;アインシュタインの方程式
アインシュタインのテンソルの式はTμν=0でのアインシュタインの方程式であるからアインシュタインのテンソルの式はTμν=0(無重力)でのアインシュタインの方程式であると言えそうである。←早口言葉?
そしてこの式Rμν−(1/2)gμνR=0自体は計量テンソルgμνの条件である。スカラ−曲率Rの空間の「自由落下のエレベ−タ−」での無重力(=バ-チャルな無重力)での式である。
それでまずアインシュタインのテンソルの式から行く!
a)アインシュタインのテンソルの式 曲がる条件
シュバルツシルト 見参!
Rμν−(1/2)gμνR=0 ;アインシュタインのテンソルの式
これに a)曲座標の計量テンソル 時間を無視した3次元空間での考察! の式
dS^2=S(dR)^2+S(dθ)^2+S(dψ)^2
=(dR)^2+(Rdθ)^2+(Rsin(θ)dψ)^2
にCTを考慮する。つまり
dS^2=−(CdT)^2+S(dR)^2+S(dθ)^2+S(dψ)^2
=−(CdT)^2+(dR)^2+(Rdθ)^2+(Rsin(θ)dψ)^2
テンソル風に書きなおすと
dS^2=gμνdXμdXν μ,ν=0,1,2,3 X0=CT、X1=R、X2=θ、X3=ψ
g00=−1 g11=1 g22=(X1)^2 g33=(X1sin(X2))^2 他は0
そして、リ−マンクリストッフェルのテンソル→リッチのテンソル→スカラ−曲率と追い詰めるわけであるが、残念ながらこのままではリ−マンクリストッフェルのテンソルRαβ,μυは全て0になる。その結果スカラ−曲率も0になる。つまり 曲がらない。
ではこれが曲がるためにはどうすれば良いか? 「a)3次元球面上の2次元平面」 「b)アインシュタインのテンソルの式を適用する。」にヒントが隠されている。
gμν; g11=R^2 g22=(Rsin(X1))^2 他は0
Rμν; R22=−(sin(X1))^2 R11=−1 他は0
この式からRμν/gμν=−(1/R^2)となる。これがR=−2/R^2≠0に繋がるわけだ。
...と言うことはRμν−(1/2)gμνR=0を満足することはRμν/gμν=(1/2)R≠0 を満足させることである。ただしgμν=0ならRμν=0でこれは計算しない。
そうなるとR00,R11ともR00/g00=R11/g11≠0であるようにg00,g11 を決めなければならない。
R00から検討する。
R00=Rα0,0α=∂0{0αα}−∂α{0α0}+{0λα}{λα0}−{0λ0}{λαα}
上式にα=0を代入すれば簡単に計算できるが、R00,00=0である。だからαは1以上である。ところで上の式は全て{0ab}と書ける項を含んでいる。これらの{0ab}が全部0であれば、R00は0になるからいくつかは0ではない。
ところでクリストッフェルのカッコ Γσλν={λσν}=(∂λgμν+∂νgλμ−∂μgνλ)gσμ/2 より
{0ab}=(∂0gμb+∂bg0μ−∂μgb0)gaμ/2
となるがこの{0ab}が0でないためにはgaμ≠0 つまりa=μでなければならないから
{0ab}=(∂0gab+∂bg0a−∂agb0)gaa/2となる。
ここで∂0gabに注目する。これは計量テンソルの成分をCTで微分することである。もしこれが0でないなら計量テンソルが時間的に変化することである。逆に∂0g**=0なら時間経過によって空間が変化しないことである。今 どんな条件だったか? 空間がニョロニョロ変わるなら無重力どころではない。よって今の条件下では∂0gab=0である。....なら
{0ab}=(∂0gab+∂bg0a−∂agb0)gaa/2
=(∂bg0a−∂agb0)gaa/2であり、
この{0ab}が0でないためには、a,bが同時に0であってはダメだが、aかbどちらかはかならず0でなければならないことになる。
言葉を変えて言えば、g00はX0(=CT)を含んではならないが、X0以外のものはなにかひとつはかならず含まなければならない。
同様にして
R11=Rα1,1α=∂1{1αα}−∂α{1α1}+{1λα}{λα1}−{1λ1}{λαα}
各項は{1**}がかならず入っている。よってこれらの{1**}が全部0であれば、R11は0になるからいくつかは0ではない。
{1ab}=Γa1b=(∂1gab+∂bg1a−∂agb1)gaa/2 になる。
a=0の場合{10b}=Γ01b=(∂1g0b+∂bg10−∂0gb1)g00/2 であるからb=0以外は0である。
Γ010={100}={001}=(∂1g00)g00/2 他のa=0のΓ0**は0
b=0の場合{1a0}=Γa10=(∂1ga0+∂0g1a−∂ag01)gaa/2であるからa=0以外は0である。
Γ010={100}={001}=(∂1g00)g00/2 他のb=0のΓ0**は0
要するにaかbが0なら、a=b=0以外の{1ab}は0である。これらは少なくともg00はX1(=R)を含んでいなければならないことになる。
時間経過によって空間が変化しない条件とはg00はX0(=CT)を含んではならない かつX1(=R)を含んでいなければならない。
g11 も同じような条件がでるはずだが、うまく行かない。トホホ....
*****************
教科書に従ってこのg00を
g00=−1−(2Φ/C^2)とする。 Φ;重力ポテンシャル −−−−−??
断っておくがこの章は教科書からかなり逸脱している。教科書通りだとまず分からない。さてΦは重力ポテンシャルである。引力とは−m(gradΦ)である。よって力をF=mMG/R^2とした時、Φ=−MG/Rとなる。つまり 座標の原点に質量Mを置いた時、質量の外側でかつ原点からRだけ離れたところのΦはRに反比例する。
g00=−1+(2MG/C^2)/R テンソル表現ではg00=−1+(2MG/C^2)/X1である。
通常考えられる(2MG/C^2)/X1は非常に小さい値である。この値が次第に大きくなりついに1となると、g00=0となるのだが......その結果はどうなるかはさておき... (2MG/C^2)/X1=1となるX1の値をRに戻して
R=2MG/C^2 とする時、このRをシュバルツシルト半径 と言う。
このシュバルツシルト半径とは何か....それはまたまた さておき......(2MG/C^2)=aとしておく。aは普通 非常に小さい値である。(「この章の終りに」参照)
よって
g00=−(1−a/X1) g00=1/g00=−1/(1−a/X1)
これに対して
g11=1/(1−a/X1) g11=1/g11=(1−a/X1)
わけだが 今後 面倒な計算をまだ少しするので
g11=−(1−a(X1)^-1)^-1 g11=1/g11=−(1−a(X1)^-1)
とする。
早い話
g00=−(1−a/X1) g11=1/(1−a/X1) g22=(X1)^2 g33=(X1sin(X2))^2 他は0
g00=−1/(1−a/X1) g11=(1−a/X1) g22=1/(X1)^2 g33=1/(X1sin(X2))^2
なら Rμν−(1/2)gμνR=0 を満足する(ハズ)....教科書では!!!
そして再度クリストッフェルのカッコΓσλν={λσν}=(∂λgμν+∂νgλμ−∂μgνλ)gσμ/2 を計算する。....のだが、.......
何回もニャンカイも、指摘したと思うが、gσμはgσμ=0(σ≠μ)であるから
Γσλν=(∂λgσν+∂νgλσ−∂σgνλ)gσσ/2である。
例によって青文字は0として
σ=3の場合Γ3λν=(∂λg3ν+∂νgλ3−∂3gνλ)g33/2=(∂λg3ν+∂νgλ3)g33/2
これはλ,νのどちらかは3で残りは3以外である。λ=3とすると
Γ33ν=(∂3g3ν+∂νg33)g33/2=(∂νg33)g33/2
Γ330=(∂0g33)g33/2=0 Γ333=(∂3g33)g33/2=0
Γ331=(∂1g33)g33/2=(∂1(X1sin(X2))^2)/{2(X1sin(X2))^2}
=2(X1sin(X2))/{2(X1sin(X2))^2}=1/(X1sin(X2))
結論 Γ331=Γ313=1/(X1sin(X2))
Γ332=(∂2g33)g33/2=(∂2(X1sin(X2))^2)/{2(X1sin(X2))^2}
=2(X1sin(X2))cos(X2)/{2(X1sin(X2))^2}=cos(X2)/(X1sin(X2))
結論 Γ332=Γ323=cos(X2)/(X1sin(X2))
σ=2の場合Γ2λν=(∂λg2ν+∂νgλ2−∂2gνλ)g22/2
∂2gνλ≠0はλ=ν=3 のみであるから先に計算する。
Γ233=(∂3g23+∂3g32−∂2g33)g22/2
=−(∂2g33)g22/2=−(∂2(X1sin(X2))^2)/{2(X1)^2}
=2(X1sin(X2))cos(X2)/{2(X1)^2}=sin(X2)cos(X2)/X1
λ≠νなら∂2gνλ=0であるからΓ2λν=(∂λg2ν+∂νgλ2)g22/2 λ,νのどちらかは2で残りは2以外である。となるが、残りが0か3では結局0になるから残りは1しかない。
Γ221=(∂2g21+∂1g22)g22/2=(∂1g22)g22/2
=(∂1(X1)^2)/{2(X1)^2}=1/X1
結論 Γ221=Γ212=1/X1
σ=1の場合Γ1λν=(∂λg1ν+∂νgλ1−∂1gνλ)g11/2
∂1gνλはλ=νならばλ=0,1,2,3すべて0以外の解がある。参考 g11=(1−a/X1)
Γ100=(∂0g10+∂0g01−∂1g00)g11/2=(−∂1g00)(1−a/X1)/2
Γ111=(∂1g11+∂1g11−∂1g11)g11/2=(∂1g11)(1−a/X1)/2
Γ122=(∂2g12+∂2g21−∂1g22)g11/2=(−∂1g22)(1−a/X1)/2
Γ133=(∂3g13+∂3g31−∂1g33)g11/2=(−∂1g33)(1−a/X1)/2
計算する前に(忘れる前に)λ≠νの場合も考慮しておく。これは∂1gνλ=0だからΓ1λν=(∂λg1ν+∂νgλ1)g11/2であり、λ,νのどちらかは1である。ただしそうすれば0でないgはg11となるが、g11はX1しか含んでないので結局0になる。
では順番に行こう。下記の式をみて
g00=−(1−a/X1) g11=1/(1−a/X1) g22=(X1)^2 g33=(X1sin(X2))^2
∂1g00=−∂1(1−a/X1)=−a/X1^2
∂1g11=∂1(1−a/X1)^-1 ={−1/(1−a/X1)^2}{a/X1^2}
∂1g22=2X1
∂1g33=2sin(X2)^2X1
よって(結論)
Γ100=(−∂1g00)(1−a/X1)/2=(1/2)(a/X1^2)(1−a/X1)
Γ111=(∂1g11)(1−a/X1)/2=(−1/2)(a/X1^2)/(1−a/X1)
Γ122=(−∂1g22)(1−a/X1)/2=−X1(1−a/X1)
Γ133=(−∂1g33)(1−a/X1)/2=−sin(X2)^2X1(1−a/X1)
σ=0の場合Γ0λν=(∂λg0ν+∂νgλ0−∂0gνλ)g00/2=(∂λg0ν+∂νgλ0)g00/2
λ,νのどちらかは0で残りは0以外である。となるが、残りが2か3では結局0になるから残りは1しかない。
Γ001=Γ010=(∂1g00+∂0g10)g00/2
=(∂1g00)g00/2=(∂1g00)(−1/2)/(1−a/X1)
=(1/2)(a/X1^2)/(1−a/X1)
結論 Γ001=Γ010=(1/2)(a/X1^2)/(1−a/X1)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
これで全部だ。結論をまとめると
Γ001=Γ010=(1/2)(a/X1^2)/(1−a/X1)={001}={100}
Γ100=(1/2)(a/X1^2)(1−a/X1)={010}
Γ111=(−1/2)(a/X1^2)/(1−a/X1)={111}
Γ122=−X1(1−a/X1)={212}
Γ133=−sin(X2)^2X1(1−a/X1)={313}
Γ221=Γ212=1/X1={221}={122}
Γ331=Γ313=1/(X1sin(X2))={331}={133}
Γ332=Γ323=cos(X2)/(X1sin(X2))={332}={233}
なんとも スゴイ!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
c)リ−マンクリストッフェルのテンソル R10,01
リ−マンクリストッフェルのテンソルRαβ,μυは(第5章 5−6)参照 ゲェッ〜その2
Rαβ,μυ=∂μ{βαυ}−∂υ{βαμ}+{βλυ}{λαμ}−{βλμ}{λαυ}となる。5-6-1)式
υ=α、μ=βとして
Rαβ,βα=∂β{βαα}−∂α{βαβ}+{βλα}{λαβ}−{βλβ}{λαα}
β=0として
Rα0,0α=∂0{0αα}−∂α{0α0}+{0λα}{0αλ}−{0λ0}{λαα}
=−∂α{0α0}+{0λα}{0αλ}−{0λ0}{λαα}
α=1の場合
R10,01=−∂1{010}+{0λ1}{01λ}−{0λ0}{λ11}
右辺をふたつに分けて計算する。まず−∂1{010}
−∂1{010}=−∂1(1/2)(a/X1^2)(1−a/X1)
=(−a/2)∂1{(X1^-2)−a(X1^-3)}
=(−a/2){-2(X1^-3)+3a(X1^-4)}
=a(X1^-3)−(3/2)a^2(X1^-4)}
次に{0λ1}{01λ}−{0λ0}{λ11} ;青字は0
={001}{010}−{000}{011}+{011}{011}−{010}{111}
+{021}{012}−{020}{211}+{031}{013}−{030}{311}
={001}{010}−{010}{111}={010}({001}−{111})
=(1/2)(a/X1^2)(1−a/X1){(1/2)(a/X1^2)/(1−a/X1)−(−1/2)(a/X1^2)/(1−a/X1)}
=(1/2)(a/X1^2)(1−a/X1)(a/X1^2)/(1−a/X1)
=(1/2)(a/X1^2)(1−a/X1)(a/X1^2)/(1−a/X1)
=(1/2)(a/X1^2)^2
よって
R10,01=−∂1{010}+{010}({001}−{111})
=a(X1^-3)−(3/2)a^2(X1^-4)+(1/2)a^2(X1^4)
=a(X1^-3)−a^2(X1^4)
=(a/X1^3)(1−a/X1)
=−(a/X1^3)g00 ;g00=−(1−a/X1)
つまりR00=R10,01=−(a/X1^3)g00である。
d)リ−マンクリストッフェルのテンソル R01,10
R01,10も同じように計算できる。
β=1として
Rα1,1α=∂1{1αα}−∂α{1α1}+{1λα}{λα1}−{1λ1}{λαα}
α=0として
R01,10=∂1{100}−∂0{101}+{1λ0}{λ01}−{1λ1}{λ00}
=∂1{100}+{1λ0}{λ01}−{1λ1}{λ00}
ところで{100}={101}=(1/2)(a/X1^2)/(1−a/X1)であるので、
∂1{100}=∂1{101}なのだがこれはR10,01を出す時計算している。
∂1{100}=∂1{101}=−a(X1^-3)+(3/2)a^2(X1^-4)
残りは
{1λ0}{λ01}−{1λ1}{λ00}
={100}{001}−{101}{000}+{110}{101}−{111}{100}
+{120}{201}−{121}{200}+{130}{301}−{131}{300}
={100}({001}−{111})
=(1/2)(a/X1^2)/(1−a/X1)(a/X1^2)/(1−a/X1)
=(1/2)(a^2)(X1^-4)/(1−a/X1)^2
結局
R01,10=−a(X1^-3)+(3/2)a^2(X1^-4)+(1/2)(a^2)(X1^-4)/(1−a/X1)^2
となるのだが....少しややこしいので a/X1=Qとする。
R01,10
=−Q(X1^-2)+(3/2)QQ(X1^-2)+(1/2)QQ(X1^-2)/(1-Q)(1-Q)
=−Q(X1^-2){1-(3/2)Q+(1/2)Q/((1-Q)(1-Q))}
=−Q(X1^-2)(1/2){2-3Q+Q/((1-Q)(1-Q))}
=−Q(X1^-2)(1/2)/((1-Q)(1-Q)){2(1-Q)(1-Q)-3Q(1-Q)(1-Q)+Q}
{ }内
2(1-Q)(1-Q)-3Q(1-Q)(1-Q)+Q
=2-4Q+QQ-3Q+3QQ+Q
=2-6Q+4QQ=2(1-Q)(1-2Q)
改めて書きなおすと
R01,10=−Q(X1^-2)(1/2)/((1-Q)(1-Q)){2(1-Q)(1-Q)-3Q(1-Q)(1-Q)+Q}
=−Q(X1^-2)(1/2)2(1-Q)(1-2Q)/((1-Q)(1-Q))
=−Q(X1^-2)(1-2Q)/(1-Q)
=−a/X1(X1^-2)(1-2a/X1)/(1-a/X1)
=−a(X1^-3)/(1-a/X1)−(2a^2/X1^4)/(1-a/X1)
ここでaは非常に小さいからa^2は0とみなし、(2a^2/X1^4)/(1-a/X1)=0とすると
R01,10=−a(X1^-3)/(1-a/X1)となる。
つまりR11=R01,10=−a(X1^-3)/(1-a/X1)=−(a/X1^3)g11である。; g11=1/(1−a/X1)
(^-^)(^-^)(^-^)
「c)リ−マンクリストッフェルのテンソル R10,01」の結論 R00=R10,01=−(a/X1^3)g00 と
「d)リ−マンクリストッフェルのテンソル R01,10」の結論 R11=R01,10=−(a/X1^3)g11 は
Rμν−(1/2)gμνR=0 ;アインシュタインのテンソルの式
を満足しそうである。少なくとも「6-3-2)2次元空間の計算」の「b)アインシュタインのテンソルの式を適用する。」ではテンソルRμνとgμνを行列と見立てたならばその各々の成分 R00とg00 , R11νとg11に対して
R00−(1/2)g00R=0 R11−(1/2)g11R=0
をも満足する.....まで言いきってないかも知れないけど....そうなのだ。
そして c),d)における−(a/X1^3)は(1/2)Rに該当する。つまりスカラ−曲率は−2a/(X1^3)なのである。でもそれは結局 ナニがどうなることか?

まず曲がってない空間では計量テンソルηは、直行座標、曲座標によって多少違うが、成分(00)、(11)については-1、1となる言わば不動の値を取る。だが曲がった空間では計量テンソルgの(00)成分、(11)成分が変化する。
今回のように重力の元での曲座標による計量テンソルの変化はg00は小さくなりg11成分は大きくなる。(上 マンガ)
空間の曲がりが非常に大きくなりついにg00=0となる場所の原点からの半径をシュバルツシルト半径と言う。その場所ではg11=∞となる。
g00=0となるとは計量テンソルに寄与するCT つまり時間がなくなることを意味する。すなわち次元がひとつ減る!。すなわち時間が経過しない!。すなわち時間が凍りつく!。ブラックホ−ルに落ちて行く時、シュバルツシルト半径に到達するのに無限の時間がかかるというのは最後には時間がなくなることを意味する。時間が無いから因果律自体が成り立たない。それでだろうと思われるが、シュバルツシルト半径による地平線を「因果の地平線」と言う因果な名前で呼ぶ。
6−5)この章の終りに...実は口上
普通 口上と言うものはなにかを始める前に言うものだけど、今回は逆!。いきなりシュバルツシルト半径とか因果の地平線なんかが唐突に出て来るから驚かれたかもしれない。普通、あまり科学的とは言い難い科学本でなくとも、「アインシュタインの重力場の方程式を一切の近似ナシに完全に解いたのはシュバルツシルトが初めてである」くらいは述べる。
実際問題として重力場の方程式をちゃんと解くのはメチャクチャ難しい。唯一 曲座標でなら簡単な設定ではいたる所に計算上0が多発するのでなんとか解けるわけである。
ただし 今回は教科書を大幅に逸脱している。この章は完全にオリジナルである。それでも結構あれこれ計算できるし、あれこれ述べることが可能らしい。
まぁ 以上のことを口上として述べてから始めるべきだった。スミマセン!!
ところで計算に使った a=(2MG/C^2) である。別名シュバルツシルト半径である。 今現在、我々は重力g(=9.8m/S^2)のもとにいるのだがaの値に直すとどのくらいか?
F=mg F=mMG/r2 M;地球の質量 G;重力定数 r;地球の半径
となるから MG=gr2となり
a=2g(r/C)^2 である。
ここで「光は1秒間に地球を7.5周する」と言う格言(?)を使う。
式に直すと2πr×7.5=C →r/C=1/(2π×7.5)=0.02
a=2g(r/C)^2=0.0078 m 7.8 mm 結構大きいんだよねぇ〜??....
ところで5次元空間について少し話す!。4次元空間は空間座標X,Y,ZにCTが加わり4個の次元を作る。それに対して5次元では...まぁ 空間座標X,Y,Zに空間座標Wを加え、CTも合わせて5次元とするなら
S^2=−(CT)^2+X^2+Y^2+Z^2+W^2
として後を考えれば良い。良いのだが、これを曲座標でどう表せるのか?
X=Rsin(θ)cos(ψ) Y=Rsin(θ)sin(ψ) Z=Rcos(θ) W=??
このWの曲座標形式を固定しない限り、5次元空間でアインシュタインの方程式が満足されるか否か、判断できない。判断できないことは真偽も判断できない。 真偽は別として5次元空間、6次元空間理論を主張するものはあるのだが、そこまで書き込まれた理論は まだ知らない。
さてHPの行方だが、最低限 ブラックホ−ルの内部解までは探ってみる。タイトルはシュバルツシルトを全面に出して「第7章 シュバルツシルトの解(怪?)」としておく。
多分アップは来年になると思う。 それでは良いお年を....って ちょっと早すぎるか!.....
チョンチョン