1997.03.22 更新
<第8号>1997年 2月17日発行
発行責任者 渡辺猛
編集責任者 町田恵美子
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江戸川放水路の耐震工事、納得できません
 新行徳橋から下流の方向をながめると、右岸・左岸ともに河川敷で大がかりな工事が行われているのが見えます。この工事は阪神大震災で淀川の堤防に被害が出たことが発端となっています。建設省の調査で、江戸川放水路の堤防は耐震構造でないため、地震で液状化すれば崩れる可能性があるという結果が出たのです。もちろん地震に対する備えは必要です。特に行徳は埋立地が多いのですから、液状化するのは堤防だけではないはず。東西線の陸橋や水道橋、行徳橋が落ちることはないのか、調査したのでしょうか? 街全体の見直しが必要なのに、なぜ堤防だけ? 予算が付いたから工事をしているのでは、という疑問もわいてきます。
 堤防を補強するために現在の堤防から川に向かって約30b、土が盛られます。場所によっては干潟やヨシ原が埋まることになり、放水路の生態系に大きな影響を与えることは避けられないでしょう。建設省は堤防を補強した先にヨシ原や干潟を作ると言っていますが、果してそれが可能なのか確かではありません。また、できたとしても、今ある生態系とは全く別のものになることは明らか。水路や三番瀬に与える影響は大きいと思われます。
 行徳の自然に親しむ会はほかの市民団体と一緒に、この工事に関して建設省と話し合いを行ってきました。しかし、大きな成果も得られないばかりでなく、この話し合いが工事を正当化する道具に使われてしまったようで、残念でなりません。せめてこの工事を多くの人に知ってもらい、みんなの問題にしたいと思ったのですが、力不足でそれもできませんでした。今は指を加えて3月末の工事終了を見守っている次第です。市民に知らせることもなく工事が行われ、江戸川放水路の干潟が埋まり、そこにいたたくさんの生き物たちも消えようとしています。「どうも納得がいかない」と感じているのは私だけでしょうか?


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