三番瀬をめぐる動き

1997.03.22 更新

塩浜小 漁師さんを迎えてノリすき体験
 2月6日(木)、塩浜小学校(荒木泰雄校長)の3年生が、ノリすき体験をした。
 行徳で30年ちかくノリ漁を営む漁師の篠田務さんを講師に迎えての体験学習。篠田さんはまず、歯が2枚ついている刻み包丁(ヒコーキ包丁)で朝、収穫したばかりのノリを刻んだ。これを水と混ぜ、マスですくって四角い枠に流し込む。熟練した仕事ぶりを披露すると、生徒たちから歓声が上がった。この後、篠田さんの指導で全員がノリすきを体験。
「初めは難しかったけれど、だんだん上手にすけるようになった。とてもおもしろかった」と青山あかねさん。「生ノリを食べてみたら海の香りがしておいしかった」と後藤真由美さんと、みんな楽しそうにノリすきを体験していた。生徒たちの手すきのノリは、1日天日で乾燥し、ごはん給食の時に食べてみる予定。97.2.14 行徳新聞
インターネットで「三番瀬」紹介
 市民団体がホームページ開く
 埋め立て計画にさらされている東京湾奥の浅瀬・干潟「三番瀬」の保全を提唱する市民団体「三番瀬フォーラム」が24日、インターネットのホームページを開いた。四季を通じた三番瀬の風景や生物を紹介するほか、イベントの案内、会報「瀬流」のバックナンバーなども載せていく。
 最初のページには、船橋市の工場や倉庫群を背景にした三番瀬の写真があしらってある。当面は作家の椎名誠さんや水中写真家の中村征夫さんを招き、2月23日に幕張メッセで開くトークショーの宣伝に力を入れる。その後は三番瀬でとれる魚介類の料理法や、昨年からデジタルカメラで撮りためた生物の写真など、幅広い情報を提供していきたいという。
 電子メールで意見や質問をフォーラムへ送ることもできる。事務局長の小埜尾精一さんは「双方向性メディアの特性を生かして、より多くの人に三番瀬の魅力を伝えたい」と話している。97.1.25 朝日
三番瀬の保全トークショー
 東京湾が主なフールドの水中写真家、中村征夫さんをメーンゲストに迎えた東京湾・三番瀬の保全を考えるトークショー(三番瀬フォーラムなど主催)が12月7日、市川市民会館で開かれた。
 中村さんは約25分間、自分で撮影した東京湾の生き物をスライドで上映。浅瀬の砂地に、花を咲かせたように美しいイソギンチャクや、海中に投じられたロープに付着したふ化間近のイカの卵など、たくましく生きる生き物たちの姿を次々と見せ、感動を与えた。
 中村さんは「(干潟に生息する)ゴカイなど多くの生き物たちが湾の浄化に役だっているなどと三番瀬の保全を訴えた。96.12. 8 毎日
新三番瀬造成へパンフ
 行徳・南行徳両漁協設立の「新三番瀬造成推進協議会」(平野寅蔵会長)がこのほど、パンフレット「新しい東京湾北部漁場作り」を制作し、高橋市長と沼田知事に手渡した。
 平野会長と大学教授らとの対談形式で、三番瀬の現状などをまとめた。エッセイストの残間里恵子さんは、「漁業に携わる人の立場がクローズアップされ過ぎ。自然の再生を試みる観点を取り込まないと」と指摘。平野会長は、すべての住民共有の人工干潟にしたいと構想を語っている。96.11.21読売
東京湾・三番瀬の補足調査、1年延長へ
 東京湾の干潟「三番瀬」の埋め立て問題で、生態系などを調べている補足調査専門委員会の望月賢二委員長は27日、記者会見して調査期間の1年延長が必要との見方を示した。県は「委員会の見解を尊重したい」としている。96.8.28 朝日・毎日
日本野鳥の会県支部、三番瀬と谷津干潟を調査
 日本野鳥の会県支部は25日、東京湾・三番瀬とラムサール条約登録地の谷津干潟(習志野市)を往来するシギ・チドリ類の移動調査を行う。シギ・チドリ類は、両地を往来しながら休息、東南アジア方面への渡り途中の栄養補給をするため県支部は「野鳥にとって三番瀬と谷津干潟は一対の大切な場所」として、埋め立てを計画する県に対し三番瀬の保全を訴える。96.8.11 毎日
賛否双方が話し合い 三番瀬の埋め立てでシンポ
「三番瀬から、日本の海は変わる」と題したシンポジウムが27日、千葉市の幕張メッセで開かれた。主催者の環境保護団体の求めに応じ、計画主体の県企業庁も初参加。賛否双方の立場から意見が交わされた。初めて出席した環境庁の岩垂寿喜男長官は「三番瀬の環境を守ってほしい」と述べた。96.7.28 朝日・読売・毎日
環境庁長官らに新漁場造成要望 漁協組合員ら
 新三番瀬造成推進協議会(平野寅蔵会長)は26日、岩垂寿喜男環境庁長官と倉田寛之自治大臣に、環境がすでに悪化して青潮や赤潮の発生源となっている海域を早期に埋め立て、沖合に新漁場や人工干潟を造成するよう求めた。同協議会は「生計を海に頼る漁民が、このままでは暮らせないと危機感を持っていることを分かってほしい」と話している。同協議会の役員らは、市川市の高橋国雄市長にも同様の要望をした。96.7.27 朝日
新漁場造成、県に要望 漁協組合員ら
 市川市の漁協組合員らで組織する新三番瀬造成推進協議会(平野寅蔵会長)は24日、「三番瀬では漁業が成り立たない」として、埋め立て予定地の沖合に新漁場の造成を、県に要望した。96.7.25 朝日・毎日
市川市議に県企業庁職員報告
「三番瀬」の埋め立て問題で、地元・市川市の超党派市議でつくる「環境議員連盟」が17日、事業主体である県企業庁の担当職員を市役所に招き、勉強会を開いた。96.7.18 朝日・毎日
三番瀬の保全で市民団体が署名ネット結成
 三番瀬の環境保全運動を続ける市民グループが、「三番瀬を守る署名ネットワーク」(石川敏雄代表)を結成、17日、沼田武知事あてに三番瀬の埋め立て計画の中止などを求める要望書を提出した。同ネットワークは「三番瀬を守る会」「千葉の干潟を守る会」「県野鳥の会」などの呼びかけで結成。今春から三番瀬の埋め立て計画撤回を求める署名活動を開始しており、すでに全国から約2万8千人の署名を集めた。96.7.18 朝日・毎日
市川の2漁協、埋め立て促進で協議会を設立
 市川市の行徳漁業協同組合と南行徳漁業協同組合は「新三番瀬造成推進協議会」を設立し、28日に役員や専門委員による初会合を開いた。同協議会は「現在の三番瀬はすでに環境が破壊され、赤潮や青潮の発生源になっている」と主張。埋め立てを促進し、沖合に新漁場をつくるよう求めている。今後は漁業活性化に向けた立場から人工干潟の研究などを進め、県や県企業庁へ提言していく方針だ。96.6.29 朝日
三番瀬の補足調査、8月にも中間報告
「三番瀬」の埋め立て問題に絡み、生態系などを調べている補足調査専門委員会の望月賢二委員長は27日、記者会見で、8月中にも調査結果の中間報告をまとめる方針を明らかにした。96.6.28 朝日・毎日
三番瀬埋め立て問題、「推進協」の設立決まる
 市川市の南行徳漁協(榎本保組合長)は12日夜、全員協議会を開き、東京湾の三番瀬を埋め立てて人工干潟などを造る「新三番瀬造成推進協議会」(会長、平野寅蔵・行徳漁協組合長)の設立を賛成多数で決めた。96.6.14 毎日
新三番瀬造成推進協議会、南行徳協は見送り
「新三番瀬造成推進協議会」について、市川市の南行徳漁協(榎本保組合長)は24日、総会を開き設立を提案したが、「行政が汚した海をきれいにする活動に、組合が金を出すのはおかしい」などと難色を示す意見が出て、設立は見送られた。行徳漁協は、25日の総会で設立を提案する。96.5.25 毎日
市川市の2漁協埋め立て促進協設立へ
 市川市行徳、南行徳の両漁協は、埋め立てを促進する「新三番瀬造成推進協議会」の設立を決めた。両漁協は「三番瀬はもはや“死の海”が現状で、漁業ができない」として保護は手遅れと主張。人工干潟や、沖合に藻場など新漁場を設けて漁業の活性化を目指そうと24、25日に開く各漁協の総会で提案する。
市民団体、県へ質問状提出
 こうした動きに対し、「市川2期埋め立てを考える連絡協議会」(鈴木有代表)と「三番瀬フォーラム」(小埜尾精一事務局長)は23日までに、造成推進協議会を設立する市川市行徳漁協の平野組合長が県の補足調査専門委員会に加わっているのは問題として、県企業庁(野村栄一企業庁長)に質問状を提出した。96.5.24 毎日
三番瀬の豊かな自然、パンフレットで訴え
「三番瀬」を、保全する立場から紹介するパンフレットができた。訪れる渡り鳥や、埋め立てが環境に及ぼす影響などについて、日本語と英語で記されている。「三番瀬保全協議会」が5千部を刷り、国内外へ配っている。96.4.24 朝日

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