きこえと脳の関係
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  耳がきこえないって、変ですか?
  音を聞く「耳」。音を理解する「脳」の関係
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音や声は、ただ聞こえればいいというものではありません。耳から入った信号が聴神経を伝わり脳が判断します。
難聴になると脳はどのような影響を受けるのでしょうか?
長い時間の中でゆっくりと聴力が下がった場合、脳は通常のボリュームではもはや聞き取れない高さの音に対して反応しなくなっています。

つまり、初めて補聴器を使うときには、今までなかった信号を受け取って脳はびっくりするのです。脳がこれらの音に慣れるまでに、次のようなことを感じると思います。

●皆の声が変な感じに聞こえる。
●自分自身の声がうっとうしい。こもったように聞こえる。
●生活の中の様々な音が聞こえてうるさい。
●時間がたてば状況は改善されるのか?



★脳が音に慣れていった例

昔ながらのすばらしい環境にある家が売りに出されました。ただ、小路のすぐ向こうにある鉄道線路が気にかかります。不動産会社は列車が通るのは1日に2回だけで音だってたいしたことありませんよ、と見込み客のカップルに約束しました。「ここら辺に住んでいる住人の誰かに聞いてみればいいですよ!」そのカップルは家を購入し引っ越してきました。はじめの幾晩かは午前2時15分に列車がゴトゴトと通り過ぎる音で目が覚めました。その後新居で何週間か過ごした頃、友人が泊まりに来ました。朝食の時に友人が「列車があんなにうるさいのに良く眠れるね」と尋ねると、返事は「ああ、そうくると思ったよ。もう慣れて気にならなくなったんだよ。」でした。彼らの聴力は変わったのでしょうか?いいえ、騒音は自分たちの環境のごくありふれた一部となったので、脳がそのように認識して慣れたのです。

☆ある程度の期間、音や騒音が小さく聞こえていたのですから、補聴器をつけると新しい家に引っ越したような感じになるかもしれません。この不自然な音質こそが語音理解力を向上させるのです。但し、脳が適応する機会がくるまで新しい補聴器を手放さない場合に限ります。聞く練習と時間の経過で脳が適応するのです。聞き取りと理解は聴覚器官以上に重要です。聴力には複雑な働きがあり、脳と他の感覚の協調が必要なのです。

☆音や声は脳が理解するのであって、耳が理解するのではありません。脳が実際の音に慣れていくのは、ポンプに迎え水を挿すのに似ています。水が流れ出すのを確認するまで傍らにいなければなりません。一旦流れ始めたら止まることなく流れるようになり、一番困難な部分が終わったことになります。装用当初の混乱は避けられませんが、少しずつ根気よく聞く練習を続けてください。

☆「聴覚混乱」は何年も聞こえなかった純粋な音、生活音、騒音、声が突然洪水のように飛び込んでくることから発生します。これらの音は、脳が補聴器を通して毎日のように聞く事で再び潜在意識の一部となっていきます。

歩く時の衣擦れの音。
エアコンのシャーという音や、冷蔵庫のモーターの音。
新聞のページをめくる時の音。

聞く能力や、聞いた音を意味と結びつける能力は練習することで高まっていきます。