「秘め事」
冬のとある日の元民宿・炎、夜の事・・。
「葉、あたしは先に部屋に戻るから、トンガリに電話してあの子を迎えにくるように伝えておいて・・。」
「おう。」
アンナはそう言うとさっさと居間を後にした。
現在、居間いるのは葉と の2人っきりだ・・炎の住人の霊達は珍しく今日に限って
皆、出払っているし、いつも一緒の阿弥陀丸は喪助と馬孫、トカゲロウ達の元に遊びに行っていた。
炎に来たばっかりの時は騒いでいた もこたつの暖かさにすっかり居心地良くしてとうとう横になり眠ってしまった。
爆睡中なのか、ちょっとやそっとでは起きない様子だった。
「困ったな・・声かけても、ゆらしても起きないし・・どうするんよ・・。」
中々起きない に困り果てていた。さすがのユルイ彼も参っている様子。
「はあ・・。」
深く溜息をついた葉は眠っている の寝顔を見た。まだ幼くあどけない寝顔が目に映る。
可愛い・・葉は素直に思った。
蓮には悪いが、もう少しこのままでいいかな・・?と思う。そう・・もう少しだけ・・ の寝顔が見たい・・。
葉はもっと近くで寝顔が見たいのか、そっと・・そっと・・ に近づいた。
と・・その時だ、突如彼女の腕が伸びて葉の首にいきなり巻きついた。
「うわっ!! っ!!」
「蓮〜。」
寝ぼけて蓮と間違えているのか?と葉が思っていた矢先・・ぐいっ!と引き寄せられ
重なってしまった・・・・・・・・・唇に・・・・。
「んっ・・・」
一旦離れた唇はまたも引き寄せられて口付けられた。何度も角度を変えて
貪ってくる。葉は彼女の幼い性格からは信じられない位の積極的な態度にただただ驚いていた。
離れようにもがっちり腕を回していて離れそうにない・・いや・・本気で離したかったら
力ずくでも退き離す事は可能だが、葉はそうはしたくなかった。
何故なら葉はアンナも好きだが、実は も密か好きだったからだ・・・早い話が二股である。
柔らかく熱い感触に理性が段々削りとられていくのを彼は感じた。
(今だけ・・・今だけなら・・いいよな・・。)
葉はそう思いながら自分も彼女の口内に舌を入れて何度も絡めるような口付けをした。
すっかり理性はなくなってしまい、寝ぼけている彼女とのキスにひたすら酔いしれている。
心臓の音がドクドクと早く鳴って・・体が熱くなる・・・。
(今だけ・・今だけなら・・・)
ひたすらそう思いながら今度はキスしながら手を伸ばし の胸へと触れた。
優しく揉むと彼女からは甘い声が漏れてきた。その声に調子付いて葉は の服の中に手を
すりこませてブラの上から再度揉んで背中に手を這わしてホックを外した。
ブラだけ抜き取ると小さめだが柔らかな膨らみが葉の目に晒されてしまった。
「綺麗なんよ・・ ・・。」
そう呟くと葉は彼女の膨らみへと顔を埋めた。一方の胸は手で揉み、もう一方の胸は
舌で突起を転がし、甘噛みをして吸い付いた。
「あんっ・・・・蓮っ・・吸っちゃ・・や・・・。」
まだ蓮と間違えている様だ。ホッとすると胸への愛撫をまた再開する。
蓮にされていると思っている はすっかり恥も外聞もなく甘い声を上げて求めて来た・・・。
「は・・あん・・・いいっ・・もっと・・。」
「もっと・・欲しいんか? ?」
耳元で甘く囁けば「んっ・・!」と可愛く反応する に葉は愛しい気持ちになる。
そして、少し考えると再度耳元で囁く。
「 ・・貴様の望みどおりにしてやる・・。」
蓮の口調を真似て言ってみた。思った通り は微笑んで抱きしめていた腕をぎゅっと強める。
その反応に葉は嬉しいような、寂しいような複雑な気持ちになった。
「本当に蓮に惚れているんだな・・・ 。」
苦笑すると葉は胸に触れていた手を今度は の太股に触れた太股を数回なでて上へと
すべるようになぞり足の付け根にと触れる。じらすように触れれば足をもぞもぞ動かして
「・・蓮っ・・早くっ!」
「触って欲しいのか?」
コクリ・・と が頷くと葉はそろそろと下着ごしから触った。もう湿り気が帯びている。
撫でると段々濡れてくる。 は頬をピンクに染め切なげに声を上げた。
その声に思わず自分の気持ちを吐露してしまう・・・。
「 ・・・好きだ。」
下着に手をかけて脱がそうとする寸前だった。
ジリジリジリジリジリジリ・・・!!
昔ながらの黒電話のベルの音が五月蝿く鳴った。
その音に葉はハッ!として急いで の服を調え居間から出ると電話のある所へと向かった。
「はい、麻倉です。」
『俺だが・・ はいるのか?』
ぎくっ!とその声・・蓮の声に葉は顔が強張った。今までにしていた事が頭の中に瞬時に
思い浮かんでしまい、サーと血の気が引くのを感じた。
葉が沈黙したのに少し苛ついたのか蓮はキツイ口調で尋ねる。
『おい!居るのか?と聞いている!?』
「あっ!・・わりぃ!!おう、いるぞ!今、こたつで寝てるんよ。丁度良かった!今から迎えに来てくれねぇか?」
『・・・・ちっ!世話の焼けるやつめ・・すぐに行くから待っていろと伝えといてくれ。』
「ああ。」
『・・じゃあな。』
ガチャン・・。
はあ・・・と葉は溜息をついた。あのまま電話が鳴らなかったら・・どうなっていたのだろう・・。
いくら彼女でもいい加減に起きてしまって・・・。
その上、蓮とアンナにばれたら・・・。
「殺されるな・・オイラ・・・。」
はは・・と乾いた笑いをすると葉は のいる居間へと戻った。もう直ぐ蓮が迎えにくると伝えに・・。
誰にも打ち明ける事のない・・心に潜んでいた欲情を仕舞って・・。
Fin
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