過去日記(2004年4月)

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4月30日(金)”髪の毛一本分

先日、入れ歯の調整をしていた時のことでした。

入れ歯の持ち主であるYさんが僕にこう語りかけました。


「歯医者さんは大変ですな。

口の中で細かいことをするでしょ。

大体どれくらいの単位の仕事をするものですか?」

「そうですね、ミクロン単位の仕事ですよ。

髪の毛が口の中に入るとわかるものでしょ。

ということは、人間の口の中の感覚というのは髪の毛の

太さがわかるくらい繊細なものなのですよ。」

「そういえば、そうですな。

それじゃ髪の毛の太さって一体どれくらいなんですか?」

「以前に聞いた話では、人によって髪の毛の太さって

違うようなのですけど、それでも0.06〜0.12ミリぐらいです。

60ミクロン〜120ミクロンなのです。

ですから、歯医者の仕事としては少なくとも60ミクロン以下の

単位で作業をしなければいけないということになります。」

「それはすごいですなあ。」

「髪の毛一本分といえばこんなこともあるんですよ。

元々歯と歯は軽く接触しているものなのですが、がっちり

くっついているわけではなくてある程度余裕があるものなの

です。

糸ようじが歯と歯の間を通ることができるというのも

実は歯と歯がある程度余裕をもってくっついている証拠なの

です。

その歯と歯の接触の具合を調べる器具があるんですよ。

コンタクトゲージという薄い厚みの金属の板なのですけど

このコンタクトゲージというのは全部で3種類あるんです。

それぞれ厚みが違っていまして、50ミクロン、100ミクロン

150ミクロンあります。

このコンタクトゲージはどんな時に使うかといいますと

被せ歯をセットする時なんです。

人工的に作った被せ歯は天然の歯と同じように隣の歯と

きつくなく、ゆるくもない適切な感覚で接触するように調整

しないといけません。

その適切な感覚を調べるのがコンタクトゲージです。

人間の天然の歯と歯が接触している場合、50ミクロンの

コンタクトゲージは入るが100ミクロンのコンタクトゲージは

入らないのが理想なのです。

この50ミクロン〜100ミクロンというのは髪の毛1本の太さ

くらいなのです。

髪の毛一本というのは歯科の仕事の一つの目安みたいな

ものですね。」

「それはすごいですな。

私の仕事は土建関係ですけどミリ単位の仕事ですからな。

歯医者とは違いますわ、ハッハッハ・・・・・。」



診療が終わってからYさんの話を思い出しました。

思わずつぶやいてしまいました。

「土建の仕事がミリ単位だったら結構やばいんじゃない!」




4月29日(木)”血は争えない

この4月より年長の幼稚園生になった上のちび。

クラス替えもあってどうなることかと思いましたが、

表情を見ていると楽しそうに幼稚園に出かけていくので

幼稚園ライフもそんなに悪いものではないなあと一安心。


そんな上のチビの誕生日は4月4日。

ということで、先日幼稚園で誕生会がありました。

誕生日プレゼントは自分のプロフィールを記入して完成させる

絵本で、幼稚園の担任の先生が上のチビに尋ねて記入して

くれたようです。

生年月日から身長、体重、好きな食べ物、好きな絵本などと

ともに、大きくなったらなりたい職業の欄もありました。


その欄には


はいしゃさん


と書いてありました。


昨年の誕生会でも大きくなったら歯医者さんになりたいと

言っていたようですが、お父さんとしては何だかうれしいような

恥ずかしいような気がするものです。



僕自身はチビたちがどんな職業につこうが一向に気にしていません。

チビたちが自分に一番ふさわしいと思い、生きがいを感じる

職業に就いてほしいとだけ願っています。


そんな中、上のチビが最近熱心に見ているテレビ番組があります。

この番組です。


演出がかなりホラー風になっているこの番組


上のチビは元来怖いホラー番組が嫌いで、ホラー番組には

即座に泣いたりチャンネルを変えたりしていたのですが、

この番組に関しては熱心に見るのです。

そして、見た後には必ず僕に訊いてくるのです

「あの女の人どうして死んじゃったの?」

「どうしてもっと早くお医者さんに行かなかったの?」


その目はおびえていることはなく真剣そのものです。


質問を受けるたび、僕は真面目に説明してあげます。

上のチビが僕の答えを本当に理解しているかはよくわかり

ませんが、少なくとも医療がらみのことが嫌いでないのは確かな

ようです。


血は争えないのかもしれません。



4月28日(水)痛かったら手を挙げて”

むし歯の治療や抜歯をしたことのある方なら治療中一度は

耳にした文句の一つに

「痛かったら手を挙げてください」というのがあるのではないで

しょうか。


当たり前のことですが、歯の治療は口を開けたまま行います。

患者さんは治療中口を開けたままなので、物を言うことが

できません。

特に、治療の際違和感や痛みを感じた際、担当の歯医者に

そのことを話して伝えることはできません。

歯の治療では、口の中で様々な器具や装置を使用します。

これら器具や装置を使っている際に口の開け閉めが

あったり、舌が動いたりすると口の中の粘膜が傷ついて

しまい非常に危険です。

患者さんは何らかの形で合図をし、治療を中断するよう申し出

ないと話せないのです。

その合図の一つが手を挙げる動作であるわけです。


この手を挙げる動作に関して、患者さんが不満に思われている

ことを僕は何度か聞いたことがあります。

それは手を挙げているにも関わらず治療を停めてくれない

不満です。

”歯を削っていると痛かったので手を挙げたのにも関わらず

そのまま削られ大変だった”という不満を耳にされた方が

結構いらっしゃるのではないでしょうか?

”痛いから手を挙げろ”と言われて手を挙げたのにも関わらず

無視されて治療をするというのは約束違反ではないかと

思われる方が何人もいらっしゃることでしょう。


そのような状況の時、歯医者は一体何をし、何を考えているので

しょう?

よくあるのは、むし歯があるが浅いもので麻酔の注射なしで

削り取っている場合です。

歯を削った時に感じる患者さんの感覚は様々ですが

むし歯が浅いものであれば麻酔の注射なしでも痛くなく

治療をできる確率が高いのです。

しかも、一日に何人もの患者さんを診なければならない

歯医者にとって、麻酔の注射の時間といえども貴重な時間の

一つ。

麻酔無しでも痛みを感じる可能性が高くない処置の場合は

歯医者はついつい麻酔の注射をせずに処置をしてしまいがちなの

です。


患者さんにとっては迷惑なことだと思います。

痛くない治療をするために、治療で痛みを生じる可能性が

ある場合、事前に麻酔の注射をしておけばそういった問題は

起きないことでしょう。

しかしながら麻酔の注射をするぐらいなら、治療の刺激による

痛みの時間が短時間に限られるのなら我慢してもらう。

そんな歯医者の心理が”痛いから手を挙げている”患者さんの

意思表示を見て見ぬ振りをしてしまうのです。


ただでさえ、歯医者とは痛いところであるというイメージが

浸透している中でそのことを助長させるかのようなことを

歯医者はやってきたわけです。

僕もそんな歯医者の一人で反省することしきりでした。


最近は事前に痛みを伴う治療が予想される場合、

僕は患者さんにそのことを説明し、麻酔の注射を望むか

望まないか確認するようにしています。



4月27日(火)昔は患者が多かった・・・”

歯科業界にはいくつかの業界誌があるのですが、これら業界誌に

何度も取り上げられる特集の一つに来院する患者数の減少に

対する対処法があります。

何度も取り上げられるくらいですから多くの歯科医院が

来院する患者数が減少しているために経営的に苦しいということが

言えるともいえますし、これといった処方箋が無いとも言えます。


そんな話題を親父としていると、親父はこんな話をしました。

「わしが開業した時、既に開業していた近所の某歯科医院へ

挨拶に行ったんや。

そうしたら、そこの歯科医院の院長先生は

『あんたが開業してくれたら、少しは楽に診療ができるように

なるなあ』と喜んでくれたもんだ。」

今では信じられない話なのですが、親父が開業した30年前は

歯医者の数が少なく、患者数が多かったため各歯科医院では

診療が大変だったようで、既に開業していた歯医者は一人でも

多くの歯医者が開業してくれることを心から望んでいたのでした。


先日、ある歯科医師会の先生と話をしていても同様のことを

話されていました。

「以前なら夕方の6時になっても20人近くの患者さんを

診療しなくてはいけない時もあったんだ。

夜の8時過ぎに診療を終えようとすると、近所の歯医者が

文句を言ってきたものだよ。

『君のところの診療所が早く終わったらうちの診療所に

患者が来るじゃないか。

うちより早く診療を終わるな!』とね。

今では考えられない話だけど。

それが今では夕方の6時半になったら診療が終わっている。

おかげで診療所の運転資金の確保も一苦労だよ。」


別の先生は

「以前は各学校で歯科検診があると、その直後は学校の生徒が

多数患者としてやってきてむし歯の治療をしたものです。

時には午後からの診療が全て学校の生徒なんてことも

あったくらいだけど、最近は子供の数が減少したことと

むし歯の数が減ったことで生徒患者の数が減ったなあ。」と

遠い目で語っておりました。


歯科医院が乱立して過剰である一方、患者さんの数が減少している

ために各歯科医院に来院する患者数が減少しているのが現状です。

一般に歯科医院は儲かっているというイメージがありますが

実際のところはかなり経営的に厳しい歯科医院が多いもの。

ある調査では1割の歯科医院が患者数、収益とも順調に伸ばして

いるのに比べ、3〜4割の歯科医院が現状維持、残りの歯科医院が

前年よりダウンしていとか。

我が歯科医院も決して経営的には楽ではありません。

如何にしてこの厳しい時代を乗り越えていくか、頭の痛い日々が

続いています。


4月26日(月)高価な製品を売る会社の致命的なミス”

うちの歯科医院の建物は建築して30年近くになります。

これまで何度かリフォームや機材の交換をしてきましたが

ここ数年の間に本格的な改装をしなければならないように

なってきました。

その一環として先行してやろうとしていることがレントゲン装置の

新規購入です。

今や売り出されている歯科用レントゲン装置の大半は

デジタル式です。

これまでのようにレントゲンフィルムを現像するようなものではなく

撮影した画像をモニターを通じて見るタイプのものになって

きているのです。


従来のレントゲン写真であれば、現像、定着といった作業が

必要なのですが、その際、現像液、定着液といったものの

管理が必要で、手間ひまが結構大変でした。

デジタル式のレントゲン装置にはそのような管理にかかる

手間ひまが一切かかりません。

何せレントゲン写真は基本的にモニター画面上で見ることに

なるわけですから。

しかも、撮影してから直ちにレントゲン画像が見れる即時性が

魅力です。

これまでのレントゲン写真には現像する時間が最低数分は

かかっていたのがデジタル式のレントゲン写真では時間が

かかったとしても20秒程度。

現像の時間の間、患者さんを待たせる必要がなくなってきます。

ということは限られた診療時間をより効率よく患者さんの

治療に使えるというメリットができてくることになります。


また、レントゲン照射線量が低く抑えられるのもデジタル式

レントゲン写真の大きな特徴です。

レントゲン被曝は従来のものでもほとんど患者さんにとって

問題のないものでしたが、デジタル式レントゲン写真に必要な

レントゲンの照射線量は更に少なくなります。

これまでの照射線量の4分の1〜2分の1程度と言われています。

患者さんに対する安全性が更に増すことは患者さんにとっても

好都合なことです。


ただし、このデジタル式レントゲン装置は価格が高いのです。

一式を揃えるのに700万円〜1000万円近くかかります。

うちなどの弱小歯科医院では当然のことながらどこかの

金融機関からの融資を受けないと購入できないくらい高価な

買い物です。

ですから、購入するにはかなり慎重に機種選定をしないと

いけません。

現在、歯科関係の企業数社がこのデジタル式レントゲン装置を

製作、販売しているのですが、どの会社のものを購入するか

慎重に検討してきました。

実際にデジタル式レントゲン装置を使用している歯医者や

専門家の意見を総合した結果、最終的に2社にまで絞りこみました。

M社とY社です。


M社とY社といえば歯科関係でも最大手の会社なのですが

双方とも機種の性能、販売価格、アフターサービス等

甲乙つけがたいところがあります。

中でもデジタル関係の歯科機器については両社ともかなり力を

入れていて、宣伝にもかなりの力の入れようです。


そこで、実際の製品を試用し、見積もりを作ってもらい検討しよう

ということになったのです。

M社とY社には代理店から連絡をしてもらい、実際の製品の

デモンストレーションや試用、詳細な説明や見積もりを提出して

もらうことにしました。


その際のことです。

二社のうち、M社の販売担当者と代理店担当者にうちの歯科医院に

来てもらいました。

そこでM社の製品の話を詳細に聞き、見積書を見せてもらいました。


その見積書を見た僕はちょっとびっくりしました

それはある誤りを発見したからです。

その誤りとはうちの歯科医院の名前の誤りでした。


うちの歯科医院の名前は特殊な名前です。

多くの歯科医院であれば院長の苗字をとった歯科医院名です。

例えば、院長の名前がKという名前であればK歯科医院

Hと言う名前であればH歯科医院という感じです。

ところが、うちの歯科医院はある事情から特殊な屋号を使って

います。

M社の見積もりに記載してあったうちの歯科医院名には

その屋号の漢字が間違っていたのです。


なんだ、取るに足らないことではないか?

どちらでもいいことだ?と思われる方もいらっしゃるかも

しれませんが、僕はこの手の間違いが許せない性質です。

人様の名前を間違えるということは、その方に対する最大の

失礼に当たると思うからです。

しかも、今回の買い物は決して安い買い物ではありません。

売る方からしてもかなり力を入れているのは当たり前だと

思うのですが、その売る方が買い手の名前を間違えるとうのは

あってはならないミスだと思うのです。

ある意味致命的なミスではないでしょうか。


見積もり書の内容に関しては、あくまでも見積もりなので

金額の変更があって当たり前ですが、買い手の名前は変更が

ないもの。

僕が商売をして高価なものを販売する立場であるならば

お客さんの名前は何度も何度も数え切れない程確かめます。

それくらい気を遣わないといけない基本的なことだと思うのです。

それを間違える、しかも、見積書という大切な書類上で

誤って記載するというのは製品を売る側の誠意を感じたくても

感じられなくなってしまいます。

もちろん、製品を売る側はそのつもりはないことでしょう。

しかしながら、僕には売る側が本当に商売をしたいのか

疑いたくなってくるのです。


まあ、このことはひとまず保留にしながら冷静にデジタル式の

レントゲン装置の検討を続けていくつもりですが、少なくとも

M社にとってはこの不始末は大きなハンディキャップになったのは

間違いのないことだと思います。




4月25日(日)診療費用を払わなければならない理由”

入れ歯を作るにはいくつかのステップがあります。

歯型を取ること、噛み合せを調べること、入れ歯の試適

そして、入れ歯のセットという各々の診療ステップがあるもの

なのです。

場合によっては、これらにいくつかの検査をするステップが

あったり、上記の診療ステップのいくつかを同時に行ってしまう

こともあるにはあるのですが、少なくとも患者さんが入れ歯を

希望して1度の診療でセットすることはほとんどありません。

(厳密には1度で入れ歯をセットすることもあるにはあるの

ですが。)

入れ歯を作る診療ステップは時間がかかる場合もあれば

比較的短時間で済む場合もあります。

保険診療の場合、これら診療ステップに関して保険点数、

すなわち、保険診療報酬がいくらか細かく決められています。

それは時間がいくらかかろうが一定の保険診療報酬なのです。

そのことに関して時折不満を持たれる患者さんがいます。

先日こんなことがありました。


ある入れ歯を作っている患者さんが入れ歯をセットする前の

入れ歯の試適を行った時のことです。

入れ歯の試適では入れ歯が患者さんの口の中にきちんと

適合しているか、噛み合せや審美に影響はないかなどを

チェックする重要なステップです。

問題があれば、入れ歯にある人工歯を動かしたり、入れ歯の

厚みを足したりして完成する入れ歯が患者さんによりよいもので

あるように修整するのですが、入れ歯の試適の段階で

全く問題が無い場合もあるのです。

そういった場合、診療時間はわずか数分で終わります。

患者さんからすれば

”今日の診療はえらく早く済むんだなあ”と思われる方も

いらっしゃるでしょうが、それはあくまでも結果であって

たまたま時間が早く済んだに過ぎないことなのです。

実は、そのことを露骨に不満を持つ患者さんがいらっしゃり

受付でこういったのです。


「今日は何にもしていないのにお金を払わないといけないの

ですか?」

何もしていないわけではなかったのですが、診療時間が

数分済んだことに関してその患者さんは何もしなかったかの

ように感じられたようです。

この日の受付はベテランの受付さんで、お金を払わなければ

ならない理由をじっくりと説明してくれたようです。

その理由は前に書いたとおり、保険診療においては診療時間に

関わらず各診療ステップごとに診療報酬が決まっているので

患者さんは必ずお金を払わないといけないこと。

それが嫌なら全ての診療代は自費で負担しなければならない、

それが決まりなのだということを説明したそうです。

僕はその受付さんから後で報告を受けました。


何かと世知辛い世の中、どうしてこんなことでお金を払わないと

いけないのだと不満に思うことも多々あることでしょう。

保険診療システムそのものもいろんな不具合が指摘され

改善の余地があるものであることは間違いのないことなのですが

少なくとも保険診療システムは国が定めた規則の一種のような

ものです。

規則というものはそれが正当である限り、守らないといけないもの

だと思うのです。

規則に不備があったとしても、全体として機能し、多くの人々が

恩恵を受けているものであればその規則には従うことが筋では

ないでしょうか。

歯科医院での診療費用についても不満をもたれている方も

いらっしゃることでしょう。

どうしてこんなに診療費用がかかったのかを説明を求めることは

なんら問題のないことです。

その裏づけとして歯科医院に領収書を請求してもいいのです。

ただ、保険診療である限り、どんな些細なことでも診療費用の

請求はなされるものだということを皆さんには知っておいてほしいと

思います。



4月24日(土)”『今日は何の日?と嫁に言われ・・・”

昨日は4月23日でありました。

そんなこと今更書かれてもと言われそうな気がしますが

僕にとっては実に大切な日でした。


昨日の昼のことでした。

午前の診療が終わってから昼ごはんを食べていると

嫁さんが何気なく僕の方に近づいてきました。

そして、一言

「今日は何の日かわかる?」

僕は一瞬考えました。

いきなり何を言い出すのだろうかと。

しかし、その考えは直ぐに吹き飛んでしまいました。

そのことを察しているかのように嫁さんが

「あ〜、誰も今日が何の日か気づいてくれないわ。

悲しいなあ・・・。」


全くの不覚でした。

4月23日が嫁さんの誕生日であることを僕はすっかり

忘れていたのです。

齢・・・・、これは触れずにおきますが

それにしても何たる失態。


「まあ○○歳になったいうことは一つ年を食ったということだから

それを祝うというのも変だろう?」


しばし沈黙が続きました。


そして、嫁さんがまたも一言。


「この落とし前は何か高価なものを買ってもらうことで

つけてもらおうかな。」



しばらく安心して夜も眠れないような気がした、歯医者そうさんでした。

4月23日(金)”ミネラルウォーターと歯痛

昨日は暑かったですね。

各地で今年一番の暑さだったとか。

中には最高気温が4月では観測史上最高を記録した所も

あったようです。

暑い時に欠かせないものの一つが水分補給です。

最近、僕は暑い時には清涼飲料水をほとんど飲みません。

もっぱらミネラルウォーターなどの水です。

清涼飲料水だと飲んだ後の口の中がネバネバしたような

感じがし、気持ち悪いのです。

その点、水ではそのようなことないので、喉が渇いた時には

水をよく飲みます。



昨日のことでした。

昼休みに家に戻ると、台所に某社のミネラルウォーターの

ペットボトルが置いてありました。

一体誰が買ってきたんだろうと思いきや、嫁さんでした。

「実はね、君島十和子が一日に大量のミネラルウォーターを

飲んでいるって聞いたので私もやってみようかなと

思って買ったのよ。

今日から私も水をどんどん飲むわよ」と意気込む嫁。


どう考えても嫁さんが君島十和子になれるとは思えないと

いうことは口が裂けても言えませんでしたが、体に悪いことでは

ないのでそのまま放置することに。



午後の診療の時でした。

「歯が痛いから診て欲しい」と予約無しに飛び込んできたのは

Hさん。

数日前から歯が痛かったそうなのですが、今日になってから

我慢できなくなりうちの診療所へやってきたのです。

診療室に入ってきたHさんを見て僕はびっくりしました。

何と手にミネラルウォーターのペットボトルを持っていたからです。


「いやね、歯がずきずきするのでミネラルウォーターを口にする

でしょ。

そうしたら一時的に痛みが和らぐんです。

けれどもしばらくしたらまた痛くなってきて、その度に

ミネラルウォーターを飲むという繰り返しなんですよ。

おかげで胃の中は水浸しですわ。」

何でも朝から500mlのペットボトル数本を飲んで痛みを

しのいでいたらしいのです。


早速、Hさんの口の中を調べてみると上の奥歯の歯と歯の間に

大きなむし歯を発見。

レントゲン写真を撮影すると、むし歯は歯髄(神経のことです)

近くまで達していたのです。

痛いのは無理の無いところ。

このむし歯の周囲に麻酔をすると、Hさんは

「ずきずきしなくなりましたよ」


麻酔が効いている間に歯髄の処置をした歯医者そうさん。

治療を終え、治療の内容と今後の注意事項を説明すると

Hさんは

「おおきに、助かりましたわ。

これでミネラルウォーターを飲まなくて済みます、ハッハッハ・・・・。」


Hさんにとっては歯痛を我慢するためにミネラルウォーターは

苦肉の策だったようですが、それにしてもかなり体をはった

除痛だったような気がします。

しかも、その除痛効果は一瞬。


歯痛がある場合には、歯痛の除痛のためのミネラル

ウォーターの摂取はくれぐれも控えて、お近くの歯医者へ行って

下さいね。


4月22日(木)”被せ歯でわかった訪問者の名前

昨日は休診日だったのですが、歯科医師会関係の仕事を中心に

チビの幼稚園への送り迎えや買い物に行ったりしておりました。

そんな中、家でパソコンを使ってデスクワークをしていた時の

ことでした。

突然玄関のブザーが鳴りました。

玄関へ出向き、ドアを開けるとそこにはある女性が立っていました。


「先生、お休みのところすみません。

実は、家の近くでタケノコが取れまして、先生にも是非食べて

頂きたいと思いましてお持ちしました。」

タケノコがいくつも入った段ボール箱を見せながら

その女性は僕に言いました。

「どうもありがとうございます。

僕だけでなく家族の者もきっと喜びます。」

僕が受け取るや否やその女性は

「それでは失礼致します」と言って玄関先を後にしました。


この会話の間、僕は必死になって思い出そうとしました。

この女性の名前を。

この女性、僕が診ていた患者さんで比較的近所に住んでいる

方だったのですが、名前が出てきません。

このような時は

「失礼ですがどちら様でしたでしょうか?」と正直に言えば

いいのでしょうけど、どうしようか迷っているうちにその女性が

帰られました。

僕は後を追ったのですが、どうしたことかその女性の後ろ姿が

見えませんでした。

どこか近所の家に寄られているいたのかもしれませんが、

僕はあせりました。


今の人は誰?


唯一の手がかりはこの女性の口元から見えた銀歯でした。

左上の犬歯の後ろ、第一小臼歯と呼ばれる歯の銀歯の

ことを僕ははっきりと覚えていました。


犬歯の後ろの歯というのは保険診療では白い前装の歯を

被せることはできません。

基本的には自費扱いになります。

僕は犬歯の後ろの歯を被せ歯にするような場合、自費を

勧めます。

この位置に歯というのは前から見ると結構目立ちます。

この目立つ位置に保険診療なら銀歯をセットせざるをえない。

そうなると審美面でよくないからです。

犬歯の後ろの第一小臼歯で被せ歯をしなければいけない時、

審美のことを考えると、白い前装の歯にすべきだと僕は

思うのです。

特に、化粧をする女性の場合は笑った口元から銀歯が

見えると気になる方が多いもの。

そのため、犬歯の後ろの第一小臼歯の被せ歯をする際には

女性患者さんには僕は必ず銀歯か白い前装の歯を望むかを

確認するのです。


今回タケノコを持ってきてくれた女性にも僕はそのことを

説明し、白い前装の歯を勧めたのですが、この女性は

「私はもう年ですし、見た目というのも気にしませんので

銀歯で結構です。

保険で治療してください」と言われたのです。

その時のことを僕は覚えていたのです。


そこで最近の銀歯を含めた被せ歯、入れ歯、差し歯を作る際に

歯科技工所へ提出する技工指示書という書類を確認しました。

歯医者は被せ歯、入れ歯、差し歯などの製作を歯科技工士に

依頼するのですが、その際指示を書いた書類のことを

技工指示書といいます。

この技工指示書は通常複写式になっており、自院用に

複写したものが手元に残っているのです。

それを点検していくと・・・・・・・・・。


わかりました、その女性の名前が。


やれやれ、喉のつかえがとれたようで一安心。


それにしても銀歯を元に名前を探らなければならないと

いうのも情けない話ですね。




4月21日(水)”痛くないむし歯

少し前にBBSでも書いたことなのですが、多くの方がむし歯と

いえば”痛い”というイメージがあるのではないでしょうか?

行きたくもない歯医者へ行かざるをえないきっかけの一つが

我慢できない歯痛であり、その原因の多くがむし歯であるのは

事実です。


ところが、毎日に何人もの患者さんを診ていると

”こんなに大きな穴が歯に空いているのにどうして

痛くないのだろう?”とか

”歯が欠けて神経がむき出しになっているのに痛くないなんて”と

言いたくなるようなむし歯に接することが結構あるものです。



歯は表面から内部へかけて軟らかくなっていきます。

表面のエナメル質という組織はダイヤモンド並みの硬さが

あるのですが、一番内部の芯にある歯髄は、俗に言う神経の

ことですが寒天のような柔らかさです。

そんな歯髄を硬い組織が囲っているのが歯であるのです。

歯髄は微小な血管、神経、細胞の集合体です。

むし歯が歯髄に近くなると、しみやすくなったり痛みを感じたり

しますが、それは歯髄の中にある痛みを感じる神経に

歯が異常があるというシグナルが送られるために感じるのです。

歯痛があるということは歯に異常があることの表れであるのです。

ところが、むし歯になっても痛みを感じないということは

一見よさそうに思えるのですが、実は歯の異常を自覚できない

ことになるので体としては非常にやっかいなことなのです。



それではどんなケースのむし歯では痛みを感じにくいのでしょう?

一つはむし歯がゆっくりと進行していくケース。

どうしてむし歯の進行のスピードに差があるかはよくわかって

いませんが、ゆっくりと進む場合、歯髄は徐々に活性を失い

死んでしまいます。

歯髄は徐々に活性を失うと急激な炎症が起こらず、慢性炎症の

状態になってしまいます。

この状態では痛みを感じることは少ないのです。


また、高齢者のむし歯も痛みを感じにくいものです。

歯は年齢とともに成長するようには見えませんが、実は内部に

向かって成長するのです。

具体的には、歯の組織の一つである象牙質を作る細胞が

歯の内側に向かってが成長するのです。

すると、歯の内部にある神経は徐々に縮小していく結果となり

中には歯髄が全くなくなってしまうようなこともあるのです。

このように歯髄が小さくなるということは痛みを感じにくくなると

いうことなのです。

高齢者の歯にむし歯ができると、痛みを感じにくくなるために

本人が気がつかないままむし歯が深く進行する場合が多いのです。


もう一つは、以前にむし歯の治療の一環として歯髄を取った歯。

このような歯は歯髄を除去してしまっているわけですから、

むし歯があったとしても痛みを感じることはありません。

ですから、歯髄を除去した歯がむし歯になれば痛みを感じないまま

むし歯が進行してしまうのです。



痛みを感じないむし歯というのは実は忍び寄る病の一つであり

気がつかない間にむし歯が重症化してしまう可能性があります。

痛みを感じないむし歯は決して安心できるものではない、

むしろ非常に怖いものであるということを皆さんに知って欲しいと

思います。




4月20日(火)”血まみれの一日

昨日の朝のことでした。

ふと鼻の辺りが気になって目覚め、起き上がると鼻から何か

落ちたような気がしました。

ふと落ちたものをみると、それは鼻血でした。

原因はよくわかりませんでしたが、とにかく鼻血を止めるために

鼻の穴の中にティッシュペーパーを詰め込み、何とか止血

させました。

”朝早々からこんな状態では今日一日憂鬱だなあ。”

実は、そんな憂鬱な思いは昨日一日を象徴していたことだったの

です。



午前中の診療中のことでした。

僕は親父と一緒に診療をしているのですが、親父が患者Kさんの

歯を抜歯しました。

Kさんは抜歯後、待合室で会計を済まそうとしていたようですが、

受付で

「いつまでたっても血が止まらないのです」と訴えてきました。

親父は

「しばらくガーゼを噛んでおくように」と指示を出しました。

Kさんはそのまま帰宅されました。

昼休みのことでした。

僕が診療所である患者さんのカルテを調べていると電話が

なりました。

電話は親父が抜歯をしたKさんからでした。

「家に帰ってもちっとも血が止まらないんです。

何とかしてもらえませんか!」

語調はかなり落ち着きの無いものでした。

僕はKさんに直ぐに診療所に来るように伝えました。

程なくしてKさんは来院。

直ぐに診療台に座ってもらい、口の中を開けてもらうと

口の中は真っ赤でした。

抜歯をした部位のあたりには赤黒い血餅があるには

あったのですが、その周囲から微量ながらも出血がみられたの

です。

僕はとにかく止血処置を行うことにしました。

出血が見られた歯肉の周囲に麻酔をし、赤黒い血餅を取り除き

ました。

洗浄後、出血していた部位を確認、出血の原因と思われた

肉芽組織をソウハした後、スポンジ状の止血材を出血部位に

挿入し、さらに出血した歯肉周囲を縫合しました。

その上で、さらに数分間ガーゼで圧迫。

ガーゼを取り除くと止血できていました。

「血が止まって何よりです。

このまま死んでしまうのかと思いましたよ!」とKさん。

「まだまだ生きてもらわないと困りますよ。。

ただ、大量の血が出ているようでも実際の出血量は

それ程でもないものなんですよ。

貧血の心配は無いと思います」と答えた、歯医者そうさん。

Kさんはほっとした表情で家路につかれたのでした。



午後の診療の時でした。

僕は患者Tさんの左上の奥歯の神経の治療をしていました。

その際、ふと左頬粘膜に目をやると小さな血豆のようなものが

見えました。

これは一体どうしたんだろう?

患者さんが粘膜を噛んでできたのだろうかと思っていると

その血豆はどんどんと膨らんでいくではありませんか。

明らかに頬粘膜下に出血があったのです。

どうも僕が治療器具を口の中に入れようとした際、

頬に触れてできたのか、それとも、患者さんが誤って噛んでできた

のかよくわかりませんでしたが、Tさんの頬粘膜にある小さな

血管を傷つけたのは確かだったようです。

僕は今回も大きくなっていく血豆の周囲の粘膜を麻酔し、

血豆の粘膜を一部切り、敢えて血豆の中の血を出血させて

からガーゼで血を拭きとりながら出血部位を確認。

その部位の周囲を糸で縫合しました。

しばらくして、出血がなくなり止血が確認できました。


Tさんには出血のことを伝え、止血をしたこと、出血したところ

からの感染を防止するために抗生物質の服用とうがい薬で

うがいをするように伝えました。


歯科の仕事のうち、抜歯などの外科処置は観血処置とも

呼ばれます。

観血とは読んで字の如く、血が見られるという意味ですが

外科処置には観血が伴います。

観血が伴えば当然のことながら止血しないといけないのですが

時として、出血が続いたり思わぬところからの出血ということが

ありえます。


先日の日記にも書きましたが、血というもの淀んだり、流れが

妨げられれば血栓が作られ、止血するというメカニズムが

備わっています。

このメカニズムを人工的に使用したものが止血処置なのですが

具体的には出血部位を圧迫したり、縫合をしたりします。

そのことをわかってはいても、やはり突然の出血に接すると

歯医者の僕としてもそれなりに緊張するものです。



やれやれ、今日は朝から出血大サービスデイだったなあと

思いながら夜の一時を過ごしていると、嫁さんが言いました。

「今日から私、始まったみたい・・・・・。」

女性なら誰もが1ヶ月に1度はある、例のあれです。



昨日は朝から晩まで血まみれの一日でした。



4月19日(月)”僕が続けていること

”継続は力なり”と言います。

”そんなこと今更言われなくてもよくわかっているよ!”と

言われそうで恐縮なのですが、誰もが何かをすることを

思い立ち、やり始めたものの結局継続できなかったという経験が

おありだと思います。

僕も今までそのような諦めた経験が山のようにあります。

そんな僕でも継続していることがいくつかあります。


一つはビオラを弾くこと。

以前から書いていたことですが、僕はささやかな趣味として

ビオラを弾いています。

ビオラは僕が母校の歯科大学の5年生、22歳の頃から

弾き始めました。

今年でビオラを弾き始めて16年ということになりますが、

途中10年余りビオラを弾くことができませんでした。

これは仕事の関係で仕方がないことだったのですが、

それでもビオラのことを忘れたことはなく、ここ数年は何とか

時間をやりくりし、細々とビオラを弾いています。


二つ目はこのウェッブ日記です。

僕は一昨年の8月からウェッブ日記を書き始めているのですが

途中休みながらも何とかここまで続けてこれています。

僕の日記は歯科関係のことを中心に僕の日常の生活や

感じたこと、考えたことなどを思いつくがままに書いています。

アイデアがあっても、日記ネタとして内容が適切かどうかを考えると

ボツにせざるをえない場合もあったりします。

そういったこともあるにはあるのですが、今では数多くの人に

僕の日記を読んでいただけるようになったと思います。


3つ目は歯医者という仕事です。

まあ、これに関しては僕の食い扶持であるわけですから

止めることは不可能なことではあります。

嫌でも続けないといけない仕事であるわけですから。



数少ないながらも続けられているこれら3つのことに何か

共通していることはないか考えてみました。


そのうちの一つは、継続していることは全て嫌いではない、

むしろ好きであるということです。

ビオラを弾くことも、ウェッブ日記を書くことも、歯医者の仕事も

僕は基本的には好きなことなのです。


ビオラを弾いている時、僕は

「そうさんは楽しそうに弾いているねえ」と言われたことが

何度かあります。


あるウェッブに日記を書いている日記書きさんからは

「日記血中濃度が高い」と言われたことがあります。


嫁さんからは

「そうさんは歯医者の仕事をしている時が生き生きしている」と

指摘されたこともあります。


これらのことは自分では特に意識していなかったことなのですが

周囲の人たちが僕にこのように言うということは、僕は

客観的に見てビオラを弾くこと、ウェッブ日記を書くこと、

そして、歯医者の仕事が好きであると見えているのだと

思うのです。

自分が気に入らないことであれば、実行する気にもなりません。

”好きこそものの上手なれ”ということわざがあるとおり、

何事でも継続使用とすれば、自分が好きでないと長続きは

しないものではないでしょうか。


また、続けられた理由に同じことを志す仲間がいるということが

あります。

ビオラを習い始めた時、ある知人から言われたことに

「どこかのオーケストラに入った方がいいよ」と言われました。

当初僕はこの言葉の意味がよくわかりませんでした。

ビオラを弾くのは自分なんだから、自分さえしっかりしていれば

いいんじゃないかと思っていたのですが、最近になって

その意味がよくわかってきました。

というのも、一人でビオラを弾いていても刺激が無いのです。

周囲に同好の士がいる環境であると、嫌がおうにもいろんな

音が耳から入ってきます。

自分が下手であることも自覚できますし、他の楽器と合わせられる

面白さも体感できます。

そんな音楽を演奏する仲間がいるということがビオラを引き続ける

モチベーションになっているのは間違いありません。


ウェッブ日記においてもそうです。

これまで何人ものウェッブ日記書きさんと知り合いになることが

できましたが、誰もがウェッブ日記を書くに当たって共通の苦労、

悩み、また喜びをもっていることに共感を覚えました。

また、貴重な考えや経験を聞くことができ僕自身勉強になること

ばかりです。


先日もそんなことがありました。

ある女性日記書きさんと話していると

「日記を書かなくなるとこれまで培ってきたものが全てゼロに

なるでしょ。もう一度立ち上げようとしたとしてもそれはすごく

エネルギーがいることなのよ。」

これは日記だけに限りません。

継続することは非常につらいことだけれども、継続することに

よって視野が広がることが多いものです。

それは自分の知識の蓄積かもしれないし、技術の向上かも

しれません。

また、これまで自分がもっていたものとは異なった発想かも

しれないし、発見かもしれない。

新たな人間関係の構築がかもしれません。

少なくともいえることは継続することによって得られたものは

全て自らの貴重な財産だということです。

自分でわかっているつもりでしたが、僕以上に日記を書き続けて

いる彼女から発せられた言葉には説得力があり、僕にとって

刺激になったことは間違いありません。


歯医者家業については言うまでもありません。

普段の仕事においてもうちの診療所には親父という歯医者が

います。

大学の友達を含めた同級生は皆歯医者ですし、先輩、後輩

恩師、歯科医師会関係の先生などを加えると僕の周囲には

数多くの歯医者がいます。

これら歯医者と接しない日々はないくらいです。

様々なことがありますが、少なくとも彼ら、彼女らからさまざまな

情報や知識、経験を聞くことは僕にとって有意義なものです。

今回の日本歯科医師会の不祥事に関してもある意味

反面教師的なことでは有意義なことではありますが・・・・・・。



一寸先は闇であり、上記のことをいつまで続けられるかは

自信がありませんが、続けるところまで続けていきたいものだと

思う、歯医者そうさんです。




4月17日(土)”無人販売店での信頼関係”

一昨日の昼のことでした。

診療の合間に近くの郵便局へ出かけようとすると、親父から

「今日の朝刊をできるだけたくさん買ってきてくれ」と頼まれました。

うちはA新聞を購読しているのですが、一昨日の朝刊はどの新聞も

例の日本歯科医師会の不祥事のことを載せていたことが

わかっていましたので、他の新聞の朝刊の論調を確かめるため

親父は僕に頼んだのです。

”面倒くさいよなあ”と思いながらも、郵便局で郵便を出した後で

近くの新聞販売店に寄りました。

実は、郵便局の近くには各新聞社の新聞販売店が軒を並べて

いる場所があるのです。

僕はA新聞の販売店以外の新聞販売店を全てまわり

朝刊を買い求めたのですが、M新聞の販売店を訪れた時でした。

ドアを開けると中には誰もいません。

「ごめん下さい。どなたかいらっしゃいませんか?」と大声で

呼んだのですが、返事無し。

ドアの近くのテーブルの上にはM新聞の朝刊とM新聞系の

スポーツ新聞が何部か置いてあり、そばには各新聞の値段が

書いてある紙が備え付けられていたのです。

”こんな無用心でいいのかな?”と思いながらも、僕はM新聞の

朝刊を一部取り、代金を置いて外へ出ました。


目的の新聞を全て購入した帰り、僕はM新聞の新聞販売店の

様子のことを省みようとした時、ある店のことを思い出しました。


それはある野菜販売所のことです。

最近はどこでも野菜の直販の店を目にします。

うちの近くにもそんな店があるのですが、道路沿いにテントを

張り、運転手に見えるように看板を出しています。

その野菜販売店にはほとんど店番の人を見かけません。

無人の野菜販売店なのです。

テントの下のテーブルには野菜が袋詰めで置いてあり

全てに値札がついています。

野菜を購入したい人は値札の分のお金をテーブルの隅に

置いてある箱の中へ入れるようなシステムなのです。


店の周囲を見渡しても監視をしているような気配は全く

ありません。

テーブルに置いてある野菜を盗もうと思えばいくらでも

盗めますが、その店の品物が盗まれている話は全く聞きません。

その証拠にその店は長年閉店せず、営業を続けています。

ということは、儲けは少ないかもしれないがそれなりに経営が

維持できているということになります。

その店で野菜を購入する人の大半がちゃんと代金を支払っている

のです。


昨今の不景気で何かと世知辛い世の中ですが、店番がないような

無人販売店が存在していることに僕は驚きを感じざるをえません。

店の経営者は客を信用し、客は買った分の代金を置いていく。

そのような店の経営者と客とが相対することなく商売が成り立って

いる。

店の経営者と客とが互いの良識をもって商売が成り立つ。

世界が今のこの世の中にあることに僕はほのぼのとしたものを

感じます。



昨夜そんな話を嫁さんとしていると、嫁さんは

「実は今日○○ちゃん(上のチビのことです)とスーパーに

行ったのよ。

そこで買い物をして買ったものを備付のナイロンの袋に入れようと

したの。

最近、スーパーのナイロンの袋ってお金がかかるでしょう。

そのスーパーでも一袋5円掛かるのよ。

その5円は貯金箱のような箱に入れるんだけど、私ね

1円玉を入れようとしたの。

そうしたら○○ちゃんが

『ママ、どうして箱の中に1円玉を入れるの?」

箱には5円って書いてあるよ』と大きな声で言うのよ。

私はずかしかったわ」と苦笑いする嫁さん。


たかだか5円くらいでというようなことかもしれませんが

こんなスーパーでも客の良識が試されています。

子供は正直で純粋無垢なものですが、大人の良識を見ながら

自らの良識を作り上げていくものなんだなあと感じた次第。


子供を裏切るようなことを大人が示してはいけないなあと

話していた昨夜の我が家の団欒でした。




4月16日(金)”日本歯科医師会の不祥事について

昨夜はイラクで拘束されていた日本人人質3人が解放されたと

いうニュース一色でしたがが、昨日の朝刊の一面トップには

日本歯科医師会の不祥事に関する記事が大々的に掲載されて

ました。



既に御存知の方も多いことだと思いますが、その不祥事の概略を

書きますと

日本歯科医師会の会長臼田貞夫容疑者らが中央社会保険

医療協議会の委員に賄賂を贈っていた疑いが強まり、

東京地検特捜部は協議会元委員の元社会保険庁長官

下村健、協議会委員の連合副会長・加藤勝敏両容疑者を

収賄容疑で、臼田容疑者と日歯連会計責任者の

日本歯科医師会常務理事内田裕丈容疑者ら5人を贈賄容疑で

逮捕したというものです。


ここで医師が受け取る診療報酬について若干の説明を。

診療報酬とは、開業医や病院、調剤薬局が医療保険から

受け取る報酬で、報酬本体と薬価からなります。

厚生労働大臣の諮問機関である中央社会保険医療協議会

(中医協)が協議し、ほぼ2年に1度改定されます。

中医協のメンバーは、診療側8人(医師会、歯科医師会、

薬剤師会)、支払い側8人(健康保険組合連合会、連合など)

公益の観点から議論に参加する公益委員3人

の3者計19人で構成されています。


本年度の改定では本体の伸びをプラスマイナスゼロとし、

薬価を1%引き下げる改定を答申したわけですが、

いつも診療報酬改定では診療側と支払い側の間で激しい議論を

戦わせているのが実情です。

この診療報酬は改定ごとにアップしてきたのですが、

平成14年の改定時初めて下がったのです。

社会が不景気、不況で苦しんでいる中診療報酬だけがアップされて

いるのはおかしいという小泉首相の発言もあり、初めて診療報酬が

下がったわけなのですが、その際、診療報酬引き下げに最も

影響力を持ち、引き下げを強行に主張したのが健康保険組合

連合会の副会長で、中医協委員だった下村健容疑者だったのです。

当時のことを僕もいろいろと伝え聞いていましたが、

「診療報酬を引き上げる理由は何もない!」と医療側の診療報酬

引き上げの要望を一切受け付けなかったとのこと。

診療報酬改定の妥協を図るためには下村健容疑者が首を縦に

振らないと事が進まなかったのは事実のようです。


一方、歯科においては診療報酬に関して冷遇されてきた

面があります。

診療報酬は全て同じではないか?と思われるかもしれませんが

医科と歯科とは全く違う体系なのです。

そのため、同じ処置でも医科と歯科とでは診療報酬が違うと

いう状況があるのです。

例を挙げれば初診料。

元来初診料は医科と歯科とは同じだったのですが、

徐々に差が開き、最大の差の時は歯科の初診料は医科の

3分の2という状態にまで広がっていました。

同じ医療行為なのに医科と歯科とで差があるのはおかしい

ということで日本歯科医師会は活動をしてきたのですが、

昨今の不景気で中医協の場でもなかなか認められなかった

経緯があったのです。

そんな初診料が医科とほぼ同じようになったのはここ数年のことで、

我々歯科医としても日本歯科医師会の活動をそれなりの評価を

していたのですが、まさか日本歯科医師会の上層部が

下村健容疑者に賄賂を渡し、診療報酬改定について便宜を図って

もらおうと画策したとは思いもよりませんでした。



僕は個人的にはよりよい歯科医療実現のための政治活動は

必要だと思っています。

歯科医師という歯科の専門家の立場から国民の皆さんの

歯や口の健康を守るための政策を実現するためには、

どうしても政治活動で訴えなければ実現できないのが現実

だからです。


政治活動には金の問題がつきまといます。

辻元清美が逮捕された国会議員の公設秘書給与流用問題では、

公設秘書の給与を流用しないと政治活動をやっていけない

国会議員の苦しい台所事情が背景にあったことが明らかに

なっています。

公金横領はやってはいけないことですが、政治献金が少ない

議員における苦肉の策だったことも事実。


歯科医師会が掲げるよりよい歯科医療の実現のために働いて

くれる政治家への支援のための政治献金をすること自体は

間違ったことではないと思うのです。

問題はその政治献金の使われ方です。

よりよい歯科医療実現のための政治活動に対して使われるので

あればいざしらず、政治献金の一部が歯科医師の既得権を守る

ための賄賂に使われていたのは大変な問題です。

いくらよりよい歯科医療実現のためだという口実があったとしても、

やってはいけないことはだめなのです。



日本歯科医師会の政治団体である日本歯科医師連盟に

関しては、歯科医の間ではかなり以前から不正経理の噂が

耐えませんでした。

そんな噂が流れる度に何人もの歯科医師が歯科医師連盟に

対して追求を試みたのですが、 日本歯科医師連盟は

"会計は適正に処理されている"という回答のみ。


政治献金に関しては収支報告書があるにはあるのですが、

どうもそれも正確なものではないという噂が絶えませんでした。

実は今回の東京地検特捜部の捜査でどうやら二重帳簿が

あったことが濃厚となったようです。



言い訳になりますが、歯科医師会の末端の会員として

僕はこの実態を全く把握していませんでした。

昨日、同僚の歯医者と話をしたのですが、多くの歯医者は

今回の不祥事を日本歯科医師会の上層部の逮捕で初めて

知ったのです。

噂話はいろいろと聞こえてきましたが、噂話は噂に過ぎないと

考えていました。

しかも、日本歯科医師会の上層部は"会計は適正に処理されて

いる"と常に言っていましたから、会員として信用していたところが

ありました。

それが今回のようなことになり、僕自身信頼をずたずたに切り

裂かれた思いです。


今回の不祥事は一部歯科医師が起こしたことだともいえるでしょう。

しかしながら、日本歯科医師会上層部を選んだのは間接的ながらも

日本歯科医師会の会員であり、今回の不祥事において日本歯科

医師会の歯科医師全員にも何らかの責任があるのです。


保険診療報酬は皆さんから頂いた健康保険料から成り立って

います。

その診療報酬を決めるにあたり、賄賂を贈るという姑息な手段で

懐柔策に出た日本歯科医師会上層部に対して僕自身、腸の

煮えくりかえる思いがしますし、患者さんの皆さんに対して

何の申し開きもできません。


ひたすら頭を下げるのみです。


4月15日(木)”敢えて患者さんの質問に答えない時

僕は患者さんから質問を受けることが多々あります。

その時にはなるべくわかりやすく、丁寧に答えようとこころ

がけています。

時には患者さんの口の中を鏡でみてもらいながら

時には患者さんのレントゲン写真を参考にしながら

時には歯の模型を用いながら説明します。

患者さんの反応をみながら、一度だけでなく二度、三度と

言葉を代えながら患者さんに納得してもらうまで説明している

つもりです。


患者さんの尋ねることが嘆きやぼやきのようなことである

場合、僕は遭えて患者さんの問いかけにまともに答えないことが

あります。

本当の理由を説明すると、患者さんの気持ちを逆なですることに

なりかねないからです。



先日、ある退職後の患者さんの歯を抜歯した時のことです。

この患者さんは抜歯した歯が最後の一本の歯で、口の中からは

歯が一本も無くなってしまったのでした。

抜歯後、その患者さんはこうつぶやきました。

「とうとう歯が一本も無くなってしまいました。

どうしてなんでしょうねえ?」


僕はその本当の理由がわかっていました。

その患者さんは歯周病がひどかったのにも関わらず

歯磨きを怠っていたことのつけが歯を全て喪失させてしまって

いたからです。


そのことがわかっていながらも、僕はその患者さんに

こう言いました。

「歯は無くなりましたけど、大変忙しい仕事の中、

体がストレスを感じない方が少ないものですよ。

おそらく、歯がストレスを一手に引き受け、犠牲になって体を

守ってくれたのではないでしょうか?」


このことが正しいとは言えないかもしれません。

本当のことを患者さんに伝えていないからです。

しかしながら、患者さんが後悔している状況にあるにも

関わらずその感情を考えずにまともに専門的なことを話したと

しても、患者さんはそれを聞き入れないばかりか信頼関係を

崩しかねません。

歯にトラブルを抱えて治療を受ける人の心の中にはどこか

割り切れないものを持っているもの。

そういった患者さんの気持ちを歯医者は理解しないと

いけないと思うのです。

その気持ちを理解した上で、適切な時期に歯の健康のことを

説く。

そういったタイミングが大切なのではないか。


僕自身、そのことをわかっているつもりでも不適切な言い方を

することが度々あります。

その度に後悔します。


専門バカになってしまうと患者さんの気持ちからはますます

遠くなっていく。

それだけは避けたいものだと強く思う、歯医者そうさんです。


4月14日(水)”瀬戸際治療

「先生、上の入れ歯が落ちて仕方がありませんねん。

どないかしてくれへんやろか?」

昨日、強烈な関西弁を話しながら突然来院されたのはFさん。

造園関係の仕事をしている患者さんなのですが、このFさん

歯医者の本音としては非常に困りものの患者さんの一人

なのです。

それはFさんが来院する時は、Fさんの口の中は常に悲惨な

状況になっているからです。

これまでも歯が1本のにならず数本折れたぐらいでは

来院せず、前歯が欠けて見た目が悪いからということで

やっと来院したり、歯肉が腫れたといって来院され診て

みると顎の下の方まで腫れており、抗生物質の点滴を

しなければ危ない状況だったりとかなり大変なケースばかり。

大変なだけではありません。

Fさんは急患です他の予約患者さんの間に入って治療を

するのですが、Fさんの状態がかなり悪いためいくら応急処置と

思っていてもその応急処置さえかなり時間を取られてしまうの

です。

予約外の急患患者さんを診なければならないのは歯医者として

当然のことなのですが、それにしても応急処置が時間が

かかってしまうケースは歯医者として結構気分的にまいって

しまうものなのです。

ですから、予約の患者さんに対しても迷惑がかかってしまうので

Fさんが来院する時は、結構ブルーな気分の歯医者そうさんです。


ところが、Fさんはそういったことは全くお構いなし。

逆に僕のことは信頼してくれているようで、気を遣ってか

「他に患者さんがぎょうさんおりまんなあ。

わしは一番最後でよろしおまっせ」と言ってくれたりするのですが

それにしても

”いつもどうしてそんなに瀬戸際になるまで我慢しているんや!”と

思わず口に出して言いたくなってしまいます。


そんなFさんが昨日もやってきたのです。

実際口の中を診てみると、部分入れ歯の留め金(クラスプと

いいますが)を支えている数少ない歯全てがむし歯で欠けて

いたのです。

仕方なく、欠けていたむし歯を除去し、取りあえず根っこは

残した状態で部分入れ歯を急遽総入れ歯に改造しました。


「先生、入れ歯全然落ちひんようになりましたわ!

えらいもんやわ。これでしばらくいけまっさ。」


”違う、違う、これからが本格的な治療なんですよ!”と

Fさんに説明し、強引に次回の治療予約を取ったのですが・・・・・。


恐らく来院されないでしょうねえ。


いつもFさんの治療は瀬戸際治療なのです。


4月13日(火)”居眠りしながらできる仕事!?”

”春眠暁を覚えず”ということわざがありますが、今の季節

誰もが眠くなりがちな季節です。

皆さんはいかがでしょうか?


眠いといえば、僕が某私立歯科大学の学生の頃、講義の時には

いつの間にか睡魔に襲われ気を失なっていた、いやいや居眠りを

していたものです。

居眠りから目が醒めた後は

”睡眠学習が上手くいった!”と自画自賛していました。

もちろん、講義の内容など覚えているはずなどなく・・・・・・・。

全く自慢にも何もならない話です。

僕のような授業中居眠りをしていた学生を見ていた教師の一人が

よくこう漏らしてしていました。

「君らは親に授業料を払ってもらっているんだろ!

君らのそんな姿は親不孝以外何物でもない。」

”何言っているんだ、馬鹿野郎!”と思いながらも

後から考えてみればそのとおりだと感じたものです。


僕が某国立大学歯学部の大学院生の頃のことです。

僕はボスであった教授の講義についていって教室の後ろで

聴講していた時期があったのですが、後ろから見ていると

数多くの学生が居眠りをしていたものです。

”講義がくだらないと私立でも国立でも居眠りが起こって

しまうんだなあ”と思っていると、教授がそんな居眠りをしている

学生に対しあきれた口調でこう言いました。

「君らが授業中寝ているということは血税の無駄使いに

すぎない!」

たしかにそのとおりだ。

それにしても、私立と国立とでは授業料を負担するのが

親と国と違うわけで、そのせいで授業中に居眠りをしていても

嫌味の言い方が違うもんだなあと変に興味深く感じた記憶が

あります。


よくテレビ中継されている国会の審議の中で、居眠りを

している国会議員が写しだされることがありますが、あれなどは

典型的な血税の無駄使いですね。

ある国会議員などは開き直って

”沈思黙考しているんだ!”とおっしゃっていましたが、

沈思黙考している割にはよく首を振って気持ちよさそうに

されているようです。



実はこのようなことを書いたのはこんな記事を目にしたからです。

人の一生をも左右するかもしれない裁きの場で、居眠りを

する裁判官がいることを暗に認めたようなものです。


限られた睡眠時間の中、閉鎖された空間で体を動かさず、

じっとしていれば睡魔に襲われることは講義で昼寝をすることと

よく似た環境であり、眠くなることは容易に想像できるのですが、

それにしても人を裁くということを生業としているならば裁きをして

いる間は居眠りは控えるべきではないかと思うのです。


僕のような歯医者では治療中眠ることはできません。

もちろん、手先をずっと動かしていますし、何人もの患者さんを

治療している、様々な治療があるので眠られないということは

確かですが、それにしてもプロとして血税から給料を貰っている

立場で、しかも人を裁くという公職についているものならば

仕事中に居眠りをすることは如何なものかと感じた

歯医者そうさんでした。



4月12日(月)”有名人口元チェック

僕は職業柄どうしても人様の口元に目が行ってしまいます。

それはテレビや写真を見る時もそうで、どうしても最初に

視線が行くのは口元です。

家でテレビを見ていると、出演している有名人の口元の

話題が時々でます。

そんな家で話題になった有名人の口元の話を今日は

紹介したいと思います。



最近、韓国の映画、テレビが日本でも数多く見られるように

なりましたが、その中でも冬のソナタは大ブレークしました。

その冬のソナタでの主演の一人、ぺ・ヨンジュンが先週

来日し、その騒ぎがワイドショーを中心に取り上げられていました。

”ヨン様”と言って追っかけるファンの姿はすごい熱気が

ありましたが、ぺ・ヨンジュンの上の前歯はメタルボンド冠と

呼ばれる被せ歯でした。

”ぺ・ヨンジュンが微笑む口元がたまらなく素敵!”と言う

ファンの人もいたようですが、その口元から見える被せ歯は

僕から見れば白すぎるように思えました。

被せ歯を患者さんにセットする前にあのような白い色の被せ歯が

用意されていたならば、僕はもっと自然な色に手直しするよう

指示するでしょう。

ただし、患者さんの中には僕が白すぎると思っているような

歯の色でも好みだと言う人がいます。

「先生、この白の歯の色を望んでいたんですよ!」と

喜ばれる患者さんがこれまで何人かいました。

僕自身、白すぎるんじゃないかと確認しても、患者さん自身は

それでいいと言うのです。

患者さん自身が望むことを尊重することが歯医者には

必要なのですが、患者さんの望むことと歯医者がいいと思うことの

ギャップが審美歯科では数多く遭遇します。

審美歯科が難しいところです。


いずれにせよ、僕が白すぎると思うぺ・ヨンジュンの被せ歯も

ファンにとってはたまらない魅力の一つになっているのは事実の

ようです。



二人目は上戸 彩。

偶然、僕の診療所の待合室用に買ってきた某雑誌をぱらぱらと

めくっていると上戸 彩のグラビアが載っていたのです。

何気なく上戸 彩の口元を見ていると僕は思わず注目したことが

ありました。

それは、上の歯の表面全周にわたって歯の色に似せた色の

テーピングのようなものが見えたからです。

これは何を意味しているかというと、上戸 彩は以前に矯正の

治療を受けていた、もしくは、現在も治療中であるということ

なのです。

矯正治療は歯を何年かにわたってゆっくりと動かしますが、

動かした後にもかなりの期間歯を動かした位置で固定してしまう

処置が必要となります。

これを保定といいます。

保定に用いる装置のことを保定装置といいますが、上戸 彩の

テーピングのようなものもその保定装置の一種であるのです。


矯正治療は矯正ワイヤーを歯の表面にセッティングし、その

矯正ワイヤーの力で歯を動かすわけですが、通常は歯の表側に

はりつけます。

これは審美的には目立つものです。

どうしても審美的に目立たないように矯正ワイヤーを歯につける

方法はないものかと思われる方がいるかもしれません。

実はあります。

それは歯の裏側に矯正ワイヤーをセットして歯を動かす方法が

あるのです。

これなら、審美的には目立ちません。

ただし、歯の裏側に矯正ワイヤーをセットするわけですから

口の中が小さくなったような違和感が多少なりともあるのは

仕方の無いところです。

恐らく、上戸 彩は歯の裏側に矯正ワイヤーをセットして

歯を動かす矯正をしていた可能性が高いと僕はふんでいます。



最後は政治家です。

公明党の神崎武法代表。

与党公明党の代表として最近はテレビの政治討論番組に

よく出られていますが、何気なく口元をチェックしてみると

思わずつぶやいてしまいました。


”これはいかんざき!”


歯と歯の間が妙に隙間が広がっているのです。

しかも、上の前歯はやや唇側に傾いています。

言い換えるなら、出っ歯気味なのです。


これは歯周病が進行した時によく見られることなのです。

歯周病が進行すると、歯を支えている骨が少なくなり

歯が移動しやすくなるのです。

その結果、もともと接触していた歯と歯の間に隙間が

出来てきたり、前歯が唇側に傾いたりするような現象が

起こってくるのです。

神崎代表の口元はまさしくそんな状態だったのです。


政治家は話すことが商売です。

話すためには健康な歯は欠かせません。

また、政治家は人気商売の面もありますから歯は審美面でも

重要な役割を果たしています。

神崎代表は政治活動が多忙そうで、なかなか歯科医院を

受診することは難しいかもしれませんが、できることなら

ある程度時間をかけて歯周病の治療を受けられるべきでは

ないか。

テレビの討論番組を見てそのように感じた、歯医者そうさんでした。



4月11日(日)”褒め上手

外はすっかり春ですね。

当地でも本格的に暖かい日差しがさすようになってきました。

街中を歩いていると新しい学生服やリクルートスーツに身を

包んだ人たちが歩いている姿が目に付くようになってきましたし、

今日あたりは当地では桜のお花見日和といったところです。

僕も花見に行きたいなあと思いきや、朝から急患の電話が・・・。

これも開業歯医者の宿命でしょうね。



春と言えばプロ野球も開幕して各地で熱戦が繰り広げられて

います。

我が阪神タイガースも開幕3連勝の後、横浜相手の泥沼の3連敗。

どうなることやと思いきや、地元甲子園で中日相手に連勝と

混戦の雰囲気漂うセ・リーグの中で堂々たる戦いぶりです。


一方、アメリカ大リーグでもヤンキースが日本で開幕ゲームを

行うなど本格的なシーズンが始まっています。

そんなヤンキースの日本での開幕シリーズでのことでした。

ヤンキースは開幕前の2試合、読売ジャイアンツと阪神タイガースの

2チームとオープン戦を戦ったのですが、最初の読売ジャイアンツとの

試合の際、松井秀樹を4番バッターにしたオーダーを組んだのです。

あくまでもこの試合に限ってのオーダーだったようで、

日本のファンに対するファンサービスの一環の意味でした。

相手が松井秀樹の古巣、読売ジャイアンツということも意識しての

ことです。

その際、ヤンキースの監督ジョン・トーレは松井秀樹にこう言ったと

言います。

「君は今夜は偉大な存在なんだ!」

松井秀樹は見事に初打席に大ホームランをかっ飛ばしました。

見事ジョン・トーレの期待にこたえた訳です。

試合後、ジョン・トーレは報道陣に対して

「彼は様々な重圧を乗り越えてきた。

今夜もやってくれた。もはや驚くことではない」と。


優れた長と言われる人は部下のことを褒めるのが上手いと

されています。

部下が有能で仕事ができればという前提での話ですが

長所を的確に見極め、成果を挙げると絶妙のタイミングで褒める。

失敗を犯したとしてもあえて失敗を責めず、次に期待する。

そのようにされると、部下は上司の期待に答えようと必死に

努力し、さらなる成果をあげようとするのではないでしょうか。

誰も小言や文句を言われるよりは褒められる方が気分が

いいもの。

気分がいいとやる気が出て仕事の励みになる。

優れた長と言われる人はそういうことを熟知していると思うのです。

ただし、褒めるということは単にもちあげる、ヨイショするという

ことではありません。

自らの蓄えてきた知識、経験の裏づけがある人が結果を出した

人に対して正当な評価として褒めてこそ褒め言葉に説得力が

出てくるものだと思うのです。


ジョン・トーレの松井秀樹に対する褒め言葉は

虚飾のない褒め言葉ですばらしいとしかいいようがありません。


いつかはそんな褒め言葉を言えるようになりたい。

ヤンキースの日本での開幕戦を見ながらそのように思った

歯医者そうさんでした。



4月10日(土)”細木数子の会話の速さ

一昨日の夜のことでした。

僕が仕事から帰って台所へ行くと嫁さんが熱心にテレビを

見ていました。

一体何を見ているんだろうと思い、そのテレビ番組を覗いてみると

細木数子の出演している番組だったのです。

細木数子といえば、六星占術で有名な占い師というべき人なので

しょうか?

人によって好みが分かれるところあるでしょうが、女性を

中心に人気のある方のようで、最近はマスコミなどにも頻繁に

登場している売れっ子の一人です。


番組ではゲスト芸能人を目の前にして辛辣なコメントを連発

していたようですが、それらコメントを嫁さんは熱心に聞いて

いました。

その傍らで僕は夕食を食べながら見ていたのですが、

僕は細木数子を見てなるほどと思ったことがありました。

それは細木数子の会話の速さです。

ゲスト芸能人にコメントをする細木数子が話すスピードは

実にゆっくりとしていたのです。


以前から僕は自分自身の会話の速さがかなり速いのでは

ないかと思っていました。

自分ではそのつもりではなくても、いつの間にかかなりの

スピードで話していることを自覚したことが何度と無くありました。

それ故、他の人の話す会話のスピードにはそれなりの関心が

ある方なのですが、細木数子の会話のスピードは実に

ゆっくりとしていました。

僕自身、細木数子の話すように話してみると、そのことが

よくわかりました。

こんなにゆっくり話しているのかと。


ゆっくり話してみて他人がまどろっこしく感じるかというと

そうではないもの。

むしろ逆で、一言一言が印象的に聞こえ、鋭く本質を突かれて

いるような感じるものです。


他人を自分のペースに巻き込む一つの手段は会話の

スピードなのかもしれません。


何かと忙しい日常を送っていると、会話のスピードも速くなり

がちです。

僕も普段患者さんにいろいろと話をしていますが、

よく考えてみればかなりの早口で話しています。

患者さんは表面上は僕の話を聞いているように見えますが

実際は聞いていないこともしばしば。

そんな理由の一つは会話の速さに起因するかもしれない。


説得力のある話をしようとるれば、会話のスピードにも気を

遣わないといけないものだなあと、細木数子を見ながら感じた

歯医者そうさんでした。



4月9日(金)”弁護士からのファックス

昨日の午前の診療が終え、診療所を出て自宅の玄関に

入った時でした。

自宅の玄関の近くにファックス兼用の電話機があるのですが

その電話機がファックスを受信していたのに気がつきました。

何気なく受信したファックス用紙が出てくるのを見ていると

ファックス用紙の先頭に○○法律事務所という文字とファックス

番号が印字されているではありませんか。


引き続き出てくるファックス用紙を見ていると

そのファックスは嫁さん宛てのファックスであることが

わかりました。

しかも、嫁さんの名前の直下には○○法律事務所と

その住所、電話番号、ファックス番号が見え、差出人の欄には

弁護士 ○○△Xという名前が印字されていたのです。


嫁さん宛てに弁護士からファックスとは一体何事だろう!

普段、子育てや家事に勤しんでいる嫁さんに対して弁護士から

ファックスが送られてくるとは思いもしないことでしたので

思わず身構えてしまいました。


何か金銭トラブルでもあるんだろうか?

そういえば、最近嫁さんは自分が全く関知していないのに

ある業者が勝手に自分の出身大学の卒業名簿と称するものを

送ってきたので、それはそのまま送り返したと言っていたなあ。

もしかしたら、そのことでその業者のバックにいる弁護士が

何かファックスで通告でもしてきたんだろうか?


不安が頭をよぎりました。

その不安はファックスの件名のタイトルを見て頂点に達しました。


T大学同窓会の件


T大学とは嫁さんの出身大学そのものでした。

弁護士からT大学同窓会のことで嫁さんへファックスとは

これはやはりあの卒業名簿のことに違いない。

”やばいことになってきたなあ!

ややこしいだぞ、これは。一体どうしたらいいんだろう!”

そんなことを思いながら、送られてくるファックスの続きを

見てみると



”御無沙汰しています。お変わりありませんか?

実は今秋久しぶりにT大学同窓会近畿会の会合を開こうと

思います。つきましては準備会を開こうと思うのですが・・・・・”


嫁さんに確認を取ってみました。

「この弁護士さんは大学の先輩なのよ。

どうもこの先輩、私がT大学同窓会近畿会の幹事をやっている

ものと勘違いしているみたいなのよね。

以前に私は子育てで大変だから幹事を引き受けられないと

断っているんだけど、そのことをすっかり忘れているみたいね。」


僕の早とちりもいいところでした。

よく考えてみれば弁護士が何か通知する際、ファックスや

メールを使うことはありません。

正式な書式にのっとった内容証明などの手紙で通知してくる

はずです。

冷静に考えれば弁護士からのファックスだからといって

慌てる必要は全く無かったのですが、普段なじみのない

弁護士さんからいきなりファックスが来るといい気持ちには

なれないものです。


弁護士からのファックスに驚かされた昼の一時でした。



4月8日(木)”歯医者と触感

実はここ1週間ほど、この下のメッセージフォームからメールを

送っている方がいらっしゃいます。

コメントをつけて送って頂いているので是非返事をと思っているの

ですが、僕のメールボックスで受信したメッセージには

差出人の名前もメールアドレスも書いてありません。

例のウィルスメール騒ぎで僕がメールアドレスを変更したことも

影響しているかもしれませんが、どなたか心当たりのある方は、

”それは私だ!”ということを名乗り出て頂ければと思います。


何卒宜しくお願い致します。



先日、あるラジオ番組を聴いていると、ある小説家がゲストとして

登場し、番組の司会者と対談をしていました。

その際、筆記用具に関する話題になったのですが、

実に興味深い話をされていました。

その小説家は原稿を書く時は必ず万年筆で書くというのです。

どうして万年筆で書くのかと質問を受けたその小説家は

「万年筆で紙に書くと紙の上に字を書いているという触感がある。

その感覚が好きなのだ」という答え。

また、その小説家は万年筆にもこだわりがあって東京神田の

某文具店の万年筆しか使わないらしいのです。

その理由は

「ほとんどの万年筆は横書き用に作られているが、自分が

贔屓にしている東京神田の某文具店の親父の改造した

万年筆は縦書きにとても合う。

面白いことにその万年筆で横書きしようとすると実に

書きにくい」らしいのです。

紙の上に書くという行為において触感を大切にするという

話に僕は共感を覚えました。

実は、歯医者の仕事も非常に触感を頼りにする仕事だからです。



例えば、むし歯の治療を例に挙げましょう。

むし歯というのはむし歯菌が歯に付着した砂糖を代謝して

排泄物として出した乳酸が歯を溶かしてできるものです。

歯の構造は外側から内部へ向かって軟らかいのですが

表層のエナメル質はダイヤモンド並みの硬さがあります。

歯を削る金属バーの周囲は細かなダイヤモンド粒子で

覆われているくらいです。

むし歯菌はこの硬い歯質を乳酸を出すことにより溶かして

いくわけですが、乳酸によって溶けた歯質は非常に

軟らかいのです。

なぜなら、むし歯菌によって溶かされた歯質は多量の水分を

含んでいるからです。

むし歯の治療は、むし歯菌の産生する乳酸によって溶かされ

むし歯菌が数多く存在している歯質を除去し、代わりに

金属やレジンと呼ばれるプラスチックを詰めることなのですが

一番大切なのはむし歯菌を数多く含んだ歯質を完全に

除去することです。

むし歯菌を数多く含んだ歯質は通常茶褐色を呈していますので

茶褐色の歯質を取り除かなければならないのは言うまでも

ありません。

ところが、茶褐色の歯質を取り除き一見白く見える歯質にも

むし歯菌が残っていることがあるのです。

そういった取り残しを防ぐために、むし歯を多量に含んでいる

歯質を染色する液体で歯を染めて、むし歯菌の存在する歯質を

取り除いたりしますが、最終的に最も確実にきれいに取り除いて

いるかどうか確かめる術は、金属製の器具で歯質を触感を

確かめることなのです。

むし歯の治療を受けている人は経験があるかとは思いますが

歯医者が歯の表面を”カリカリ”と掻いているような動作を

していることがあります。

この動作はむし歯菌を含んだ歯質を除去するのと同時に

きちんと取り除けているかどうか、健全な歯質のみが残って

いるかどうかを確かめている動作なのです。

ハイテクの器械が数多くある中で触感を頼りにむし歯の

治療をするとは何だか幼稚なことだと思われるかもしれませんが

手の感覚とは非常に敏感なものなのです。

健全な歯質とむし歯菌によって侵された歯質とは硬さが

異なるので、それらを見極める触感というのは非常に頼りになる

感覚であるのです。


ちょっとした凹凸、硬さなどは手の触感で十二分に把握できます。

数多くの職人と呼ばれる方の特異な技術の背景には

研ぎ澄まされた触感があると言っても過言ではありません。


歯医者の仕事もそんな触感を非常に頼りにする仕事であることを

知って頂ければと思います。



4月7日(水)”抜歯後の注意事項

最近、抜歯を行った後に患者さんから質問を受けることが

何度かありました。

「これから仕事をするのだが、抜歯をした後でも問題は

ないですか?」

「抜歯の後、普通に食事をしてもいいですか?」

「これから水泳教室に行くのですが、抜歯の後でも構わないので

しょうか?」

「今日は酒を呑めるのですか?」

などなど。

その度に僕なりにお答えはしてきたのですが、

今日はそんな抜歯をした後の注意について書いていきたいと

思います。



抜歯というのは歯を抜く行為であるということは誰でも

わかることだとは思いますが、一種の外科行為なのです。

麻酔の注射をして感覚を麻痺させてから、骨に埋まっている

(実際には歯根膜という膜を一層介しているのですが)歯を

脱臼させて、抜去するのが抜歯です。

当然のことながら、出血はしますし、口の中は雑菌だらけ

ですから感染の可能性もあります。

このことを考えると抜歯後の注意というのは自ずと

絞られてくるものなのです。


まずは、止血です。

抜歯による出血は不可避だといっても過言ではないですが

出血が続くと口の中が血だらけになってしまいます。

抜歯による出血量というのはさほど多くはないものですが

それでも出血が続くと人によって貧血などに陥る可能性も

無きにしも非ず。

通常、抜歯の際の止血には抜歯した部位にガーゼなどを強く

噛んで圧迫する圧迫止血が行われます。


出血した部位を圧迫すると出血の流れが滞ります。

実は、血液は流れが滞ると固まる性質があります。

滞ると血液中の血小板がいわば土嚢のようにあつまり

血栓をつくってくるのです。

読売ジャイアンツの終身名誉監督である長嶋茂雄が

脳梗塞で倒れた原因は心臓でできた血栓だと

言われていますが、これも不整脈によって心臓での血液の

流れがスムーズでなくなり、一部で滞ったために血が固まり

血栓ができたのです。

これも血液の流れが滞ることによる止血のメカニズムの

一つの現れとも言えるでしょう。


出血部位を圧迫することは血液に対して止血のサインを伝える

意味があるのです。

出血している部分を止血しようとする際には

出血部位をいち早く確認し、その部分を圧迫することが

基本となります。

僕は止血のために抜歯した周囲の歯肉を縫合したりしますが

これも実は出血部位を圧迫するのと同じ意味があります。

通常、出血部位を的確に圧迫すれば数分で止血してきます。


ただし、この際の止血は完全な止血ではありません。

血栓は非常に柔らかく、ちょっとした刺激で直ぐに壊れて

しまいます。

この抜歯直後の血栓を壊れないようにすることが

抜歯後の止血においてポイントとなります。

その抜歯後の血栓を壊すようなことといえば

血流がよくすることと血栓を傷つけて壊すこと。


血流を良くする事とは一体どんなことがあるでしょう?

スポーツなどの激しい運動や長湯の風呂に入ること

アルコールを飲むことなどがあげられます。

抜歯後は上記のようなことは避けるように指導します。


血栓を傷つけるような行為とは、抜歯をした側で

物を噛んだり、歯磨きの際歯ブラシを当てたりすることなど

むやみに抜歯した部位を触れることです。



抜歯後の注意すべきもう一つのことは感染防止です。

口の中は雑菌だらけの状況です。

しかも、抜歯をしなければならない歯というのは

むし歯か歯周病が原因であることがほとんどです。

むし歯はむし歯菌、歯周病は歯周病菌による感染が原因

なのですから、抜歯の対象となる歯はむし歯菌や

歯周病菌がいっぱいなのです。

そういった歯を抜歯すると、出血すると同時に体内の血液中に

これらばい菌が入ってしまいます。

これは避けられないことです。

幸いなことに、体の中には免疫という体内へ入ってきた

ばい菌などの異物の侵入に対し防護する機能があるのですが

ばい菌の数が多いとおっつかなくなります。

そこでその免疫をサポートするのが薬、抗生物質なのです。

抗生物質を服用することで体内に侵入してきたばい菌を

殺菌し、体の免疫機構を手助けするのです。


先ほど、抜歯した部位を歯磨きするのは避けるように

書きましたが、誤解のないようにしてほしいのですが

抜歯した部位以外は念入りに歯磨きをしてほしいのです。

歯磨きによって歯の汚れ、ばい菌の塊を取り除くことにより

感染の機会を少なくする意味があります。

それでは抜歯した部位はどうすればいいかということに

なりますが、その部位はうがい薬でうがいをすることにより

消毒して欲しいと思います。

ただし、抜歯当日のうがいは軽めにしなければなりません。

激しいうがいをすると出血する可能性がありますから。

うがいは一日数回、抜歯後数日程度続けてほしいものです。


また、抜歯をするという行為は人工的に体を傷つける

行為でもあります。

体は傷つくと炎症が生じ、痛みや腫れ、発熱といった症状が

でます。

これら炎症も体の免疫により抑えられるものですが、

抗炎症薬や鎮痛薬を服用することで炎症をより早く軽減

させることができます。


もちろん、薬を服用しなくても抜歯後の傷は順調に治る

かもしれませんが、より早く抜歯によるダメージから回復する

ためには薬の服用は欠かせません。


薬を服用している時はアルコールは避けてほしいと

思います。

全ての人に現れるわけではありませんが、アルコールによって

薬の代謝に影響が出て、思わぬ副作用が出現することが

あります。

以前にある患者さんから

「毎日の晩酌は欠かせないので、アルコールと薬を一緒に

飲んでも問題は無いか?」と質問を受けたことがあります。

その患者さんはどうしてもアルコールを飲みたかったようですが

僕は

「アルコールを飲んだ後薬を飲んでも副作用が出るとは

限らないが、アルコールを飲まずに薬を飲む方が副作用の

出る確率ははるかに少ないです。

要は確率論の話ですが、どうしてもアルコールを飲みたいと

いうのであれば無理強いはしませんが、あくまでも自己責任で

アルコールを飲んでください。

僕が勧めたとは決して思わない下さい」と答えました。

その患者さんは薬を飲んでいる間は断酒したそうです。


最近は歯科以外にも他の医科にかかっている方が多いと

思います。

ということは、何か薬を常用している人が多いと思います。

例えば、血圧や糖尿病、高脂血症、喘息の薬などなど。

薬には副作用、相互作用がありますので、歯科医院で

抜歯をする際にはその前に必ず担当の先生に常用している

薬を申告してください。

薬の種類によっては歯科医院で処方する薬が出せない

ケースがあるからで、それを知らずに処方された薬を

服用すると思わぬ副作用が出てくる可能性があります。

また、過去に薬やアレルギーなどの既往があっても

同様に前もって申告して欲しいと思います。



そうそう、麻酔が効いている間は抜歯をした周囲の歯肉や

粘膜が麻痺しているもの。

そういった時に食事や会話をすると過って頬や口唇を

噛んだりすることがありますので、注意が必要ですね。

できれば麻酔がきれてから食事や会話をするように

心がけてほしいものです。



抜歯の後の注意事項を思いついたまま書いてきましたが、

それを実行するか否かは患者さんの心積もり一つ。

抜歯をした時にはそのあたりはよく考えて行動して欲しいと

思います。



4月6日(火)”数字に強くなる秘訣

正直に告白しますが、僕は数字を扱うことが苦手です。


例えば、歯科医師会関係の仕事で会計がらみの仕事が

あるのですが、会計帳簿の数字を完全に把握し、記憶することが

なかなかできないのです。

取り扱う金額がそれなりに大きいこと、

使用用途が多岐に渡っていることなど会計上の数字の流れが

複雑であることが原因だとは思いますが、それにしてもこれら数字を

一つ一つ確かめようとすると頭が痛くなってきます。


その点、歯科医師会の会計の出納を担当している事務員

Iさんはさすがというべきか、会計上の数字の流れを

完全に把握されています。

どうしてそんなことができるのか、僕は尋ねてみました。

するとこんな答えが返ってきました。

「会計の数字というのはうそをつきませんから。」

Iさんの答えの中には、Iさん自身が会計の仕事が好きである、

生きがいを感じているということがあるように思えました。


”好きこそ物の上手なれ”ということわざがありますが、

どんな仕事でも自分が情熱をもって入れ込むことができる

仕事は苦痛を感じたりしないものだということでしょう。

そういうことから省みると、僕が数字が苦手であるということは

数字を扱う仕事が好きではないということなのだろうと

思います。

それなのにそんな数字を扱う仕事をしなければならない立場に

あるというのは随分皮肉なものだと思わざるをえません。


数字に強いといえば、僕の上司の一人であるO先生も

数字に強い先生です。

様々な会計上の重要な数字を全て、しかも、完璧に記憶

されています。

「昨年度の○○の支出は○○円でしたね」と言われ

急いで帳簿を調べてみると、果たしてそのとおりだったという

ことが数多くありました。


そんなO先生と話をしていると、こんなことも話されていました。

「僕は電話番号を一度聞くだけで覚えますね。」

歯科医師会に所属している会員は百数十人程度いるのですが

その先生方の診療所と自宅の電話番号、ファックス番号、

携帯電話をもっていればその携帯電話の電話番号を

全て記憶しているというのです。

僕には信じられない芸当です。

僕は他の人の電話番号は携帯電話に登録しておいて、

いざ電話をかける際には、携帯電話の登録画面を見ながら

かけたり、携帯電話から電話をかける場合は登録画面の

番号を画面に映し出してボタン一つを押すことでかけたりします。

これは大変便利な機能なのですが、その機能を使うがあまり

電話番号をいつまで経っても覚えられません。

O先生に尋ねてみました。

「一体どうやって電話番号を覚えるのですか?」

「そうだね、結構語呂合わせで覚えたりすることが多いかな。

例えば、ある先生の電話番号が931−5682だとすると

その先生のことを連想しながら、『臭いゴムパンツ』

と覚えるんだよ。

ハッハッハッハ・・・・・・・。

要は自分が連想しやすいようにこじつけて覚えるのが

秘訣かもしれないね」とのこと。


記憶力の減退を阻止するためには、毎日計算をすることが

効果があるそうですが、その点O先生の数字記憶法というのは

実に興味深く感じました。


O先生の爪の垢でも煎じて飲みたくなった、歯医者そうさんでした。




4月5日(月)”診療室のBGM談義

以前の日記でも取り上げた話題なのですが、僕の歯科医院の

診療室ではBGMを流しています。

聴こえるか聴こえないかぐらいの音量で流しています。

僕の歯科医院は某有線放送と契約をしているのですが、

その有線放送の数多い番組の中からBGMとして選択

しているのはクラシック音楽です。

今は主にモーツァルトを流しています。

BGMを流すに当たってはどんなジャンルの音楽にするか

いろいろと試してみました。

ジャズやJポップ、イージーリスニングからロックに至るまで

試してみたのですが、患者さんやスタッフの反応

それから、僕の歯科医院の環境にマッチするかどうかを

総合的に判断するとどうもクラシック音楽が合うような気が

したもので、診療中はクラシック音楽をBGMとして流すように

しています。

最近はクラシック音楽の中でもモーツァルトの音楽が

合うように思い、診療中はずっとモーツァルトがかかっています。


先日、歯科医師会の仕事の合間に雑談をしていると

話題が歯科医院の診療室で流すBGMのことになりました。

僕が上記のようなことを話すと、

「そうさんのところは田舎だからモーツァルトが似合うかもね」と

笑われてしまいました。

それを否定できないところが悲しいところですが・・・・。


それならば、他の先生はどんなBGMを診療室に流しているのか

気になるところです。

早速尋ねてみると三者三様でした。

全くBGMを流さないという先生もいれば

有線のリクエスト番組を流しているという先生もいました。

中には、

「地元のFM曲の生番組を一日中流しているよ。

各番組のDJによって好みの音楽が違うから結構メリハリが

あって面白い」と熱く語る先生もいました。

それを聞いていた某先生は

「うちはハードロックだよ。最近流しているのはディープパープル。」

「『Smoke on the water』なんかがかかっているんですか?」

「その通り!」

「そんなにBGMがハードだったら落ち着かないんじゃないの

ですか?」と尋ねると

「結構リズムにのって診療できるものだよ」とのこと。

ディープパープルでは患者さんが落ち着かないんじゃないかと

思ったのですが、如何なものでしょう。




4月4日(日)”英語ができない英語教師

よく日本人は中学、高校で6年間も英語を学んでいるのに

英語を話すこともできない。

これは英語の教育そのものに原因があるのではないかという

話を耳にします。

中学、高校で学ぶ英語は読み書きに重点がおかれ

聞き話すという面はなおざりにされてきた結果である。

特に、大学受験においてはほとんどの学部で英語の試験が

あるにもかかわらず、英語の試験はペーパーテストであり

読み書きの能力をもって英語の実力を判定する。

そのため、本来の生の英語を話すことも聞くこともできないのだと

唱える人がいます。

近い将来、大学の入試にリスニングテスト導入の動きがあると

いうのもこういったことを背景にしているものだと思われます。


確かに、英語教育はそういう問題点があるかとは思いますが

僕はどうもそれだけではないような気がしていました。

教育のシステムそのものの問題だけではなく、何か根本的な

問題が背景にあるのではないかと考えていました。



そんな中、こんな記事が出ていました。

この記事によれば、公立中学、高校の英語教師のうち

文部科学省が目標とした英語能力である英検準1級の

取得者が中学で約1割、高校で約2割にとどまっているとのこと。


この記事にはびっくりしました。

実はこの記事のとおりのことが僕の母校でもありました。

僕が中学の頃、母校のある英語教師が何回かのチャレンジの

後やっとのことで英検2級に受かったという話を耳にしたことが

ありました。

当時はよくわかりませんでしたが、今から思えばこれは

極めて生徒達を馬鹿にした話です。

よくそんな英語の能力で生徒に英語を教えようとした、

それ以前の問題として英語の教師になることができたものだと

呆れてしまいます。



僕は歯医者として患者さんの治療を日々行っています。

その際、患者さんに歯や口のこと、場合によっては全身の

ことについて説明をします。

僕が理解していることを患者さんにわかりやすく噛み砕いて

説明するのが常です。

少なくとも、患者さんから質問を受けてもそれに対して

適切な回答ができるような知識と経験をもっているつもりです。

そのためには教科書レベルの知識だけではなく、経験に

裏づけされた知識、最新の知識が必要であり、それなりに

日々努力しているつもりです。

それくらいのことをしておかないと、患者さんに対して適切な

説明、アドバイスができないものなのです。


これは英語教師においても同じではないかと思うのです。

学生、生徒に何かを教えよう、伝えようとすれば

教えようとする内容だけではなく幅広い知識を持って

おかないと伝わらないと思うのです。

少なくとも英語教師たるもの、中学、高校レベルの英語の知識

以上のものを持っておかないと英語を教えられないのでは

ないかと、僕は素人ながら思うのです。


英検の準1級というのは短大の卒業程度というふれこみです。

実は僕は英検の準1級をもっているのでそのレベルというのは

ある程度わかっているのですが、はっきりいって英検の準1級

程度では英語ができるとは到底言えません。

読み書き、話す聞くのどの能力を考えても英検の準1級程度

では内容のある英語を使える使い手とは言えません。

そんなレベルである英検の準1級でさえ取得していない

英語教師がほとんどだという事実。

英語を教える側がそれでは教わる生徒が6年間英語を

学んだとしても英語ができないと言われても仕方がないとも

言えるのではないでしょうか。


もちろん、日本人が英語を話せない理由は他にも

あるはずですが、中学、高校の英語教師の英語能力を高める

ことは極めて重要な問題ではないかと感じた次第です。




4月3日(土)”友の死

今週の火曜日のことでした。

歯科医師会の用事から帰宅すると、親父が言ったのです。

「E君って知っているか?」


E君とは僕が某大学病院での研修中に一緒に研修を

受けていた友人です。

年齢は僕より4歳年下なのですが、僕とは馬が合い、

研修中はよく話をしたものです。

研修の話だけでなく、趣味のことや恋愛のこと、将来の

展望といったことなど時間を見つけては話をしていたものです。

また、一緒に学会に出かけたり、そのついでといった感じで

旅行にも出かけたりもして楽しい一時を過ごしたものでした。

研修終了後も年に何度かは会い、酒を呑んだりしていました。

そんなE君のことを親父が急に言い出すので僕は意外に

思いました。

次の親父の一言は僕にはあまりに強烈なものでした。

「E君が亡くなったそうだ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕は信じられませんでした。

元気一杯で病気などしたことがないくらいエネルギッシュな

E君が亡くなるなんて!

あまりにも突然の死で僕は言葉を失いました。


昨日E君の葬儀があり、僕も参列してきました。

何人もの研修時代の先生や先輩、後輩と会い、話を聞いたの

ですが、誰もがE君の死を異口同音に信じられないと言って

いました。

ある先生は

「E君が亡くなる前の日、僕はE君と一緒に仕事をしていたんだ。

夜遅くまで仕事をしたので、僕はE君に『今夜は早く寝ような』と

言って別れたんだよ。

それが今生の別れになるなんて・・・・・・」と言葉を詰まらせて

いました。

どうやら、E君は突然死だったようです。

原因は誰もわからないようでした。

E君は最近歯科医院を開業しようとして忙しそうにしていた

ようで、精神的なストレスが相当あったとのこと。

けれども、E君はそんなストレスに動じるような男では

ありません。

それなのに突然死してしまったとは・・・・・・。


恐らく、E君の両親をはじめとして親族にはわかっているの

かもしれませんが、原因を訊けるような雰囲気ではありません

でしたし、聞く気もありませんでした。


葬儀の最後に僕はE君の屍を見ました。

E君は目を閉じていました。

今にも起きてきそうな感じの穏やかな表情のE君。

そんなE君を見て僕は思わずつぶやきました。


君はどうして鬼籍に入ってしまったんだ?

ちょっと早すぎるぞ。

お父さんが喪主じゃないか!

それって一番の親不孝じゃないか!

お前って奴は何てことをしてくれたんだ。

答えてくれよ、俺の問いかけに!

答えてくれ!



今はE君の冥福を祈るだけです。

合掌。



4月2日(金)”なんじゃこら!”

みなさんはスマップの草薙剛が某社デジカメのコマーシャルで

「なんじゃこら!」と叫ぶシーンを御存知でしょうか?


この台詞は何でも以前の人気刑事ドラマ”太陽にほえろ”で

亡くなった松田優作扮するジーパン刑事が殉職する場面で、

自分の出血をみて叫んだ台詞なんだそうです。

そのシーンをデフォルメしてコマーシャルにしたのが

草薙剛の某社デジカメコマーシャルだとか。


このコマーシャルを見て非常に喜んだのがうちのチビたちです。

上のチビが「なんじゃこら!」と叫ぶと、それに負けずと下のチビも

「なんじゃこら!」と言う。

そんなことを繰り返し、挙句の果てには

「パパ、『なんじゃこら!』って言ってみて」と言ってきます。

仕方なく僕が

「なんじゃこら!」と言うとチンチンボーイズは大喜び。

「パパ、もう一回『なんじゃこら!』と言ってみて」

とせがまれます。

その結果、”もう一回を何回させるんだ”というくらい

『なんじゃこら!』を連発するはめになった歯医者そうさん。


そんな我が家の”なんじゃこら!”ブームを更に加速させた

ことがありました。

先週、嫁さんとチビたちと郊外へドライブへ行った時のこと

でした。

ある交差点で信号待ちをしていると、その交差点の側の

某ファミレスに看板がありました。

ひらがなやカタカナが読めるようになった上のチビが

その看板を見て

「あれ、あそこに”なんじゃこらハンバーグ”って書いてあるよ。

パパ、”なんじゃこらハンバーグ”食べてみたいよ。」

”なんじゃこらハンバーグ”とはどうもそのファミレスの

季節限定メニューの一つだったようで、看板に大々的に

アピールしていたのです。

「パパ、食べたいよ〜、”なんじゃこらハンバーグ”」と

せがむ下のチビ。

ドライブから帰ってからも

「”なんじゃこらハンバーグ”食べたい」と繰り返すチビたち。


結局、そんなチビたちの願いを叶えるため、

”なんじゃこらハンバーグ”を食べに行くことになったのです。


「今日はとうとう”なんじゃこらハンバーグ”が食べられるね!」と

某ファミレスでウキウキしながら待っているチビたち。

実際に出てきた”なんじゃこらハンバーグ”は

肉が1ポンド(約450グラム)あり、中にチーズとプチトマト、

大豆と餅が入っているものでした。

1ポンドというかなりの量と意外な中身取り合わせのという

意味の”なんじゃこら”だったわけです。

チビたちは美味しそうに食べていましたが、流石に量が多く

途中でギブアップ。

”なんじゃこらハンバーグ”の残飯整理はパパがすることに。


そんな”なんじゃこら!”づくめの今日この頃ですので、

何かというと”なんじゃこら!”が思わず口から出てきます。


昨日、急患の患者さんの口の中の状態を見て、思わず

「なんじゃこら!」がもう少しで口から漏れそうになりました。


これではいかんと思いながら、一日の仕事を終え、

後片付けをしていると嫁さんが診療所へやってきました。

チビたちを風呂に入れた後に僕の様子を見にきたようですが

風呂上りでしたので、すっぴんでした。

僕は嫁さんの顔を見て

「なんじゃこら!」


「ふん!」と言いながら診療所を出て行く嫁さん。


かなり怒らせてしまったようです・・・・・・・・。

”なんじゃこら!”はTPOに応じて使わないと痛い目に遭う

ものです。

みなさん、”なんじゃこら!”の使い方には注意しましょう。



4月1日(木)”ウィルスメール騒ぎ

昨日、僕が参加している日記才人のメッセージを見ていると

ある方から

”メールをそうさん宛に送ったのだけれども送り返されてきた”と

いう内容のメッセージを頂きました。

何だか変だなあと思い、メールボックスを開けてみました。

僕のサイト用のメールアドレスはヤフーメールのものを

使っています。

ヤフーメールはウェッブメールで通常はメーラーを使用せず

(設定によってメーラーも使用可ですが)ブラウザーで

見るメールです。

わざわざメーラーを立ち上げる必要が無く、メールを送受信

できるところが便利なところで、僕も重宝してきました。

このヤフーメールですが、ここ数週間どうも迷惑メール、

チェーンメールがしばしば舞い込むようになってきました。

しかも、添付ファイルつきです。

添付ファイルつきということは、ほぼ間違いなくウィルスが

添付されているメールということです。

僕はそのようなチェーンメールが来るたびに消去し

ヤフーメールのフィルター機能の設定を変えていっていたの

ですが、チェーンメールの数は一向に減りません。

そんな中、僕のヤフーメールのメールボックスを開けてみて

びっくりしました。

未読メールが100通以上受信されているではありませんか?

ヤフーメールはメールボックスの容量が6MBなのですが

その容量をオーバーしていたのです。

受信したメールを見ていると、どうも僕のアドレスから

メールが無差別にばら撒かれているような感じがしました。

ということは、僕自身が気がつかないうちに僕のメール

ボックスが何らかのウィルスに感染してしまったことになります。

ウェッブメールはウィルスに対して安全だという話を伝え

聞いていましたし、これまでこういったウィルス騒ぎは経験

していませんでした。

そういった中でのメールボックスのウィルス感染。

しかも、不特定多数の人に迷惑をかけている可能性がある。


僕は早急に対策を講じました。

一つは有料のメールウィルスチェックサービスに加入すること

でした。

僕のパソコン本体はセキュリティーソフトをインストールし、

常在させていますが、ウェッブメールはセキュリティ対策はして

おりませんでした。

これまでは何もしていなくても問題がなかったのですが、

今回はそういけなくなってしまいました。

僕は急遽、ヤフーメールの有料のメールウィルスチェック

サービスに加入しました。

そうすることで、これから受信する可能性のあるウィルスを

駆除し、被害の拡大を防ごうとしました。

また、メールアドレスも変えました。

メールアドレスは定期的に変えた方がいいと伝え聞いて

いましたがこれまで何も手付かずだったのです。

その油断を付かれたのが今回の問題だったようです。


そうして、問題の多いチェーンメールを全て消去していきました。


今のところ、僕のメールアドレスは問題がないようですが

自分のセキュリティに対する認識の甘さを痛感しました。

ウェッブメールだから大丈夫だと過信していたところが

確かにありました。


これらウィルスメールに対しては積極的な自己防衛に限ると

感じた、歯医者そうさんでした。

 

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