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〜メッセージ・その2〜
漢方の恐怖
 私は自分の体験から漢方薬信者でした。

 私は子供の頃、毎年冬になるとしもやけで、辛い思いをしていました。小学校も2〜3年生の頃でしょうか、見かねた母がどこかで「漢方薬が良い」と聞き、私に与えました。それまで軟膏や西洋薬を使っていましたが、全く効き目が無く気休め程度でした。
 それが漢方薬を飲みはじめ、血行が良くなる食品として「きくなのおひたし」を毎日食べるようになりました。それまで好んで薬を飲んだり野菜を食べることはなかったのですが、「しもやけには体質改善が一番良い」と聞き、しもやけに効くかも知れないということで、我慢して飲み食べ続けました。すると、2〜3週間もするとあれだけ悩まされ続けたしもやけが快方に向かっていくのが、自覚できるようになったのです。子供心に漢方薬の効き目に驚き感心したものでした。そして「漢方薬は副作用はなく万能である」と心に刻まれたのでした。

 それは大人になっても変わることなく、逆に西洋薬の代表である抗生物質の限界(耐性菌の問題など)を知るにつれ、なおさら病気には漢方薬が良いと考えるようになりました。とくにアレルギーや体質に関する症状は漢方薬が一番と確信していました(もちろん対処療法には西洋薬が一番ですが)。

 娘(当時6才)が蓄膿症で、それによる頭痛に悩んでいました。耳鼻科で貰った抗生物質を飲み続けること4カ月あまり、いっこうに改善の兆しがありませんでした。医者からは「長いスパンで治療しなければならない」とは聞いており頭では理解していたのですが、私は娘に抗生物質を飲み続けさす事に抵抗があり、どうしたものかと考えていました。
 丁度春先で花粉症の季節でもあり、頻繁に頭痛を訴えるようになりました。そして妻が近所の人から「漢方薬を飲み続けていると花粉症に悩まされることがなくなった」という話を聞いてきて、短絡的に「蓄膿症も花粉症と同じ鼻の病気だから漢方薬が効くだろう」と考え、娘に漢方薬を飲ますことにしました。

 早速、漢方薬局に行き、娘に漢方薬を飲ますようになったのですが、飲ませ始めてからさらに頭痛の頻度が多くなりました。漢方薬局に問い合わせると「快方に向かう過程の一時的な症状」と説明され、「そんなものか」と飲ませ続けました。
 しかし、症状が良くなる感じでもなく逆にひどくなっているので、「ちょっとおかしいのではないか?」と思い、ニフティの掲示板で「子供の蓄膿症について」と問い合わせてみました。するとたくさんのメールをいただき、その中で「漢方薬は副作用がないというのは間違いである」ということを知りました。漢方薬も薬である以上、何らかの副作用があっても不思議ではなく、逆に症状が悪化することもあると知りました。

 私の漢方薬への認識が非常に危険だったことを思い知りました。急ぎ、娘に漢方薬を飲ませることを止めました。結局、いまのところ蓄膿症に劇的に効果のある治療法はないので、慌てず急がず治療していこうという事になりました。

 それにしても、自分の体験から漢方薬は絶対だと思い込んでいたのは、今思うと怖い話です。私の漢方薬信仰は崩れさりました。そして娘には悪いことをしたと後悔しています、娘がどれだけ憶えているかは分かりませんが。

 
最後にニフティの掲示板で蓄膿症について問い合わせたところ、たくさんの方からメール(情報や体験談、励ましなど)をいただき感謝しています。メールを送って下さった方々、その節は本当にありがとうございました。
                           
2000/4/7

 最近のニュースで、「中国のダイエット食品で死亡事故」というのが問題になっていますが、漢方のような感じの名前で(実は日本では未承認の医薬品に当たるようで、厚生省が以前に回収を命じていたものらしい)、気軽に飲んでしまったのではないかと思います。何となく漢方ぽく身体には害が無さそうな気がしますが、実はとんでもない代物だったということですね。
                           2002/7/22



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