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なにか変な話を期待された方ごめんなさい。SMではなく、いたって真面目な話です。
インド・バラナシ(旅の雑談・バラナシ編もご覧下さい)でのこと、琴恵がガンガーの川岸(乾期は川沿いを歩くのが道に迷わなくて良い)を歩いていたとき、くぼみに足を取られ足首を捻挫してしまいました。以来彼女はゲストハウスで2週間ほど寝たきりの生活を送ることになりました。
彼女の足首は見る見るうちに腫れ上がり、象の足みたいになってしまいました。そして何日かたつと今度は腫れたところが痒くなってきました。彼女は痒いことには耐えられない性格で、痒いところはとことん掻いて皮が剥けて血が出るまで掻いてしまうような人で、見ているこっちが心配になって「そんなに掻いたら痕が残るよから、我慢しろよ」と無意識に掻いている彼女を注意していました。
そんなことをしているうちに捻挫は治ったのですが足首の腫れがひかなくなり、かぶれたようになって、彼女は痒くて痒くて仕方なくなりました。
そこで私は私の経験から(子供の頃、山に入ってよく漆とかに負けてかぶれていた)かぶれは掻くとひどくなるから、「痒いのに対抗するには痛みか熱いかだ」と嫌がる彼女の足首にロウソクのろうをたらすことにしました。ロウソクなら火傷はしないし痕も残らないし、なにより気持ちいいし(痒いところにたらすと熱いけど気持ちいいのです、試して下さい)、痒みもおさまる、と私は信じていました。
でも、いっこうによくならず、「もしかしてバイ菌が入ったのかも知れない」と今度は消毒しようということになりました。本当か嘘か「海水浴で皮膚が強くなる」ということを聞いたことがある私は、何を思ったのか「サウナの塩揉みは気持ちいい」からと塩を買ってきて、ぬりたくってみました。ヒリヒリして少しは痒みも紛れたみたいですが、効果があったのかどうか。
結局かぶれも腫れも時間が解決してくれましたが、彼女曰く、「ロウソクは一時しのぎ、塩揉みは予防にはいいけど治療にはならない、あなたの経験は当てにならない」と以来私は彼女の信用を失ってしまいました。人の不幸を喜んで、彼女の足をおもちゃにしていたのだから当然の報いですが。
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