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私の英会話は身ぶり手振りのボディランゲージを取ってしまうとたぶん小学生レベルでしょう。もともと語学の才能が無いのでしょうが、旅をしていてもその国の言葉を覚えようという努力もせず「ありがとう・こんにちは・いくら」といった程度の言葉を覚えて他は片言の英語で通しました。わざわざ教えて貰うのも億劫だし、なかなか覚えられない自分の馬鹿さかげんに嫌気が差してしまいます。だから、現地語をペラペラしゃべっているツーリストを見るとすごいなと感心してしまいます。
さて、バンコクの東京銀行でのこと。窓口で並んでいると「すみません、ここに書いてある人に国際電話をして貰えないでしょうか」と一人の日本人に声を掛けられました。
事情を聞くと、その人は警察(もしくは犯罪組織)に捕まってしまいある所に監禁されており、お金を渡せば釈放してくれるので、日本の友人に送金して貰いたいとのことでした。その時も監視されているみたいでしたが、送金して貰わないとお金がないので銀行には来させて貰えたそうですが、友人にはなかなか連絡がつかずもう戻らないといけないので連絡して欲しいとのことでした。逃げようにもパスポートなど全て押さえられており逃げ出せないみたいです。それ以上に捕まった理由がコカイン所持の現行犯だったから、下手に逃げられない事情があったのです。
事のいきさつは、単純な方法なのですが彼が道を歩いているとあるタイ人に「この包みをあそこのかどの店に持っていってくれないか」とタイ語で頼まれたそうです。たまたま彼はタイに長期で滞在しておりタイ語も少し喋れたみたいでそのタイ人の言ったことを理解できたのです。彼の心の中に「俺はタイ語が喋れるんだぞ」という自己顕示欲が芽生えたのでしょう。これが日本語や英語で話しかけられたのなら、これは怪しいと断っているところだったのが、なまじっかタイ語を理解できてしまったので怪しいと思うよりも「俺はタイ語が喋れるんだぞ」ということの方が先に立ってしまったそうです。
包みを持っていった彼を待っていたのは、警察だと名乗るタイ人のグループで、包みを開けると白い粉が・・・。後は有無を言わさず連行され監禁され「我々も人の子、タイで服役なんて可哀想だから何とかしてやりたいんだが、そうするには裏に回ってお金で解決しなければならないから、それだけのお金を渡せば秘密裏に釈放してあげよう。」とこれまたおきまりのパターンで、その手続きで来た東京銀行で私に会ったのでした。彼に頼まれた電話はしてあげたのですがその後彼がどうなったかは知りません。
教訓、能ある鷹は爪を隠す。付け焼き刃の知識はときとして墓穴を掘ることになります。
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