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放浪な生活


放浪というとなんだかすごい印象がありますが、
実際はだらだらと過ごしていることが多いものです。
そして長期の旅は「日常からの離脱」から「旅の日常」へと変わってきます。
「長い間旅してたけど、毎日何をしていたの?」との問いの答になるでしょうか?

南京虫とタイガーバーム

今日は洗濯をした!!

私のスピーチ

働き者のアリの話

旅と受験勉強



南京虫とタイガーバーム

 昔学生の頃、授業中に消しゴムのかすを指で丸めてコネコネしていませんでしたか?「君は寝ているか、おしゃべりしてるか、鉛筆をまわすことしかすることがないのかネ?」と先生に注意されたことはありませんか?退屈な授業で消しゴムを丸めたり、鉛筆をまわしたりするのは一種のストレス解消法だったのかもしれません。もし指を動かすことを禁じられていたらとても辛かったと思います。こんな事は私だけでしょうか?

 さて、旅も長くなると授業といっしょで暇で退屈な時間が多くなります。特に暑い国にいると動きも鈍くなり「暑い暑い」と部屋でゴロゴロしてしまいます。本も読みつくし、することがなくなるとタイガーバームの登場です。

 暑い国の安宿ではよく南京虫が出迎えてくれます。英語でbed back。名前の通りベットの裏側に潜んでおり、こっちが寝てるとゴソゴソと這い出して血を吸ってくれます。私のホテル選びのチェックポイントは、ベットの裏でマットをひっくり返して南京虫がいないか確認することです。蚊のようにマラリアの心配はないのですが、効き目じゃなくてかゆみは長持ち、いつまでもかゆいのが欠点です。1ヶ月も2ヶ月も治りません。そこで暇ですることがなくなったらおもむろにタイガーバームを取り出して噛まれて赤くなっている所に塗る。これが結構暇つぶしになるのです。

 昔、香港のタイガーバームは万能薬として重宝されていたみたいです。どんな病気でもすぐ治ったそうです。なぜなら成分にオピュームつまり阿片が含まれていたので少々の痛みや傷には効果抜群だったそうです。タイガーバームに阿片を入れていたのは、昔イギリスの清国の植民地政策で阿片を最大限利用していたことの影響かもしれません。そんなタイガーバームは今世界中どこでも売っています。ただ残念なことに今のものは阿片も入っておらず効き目はいまいちで、ほんの気休め程度です。それでも私の旅のお供には欠かせない存在でした。タイガーバームは一服の清涼飲料水のようなものでした。

 精力的に動きまわっている旅行者は言っていたかもしれません。「あいつは寝てるかタイガーバームを塗ることしかすることがないのか?」と。


南京虫とタイガーバーム

今日は洗濯をした!!

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働き者のアリの話

旅と受験勉強



今日は洗濯をした!!

 長い旅をしていると最初の頃のように精力的に動きまわるということが無くなってきます。「旅は生活だ」と誰かが言っていましたが私もその通りだと思います。見るもの見るもの全てが目新しく新鮮な時期を過ぎると、だんだん観光が義務のような気になってきて苦痛になってきます。名所・旧跡巡りも良いけど所詮ガイドブックの確認作業でしかありません。私は名所・旧跡巡りに飽きてきたときに初めて旅が始まるのではないかと思います。観光に飽きたとき旅が始まり、見ることに飽きたとき冒険が始まる。外国人ツーリストによく言われました。「日本人ツーリストは両極端だ。首からカメラをさげて団体でぞろぞろ歩いていく超短期旅行者と、仕事を辞めていつからか、いつまでかも分からず旅する人とふた通りだ。そしてとんでもない旅の仕方をするのも日本人が一番多い。」と。

 私は帰国後よく「そんなに長いこと旅行していて何してたん?何が楽しいの?」と聞かれ答えに詰まってしまう事がありました。「ホテルでゴロゴロして食事に行って洗濯して・・・。」とほとんど答えになっていない事しか答えられませんでした。旅をしていない人にはなかなか理解してもらえませんでした。いま思うとたぶん国を変え場所を変えて生活をしていたのだ思います。テレビも無い、新聞もない。部屋にあるのは荷物のリュックひとつ。日本では見たくもないテレビを点けっぱなしにして新聞を広げいつでも好きな音楽が聴けて、寂しくなったらいつでも電話できる生活。情報が溢れていて自分で何も考えなくても時間は過ぎていく。楽に流されていける生活。

 でも旅をしているとそういう情報が全く入ってこないので、自分で考えるしかすることが無いのです。旅では肩書きも地位も通用しません。日本のパスポートとお金、そして自分しか頼るものは無いのです。丸裸の自分に何ができるか、自分を試しているのではないでしょうか。周りを気にすることもなく、流行に振り回されることもなく、純粋に自分だけを見つめる時間だけはたくさんある。だから旅する人には哲学者?が多いし、自分の考え方を持った人が多い気がします。

 格好良く自分を見つめるとか言っていますが実際は修行している訳でも瞑想している訳でもありません。考えている事といえばは「晩御飯は何を食べようか」とか「トイレに行こうか、ギリギリまで我慢すべきか」等とたわいのない事を考えているか「・・・」と何も考えてないかです。そんなだらけた生活を国を変え街を変えしていました。1週間も2週間も滞在しているとすることもなく「お前今日何かしたか?」「いいや、何も・・・」「だらけた奴だナ、俺なんか今日は洗濯したぞ」とか「ハガキを一枚書いた」とか言って低レベルな自慢をすることに喜びを覚えていました。真面目に旅行している人から見たら理解のできない会話かもしれませんネ。


南京虫とタイガーバーム

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私のスピーチ

働き者のアリの話

旅と受験勉強



私のスピーチ

 子供を連れてネパールに滞在していたときに、わざわざ遊びに来てくれた友人の結婚式があり、その時のスピーチを紹介します。

 前略・・・・ネパールを旅して、また色々な国を旅して思ったことを少し話します。ネパールで最初に憶える言葉が「ナマステ」です。日本語で「こんにちは」。「ナマステ」と声を掛けるだけで皆ニコッと微笑み返してくれました。どこの国の人でも「こんにちは、おはよう」の一言で気持ちが通じ合うことが多いのです。だから、夫婦の間でもあいさつは大切にして下さい。

 次に嫌でも憶えるのが「No Problem」です。日本語で「問題ない、大丈夫。」といったところでしょうか。日本の様に何事もスムーズにいく国ではなく、水が出なかったり電気が止まったり色々トラブルが起こって文句を言うと、決まって「No Problem」と返ってきます。「そっちはNo Problemでも、こっちはBig Problemだー。」と最初の頃は腹を立てていましたが、慣れてくるとそのうちそれが当たり前に思うようになってきて自分から「No Problem」と言える余裕が出てきます。そうなると以前にも増して相手の事を理解できるようになってきます。

 人間生きていく上で「Big Problem」な事はほんの少しでほとんどが些細なこと「No Problem」な事だと思います。結婚生活も同じで些細なことは「No Problem」と受け流し相手を思いやることが大切だと思います。そしてもし「Big Problem」な事が起これば相談に来て下さい。自分の「Big Problem」は他人にとって「No Problem」な事が多くグチも聞いてあげるし助言もできると思います。

 最後に参考までに我が家の「Big Problem」をお教えします。それは私のおこづかい問題で、これだけは問題を先送りにしていくと後々の「Big Problem」になりかねないので最初にきっちり取り決めておいた方がいいと思います。・・・・以下略

 と、こんな内容でした。ネパール4ヶ月の滞在中、このスピーチを考える事が唯一頭を使った事です。


南京虫とタイガーバーム

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働き者のアリの話

旅と受験勉強



働き者のアリの話

 アリの生態の話を少し。一見一生懸命働いているアリですが、本当にエサを運んだりして真面目に働いているアリは3割程度だそうです。残りの7割は働いている振りをして動きまわっていますが、実はうろうろしているだけだそうです。面白いことに、本当に働いているアリだけを集めてみると、皆働くかと言えばそうではなく働くのは3割だけで残りの7割はただ動いているだけになるそうです。そして、働かないアリだけを集めると、皆遊んでいるかというとそうではなく、やっぱり3割が働き残りの7割が遊んでいるそうです。これはどういうことなのでしょう。人間以外の生物は必要以上の物(食糧)を望まないためでしょうか。

 このアリの生態を人間にあてはめると、確かに一生懸命働いているのは・・・。さしずめ外国を放浪している人はこの働かないアリのようなものでしょうか。そして、放浪していてブラブラだらけている人間を集めるとアリのように何割かは一生懸命働くようになるのでしょうか。

 私はこのアリの話を聞いたとき、自分が旅しているのは自分が怠け者だからではなく、人間のいや動物の本能だからいいのだ、と都合のいいように解釈していました。働き者の日本人社会の中で怠け者が出てくるのは自然の摂理なのだと。そしてもし人類全員が働き者だったら環境破壊がもっともっと進み、いま以上に取り返しのつかないことになってしまうだろうと。

 経済発展=環境破壊の図式の経済至上主義の世界ですが、人間がアリの生態から学ぶことは多いのではないでしょうか。


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働き者のアリの話

旅と受験勉強



旅と受験勉強

 旅をするというのはいかにあり余る時間を過ごすかということでもあります。そして学生ではない仕事を辞めたりして旅に出た人にとって帰国後の仕事(就職)のことは余り考えたくはないですが(実際余り考えたことはありませんが)心配の種ではないでしょうか。私の場合、入った会社がいいか悪いかは別として就職することに苦労した事がないので「なんとかなるさ」と気楽に考えていました。今更一流企業に入ろうなんて無理な話なので、背伸びさえしなければなんとかなるでしょう。

 さて、もう5年位前の話ですが旅で知り合ったある友人が「しばらくバンコクへ行ってくる」と言いました。「いいなぁ、今度はどれくらいいくの?」と聞くと「いや、一般旅行主任者の試験があるから9月までに帰ってくる。」と言いました。「へぇ、試験前に旅するなんて余裕だね」と言うと「余裕じゃなくてバンコクで勉強するんだ。」と言いました。彼の真意は測りしれませんでしたが、以前バンコクで会ったときの彼は日夜良からぬ所に通っていたので、とても真面目に勉強できるタイプには見えませんでしたので、「本気で勉強するのか、それとも勉強にかこつけて旅するのか」と聞いてみましたが笑って答えてはくれませんでした。

 あの暑いバンコクで勉強できるとはとても思えませんが、彼の言うことも一利あるなと思いました。私の周りには旅を終え帰国後、旅の姿からはとても想像できませんが、中小企業診断士に合格した人や税理士を目指している人、一級建築士の勉強をしている人など、国家資格取得を目論でいる人が何人かいます。帰国後の就職の事を考えると、資格の一つでもあれば就職に有利だから、旅の間有り余っている時間を使って受験勉強するのも一つの手かなと思います。

 もしいま失業中の方がおられましたら、物価の安い国なら生活費も日本に比べてほとんど掛からないし、日本で悶々とするよりも精神衛生上もいいので、資格試験の参考書片手に旅に出るのも一考かと思います。そんなに甘くないか・・・。


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